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Title : S/RES/1863 : The situation in Somalia

安保理決議第1863号
ソマリア情勢に関する決議

採択日:2009/01/16
会合:第6068回会合
投票:全会一致
プレスリリース:SC/9574

安全保障理事会は、

 ソマリア情勢に関する過去の決議、特に決議第733号(1992)・第751号(1992)・第1356号(2001)・第1425号(2002)・第1519号(2003)・第1725号(2006)・第1744号(2007)・第1772号(2007)・第1801号(2008)・第1811号(2008)・第1814号(2008)・第1831号(2008)・第1844号(2008)並びに議長声明、特に2006年7月13日付声明(S/PRST/2006/31)・2006年12月22日付声明(S/PRST/2006/59)・2007年4月30日付声明(S/PRST/2007/13)・2007年6月14日付声明(S/PRST/2007/19), 19 December 2007日付声明(S/PRST/2007/49)・2008年9月4日付声明(S/PRST/2008/33)を想起し、
 同国情勢の包括的・永続的解決への責務を繰り返し確認し、
 同国の主権・領土保全・政治的独立の尊重を再確認し、
 さらに同国の紛争解決にあたりジブチ和平協定(the Djibouti Peace Agreement)がその基礎を提示していることを再確認し、究極的には全員を包括する政治的プロセスを通じて達成される広範な支持を得た代議制の重要性を強調し、
 2008年11月25日のジブチ和平協定参加者により合意した指導原則、特に統一政府と包括的な議会の設置を歓迎し、
 あらゆる勢力が拡大された政治プロセスに貢献することの必要性を認識し、ジブチ和平協定への同国の参加者が設定された義務を遂行することを要請し、国際連合に対する国際安定化部隊の派遣の要請に留意し、
 同国の永続的平和と安全に対するアフリカ連合ソマリアミッション(ANISOM; the African Union Mission to Somalia)の貢献を歓迎し、同国におけるウガンダ・ブルンジ政府の継続的関与に謝意を表明し、AMISOMに対する攻撃を非難し、ソマリア保安軍の再結成・訓練・保持の重要性を強調し、
 同国の保安能力構築支援のプログラムを策定するために同国の諸勢力・国際連合・AMISOM・その他国際パートナーの間の協力関係を結ぶとの事務総長の提案を歓迎し、
 同国の人道的状況の悪化に深刻な懸念を繰り返し強調し、あらゆる加盟国に対し現在及び将来の統合された人道要請に貢献することを要請し、
 同国において継続する紛争における文民に対する深刻な犯罪を認識し、免責と戦うことの重要性を再確認し、
 アフリカ連合平和・安全保障理事会がソマリアにおけるAMISOMから移行し、同国の長期にわたる安定と復興を支援する国際連合平和維持活動を見越して暫定的安定化部隊の派遣を要請している、アフリカ連合の2008年12月10日付声明及び2008年12月22日付5点コミュニケに留意し、
 同国の情勢は当該地域における国際平和と安全に対する脅威であると見なし、
 国際連合憲章第7章の下に行動し、

  1. 2009年3月16日までソマリアにAMISOMが駐留するとのアフリカ連合の決定を歓迎し、アフリカ連合に対し同国におけるAMISOMの展開を維持すること及びAMISOMの当初の部隊規模である8,000名にまで展開を強化し、そのことにより活動委任内容を実施し、空港・港湾その他戦略的地域を含むモガディシュにおける主要設備を保護する能力を拡大することを要請する。
  2. アフリカ連合加盟国が、決議第1772号(2007)第9パラグラフにおいて設定された活動委任内容を実行するために必要なあらゆる措置をとることを承認されている同国におけるミッションを維持することを本決議採択日から6か月更新することを決定し、AMISOMは主要な社会基盤の安全を保証するために必要なあらゆる措置を講じること並びに要請時にはその能力と既存の活動委任内容の範囲内で、人道支援の提供に必要な治安状況を創設するために貢献することを承認されていることを強調する。
  3. 同国諸勢力及びジブチ和平協定の原則を支持するその他の関係勢力に対し、戦闘を停止し、同国民衆に対する遅滞なく妨害されない人道支援のアクセスを確保し、あらゆる武装衝突を停止し、恒常的な停戦機構の合意に達し、軍事問題に関する紛争解決には合同安全委員会(the Joint Security Committee)を活用することを要請し、事務総長に対し、地元・地域・国際活動者への国際平和会議の選択肢も含み、ジブチ和平協定の履行促進の方途に関する報告を行うことを要請する。
  4. 2009年6月1日までの安全保障理事会によるさらなる決定に従い、AMISOMの後継として国際連合ソマリア平和維持活動(United Nations Peacekeeping Operation in Somalia)を設置する意図を表明する。
  5. 事務総長に対し、上記第4パラグラフにおいて言及された決定に先立ち事務総長の評価を迅速な展開の観点から安全保障理事会に報告するために、2009年4月15日までに国際連合平和維持活動に対する報告書を提出し、同国の情勢の進展、国際絵連合平和維持活動への移行の観点からAMISOMの全面的展開及び強化に対する進展、現場における政治的プロセス及び治安状況の進展を含むことを要請する。
  6. 事務総長に対し、この報告においてモガディシュ及び周辺地域における以下の任務を考慮した国際連合平和維持活動の活動委任内容に関する勧告を策定することを要請する。
    1. 主要な人道支援基盤を保持しジブチ和平協定及び関連する協定にあらゆる関係者との連携を維持することにより人道支援及びそのためのアクセスの改善を促進すること並びに国内避難民・子ども・その他影響を受ける人々に対する人道的支援の提供を促進すること。
    2. 政治的プロセスに関与する者の移動の自由・安全な通行・保護を支援すること。主要な政治的基盤への安全を保証すること。これらの機能を実行することとなる将来の統一政府の機構を保護し支援すること。
    3. その能力の範囲内で、合同安全委員会(JSC; the Joint Security Committee)を通じて合意された停戦協定・合同安全協定とともにジブチ和平協定の下での停戦履行を監視すること。合同安全委員会と連携し、停戦違反の捜査を含みその機能の履行にあたり技術的支援を提供すること。関連情報の監視グループへの通報により違法な武器取引の監視を支援すること。
    4. 国際連合要員の安全と移動の自由を確保すること。国際連合の人員・設備・施設・装備・ミッションを保護すること。
    5. 地域・国際資金拠出国や関係者と協力し、軍・警察・司法を含む、同国の治安部隊全体の効果的な再建・訓練・保持を支援すること。
  7. 決議第1772号(2007)第11・第12パラグラフにおいて設定された条項は継続して適用されることを確認する。
  8. 事務総長に対し、国際連合平和維持活動が展開するまでAMISOMに財政的支援を提供し、決議第1744号(2007)第4パラグラフ(c)において設定された同国の包括的な保安軍の再建・訓練・保持を支援するために信託基金を設立することを要請し、事務総長に対し、可及的速やかにこの信託基金への貢献を要請する援助国会議の開催を要請し、さらにアフリカ連合に対し、事務総長と協議の上、この信託基金への予算的要請を促し、信託基金に貢献する加盟国に対し、信託基金の存在はAMISOMの支援する直接2か国行程の結論を除外するものではないことを要請する。
  9. 事務総長特別代表が政治的プロセスを継続して進展させる条件を創設する必要性を強調する。
  10. AMISOM強化に関する2008年12月19日付事務総長書簡(S/2008/804)に含まれる勧告を歓迎し、安全保障理事会が国際平和と安全に対する第一の責任を負うこと及び地域機関との協力は集団安全保障を改善することを想起し、さらに決議第1772号(2007)においてAMISOMに替わる国際連合平和維持活動の展開の計画を要請したこと並びに決議第1744号(2007)においてit took note that AMISOMは国際連合活動の初期段階に貢献することに留意したことを想起し、この観点から国際連合エチオピア=エリトリアミッション(UNMEE)解散に伴う資産を移行しAMISOMを即時に拡大するとの事務総長提案を歓迎し、 事務総長に対し、AMISOMの部隊を国際連合平和維持活動に組み込むために、2009年6月1日までまたは上記第4パラグラフにおいて言及された決定のいずれか早い時期までに、事務総長勧告(S/2008/804)第7・第8パラグラフにおいて記述された装備・役務を含むAMISOMへの国際連合物資輸送支援パッケージを提供し、ただしAMISOMへの基金は移管しないことを要請する。
  11. 事務総長に対し、上記第10パラグラフにおいて言及された支援を監督することを要請し、さらに事務総長に対し、提供される簡易な装備及び役務について遅くとも1月30日までに報告し、それ以降はそのような物資及び役務の展開における進展について30日ごとに安全保障理事会に報告することを要請する。
  12. AMISOMに対し本決議に従い国際連合に提供されるあらゆる設備及び役務を、透明かつ目的に適う効果的な方法で確保することを要請し、 さらにAMISOMに対し、適切な内部手続きを踏んだ国際連合とアフリカ連合の間の了解覚書に記述された方法でのそのような設備及び役務の利用について事務総長に報告することを要請する。
  13. 事務総長に対し、アフリカ連合部隊編成努力への支援を提供し、アジスアベバの事務局計画チームを通じたアフリカ連合計画・展開準備への支援を継続し、アフリカ連合を緊密に協力し、部隊編成・兵站・監視・財政その他AMISOMから国際連合平和維持活動への移管のために必要な措置の計画を継続することを要請する。
  14. 加盟国に対し、AMISOMへの人員・装備・その他資源の貢献を要請し、この目的のために加盟国に対しアフリカ連合・国際連合・部隊派遣国・その他貢献国と緊密に協力することを奨励する。
  15. あらゆる勢力に対し、特に同国全土のアフリカ連合及び国際連合要員、関連要員の安全と移動の自由を保障することによるAMISOMの展開と活動へ全面的に協力すること並びに国際人道法・人権法・難民法を含む国際法の下での義務を遵守することを要請する。
  16. 事務総長に対し、ソマリア事務総長特別代表を通じて、同国における国際連語うシステムのあらゆる活動を調整し、同国における永続的な平和と安全の確立のために仲介と政治的支援を提供し、同国の即時復興と長期にわたる経済的発展のために国際社会から資源と支援を動員することを要請し、国際連合ソマリア政治事務所(UNPOS; the United Nations Political Office for Somalia)及び国際連合現地駐在チームは継続してジブチ和平協定の履行を通じて同国の永続的平和と安定を促進し、これらの努力への国際的支援の調整を促進することを決定し、事務総長に対し同国への国際連合事務所及び機関の展開の臨時計画策定を要請する。
  17. 当該地域のあらゆる国家に対し、同国及びアフリカの角地域における不安定を激化させるような行為を自制することを要請し、平和的な政治的プロセスの妨害を企図する者、政治的プロセスへの参加者を力の行使により脅かす者、同国及び当該地域の安定を脅かす者に対する措置を講じる意図を繰り返し表明する。
  18. 加盟国に対し現在及び将来の人道支援要請に貢献することを要請する。
  19. 女性と平和・安全に関する決議第1325号(2000)・第1820号(2008)、武力紛争における文民の保護に関する決議第1674号(2006)・第1738号(2006)を再確認し、特に人口密度の高い地域における無差別または過度の力の行使を防止することにより、国際人道法・人権法・難民法に従い、同国における文民の保護のためにとるべき適切な手段を講じるべき同国のあらゆる勢力・武装集団の責任を強調する。
  20. 子どもと武力紛争に関する決議第1539号(2004)・第1612号(2005)を再確認し、同国における武力紛争当事者に関係する武力紛争と子どもに関する安全保障理事会作業部会の結論(S/ AC.51/2007/14)を想起する。
  21. 同国諸勢力に対し、究極的に同国において安全を提供する全面的責任を負うことになる合同臨時保安軍(joint Transitional Security Forces)の設置に関するさらなる進展を要請する。
  22. 事務総長に対し、2008年12月19日付事務総長書簡(S/2008/804)で想定されたように、TFG/ARS合同安全委員会(the TFG/ARS Joint Security Committee)の勧告に従い、ソマリア事務総長特別代表を通じ、国際連合開発計画(UNEP)及び必要に応じてその他の機関・加盟国・AMISOMと協力して、法の支配及び矯正施設その他同国諸勢力により指定されたその他の主要分野においても同様に、15,000人規模の要員となる同国の合同臨時保安部隊・警察(joint Transitional Security Forces and Police)を設置するための指示系統・訓練・装備の一貫した戦略及びパッケージ準備・調整において、暫定連邦政府(TFG; the Transitional Federal Government)及びソマリア再解放同盟(ARS; the Alliance for the Re-liberation of Somalia)を支援する計画の履行を早急に勧告し、加盟国に対しこのパッケージへの貢献を要請する。
  23. 加盟国に対し、2008年12月19日付事務総長書簡(S/2008/804)に応答し、連邦・国家・地域レベルにおける、特に組織開発・人的資源開発・公的財政管理・責任プロセス・公的サービスの提供の分野における同国の統治能力の強化・構築を支援することを要請する。
  24. UNPOS内部に、軍及び警察の訓練、法の支配及び矯正機関と同様、今後の武装解除・復員・社会復帰活動及び保安部門改革活動に対する計画策定を含む能力を確立するとの2008年12月19日の事務総長提案(S/2008/804)を歓迎する。
  25. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

分野:
地域:S/RES/1853ソマリア情勢S/RES/1872
採択順:S/RES/1862S/RES/1864
Updated : 2009/01/20