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Title : S/RES/1716 : The situation in Georgia

安保理決議第1716号
グルジア情勢に関する決議

採択日:2006/10/13
会合:第5549回会合
投票:全会一致
プレスリリース:SC/8851

安全保障理事会は、

 関連する決議、特に2006年3月31日付決議第1666号を想起し、
 国際連合グルジア監視ミッション(UNOMIG; UN Observer Mission in Georgia)の活動に関する2006年9月28日付事務総長報告を歓迎し、
 調停者としてのロシア連邦・事務総長諮問会議・欧州安全保障協力会議(OSCE; the Organization for Security and Cooperation in Europe)の支援を受けつつ、事務総長及び事務総長特別代表の継続的努力を支援し、
 グルジア・アブハジア紛争の包括的解決に関する主要な問題について進展が欠如していることに遺憾の意を表明し、
 グルジア・アブハジア間の情勢について新たな緊張が高まっていること、特にグルジア側によるコドリ峡谷(Kodori Valley)における活動の結果に関する事務総長の観測を懸念をもって認識し、

  1. グルジアの主権・独立・国際的に認知された国境内における領土保全に対するあらゆる加盟国の責務を再確認し、平和的な手段のみによる安全保障理事会決議の枠組みの範囲内におけるグルジア・アブハジア紛争解決促進の決定に基づく国際連合及び事務総長諮問会議によるあらゆる努力を支援する。
  2. 永続的かつ包括的解決達成の観点から、『ツビリシ・シュクミ間の勢力分配に関する基本原則に関する文書(Paper on Basic Principles for the Distribution of Competencies between Tbilisi and Sukhumi)』に含まれる原則に対する支援を想起し、国際連合の庇護の下に創造的かつ建設的に政治的対話を実施するとの観点からの申し出を双方が受諾するとの追加的見解を歓迎する。
  3. 和平プロセスの進展を妨げるいかなる行為も禁止することを双方に要請する内容を含む関連する安全保障理事会決議に留意し、グルジア側による2006年7月におけるコドリ峡谷における行為並びに停戦と兵力分離に関する1994年5月14日付モスクワ協定並びにコドリ峡谷に関するグルジア・アブハジア間の協定に対するあらゆる違反に対し懸念を表明する。
  4. グルジア側に対し、モスクワ協定に従いコドリ峡谷上流地帯の安全を確保し、同協定において承認されていない部隊が同地域に存在しないようにすることを要請する。
  5. コドリ峡谷上流地域におけるUNOMIG及びCIS平和維持活動部隊との合同パトロールの復活を満足をもって留意し、これらの合同パトロールは定期的に行われるべきものであることを再確認する。
  6. 双方に対し停戦・暴力の不行使・信頼醸成装置に関する過去の協定・了解事項を遵守することを要請し、停戦並びにコドリ峡谷を含む全土の陸・海・空における兵力分離に関するモスクワ協定の遵守を厳密に監視することの必要性を強調する。
  7. グルジア・アブハジア紛争地帯におけるCIS平和維持活動部隊及びUNOMIGの重要な役割を認識し、現在紛争地帯において安定化の役割を果たしているようにUNOMIG及CIS平和維持活動部隊間の緊密かつ効果的な協力の重要性を強調し、双方に継続して彼らに必要な協力を行うように要請し、紛争の永続的かつ包括的解決は適切な安全の保証が要請されることを想起する。
  8. グルジア側に対し、アブハジアの治安上の懸念に対し真剣に対処し、脅迫しているとみなされる行為を防ぐための措置を講じ、特にコドリ峡谷上流における好戦的な修辞や挑発的な行為を防止することを再度要請する。
  9. アブハジア指導部に対し、特に彼らの安全及び人権上の懸念を含む国内避難民及び難民の尊厳ある帰還への必要事項に対処し、現地住民特にガリ地域住民を安堵させるよう措置を講じ、彼らの居住権及びアイデンティティは尊重されること並びに、遅滞なく国際連合警察顧問・国際連合人権事務所・命令言語に関する過去の責務を果たすことをを要請する。
  10. 双方に対し暴力の非行使及び難民・ガリ地域の国内避難民の帰還に関する文書を遅滞なくまとめること並びに帰還民を含む民間人の保護と尊厳を確保するための必要な措置を講じることを要請する。
  11. 対話の基礎としての双方による主張の表明を奨励し、双方に対し平和的解決をもたらすための関連する安全保障理事会決議で記述された既存のあらゆる機構を用いてこの対話を再開することを要請する。
  12. 双方に対し、以前準備があると表明された最高首脳同士の会談を無条件に実施すること並びに信頼構築のために開かれた連絡経路を維持することを要請し、さらに市民社会の代表同士の接触を奨励する。
  13. 事務総長に対し、双方を協力し特にガリ地域・ズジディ地域(Gali and Zugdidi districts)住民の福利と安全を改善することにより信頼構築の措置を探索することを要請する。
  14. ジュネーブ会談で想定され、2003年3月にソチ(Sotchi)で設立された作業部会で補足された経済協力(安全条件が許せば社会基盤の復興も含めて)を建設的に実施するためのグルジア・アブハジア双方のあらゆる努力を支援し、経済協力・信頼醸成装置・紛争解決プロセスにおいて保留されている進展に関する協議を主催するとのドイツからの申し出を歓迎する。
  15. UNOMIG・CIS平和維持部隊及びその他の国際要員に対し適切な安全と移動の自由を確保することは双方に第一の責任があることを強調し、この観点から双方に義務を果たすことを要請する。
  16. 性的搾取及び虐待に対する事務総長の不寛容方針を履行するため及びその要員に国際連合行動規定を全面的遵守を保証するためにUNOMIGがとった努力を歓迎する。また事務総長にこの点に関してあらゆる必要な措置を講じるために継続して安全保障理事会に報告することを要請する。部隊派遣に貢献している諸国に対し適切な予防的措置及び要員がこのような行為を起こした場合には適切に捜査し懲戒措置をとることを要請する。
  17. UNOMIGへの活動委任期限を2007年4月17日まで延長することを決定する。
  18. 事務総長に対し、コドリ峡谷における開発及び国内避難民、特にガリ地域の避難民の帰還に対する努力の進展状況に関する詳細な情報を、次回のアブハジア・グルジア情勢に関する報告書に盛り込むことを要請する。
  19. 事務総長特別代表の努力を強く支援し、事務総長諮問会議に対し、彼への確固とした統一された支援を継続することを要請する。
  20. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

分野:
地域:S/RES/1666グルジア情勢S/RES/1752
採択順:S/RES/1715S/RES/1717
Updated : 2006/10/14