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Title : S/RES/1930 : The situation in Cyprus

安保理決議第1930号
キプロス情勢に関する決議

採択日:2010/06/15
会合:第6339回会合
投票:賛成14;反対1(トルコ)
プレスリリース:SC/9953

安全保障理事会は、

 キプロスにおける国際連合活動に関する2010年5月28日付事務総長報告(S/2010/264)及び同国における事務総長の調停活動に関する2010年5月11日付事務総長報告(S/2010/238)を歓迎し、
 2010年6月15日以降もキプロス島の治安のためにはUNFICYPが必要であるとのキプロス政府の賛成に留意し、
 解決の模索の責任は第一にキプロス人自身にあるとの事務総長の堅い信念に同意し、現在が決定的な進展をもたらすかつてない好機であることを強調し、国際連合の第一の役割は同国紛争と島の分割に包括的かつ恒久的な解決をもたらすための支援にあることを再確認し、
 ギリシャ系・トルコ系双方の住民指導者が政治的指導力を発揮したことを賞賛し、全面的に自立した交渉によりなされた進展及び2008年5月23日付・7月1日付声明を含む指導者の合同声明を温かく歓迎し、
 関連する安全保障理事会決議において設定されたように2者間での政治的平等の下での連邦に基づく包括的解決に向けた決定的な進展をもたらすために、あらゆる勢力が全面的かつ柔軟、建設的にこの交渉にあたる動きを強めることを双方の指導者に強く要請し、
 双方が全面的かつ柔軟で建設的にこの交渉に取り組むことを国際社会に望まれていることの重要性を強調し、その解決は達成可能であるとの事務総長の見解に同意し、2009年12月21日に両者により表明された、可能であれば2010年を解決の年にするとの希望に従い、近い将来にこれらの交渉の決定的な進展があることに期待し、
 さらなる展開と進展を安全保障理事会に報告するとの事務総長の意図を歓迎し、進展の状況について2010年11月に報告を提出するとの事務総長の意図に留意し、
 指導者により言明されたいくつかの信頼醸成措置の実施を歓迎し、これらの措置及び合意並びにコミュニティ間の信頼を構築するさらなる措置の履行に関する合意を要請し、
 キプロス人による暫定境界線(the Green Line)の継続的横断の重要性を再確認し、他の検問所に関する相互の合意による開設を奨励し、リムニティス/イェシリルマク(Limnitis/Yesilirmak)検問所開設の指導者の合意及び双方からの救急車の最初の通過を歓迎し、レドラ通り検問所再開の第2フェーズに関する責務の履行を要請し、
 包括的かつ永続的なキプロス問題の解決からもたらされるあらゆるキプロス人にとっての重要な便益を確信し、双方に最終的な住民投票に先立ち、彼らを保護するための柔軟性の必要性も含めてこれらの便益を明確に説明することを奨励し、
 ギリシャ系・トルコ系住民指導者が全面的に今回の機会を活用するにあたり国際社会が継続して果たす支援的役割を強調し、
 暫定境界線沿いの状況も概ね平穏であるとの事務総長の評価に留意し、双方に緊張を高めこれまでの状況改善や島内の親善を毀損するような行為を自粛するよう要請し、
 緩衝地帯における情勢は双方が1989年の国際連合覚書(the United Nations 1989 aide-memoire)を受諾すれば改善するとの事務総長の確固たる信念を想起し、
 地雷撤去作業における進展を歓迎し、残余の地雷地域の撤去を期待し、
 行方不明者委員会(the Committee on Missing Persons)の活動の進展と継続を歓迎し、このプロセスはコミュニティ間の和解を促進するものと信じ、
 積極的で繁栄している市民社会は政治的プロセスにとって不可欠であることに合意し、将来の解決を持続可能なものとすることに合意し、なかんずくキプロス島に関するあらゆる国際連合機関の部分に関する2者間接触・事象を促進するためのあらゆる努力を歓迎し、双方に対し市民社会の活発な取り組み及び経済的・商業的機関間の協力の奨励を促進することの障害を除去することを要請し、
 安全保障理事会が平和維持活動への綿密かつ戦略的アプローチを希求する必要性を強調し、
 UNFICYPの活動を含むあらゆる平和維持活動を維持するとの事務総長の意図を歓迎し、双方の意見を踏まえつつ、事務総長がUNFICYPの現場における進展状況を考慮し緊密にレビューすること重要性を再確認し、必要に応じてUNFICYPの活動委任内容・部隊水準・活動のコンセプトのさらなる調整等の勧告を添えて安全保障理事会に報告し、
 包括的な解決に向けて全面的に開始された交渉の実施において双方を支援する任務を帯びた事務総長特別顧問としてアレキサンダー・ダウナー(Alexander Downer)氏の継続的努力を歓迎し、事務総長特別代表としてのタイェ・ブルーク・ゼリホーン(Taye Brook Zerihoun)氏の活動に謝意を表明し、, and 歓迎し the appointment of 新事務総長としてリサ・ブッテンハイム(Lisa Buttenheim)氏の任命を歓迎し、
 キプロス政府及びギリシャ政府によるUNFICYPへの資金拠出に関する自発的貢献に対する事務総長の謝意並びに他国・他機関のさらなる自発的貢献の要請に同意し、
 あらゆる平和維持活動における HIV/AIDS 及びその他の伝染病への予防・対策について平和維持活動要員に注意を喚起するための国際連合による努力を歓迎・賞賛し、

  1. 事務総長への活動委任内容に従った事務総長報告にある最近6か月における現場における状況の進展に関する分析を歓迎する。
  2. 全面的に自立した交渉における進展並びにその交渉がもたらした包括的かつ恒久的な解決への近い将来における更なる進展の展望を歓迎する。
  3. 交渉の方向性の強化・現在の信頼と親善の雰囲気の維持・建設的かつ公開された方法でのプロセスの進展を含む、今回の機会の全面的な進展を要請する。
  4. 信頼醸成措置の実施を要請し、新たな検問所の開設を含むさらなる段階に関する合意への到達を期待する。
  5. キプロスに関するあらゆる決議、特に1999年6月29日付決議第1251号及び後続の決議を再確認する。
  6. UNFICYPへの全面的支援を表明し、2010年12月15日に終了する期間にまで活動委任期限を延長することを決定する。
  7. 双方に対し、緊急事態として、UNFICYPの活動委任内容を尊重し、緩衝地帯の確定に関してUNFICYPと協議し、残余の問題に関して早期に合意に達するために1989年の国際連合覚書を遵守することを要請する。
  8. トルコ系住民及びトルコ軍に対し、ストロヴィリア(Strovilia)の状況を2000年6月30日以前の状態に回復することを要請する。
  9. 事務総長に対し、解決に関連する緊急対策計画を含む本決議の履行状況に関する報告を2010年12月1日までに提出し、必要に応じて安全保障理事会に情報を更新することを要請する。
  10. 性的搾取及び虐待に対する事務総長の不寛容方針を履行するため及びその要員に国際連合行動規定を全面的遵守を保証するために UNFICYP がとった努力を歓迎する。また事務総長にこの点に関してあらゆる必要な措置を講じるために継続して安全保障理事会に報告することを要請する。部隊派遣に貢献している諸国に対し適切な予防的措置及び要員がこのような行為を起こした場合には適切に捜査し懲戒措置をとることを要請する。
  11. この問題に引き続き取り組むことを決定する。

分野:
地域:S/RES/1898キプロス情勢
採択順:S/RES/1929S/RES/1931
Updated : 2010/06/16