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Title : S/RES/1903 : The Situation in Liberia

安保理決議第1903号
リベリア情勢に関する決議

採択日:2009/12/17
会合:第6246回会合
投票:全会一致
プレスリリース:SC/9824

安全保障理事会は、

 リベリア及びアフリカ西部情勢に関する過去の決議及び議長声明を想起し、
 国際社会からの支援の下、全てのリベリア人のためのリベリアの再建のために2006年1月以降のリベリア政府によりなされた継続的進展を歓迎し、
 同国産の丸太及び木材製品に関する決議第1521号(2003)第10パラグラフの措置を更新しないとの決定を想起し、森林部門における同国の進展は土地及び保有権の解決・生物多様性の保全と保護・商業用森林の契約の仲裁を含む2006年10月5日に署名された国家森林改革法(the National Forestry Reform Law)・収入の透明性に関する他の新たな法制(リベリア採掘産業透明化促進法;the Liberia Extractive Industries Transparency Initiative Act)・土地及び保有権の解決に関する法(森林地に関する入会権及び土地使用料法;Community Rights Law with respect to Forest Lands and Lands Commission Act)の効果的な履行及び施行により継続することを強調し、
 決議第1521号(2003)第6パラグラフにおけるダイヤモンドに関する措置を終了させる決定を想起し、キンバリープロセスの地域的・国際的水準における同国政府の参加と指導力を歓迎し、決議第1854号(2008)に基づき再設置されたダイヤモンドに関する専門家パネルの調査結果、特にキンバリープロセスダイヤモンド原産地証明スキーム(Kimberley Process Certification Scheme)の国内における履行に関する調査結果に留意し、キンバリープロセスダイヤモンド原産地証明スキームの必要な国内統制及びその他の要請の同国による最低限の履行に留意し、同国政府がこれらの統制の効果を保証するための責務と努力を倍加する必要性を強調し、
 2007年6月25日付議長声明(S/PRST/2007/22)を想起し、採掘産業透明化促進(EITI;the Extractive Industries Transparency Initiative)のような収入の透明性を増大させることを目的とした自発的な活動の役割を認識し、各産業における透明性の強化・EITI遵守状態の達成度の認識・他の採掘産業透明化促進に参加するとの同国の結締への支援に関する総会決議 62/274 に留意し、同国の収入の透明性増大の継続的進展を奨励し、
 同国全土にわたる治安を改善させること並びに全土にわたる、特にダイヤモンド・木材その他の天然資源生産地域及び国境地帯における政府の権威確立を支援することにおいて国際連合リベリアミッション(UNMIL)の継続的重要性を強調し、
 ダイヤモンド・木材・目標とする制裁・武器・安全に関する問題を扱う2009年12月11日付国際連合リベリア専門家パネル報告(S/2009/640)に留意し、
 決議第1521号(2003)第2・第4パラグラフ及び決議第1532号(2004)第1パラグラフにより導入された措置並びに決議第1521号(2003)第5パラグラフにより設定された条件に適う進展を見直し、武器監視におけるUNMILtoとの同国政府の協力に留意し、その目的に向けた進展は不十分であると結論付け、
 決議第1521号(2003)の条件に適う努力について同国政府を支援する決定を強調し、資金拠出国を含むあらゆる関係者に対しその努力について同国政府を支援することを奨励し、
 国際連合平和維持活動と安全保障理事会制裁委員会の専門家パネルの間の協力及び情報共有に関する暫定指針が平和維持局(the Department of Peacekeeping Operations)から表明されたことを歓迎し、
 同国における情勢の著しい進展にも関わらず、その情勢を当該地域における国際平和と安全に対する脅威とみなし、
 国際連合憲章第7章の下に行動し、

  1. 決議第1521号(2003)第4パラグラフにより導入された渡航に関する措置は本決議採択日から12か月期間を延長して更新することを決定する。
  2. 決議第1532号(2004)第1パラグラフにより導入された措置は効力を持っていることを想起し、決議第1532号(2004)第1パラグラフにより導入された財政的措置の履行に関して進展が欠如しているとの専門家パネルの指摘に深刻な懸念をもって留意し、同国政府に対しその義務の履行にあらゆる必要な努力を行うことを要請する。
  3. 先に決議第1521号(2003)第2パラグラフにより導入され、決議第1683号(2006)第1・第2パラグラフ及び決議第1731号(2006)第1パラグラフ(b)により修正された武器に関する措置は、下記第4パラグラフにより置き換えられ、下記第4パラグラフにおいて設定された期間の同国政府への武器及び関連物資の提供・販売・譲渡並びに軍事活動に関連する支援・助言または訓練の提供には適用されないことを決定する。
  4. あらゆる国家に対し、直接・間接を問わず、領土内からのまたは自国民による、または自国の艦船・航空機を用いた、武器及び関連物資の提供・販売または譲渡並びに資金調達及び財政支援を含む軍事活動に関連するいかなる支援・助言または訓練の提供を、同国領土内で活動する非政府組織及び個人に対し、行わないようにするための必要な措置を本決議採択日より12か月の期間とることを決定する。
  5. 上記第4パラグラフにおける措置は以下には適用されないことを決定する。
    1. 国際連合リベリアミッション(UNMIL)への利用または支援のみを意図した、技術支援同様武器及び関連物資の供給物。
    2. 国際連合要員・メディアの代表・人道支援及び活動支援要員及びその関連要員に対し、彼らが使用する限りにおいて同国に暫定的に輸出された防弾チョッキ・軍用ヘルメットを含む防護服
    3. 下記第6パラグラフに従い、決議第1521号(2003)第21パラグラフにより設置された委員会(以下「委員会」と記す)に前もって連絡された人道的または防護的目的による使用のみを意図した非致死性の軍事物資及び関連する技術的支援・訓練の提供
  6. 上記第4パラグラフにおいて設定された期間に、上記第5パラグラフのサブパラグラフ(a)(b)において言及されたものを除き、あらゆる国家が、同国政府への武器及び関連物資のいかなる輸送または同国政府の軍事活動に関連する支援・助言・訓練のいかなる提供も委員会に前もって告知することを決定し、その告知には、必要に応じて、納入される武器及び弾薬の型式及び量、最終利用者、納入予定日及び搬入の予定を含むあらゆる関連情報が含まれることの重要性を強調し、同国政府がそれ以降武器及び弾薬を追跡し、それらの登録を維持し、これらの措置がとられたことを公式に委員会に報告すべきであることを繰り返し強調する。
  7. 少なくとも年に1度は決議第1532号(2004)第1パラグラフにおいて導入された措置を見直す意図を再確認し、委員会に対し、関連する国家と協力し、専門家パネルの支援の下、委員会の指針、特に一覧表への登録・削除手続きと同様、渡航禁止・資産凍結一覧表への登録に足る公的に受け入れられる理由の更新を指示する。
  8. いったん政府が決議第1521号(2003)において設定された条件が措置を終了するに適うと安全保障理事会に報告したものであっても同国政府の要請があった際には上記の措置を見直すことを決定し、安全保障理事会に対し評価を正当化するための情報を提供する。
  9. 決議第1854号(2008)第4パラグラフに従い任命された現在の専門家パネルへの活動委任期限をさらに2010年12月20日まで延長し、以下の任務を果たすことを決定する。
    1. 決議第1521号(2003)第4・第6パラグラフにより導入され、上記第3・第4パラグラフにより修正された措置の履行及び違反に関し、捜査し、委員会の指示に基づき決議第1521号(2003)第4パラグラフ(a)及び決議第1532号(2004)第1パラグラフにおいて記述された個人に関する情報並びに天然資源などによる武器の違法取引のための資金調達の様々な源を含む中間報告及び最終報告を作製するためにリベリア及び近隣諸国に対する評価ミッションへの2つのフォローアップを行うこと。
    2. 決議第1532号(2004)第1パラグラフにより導入された措置の効果の影響を、特にテイラー元大統領の資産に関するものを含み評価すること。
    3. 同国及び当該地域諸国の能力で決議第1521号(2003)第4パラグラフ及び決議第1532号(2004)第1パラグラフにより導入された措置の履行促進を強化する地域を特定し、勧告すること。
    4. 同国で整いつつある法的枠組みの文脈の範囲内で、木材及びその他の天然資源が不安定よりむしろ平和・安全・開発に貢献している状況並びに関連法制(National Forestry Reform Law, Lands Commission Act, Community Rights Law with respect to Forest Land, and Liberia Extract Industries Transparency Initiative Act)がこの移行に貢献している状況を評価すること。
    5. キンバリープロセスダイヤモンド原産地証明スキームに対する同国政府の遵守状況を評価し、遵守評価にあたりキンバリープロセスと協力すること。
    6. 本パラグラフに掲げられたあらゆる問題について2010年6月1日までに中間報告を、2010年12月20日までに最終報告を委員会を通じ安全保障理事会に提出すること。またそれぞれの期間までに適宜、特に2006年6月から実施された決議第1521号(2003)第10パラグラフに示された材木分野、2007年4月から実施された決議第1521号(2003)第6パラグラフに示されたダイヤモンド分野における進展について委員会に情報を更新すること。
    7. 他の関連する専門家グループ、特に決議第1893号(2009)第10パラグラフにより再設置されたコートジボアールに関する専門家グループ及びキンバリープロセスダイヤモンド原産地証明スキームと積極的に協力すること。
    8. 渡航禁止・資産凍結一覧表への登録に足る公的に受け入れられる理由の更新にあたり委員会を支援すること。
    9. 上記第3・第4パラグラフの影響、特に同国の安定と安全に対する影響を評価すること。
  10. 事務総長に対し、現在の専門家パネルを再指名し、パネルの活動を支援するために必要な財政的・安全的措置を講じることを要請する。
  11. あらゆる国家及び同国政府に対し、専門家パネルのあらゆる活動の側面に対して全面的に協力することを要請する。
  12. その能力と展開地域の範囲内で、任務に抵触せず、UNMILが同国政府・委員会・専門家パネルへの支援を継続し、決議第1683号(2006)を含む過去の決議において設定された任務の遂行を継続することの重要性を繰り返し強調する。
  13. ダイヤモンド採掘及び輸出に対する国内管理を強化するために、同国政府に対し2009年キンバリープロセス見直しチームの勧告の履行を継続することを奨励する。
  14. キンバリープロセスに対し、専門家パネルとの協力を継続し、同国のキンバリープロセスダイヤモンド原産地証明スキームの履行に関する進展を報告することを奨励する。
  15. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

分野:
地域:S/RES/1885リベリア情勢S/RES/1938
採択順:S/RES/1902S/RES/1904
Updated : 2010/03/18