Location : Home > SC Resolutions > 1977
Title : S/RES/411 : Mozambique-Southern Rhodesia

安保理決議第411号
モザンビーク=南ローデシア問題

採択日:1977/06/30
会合:第2019回会合
投票:全会一致

安全保障理事会は、

 文書 S/12350及びAdd.1 に含まれる、1977年6月18日付事務総長宛モザンビーク人民共和国大統領サモラ・モイセス・マシェル(Samora Moises Machel)氏の電信に留意し、
 南ローデシアの人種差別的違法少数体制によるモザンビークに対する最近の侵略行為に関するFRELIMO常任政治委員会委員でありモザンビーク発展経済計画相であるマルセリーノ・ドス・サントス(Marcelino dos Santos)氏の声明に傾聴し、
 ガボンのリーブルビルにおけるアフリカ統一機構第29通常会期の閣僚会議において採択された決議に留意し、
 南ローデシアの違法体制によるモザンビーク人民共和国に対する組織的な侵略行為とそれによる人命の損失・財産の破壊に対し憤怒し、
 違法体制の継続的存在の結果として南ローデシアにおける情勢が急激に悪化していることに深く懸念し、
 国際連合憲章において設定され、1960年12月14日付総会決議1514号(XV)の目的に適っている南ローデシア(ジンバブエ)民衆の民族自決と独立に対する不可分の権利及びその権利の享受のために闘争する正当性を再確認し、
 南ローデシア情勢は継続して国際平和と安全に対する脅威であると見なした決議第232号を想起し、
 モザンビーク人民共和国に対する違法体制による最近の侵略行為並びにボツワナ共和国及びザンビア共和国の主権及び領土保全に対する同体制の侵略行為及び脅威は当該地域の安全と安定に対する現在の深刻な脅威を悪化させることを認識し、
 南ローデシアの違法体制に対する制裁に関する決議、特に1968年5月29日付決議第253号を想起し、
 南ローデシアとの国境に近接し、国際連合決議に従い違法体制への制裁の厳密に適用するとの1976年3月3日付決定を通じたモザンビーク人民共和国政府の重要な貢献を認識し、
 安全保障理事会による承認された措置が違法体制を終結させるに至っていないことに深く懸念し、制裁は、包括的にかつ強制的で厳密に監視され、それに違反する国家に対して措置が取られない限り、その体制を終結させられないことを確信し、
 1976年3月17日付決議第386号を想起し、
 特に南ローデシアによる制裁への継続的違反及び南ローデシアの違法体制への支援に懸念を表明し、
 関連する国際連合決議に従い、南ローデシアの違法体制を終結させるためにあらゆる効果的な措置を講じる第一の責任を再確認し、
 ジンバブエ及びナミビア民衆の支援に関するマプト宣言(the Maputo Declaration in Support of the Peoples of Zimbabwe and Namibia)関連する条項、特に人種差別的少数体制による侵略行為の最前線に直面する国家の犠牲者への支援を要請する条項を再確認し、
 国際連合憲章に従い、主権と領土保全を確保するためにあらゆる必要な措置を講じるモザンビーク人民共和国の権利を再確認し、

  1. モザンビーク人民共和国に対する最近の侵略行為に対し、南ローデシアの人種差別的違法少数体制を強く非難する。
  2. 南ローデシアの違法体制によるこれら侵略行為及びザンビア共和国及びボツワナ共和国に対する度重なる攻撃及び脅威は当該地域の情勢を深刻に悪化させることを厳粛に宣言する。
  3. サリスベリ(Salisbury;マリランド)における体制に対する制裁に関する安全保障理事会決議の違反について、南ローデシアの違法体制を継続的に支援する南アフリカを非難する。
  4. 南ローデシアの違法体制の継続的存在は当該地域の危険な状態と不安定の素となり、国際平和と安全に対する深刻な脅威となることを再確認する。
  5. 総会決議第1514号(XV)に従い、ジンバブエ民衆が自決し独立する権利を再確認し、あらゆる国家に対しジンバブエ民衆及びその目的を達成するための国民解放運動に対する支援を強化することを要請する。
  6. モザンビーク人民共和国政府に対し、関連する総会決議・安全保障理事会決議に従い、南ローデシアの違法体制に対する制裁を実直に監視し、ジンバブエ民衆の正当な闘争に確固たる支援を与えることを奨励する。
  7. モザンビークの国家主権及び領土保全は良心的に尊重されることを要請する。
  8. あらゆる国家が、公然であれ非公然であれ、南ローデシアの違法体制に対する支援を自制することを要請し、特に南アフリカが安全保障理事会決議を全面的に遵守し、それゆえに安全保障理事会の決定に違反するサリスベリの違法体制への協力・協調を停止することを要請する。
  9. あらゆる国家に対し、モザンビーク人民共和国がその主権と領土保全を効果的に確保するための防衛能力を強化できるよう、直ちに実質的な物質的支援を提供することを要請する。
  10. あらゆる国家・地域機関・その他の適切な国際機関に対し、南ローデシアの違法体制により引き起こされた侵略行為でもたらされた深刻な経済損失及び破壊に打ち勝ち、違法体制に対する措置を支援する国際連合決定をモザンビークが履行する能力を強化するために、モザンビークに対し財政的・技術的・物質的支援を提供することを要請する。
  11. 国際連合及び経済社会理事会・国際連合食料農業機関・世界食糧計画・国際連合児童基金・国際農業開発基金・国際連合難民高等弁務官事務所・国際連合教育科学文化機関・国際連合貿易開発会議・世界保健機関を含む関連する機関・プログラムに対し、現在の決議第10パラグラフに含まれる要請の履行について優先事項としてモザンビークへの支援を提供することを要請する。
  12. あらゆる国家に対し、制裁に関する安全保障理事会決議を厳密に遵守することを要請し、南ローデシア問題に関して決議第253号(1968)に従い設置された安全保障理事会委員会に対し、優先事項として、国際連合憲章第41条に従い、制裁の範囲を限定するためのさらなる効果的な措置を検討し、安全保障理事会に対し適切な勧告を提案することを要請する。
  13. 事務総長に対し、国際連合システムの努力を調整し、現在の決議第10パラグラフ及び第11パラグラフの条項に従いモザンビークをへの効果的な国際支援プログラムを直ちに組織化することを要請する。
  14. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

[訳注]

 FRELIMO(Frente de Libertacao de Mocambique;モザンビーク解放戦線)とは1962年にポルトガル植民地からの独立を訴えて成立した武装組織。1974年に独立を果たし、社会主義政党として政権を担当したが、失政を続け、ローデシアや南アフリカ及びそれらの支援を受けた反政府勢力との紛争で国土を弱体化させた。


分野:
地域:S/RES/409
S/RES/386
南ローデシア情勢
モザンビーク情勢
S/RES/415
採択順:S/RES/410S/RES/412
Updated : 2010/05/26