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Title : S/RES/1935 : The situation in Sudan

安保理決議第1935号
スーダン情勢に関する決議

採択日:2010/07/30
会合:第6366回会合
投票:全会一致
プレスリリース:SC/9997

安全保障理事会は、

 スーダン情勢に関するあらゆる過去の決議及び議長声明を再確認し、
 同国の主権・統一・独立・領土保全への強い責務並びに同国が様々な課題に取り組む支援をするためにその主権を全面的に尊重した同国政府との協働を再確認し、
 武力紛争における文民の保護に関する過去の決議、なかんずく国際連合世界サミット成果文書(the United Nations World Summit Outcome document)の関連する条項を確認する第1674号(2006)、武力紛争における子どもに関する決議第1612号(2005)・第1882号(2009)、人道要員と国際連合要員の保護に関する決議第1502号(2003)、決議第1325号(2000)及び女性・平和と安全に関するその他の決議を想起し、
 1969年のアフリカにおける難民問題の特殊な側面を規定するアフリカ統一機構条約(the 1969 Convention of the Organization of African Unity governing the specific aspects of refugee problems in Africa)・アフリカにおける国内避難民の保護と支援に関する2009年10月29日のアフリカ連合条約(the African Union Convention of 29 October 2009 on the Protection and Assistance of internally displaced persons in Africa)に従い、1951年7月28日の難民の地位に関する条約及び1966年12月16日の追加議定書(the Convention relating to the Status of Refgees of 28 July 1951 and its additional protocol of 16 December 1966)に留意し、
 2009年2月10日付スーダンにおける武力紛争における子どもに関する報告(S/2009/84)をその勧告も含め想起し、スーダンの武力紛争における子どもに関する安全保障理事会作業部会により承認された結論(S/AC.51/2009/5)を想起し、
 ダルフール政治プロセス・合同主任調整官(Joint Chief Mediator;JCM)の努力の支援と促進への強い責務と決意を表明し、合同主任調整官の下での同国政府(GoS)と解放・公正運動(the Liberation and Justice Movement;LJM)の間の協定に関する進展と交渉に対する合同主任調整官の責務を歓迎し、継続して政治プロセスへの参加を拒むグループが見受けられる事実に遺憾の意を表明し、
 国際平和と安全の維持に対する安全保障理事会の第一の責任に抵触することなく、国際連合憲章第8章に従い、アフリカ、特にスーダンにおける平和と安全の維持に関する国際連合とアフリカ連合(AU)の間のパートナーシップの重要性を強調し、
 同国におけるアフリカ連合の重要な役割、特に、合同主任調整官及びダルフールアフリカ連合=国際連合合同ミッション(UNAMID; the African Union-United Nations Hybrid Operation in Darfur)と協働し、アフリカ連合=国際連合主導の和平プロセスの早期進展を奨励するという観点から、ダルフール=ダルフール会議(Darfur-Darfur conference)の早期開催を含むダルフールにおける平和・和解・責任を促進するためのアフリカ連合スーダン高官級実施パネル(the AU High Level Implementation Panel for Sudan)の努力を歓迎し、
 UNAMIDに関する7月14日付事務総長報告(S/2010/382)を歓迎し、
 平和維持活動の有効性を拡大するという観点から平和維持展開のための綿密かつ戦略的なアプローチを安全保障理事会が追及する必要性を強調し、この観点から、国際連合憲章に従い、活動委任内容の履行に対する脅威を阻止し、平和維持活動要員の安全を確保できるようにというUNAMIDの要請に応える重要性を強調し、
 停戦違反・反政府勢力による攻撃・同国政府による空爆・増加する部族間戦闘・事務総長報告に示されているように脆弱な状態にある文民の居住する戦闘地域への陣層支援アクセスせを制限することになる人道支援活動要員及び平和維持活動要員への攻撃を含むダルフールにおける治安状況の悪化に深い懸念を表明し、あらゆる勢力に対し、戦闘を停止し、直ちに人道支援アクセスを促進することを要請し、
 ダルフールにおける人権及び国際人道法に対するあらゆる蹂躙に対する非難を繰り返し、あらゆる関係勢力に対し、国際人道法・人権法の下での義務を遵守することを要請し、そのような犯罪の加害者を裁判にかけることの必要性を強調し、この観点から同国政府に対しその義務を遵守することを要請し、
 当該地域全体としてのスーダンの安定におけるダルフールで継続する暴力の否定的影響への懸念を再確認し、2国間関係を正常化し国境に沿って合同司令部を設置し合同部隊を展開することを定めた2010年1月15日の両国による署名以降の同国及びチャド間の関係改善を歓迎し、両国に対し、この協定の履行を継続すること並びにダるフール及びさらに広範な地域における平和と安定を達成するために協力することを奨励し、
 同国の情勢は引き続き国際平和と安全に対する脅威であると見なし、

  1. 決議第1769号(2007)において設定されたUNAMIDへの活動委任期限を12か月延長し2011年7月31日までとすることを決定する。
  2. UNAMIDが、特に (a) ダルフール全体にわたる文民の保護及び (b) 安全かつ適時な妨害されない人道アクセス及び人道支援活動者の安全の確保・人道支援物資運搬車の保護に関し、その活動委任内容と能力を全面的に活用する必要性を強調する。
  3. ダルフールにおけるアフリカ連合/国際連合の率いるダルフール政治プロセス推進の重要性を再確認し、この観点から、建設的かつ開かれた対話を通じた平和と安全に資する環境を創設するために、新たに選出された高官、女性及び女性主導の組織・グループ、部族指導者を含む市民社会を含むあらゆるダルフール関係者の組織的かつ持続的な関与の必要性を強調し、UNAMIDが、合同主任調整官ジブリル・イペネ・バッソレ氏(Mr. Djibrill Yipene Bassole)の活動並びにアフリカ連合/国際連合の率いるダルフール政治プロセスを支援し、補完する関与を推進する努力を継続することに優先していることを歓迎し、この観点からアフリカ連合スーダン高官級実施パネルの活動を歓迎する。
  4. UNAMIDに対し、国際連合現地駐在チームと協議の上、上記第2パラグラフにおいて設定された目的を達成するための包括的戦略を立てることを要請し、 UNAMIDに対し、その戦略の履行においてダルフールにおける能力を最大限行使することを要請する。
  5. UNAMIDに対する部隊派遣国・警官派遣国及び資金拠出国の貢献を賞賛し、UNAMIDは全面的展開に近いことに留意し、UNAMIDへの活動委任任務を遂行することが可能なユニット適用の必要性を強調し、この観点から、ユニットが適切に訓練され、活動を継続できるように装備をできるよう資金拠出国の部隊派遣国・警官派遣国に対する継続的支援を要請し、加盟国に対し残余の軍事用多用途ヘリコプター・航空偵察機・その他必要な軍事装備の誓約と貢献を要請する。
  6. UNAMIDに対する過去の攻撃を繰り返し非難し、いかなるUNAMIDへの攻撃及び威嚇も受け入れがたいことを強調し、これらの攻撃が繰り返されないことを要請し、UNAMID要員の安全を保証する必要性及び平和維持活動者を攻撃する者への免責を終結させる必要性を強調し、この観点から同国政府に対し、そのような犯罪の加害者を裁判にかけるための最大限の努力を行うことを要請する。
  7. 三者メカニズム(the Tripartite Mechanism)の信頼できる活動を賞賛するものの、UNAMIDの行動及び活動への継続的制限に深い懸念を表明し、ダルフールのあらゆる勢力に対し、その移動の自由の保証を含む、UNAMIDの全面的かつ迅速な展開とその活動内容の遂行に対するあらゆる障害を取り除くことを請し、この観点から同国政府に対し、地位協定(the Status of Forces Agreement)を、特に飛行・装備の許可、NAMIDの航空資産の行使、なかんずく、必要に応じて武力による脅威及び緊急医療救助に対応することに対するあらゆる障害を取り除くことに関し全面的かつ遅滞なく遵守することを要請する。
  8. 国際連合平和維持活動の進展が評価できるよう達成可能で現実的な目標を設定する重要性を強調し、事務総長に対し、ダルフール全体にわたるUNAMIDの活動委任内容の履行に向けた進展、上記第4パラグラフにおいて言及された戦略の履行に関する進展及び障害、2009年11月16日付事務総長報告付属文書Uにおいて設定された指標に対する進展の評価、政治プロセスの進展、国内避難民避難所及び難民キャンプを含む治安及び人道状況並びのその早期回復、国際的義務のあらゆる勢力による遵守を含み、90日ごとの安全保障理事会への報告を継続することを要請する。
  9. ダルフールに置けるあらゆる紛争当事者は、文民・平和維持活動者・人道支援活動者への暴力・攻撃を直ちに停止し人権法及び国際人道法の下での義務を遵守することを要請し、即時停戦及びあらゆる関係者が持続され、恒久的な停戦に関与することを要請し、事務総長に対しさらに効果的な停戦監視機構を設置するという観点から関係者と協議することを要請し、平和に向けた全面的かつ建設的努力を脅かす暴力について報告する必要性を強調する。
  10. 人道状況の悪化・人道機関に対する継続的脅威・ダルフールにおける人道アクセスへの制限に対し深刻な懸念を表明し、ダルフールにおける人道活動の促進に関する同国政府・国際連合間コミュニケの全面的履行を要請し、同国政府・あらゆる民兵武装組織・その他のあらゆる関係勢力に対し、全面的かつ安全で制限のない人道機関・支援活動者のアクセス、支援を必要とする人々への人道支援の運搬を保証することを要請する。
  11. ダルフールにおける紛争に軍事的解決はないこと並び包括的政治解決及びUNAMIDの展開は平和再構築には不可欠であることを繰り返し強調し、アフリカ連合/国際連合の率いるダルフール政治プロセス並びにバッソレ合同主任調整官の活動に対する全面的支援を再確認する。
  12. 反政府勢力を含むあらゆる紛争当事者が、包括的合意を完了するという観点からバッソレ氏の仲介の下で協議に参加することを含め、直ちに無条件で和平プロセスに全面的かつ建設的に誓約することを要請し、当該地域における安定的かつ永続的平和をもたらすためにそのような合意を完了する重要性を強調し、この観点からカタール及び他の当該地域諸国の支援を歓迎し、UNAMIDに対し継続して合同主任調整官及び合同調停チーム(the Joint Mediation Team)を支援することを要請する。
  13. スーダンにおける1つの紛争はスーダンの他の地域及びより広範な地域に影響することに留意し、UNAMIDに対し、国際連合スーダンミッション(UNMIS)・国際連合中央アフリカ共和国ミッション(MINURCAT)を含む当該地域の他の国際連合ミッションと緊密に調整することを要請する。
  14. UNAMIDに対し、現在の能力と活動委任内容に従い、必要に応じて、南スーダン及びアビエイにおける住民投票の準備、国境地域におけるリスク、特に文民に対する脅威に関するリスクの解析におけるUNMISとの緊密な調整を含むUNMISの努力を支援し補完することを要請する。
  15. 難民及び国内避難民の威厳のある永続的な解決並びにこれらの解決の計画及び管理に対する全面的な参加の保証の重要性を強調し、ダルフールにおけるあらゆる紛争当事者が難民及び国内避難民自発的かつ安全で威厳のある、持続可能な帰還または社会復帰をもたらす建設的な条件を創設することを要請する。
  16. 治安は早期回復イニシアティブ及びダルフールの正常への復帰を大いに促進することに留意し、ダルフールにおける早期回復のための努力の重要性を強調し、この観点からUNAMIDに対し、現在の活動委任内容の範囲内で、国際連合現地駐在チーム及びダルフールにおける早期回復・再興に関する専門機関の活動を、なかんずく地域の治安の提供を通して促進することを奨励し、同国政府に対し、ダルフール危機の根本原因を解決し、早期回復活動への投資を増大させる努力を継続することを要請する。
  17. 地域紛争及び暴力の継続並びにその文民に対する影響、武器、特に小火器の蔓延に対し深い懸念を表明し、この観点から、UNAMIDに対し、地域紛争解決メカニズムを支援し、決議第1769号第9パラグラフにおいて設定された活動委任内容に従い、ダルフールに武器または関連物資が存在しているか否かの監視を継続することを要請する。
  18. 紛争当事者に対し、決議第1820号(2008)に従い、女性と子どもを含む文民をあらゆる形態の性的暴力から保護するための適切な措置を直ちに講ずることを要請し、UNAMIDに対し、女性と子どもを性的暴力・ジェンダーに基づく暴力から保護するための包括的戦略の履行に関し報告し、性的暴力・ジェンダーに基づく暴力の撲滅に向けた進展を評価することを要請し、事務総長に対し、決議第1325号(2000)・第1820号(2008)・第1888号(2009)・第1889号(2009)の関連する条項はUNAMIDにより履行されることを保証し、安全保障理事会に対する事務総長報告にこれに関する情報を含むことを要請する。
  19. 事務総長に対し、 (a) 上記第8パラグラフにおいて言及された報告の一部として、子どもに関する状況の継続的監視及び報告並びに (b) 子ども兵士の徴用・使用及び其の他の子どもに関連する国際人道法・国際人権法への違反を終結させるための期限を定めた活動計画の策定に向けた紛争当事者間の継続的対話を保証することを要請する。
  20. 事務総長に対し、関連する安全保障理事会決議の下でのミッションの活動委任内容に従い、UNAMIDの活動コンセプト・活動規則を定期的に見直し、更新し、上記第8パラグラフにおいて言及された報告の一部として安全保障理事会及び部隊派遣国にこれを報告することを要請する。
  21. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

分野:
地域:S/RES/1919スーダン情勢S/RES/1945
採択順:S/RES/1934S/RES/1936
Updated : 2010/08/13