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Title : December 2004
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12月 1日(水曜日) 山本

世界エイズデー

 アナン事務総長は1日、17回目の世界エイズデー(World AIDS Day)であることを踏まえ感染者の約3720万人の半数を占める女性が自分自身を守ることができるよう社会に要請するメッセージを発表した。
 メッセージの中で、女性は一般に男性に比べてパートナーの対して貞節で、薬物の注射を行う割合は低いけれども、貧困と情報の欠如のために感染することが多いと警告した。

コンゴ民主共和国とルワンダ国境で緊張高まる

 国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)は1日、同国への避難民の帰還の機は熟してきているが、東隣のルワンダとの国境付近でコンゴ系のルワンダ反政府勢力が攻撃を行っており緊張が高まっていることに懸念を表明した。

国連ブルンジ活動の活動委任期限を延長:安保理

 安全保障理事会は1日、国連ブルンジ活動(ONUB)への活動委任期限を半年間延長する決議を全会一致で採択するとともに、ブルンジのガツマ(Gatumba)難民キャンプで8月に発生した152名の難民殺害に対し強い非難を表明した。

コートジボアール反政府組織が国連支援活動に敵対行為の停止を約束

 西アフリカ諸国担当事務総長主席特別代表の Alan Doss 氏はコートジボアール北部を勢力下においている反政府組織・新軍(Forces Nouvelles)の代表と会見し、国連の平和維持活動員・軍監視員・人道支援活動者に対する自由なアクセスの確保を要請、保証された。

国連支援の警察学校から初の卒業生:リベリア

 国連の支援によって設立されたリベリアの警察学校の最初の卒業生約230名が、治安回復の第一歩として各地に派遣されたが、彼らには制服すらなく、さらなる財政的支援が必要とされている。

ダルフール地域北部に避難民が帰還

 先週停戦協定に反して反政府勢力による攻撃が行われたダルフール地域北部の街・タウィラ(Tawila)に、支援活動要員が帰還を始めている。先週の戦闘で同地域を中心とした半径20キロ程度の地域から4万人強の人々が避難したとされているが、そのうち2〜3,000人が既に帰還している模様。

フィリピンとパナマにおける洪水災害への支援活動開始

 太平洋の両側で発生した洪水の被害に対する特別危機管理委員会を設置し、パナマには保健要員を派遣し、フィリピンには浄水設備を送付するなどの緊急支援活動が開始された。
 パナマでは約7,500人の住む先住民の集落のあるダリエン地区が被害に遭い、来年の夏には深刻な食糧不足になると警告されている。

小島嶼開発途上国開発会議開催について正式署名

 モーリシャスで開催される予定の「小島嶼開発途上国における持続可能な発展に関する国際会議(Global Conference on the Sustainable Development of Small Island Developing States)の準備会合に関し、国連と同国政府は正式に開催合意に署名した。この会議は8月に行われる予定の本会議に向け、気候変動や経済的孤立などが小島嶼開発途上国に与える影響について協議する。会期は1月10日〜14日。

キューバのジャーナリストの釈放を歓迎:ユネスコ

 ユネスコの松浦事務局長は、キューバで18か月にわたって拘留されていたジャーナリストの釈放を歓迎した。釈放されたのは2003年4月に懲役20年を言いわたされていたカスタネダ(Raul Rivero Castaneda)氏で、ユネスコのギレルモ・キャノ世界報道自由賞(UNESCO/Guillermo Cano World Press Freedom Prize)の2004年の受賞者でもある。

タバコ規制枠組み条約実効へ

 世界保健機関(WHO)は1日、タバコ関連の死亡と疾病を抑制することを目指した「たばこの規制に関する枠組条約」(Framework Convention on Tobacco Control)への批准国が40か国に達し、90日後に実効化することを発表した。この条約はタバコの広告・支援・促進を限定し、新しいラベルと室内の空気の状態を管理することを要求するもの。
 現在、世界における喫煙人口は13億人に達しているが、そのうち半分はタバコのために寿命が短くなるであろうと言われている。

脅威・挑戦・変革に関する高官級パネル報告書が完成

 事務総長によって昨年11月に任命された16名の有識者による「脅威・挑戦・変革に関する高官級パネル(High-level Panel on Threats, Challenges and Change)」の報告書が提出された。事務総長はこの内容をレビューのために総会に提出する。この報告書は貧困によって発生する将来の脅威に対する能力を培うための広範囲な改革の提案を協議したもの。
〔報告書〕http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=84&Body=xxxxx&Body1=

事務総長支援の署名集まる

 昨今のアナン事務総長に対する辞任を要求する声に対して国連事務局の2,700名以上の職員が、事務総長への信頼を表すために署名を行った。

「今日の一言」 − ニューヨーク −

 実はこれを合衆国から日本への飛行機の中で書いています。(実際に送信するのは さすがに陸地についてからですが。)
 今週は前半をフロリダ、後半をニューヨークで過ごしていました。と言っても観光ではなく、出張なのですが。合衆国は今週は記録的な寒波が襲来し、寒かったのですが、何しろ前半をその影響をほとんど受けていないフロリダ(気温はほぼ25℃)から最高気温が一桁という水準のニューヨーク(しかも積雪もあるシカゴ・オヘア空港経由!)に移動して、よくこれで風邪をひかなかったものだと自分でも感心しています。
 ニューヨークにはラガーディア空港を利用したのでその近くのホテルを利用したので、クィーンズと呼ばれる地域を少し歩いてみました。ホテルから少し歩くと閑静…と言っていいのか、あまり人気がいない住宅街が続いていまして、さほど手入れがされているとも思えない庭にもかかわらずクリスマスのデコレーションだけはしっかりしてあったりして、少しその家族の気質が想像できたりして。
 時折家のリフォームをしている光景に出くわしたのですが、日本みたいに鉄骨や柱を先に作るのではなく、レンガやブロックを積み上げて作っているものが多いでした。ただ、その作業をしている人たちの話している言葉は英語ではありませんでした。少し地下鉄の7番線のあるルーズベルト通り(と書いてわかる人がどれくらいいるのか怪しいですが)あたりには中国系や韓国系の看板が多くなったりして、業種による住み分けが行われているような感じがしました。
 このあたりでは日本人が珍しいのか、結構じろじろと眺められましたが…っと、そうか、静かな住宅街で黒いコートに黒目のGパン、黒い靴を履いたほとんど全身真っ黒で見慣れないアジア系の人間が左右をきょろきょろしながら歩いてたから、こっちが警戒されていたのかも知れませんね。
 うまく表現できませんが、ニューヨークの都心部(マンハッタン島)とは異なる、人々の生活の現実の一部を垣間見たような気がします。
 それにしても、今、オホーツク海上空なのですが、気流が安定していないのか、揺れがとても激しいです。何とかしてほしいです。--;

12月 2日(木曜日) KENICHI

アフガニスタン:議会選挙準備

 元戦闘員の武装解除と復職が50,000人(推定)のうち25,000人ほどまで至った一方で、国連アフガニスタン支援ミッションのスポークスマンは議会選挙が来年の4月か5月には行なわれることを確認した。国連は選挙支援のためにアフガニスタンに引き続き駐在する。

イラクの復興のために地域の協力が不可欠

 イラク担当事務総長特別代表であるアシュラフ・カジ氏はテヘランでイラン外相と会談し、イラク復興過程の成功のためにイラク周辺国の協力が重要であることを強調した。

フランスおよびドイツ、事務総長を支持

 ドイツ国連大使は、フランスおよびドイツが共同声明で、安保理拡大についてアナン事務総長の考えを支持することを表明すると発表した。この支持の表明は昨日のスペインおよび国連職員組合の支持表明に続くものである。

「脅威、挑戦、変革」国連改革への出発点

 国連改革に関するハイレベル委員会は、「脅威・挑戦・変革」に関する報告書をアナン事務総長に提出した。この報告書は、現在の正解の現実に国連のシステムが対応するために必要な長い改革プロセスの出発点となる。

ソマリア大統領と国連派遣員が人道的支援について会談

 ソマリアでの新政権内閣発足の翌日、国連人道問題担当事務次長のヤン・エーゲラン氏は、ケニアのナイロビに向かった。ナイロビでは、ソマリア共和国大統領とともに2005年に開始される国連による支援の枠組みの中でソマリアの人道的問題に取り組んだ。

12月 8日(水曜日) 山本

来年は国連にとって重要な年:事務総長演説

 アナン事務総長は8日、多くの犠牲者を出す恐れのある、 HIV/AIDS・核拡散・テロなどの全地球的な脅威に効果的に対処すためには、国連にとって来年は重要な年となると国連総会において演説した。

エチオピア政府の提出した和平計画を歓迎:事務総長

 11月25日にエチオピアの Meles Zenawi 首相が議会に提出したエリトリアとの新しい和平計画に対し、アナン事務総長は8日、両国の関係修復に役立つと歓迎すると同時にアルジェ合意の履行も要請した。

エチオピア難民に対する緊急支援を要請:WFP

 世界食糧計画(WFP)は8日、420万ドルの緊急拠出が行われなければ、エチオピアの11万8,000人の難民に対する食糧支援が滞り深刻な状況に陥ると警告した。もしこのまま拠出が行われなければ1月から食糧支援を3割削減しなければならない。

クメール・ルージュ特別法廷開設のための協議

 6人からなる国連チームは8日、カンボジアに到着し、1970年代の虐殺に最も責任があるとされるクメール・ルージュの指導者らに対する特別法廷を設置するための財政基盤について同国政府と協議した。

国連総会は事務総長を信任

 合衆国議会の一部からアナン事務総長の辞任を要求する動きがあることに対し、国連総会は8日、事務総長に対し喝采を送り、事実上の信任を与えた。

12月 9日(木曜日) KENICHI

米国、事務総長への信任を表明

 イラクでの国連人道支援事業をめぐる汚職疑惑で国連高官や長男の関与が指摘され、アナン事務総長が米上院議員らに引責辞任を迫られている問題について、米国のダンフォース国連大使は、記者団に対し「事務総長が職務を継続することへの信任を表明する」と述べ、米政府としてのアナン氏支持を表明した。

米国、イラクでの国連の支援に賛辞

 ネグロポンテ駐イラク米国大使は、アナン事務総長とニューヨークで会見し、来年1月末にイラクで予定されている国民議会選挙の準備における国連の支援に対し、歓迎に意を表明した。事務総長のスポークスマンは、スケジュールは過密であるが、準備は軌道に乗っていると述べている。

大量破壊兵器不拡散に関する委員会が最初の総括

 大量破壊兵器不拡散の努力に関する各国の報告書を検討する委員会の委員長の最初の統括が安保理で報告された。現在のところ報告書を提出しているのは86ヶ国のみであり、多くの国が報告書準備の段階で様々な困難に直面している状態にある。

ユニセフが子供白書を発表「途上国の子供10億人が窮状」

 ユニセフは9日、ロンドンで2005年版「世界子供白書」を発表した。発展途上国に住む18歳未満の子供の半数以上に当たる約10億人が貧困や戦争、エイズのために窮状にさらされていると指摘した。白書は、国連が1989年に採択した児童権利条約の精神に立ち返って子供の生活向上に努めるよう、各国に呼び掛けている。

FAO:2004年の穀物生産量、記録的

 国連食糧農業機関(FAO)の報告書によると、2004年の世界の穀物生産量は24億トンに達する。これはこの5年間で最初の穀物在庫の増加をもたらす。このことは、発展途上国にとってよい知らせである。

「今日の一言」―子供たちが直面する危機―

 4番目のニュースについて。ユニセフは白書の中で、発展途上国の子供の3人に1人は家にトイレがない、5人に1人は安全な水を飲めない、7人に1人は医療を受ける機会がない、などを指摘し、貧困の実態が浮き彫りにしています。白書はまた、90年以降の戦争や紛争で死亡した360万人の半数近くが子供だったとした上で、大勢の子供が依然、兵士になるのを強制されたり、戦争に伴う性的暴行の犠牲になっているとしています。さらにエイズで親を亡くした子供の数が2003年末で1500万人に達し、そのうち8割はサハラ砂漠以南のアフリカ諸国に住んでいると指摘しています。
 このニュースと関連して、国連食糧農業機関(FAO)は、8日に発表された世界の食料不安に関する年次報告書で毎年500万人以上の子供が飢えのために死亡している、と報告しています。「5秒に1人」が死亡している計算だそうです。
 ユニセフのベラミー事務局長は「子供の生活を守れなければ、人権や経済開発の大きな目標も達成できない」と述べています。またFAOは発展途上国における子供の栄養不足と発育不全を放置すれば、最大で1兆ドル(約104兆円)の生産性低下や国民所得損失につながりかねないと警告しています。

12月14日(火曜日) 阿部

事務総長、ワシントンで米国国務長官と国家安全保障問題顧問と会談

 アナン事務総長は今週、ワシントンを訪れ、米国のパウエル国務長官とライス国家安全保障問題顧問と会談。会談後、米外交評議会において、国連改革、米国と国連の関係について講演する予定。

安保理、公開会合を開催し武力紛争下の文民保護について討議

 安保理は公開会合を開催し、武力紛争下の文民保護について討議。エーゲラン人道問題担当事務次長は、イラクおよびアフガニスタンにおける武力紛争が市民保護に新たな難しい課題を突きつけていると指摘。

事務総長特別代表、ダルフール地域で人道活動家を殺害した責任追及を要請

 プロンク事務総長特別代表は国連本部で記者ブリーフィングを行い、スーダンのダルフール地域において、反政府勢力SLAが週末、人道活動家2人を殺害した疑いがあることを示唆し、国際社会に対し責任追及を要請。

コンゴ民主共和国武装勢力に対する調査チームを派遣

 コンゴ民主共和国武装勢力(FARDC)の諸戦闘員グループ間の戦闘、および北キブ州の市民に対する兵器供与が伝えられたが、MONUCは本日、同地域に4日間にわたる調査を行うべく、主に軍人で構成されるチームを派遣。

「今日の一言」― 戦争の最初の犠牲は真実 ―

 昨夜、NHKが「イラク、最前線で何が起きていたか」と題する特集番組を放映していた。アラブの視点から報道を続けたカタールの衛星放送「アルジャジーラ」と米国との攻防を描いたものだ。
 ただ、こうした番組を見て考えることは、真に「何が起きていたか」を知ることは、本当に難しいということだ。この特集番組とて、そうした限界を乗り越えているとは、とても思えない。
 ベトナム戦争の実体を書き、ピュリッツア国際部門賞を得たデービッド・ハルバースタムは、「戦争の最初の犠牲は真実」だといったそうだが、戦争とメディアの関係は本当に厄介なテーマだと思う。

1)戦争自体が情報操作によって引き起こされる、という側面とともに、
2)戦時下において、最初に犠牲になるのは報道の自由
という側面があるが、これらは、今回のイラク戦争においても当てはまる、法則のようなものではないだろうか。

12月15日(水曜日) 山本

人道支援活動を中断:UNAMIS

 国連スーダン先遣隊(UNAMIS)はダルフール地域で継続する紛争のために、人道支援活動を一時中断することを発表した。ダルフール北部ではバスが武装した一群に襲撃され、西部ではパトロール中の警官が発砲されるなどの事件が発生している。

フィリピンへの緊急支援を要請:OCHA

 フィリピンで発生した洪水と地すべりによる被災者の間でマラリアや下痢などの伝染病が蔓延しているという状況をうけ、国連人道問題調整室(OCHA)は15日、640万ドルの緊急支援を要請した。

自然災害を早期警戒するウェブサイトを公開し:FAO

 国連食糧農業機構(FAO)は15日、旱魃・洪水・台風・バッタの大発生・エルニーニョ等の自然災害を早期警戒するウェブサイト HEWSweb を公開した。
 [HEWSweb] http://www.hewsweb.org/

COP10開催

 国連気候変動枠組み条約の第10回締結国会議(COP10)がブエノスアイレスで開催された。今年は大規模な自然災害が頻発し、多大な損害がもたらされたことが報告され、気候変動の影響と危険性を警告した。
 [Tenth Session of the Conference of Parties (COP10)]
  http://unfccc.int/meetings/cop_10/items/2944.php

12月16日(木曜日) KENICHI

安保理拡大の必要性を強調 アナン国連事務総長

 アナン事務総長は、ワシントンにあるシンクタンク、米外交問題評議会で国連改革をテーマに演説し、焦点の安保理改革について「現在の安保理は、21世紀の現実を反映しておらず、むしろ(第2次大戦直後の)1945年の勢力構造を反映している」と述べ、大戦の戦勝国を中心に構成されている現状の安保理を改革し、理事国を拡大する必要があるとの考えを強調した。

事務総長、パウエル米国務長官と会談

 アナン事務総長は、ワシントンの米国務省でパウエル国務長官と会談した。終了後の記者会見で事務総長は、イラクで来年1月に予定される移行国民議会選挙に関連し「国連はなすべき準備をした」との認識を示し、パウエル長官はこれを評価した

イラク議会選挙:237の政党と11,000人の候補者

 イラクの議会選挙は昨日、立候補の届出が締め切られた。国連によると、237の政党と11,000人の候補者が1月末に予定されている選挙戦に臨む。他方、選挙準備を支援するチームは、国内外合わせて50人で構成されている。

アフガニスタン:マジャリシャリフの武装解除完了

 アフガニスタンのマジャリシャリフ地域における全軍隊の武装解除が先週完了した。29,000人の軍人、将校が武器を国へ返還し、そのうちの25,000人以上が引き続き復職プログラムを受けている。現在の課題は、全員の就職である。

ICJ、NATOに対するセルビアの告訴に裁判権なし

 国際司法裁判所(ICJ)は、NATO諸国に対するセルビア・モンテネグロの告訴に対し裁判権を有しないとの判断を示した。セルビア・モンテネグロは2000年に独立したため、1999年のセルビアに対する爆撃についてICJに提訴できる資格が与えられていなかった。

12月21日(火曜日) 阿部

事務総長、国連本部で今年最後の記者会見

 アナン事務総長は、国連本部で今年最後の記者会見を行い、2005年が世界各地での紛争を終わらせ、平和をもたらす良い機会となるよう希望を表明。

事務総長特別代表、バグダッドでブレア英首相と会談

 カジ事務総長特別代表は、バグダッドでブレア英首相と会談し、来年1月末に実施予定のイラク議会選挙における国連の役割について会談。

安保理、ダルフール情勢を協議

 スーダン・ダルフール情勢が悪化するなか、国連安保理は本日、同地域情勢を協議し、安保理議長は理事国を代表して、全当事者に停戦合意遵守を訴える報道声明を発表。

安保理、リビアに対する制裁措置を更新する決議を全会一致で採択

 国連安保理は、決議を全会一致で採択し、リビアに対する制裁措置を更新。制裁の内容は、ダイヤ・木材の輸出禁止、武器輸入禁止、一定の元政府職員の渡航制限など。

「今日の一言」― 巨大地震 ―

 インドネシアのスマトラ島沖で、日本時間26日午前10時ごろ、マグニチュード8.9の巨大地震が発生し、最大10メートル程度の大規模な津波などによって周辺諸国で8,600人以上が死亡、多数が行方不明となっています。
 言うまでもなく「マグニチュード」というのは、地震の規模を示す値で、1935年にアメリカの地震学者リヒターが考案したものです。リヒターが工夫したことは、地震の揺れはさまざまなため、最大の振れはばの大きさをそのまま数字で表すのではなく、その数字のケタ数をマグニチュードとしたことです。
 従って、マグニチュードが1増えると、地震のエネルギーは約32倍になり、2増えれば、エネルギーは32倍の32倍で1000倍になります。6千人以上の死者を出した阪神大震災がM7.2だったのに対し、今回の地震はM8.9ですから、その地震エネルギーは256倍。如何に大きな衝撃であったかを推し量ることができます。
 今回は、地震の規模が大きかったことに加え、震源が約10キロメートルと浅かったため、津波を強める条件がそろったとのこと。インド洋に面するインドネシア、タイ、マレーシア、スリランカ、インド、モルディブなど、東南アジアから南アジアに至る各国が大きな津波に襲われました。
 想像を絶する天災に畏れを感じるとともに、時間の経過とともに拡大する被害を報じるニュースに、胸を痛めずにはおれません。

12月22日(水曜日) 山本

UNOCIとコートジボアール軍が共同で巡視を開始

 国連コートジボアールミッション(UNOCI)とコートジボアール軍は22日、住民の生命と財産の安全を確保するために共同で巡視をアビジャン(Abidjan)で開始した。

北コーカサス共和国難民支援に着手:UNDP

 国連開発計画(UNEP)は北オセチア共和国政府・イングーシェティア共和国政府・国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)・その他人道支援NGOと共同で、北コーカサス共和国における民族紛争とそれに付随する虐殺から避難している難民を支援するためのプロジェクトを始動した。

強い回復を見せる航空業界

 国際民間航空機関(ICAO)は、今年の世界の航空業界は強い回復を見せており、昨年と比較しトンキロベースで14%の増加を示したと発表した。特に昨年はSARSの影響で渡航が禁止されていたアジア地域の伸びが著しい。なお「トンキロ」とは「運んだ人・貨物の重量」×「運んだ距離」で計算された、運搬量を計測する単位。

ジャーナリストの解放を歓迎:ユネスコ

 ユネスコの松浦事務局長は、イラクで4か月前に身柄を拘束された2人のフランス人ジャーナリストの解放を歓迎すると同時に、ガンビアにおけるジャーナリストの殺害に遺憾の意を表明した。

WFPが深刻な資金不足

 世界食糧計画(WFP)は深刻な資金不足に直面しており、特にレソト・マラウィ・モザンビーク・スワジランド・ザンビアへの支援のための資金が枯渇しており、数百万人の人々が空腹でクリスマスを迎えることとなると懸念されている。

抗マラリア剤の供給不足が深刻化

 世界保健機関(WHO)は22日、来年にマラリア防止のために必要と推定されている6000万服分の半分程度しか確保し得ないと警告した。抗マラリア剤については製薬会社ノバルティス社が原価でWHOに提供する協定が結ばれているが、原料となるアルテミシンが抽出される、元の薬草・青蒿(せいこう;学名 Artemisia apiacea)の供給が滞っているため。

12月23日(木曜日) KENICHI

国連特別代表とイラク首相、選挙参加拡大を追求

 国連のカジ・イラク担当事務総長特別代表は、イラクの副首相イブラヒミ・ジャファリ氏と会談し、来月30日に予定されている選挙への参加について話し合った。一方、準備中の候補者リストにはすでに223の政治団体と33の政治連盟が挙げられている。

スーダン:国連がポリオのワクチン接種活動の実施決定

 スーダンのハルツームに赴いた国連チームは緊急会合を開き、スーダンにおけるポリオの感染について議論した。そして、1月からスーダン全土でワクチン接種のキャンペーンを開始することを決定した。

事務総長、ネパール各派の対話を呼びかけ

 アナン事務総長は声明を発表し、ネパール政府軍と反政府武装勢力が即時に衝突を停止し、対話を行うよう呼びかけた。声明の中でアナン事務総長は、「衝突はネパールの発展を妨げ、国家の利益を損害するだけである」と指摘し、対話を通じて民族の和解を実現するよう各派に呼びかけた。

ユニセフとUNHCR、アフガニスタンの子供を支援

 ユニセフは、アフガニスタンで学校に行けない50万人の子供のための教育プログラムを開始する。また、国連難民高等弁務官事務所は、大都市で強制的に働かされているストリートチルドレンの医療支援にのりだす。

事務総長、リザ事務次長の定年退職を承諾

 アナン事務総長は、1997年から国連事務次長(事務総長官房)を務めてきたイクバル・リザ氏の定年退職を承諾した。事務総長は「リザ氏は1978年から国連本部の様々な部署や現場で勇気をもってその任務にあたってくれた」と述べた。

「今日の一言」― ビックマックレート ―

 先日、上海旅行に行って来ました。建築中の高層マンション、高層ビルがたくさんあり、まだまだ発展しそうな勢いでした。中国の経済発展の一部を垣間見ることができたと思います。

 ところで、人民元は中国の現在の経済力からして安すぎると言われます。そこで今回の旅行でマクドナルドに立ち寄り、ビックマックの価格を調べ、いわゆるビックマックレートを計算しました。このビックマックレートは、ビックマックはどの国でも同じだからその価格は一致するという考えに基づいて計算された為替レートです。経済学的には何ら意味がないのですが、イギリスの経済誌エコノミストが発表している面白い指標です。

 計算の結果ですが、中国でビックマックは10.4元、日本では262円ですから、ビックマックレートは1元=25.19円です。一方、実際のレートは1元=約13円ですので、ビックマックレートからすると現在の人民元はかなり安いということになります。人民元が安いので、中国製品は日本で安くなります。現在の日本での日用品のほとんどがMade in Chinaです。日用品が安く済むのは、安い人民元と中国人の人件費に拠るところが大きいのではないかと実感しました。

12月28日(火曜日) 阿部

インド洋の津波を受け「国連防災世界会議」で早期警戒について討議

 国連は、インド洋の津波の被災者に対する援助のため、飲料水や医薬品を搬入を開始。国連人道問題調整事務所(OCHA)のスティーブンス所長はジュネーブで記者会見を行い、来月、神戸で開催予定の「国連防災世界会議」において、早期警戒の問題を討議すると表明。

世界食糧計画、紛争激化を受け、援助物資の搬送を停止

 スーダン・ダルフールにおいて、反政府勢力SLAが大規模な攻撃を仕掛け、政府軍が応戦する状態となったことから、世界食糧計画(WFP)は援助物資の搬送停止を余儀なくされている。

コンゴ民主共和国の反政府勢力の武装を解除

 コンゴ民主共和国において、MONUCは反政府勢力FNIに属する3つの民兵キャンプを除去し、武装解除。MONUCがこの種の武装解除活動を行ったのは、これで3度目となる。

後発開発途上国担当事務次長、資金援助の増大を歓迎

 後発開発途上国や内陸・小島嶼途上国の問題を担当するチョウドリー事務次長は昨年のドナー諸国による後発開発途上国に対する資金援助が2002年に比べて31%増大したことについて、1年間の増加率としては最大であるとして、歓迎の意を表明。

「今日の一言」― TSUNAMI ―

 国連は、インド洋の津波の被災者に対する援助のための活動を迅速に展開しはじめましたが、これだけ広範な被害に対処した前例がなく、援助活動は困難を極めている模様です。
 アナン事務総長も、休暇を切り上げ国連本部で指揮をとっていますが、津波そのものよりも、津波の影響で水質汚染と衛生問題が拡大しており、感染症が蔓延する恐れがあると警告、緊迫した状況が続いています。
 国際サイトを見ると、 "Tsumani" という言葉が多く見られます。もちろん津波は日本語ですが、1)日本でもっとも津波の研究が進んでいたこと、2)英語ではもともと tidal wave が用いられていたが実際は潮とは関係がないこと、などから、 "Tsunami" が正式な学術用語として使用されているのだそうです。
 当面は、感染症の蔓延を防ぐとともに、予想される大規模な余震にも対処しなければなりません。日本の経験を生かしながら、国際社会は力を結集しなければなりません。
 http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=102

12月29日(水曜日) 山本

津波早期警戒体制の確立を要請

 緊急支援調整官(Emergency Relief Coordinator)の Jan Egeland 氏はインド洋沿岸で反省した津波被害に対する各国の支援表明に感謝を意を示し、1年以内にインド洋にも津波のための早期警戒体制の確立を要請した。

【津波被害への対策関連情報】
http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=102&Body=tsunami&Body1=

休暇を返上して津波被害への支援活動指揮へ:事務総長

 アナン事務総長はインド洋沿岸を襲った津波に対する国連による救援活動の指揮を執るために予定していた休暇を短縮し国連本部に戻り業務に復帰した。

津波被害国への具体的支援開始

 インド洋沿岸を襲った津波被害に対する国連関連機関からの具体的な支援が開始された。
 スリランカには世界食糧計画(WFP)から50万人に対する2週間分の食糧援助が行われ、人道問題調整室(OCHA)からは3万セットの毛布、ユニセフからは15万人分に対する3か月分の医薬品が供給される。
 インドネシアには国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)からアチェ州に3,500セットのテント、2万セットのキッチンセット、10万人分の緊急シェルターが供給される。
 インドに対しては大量の浄水剤と500リットルの水槽1,600台などが供給される。

ダルフールからの避難民を移転:スーダン情勢

 ダルフール地域からの国内避難民収容されているカルマ(Kalma)キャンプ約12万人のうち半数が新しくできた3か所の避難所に2万人ずつ1月初旬に移転される予定であると発表された。

民兵組織による殺害の証拠を発見:MONUC

 国連コンゴ共和国ミッション(MONUC)は29日、同国東部の治安不安定地域において、民兵組織 Mayi-Mayi の元兵士が市民並びに敵対する民兵組織の兵士らを7人殺害した証拠を発見したことを発表した。

12月30日(木曜日) KENICHI

事務総長、津波被害者への救援呼びかけ

 アナン事務総長は、自身が主催したアジア震災緊急救援活動会議の席上で、少なくとも11万5千人の犠牲者を出した「前例のない大被害に前例のない世界的反応を」と呼びかけた。また、事務総長は、被災12ヶ国への救済資金が5億ドルにのぼることを報告した。

ユネスコ、津波警報システム普及を提案

 ユネスコは津波被災国、特に世界遺産リストにある地域への援助を呼びかけた。また、インド洋沿岸国に対し、津波の研究および監視に関するプログラムの普及と津波警報システムの確立を提案した。

500万人が感染症の危険、WHO警告

 世界保健機関(WHO)は、インド洋津波の被害によって「300万〜500万人が清潔な水や住居、食料、衛生・医療施設など生存に最低限必要な条件」を欠き、マラリアなど感染症の危険にさらされていると警告した。WHOは医療支援や避難施設の整備など当面、約4000万ドルが必要だとして国際社会の支援を求めた。

中央アフリカ共和国:状況改善もガバナンス不充分

 中央アフリカ共和国に関する国連の最新レポートは、同国の状況は経済面のみならず政治面でも徐々に改善に向かっているとしている。しかし、人権とガバナンスの分野については未だ不充分な点が多い。

アフガニスタン:弾薬の状況に関する調査開始

 アフガニスタン政府によって決められた国内の弾薬の状況に関する研究が、今週、マジャリシャリフとヘラートで開始された。また、国連支援ミッションは、31,451人のアフガン軍兵士が武装解除したことを発表した。

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Updated : 2007/02/16