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Title : S/RES/1941 : The situation in Sierra Leone

安保理決議第1940号
シエラレオネ情勢に関する決議

採択日:2010/09/29
会合:第6392回会合
投票:全会一致
プレスリリース:SC/10044

安全保障理事会は、

 シエラレオネ情勢に関する過去の決議及び議長声明、特に決議第1886号(2009)を想起し、
 同国への事務総長の訪問を歓迎し、国際連合シエラレオネ統合平和構築事務所(UNIPSIL; the United Nations Integrated Peacebuilding Office in Sierra Leone)が平和構築努力及び同国の平和・安全・発展に貢献していることを賞賛し、
 また、2010年9月17日付事務総長報告(S/2010/471)及びUNIPSILへの活動委任期限を1年間延長するという勧告を、2012年の選挙の準備を含む同国政府への継続的な平和構築の支援を提供するという観点から歓迎し、
 国家選挙機関の能力の課題に対処するために政府を支援する国際連合の努力に留意し、政治的・保安的・社会経済的・人道的課題を含む同国における2012年の選挙及びそれまでの準備期間の緊張の増大の危険性に留意し、
 政府及び国際社会に対し、選挙プロセスを管理・監督する機関を強化することにより自由かつ公正な選挙の実施に資する環境を醸成することに注力し、そうすることにより同国の組織開発及び継続的安定へ貢献することを要請し、
 特に同国政府の能力強化による、同国の長期にわたる平和・安定・開発のための国際連合システム及び国際社会の継続的統合支援の重要性を強調し、
 政府による合同進捗報告(the Joint Progress Report)において示されたように、国際パートナー及び市民社会と緊密に協力して、政府改革課題(the Government's Agenda for Change)の履行において政府が為した絶え間ない進展を歓迎し、政府の国家平和構築戦略において対処すべきとされた課題とそれらへの対処の努力に留意し、あらゆる国際パートナーに対し、合同進捗報告において概括された支援を優先順位に基づき整理することを要請し、
 同国の平和構築努力への支援において平和構築委員会が果たす役割を認識し、2010年9月28日付シエラレオネ平和構築委員会高官級特別会議成果文書レビュー(the Review of the Outcome of the High-level Special Session of Peacebuilding Commission on Sierra Leone;PBC/4/SLE/3) を歓迎し、平和構築基金(the Peacebuilding Fund)が同国の平和構築において果たした貢献に留意し、
 諸政党による2009年4月2日付合同コミュニケの継続的履行並びに同国における政治的暴力の停止を継続するための貢献を歓迎し、あらゆる政党に対しその条項の遵守を継続し、全面的履行を保証することを要請し、
 国際連合合同ビジョン文書(the United Nations Joint Vision document)において設定されたミッションの政治的・開発に関する・人道的活動内容の統合を達成するために協同するためのUNIPSIL及び国際連合現地駐在チームの継続的努力を賞賛し、同国内で活動するあらゆる国際連合機関に対し to 継続する 合同ビジョンの履行を継続することを奨励し、合同ビジョンを履行するために必要な資源を提供する、同国の2国間・多国間パートナーを要請し、
 シオラレオネ特別法廷の活動に謝意を繰り返し表明し、同法廷による前リベリア大統領であるチャールズ・テイラー被告の公判の重要性を強調し、地域レベルでの公判の効果的な成果と同様に他のあらゆる公判の完了を歓迎し、同法廷は可及的速やかにその活動を完了させるとの期待を繰り返し強調し、加盟国に対し同法廷及び提案された地域特別法廷(Residual Special Court)への寛大な貢献を要請し、
 同国に関する残余のあらゆる制裁を解除する決議第1940号(2010)を再確認し、2006年の西アフリカ諸国経済共同体小型武器条約(the Economic Community Of West African States Convention on Small Arms and Light Weapons of 2006)に従い、同国領土内並びに同国と近隣諸国との間の小型武器の流通を制御する責任は関連する政府当局にあることを想起し、
 ECOWASの果たした役割を歓迎し、マノ川同盟(the Mano River Union)諸国及びその他の地域機関に対し地域平和と安全の構築を目指した対話の継続を奨励し、

  1. 決議第1829号(2008)・第1886号(2009)において設定されたUNIPSILへの活動委任期限を2011年9月15日まで延長することを決定する。
  2. UNIPSILと国際連合現地駐在チームとがそれぞれの活動委任内容の範囲内で合同ビジョンにおいて概括された目的を合同で達成することの重要性を強調し、以下の事項に注力する:
    1. 要請に従い、2012年の選挙準備のために政府への支援を提供すること。
    2. 紛争予防及び紛争緩和の努力へ支援を提供し、政党・政府・あらゆる関係者間の対話を促進すること。
    3. 訓練・教育・技能向上への支援を含む青年の失業への対策において政府及び国家機関を支援すること。
    4. 組織改革を含むよい統治・法の支配・人権の促進において政府への支援を提供し、違法な薬物取引及び組織犯罪と戦い、不正と戦い、人権委員会への支援を提供し、法の執行・監査(forensics)・国境管理・資金洗浄の分野における国家能力構築を強化し、刑事司法制度の強化を支援すること。
  3. 同国政府に対し、UNIPSIL・同国のあらゆる他の関係者の支援の下、不正と戦い、説明責任能力を改善し、富と雇用機会を生み出すために民間部門の発展を促進するための措置を講じる努力を増大することを要請する。
  4. 同国政府に対し、UNIPSIL・開発パートナー・其の他関係者の支援の下、あらゆる同国人の利益のために同国の天然資源・鉱物資源の透明性と管理を増強し、紛争が元となる資源のリスクを軽減するために汚職防止委員会(the Anti-Corruption Commission)を支援することによりよい統治の改革を継続し、暫定組織犯罪対策ユニット(the Transnational Organised Crime Unit)の強化を通じて違法薬物取引への努力を強化し、真実和解委員会の勧告の履行を通して人権を促進することを要請する。
  5. 事務総長特別代表に対し、シエラレオネ合同ビジョンの履行及び同国政府・国民の復興と開発優先事項の履行支援にあたり現場における国際連合の努力の統合と効率化を推進することを奨励する。
  6. 事務総長に対し、政府と国際連合によりシエラレオネ合同ビジョンにおいて合意したUNIPSILから国際連合現地駐在チームへの移行及び2012年の選挙の準備に関する課題のために、紛争の原因に適切に対処し、彼らによる政治的対立の管理を可能にする主要な国家機関の能力の支援に関し、指標に適う進展について報告を継続することを要請する。
  7. 同国政府は同国の平和構築・安全・長期にわたる発展に対する第一の責任を負うことを強調し、同国政府に対し改革課題の履行を継続することを奨励する。
  8. 平和構築委員会に対し、要請に従い、政府改革課題及び国際連合合同ビジョン戦略の履行にとって必要である国際パートナーからの支援の活性化の可能性を含み、同国政府に対し2012年の選挙の準備への支援を提供すること並びにその観点から必要に応じ、安全保障理事会に主要な平和構築の目的に適う進展に関して報告し助言することを奨励する。
  9. 政府に対し、国民統一及び和解の促進を加速化することを要請する。
  10. 決議第1325号(2000)・第1820号(2008)において言及されたように、政府が国家戦略を策定することにより紛争の予防及び解決並びに平和構築における女性の重要な役割を認識することを賞賛し、政府が性的及びジェンダーに基づく暴力に対処する努力を継続する重要性を強調し、UNIPSILに対しこの分野において同国政府と協同することを奨励する。
  11. 事務総長に対し、UNIPSILの活動委任内容及び本決議の履行における進展について6か月ごとに安全保障知事会に報告することを要請する。
  12. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

分野:
地域:S/RES/1940シエラレオネ情勢
採択順:S/RES/1940S/RES/1942
Updated : 2010/10/08