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Title : S/RES/1704 : The situation in East Timor

安保理決議第1704号
東ティモール情勢に関する決議

採択日:2006/08/25
会合:第5516回会合
投票:全会一致
プレスリリース:SC/8817

安全保障理事会は、

 東ティモール情勢に関する過去の決議、特に2005年4月28日付決議第1599号・2006年5月12日付決議第1677号・2006年6月20日付決議第1690号・2006年8月18日付決議第1703号を再確認し、
 2006年8月8日付事務総長報告 S/2006/628 を歓迎し、
 東ティモール民主共和国の国民及び政府の政治的紛争の解決及び新政府設立に向けた行動を賞賛し、行方不明の武器の脅威と国内避難民の数の膨大さを踏まえ、同国の治安及び政治的・政治的情勢が未だ不安定であることに懸念を表明し、
 2006年8月4日付事務総長宛同国首相書簡 S/2006/620・2006年8月9日付事務総長宛同国首相書簡 S/2006/651・2006年8月11日付事務総長宛同国首相書簡 S/2006/668 に留意し、 同国の主権・独立・領土保全・国民統一及び長期にわたる安定化の促進への全面的関与を再確認し、
 同国政府の要請に応じたポルトガル・オーストラリア・ニュージーランド・マレーシア政府による国際治安部隊の展開及び同国の治安回復と維持への活動に対し謝意及び全面的支援を表明し、
 2006年6月8日付書簡における同国政府からの要請に応じた東ティモール調査独立特別委員会(the Independent Special Commission of Inquiry for Timor-Leste)の設立及び活動の開始を歓迎し、2006年10月7日までの報告に期待し、
 2007年に予定されている、同国の独立以来最初の大統領選挙及び議会選挙は同国の脆弱な民主主義を強化する過程における重大な段階であるとの見方を表明し、
 1999年において同国で発生した深刻な人権蹂躙への責任を明らかにすることの必要性を再確認し、同国の公正と和解(Justice and Reconciliation for Timor-Leste)に関する2006年7月26日付事務総長報告 S/2006/580 を歓迎し、
 事務総長特別代表の指揮の下、国際連合東ティモール事務所(UNOTIL; UN Office in Timor-Leste)の活動並びに務総長特使による調停及び評価作業を賞賛し、UNOTILへの支援を提供した加盟国に謝意を表明し、
 同国の現在の危機は政治的・組織的なものであるけれども、特に都市部における若年層の失業を含む貧困や欠乏が危機の原因となっていることを考慮し、
 同国の2国間及び多国間パートナーに対し、貴重な支援、特に組織の能力構築及び社会経済的開発に関する支援に敬意を払い、同国における統治の多くの局面における発展においてかなりの部分で成功が見られることを認識し、UNOTILから国際連合の機関・基金・プログラム及びその他の開発パートナー様々な支援分野における責任の移管は準備されていないとの見解を表明し、
 女性と平和・安全に関する決議第1325号(2000)並びに人道活動要員・国際連合要員の保護に関する決議第1502号(2003)を再確認し、
 あらゆる既存の活動についてHIV/AIDS及び他の伝染病の予防・制御における国際連合要員の意識付けのための国際連合の努力を歓迎し、
 独立した同国の短期及び長期の安全と安定への努力の存在に留意し、同国の安定は当該地域の平和と安全の維持に不可欠であると見なし、

  1. 同国における後続のミッションである、期間延長を意図して6か月を委任期間とする国際連合東ティモール統合ミッション(UNMIT; UN Integrated Mission in Timor-Leste)の設置を決定し、さらに初期段階としてUNMITは最大1,608名の警察官・34名の軍事連絡将校を含む適切な民間部門から構成されることを決定する。
  2. 事務総長に対し、同国政府・国際治安部隊への派遣国を含むらゆる関係者と協議してUNMIT及び国際治安部隊との間で成立すべき配置を見直し、2006年10月25日より遅くなることなくその見解を表明することを要請し、安全保障理事会は上記の事務総長の見解を考慮し、軍事部門の性質と規模を含むミッションの組織構造の可能な調整を検討することを再確認する。
  3. UNMITは、活動を指揮し同国における国際連合の活動を調整する事務総長特別代表により率いられることを決定する。
  4. UNMITは以下の活動内容を委任されることを決定する。
    1. 安定を確固たるものとし、民主的統治の文化を強化し、同国関係者間の政治的対話を促進することを視野に入れ、国民和解プロセスを促進し社会的結束を涵養するための努力について政府及び関連機関を支援する。
    2. 技術的・物流上の支援、選挙政策への助言、検証その他の手段を通して、2007年に実施予定の大統領選挙及び議会選挙プロセスのあらゆる局面において同国を支援する。
    3. 国際連合警察のプレゼンスを通じ、事務総長報告に概括されたように、PNTLが再構築されるまで、暫定的に法執行及び公安の強化を含むティモール国家警察(PNTL)への支援を通し同国における公安の回復及び維持を確保し、PNTL及び内務省(the Ministry of Interior)のさらなる訓練・組織開発・強化により支援し、2007年に実施予定の選挙期間中に果たすべき役割及び責任を実行する国家警察の準備を適切に行うために選挙関連の保安活動の計画と準備を支援する。
    4. 同国政府を支援し、治安任務に関して連携し、国際連合軍事連絡将校の公平なプレゼンスを通じて地方の警察署に派遣された武装した国産連合警察官とともに3地域の国境地域におけるプレゼンスを確立する。
    5. 東ティモール防衛軍(the Falintil Forcas Armadas de Defesa Timor-Leste)・国防省(the Ministry of Defence)・PNTL・内務省を含む治安部門の将来の役割及び必要性に関する包括的見直しにおいて、他のパートナーと協力及び連携し、必要に応じて組織能力構築を強化することを通じて同国政府を支援する。
    6. 司法部門のように専門的技能が必要とされる分野における国家及び政府機関のさらなる能力構築において他のパートナーと協力・連携して支援し、東ティモール及び国際社会 for coordinating 政府・国際連合・優先プログラムにおける他の多国間及び二国間プログラムへの貢献国との調整に向けた合意("Compact")を形成する。
    7. 人権の監視・促進及び保護並びに女性及び子どもに対するものを含む公正・和解の促進に向けた国家の組織的・社会的能力及び機構のさらなる強化を支援し、人権状況に関して観察し報告する。
    8. 援助を必要としているティモール人、特に国内避難民・女性・子どもを含むもっとも脆弱な状況に置かれている人々に焦点をあてた支援・復興援助及びアクセスを促進する。
    9. 1999年に同国で発生した深刻な人権蹂躙に関与した者への捜査を全うすることを視野に入れ、前重大犯罪部(former Serious Crimes Unit)の捜査機能を再開するために捜査経者によるチームを結成することを通じて東ティモール検事総長事務所(the Office of the Prosecutor-General of Timor-Leste)への支援を含む、公正と復興に関する事務総長報告(Secretary-General's report on Justice and Reconciliation)における関連する勧告の履行を支援する。
    10. 上記任務を遂行するにあたり紛争後平和構築及び能力構築における既存及び今後予定のある同国への二国間・多国間支援を最大限活用することを視野に入れ、国際連合の機関・基金・プログラムその他国際金融機関・資金拠出国を含むあらゆる関連するパートナーと協力・連携し、貧困撲滅・経済成長戦略並びに同国の開発計画を達成するための戦略の設計に関して政府及び関連機関を支援する。
    11. ミッションの方針・プログラム・活動全体にわたりジェンダー及び子ども・青年への視点を盛り込み、国際連合の機関・基金・プログラムと共同で活動し、性の平等と女性への権限付与を促進する国家戦略の開発を支援する。
    12. 同国国民に対し客観的かつ正確な情報、特に2007年に実施予定の選挙に関する情報並びにUNMITの活動への理解を促進するための情報を提供し、地元メディアの能力構築を支援する。
    13. 能力と展開地域の範囲内において、国際治安部隊と協力して、国際連合及び関連要員の安全及び移動の自由を確保し、国際連合の要員・施設・設備・装備及び活動に関連する資産を保護する。
    14. 上記 (a) から (m) までの項目の進展を監視し見直す。
  5. 国際治安部隊に対し、UNMITが上記の活動委任内容を履行できるよう全面的に協力することを要請する。
  6. 事務総長及び同国政府に対し、人道活動要員及び国際連合要員の安全と保護に関する総会決議 60/123 を考慮に入れ本決議採択後30日以内に地位協定(status-of-forces agreement)を締結することを要請し、締結が延期されている、2002年5月20日付国際連合東ティモール支援ミッションの地位に関する東ティモール民主共和国政府及び国際連合間協定(the agreement between the Government of the Democratic Republic of Timor-Leste and the United Nations Concerning the Status of the United Nations Mission of Support in East Timor)はUNMITに対し条件付きで必要な変更を追加し適用されることを決定する。
  7. 同国内のあらゆる勢力に対し、UNMIT及び国際治安部隊の展開及び活動、特に国際連合要員及び関連要員の同国における安全と移動の自由の確保に関して全面的に協力することを要請する。
  8. 同国政府及び大統領府に対し、UNMITの活動委任内容に関するあらゆる事項について高官級協力を確保する機構の創設を要請する。
  9. さらに同国に対し、2007年に実施予定の選挙を自由・公平かつ透明な方法で独立した機構の設立の必要性を鑑み、監視し、組織化し、運営し、施行し、 2007年に実施予定の選挙プロセスへ向けた適切な手順に関して同国内において全体的な合意を反映するための選挙実施のために必要となる法律群を成立させることを奨励する。
  10. 国際連合機関及び多国間金融機関を含む開発パートナーに対し、2007年に実施予定の選挙準備並びに同国における持続可能かつ長期にわたる開発を目指したプロジェクトへの継続的支援の提供を要請する。
  11. 2005年7月15日付専門家委員会(the Commission of Experts)報告 S/2005/458 において指摘された事実に留意し、インドネシア及び東ティモールによる真実と友好の追求における努力を歓迎し、両国政府及びコミッショナー(the Commissioners)に対し、信憑性のある責任の確保を視野に入れ人権の原則への適合性を確保するために、真実友好委員会(the Commission of Truth and Friendship)の能率と信頼性を向上させるためのあらゆる努力を払うことを奨励し、コミュニティ回復プログラム及び司法プログラム並びにこれらのプログラムへ資金拠出する加盟国からの自発的貢献を受け付ける国際連合による連帯基金の設置からなる同国への国際的支援プログラムを創設するとの事務総長提案を歓迎する。
  12. 事務総長に対し、安全保障理事会に緊密にかつ定期的に現場の状況、特に2007年実施予定の選挙の準備状況とUNMITの活動履行状況について報告すること並びに遅くとも2007年2月1日までに、活動の進展状況を鑑みUNMITのプレゼンスの規模・構成・活動内容・期間に関する修正に関する勧告を含めて報告を亭主るすることを要請する。
  13. 事務総長に対し、性的搾取及び虐待に対する国際連合の不寛容方針に従い、性的搾取及び虐待を含むいかなる形態の不法行為に対してもこれを防止し特定するための戦略及び適切な機構の開発並びに不法行為を防止し国際連合行動規程を遵守するための要員への訓練の強化を含むUNMITにおけるコンプライアンス確保のための必要な措置を講じることを要請し、事務総長に対し、性的搾取及び性的虐待からの保護における特別措置に関する事務総長特別公告 ST/SGB/2003/13 に従い必要な行動を取ること並びにその結果を安全保障理事会に報告することを要請し、部隊派遣国に対し展開前注意喚起を含む適切な予防措置を講じること並びに各国要員がそのような行為を行った場合の全面的責任をとるための訓練を行うよう要請する。
  14. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

分野:
地域:S/RES/1703東ティモール情勢S/RES/1745
採択順:S/RES/1703S/RES/1705
Updated : 2006/09/06