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Title : S/RES/1936 : The situation concerning Iraq

安保理決議第1936号
イラク情勢に関する決議

採択日:2010/08/06
会合:第6369回会合
投票:全会一致
プレスリリース:SC/10004

安全保障理事会は、

 イラクに関連する過去の決議、特に2003年8月14日付決議第1500号・2004年6月8日付決議第1546号・2004年8月12日付決議第1557号・2005年8月11日付決議第1619号・2006年8月10日付決議第1700号・2007年8月10日付決議第1770号・2008年8月7日付決議第1830号・2009年8月7日付決議第1883号を想起し、
 同国の独立・主権・統一・領土保全を再確認し、
 同国および同国民衆・地域・国際社会の安定と安全の重要性を強調し、
 民主主義及び法の支配を強化し、同国全土にわたる安全と公的秩序を改善しテロ及び分離主義と戦うための同国政府の重要な努力を賞賛し、法の支配及び人権の尊重に基づき、安全で安定した連邦制で統一された民主主義国家建設のための努力に際し、同国民衆及び政府を支援することを繰り返し強調し、
 協力された警察と保安努力により達成された同国における状況の改善を歓迎し、同国の保安上の課題はいまだ存在しており、有意義な政治的対話及び国民和解を通じた継続的努力により改善されるべきであることを強調し、
 同国のすべてのコミュニティに対し、政治プロセス及び包括的な政治的対話に参加し、緊張を高めるような声明・活動を自制し、資源の分配に関する包括的な解決に達し、同国の政治的安定と統一のために国民和解へともに活動することの重要性を強調し、
 同国の民衆及び政府が代議政治体制を強化し、政治的対話及び国民和解を促進し、近隣諸国にそのことを保証し、難民及び国内避難民を含む脆弱な状態にある人々を支援し、ジェンダー間の平等を強化し、人権の保護及び司法・立法改革を促進する努力を支援するにあたり、国際連合、特に国際連合イラク支援ミッション(UNAMI; United Nations Assistance Mission for Iraq)の重要性を再確認し、これらの目的達成のために国際連合、特にUNAMIが同国民衆及び政府への助言・支援を優先することの重要性を強調し、
 同国民衆に対し3月7日の議会選挙の実施及び連邦最高法廷によるその結果の承認を賞賛し、同国指導層に対し、包括的政治プロセスにより、同国憲法に従い、可及的速やかに同国民衆の意思と主権を代表し、強く、独立した、統一された民主的なイラクへの希望を示す政府を形成し、
 UNAMIの独立高等選挙委員会(the Independent High Electoral Commission)・同国政府に対する2010年3月に実施された国民議会選挙を成功裏に実施するプロセスの進展における支援努力を賞賛し、独立高等選挙委員会の透明性・公平性・独立性の重要性を強調し、
 同国政府に対し、人権の課題及び懸念に対処し、独立人権高等委員会(the Independent High Commission for Human Rights)を支援する追加的措置を検討することを要請し、
 同国民衆の直面する人道的問題に懸念を表明し、これらの問題の対する調整された対応と適切な資源の配分の必要性を強調し、
 同国政府の主権を強調し、あらゆる勢力は影響を受けた文民の保護を保証するためにあらゆる可能な対策を講じ、難民及び国内避難民の自発的かつ安全で尊厳ある持続可能な帰還を促す条件を創設すべきであることを再確認し、国内避難民への救援のための同国政府の関与を歓迎し、国内避難民及び難民に対する継続的努力を奨励し、UNAMIと協力の上、その任務に基づき同国政府への助言と支援を提供するにあたり国際連合難民高等弁務官事務所の重要な役割に留意し、
 必要に応じてUNAMIにおける子どもの保護に関する助言者の任命を含む安全保障理事会決議第1882号(2009)履行の重要性を強調し、
 あらゆる関係勢力に対し、ジュネーブ条約及びハーグ協定を含む国際人道法に定められているように、支援を必要とする全ての人々への人道支援活動要員の妨害のない全面的なアクセスを確保し、可能な限りその活動に必要な設備を利用できるようにし、人道活動要員並びに国際連合要員及び関連要員とその資産の安全と移動の自由確保の促進を要請し、
 同国が決議第661号(1990)の採択に先立ち保持していたものと同等の国際的立場を確保することの重要性を認識し、一時的に批准を中断していた追加議定書の同国による採択を歓迎し、可及的速やかな同国による批准の重要性を再確認し、弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範(Hague Code of Conduct against Ballistic Missile Proliferation)への同国政府の署名の意図を歓迎し、同国政府に対し石油食料交換プログラム(the Oil for Food programme)終了に向けて不断の努力を継続することを含め、残余の義務に適うあらゆる必要な措置を講じることを要請し、
 アド・メルケルト(Ad Melkert)事務総長特別代表に対し、その努力とUNAMIへの強い指導力に感謝し、同国内のあらゆる国際連合要員に対しその勇敢かつ勤勉な努力に深い謝意を表明し、

  1. 国際連合イラク支援ミッション(UNAMI)への活動委任期限を2011年7月31日まで延長することを決定する。
  2. さらに事務総長特別代表及びUNAMIは、同国政府の要請があれば、2010年7月28日付事務総長宛イラク外相書簡(S/2010/404, annex)を考慮に入れ、決議第1883号(2009)において規定された事項の遂行を継続することを決定する。
  3. 国際連合要員の安全はUNAMIが同国国民の利益のために活動を遂行するために不可欠であることを認識し、同国政府及び他の加盟国に、同国における国際連合のプレゼンスに対し安全及び物流的支援を継続することを要請する。
  4. UNAMIに対する財政的・物流的・保安資源の提供及びその任務を遂行するために必要な支援における加盟国の貢献を歓迎し、加盟国に資源及び支援の提供を継続することを要請する。
  5. 同国政府からの要請があれば、UNAMIへの活動委任期限を12か月またはそれ以前に見直す意図を表明する。
  6. 事務総長に対し、同国におけるUNAMIの責任の遂行の進展について4か月ごとに安全保障理事会に報告することを要請する。
  7. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

分野:
地域:S/RES/1905イラク情勢
採択順:S/RES/1935S/RES/1937
Updated : 2010/08/11