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Title : S/RES/1944 : The situation in Haiti

安保理決議第1944号
ハイチ情勢に関する決議

採択日:2010/10/14
会合:第6399回会合
投票:全会一致
プレスリリース:SC/10054

安全保障理事会は、

 ハイチに関する過去の決議、特に決議第1927号(2010)第1908号(2010)・第1892号(2009)・第1840号(2008)・第1780号(2007)・第1743号(2007)・第1702号(2006)・第1658号(2006)・第1608号(2005)・第1576号(2004)・第1542号(2004)を再確認し、
 同国の主権・独立・領土保全・統一への強い責務を再確認し、
 同国政府及び民衆が被った深刻な荒廃状態を認識し、2010年1月12日の震災の結果としての新たな課題と脅威に関する懸念を表明し、震災の影響は過去数年間における安定に向けた進展を破壊してはいないが、新たな機会と障害をもたらしたという事務総長に評価を共有し、MINUSTAHが来る大統領選挙及び議会選挙を含む安全保障理事会により同国の安全と安定を保証するために現在委任されている活動を継続する必要性を強調し、
 同国政府及びあらゆる他の関連する主体に対し、2010年11月28日に実施されることになっている、さらに民主主義を強固化する、信頼に足る正統な大統領選挙・議会選挙の実施を保証し、憲法改正を完了し、再構築プロセスへ貢献することを要請し、選挙プロセスにおける女性の参加の促進を継続する必要性を強調し、
 同国の復興及び再構築における進展は永続的な安定を達成するために極めて重要であることを強調し、社会的経済的発展により達成される保安の必要性を繰り返し強調し、
 災害後の復興及び再構築における同国政府の指導的役割を強調し、この観点から政府支援においてあらゆる国際連合活動及びその他の関係者間の調整及び補完的努力の増大の必要性を強調し、同国における中長期的復興努力において中心的役割を果たす暫定ハイチ復興委員会(the Interim Haiti Recovery Commission)及びハイチ復興基金(the Haiti Reconstruction Fund)の設置を歓迎し、
 国内避難民の移住・再定住のあらゆる関係者を調整するために設立された再定住に関する臨時大統領委員会(the ad hoc Presidential Commission on Resettlement)の設置を歓迎し、
 支援国に対し、具体的で目に見える復興の配当を迅速にもたらすという観点から、2010年3月31日に開催された国際支援者会議「ハイチの新しい将来に向かって」(the International Donors' Conference 'Towards a New Future for Haiti')において為された誓約を遅滞なく履行することを要請し、
 同国の同国の継続的な安定化・復興プロセスにおける地域機関の役割を強調し、MINUSTAHに対し地域機関・国際金融機関及びその他の関係者、特に米州機構(OAS;the Organization of the American States)及びカリブ共同体(CARICOM;the Caribbean Community)と緊密に活動することを継続することを要請する。
 同国の有権者登録の近代化するための米州機構の継続的支援を認識し、2010年1月12日の地震によえう荒廃からの有権者名簿の更新の重要性を強調し、
 同国の課題の相互連関性を認識し、治安・法の支配・組織改革・国民和解・開発における持続可能な進展は相互強化することを再確認し、これらの課題に対処する同国政府及び国際社会の継続的努力を歓迎し、
 流通している武器数の増加、薬物取引の増加、国内避難民キャンプの治安状況に懸念を表明し、さらに同国における性的暴力及びジェンダーに基づく暴力に関する懸念を表明し、
 国家人権機関の強化及び人権・法の適正手続きの尊重、犯罪及び性的暴力・ジェンダーに基づく暴力との戦い、免責の終結は同国における法の支配と安全の保証にとって不可欠であることを認識し、
 地震に対応するために国際連合によりとられた並々ならぬ努力を賞賛し、同国の安定と安全の保証におけるMINUSTAHの重要な役割を認識し、また復興努力においてこれまでMINUSTAH及び国際連合現地駐在チームが果たしてきた補完的役割を認識し、同国における国際連合機関・基金・プログラムのあらゆる活動の調整・実施における事務総長特別代表の権限を再確認し、
 安全で安定した環境を保証するために同国政府への支援を継続していることについてMINUSTAHを賞賛し、MINUSTAH要員及びその派遣国に謝意を表明し、服務中に死傷された方へ敬意を表し、
 同国政府に対し、国際社会と調整し、特に同国政府により採択されたハイチ国家警察(HNP;the Haitian National Police)改革計画において要請されている、保安部門改革の推進を継続することを要請し、
 国家司法改革計画に従い、新たな法的支援事務所の設置を通じ、司法制度の近代化と司法へのアクセスの改善を含む司法・更正制度を強化する必要性を強調し、
 人道支援・開発支援活動とともに支援基金への誓約及び支払いを追跡し、暫定ハイチ復興委員会及び国際金融機関と連携し、同国における国際連合活動全体の一貫性を確保し、同国の優先順位に従い非政府組織間のよりよい調整に貢献し、自信への国際連合の対応を拡大する、前アメリカ合衆国大統領ウィリアム・J・クリントン氏の国際連合ハイチ特使としての努力を歓迎し、
 国際連合ハイチ特使事務所・他の国際連合機関・加盟国との間の強い調整の重要性を強調し、現場におけるあらゆる国際活動者間の調整の必要性を強調し、
 雇用創出及び基本的社会サービスの提供を支援する、効果的で目に見える高度に労働集約的なプロジェクトの即時履行の必要性を強調し、
 2010年9月1日付事務総長報告 S/2010/446 を歓迎し、
 達成された進展にもかかわらず、同国の情勢を国際平和と安全に対する脅威とみなし、
 決議第1542号(2004)第7パラグラフ第1セクションにおいて記載されているように国際連合検証第7章の下に行動し、

  1. 決議第1542号(2004)・第1608号(2005)・第1702号(2006)・第1743号(2007)・第1780号(2007)・第1840号(2008)・第1892号(2009)・第1908号(2010)に記された MINUSTAH の任期を、さらなる更新の意図を持ちつつ、2011年10月15日まで延長することを決定する。
  2. 全階級で最大8,940名の軍事要員と最大4,391名の警官からなる現在のミッション全体の部隊の水準を維持することを決定し、事務総長に対し、事務総長報告第56パラグラフに記されたように2011年の選挙と新政府への権限委譲に続く治安環境の包括的評価を実施することを要請する。
  3. 同国の安定化のあらゆる局面における権限と第一の責任は同国政府及び国民にあることを認識し、可能な範囲内で物搬的及び技術的専門知識を提供し、要望に応じて同国政府を支援し、国家レベル・地方レベルにおける法の支配機関の能力を構築する活動を継続し、同国の能力が拡大するにつれた解除されるということを認識しつつ政府の避難民再定住戦略の履行を迅速化するためにMINSTAHによりとられた措置を歓迎し、この観点から同ミッションに対し事務総長により勧告されたように活動を迅速に推進することを要請する。
  4. 憲法に定める予定表に従い実施される自由かつ公正、包括的で透明な大統領選挙及び議会選挙の成功は復興努力が進展する安定した政治環境の強固化のための主要な条件であることを認識し、事務総特別代表の仲介を通じた、同国で進行中の政治プロセスをMINUSTAHが支援することを要請したことを再確認し、MINUSTAHに対し、同国の大統領選挙及び議会選挙の準備及び実施に際し同国政府及び暫定選挙理事会(the Provisional Electoral Council)への支援を継続し、OAS及びCARICOMを含むその他の国際的関係機関と協力の上、同国に対する国際的選挙支援を調整することを奨励する。
  5. あらゆる資金拠出国・国際機関及び非政府機関に対し、ハイチ国家復興開発活動計画(the Action Plan for National Recovery and Development of Haiti)を履行する政府の能力を強化するためにその努力を調整し、暫定ハイチ復興委員会と緊密に活動することを要請する。
  6. ハイチ国家警察との調整を増強し違法な活動を阻止するための国境管理努力への支援を拡大するMINUSTAHによる継続的努力を歓迎し、この観点から、要請に従い、同国の国際的・地域パートナーが同国政府への支援を強化することを要請する。
  7. 国際連合現地駐在チーム及びあらゆる活動者に対し、関係者、特に女性及び子どもの生活状況を効果的に改善することを目指した活動についてMINUSTAHの支援の下、同国政府によりとられた治安・開発活動を補完することを要請する。
  8. MINUSTAHに対し、同国民がMINUSTAHへの信頼をさらに増すような即効性のあるプロジェクトの履行を継続することを要請する。
  9. 同国当局に対し、特にハイチ国家警察(HNP)の能力拡大、主要法律の近代化、司法改革計画の履行における支援を全面的に活用し、上級司法機関が適切に機能するようにする任命を含む必要な措置を講じ、長期間の公判前拘留及び刑務所の混雑の問題、特に子どもに対する同様の問題に対処することを奨励する。
  10. 同国政府に対し、MINUSTAHの支援の下、現在の計画及び国家刑務所管理(the National Prison Administration)に関する戦略的計画の満期に継続してHNP改革計画の次の段階を策定することを要請し、その履行を奨励し、MINUSTAHに対し、警官・看守の指導・訓練及び更正施設の組織的・運用的能力の強化について支援を継続することを要請する。
  11. ハイチ国家警察の新人訓練の再開を歓迎し、HNPの能力開発への国際社会の支援の維持と強化の重要性を強調する。
  12. MINUSTAHに対し、キャンプ内での合同地域警備及び性的暴力及びジェンダーに基づく暴力に対処するための強化された仕組みを含む国内避難民及び他の脆弱な人々、特に女性及び子どものニーズに特に注意した、適切な文民保護の提供に際し同国政府への支援をけいぞkすることを奨励する。
  13. またMINUSTAHに対し、暴力団による暴力・組織犯罪・薬物取引・子どもの人身売買が復活してくる恐れと戦うために政府を支援することを奨励する。
  14. 武装した暴力による子どもへの深刻な暴行並びに広範囲に及ぶ強姦やその他の少女への性的虐待を強く批難し、MINUSTAH及び国際連合現地駐在チームに対し、同国政府と緊密に協力して、安全保障理事会決議第1325号(2000)・第1612号(2005)・第1820号(2008)・第1882号(2009)・第1888号(2009)・第1889号(2009)において設定されているように継続して女性及び子どもの権利を保護・推進することを要請する。
  15. 事務総長に対し、継続して全MINUSTAH要員が性的搾取及び虐待に対する国際連合の不寛容方針を全面的に遵守するための必要な措置を講じること並びに安全保障理事会に報告することを要請し、部隊派遣に貢献している諸国に対し適切な予防的措置及び要員がこのような行為を起こした場合には適切に捜査し懲戒措置をとることを要請する。
  16. MINUSTAHの人権保護に関する権能を再確認し、同国当局に対し人権を保護・促進するための努力を継続することを要請し、MINUSTAHに対しハイチ国家警察及び更生施設を含むその他の関連する機関への人権保護のための訓練を継続することを要請する。
  17. 同国における緊急な必要に対する支援においてMINUSTAHによりなされた重要な活動を歓迎し、同国の安定をさらに拡大するという観点から、同ミッションがその活動委任内容の範囲内で技術者を含む既存の手段と能力を全面的に活用することを奨励する。
  18. MINUSTAに対し、避難民及び暴力にさらされた地域近傍に住む人々に特に注目するという文脈から、震災後の同国の要請の変化にプログラムを適合させつつ、拡大されたコミュニティの暴力削減アプローチの追求を継続することを要請する。
  19. MINUSTAHに対し、労働集約的プロジェクト・武器登録制度の整備・武器の輸入及び所有に関する現在の法律の見直し・武器使用許可制度の改革国家・国民社会警察行動指針の策定と履行を含む、小火器の流通を制御する努力において同国当局への支援を継続することを要請する。
  20. 活動のコンセプト・行動規則のような軍事・警察機構に関する計画文書を必要に応じて定期的に更新し、あらゆる関連する決議の条項に従っていることを確認することの重要性を強調し、事務総長に対し、安全保障理事会及び部隊派遣国・警官派遣国にこれらについて報告することを要請する。
  21. 事務総長に対し、半年に1度、ただし期限終了まで45日になる前にMINUSTAHの活動委任内容の履行状況について安全保障理事会に報告することを要請する。
  22. 事務総長に対し、同国の治安に対する脅威の包括的評価を事務総長報告に含み、万民、特に女性及び子どもの防御環境並びに避難民の持続可能な再定住における進展へ特別な注意を払い、必要に応じてMINUSTAHの構成の見直しの選択肢を勧告することを要請する。
  23. この問題に引き続き取り組むことを決定する。

分野:
地域:S/RES/1927ハイチ情勢
採択順:S/RES/1943S/RES/1945
Updated : 2010/11/03