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Title : May 2004
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 5月 3日(月曜日) Tat

イラク国民が選挙プロセスを管理すべき、国連高官語る

 イラクから戻ったばかりの国連選挙専門家は、イラク国民が投票過程を管理すべきであると強調し、安全な環境と十分な資源が投票制度の成功の鍵を握ると訴えた。

『世界報道自由デー』を迎えた国連は、メディアの独立性を強調

 著名な作家や報道関係者がニューヨーク国連本部に集まり、『世界報道自由デー』を迎えた。席上、コフィ・アナン事務総長は、この日がメディアの独立性へのより強固な責務を皆で再確認する機会となり、ジャーナリストが安全かつ恐怖の無い環境下で重要な仕事を成せるよう確保した、と言及。

国連高官、イラク石油食料交換プログラムの検証を要求

 国連がイラク主権への移行に関し重要な役割を果たす準備が整う中、国連事務総長任命のハイレベルな委員会がイラク石油・食料交換プログラムに関する調査を開始する前に、国連に対する批評は根拠の無い疑惑に注目している、と国連高官。

アナン事務総長、安保理の多国籍軍イラク駐留承認を希望

 コフィ・アナン国連事務総長は、6月30日に控えたイラク主権返還後の期間を扱う決議として、安保理に多国籍軍のイラク駐留延長を承認するよう希望し、イラク安定化のためにできることを何でも実行するのが皆の利益であると語った。

反拷問の国連専門家委員会、2004年度の第一回会議開催

 反拷問の国連専門家パネルがジュネーブで第32回目の年次総会を開催。同パネルは、全ての人が拷問やその他の残酷かつ品位を下げる扱い・処罰から十分に保護されているか確認する役割を持ち、世界の状況を監視している。

 5月 4日(火曜日) 阿部

中東カルテット、シャロン首相の撤退案に関するコミュニケを発表

 いわゆる中東カルテット(Quartet)である国連、EU、ロシア連邦、そして米国は、国連本部での会合の後、コミュニケを発表し、イスラエルのシャロン首相が提示したガザ西岸一部撤退案について、ロードマップを再開させる可能性があるものとして前向きに評価。

国連経済社会理事会、人権委員会のメンバー14ヶ国を選出

 国連経済社会理事会(ECOSOC:Economic and Social Council)は、人権委員会のメンバー14ヶ国を選出。アフリカが推薦した4ヶ国のうちスーダンについては米国が人権問題などを理由に反対したが、ギニア、ガーナ、トーゴについては全会一致で承認。

世界食糧計画事務局長し、スーダンが最大の人道危機にあると指摘

 スーダン人道調査を終えた世界食糧計画(WFP:World Food Programme)の James Morris 事務局長はロンドンで記者会見し、スーダンのダルフールでは、100万人が家を追われ10万人以上が隣国に流出するなど最大の人道危機にあると指摘。

安保理議長、国連エチオピア・エリトリアミッションへの協力を要請

 安保理議長であるパキスタンの Munir Akram 大使は、報道声明を発表し、エチオピア、エリトリア両国に対し、国連エチオピア・エリトリアミッション(UNMEE:UN Mission in Ethiopia and Eritrea)の平和維持活動に全面協力し、膠着状態にある国境画定プロセスの前進をはかるよう要請。

「今日の一言」― EU enlargement(2) ―

 先週の配信(4月27日分)で、25ヶ国に拡大した欧州連合(EU)について書きましたが、今後のEUを観るときのキーワードは、"united in diversity" ではないかと思います。この言葉は、EUのウェブサイトにいくと、真っ先に目に飛び込んでくるキャッチフレーズですが、EUの現在と将来を象徴して余りある言葉です。
 独仏などの「古い欧州」と東欧など「新しい欧州」は、民主主義観、宗教、米国との政治的関係など多くの重要な点で“多様”だからです。宗教一つとっても、EU諸国の中でイスラム教国といえるのは、次の拡大まで視野に入れれば、トルコ、アルバニア、そしてボスニアという3つのイスラム教国がメンバーとなる予定です。
 今回の米国のイラク戦争に対する独仏の態度は、イラクにある権益が大きいからだ等いろいろ論じられていますが、EU統合の支柱ともいえる「多様性」という観点から許容しかねたのだと観ることもできます。
 私たちは、欧州の挑戦からもっと多くのものを学ばないといけないのかもしれません。

The US and Europe are both engaged in regime change.
The Americans drop bombs from 30,000 feet. We have a more subtle way.
- BBC News Online -
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/3280697.stm
 5月 5日(水曜日) 山本

リベリアで武装解除進む

 国連人道関係調整事務所(OCHA)によれば、国連リベリアミッション(UNMIL)の活動により、昨年12月から始まった武装組織リベリア民主運動(MODEL;Movement for Democracy in Liberia)・リベリア和解民主連合(LURD;Liberians United for Democracy and Freedom)の武装解除プログラムが進展し、4月28日の時点で18,415人の元兵士から10,653の武器を回収することができた模様。

3月に発生したコソボで民族間暴力からの信頼回復が必要:事務総長

 コソボで3月に発生したアルバニア系過激派によるセルビア系住民・ロマ人(Roma)・アシュカリ人(Askhali)に対する暴力で19人が死亡、約1,000人が負傷したことに対し、アナン事務総長は5日、現在最も必要なことは加害者が確実に罰せられることと、少数民族間における信頼の回復であると語った。

ルワンダ反政府勢力との衝突で25,000人が避難:コンゴ民主共和国

 1994年のルワンダ大虐殺の主たる実行集団とされている反政府組織・インテルハムエ(Interahamwe)とコンゴ民主共和国との衝突のためにコンゴ民主共和国東部のサウスキブ(South Kivu)周辺で約25,000人が避難している模様。

アフガニスタンにおける選挙事務活動者の殺害を非難:UNAMA

 国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)代表のアルノール(Jean Arnault)事務総長特別代表は5日、アフガニスタン北東部で有権者登録作業のための場所を確保するために活動していたスタッフ2名と通訳1名が殺害されたことに対し強く非難した。

拷問を受けた被害者が法廷で訴えられるように要請:UNCHR

 国連人権委員会(UN Commission on Human Rights)の不当拘束に関する作業部会(Working Group on Arbitrary Detention)は5日、合衆国軍及び英国軍によるイラク人拘束者に対して拷問を行ったことに対し深い懸念を表明し、拷問被害者が法廷で訴えることができるよう連合暫定施政当局(CPA;Coalition Provisional Authority)とイラク統治評議会(Iraqi Governing Council)に要請した。

事務総長がNGOから人道賞を受賞

 アナン事務総長と夫人は4日、難民支援NGOである Refugees International からマッコール・ピエールパオリ人道賞(McCall-Pierpaoli Humanitarian Award)を授与された。この賞は1999年にアルバニアで活動中になくなったRI職員の名にちなんでいる。

糖尿病予防キャンペーン始動:WHO

 世界保健機関(WHO)と国際糖尿病連合(IDF;International Diabetes Federation)は5日、低中所得国またはコミュニティにおける健康的なダイエットや運動などの生活習慣の改善と薬物療法を交えた糖尿病予防キャンペーンを開始した。
 世界では2000年時点では1億7100万人の糖尿病患者がいたが、2030年までにこの数字は3億6600万人になると予測されている。そして現在でも1分間に6人が糖尿病がもとで亡くなっている。

欧州内では貧富の格差が顕著:FAO

 国連食料農業機関(FAO)はモンペリエ(フランス)で開催中のヨーロッパ地域会議で、ヨーロッパは世界で最も進歩した国を含む一方で、1日あたりの収入が2ドルに満たない地域も包含しており、その格差は大きいと警告した。特にバルカン半島や独立国家共同体(CIS)諸国においてその傾向が顕著である。

「今日の一言」 − 無冠の英雄 −

 6番目の記事についてですが、RIの設立25周年の式典でアナン事務総長は次のよう にスピーチしています。

「難民5000万人という乾いた統計値(dry statistic)の後ろには、戦争や迫害や人権侵害によって追い詰められている5000万人の生身の人間がいる。
 あなたや私も少し異なった場所・異なった時間に生きていたなら、その一部となっていたかも知れない。
 今夜は、そのような人たちに、自国を遠く離れた危険な場所で仲間を支援する無私の人々に賛辞を捧げるよい機会である。彼らは一般に知られることもなくメダルを受け取ることもパレードをすることもないのだから。」

 華々しい式典に参加できる人々は、ある意味恵まれた立場にいる人たちです。
 「一般に知られることもなくメダルを受け取ることもパレードをすることもない」、多くの無冠の英雄たちによってこそ、このような活動は支えられているということを忘れてはならないと思います。

 5月 6日(木曜日) KENICHI

ブラヒミ事務総長特別顧問、イラクへ

 ブラヒミ事務総長特別顧問は、今朝バグダットに到着し、7月1日に連合暫定当局と交代する暫定政権の構築の討議に着手した。到着後、ブラヒミ氏は、イラク統治評議会議長のサリム氏、評議会メンバーのパチャチ氏と会談した。

イラクにおける人権状況、5月末国連へ報告

 国連スポークスマンによると、国連人権高等弁務官は、5月31日の人権委員会において、2003年4月からのイラクにおける人権の状況に関する報告を発表すると表明した。報告は、市民の保護や拘留者たちの扱い方についても触れる予定。

国連総会、パレスチナ領土の地位を認定

 国連総会は、140カ国の圧倒的多数で決議を採択し、その中でエルサレム東を含むパレスティナ占領地域の地位は、軍事的占領の状態であることを確認した。また、同決議のおいて、パレスチナ人が自らの領土に対する自決権および主権を有してい  ることを再確認した。

コソボ総選挙:国連代表、2つのガイドラインに署名

 コソボ国連特別代表H.ホルケリ氏は、10月23日の総選挙実施に必要な法的枠組みを与える2つのガイドラインに署名した。その1つは、政党の登録条件と役割について規定し、もう1つは、選挙自体に関するもので、選挙制度の詳細について規定している。

ロシア、アゼルバイジャン、「アジアハイウェイ」計画に調印

 ロシア連邦およびアゼルバイジャンは、東アジアからユーラシア大陸を経てトルコに至る総延長約14万kmの国際道路網「アジアハイウェイ」計画に調印した。これにより国連後援の本計画に参加する国の数は26になった。

「今日の一言」―アジアハイウェイ―

 アジアハイウェイ計画(AHP)は、90年代の終わりあたりから考えられたものだと思っていましたが、1950年代から地道に進められてきたプロジェクトだそうです。この計画にまだ日本が参加していないころ、国際開発ジャーナル平成14年2月号で吉田恒昭拓大教授が、日本がこのAHPに参加することの意義を論じています。
 http://www.toshima.ne.jp/~profty/PDF%20AH%20IDJ%20Report%2002-02.pdf

 この中で、吉田教授は『日本が AHP に参加し、日本の幹線道路の側道路線標識に「アジアハイウェイ 1 号線 ソウルまで 700 キロ、バンコクまで 6,500 キロ」と表示されていることを想像してみてほしい。この標識が日本国民に与える社会的、文化的、心理的インパクトは大きく、「日本とアジアの共生」を日常的に意識することになるだろう。』と述べています。
 私はこの意見に同感です。「日本とアジアの共生」とまではいかなくても、海を越えたすぐ近くにアジアの国々があると感じることができると思います。
 ともあれ、東京からイスタンブールまで車で行ってみたいですね。タクシーで行ったらいくらになるでしょうか。

 5月10日(月曜日) Tat

安保理・事務総長はチェチェン共和国大統領暗殺テロを非難

 アナン事務総長および安保理は、日曜日にGroznyで起こったテロ攻撃で、チェチェン共和国大統領アフマド・カディロフ大統領他周辺警護の数人が殺害されたことに大変な驚きと非難を表明した。

事務総長、ナイジェリア政府の事件調査努力を歓迎

 ナイジェリア中央の Plateau 州の町で先週起こった地域的衝突で数百人が殺害された事件を立証しようとしているナイジェリア政府当局および地方当局の努力を、アナン事務総長は歓迎した。

世界経済フォーラムと国連は開発のための資金調達キャンペーンを予定

 国連と世界経済フォーラム(World Econimic Forum)はニューヨーク国連本部で覚書に署名。両者は協力して、政府とプライベートセクターとのパートナーシップを動員し、貧困撲滅と持続可能な開発のためビジネス界からの拠出金を募ってゆく。

コロンビアが西半球で最も深刻な人道危機

 コロンビアでの誘拐および暗殺は減少しているものの、過去15年間に2百万人が国内避難民となり、過去3-4年の間だけで百万人がホームレスとなるなど、人道の状況は全体に悪化している、と国連人道調整事務所(OCHA)Jan Egeland事務局長はニューヨーク国連本部にて報道陣に語った。

国連犯罪委員会は法治と開発の関係に焦点

 明日ウィーンで開催される国連犯罪防止および刑事裁判委員会(CCPCJ)の年次総会では、法治と開発の関係、刑事裁判と政府の役割に焦点があてられる。

 5月11日(火曜日) 阿部

事務総長、イスラエルによるガザ侵攻に遺憾の念を表明

 イスラエルがガザに侵攻しパレスチナ人およびイスラエル兵士が死亡した事件を受け、アナン事務総長は深い遺憾の念を表明するとともに、パレスチナ、イスラエル双方に対し、さらなる暴力を控えるよう要請。

国連コソボ暫定行政ミッション、コソボで相次ぐ民族間衝突に懸念を表明

 国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK:UN Interim Administration Mission)の Harri Holkeri 代表は、安保理でブリーフィングし、コソボで相次ぐ民族間衝突が同ミッションをその基盤から揺さぶっていると指摘。

事務総長特別顧問、イスラム革命最高評議会ハキーム師と協議

 ブラヒミ事務総長特別顧問(Special Adviser)は、イラクの各層代表者と協議を継続しており、本日イスラム革命最高評議会(the Supreme Council for the Islamic Revolution)のハキーム師(Abdel Aziz al-Hakim)と協議、ブラヒミ構想にシスターニ師が前向きと伝達。

ユニセフ、イラクにおける子供たちへの虐待に遺憾の念を表明

 イラクにおいて、子どもたちが収監施設や刑務所で虐待を受けていると報じられたことについて、国連児童基金(ユニセフ、UN Children’s Fund)、第3者の確たる証拠によって裏付けがないことに留意しながらも、深い遺憾の念を表明。

中東和平プロセス調整官、シリアのアサド大統領と会談

 Terje Roed-Larsen 中東和平プロセス調整官は、シリアのアサド大統領と会談し、地域情勢、特に、膠着状態に陥った中東和平プロセスについて話し合い。

「今日の一言」― 2010年W杯 ―

 FIFA国際サッカー連盟は、15日に理事会を開催し、2010年ワールドカップの開催国を南アフリカに決定しました。
 同大会は史上初めてアフリカ大陸で行われることが決まっていたのですが、ライバルのモロッコを退け、開催国の座を獲得したのは、あのアパルトヘイトに苦しんだ南アフリカでした。
 94年にはじめての全人種選挙を行い、ネルソン・マンデラ氏が初の黒人大統領に就任してからちょうど10周年、今回の決定が南アフリカの、そしてアフリカの発展に大きく貢献しゆくことは間違いありません。
 http://www.fifa.com/en/index.html

 5月12日(水曜日) 山本

ジンバブエが食糧事情調査ミッションを中断

 ジンバブエ政府は同国内の食糧事情の調査のために世界食糧計画(WFP)・食糧農業機関(FAO)による作物収穫・食糧供給調査委員会(CSFAM;Crop and Food Supply Assessment Mission)を招聘していたが、4日に同国政府から同委員会に派遣されていた委員が召還され、調査は中止となった。これにより同国に対する食糧支援作業が遅れることが懸念されている。

スーダン南部で武力衝突発生

 スーダン南部で政府側民兵組織と反政府組織・スーダン人民解放軍(SPLA)の間で発生した武力衝突によりシルクキングダム(Shilluk Kingdom)地域から10万人程度が避難している模様。

バグダッドでの文民殺害を非難:事務総長

 アナン事務総長は、バグダッドで文民が身柄を拘束され残酷に殺害した映像が世界に放送された事態を非難した。

イラクの主権移譲へ隣接国の支援を要請

 イラク臨時事務総長特別代表(Secretary-General Special Representative ad interim for Iraq)のマウンテン(Ross Mountain)氏は主権移譲予定日の49日前となる12日、アンマンで開催されたイラク隣接国による各国議長会議(meeting of Speakers of Parliaments)の席上、非常に緊迫した情勢の中での政治的移行の最中ではあるが隣国は支援を行ってほしいと要請した。

アフガニスタンを通る地域交易を支援を要請:UNDP

 キルギスタンの首都ビシケク(Bishkek)で開催されたアフガニスタン地域経済協力会議(conference for Afghanistan's Regional Economic Cooperation: Central Asia, Iran and Pakistan)の席上、国連開発計画(UNDP)のブラウン長官は、20年にもわたるアフガニスタンの戦乱状態によって中央アジア・南アジア地域の交易路が分断されたままであったが、今後は地域経済の興隆に協力するよう要請した。

合衆国上院で食糧支援を訴える:WFP

 世界食糧計画(WFP)のモリス(James Morris)事務局長は11日、合衆国上院の外交委員会で演説し、世界では5秒に1人の子どもが飢餓が原因で亡くなっていることに触れ、食糧支援に対するプライオリティを高めるように訴えた。

たばこ規制枠組条約への合衆国の署名を歓迎:WHO

 世界保健機構(WHO)は12日、タバコ関連の死亡と疾病を抑制することを目指した「たばこの規制に関する枠組条約」(Framework Convention on Tobacco Control)に対し合衆国が署名したことを歓迎し、速やかに批准されることを希望した。本条約は40か国の批准で実効となり、現在12か国が批准している。
 この条約はタバコの広告に健康への影響に関する警告を目立つよう表示することや屋内の空調清浄化の促進やタバコの密輸を厳しく取り締まること、未成年への販売禁止などを要請している。
 なお、タバコが原因と思われる死亡者は年間500万人にも上り、抑制されないままではこの数は2020年までに2倍になるであろうと推定されている。

 [WHO Framework Convention on Tobacco Control]
  http://www.who.int/tobacco/areas/framework/en/

 5月13日(木曜日) KENICHI

事務総長、イラク人虐待が暫定政権の樹立に悪影響を与えないことを期待

 アナン事務総長は、イラク人拘束者虐待問題が、ブラヒミ氏や彼のイラク人交渉相手が展開している次期暫定政権樹立のための諸努力の妨げとならないことを期待すると述べた。事務総長は記者の質問に対し「拘束者への虐待は間違いなく深く著しい影響を及ぼす」と答えた。

事務総長、スーダン大統領へ民兵の武装解除を書簡で要求

 国連ミッションが先週、スーダンのダルフール州で起きている人道上の非常に深刻な問題を引き合いに出したのをうけて、アナン事務総長は、スーダン大統領に書簡を送り、緊急の勧告をを支持するよう訴えた。

アフガニスタン:武装解除の第2段階が加速、拡大

 選挙登録の第2段階開始から5月1日までで登録者の数は3倍になった。また、ムジャヒディンのナンバー2が武装解除の決断をしたと国連ミッションは表明した。他方、国連ミッションは選挙職員の周囲になお危険な状況があることを呼びかけた。

赤道ギアナ、民間航空を強化

 赤道ギアナは、国連開発計画の支援の下、空の交通の再編と強化の計画を開始した。この計画の目的は、この石油豊富国を取り巻く石油ブームに結びつく需要の増加に対処することである。

ユネスコ、ブラジルによってバーチャル図書館開始

 5月11日、ユネスコとブラジルの科学技術省は、バーチャル図書館の開設により2万冊以上の本がポルトガル語を公用語とする国で自由に読めるようになったことを発表した。このバーチャル図書館は、情報と良質な知識の拡大に貢献する。

 5月17日(月曜日) Tat

アナン国連事務総長、イラク統治評議会長暗殺を非難

 コフィ・アナン国連事務総長は、イラク統治評議会議長Ezz El-Din Salim氏の暗殺を非難し、この攻撃が六月末に控えるイラクの政権移行プロセスの国連支援を遅らせないことを強く誓った。

事務総長、ガザのパレスチナ人住居破壊停止をイスラエルに要求

 コフィ・アナン国連事務総長は、ガザ・パレスチナ自治区のパレスチナ人住居がイスラエルによって広範に破壊されたことに、強い非難を繰り返した。国連機関の推計では、住居破壊によりホームレスとなった1万9千人近くのパレスチナ人に住居を供給するのに約3200万ドルかかるという。

安保理は、国連加盟国による平和維持活動への関与を要請

 国連安保理は加盟各国に対し、「多角的作戦を最適な状態で開始させ、効果的にそれぞれの使命を果たすため」、国連に政治的・財政的支援、そして文民・軍人の補給を要請した。

ミャンマーでの憲法論議、全員参加なければ信憑性なし

 ミャンマーの憲法論議が、アウン・サン・スー・チー党首率いる全国民主連盟や他の政治グループの完全参加が無い状態で進められては信憑性がえられないだろう、とアナン国連事務総長は警告。

国連がコートジボワールの国家建設プログラムを勧告

 コートジボワールで3月下旬に繰り広げられた禁止されたデモ活動で死亡者が出た事件に関し、国連報告書は、関与者の調査および起訴、既に現地で活動している国連ミッションの拡大、司法制度の改革・強化、そして事実確認・調停委員会を設立することを勧告している。

 5月18日(火曜日) 阿部

事務総長特別顧問、イラク統治評議会議長の葬儀に出席

 ブラヒミ事務総長特別顧問は、今週月曜日に殺害されたイラク統治評議会のサリム議長の葬儀に出席し、同議長がイラクに生命を奉げた真の愛国者であったと、哀悼の意を表明。

コソボ鉄橋爆破事件容疑者、容疑を裏付ける証拠なし

 昨年4月のコソボ鉄橋爆破事件への関与を疑われ、一時停職となっていた文民保護隊員12人について、国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)のホルケリ代表は犯行容疑を裏付ける証拠は何もなかったと指摘し、完全復帰させた。

西アフリカ地域に展開する国連ミッション代表がセネガルで会合

 西アフリカ地域に展開中の5つの国連平和ミッションの代表(事務総長特別代表)が今週金曜日、セネガルで会合を開き、政策・活動調整を行うとともに、横断的な諸問題について会談。

「今日の一言」― 首脳外交 ―

 小泉首相と北朝鮮の金正日総書記の首脳会談で、拉致被害者の蓮池薫さんと地村保志さんの家族計5人の方々が帰国し、約1年7か月ぶりに父母との再会を果たしました。
 小泉首相は、かつて「小泉内閣メールマガジン」に「首脳外交」と題する一文を寄稿 しています。曰く、

「国と国との関係は、様々なレベルでの人の行き来、映画や音楽など文化、芸術の交流や、経済面での関係、NPOなど草の根の交流など、幅広い分野での関係によってなりたっているものだと思いますが、首脳同士の信頼関係というのも重要な要素だと思います。  立場や考え方が違っても、いつでも率直に話しあうことができる関係をつくっていくことは、「国際協調」という日本の外交の基本方針を実現していくうえで、なくてはならない条件だと思います。」

 今回の訪朝については評価の分かれるところですが、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が、果たして「信頼」に足る人物なのか、この一点が問われ続けるのだと思います。

 5月19日(水曜日) 山本

漂流していたリベリア人難民を保護

 避難先のナイジェリアから帰国しようとしていたリベリア人難民を乗せたボート・Donna Elvira 号がエンジントラブルのために漂流したとの連絡を受け、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国連リベリアミッション(UNMIL)が共同でその位置の特定に努力していたが、18日にコートジボアール沖合いで発見され、無事保護された。

政府に治安維持権限を移譲:東ティモール

 国連東ティモール支援ミッション(NUMISET)は19日、東ティモール当局に対し、防衛・治安維持に関するすべての権限を移譲した。UNISETは引き続き司法制度の支援などを行うために任期を延長することが決定されている。

来年実施の総選挙の候補者を発表:イラク

 イラク独立選挙委員会(Independent Electoral Commission of Iraq)は19日、来年1月に実施予定のイラク総選挙の候補者1,878名を発表した。うち6%にあたる111名が女性。

合衆国は国連職員保護のための治安維持部隊の派遣を各国に要請:安保理

 合衆国は安全保障理事会で、国連加盟国に対し来る選挙実施支援のためにイラクに戻っている国連職員を保護するために治安維持部隊の派遣を要請した。

ガザ地区のデモ参加者殺傷を非難:事務総長

 アナン事務総長は19日、ガザ地区南部でデモの参加者が殺傷されたことに関して、イスラエル当局を非難し、軍事行動の即時停止を要請した。

貧困削減に取り組む赤道賞を発表:UNDP

 5月22日の国際生物多様性の日(International Day for Biodiversity)にちなみ国連開発計画(UNDP)は貧困削減プログラムに取り組むコロンビア・インド・ナミビアのコミュニティに赤道賞(Equator Prize)を授与した。
 [Equator Prize 2004 ]
 http://www.undp.org/equatorinitiative/secondary/2004-EquatorPrize.htm

献血ボランティア増加へキャンペーン開始:WHO

 世界保健機構(WHO)は19日、定期的に献血に協力してくれるボランティアの人数を増加させるキャンペーンを世界血液デー(World Blood Day)である6月14日からヨハネスブルグ(南アフリカ)で開始することを発表した。

中国初の宇宙飛行士が国連を訪問

 中国初の宇宙飛行士である楊利偉(Yang Liwei)大佐は19日、国連本部のアナン事務総長を訪ね、楊大佐とともに往還した国連旗を手渡した。アナン事務総長はその業績を讃え、「宇宙飛行は常に想像力を駆り立てる。国連は宇宙に、特に平和利用について深い関心を持っている」と語った。

障害者のための条約を協議

 総会は5月24日から6月4日までの会期で「障害者の権利と尊厳の保護および促進に関する包括的・総合的国際条約(Comprehensive and Integral International Convention on Protection and Promotion of the Rights and Dignity of Persons with Disabilities)に関する特別委員会を開催する。この条約では物理的なアクセスだけでなく、政治的・経済的・社会的に平等なアクセスの保護と促進に、法的な拘束力をもった枠組みを提供する。

「今日の一言」 − 権限移譲 −

 2番目の記事に東ティモールへの権限移譲に関するものがあります。
 こちらはイラクの場合と異なり、比較的スムーズに権限移譲が進んでいるように感 じます。前回の配信でイラクの権限移譲の難航に関する記事(「イラクの主権委譲へ隣接国の支援を要請」という記事です)で「移譲」とすべきところを「委譲」と誤記してしまい、読者からご指摘を受けました。「委譲」というのは「部下への権限移譲」というように、格下の者へ権限を譲るという意味合いを持ちますから、国家の主権を「委譲」するということは概念上ありえないことです。(ご指摘いただいた方、ありがとうございました。)

 5月20日(木曜日) KENICHI

石油・食糧交換プログラム不正疑惑:独立委員会の調査開始

 石油・食糧交換プログラム不正疑惑に関する調査委員会のポール・ヴォルカー委員長は、本日、調査が開始されたことを宣言した。委員会はまず、国連の職員に対して投げかけられた不正の疑惑を調査対象とする。

国連特別代表、アフガニスタン人の政府への好意を確認

 アフガニスタンにおける秩序維持の再構築に関する会議において、国連特別代表は、アフガニスタン人の間に、法と秩序を復活させ民兵による暴動に立ち向かうことのできる中央集権的な政府樹立のためのコンセンサスが存在することを表明した。

事務総長、コートジボワールに政治的対話の再開を呼びかけ

 アナン事務総長は、コートジボワール大統領が反対勢力への支持を中断したことを発表した後の数日間におけるコートジボワールの状況の残念な進展に対し深い懸念を表明した。事務総長は、各勢力同士で非難し合うことをやめるよう繰り返し訴えた。

ブラヒミ氏、イラク暫定政権に関するコンセンサスの形成を決断

 国連スポークスマンによると、ブラヒミ氏は、この2週間で多くのイラク人交渉相手からそれぞれの見解を聞き、引き続き暫定政権の構成・機構・権限に関するコンセンサスが頭角を現すまで討議を継続していく。

先住民の権利:国連報告者、カナダへ

 カナダにおける先住民の人々の状況をよりよく把握するために、先住民の人権状況と基本的自由に関する国連特別報告者は、カナダ政府の要請で同国へ向かった。報告者は、先住民の経済的および社会的権利の状況に特に注意を払っていく。

 5月26日(水曜日) 山本

性的虐待容疑で国連ミッション職員が本国へ送還:MONUC

 性的虐待の容疑で告発された国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)の職員が26日裁判のために本国に送還された。国連内部監査室(OIOS;Office of Internal Oversight Services)は約30件の疑わしいケースを調査中であり、同様な加害者がさらに出てくる模様。

ナイジェリア中央部で武力紛争が発生

 ナイジェリア中央部で武力衝突が発生、約500人が亡くなったままで放置され、約5万人が避難しており、国連諸機関は恐怖にさらされている家族らに安全のための支援を開始した。ユニセフは若干の薬品・食料・消毒用の塩素の粉末を供給した。また国連開発計画(UNDP)は同国への人道主義オペレーションのために約5万ドルを集めた。

スーダンへの人道支援が滞りがち

 国連人道問題調整事務所(OCHA)のエッジランド(Jan Egeland)所長は26日、安全保障理事会の非公開協議でスーダン情勢について状況説明を行い、同国西部のダルフール(Darfur)地域へのアクセス制限と支援のための追加的な資金の不足のために効果的な支援が滞りがちであると警告した。

洪水に見舞われたハイチに支援活動開始

 国連人道問題調整事務所(OCHA)は26日、何日も続く激しい降雨のため激しい洪水に見舞われ、400名が死亡、1,000人が負傷したとされるハイチに対し支援活動を開始した。

コソボで発見されたアルバニア人の遺体を本国へ送還

 国連コソボミッション(UNMIK)の行方不明者・鑑識室(OMPF;Office on Missing Persons and Forensics)は、セルビアで行方不明となっていたコソボ系アルバニア人約30名の遺体を収容し、本国に送還した。

ラファにおける被害報告まとまる:UNRWA

 イスラエル軍によるここ1週間のガザ地区内にあるラファ町(Rafah)に対する攻撃に関する報告が26日に発表され、取り壊されるか住めない状況にされた家屋が今月だけで3,500軒にのぼり、約2,000人のパレスチナ人が住居がない状態にさらされている。

イラク文化遺産保護に向けた活動が開始

 ユネスコの唱導で設立されたイラク文化遺産保護国際協力委員会(International Coordination Committee for the Safeguarding of the Cultural Heritage of Iraq)は26日、設立最初の会合をパリで開催し、包括的な保護に関する青写真を作成した。バグダッド博物館にはメソポタミア文明以来7000年にもわたる歴史と文明の遺産、約10万点の展示物を保有していたが、2003年4月に略奪され多くが散逸してしまっている。

アフリカ北西部でバッタが異常発生する危険

 国連食料農業機関(FAO)は26日、アフリカ北西部でバッタの異常発生の危険が高まっていると警告し、農作物を捕食する昆虫に対する予防策を講じるための支援を要請した。影響がでると懸念されているのはモロッコ・アルジェリア・チュニジアで、現時点で成虫になる直前の段階まで成長しており、今月末にも大発生する模様。前回の異常発生は1987年〜1989年にわたって起こり、約3億ドルの損害が出た。

国連平和維持活動者国際デー

 国連平和維持活動者国際デー(International Day of UN Peacekeepers)である29日、アナン事務総長はメッセージを発表し、平和維持活動のみで戦争を終結させることはできないが、その活動によって安全を保障するための最もよい投資となっていると意義を強調した。

国際海底資源機構設立10周年

 アナン事務総長は国際海底資源機構(International Seabed Authority)の設立10周年記念会合に参加し、海洋の資源は持続可能な開発にとって重要として同機構の活動の意義を強調した。

 5月27日(木曜日) KENICHI

アフガニスタン:大統領、選挙関連法に署名

 アフガニスタンのカルザイ大統領は、政党、候補者および選挙人の諸権利を規定した法律に署名した。一方、アナン事務総長は、アフガニスタンの特別顧問代表の2人のうち1人を任命した。また、アフガニスタン国連特別代表はニューヨークの安保理で情勢報告を行った。

国連薬物犯罪事務所長、アフガニスタン訪問

 アフガニスタンのアヘン生産量が記録的な水準に達する可能性がある中で、国連薬物犯罪事務所のコスタ事務局長は、今週現地へ向かう。事務局長は、国家的な薬物汚染防止戦略のより有効な実行を促していく。 

コロンビア国連会合:紛争解決における私的部門の役割を議論

 アナン事務総長は、コロンビアのボゴタで行われている地域会合の参加者に対しメッセージを送った。その中で事務総長は、紛争地域において活動する私企業は、紛争の緊張を激化させる要因になる可能性があると同時に、紛争解決に貢献する可能性も持っていると指摘した。

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Updated : 2007/02/18