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Title : S/RES/1919 : The situation in Sudan

安保理決議第1919号
スーダン情勢に関する決議

採択日:2010/04/29
会合:第6304回会合
投票:全会一致
プレスリリース:SC/9916

安全保障理事会は、

 スーダン情勢に関するあらゆる過去の決議及び議長声明を想起し、
 武力紛争における文民の保護に関する過去の決議、なかんずく国際連合世界サミット成果文書(the United Nations World Summit Outcome document)の関連する条項を確認する第1674号(2006)・第1894号(2009)、武力紛争における子どもに関する決議第1612号(2005)・第1882号(2009)、人道要員と国際連合要員の保護に関する決議第1502号(2003)、平和と安全に関する決議第1325号(2000)・第1820号(2008)・第1888号(2009)・第1889号(2009)を想起し、
 2010年4月5日付事務総長報告(S/2010/168)及び2009年2月10日付スーダンにおける子どもと武力紛争に関する報告(S/2009/84)に、その勧告を含み留意し、2007年8月29日付スーダンにおける子どもと武力紛争に関する報告(S/2007/520)に留意し、スーダンにおける子どもと武力紛争に関する安全保障理事会作業部会により承認された結論 S/AC.51/2009/5 を想起し、
 同国の主権・統一・独立・領土保全並びに当該地域の平和の大義への責務を再確認し、
 将来の地位を決定する国民投票(referendum)を通じて実施される、統一にむけた更なる努力の追求とスーダン南部の民衆の自決権を尊重の重要性を含む、2005年1月9日の包括的和平協定(CPA; the Comprehensive Peace Agreement)の全面的履行の重要性を強調し、
 国際連合及び国際社会が両当事者の間の相互信頼を強固化する支援の必要性を強調し、
 CPA履行の構成要素として4月に実施される全国規模の選挙に留意し、民主主義に見買って活動する同国民衆を賞賛し、
 国民投票の結果にかかわらず、CPAの両当事者は平和的で建設的な方法で重要な問題について議論を継続する必要があり、国際連合・アフリカ連合及びその他の地域機関がこの対話を支援し促進するにあたり重要な役割を果たすことを認識し、  CPAの支援における国際連合スーダンミッション(UNMIS; United Nations Mission in Sudan)の活動を賞賛し、同ミッション支援への部隊および警察官派遣国の継続的関与を賞賛し、
 同国におけるアフリカ連合の活動、特にアフリカ連合スーダン高官級履行パネル(the African Union High-Level Implementation Panel for Sudan)の活動並びに政府間開発機構(IGAD; the Intergovernmental Authority on Development)及びその他の地域活動機関とともに、同国の勢力がこれらの問題に包括的に対処することを支援するために同国における紛争の相互関連性に注意して果たす役割を賞賛し、  ,
 評価委員会(AEC; the Assessment and Evaluation Commission)の継続的活動を賞賛し、
 同国及び当該地域における平和と安定を脅かすいかなる党派のあらゆる形態の暴力を非難し、その文民に対する、特に女性と子どもに対する影響を非難し、n, あらゆる勢力に対し国際人道法・人権法の下における義務の遵守を要請し、
 同国全土にわたる文民への人道支援・開発支援の継続的提供の重要性を強調し、来る国民投票を考慮し、CPA履行機期間の残余期間及びCPA以降における南部での人道支援・開発支援の増強の必要性並びにCPA当事者・国際連合・人道機関間の継続的協力の必要性を含む、国際連合による包括的準備努力を賞賛し、資金拠出国にCPAの履行への支援及び財政的・物質的支援の誓約を賞賛し、
 CPAは重要な段階に達成していることを認識し、CPAの下でのあらゆる残余の任務の履行を完了する必要性を強調し、
 当該地域におけるUNMISとその他の国際連合ミッション間の協力増強を歓迎し、神の抵抗軍(LRA; the Lord's Resistance Army)のような集団に限らず民兵組織及び武装集団の活動による地域的脅威に対抗する支援を行うために機関間の継続的な情報共有の重要性を強調し、
 同国の情勢は引き続き国際平和と安全に対する脅威であると見なし、

  1. UNMISへの活動委任期限を、さらなる見直しを行う意図をもって2011年4月30日まで延長することを決定する。
  2. 事務総長に対し、UNMISの委任活動内容の履行状況・CPAの履行進展状況・停戦の状況に関し3か月に1度安全保障理事会に報告することを要請する。
  3. さらに事務総長に対し、(1)下記第6パラグラフに従い、2010年の選挙からの教訓を含む、国民投票(referenda)及び住民投票(popular consultation)プロセスの支援のために行うUNMISの取る措置の詳細計画、(2)国際連合とCPA参加勢力との間の誓約並びに国民投票後に達成される必要のある重要な任務に関する各勢力による進展の状態、必要に応じて (3) 暫定期間終了後の同国における国際連合のプレゼンスへの関係者と協議の上策定したUNMISの計画に関する情報を含む情報を四半期ごとの報告として提出することを要請する。
  4. 局地的に持続する、特にスーダン南部における紛争と暴力とその文民への影響を非難し、決議第1590号(2005)第16パラグラフにおいて言及したように、UNMISがその権限と能力を全面的に利用し、暴力の切迫した脅威の下にさらされている文民・人道支援及び開発支援要員・国際連合要員の保安を向上させるために必要な行動を取ることの重要性を強調し、活動委任内容に、決議第1663号(2006)において認識したように、LRAのような集団に限らず、民兵組織・武装集団の活動に影響を受ける難民・避難民・帰還難民・他の文民の保護を含んでいることを強調する。
  5. UNMISに対し、LRAによる攻撃からの攻撃に対する文民の保護に関する情報に当該地域における他の国際連合ミッションとの戦略を調整することを繰り返し要請し、事務総長に対し、LRAの脅威に対処する国際連合ミッション間の協力に関する情報をUNMISの四半期ごとの事務総長報告に含むことを要請する。
  6. UNMISに対し、部族紛争解決メカニズムの履行を含むミッション全体にわたる文民保護戦略の履行を要請し、UNMISに対し、頻繁な巡回の実施を含む局所的紛争の高リスク地域におけるプレゼンスの拡大を要請する。
  7. 国民投票及び統一を魅力的なものとするための努力を行う各勢力の責任に対するCPAの条項を想起し、これらの活動に対するUNMISの支援を再確認し、要請された際には、支援を提供しようとする能力があり、実際に国民投票の保安に関する助言的役割を果たそうとする加盟国との協議を含む2011年の国民投票の準備の支援を提供する国際的努力において、UNMISが主導的役割を果たす準備をしておくことを要請し、国際社会に対し、関連する同国当局により国民投票及び住民投票を支援することを要請された際に国民投票監視能力を含む技術的・物質的支援を提供することを要請する。
  8. CPA・ダルフールに関する諸協定・2006年10月の東部スーダン和平協定(the October 2006 Eastern Sudan Peace Agreement)のあらゆる要素の全面的かつ即時履行の重要性を強調し、あらゆる関係勢力に対しこれらの協定への責務の尊重と遅滞なき遵守を要請する。
  9. UNMISに対し、その活動委任内容と能力の範囲内で、国民投票委員会及び住民投票委員会の創設と任命、ハーグのアビエイ問題に関する常設仲裁裁判所(the Permanent Court of Arbitration)の決定の履行、北部・南部の国境画定、南コルドファン州及びブルーナイル州(Southern Kordofan and Blue Nile states)における富の共有・治安対策・紛争解決を含む、CPAのあらゆる条項の履行において、要請された際には、参加者を継続して支援することを要請する。
  10. UNMISの展開に関する軍事的能力の継続的見直しを歓迎し、文民が暴力の脅威にさらされている地域における暴力を阻止し予防するためにUNMISの適切かつ柔軟な展開の重要性を強調し、CPAの履行を支援し、暴力の切迫した脅威にさらされている文民を保護するためにミッションが編成されるよう、UNMISの展開を定期的に見直すことを要請する。
  11. CPA関係勢力の協働への継続的関与を歓迎し、CPAのさらなる履行に際しそれぞれの責任の遂行への継続的協力を要請し、CPA関係勢力に対し国際連合活動に対しその活動委任内容の履行に際し全面的に協力することを要請する。
  12. UNMIS要員及び物資に対する制約及び妨害並びにUNMISがその活動委任内容を効果的に遂行する能力に対する制約及び妨害の悪影響に対し懸念を繰りかえし表明し、その観点からあらゆる勢力に対し、責任範囲内における監視及び検証、特にアビエイ地域の監視においてUNMISへの全面的かつ妨害のないアクセスの提供により協力することを要請し、UNMISに対し、その活動委任内容と手段・能力の範囲内で、紛争予防努力と文民の安全確保を改善するために、各勢力と協議し、アビエイ地域に充分な要員を展開することを要請する。
  13. 同国における文民の健康と福祉に対する懸念を表明し、CPA関係勢力及び国際連合と国民統一政府との間で2007年3月28日にハルツームで署名されたコミュニケ関係勢力に対し同国におけるあらゆる人道支援活動とその要員を支援し保護し促進することを要請し、同国政府に対し、人道支援の継続を確保するために国際連合との協働を継続することを要請する。
  14. 同国のある地域における紛争が同国の他地域及び当該地域諸国における紛争に波及することに留意し、それゆえにUNMISに対し、UNAMID・アフリカ連合=国際連合合同和解支援チーム(the AU-UN Joint Mediation Support Team)及びその他関係者と緊密に調整し、CPAの履行及び同国における平和の目的のための活動の支援におけるこれらの機関の活動を補完することを要請する。
  15. 武器、特に小火器の蔓延が武力紛争を激化させることにより治安に悪影響を与えることを認識し、UNMISに対し、特に地域当局が集落間紛争を解決する能力強化により並びに南スーダンにおける不安定を悪化させかねない武装解除活動の妨害に対する文民に対する武装解除イニシアティブの監視により文民の武装解除プロセスの観点から南スーダン政府に支援を提供する努力を継続することを奨励する。
  16. UNMISに対し、CPAに従い、現在の活動委任内容及び現在の手段と能力の範囲内で活動し、必要に応じて関係勢力が1956年の南北境界(the 1956 North/South border)の策定プロセスを早急に完了させる支援をするために技術アドホク境界委員会(the Technical ad hoc Border Committee)に継続して技術的支援・物流支援を提供することを要請する。
  17. UNMISに対し、現在の活動委任内容に従い、承認されている文民警察の水準の範囲内で、南スーダン、特に警察能力の欠落している南部地域を含む同国の法の支配の促進と警察・矯正任務の再構築において各勢力がCPAを履行する支援並びに文民警察官及び看守の訓練における支援の努力を継続することを奨励する。
  18. UNMISに対し、武装解除・復員・社会復帰(DDR; disarmament, demobilization, and reintegration)プロセスを再活性化し、CPAの下でのDDRの履行における自発的な武装解除と武器の収集・処分を支援するためにスーダン武装軍(SAF; the Sudanese Armed Forces)及びスーダン人民解放軍(SPLA; Sudan People's Liberation Army)と緊密に活動し、社会復帰フェーズに対する資金拠出国からの資金援助の継続及び拡大を推進する、持続可能な社会復帰プログラムの適時な提供を保証し、地域当局及び社会復帰した個人への経済機会の創出を行うことでDDRを強化する国際連合の機関・プログラム・基金・イニシアティブと調整することを奨励し、さらに資金拠出国に対し、DDRプロセス、特に社会復帰フェーズにおける支援の要請に応えることを要請し、資金拠出国に対しあらゆる支援の義務及び誓約を果たすことを要請し、この文脈から紛争の影響を受けた地域の犠牲者にも支援する必要性に留意する。
  19. UNMISに対し、現在の活動委任内容の範囲内で、関係勢力と協議の上、武装軍・武装集団に徴用され参戦している子どもの保護・解放・社会復帰に特に配慮して、それらの子どもを家族の許へ返す活動に特に注意し、国家DDR調整理事会(National DDR Coordination Council)並びに北部及び南部DDR委員会(the Northern and Southern DDR Commissions)への支援を増大させ、社会復帰活動を監視することを要請する。
  20. 3地域(the Three Areas)及びスーダン南部への国内避難民・難民の継続した組織だった帰還を歓迎し、UNMISに対し、現在の活動委任内容・能力・展開地域の範囲内で、, 国際連合及びその他のパートナーと調整し必要な治安条件を確保し維持するための支援により持続可能な帰還を推進することをことを要請する。
  21. CPAの履行の監督・監視におけるAECの重要な役割を強調し、あらゆる勢力に対しAECとの全面的協力とその勧告の履行を要請する。
  22. UNMISの進展に関し達成可能かつ現実的な目標が計測可能であることの重要性を強調し、この観点から、事務総長に対し、UNMISの構成に関する勧告とともにこれらの指標についての評価を次の四半期ごとの事務総長報告に含めることを要請する。
  23. 関連する安全保障理事会決議の下でのUNMISの活動委任内容の条項に全面的に従い、活動のコンセプト及び行動規則を定期的に見直すことを奨励し、事務総長に対し、安全保障理事会及び部隊派遣国に対しそれらについて四半期ごとに報告し、同報告に責任を持つべきミッションの範囲における治安情勢の特筆すべき変化について含めることを要請する。
  24. 事務総長に対し性的搾取及び虐待に関する国際連合の不寛容方針に従いUNMISにおける全面的な法令遵守を保証するための必要な措置を引き続き講じ、安全保障理事会に報告することを要請し、部隊派遣国に対し派遣前の意識付けを含む適切な予防措置及びそのような事案があった場合には全面的に責任を取らせるための行動をとることを要請する。
  25. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

分野:
地域:S/RES/1891スーダン情勢S/RES/1935
採択順:S/RES/1918S/RES/1920
Updated : 2010/05/15