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Title : S/RES/1889 : Women and peace and security

安保理決議第1889号
女性と平和・安全に関する決議

採択日:2009/10/05
会合:第6196回会合
投票:全会一致
プレスリリース:SC/9759

安全保障理事会は、

 決議第1325号(2000)・第1612号(2005)・第1674号(2006)・第1820号(2008)・第1882号(2009)・第1888号(2009)及び関連する議長声明の継続及び全面的履行への責務を再確認し、
 国際連合憲章の目的と原則に従い、国際連合憲章の下での国際平和と安全の維持に関する安全保障理事会の第一の責任に留意し、
 女性・少女に対するあらゆる形態の暴力を撤廃するために2005年国際連合総会世界サミット成果文書(the 2005 United Nations General Assembly World Summit Outcome Document;A/RES/60/1)において表明された決議・女性に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約(the Convention on the Elimination of All Forms of Discrimination against Women)及び選択議定書・子どもの権利条約(the Convention on the Rights of the Child)及び選択議定書加盟国の義務を想起し、北京宣言及び行動綱領(the Beijing Declaration and Platform for Action)に含まれる責務並びに「女性2000:21世紀のための男女平等・開発・平和(Women 2000: Gender Equality, Development and Peace for the Twenty-first Century)」と題された国際連合総会第23回特別会期成果文書(A/S-23/10/Rev.1)、特に女性と武力紛争に関する文書に含まれる宣言を想起し、
 2009年9月16日付事務総長報告(S/2009/465)を精査し、現在の決議は事務総長報告において言及された状況がジュネーブ条約及び追加議定書の文脈における武力紛争であるか否かを法的に決定するものではなく、これらの状況下に関与した非国家主体の法的地位に予断を与えるものでもないことを強調し、
 国家行動計画の履行を含め、国家レベルでの決議第1325号(2000)履行における加盟国の努力を歓迎し、加盟国に対し継続してその履行を遵守することを奨励し、
 紛争予防及び紛争解決・平和構築において重要な役割を与えられた和平プロセスのあらゆる段階における女性の全面的かつ平等で効果的な参加の必要性を繰り返し強調し、復興しつつある社会の構造の再構築において女性の果たす主要な役割を再確認し、女性の視点・ニーズを考慮するために紛争後戦略の策定及び履行への女性の関与の必要性を強調し、
 和平プロセスのあらゆる段階において女性がいないこと、特にまさに調停プロセスの公的な役割に極めて女性の人数が少ないことに深い懸念を表明し、調停者チームの構成の中の意思決定レベルに、しかも高いレベルの調停役に適切に任命されることを保証する必要性を強調し、
 暴力と威嚇、安全の欠如、法の支配の欠如、文化的差別、女性に対する過激または狂信的な視点の勃興、教育へのアクセス不足による社会経済的要因を含む非難の結果として紛争予防及び解決並びに紛争後の社会的生活における女性の全面的関与への障害が依然として存在していることに深い懸念を示し、この観点から、女性の疎外は永続的な平和・安全・和解の達成を遅らせ、損なう恐れがあることを認識し、
 身体の安全、リプロダクティブヘルス・精神の健康を含む保健サービス、生計・土地及び財産権・雇用の保証の方法、意思決定及び紛争後計画、特に紛争後平和構築の初期段階における参加を含む、紛争後の状況における女性・少女の固有のニーズを認識し、
 進展があるにもかかわらず、紛争解決及び平和構築において女性の参加強化への障害があることに留意し、公的な意思決定及び経済復興への関与に対する女性の能力は往々にして紛争後の状況において適切な認識を受けておらず、資金投入もされていないことに懸念を表明し、情勢の早期復興ニーズへの資金投入は効果的な紛争後の平和構築に貢献する女性の能力開発にとって不可欠であることを強調し、
 武力紛争状況下及び紛争後の状況において女性が往々にして被害者であり、武力紛争状況下に対処し、解決するにあたり活動者ではないとされていることに留意し、女性の保護だけでなく平和構築における参加に焦点を当てる必要製を強調し、
 難民・国内避難民としての影響も含め、女性・少女に対する武力紛争状況下の影響の理解、と級のニーズへの適切かつ早急な対応、保護の保証及び和平プロセス、特に紛争後平和構築の早期段階における全面的参加に対する効果的な組織的処置は国際平和と安全の維持・促進に大いに貢献することを認識し、
 国際連合開発計画により開始された類似の機構を設置する国際連合イニシアティブが、その意思決定者に国際連合開発グループ複数援助信託基金(United Nations Development Group Multi-Donor Trust Funds)におけるジェンダー関連配分を追確認させていることを歓迎し、
 決議第1325号(2000)の履行に妻子国際連合の指導力を見える形で遂行しようと、国際連合の上級職、特に現場ミッションにおいて女性を多く任命しようとする事務総長の努力を歓迎し、
 決議第1325号(2000)採択から10年の準備に関し、可視性を高め、国際連合機関内での協力を強化するために、来る国際連合運営委員会(United Nations Steering Committee)の設置を歓迎し、
 関連する活動者に対し、閣僚級会議を含む2009年から2010年の間に世界的・地域的・国家的レベルで決議第1325号(2000)に対する意識向上のイベントを実行すること並びに「女性と平和・安全(Women and peace and security)」への責務への注意を喚起し、決議第1325号(2000)履行に際し現在及び将来の新たな課題に対処するための方法を特定することを奨励し、

  1. 加盟国・国際機関・地域機関に対し、和平プロセスのあらゆる段階、特に紛争解決・紛争後計画・平和構築において、復興プロセスの早期段階における政治的・経済的意思決定への関与を拡大することを含み、支援管理・計画、女性組織の支援への関与への女性の指導力と能力の拡大推進、女性の平等参加能力に対する否定的な社会的態度への対処を通じて女性の参加を促進するさらなる措置を講じることを要請する。
  2. あらゆる武力紛争当事者に対し、女性・少女の権利及び保護に適用可能な国際法を全面的に尊重する要請をことを繰り返し強調する。
  3. 武力紛争状況下及び紛争後状況における女性・少女に対する適用可能な国際法へのあらゆる違反に強く非難し、あらゆる紛争当事者に対しそのような行為を即効性をもって停止させることを要請し、レイプ及びその他の性的暴力を含む、武力紛争における女性・少女に対するあらゆる形態の暴力に責任ある者への免責を終結させ、裁判にかけるあらゆる国家の責任を強調する。
  4. 事務総長に対し、適切な訓練を通じて戦略を進展させ、自身の代理として調停を実施する、特に特別代表及び特使として女性を任命する人数を増加させ、国際連合政治・平和構築・平和維持ミッションにおいて女性の参加を拡大するための措置を講じることを要請する。
  5. 事務総長に対し、あらゆる国家が女性・少女に対する武力紛争状況下の影響に関する情報、特に紛争後の状況固有のニーズ及び彼女らへのニーズに応える障害を安全保障理事会に報告することを保証することを要請する。
  6. 事務総長に対し、関連する国際連合機関が、加盟国及び市民社会と協力して、ニーズへのシステム全体での対応を促進するために身体の安全・意思決定及び紛争後計画への参加のニーズに関する情報を含む紛争後の状況における女性・少女に固有のニーズに関するデータを収集し、分析し、組織的に評価することを保証することを要請する。
  7. 国際連合ミッションが設置及び活動委任内容を更新する際には、紛争後の状況におけるジェンダー間平等及び女性の社会進出を促進する条項を含む意図を表明し、事務総長に対し、必要に応じて、継続して国際連合ミッションにジェンダー助言者及び/または女性保護助言者を任命し、国際連合現地駐在チームと協力し、紛争後の状況における女性・少女の復興ニーズに対処する技術的支援と調整努力を提供することを求めることを要請する。
  8. 加盟国に対し、あらゆる紛争後平和構築及び復興プロセス・部門においてジェンダー主流化を推進することを要請する。
  9. 加盟国・国際連合諸機関・資金拠出国・市民社会に対し、透明な分析の実施並びに紛争後段階における女性のニーズに対処するために配分された基金の追跡を含め、女性の社会進出を付随する基金支払い及びプログラム活動に織り込まれた紛争後ニーズの評価・計画の足に考慮されることを要請する。
  10. 紛争後の状況の加盟国に、女性組織を含む市民社会と協議の上、詳細な女性・少女のニーズ及び優先事項を把握し、自国の立法制度に従い完全な戦略を策定し、教育、収入を伴う活動、基本的サービス、特に性的健康・リプロダクティブ権利・精神の健康を含む保健サービスへのアクセス、ジェンダーに配慮した法執行、裁判へのアクセス、あらゆるレベルの公的意思決定における参加への能力拡大を通じて、より身体の安全を確保し、よりよい社会経済条件を確保する支援を行うためにニーズと優先事項に対処することを奨励する。
  11. 加盟国・国際連合諸機関・NGOを含む市民社会に対し、紛争後の意思決定への女性の参加を促進するにあたり教育の大きな役割を踏まえ、紛争後の状況における教育への女性・少女の平等なアクセスを保障するためにあらゆる可能な措置を講じることを要請する。
  12. あらゆる武力紛争当事者に対し、難民キャンプ・居住地の民間的性質・人道的性質を尊重し、そのようなキャンプに居住するあらゆる文民、特に女性・少女をレイプ及びその他の性的暴力を含むあらゆる形態の暴力から保護し、彼女らへの全面的・無妨害で安全な人道的アクセスを保証することを要請する。
  13. あらゆる武装解除・復員・社会復帰の計画に関与者に対し、武力紛争に巻き込まれた女性・少女特有のニーズ及び武力紛争と子どもに関して考慮し、これらのプログラムへの全面的アクセスを提供することを要請する。
  14. 平和構築委員会及び平和構築支援事務所に対し、継続して紛争後平和構築の一環としてジェンダー間平等及び女性の社会進出を促進するために組織的動機付け及び資源の動員を保証すること並びにこのプロセスへの女性の全面的参加に務めることを奨励する。
  15. 事務総長に対し、国際連合の平和構築努力を促進する活動の議題において、平和構築プロセスの早期段階から政治的及び経済的意思決定に女性の参加を進める必要性を考慮することを要請する。
  16. 事務総長に対し、子どもと武力紛争に関する事務総長特別代表と決議第1888号(2009)において任命することを要請された性的暴力と武力紛争に関する事務総長特別代表との間の全面的かつ透明な協力・調整を保証することを要請する。
  17. 事務総長に対し、6か月以内に安全保障理事会に、検討のために、関連する国際連合諸機関・その他の国際機関・地域機関・加盟国から決議第1325号(2000)の履行に関する報告を基にした、2010年以降の共通基盤となる決議第1325号(2000)の履行の追跡を世界的に行うための指標を提出することを要請する。
  18. 事務総長に対し、 S/PRST/2007/40 において要請された報告書に、決議第1325号(2000)の履行進展状況の見直し、安全保障理事会が受領し、分析し、決議第1325号(2000)に関連する情報に関して為された行動によるプロセスの評価、国際連合機構をまたぐ協力の改善促進のためのさらなる措置の勧告を、履行する加盟国及び市民社会、国際連合ミッションにおける女性の参加に関するデータとともに含むことを要請する。
  19. 事務総長に対し、12か月以内に安全保障理事会に提出する、紛争後の平和構築及び計画における女性の参加への対処に関する報告に、平和構築委員会の視点からの検討を考慮し、以下の内容を含むことを要請する。すなわち
    1. 紛争後状況下での女性・少女特有のニーズの解析
    2. 紛争解決・平和構築における女性の参加及びあらゆる早期紛争後計画・資金調達・復興プロセスにおいてジェンダー主流化する際の課題
    3. 紛争後の状況における女性・少女のニーズに対応するための計画及び財政的対応への国家の能力拡大支援措置
    4. 平和構築プロセスへの全面的かつ平等な女性の参加を保証する効果的な資金的・組織的調整の推進を含む紛争後の状況における女性・少女のニーズへの国際的・国家的対応の改善のための勧告
  20. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

分野:S/RES/1888武力紛争における文民・子ども・女性の保護に関する決議S/RES/1894
地域:
採択順:S/RES/1888S/RES/1890
Updated : 2009/11/01