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Title : S/RES/1857 : The situation concerning the Democratic Republic of the Congo

安保理決議第1857号
コンゴ民主共和国情勢に関する決議

採択日:2008/12/22
会合:第6056回会合
投票:全会一致
プレスリリース:SC/9553

安全保障理事会は、

 コンゴ民主共和国に関する過去の決議、特に決議第1804号(2008)・第1807号(2008)、議長声明を想起し、
 同国及び当該地域諸国の主権・領土保全・政治的独立の尊重への責務を再確認し、
 地域全体の不安定情勢を醸している同国東部、特に北キブ州・南キブ州・イトゥリ地区における武装集団及び民兵の存在に関し深刻な懸念を繰り返し強調し、あらゆる勢力に対し停戦を尊重し善意をもってそれぞれの責務を効果的に果たすためにゴマ及びナイロビプロセスを遵守することを要請し、
 法の支配・人権・国際人道法を尊重し、領土内の安全の確保と文民の保護に対する同国政府の第一の責任を強調し、
 決議第1771号(2007)に基づき設置され、第1807号(2008)とその勧告に基づき拡張された同国に関する専門家グループ(以下「専門家グループ」と記す)中間及び最終報告(S/2008/772 S/2008/773)に留意し、
 違法な武器の同国内部における流通及び同国内への流入を非難し、同国に関する決議により設定された武器禁輸及びその他の措置の履行を緊密に監視することを継続する決定を宣言し、
 あらゆる国家の第1807号(2008)第5パラグラフにおいて設定された告知の要請を遵守する義務を強調し、
 同国政府及び地域政府が、自国領土内及び自国領土から同国東部の武装集団のために支援を行わないことを保証するための効果的な措置を講じることの重要性を繰り返し強調し、
 採取産業における収入の透明性を拡大するために活動するとの同国の決定を支援し、
 天然資源の違法搾取及びこれらの資源の違法取引と 武器の蔓延及び違法取引との関連をアフリカ大湖地域の紛争を激化させる主要な要因の1つと見なし、
 女性と平和・安全に関する決議第1325号(2000)・第1820号(2008)、紛争地域における国際連合要員・関連要員・人道支援要員の保護に関する決議第1502号(2003)、紛争地域における子どもに関する決議第1612号(2005)、武力紛争における文民の保護に関する決議第1674号(2006)を想起し、
 同国の情勢を引き続き当該地域における国際平和と安全に対する脅威であると見なし、
 国際連合憲章第7章の下に行動し、

  1. 第1807号(2008)第1パラグラフにおいて導入された武器に関する措置を2009年11月30日まで更新することを決定し、同決議第2・第3・第5パラグラフの条項を再確認する。
  2. 第1807号第6・第8パラグラフにおいて導入された輸送に関する措置を上記第1パラグラフにおいて特定された期間に更新することを決定し、同決議第7パラグラフの条項を再確認する。
  3. 第1807号(2008)第9・第11パラグラフにおいて導入された金融・渡航に関する措置を上記第1パラグラフにおいて特定された期間に更新することを決定し、同決議第10・第12パラグラフの条項を再確認する。
  4. 上記第3パラグラフにおいて参照された措置は、委員会により指定された以下の個人、必要に応じて組織に対し適用されることを決定する。
    1. 上記第1パラグラフに従い加盟国によりとられた措置に違反して活動する個人または組織
    2. 武装集団に属していた兵士の武装解除・自発的帰還・再定住を阻害する、同国内で活動する外国武装集団の政治的・軍事的指導者
    3. 武装解除・復員・社会復帰プロセスへの兵士の参加を阻害する、国外からの支援を受けて同国内で活動する、同国民兵組織の政治的・軍事的指導者
    4. 同国内で活動し、適用可能な国際法に違反し子どもを徴用・利用している政治的・軍事的指導者
    5. 同国内で活動し、武力紛争下で子ども及び女性を対象とした、殺害・暴行・性的暴力・誘拐・強制移動を含む深刻な国際法違反に関与している個人
    6. 同国東部における人道支援へのアクセス・配分を阻害している個人
    7. 天然資源の違法取引を通じて同国東部において違法武装組織を支援している個人または組織
  5. 上記第1パラグラフにおいて設定された期間では、上記第3パラグラフの措置は、委員会が他の決定を行わない限り、第1807号(2008)第9・第11パラグラフ、決議第1596号(2005)第13・第15パラグラフ、決議第1649号(2005)第2パラグラフ、決議第1698号(2006)第13パラグラフに従い既に決定された個人及び組織に適用されることを決定する。
  6. さらに決議第1533号(2004)第8パラグラフにおいて設定され、決議第1596号(2005)第18パラグラフ・決議第1649号(2005)第4パラグラフ・決議第1698号(2006)第14パラグラフにより延長され、第1807号(2008)第15パラグラフにおいて再確認された、委員会の活動委任内容に以下の任務を含むことを決定する。
    1. 一覧表を可能な限り最新かつ正確なものとするという観点から上記第4・第5パラグラフに従い委員会により指定された個人または組織の一覧表を定期的に見直すこと。一覧表を適切なものであることを確認すること。加盟国に対しそれらの情報がいつでも更新可能となるように追加情報の提供を奨励すること。
    2. 本決議により導入された措置の履行を促進するための指針を公開し、必要に応じてこれを積極的に見直すこと。
  7. あらゆる国家、特に当該地域諸国に対し、本決議において特定された措置の履行を支援し、活動委任内容の実施に関して委員会に全面的に協力し、本決議採択後45日以内に上記第1・第2・第3・第4・第5パラグラフにより導入された措置の履行に際しとった措置について委員会に報告することを要請し、あらゆる国家に対し委員会の要請時に、関連する問題について深い討議を行うために委員会に代表を派遣することを奨励する。
  8. 事務総長に対し決議第1771号(2007)に従い設置された専門家グループへの活動委任期限を2009年11月30日に終了する期限にまで延長することを要請し、専門家グループに対し第1807号(2008)第18パラグラフにおいて設定された活動委任内容を履行し、2009年5月15日までと2009年10月15日までに委員会を通じて書面で安全保障理事会に報告することを要請する。
  9. 上記第8パラグラフにおいて言及された専門家グループの活動委任内容に以下の項目を含むことを決定する。
    1. 上記第4・第5パラグラフにおいて記述された個人及び組織の委員会による決定に関する情報を委員会への報告に含むこと。
    2. 一覧表に記載するに足る十分な理由の更新並びに上記第5パラグラフにおいて参照された個人及び組織を特定する情報の更新、下記第18パラグラフにおいて言及される要約作業において委員会を支援すること。
  10. 専門家グループに対し北キブ・南キブ・イトゥリ地区における活動に継続して焦点を当てることを要請する。
  11. 同国政府・当該地域諸国政府、必要に応じて、国際連合コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)・専門家グループに対し、武器輸送・天然資源の違法取引・上記第4・第5パラグラフに従い委員会により指定された個人及び組織の活動に関する情報を交換することを含めて緊密に協力することを要請する。
  12. 特にMONUCは専門家グループと、特に武装集団が受けた支援・子どもの徴用及び利用・武力紛争における女性と子どもの状況に関する情報を共有することを要請する。
  13. さらにあらゆる勢力及びあらゆる国家は、その管理下にあるまたは裁判権のある個人及び組織について専門家グループと協力を保証することを要請する。
  14. 決議第1807号第21パラグラフにおいて表明されたように、あらゆる勢力及びあらゆる国家、特に当該地域諸国に対し専門家グループの活動に全面的に協力し、以下のことを保証することを繰り返し要請する。
  15. 供給者及び購入した鉱物の採取地について債務の管轄権下にある同国の鉱物生産物の輸入事業者・処理業者・消費者を確保するために加盟国が必要と見なした措置を講じることを奨励する。
  16. 加盟国に対し、上記第4パラグラフにおいて設定された問題に該当する個人または組織の名称を、既に提出された組織のためまたはその指示で活動する個人または組織により直接・間接を問わず所有または管理されている組織とともに、指名者の一覧表に含めるよう委員会に報告することを奨励する。
  17. 委員会に一覧表に記載するべく名称が提示された場合には、加盟国は個人及び組織を積極的に特定するに十分な情報とともに事案ごとに詳細な資料を提供することを決定し、さらに各提示に対し加盟国は下記第18パラグラフにおいて記述された要約を作成するためまたは既に記載されている個人または組織へ通告する目的、関係する国家に対する要請に応えて公開するための委員会での利用を含み、事案の説明において公開してもよい範囲を指定することを決定する。
  18. 委員会に対し、関連する諸国と協力し、名称が一覧表に記載された以降は上記第8パラグラフにおいて言及された専門家グループの支援の下、一覧表に記載された理由の要約を委員会のウェブサイトに掲載することを指示し、さらに委員会に対し、専門家グループの支援の下、関連する国家と協力し、第5パラグラフにおいて言及された個人及び組織を一覧表に掲載した理由及び特定する情報を更新することを指示する。
  19. 事務局は、公開後、個人及び組織の名称の一覧表への登録1週間以内に、申立書の公開可能な部分の複写・委員会のウェブサイト上でアクセスできるような一覧表登録の理由に関する情報・指名の効果の記述・一覧表からの削除要請検討に関する委員会手続き・利用可能な例外に関する条項を添えて、個人または組織が属していると考えられる国家、個人の場合はその個人が国籍を保有している国(この情報は既知とする)の政府代表部に報告することを決定する。
  20. 上記第19パラグラフの報告を受けた加盟国に対し、国内法及び慣習に従い、上記第19パラグラフにおいて設定されたように事務局により提供された情報とともに指名された個人または組織に対し適時な方法で告知するためのあらゆる措置を講じることを要請する。
  21. 決議第1730号(2006)に従い、事務局内に一覧表に登録された個人・集団・企業・組織が窓口に直接削除を要請することができる窓口(the Focal Point)を設置したことを歓迎する。
  22. 指名国及び市民権及び居住権のある国家に対し、決議第1730号(2006)付属文書に概括された手続きに従い、適時な方法で窓口を通じて削除請願書を検討し、委員会の見直しを促進するためにその要請に対し支持するか反対するかを表明することを要請する。
  23. 委員会に対し、指針に従い、もはや本決議の目的に適さない指名者を委員会の一覧表から削除する要請を検討することを指示する。
  24. 事務局は、個人及び組織の名称の一覧表からの削除後1週間以内に、個人または組織が属していると考えられる国家、個人の場合はその個人が国籍を保有している国(この情報は既知とする)の政府代表部に報告することを決定し、その報告を受けた加盟国に対し、国内法及び慣習に従い、指名された個人または組織に対し適時な方法で告知するためのあらゆる措置を講じることを要請する。
  25. 委員会に対し、指名者の委員会の一覧表に個人及び組織を掲載する及び人道的例外により削除する際に公正で明快な手続きを保証することを奨励する。
  26. 必要に応じて、同国の治安状況の改善を鑑み、特に軍の統合、国家警察の改革、必要に応じて同国及び外国武装集団の武装解除・復員・帰国・再定住・社会復帰における進展と調整するために、本決議において設定された措置を適宜、ただし遅くとも2009年11月30日までに、見直すことを決定する。
  27. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

分野:
地域:S/RES/1856コンゴ民主共和国情勢S/RES/1896
採択順:S/RES/1856S/RES/1858
Updated : 2009/01/20