Location : Home > SC Resolutions > 2010
Title : S/RES/1943 : The situation in Aghanistan

安保理決議第1943号
アフガニスタン情勢に関する決議

採択日:2010/10/13
会合:第6395回会合
投票:全会一致
プレスリリース:SC/10049

安全保障理事会は、

 アフガニスタンに関する過去の決議、特に決議第1386号(2001)・第1510号(2003)・第1707号(2006)・第1746号(2007)・第1806号(2008)・第1868号(2009)・第1917号(2010)を再確認し、
 決議第1267号(1999)・第1368号(2001)・第1373号(2001)・第1822号(2008)・第1904号(2009)をも再確認し、国際連合憲章に基づきテロリズムを根絶する国際的努力への支援を繰り返し強調し、
 武力紛争における文民の保護に関する決議第1265号(1999)・第1296号(2000)・第1674号(2006)・第1738号(2006)・第1894号(2009)並びに平和と安全における女性に関する決議第1325号(2000)・第1820号(2008)・第1888号(2009)・第1889号(2009)、子どもと武力紛争に関する決議第1612号(2005)・第1882号(2009)を想起し、
 同国の主権・独立・領土保全・国民統一への強い責務を再確認し、
 全土にわたる安全と法と秩序を提供する責任は同国当局にあることを認識し、治安状況改善のための同国政府への支援における国際治安支援部隊(ISAF; the International Security Assistance Force)の役割を強調し、同国政府と国際治安支援部隊との協力を歓迎し、
 同国が直面する課題の明確化と合意された優先順位を設定したロンドン会議及びカブール会議コミュニケ(S/2010/65)を歓迎し、
 同国の課題の多面的・相互関連的性質を認識し、保安・統治・人権・法の支配・開発における持続可能な進展は、麻薬対策が分野横断的であるように、相互に強化しあうことを再確認し、アフガニスタン・コンパクトにより提供された包括的枠組みを通じた首尾一貫した方法によりこれらの課題に対処するための同国政府及び国際社会の継続的努力を歓迎し、
 この文脈から、同国政府が、不正と戦い、透明性を高め、説明責任を増大するための、ロンドン会議及びカブール会議以降に不正と戦うために取った措置の強化への責務に沿ったさらなる努力の必要性を強調し、
 移行プロセスを開始し、2014年末まで軍事活動及び警察活動におけるにアフガニスタン国家保安軍の指導力に対する国際的及び同国での目的の達成を支援するためにアフガニスタン国家保安軍(ANSF; the Afghan National Security Forces)を訓練し、連携を継続するよう国際社会に求めるために相互承認する課題を決定するよう設置された合同アフガニスタンNATO暫定移行理事会(the Joint Afghan NATO Inteqal Transition Board)を通じて全面的な同国の責任に段階的に移行する国際社会による責務を認識し、来るリスボンにおけるNATOサミットにおいてこれらの問題が討議されることに留意し、ANSFのさらなる展開と専門化の支援対する国際社会の長期にわたる関与を強調し、
 同国の平和と安全の促進において国際社会の努力を主導することにより国際連合が果たす中心的役割を強調し、この文脈から、国際連合アフガニスタン支援ミッション(UNAMA; United Nations Assistance Mission in Afghanistan)及びISAFの目的の相乗効果に留意し、各個に設定された責任に配慮しつつ持続した協力・強調・相互支援の必要性を強調し、
 同国の治安情勢に関する懸念、特にタリバン・アルカイダ・違法武装集団や麻薬取引に関与する者らによる暴力及びテロ活動の増加並びにテロ活動と薬物の違法取引の結び付き、その結果として起こる子どもを含む地元民衆・国家保安軍・国際軍事及び文民要員に対する危機を繰り返し強調し、
 合同の、効果的な履行と協力を保証するための協力的アプローチを強調して国家薬物統制戦略(the National Drug Control Strategy)を更新・促進するための同国政府の努力を歓迎し、ISAFに対し、関連する国際機関・地域機関と協力し、薬物生産・取引に対処するために同国主導の努力に、予定された責任の範囲内で、さらに効果的に支援することを奨励し、違法薬物の生産・売買・取引により引き起こされる他の地域における国際平和と安定に対する脅威並びにこの観点から国際連合薬物犯罪事務所(UNODC)により果たされた重要な役割を認識し、
 タリバン・アルカイダその他過激派組織による度重なる暴力及びテロ活動に対し、法の支配を保証し、同国人に基本サービスを提供し、人権と基本的自由を全面的に享受させることを保証する同国政府の能力に対する懸念を表明し、
 ISAF及び「不朽の自由(OEF; the Operation Enduring Freedom)同盟を含む国際社会の支援の下、治安状況の改善とタリバン・アルカイダその他過激派組織による脅威への継続的対処のための同国政府の継続的努力への支援を繰り返し強調し、この文脈からISAF及びOEF同盟を含む国際社会の継続的支援の必要性を強調し、
 簡易爆発物(IED; Improvised Explosive Device)攻撃・自爆攻撃・拉致を含む、文民・同国及び国際軍を目標にしたあらゆる攻撃並びにそれらによる同国の安定化・復興・開発への努力への悪影響を最も強い調子で批難し、さらにタリバンその他過激派組織による文民の人間の盾としての利用を批難し、
 硝酸アンモニウム肥料の禁止を同国政府が達成したことを歓迎し、あらゆる爆発性物質及びその先駆化学物質の統制及び規制を履行し、それにより反乱勢力が即席爆破装置を製造する能力を削減するための継続的行動を要請し、
 タリバン・アルカイダその他過激派組織による脅威の増大を、それらの脅威への対処努力に関する課題とともに認識し、
 タリバン・アルカイダその他の過激派グループによりその大半が引き起こされている同国における民間人、特に女性と子どもの犠牲者の増大に深刻な懸念を表明し、あらゆる武力紛争当事者は影響を受ける文民の保護を保証するためにあらゆる可能な措置を講じるべきであることを再確認し、あらゆる関係勢力に対し国際人道法・人権法の下での義務を遵守し、文民の保護を保証するためのあらゆる適切な措置を講じることを要請し、文民の状況、特に被害者に関してISAFによる継続的監視と国際連合安全保障理事会への報告の重要性を認識し、
 2010年8月の武力紛争における文民の保護に関するUNAMA報告において記述されたようにISAF及びその他国際軍により文民の犠牲者のリスクを最小化するための進展に留意し、ISAF及びその他国際軍に対し、ミッションの中心的要素として同国民衆の保護への注視の増大を含む文民被害者の防止のための拡大された努力を継続することを要請し、文民の犠牲者が出た場合及び同国政府が強盗捜査が適切と判断した場合には、方策・手続き、事後活動評価及び捜査の継続的見直しを同国政府と協力し実施することの重要性に留意し、
 同国におけるタリバンによる子どもの徴用及び使用並びに紛争の結果としての子どもの殺害と不具化にすることに強い懸念を表明し、子どもに関するアフガニスタン省際運営委員会(the Afghan Inter-Ministerial Steering Committee on Children)の設置並びに18歳以下の子どもの徴用の禁止に関する活動計画を策定し、子どもの保護を扱う内務省窓口を設置するとの同国政府の意図を歓迎し、
 保安部門改革における進展を認識し、この観点から国際的パートナーによる支援、特にthe continued commitment of NATOアフガニスタン訓練ミッション(the North Atlantic Treaty Organization Training Mission in Afghanistan)・欧州国家憲兵隊(EGF; European Gendarmerie Force)による同ミッションへの貢献に対する継続的責務並びに欧州連合警察ミッション(EUPOL Afghanistan)を通じたアフガニスタン国家警察への拡大された支援を歓迎し、治安活動及び治安維持・法の執行・国境警備・同国国民の憲法で保障された権利の保護、ロンドン会議及びカブール会議コミュニケにおいて概括されたように違法武装集団の解体及び麻薬対策における努力の増大に対する責任と指導力の増大を可能にする能力を確保するために、アフガニスタン国家軍(the Afghan National Army)・アフガニスタン国家警察(the Afghan National Police)をさらに強化するための国際的資金提供国との協力の必要性を強調し、
 この文脈から、法の支配及び人権、特に女性と少女の人権の尊重を改善するために憲法の下における同国の生活の政治的・経済的・社会的側面における全面的参加に対する女性の権利、同国の収監部門の再建と改革を含め、同国の免責を終結させ、司法機構の強化におけるさらなる進展の重要性を強調し、
 あらゆる同国の勢力及び組織に対し、同国憲法の枠組みにおいて2010年6月にカブールで開催された平和諮問会議(the Consultative Peace Jirga)の参加者により要請されたように平和的政治対話に建設的に参加すること並びに高等平和理事会(the High Peace Council)の目的を支援し同国の社会経済的発展のために国際資金拠出国と協働し、違法武装集団の使用による暴力への訴えを防止しする要請を繰り返し、同国憲法の範囲内で、他の関連する安全保障理事会決議と同様、決議第1267号(1999)・第1822号(2008)・第1904号(2009)において安全保障理事会により導入された措置の履行・手続きの適用を全面的に尊重し、同国政府主導の和平プロセス、特にアフガニスタン平和再統合プログラム(the Afghan Peace and Reintegration Program)の履行を奨励し、同国政府による要請に従いこの活動への支援を継続することを誓約し、
 2010年の議会選挙の実施においてアフガニスタン独立選挙委員会(the Afghan Independent Election Commission)及び選挙不服審査委員会(the Electoral Complaints Commission)の果たした指導的役割、国際連合及びISAFの支援、過去の選挙から学んだ教訓に基づき長期にわたる選挙改革への対処を盛り込んだカブール会議コミュニケにおける同国政府の責務に留意し、
 同国の安定化のための、EU・OSCE・上海協力機構(Shanghai Cooperation Organization)・集団安全条約機構(CSTO)を含む地域機関、近隣及び地域パートナーの貢献の重要性を認識し、同国における治安・統治・発展を促進するための効果的な手段としての地域協力を促進の重要性を強調し、この観点から地域的な努力を歓迎し、2010年11月にイスタンブールで開催されるカブール会議と連携した地域協力の支援拡大のために設置された中核グループ(the Core Group)の創立会合に期待し、
 ISAFの枠組みの範囲で軍事的・民間的活動の一貫性を強化するために実行された国際社会の努力を歓迎し、
 ISAF及びOEF同盟間の継続的協調・ISAF及び欧州連合の同国におけるプレゼンスの間に確立された協力を歓迎し、
 北大西洋条約機構(NATO; the North Atlantic Treaty Organization)による指導力並びに同国における反テロリズム活動の枠組みの範囲で、適用可能な国際法に従い活動する海上阻止部隊を含むISAF及びOEF同盟への多数の国家の貢献に対し謝意を表明し、
 同国の情勢を依然として国際平和と安全に対する脅威と見なし、
 同国政府の協力の下、ISAFの任務の全面的履行を保証することを決定し、
 これらの理由により国際連合憲章第7章の下に行動し、

  1. 決議第1386号(2001)・第1510号(2003)において定められた国際治安支援部隊(ISAF; the International Security Assistance Force)への権限を2011年10月13日まで12か月延長することを決定する。
  2. ISAFに参加している加盟国がその任務遂行のために必要なあらゆる措置を講じることを承認する。
  3. 活動に必要なあらゆる要請に対処できるようISAF強化の必要を認識し、この観点から加盟国に対しISAFに人員・装備その他の資源について貢献することを要請する。
  4. 包括的枠組みにおける同国保安部門の機能・専門性・責任を包括的な枠組みで拡大する重要性を強調し、アフガニスタン全土にわたり治安を提供し法の支配を保証する、自足的で、説明能力のある、民族的に均衡したアフガニスタン軍を創設するという目標への進展を加速するためにISAF及び他の協力者に対し、資源が許す限り、アフガニスタン保安軍を訓練し、指導し、強化する努力を継続することを奨励し、同国全土にわたる治安の責任において同国当局が果たした指導的役割の増大を歓迎し、2010年1月に合同調整監視理事会(JCMB; Joint Coordination and Monitoring Board)により承認されたアフガニスタン国家陸軍(the Afghan National Army)及びアフガニスタン国家警察(the Afghan National Police)の計画的拡張支援の重要性を強調する。
  5. ISAF及びNATO上級文民代表(the NATO Senior Civilian Representative)に対し、同国政府及び国際連合事務総長特別代表との緊密な協議の上、安全保障理事会決議第1917号(2010)に従い、不朽の自由作戦連合(OEF coalition)とも協力し、ISAFの活動委任内容の履行において活動を継続することを要請する。
  6. ISAF指令部に対し、四半期ごとの報告を含みその任務の履行状況について事務総長を通じ安全保障理事会に定期的に報告することを要請する。
  7. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

分野:
地域:S/RES/1917アフガニスタン情勢
採択順:S/RES/1942S/RES/1944
Updated : 2010/10/18