Location : Home > SC Resolutions > 2008
Title : S/RES/1838 : The situation in Somalia

安保理決議第1838号
ソマリア情勢に関する決議

採択日:2008/10/07
会合:第5987回会合
投票:全会一致
プレスリリース:SC/9467

安全保障理事会は、

 決議第1814号(2008)・第1816号(2008)を想起し、
 船舶に対する海賊行為及び武装強盗により引き起こされる同国への迅速かつ安全で効果的な人道支援の提供・商用海路の安全・国際航海への脅威を強く非難し、
 同国沖の広範な海域において増大している海賊の暴力行為が重火器により行われ、母船を使うなどし、他の機関を装うなどの方法で攻撃を行っていることに懸念をもって留意し、
 海賊行為及び武装強盗その他の海洋での行為と戦うための法的枠組みを設定する1982年12月10日の海洋法に関する国際連合条約(the United Nations Convention on the Law of the Sea of 10 December 1982;以下「同条約」と記す)により示された国際法を再確認し、
 世界食糧計画(WFP)の海上輸送を保護するために2007年11月以降数か国が行っている貢献及び同国沖における欧州連合加盟国により実行された調査及び保護支援の任務のための調整、可能な欧州連合による海事作戦行動にむけた計画プロセスに対する貢献並びに決議第1814号(2008)・第1816号(2008)履行の観点からなされたその他の国際的・国家的活動を賞賛し、
 今年末まで350万人ものソマリア人が人道的食糧支援に依存することになるにもかかわらず、WFPが契約している海事運搬社は海軍による護衛がなければ同国への食糧運搬はできないとの最近の人道報告に留意し、同国へのWFPによる供給の長期にわたる安全を保証する決意を表明し、決議第1814号(2008)において事務総長に対しWFPの海上輸送を保護する努力支援を要請したことを想起し、
 同国の主権・領土保全・政治的独立・統一への尊重を再確認し、
 暫定連邦政府(TFG; the Transitional Federal Government)の安全保障理事会に対する謝意並びに他の諸国及び地域機関と協働し、決議第1816号(2008)第7パラグラフに従って既に導入された措置に対する追加措置に対しては事前通告を行い、同国沖における海賊及び武装強盗と戦うとの暫定連邦政府の意思を表明した2008年9月1日付国際連合事務総長宛同国大統領書簡に留意し、
 2008年9月4日付議長声明(S/PRST/2008/33)においてジブチにおける平和・和解協定への署名を歓迎し、ソマリア事務総長特別代表のアフメド・オウルド=アブダラ氏(Mr. Ahmedou Ould-Abdallah)の継続的努力を賞賛したことを想起し、同国の包括的かつ永続的解決の促進の重要性を強調し、
 9月4日付議長声明(S/PRST/2008/33)において、ジブチ協定で国際連合は120日以内に国際安定化部隊を承認し派遣することを加盟国が要請していることに留意することを想起し、60日以内に提出される事務総長報告、特に可能な多国籍軍の詳細かつ調整済みの記述及び可能な国際連合平和維持活動の詳細なコンセプトに期待し、
 平和と安定・国家機関の強化・経済的社会的発展・人権の尊重・法の支配が同国沖海上における海賊及び武装強盗の根絶の条件創出のために必要であることを強調し、
 同国領海内及び同国沖公海上における海賊行為及び武装強盗事件は同国の情勢を悪化させ、当該地域における国際平和と安全に対する脅威であると見なし、
 国際連合憲章第7章の下に行動し、

  1. ソマリア領海内及び同国沖公海上における船舶に対するあらゆる海賊行為及び武装強盗への非難を繰り返し強調する。
  2. 関連諸国に対し、海上保安活動において、国際法に従い、同条約において言及されたように、特に海軍艦艇・軍用機の展開による同国沖公海上における海賊行為に対する戦いに積極的に参加することを要請する。
  3. 同国沖公海上及びその上空に海軍艦艇・軍用機を展開する諸国に対し、国際法に従い、同条約において言及されたように、海賊行為の制圧のために同国沖公海上及びその上空をその必要性において利用することを要請する。
  4. そのようなことを実施できる能力を保持する各国に対し、決議第1816号(2008)の条項に従い海上における海賊及び武装強盗との戦いにおいて暫定連邦政府と協力することを要請する。
  5. さらに各国及び地域機関に対し、決議第1814号(2008)の条項を遵守し、同国の被災民への人道的支援に不可欠なWFP海上輸送を保護する措置を継続することを要請する。
  6. 各国に対し、特に国際海事機関決議 A-1002(25) により要請されたように国旗を掲揚すること、必要に応じて、同国沖海上において航行中に攻撃またはその脅威を受けた際に取るべき適切な予防的措置に関する助言・指針を与えることを要請する。
  7. 各国及び地域機関に対し上記第3・第4・第5パラグラフに従った行動を調整することを要請する。
  8. 決議で付与された権限はソマリア情勢に関してのみ適用され、他の情勢では同条約の下での権利または義務を含む国際法の下での加盟国の権利または義務・責任に影響しないことを確認し、
  9. 本決議の条項は同国情勢に関してのみ適用され、いかなる情勢に関しても同条約の下での権利または義務を含む国際法の下における加盟国の権利または義務・責任に影響を与えないことを確認し、本決議は慣習国際法を構成するとは見なされないことを特に強調する。
  10. 決議第1816号(2008)第13パラグラフにおいて要請された事務総長報告に期待し、暫定連邦政府の要請に従い同国沖の船舶に対する海上における海賊及び武装強盗に関する情勢を検討し、決議第1816号(2008)第7パラグラフにおいて提示された権限を追加的期間の間更新する意図を表明する。
  11. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

分野:
地域:S/RES/1831ソマリア情勢S/RES/1844
採択順:S/RES/1837S/RES/1839
Updated : 2008/10/10