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Title : S/RES/402 : Lesotho-South Africa

安保理決議第402号
レソト=南アフリカ問題

採択日:1976/07/30
会合:第1948回会合
投票:全会一致

安全保障理事会は、

 1976年12月21日付レソト王国外相声明に傾聴し、
 バンツースタン・トランスカイ(bantustan Transkei)承認に同意を強制する目的で南アフリカとレソトの間の国境を南アフリカが封鎖したことによる深刻な状況深く懸念し、
 関連する総会決議、特に1975年11月28日付決議第3411号D(XXX)を想起し、バンツースタン成立を非難し、あらゆる国家に対しバンツースタン承認を拒否することを要請し、
 さらに、なかんずくあらゆる政府にいわゆる独立トランスカイのいかなる形態の承認も拒否し、いわゆる独立トランスカイ及び他のバンツースタンとのいかなる取引も自制することを求める、いわゆる独立トランスカイ及び他のバンツースタンに関する1976年10月26日付総会決議31/6Aを想起し、
 国際連合の決定に従い、バンツースタン・トランスカイを承認しないとのレソト政府の決定に謝意をもって留意し、
 レソトの決定は国際連合憲章の原則と目的に従った、アフリカ南部における国際連合の目標実現に向けた重要な貢献であるとみなし、
 国境封鎖に伴うレソトの緊急かつ特別な必要に留意し、

  1. なかんずくあらゆる政府にいわゆる独立トランスカイのいかなる形態の承認も拒否することを求める1976年10月26日付総会決議31/6Aを支持する。
  2. バンツースタン・トランスカイを承認しないとのレソト政府の決定を賞賛する。
  3. バンツースタン・トランスカイ承認に同意を強制する目的で南アフリカが為すあらゆる行為を非難する。
  4. 南アフリカに対し、国境封鎖を解除するためにあらゆる必要な措置を講じることを要請する。
  5. あらゆる国家に対し、同国の経済発展プログラムとアパルトヘイト及びバンツースタンに関する国際連合決議を全面的に履行するための能力拡大のためにレソトへ緊急に財政・技術・物資支援を提供することを要請する。
  6. 国際連合及び関係諸機関、特に国際連合開発計画・世界食糧計画・国際連合専門機関に対し、現状のレソトを支援し、現在の決議において想定されているレソトへの経済支援の問題を提起的に検討することを要請する。
  7. 事務総長に対し、国際連合機構の適切な機関と協力の上、いわゆるトランスカイの独立承認をレソトが拒否していることによる、南アフリカの国境封鎖に伴う経済的困難に打ち勝つためにレソト王国に対し効果的であらゆる形態の財政・技術・物資支援を準備することを要請する。
  8. さらに事務総長に対し、情勢を定期的に見直し、加盟国・地域機関・その他政府間機関・専門機関・国際金融機関と緊密に協力を維持し、この問題に関する安全保障理事会会合に報告することを要請する。
  9. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

[時代背景]

 バンツースタン(bantustan)とは南アフリカ共和国内にあった自治区のことで、コサ語を話す人々の居住区としてトランスカイ(カイ川の向こう側)・シスカイ(カイ川のこちら側)などが指定された。1963年にトランスカイは自治区となり、1976年に独立を宣言、南アフリカ共和国だけが承認した。この「独立」が自発的な民族自決によるものというより、南アフリカ共和国の力によることが明白であったから、どの国も承認しなかった。これを不服とした南アフリカ共和国がレソトに対し承認を強要するために国境封鎖を行ったことに対する決議が本決議である。


分野:
地域:
S/RES/393
レソト情勢
南アフリカ情勢
S/RES/407
S/RES/407
採択順:S/RES/401S/RES/403
Updated : 2009/08/21