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Title : S/RES/1918 : The situation in Somalia

安保理決議第1918号
ソマリア情勢に関する決議

採択日:2010/04/27
会合:第6301回会合
投票:全会一致
プレスリリース:SC/9913

安全保障理事会は、

 ソマリア情勢に関する過去の決議、特に決議第1814号(2008)・第1816号(2008)・第1838号(2008)・第1844号(2008)・第1846号(2008)・第1851号(2008)・第1897号(2009)を想起し、
 当該海域における船舶に対する海賊及び武装強盗が同国及び当該地域諸国の状況並びに国際航法及び商用海路の安全を脅かしていることに深刻な懸念を継続し、
 海賊行為及び武装強盗その他の海洋での行為と戦うための法的枠組みを設定する1982年12月10日の海洋法に関する国際連合条約(the United Nations Convention on the Law of the Sea of 10 December 1982;以下「同条約」と記す)により示された国際法、特に第100条・第101条・第105条を再確認し、
 また決議第1897号(2009)により更新された権限は同国情勢に対してのみ適用され、他の状況に関しては、同条約の下でのいかなる権利または義務を含む国際法の下における加盟国の権利・義務・責任には影響しないことを再確認し、特に決議第1897号は国際慣習法とは見なされないことを強調し、
 海賊の嫌疑がかけられている容疑者を効果的に起訴するために同国及び当該地域諸国の司法制度の能力の限界によって生じる問題に対処する必要性を強調し、
 適用可能な国際人権法に従い、海賊の容疑者を起訴し、有罪判決を受けた者を拘置するために、ソマリア沖海賊対策に関するコンタクトグループ(CGPCS ; Contact Group on Piracy Off the Coast of Somalia)と協力し、同国・ケニア・セイシェル及び当該地域のその他の諸国における司法・矯正制度の能力を拡大する、国際連合薬物犯罪事務所(UNODC)及びその他の国際機関・資金拠出国により提供された支援に謝意を持って留意し、
 海賊の容疑をかけられている者を裁判にかけることを含み、同国海岸沖における海賊の制圧における、EU活動 Atalanta、北大西洋条約機構の作戦行動「同盟による保護」(Allied Protector)及び「大洋の盾」(Ocean Shield)、合同海上部隊(Combined Martime Forces)の合同タスクフォース151(Combined Task Force 151)、暫定連邦政府(TFG; the Transitional Federal Government)との相互協力の下、国家の能力で活動するその他の国家の役割を賞賛し、
 国内法廷で海賊容疑者を起訴し、有罪判決を受けた者を収監するケニア共和国の努力を賞賛し、この観点からケニアに対し同国が直面する困難を認識しつつもこれらの努力を継続することを奨励し、
 またその他諸国がそれぞれの国内法廷における海賊容疑者を起訴するための努力を賞賛し、
 海賊容疑者を起訴すると誓約したセイシェルの決定を認識し、特に地域起訴センターの主催を検討するとの2010年2月6日の決定を歓迎し、
 海賊容疑者の起訴に関連する費用を負担しその他の海賊対策イニシアティブを支援するためにUNODCにより管轄されるCGPCSへの国際信託基金支援イニシアティブを創設するとのCGPCSの決定を賞賛し、参加国の貢献を歓迎し、他の潜在的貢献国に対し基金への貢献を奨励し、
 CGPCSによる地域能力ニーズ評価報告の提出を歓迎し、諸国家及び国際機関に対し勧告の早期履行を促すために全面的支援を提供することを要請し、
 人権法を含む適用可能な国際法に従い、国内法において海賊を刑事罰として処罰し、海賊容疑者の起訴を促進するために国内法を修正した諸国を賞賛し、この観点から各国がそれぞれの努力を継続する必要性を強調し、
 同時に海賊を刑事罰として処罰する条項及び/または海賊容疑者を効果的に起訴するための手続き条項に不備がある多数の国家の国内法に懸念を持って留意し、
 同国海岸沖海上における海賊及び武装強盗の容疑者とされる者を効果的に起訴するための可能な機構を探索するCGPCSの継続的努力を認識し、
 同国の平和と安定・国家機関の強化・経済社会的発展・人権の尊重・法の支配は同国海岸沖海上における海賊及び武装強盗を永続的に削減するための条件を整えるために必要であることを強調し、さらに同国の長期にわたる安全は、ジブチ協定の枠組みの範囲で国家保安戦略に従った、国家保安軍(the National Security Force)及びソマリア機動隊(Somali Police Force)の暫定連邦政府による効果的な整備にかかっていることを強調し、
 海賊と疑われる者が裁判にかけられずに釈放される事態に懸念を表明し、海賊に責任を取らせることを保証する条件を整備することを決定し、

  1. 同国海岸沖公海上における海賊行為及び武装強盗に責任のある者を起訴できないことは国際社会の海賊対策努力を覆すものであることを確認する。
  2. 当該地域諸国を含むあらゆる国家に対し、それぞれの国内法の下で海賊を刑事罰として罰し、 適用可能な国際人権法に従い、同国海岸沖で逮捕された海賊及び容疑者の起訴を検討し、有罪判決を受けた者を収監することを要請する。
  3. この文脈からIMOジブチ行動規定(IMO the Djibouti Code of Conduct)の履行における進展を歓迎し、参加者に対し可及的速やかな全面的履行を要請する。
  4. CGPCSの活動・国際法廷及び合同法廷の設置に関する既存の努力・実質的な結果を達成し維持するために必要な時間及び資源を考慮し、特に可能であれば国際的な構成、域法廷または国際法廷、対応する拘置所を持った特別国内法廷を設置すると言う選択肢を含み、同国海岸沖海上における海賊行為及び武装強盗に責任ある者を起訴し収監する目的に対する可能な選択肢に関する報告を3か月以内に安全保障理事会に提出することを要請する。
  5. この問題に引き続き取り組むことを決定する。

分野:
地域:S/RES/1916ソマリア情勢
採択順:S/RES/1917S/RES/1919
Updated : 2010/05/06