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Title : S/RES/1696 : Iran / Non-proliferation

安保理決議第1696号
イラン核開発に関する決議

採択日:2006/07/31
会合:第5500回会合
投票:賛成14;反対1(カタール)
プレスリリース:SC/8792

 安全保障理事会は、

 2006年3月29日付議長声明 S/PRST/2006/15 を想起し、
 核兵器非拡散条約(the Treaty on the Non-proliferation of Nuclear Weapons)への責務を再確認し、同条約第I条及び第II条に従い、締結国の差別なく平和目的による原子力エネルギーの研究開発・生産・使用する権利を想起し、
 国際原子力機関事務局長(IAEA Director General)の数多くの報告並びに事務局長により報告された、理事会(IAEA Board of Governors)決議 GOV/2006/14 を含む、イランの核プログラムに関する決議に深刻な懸念をもって留意し、
 2006年2月27日付IAEA事務局長報告 GOV/2006/15 において軍事転用の危険性を含むイランの核プログラムに関する数多くの問題点及び懸念が挙げられたこと並びにIAEAはイラン国内に未申告の核物質または開発活動がないと結論付けることができないことについて、深刻な懸念をもって留意し、
 2006年4月28日付IAEA事務局長報告 GOV/2006/27 において3年以上にわたるイランの核プログラムの全局面に関する透明性確保のためのIAEAの努力によっても懸念事項として解消されず、IAEAがイラン国内に未申告の核物質または開発活動がないことを確証する努力を進展させることができないことを指摘していることを懸念をもって留意し、
 2006年6月8日付IAEA事務局長報告 GOV/2006/38 によって確認されたように、IAEA理事会によって要請され、安全保障理事会において3月29日付声明で繰り返し強調された信頼構築のために不可欠な措置を講ぜず、特にウラン濃縮活動を再開し、それらの研究開発・活動を拡張し、追加議定書の下でのIAEAへの協力の中止を継続するとのイランの決定に懸念をもって留意し、
 イランの核プログラムが平和利用に限定されることを確証する交渉による解決を模索する平和的外交的努力の重要性を強調し、そのような解決は他の核非拡散にとっても有用であることに留意し、
 中国・フランス・ドイツ・ロシア連邦・英国・合衆国外相及び欧州連合高等代表を代表してフランス外相 Philippe Douste-Blazy 氏によりパリで2006年7月12日になされた声明 S/2006/573 を歓迎し、
 イランの核プログラムによる核拡散リスクに懸念を表明し、国際平和と安全の維持における国際連合憲章の下での第一の責任に留意し、状況の悪化の防止に努め、
 IAEAにより要請されたウラン濃縮停止の使命を果たすために国際連合憲章第7章第40条の下に行動し、

  1. イランに対し、さらなる遅滞なく、核プログラムが平和的利用に限定されていることへの信頼を構築し、問題を解決するために不可欠である、IAEA理事会決議 GOV/2006/14 により要請された措置を講じることを要請する。
  2. この文脈から、イランに対し研究開発を含むあらゆるウラン濃縮・再処理活動の中止とそのIAEAによる検証を受けることを要請する。
  3. IAEA理事会により設定された要請をイランが全面的に遵守しこれが検証されたことが確証されれば、イランの核プログラムは平和利用にのみ限定されているとの外交的・交渉による確認に貢献することを表明し、そのような解決のために積極的に活動する国際社会の意欲を強調し、イランに対し上述の条項に従い国際社会及びIAEAと再び協力することを奨励し、そのような協力はイランにとっても有益であることを強調する。
  4. この観点から、相互尊重に基づくイランとの関係と協力の構築並びにイランの核プログラムの平和的性質の対する国際的信頼の構築に関する長期包括的取り決めを目指した、欧州連合高等代表の支援を受けた中国・フランス・ドイツ・ロシア連邦・英国・合衆国の提案 S/2006/521 を支持する。
  5. あらゆる加盟国に対し、それぞれの国内法及び国際法に従い、イランのウラン濃縮及び再処理活動並びに大陸間弾道弾開発に貢献する恐れのあるいかなる部品・物資・商品・技術の輸送を警戒し防止することを要請する。
  6. IAEAプロセスの権限強化の決定を表明し、IAEA理事会の役割を強く支援し、組織の枠組みの範囲内でイランにおける問題の解決に向けた、IAEA事務局長及び事務局による専門的かつ公平な努力を賞賛し奨励し、イランの核プログラムに関係するあらゆる問題を明らかにするIAEAの継続的活動の必要性を強調し、イランに対し追加議定書の条項に従い行動すること並びに進行中の検査の支援にあたりIAEAが要請する透明な方法で遅滞なく履行することを要請する。
  7. まずはイランが本決議に記述されたあらゆる活動の全面的かつ継続的中止を実行したか否かについて、IAEA理事会及び本決議の上述の項目により要請されたあらゆる措置に関するイランの遵守のプロセスに関して、IAEA理事会に、並行して安全保障理事会に対しIAEA事務局長から8月31日までに提出されることを要請する。
  8. 期日までにイランが本決議を遵守しない場合は国際連合憲章第7章第41条に基づく適切な措置を採択して、イランに対し本決議を遵守し、IAEAの要請に従うよう促すこ意図を表明し、要請されるさらなる決定が必要な追加的措置としてなされることを強調する。
  9. そのような追加的措置はイランが本決議を遵守した際には不要となることを確認する。
  10. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

分野:S/RES/1673核問題S/RES/1718
地域:イラン情勢S/RES/1737
採択順:S/RES/1695S/RES/1697
Updated : 2006/08/02