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Title : February 2004
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 2月 2日(月曜日) Tat

事務総長、ブッシュ米大統領とワシントンDCで会談

 アナン事務総長は3日ワシントンDCへ向かい、ブッシュ大統領を含む米国首脳と会談する。

鳥インフルエンザ2人に感染、WHO報告

 過早の警告は避けたいとしながらも、国連の世界保健機構(WHO)は鳥インフルエンザがベトナム人男性からその妻と妹に感染した可能性があると報告。

国連がエチオピアとエリトリアの軍高官会談の議長を

 エチオピアとエリトリアの軍高官が、ナイロビで国連議長の元で開催された会合に出席し、1998年から2000年までの苦い戦争経験をもつ両国の安定を促進することをめざすステップに合意した。

アフガニスタン:国連はケシ栽培に変わる農業のため2550万ドルの基金を要請

 アフガニスタンでのケシ栽培を断絶させるため、代替作物の栽培のため2550万ドルの基金を要請しつつ、国中に広がった貧困と失業問題に挑戦しなければならない、と国連食糧農業機関(FAO)報告。

安保理、タリバン・アルカイーダへの制裁強化

 安保理はタリバン・アルカイーダへの制裁体制を強化。15の理事国からなる国連安保理の議長がテロとの戦いを前進させる重要なステップを要求していた。

 2月 3日(火曜日) 阿部

事務総長、ブッシュ米大統領と会談

 アナン事務総長はワシントンを訪れ、ブッシュ米大統領と会談。イラク問題について、建設的な話し合いを行った模様。

国際労働機関、子ども労働の根絶の利益の大きさを指摘

 国際労働機関(ILO)がは「すべての子どもへの投資:子ども労働根絶のコストと利益に関する経済的研究」と題する報告書を発表し、子ども労働の根絶の利益はそのコストの7倍と指摘。

国際司法裁判所、エジプト出身裁判官のパレスチナ地域に関する審理への参加を決定

 国際司法裁判所は、エジプト出身のナゼル・エララビ裁判官がイスラエル占領下のパレスチナ地域における分離壁建設の法的影響に関する審理に完全参加することを決定。

緊急援助調整官、東欧諸国の歴訪から帰還

 エーゲラン緊急援助調整官は、チェチェンやチェルノブイリ事件被害国を含む東欧諸国の歴訪からジュネーブに帰還し、これら見過ごされがちな国々への関心を高めるよう国際社会に要請。

事務総長特別代表、エリトリア、エチオピア間の紛争再発の兆しはないと指摘

 レグワイラ事務総長特別代表は国連本部で記者会見し、国境画定をめぐるエリトリア、エチオピアの間の対立が緊張を生んでいるものの、紛争再発の兆しはない、と指摘。

 2月 4日(水曜日) 山本

国連本部で「平和の文化」展示会を開催

 ニューヨークの国連本部で4日、「世界の子どもたちのための平和の文化の建設」(Building a Culture of Peace for the Children of the World)」と題する展示会が開催された。今回の国連本部展は、国連の「後発開発途上国ならびに内陸開発途上国、小島嶼開発途上国のための高等代表事務所(OHRLLS)」、バハマ、ラオス、モザンビーク、ツバルの各国国連代表部、「平和のための国際芸術家委員会」、アメリカSGI、民音など14団体の共催。

イラクで選挙実施の可能性検討のための調査チーム派遣

 アナン事務総長は4日、イラク情勢に関して報道陣に語り、本年の5月にイラクにおいて選挙が可能であるかを判断するための調査チームを派遣すると発表した。

MINUCIへの委任期限を延長

 安全保障理事会は4日、国連コートジボアールミッション(MINUCI;UN Mission in Cote d'Ivoire)への活動委任期限を2月27日まで延長することを決定した決議を全会一致で採択した。

ガザ地区からの入植者の撤退決定を発表

 アナン事務総長は4日、イスラエルのシャロン首相がガザ地区から入植者の退去を発表したことに対し、中東の和平プロセスをダイナミックに進展させるものと期待を表明した。

ソマリアで誘拐された国連職員の解放を要請

 ソマリア人権状況に関する独立調査官(Independent Expert on the human rights situation in Somalia)の Ghanim Alnajjar 氏は Kiamaayo 北部郊外で誘拐された国連職員 Rolf Helmrich 氏の解放を要請した。

アフリカにおける子どもに対する環境に関する協議を開催

 4日からケープタウンで開催されている世界保健機関(WHO)主催の「アフリカにおける子どものための健康環境確保イニシアティブ(Healthy Environments for Children Initiative in Africa)では専門家らが集まり、ベニン・エチオピア・コンゴ民主共和国・モザンビーク・セイシェルにおける大気汚染や安全でない上水や不十分な公衆衛生が子どもに与える影響に関する問題を協議する。

鳥インフルエンザ対策の緊急援助プロジェクト発動

 国連食糧計画(FAO)は鳥インフルエンザへの対策のためにカンボジア・ラオス・パキスタン・ベトナムにおける監視体制強化のために160万ドル規模の緊急援助プログラムを開始した。援助プログラムでは国家公務員を教育して安全な処分と消毒の方法などを定着させる。

約7億6,600万人が1日1ドル以下での生活

 国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)の金学洙事務局長は4日、マニラで開催されたワークショップで開会の挨拶を行い、ミレニアム開発ゴール(Millennium Development Goals;MDGs)に向けた努力で状況は進展しているものの、アジア太平洋地域で約7億6,600万人が1日1ドル以下での生活を余儀なくされていると警告した。

根絶の近いメジナ虫症

 世界保健機関(WHO)の李錘郁事務局長、ユニセフの Kul C. Gautam 事務局長代理と元合衆国大統領のジミー・カーター氏は4日、根絶が近いとされているメジナ虫症(Dracunculiasis;Guinea worm disease)への対策のために、感染者のいるガーナの Dashie 村を訪問した。メジナ虫症は蚤を媒介に広がり、人体に寄生し成虫になれば3フィートくらいになる。17年前は350万人の患者がいたが、現在では3万5000人程度にまで低減させている。なお、カーター氏が主宰するNPO・カーターセンターはWHO・ユニセフと共同でメジナ症への対策プログラムを行っている。
 [メジナ虫症]:http://www.who.int/ctd/dracun/disease.htm

「今日の一言」 − 政治の目標 −

 孔子は弟子の子貢に政治の目標について質問され、食・兵・信(食を足らし、兵を足らし、民これを信にす。)を挙げました。子貢は次に「敢えてそのうち1つを落とすとそればどれか」と尋ね、孔子は兵と答えました。さらに「次に落とすのはどれか」との問いに「食」とし、その理由として「信義がなければたちゆかないから(民は信無くんば立たず)」と答えています。
 現在の表現で言えば食は国民に十分な食糧を確保すること、兵は安全保障を確保すること、信は社会への信頼を確保することなのでしょう。
 けれども、昨今、私たちの周囲に起こる事象を眺めていると、それが十分に確保されているとはとてもいえないような気がします。

 2月 5日(木曜日) 阿部

リベリア再建支援会議、ニューヨークの国連本部で開幕

 リベリア再建支援会議(International Conference on the Reconstruction of Liberia)が2日間の予定でニューヨークの国連本部でスタート。国連開発計画(UNDP)のブラウン総裁が演説し、同会議がリベリア復興の歩みにおいて重要な分岐点であると指摘。

平和維持活動担当事務次長、アフリカでの平和維持活動の重要性を指摘

 ゲーノ平和維持活動担当事務次長(Under-Secretary-General for Peacekeeping Operations)は国連本部で会見し、現在展開中の国連平和維持活動全兵力4万5千人のうち4分の3がアフリカに駐留しているとした上で、そうした展開を継続することの重要性を指摘。

国連コンゴ民主共和国ミッション、北東部の町ゴブに到着

 国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC:UN Organization Mission in the DRC)は、民兵からの襲撃を受けながらも、北東部の町ゴブに到着。疑惑の大量虐殺事件の調査を実施する。

国連とNGO、"Artists for UN"を立ち上げ

 国連とNGOのthe Global Vision for Peaceは合同で、"Artists for UN" を立ち上げ。芸能人らがその知名度を利用し、人々に対し、国連支援を訴えるもので、女優の Drew Barrymore さんを "A Friend of the UN" に指名。

IAC、「より良い未来への投資」と題する報告書を刊行

 IAC(InterAcademy Council)は、「より良い未来への投資:科学技術の世界的能力構築戦略」("Inventing a Better Future: A Strategy for Building Worldwide Capacities in Science and Technology")と題する報告書を刊行。全ての国に対して科学技術戦略をつくるよう要請。

 2月 9日(月曜日) Tat

事務総長、イラク選挙に関する決定2月末までに希望

 現在イラクにおいて、6月末に統治が復活する以前に選挙実施が可能かどうか、またその代替手段について協議を行っている国連チームの勧告を今月中に決定できることをアナン事務総長は希望。

キプロス人はEU加盟の歴史的機会にある、事務総長

 キプロスの人々は、国を欧州連合(EU)に加盟させ多大な経済的・社会的便益を得る歴史的機会に恵まれている、とアナン事務総長は明日よりニューヨークで行われる予定のギリシャ系キプロス人およびトルコ系キプロス人リーダーの対談に先だって語った。

スーダン難民、チャドの安全地域へ移動

 国連職員は視界を塞ぐ砂嵐にもかかわらず、チャド国境の町Tineから数千人にのぼるスーダン難民の避難を開始。

ブルンジの平和監視委員会、会議開催

 ブルンジの状況に関する安全保障上の重要問題は、国連のブルンジ停戦合意実施監視委員会の優先課題。委員会は今日から一週間の会合をBujumbura(ブルンジの首都)で開始。

WFP、朝鮮民主主義人民共和国の650万人への援助要請 

 朝鮮民主主義人民共和国の中央食糧庫にはパイプライン内部に少量を残すほか底をついているとし、国連の世界食糧機関(WFP)は同国の650万人の最も飢えた人々のための緊急国際支援を要請。

今日の一言:北朝鮮への食糧援助

 冬になると必ずこのニュースが出るので胸が痛みます。が、これは難しい問題です。一般論として、人道支援としての食糧援助は行ってしかるべきですし、受けた側も当然感謝できるもの。
 しかし北朝鮮での食糧援助の実態はというと、実際には食糧は国家官僚や軍隊への支給が優先されていて、国際機関が「最も弱き立場にある子ども、女性、老人の為に」といっている目的が必ずしも果たされていないという指摘もある。当然、食糧援助を止める国も出てくる。では人道的食糧支援を完全にストップしてしまって良いのか?
 すると軍に食糧が渡らない代わりに庶民もさらに飢えることになる。国政が誤っているからといってそこに生まれ合わせた民衆を敢えて苦しめる理由は無い、、、ここが難しい所だと思います。日本ではそうした庶民への同情心さえ無くしてしまうくらいの世論の状況なのでしょうか、北朝鮮への食糧援助はストップしたままです。
 個人的な意見ですが、こうした人道的食糧援助さえ困難にしている原因は、「先軍政治」をうたいながら食糧を人民コントロールのための道具にしてしまうような政治思想、また外国を常に敵視する思想にあるように思われます。そもそも北朝鮮の主体(チュチェ)思想では「他人の世話になって生きるのは恥だ」としているのですが、北朝鮮が国際援助を自ら求めて久しく、政治思想としては破綻しているとしかいえないでしょう。それよりも現実に国民の生活と生命を守るために、ダイナミックな方向転換をし、国際社会との良き関係を築いて行くことが急務と思われます。
 ともかくも25日にひかえた6ヶ国協議で少しでも事態が改善し、せめて人道的食糧援助くらいはきちんと実行できるような信頼醸成が進んでゆくことを切に願います。

 2月10日(火曜日) 阿部

キプロスのギリシャ・トルコ両系指導者が直接会談

 キプロスのギリシャ・トルコ両系指導者(Greek and Turkish Cypriot leaders)は、国連本部でアナン事務総長を交えて直接会談。会談は建設的な内容となり、明日の午後にも再開する予定。

イラク選挙のための国連調査団、イラク統治評議会メンバーらと会談

 イラクで早期に選挙を実施することのフィージビリティを探るために現地入りした国連調査団は、イラク統治評議会(Iraqi Governing Council)メンバーや米主導の暫定占領当局(CPA:Coalition Provisional Authority)と協力するNGOらと会談。

人権高等弁務官代行、ハイチ政権派と反政府派の衝突に憂慮を表明

 Bertrand Ramcharan 人権高等弁務官代行(acting UN High Commissioner for Human Rights)は、ハイチで起こった政権派と反政府派の武装集団の衝突について憂慮を表明し、全当事者に対し、政治危機を平和的に解決するよう要請。

世界知的所有権機関等、先住民が伝統栽培してきた薬草の商業に係る問題を指摘

 世界知的所有権機関(WIPO:World Intellectual Property Organization)と国連環境計画(UNEP:UN Environment Programme)は、共同研究書を発表し、先住民が伝統栽培してきた種々の薬草について、非先住企業が分析し特許をとった場合、その商業利用の孕む複雑な問題を指摘。

国連社会開発委員会、移民問題に関するパネル討論会を主催

 国連社会開発委員会(UN Commission for Social Development)は、移民問題に関するパネル討論会を主催。討議に参加した専門家たちは、国際移民問題へのグローバルな対応の調整の必要を指摘。

「今日の一言」― collective preferences ―

 吉野家をはじめとする牛丼の販売が打ち切られるなど、米国で発生したBSE問題が話題となっていますが、来日中のゼーリックUSTR代表と日本の政府との米国産牛肉の輸入再開交渉は平行線に終わっているようです。
 TV等の報道でも、米国民がBSEなど歯牙にもかけずステーキをたべている映像が流れていますが、そうした米国から見ると、日本の「全頭検査」要求は、過剰と映るようです。
 しかし、農畜産物等をめぐるこうした紛争は、世界的にいっても決して珍しいことではありません。特にEUと米国は、ホルモン剤投与牛肉や遺伝子組み換え食品に関して、WTOの場で激しく争ってきているのです。
 10日付のファイナンシャル・タイムズ紙によれば、こうした紛争を解決するために、EUのラミー貿易政策担当委員が「集団の選好」(collective preferences)という方式の導入を提案していることを取り上げ、前向きな論評をしています。(http://search.ft.com/search/article.html?id=040210001216
 すなわち、貿易の妨げとなる多くの法や政策は、必ず大衆の意思を反映したものであり、WTO加盟国に、自国と異なる「集団の選好」を有する国からの輸入の禁止を認めることとすることは、不要な貿易紛争を回避するのに役立つというのです。
 自国と異なる「選好」というものを認め、尊重する。国際関係の大切な基本であるように思われます。

 2月11日(水曜日) 山本

コンゴ民主共和国で虐殺の証拠を発見

 国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)は先月大虐殺があったと報告された村 Gobu に調査チームを派遣し、12体の遺体を発見したと報告した。生存者によれば、先月15日にアルバート湖を航行していた船を民兵がシージャックし、金品を強奪、約100名が殺された模様。Gobu は MONUC の本部のあるイトゥリ州東部 Bunia の北東にある。

コンゴ民主共和国の安定化へ協力を要請:安保理

 安全保障理事会は11日、コンゴ民主共和国の安定化を促進するための一連の方策の実行を要請した。本問題に関して非公開協議を終えた後に安保理議長は報道陣の質問に答え、戦闘員の武装解除・復員・社会復帰が重要であるとし、法の支配と経済の再建・天然資源の非合法な搾取を停止させるために各国の支援が必要であると強調した。

西アフリカ地域の平和維持部隊の司令官が協議開催

 西アフリカ地域に展開している3つの平和維持部隊の司令官が、各担当地域の元兵士の武装解除・復員・社会復帰に関してアビジャン(コートジボアール)で協議をもつ予定。集まるのはコートジボアール・リベリア・シエラレオネに展開している部隊の司令官。

ハイチの暴動で食糧援助届かず

 世界食糧計画(WFP)は11日、ハイチで暴動のために先週木曜から主要道路が封鎖されており、食糧援助を必要とする約27万人への支援が滞っていることに対し懸念を表明した。

スーダンの食糧情勢について報告

 国連食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)は11日に共同で昨年10月から12月までスーダンの状況視察していた結果報告書を発表し、今年は収穫が改善するにもかかわらず同国の南部の住む約360万人の食糧援助が必要となるであろうと警告した。

ガザ地区支援にオリーブオイル購入:WFP

 国連食糧計画(WFP)は11日、ガザ地区の経済状況の改善を支援するために、416トン・130万ドル分のオリーブオイルを購入する計画を発表した。同地区では外出禁止令と境界封鎖のためにヨルダン川西岸地域へのアクセスが制限され、経済活動に大きな支障を与えていた。

キプロス問題協議再開

 アナン事務総長が仲介するキプロス問題に関する協議が、ギリシャ系・トルコ系両方の住民代表が参加してニューヨークで開催され、12日も継続される予定。この協議はアナン事務総長が両者に書簡を出して交渉再開を促して実現したものであり、5月1日にEUへの加盟を目指して4月に分離国民投票を実施するための文書を確定することを目標にしている。

非植民地化に関する国連パネルが年次会合

 国連非植民地化特別委員会(UN Special Committee on Decolonization)の年次会合がニューヨークの国連本部で開幕し、世界に残存する自治を果たしていない16の地域のための行動を協議した。

幼少期の十分な栄養が成人期の肥満を防止:FAO報告

 国連食糧農業機関(FAO)が11日に発表した研究報告によると、妊娠期の女性と子どもたちの飢えと栄養不良を減らすことが将来の摂食過多・肥満を防止し、急増している健康関連費用を低減させる可能性がある模様。胎児期・幼少期に栄養不足であると、成長するにつれ栄養をより多く摂ろうと身体が機能するため。報告では、多くの開発途上国における摂取カロリーや摂取蛋白量は先進国の水準に近づいており、これらの国は将来、肥満などの成人病に対するヘルスケア費用の問題に直面するであろうと警告している。

「今日の一言」 − 「国のために死ぬことは犬死だ」と考えてみよう −

 昨年移った新居(賃貸マンション)は最初からCATV回線が引かれていて、申し込みさえすればCATVとインターネットが使えたので、1日のうち結構な時間をTVの前で過ごしています。中でもJ-Sportsで放映しているWWE(World Wrestling Entertainment;はやい話がアメリカのプロレス)関連番組を週に6時間ほど見ています。結構、このプロレス団体は兵士に対する敬意を払っていて、会場に招待したり、昨年末はバグダッド公演までしていました。そしてレスラー(その番組では「スーパースター」と言う)が兵士に対して「お前らこそ真の英雄だ」と賞賛するのです。理由は1つ、「国のために命をささげているから」です。

 国家、特に近代の民主国家というものは、国民の献身を前提に成立するという面が あります。フランス革命にインスピレーションを与えたルソーは『社会契約論』の中で

「彼らが国家にささげた生命そのものも、国家によってたえず保護される。そして、彼らが国家を守るために生命をかける場合、彼らは国家からもらったものを国家に返すにすぎないのではないか?」
「市民は法によって危険に身をさらすことを求められたとき、その危険について云々することはできない。そして統治者が市民に向かって『お前の死ぬことが国家の役に立つのだ』というとき、市民は死なねばならぬ。」

 と主張しているし、合衆国のリンカーン大統領もゲティスバークの演説で、有名な「人民の、人民による、人民のための政治」の直前に、南北戦争で戦死した兵士らが命をささげた未完の「大事業」があるとし、それは「戦死者が全力をもって身を捧げた大義へと身を捧げることです。その大事業とは、これらの戦死者の死を無駄にしないようにと固く誓うことです。」と強調しています。

 先のレスラーたちの発言もこの路線にそったもののように感じます。
 以下、私の個人的な意見ですが。
 個々の生命を超えて、そのために死ぬ価値があるものなんてない。ぎりぎりの状況で誰かの命を守るために命を投げ出すことはあるかもしれないけど、それ以外の死は、特に国家や組織のために死ぬなんてのは無意味だと思います。そしてその死に特別な意味を見出してはなりません。その国家や組織の思う壺です。
 死に、人間が与える意味での「美しい」も「尊い」もない。死は自然の摂理として峻厳なのです。

 仮に靖国神社を無宗教の追悼施設に移行したとしても、それにすら私は反対します。無宗教だとしても、結局、国が国のために死んだ人を顕彰していることに変わりはないからです。問題の核心は宗旨が神道であるか無宗教であるかではなく、人の死に国家が介入し、意味と価値を与えることだと思います。国が「国家のために死ぬなんて無意味です」と表明するほうが、よっぽど反戦的なメッセージなんですよ。

 2月12日(木曜日) KENICHI

キプロス両系指導者協議、3日目始まる

 キプロスのギリシャ・トルコ両系指導者(les dirigeants chypriotes grec et turc)は事務総長と共に国連本部で第3回目の協議を行った。事務総長は協議の先行きについて「協議する限り、我々は進歩している」と述べた。

事務総長、国連が戻るにはイラクの安全は不十分と表明

 過去2日の間にイラクで大規模テロ攻撃が発生したことを受けて、事務総長はイラクは難しい段階にあると表明した。また、主権移譲の際の選挙に関する任務に従事する国連チームが現在イラクにいるとはいえ、安全の回復はイラクへ国連が戻るのに不可欠であるとしている。

IAEA事務局長、核不拡散体制の緊急の強化を訴える

 エルバラダイIAEA事務局長は、世界は「自滅」の危機にあると主張し、現在の規定は現代の実情に対して十分に厳しくないと表明した。その上で事務局長は、核物質や核兵器がテロリストの手に渡らないようにするために、核不拡散体制の緊急の強化を訴えた。

事務総長、イスラエルに対し国際法遵守を促す

 事務総長は、昨日のイスラエルによるガザへの軍事侵攻で人命が失われたことに遺憾の意を表明し、イスラエルに対し国際法上の義務を遵守するよう勧告した。この軍事侵攻により15人のパレスチナ人が死亡、重体の子どもを含む50人以上が負傷した。

国連コンゴ民主共和国ミッションの軍事監視員、襲撃され死亡

 国連コンゴ民主共和国ミッション(la Mission des Nations Unies en Republique democratique du Congo : MONUC)のグループが襲撃され、軍事監視員1人が死亡した。MONUCのグループは、カトトで起きたコンゴ愛国同盟(l'Union des Patriotes Congolais)による市民襲撃事件の調査からブニアに戻る途中だった。

「今日の一言」―はじめまして―

 みなさん、はじめまして。KENICHIと申します。今週から木曜日を担当することになりました。微力ながら何かお役に立てればと思い翻訳を担当することになりました。最初は変な訳になってしまうかもしれませんが、徐々に良くしていきたいと思います。ちなみに、フランス語から訳す方が比較的気楽なので、そうしています。

 他の曜日の翻訳の方は立派な経歴や立場なので、単なるフリーターの私がここに参加していいのかなという感じです。とりあえず、あまり気負うことなく自分なりに何かメッセージを発信できればと思っています。よろしくお願いします。

 2月16日(月曜日) Tat

コソボ防護隊のメンバー逮捕される、国連特使報告

 コソボのアルバニア系人民殺害を含む深刻な犯罪で県・郡の防護隊(KPC)のメンバーが逮捕された、とコソボでの国連特使報告。

ウクライナ:生活水準に危機、国連調査

 国連国際労働機関(ILO)の最新の調査によれば、ウクライナでは国民一人あたりの所得が100米ドル以下であり、40%の人々が賃金遅配をうけていると貧困と不安定を報告。

Harry Belafonte 氏、初等教育費用免除を訴え、ユニセフ報告

 国連児童基金(UNICEF)報告によると、ケニヤ訪問中の Harry Belafonte 親善大使が今日の開発途上国の全てが、初等教育費用を永久に廃止したケニヤの好例に続くべきと訴えた。

森林が貧困緩和と環境保護にカギ

 国連の食糧農業機関(FAO)はガーナで開催するアフリカの森林・野生動物委員会会合を前に、自生の森林地域が貧困緩和および環境保護に果たす役割を強調。

アフガニスタンでの国連地雷除去スタッフの「残忍かつ冷血な」殺害を非難(15日)

 先週土曜日、国連と協働する四人の地雷除去スタッフの「残忍かつ冷血な」殺害事件に対し、アフガニスタンでの国連特使は衝撃と憤慨を表明。

今日の一言:国連職員こぼれ話

 先日、久しぶりにある国連職員の友人と再会した時のこと。しばらく連絡取れなくてごめんね、と挨拶を交わしつつ、二言めには、ずいぶんポリティックスに巻きこまれちゃって、と言う。知的で温厚、立ち居振舞いも品性のあるスイス人の彼にもそんな事があったのかと、耳を傾けた。
 要は誹謗讒言の類いの話しなのである。その類いは私自身も苦い経験をしてきた。しかし国連職員からそんな話を聞くことは決して稀ではないというのが残念だ。国連といっても所詮は国際政治の修羅場、それぞれの国の利権を代表して来ている外交官の政治ゲームが行われることもあるというのが、現実の一面である。彼のように「もう終わったから大丈夫だよ」とさらりと言ってのけることができるのは嵐を乗り越えた後であり、場合によっては場外乱闘で重傷ということもある。
 日本人で国際機関職員を実際に務めておられる方、また志している方と話してみると、何か世界平和の為になることをしたい、大きな理想を実現したいと夢を持つ人が多い。素晴らしいことである。国連職員として仕事をするためには、学位や専門資格などに裏付けられた高度な専門知識や、業務遂行に必要な語学力が必要なのは言うまでもないが、それだけでは限界があるかもしれない。困難に負けないでそれをやり抜く決意や情熱、芯の強さがあるか。間違ったことに迎合せず、NOと言い切れる勇気があるか。そういう人間としての高い資質が、現場ではより光を放っているように思う。
 SUNを愛読してくださっている方の中にも、今現場で地道な経験や研究を続けつつ、10年20年後に国際機関職員になられる方もおられるでしょう。現場に行ってこんなことでは仕事にならんと失望するのではなく、困難にもかかわらず夢と理想を持ちつづけて仕事に打ち込めるよう、今から心を練っておかれますよう、大きな期待を寄せたいと思います。

 2月17日(火曜日) 阿部

イラク選挙に関する国連調査団がニューヨークに帰還

 国連調査団が、イラクからニューヨークの国連本部に帰還。アナン事務総長は、同調査団の報告を受け、日本に向かう今週金曜日の前までには、イラク選挙に関する結論をまとめる意向を表明。

政治問題担当事務次長補、コンゴ民主共和国とブルンジの和平の進展を評価

 Tuliameni Kalomoh 政治問題担当事務次長補は、安保理でブリーフィングし、この半年間におけるコンゴ民主共和国(DRC)とブルンジの和平プロセスの進展を評価する一方、この歩みを強固にし、大湖地域(the Great Lakes region)全体の平和を持続可能なものとするうえで立ちはだかる課題は多いと指摘。

事務総長、ハイチ政府・反政府両勢力間の暴力的対立に懸念

 アナン事務総長は、ハイチ政府・反政府両勢力間の暴力的対立に懸念を示すとともに、国連が同国支援により積極的に関与する方策を検討していると指摘。

事務総長特別顧問、キプロス入り

 Alvaro de Soto 事務総長特別顧問(Special Adviser for Cyprus)は、キプロス入りし、今週木曜日に再開されるギリシャ・トルコ両系指導者の直接会談で議長を務める予定。

国際原子力機関事務局長、来週初めにもリビアを訪問

 国際原子力機関(IAEA:International Atomic Energy Agency)の Mohamed ElBaradei 事務局長は、来週初めにもリビアを訪問し、同国の核兵器開発計画の実態解明進展を検証する予定。

「今日の一言」― アナン訪日 ―

 一つ目のニュースで少しだけ言及されていますが、アナン事務総長が今週末訪日する予定です。20日にニューヨークを出発し、21日から25日まで日本に滞在、小泉首相や川口外相と会談する模様です。
 会談では、イラクやアフガン、北朝鮮情勢、安保理拡大を含む国連改革などを協議するものと思われますが、イラクの選挙実施=主権移譲に関する勧告を訪日前に出すとのことですから、相当突っ込んだ意見交換が行われるのではないでしょうか。
 また、アナン事務総長は、国連事務総長として初めて日本の国会で演説する予定です。イラク復興への日本の積極的な関与が如何に大きな歴史的転換点であるかを象徴しているようにも思われます。

 2月18日(水曜日) 山本

まだまだ多いアフガンのアヘン生産

 国連薬物犯罪事務所(UNODC)は18日、アフガニスタンの農業従事者に関する報告書(Afghanistan Farmers' Intention Survey 2003/2004)を発表し、昨年同国内で世界のアヘン生産量の4分の3にあたる約3,600トンが収穫されたと推定されていると警告した。アフガニスタンでは農業従事者の4分の1がアヘンを栽培していると推定されているが、これは継続する貧困のなかで高収入を得られるため。

有権者登録が100万人に:UNAMA

 国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)は18日、実施予定の選挙のための有権者登録者数が100万に達したと報告。100万人めはカブール大学の女子学生。UNAMAでは有権者登録の対象者は1050万人いると推定している。

パレスチナ人居住区における壁の設置に関して聴聞会開催:ICJ

 国際司法裁判所(ICJ)は18日、イスラエル政府によるパレスチナ人居住区における壁の設置に関して来週の月曜日から3日間の予定で聴聞会を開催することを発表した。

真実・和解委員会設置に向けた協議を開催:コンゴ民主共和国

 国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)は18日、同国の政治的移行措置の1つとして真実・和解委員会(Truth and Reconciliation Commission)の設立にむけた具体的な措置を講じるために、今月25日から4日間の予定で政府・地域社会の代表・国連人権高等弁務官事務所・NGOらで協議を開催することを発表した。

グルジア・アブハジア情勢が改善の方向へ

 グルジア・アブハジア和平プロセスに関してジャン=マリ・ゲーノ平和維持活動担当事務次長(Under-Secretary-General for Peacekeeping Operations)が議長となって進めた協議により、困難な状況のに中でも難民帰還や経済協力などの面でいくつかの改善が見られた。

UNMISETへの活動委任期限延長を勧告:事務総長

 アナン事務総長は東ティモール情勢に関して最新の報告を行い、同国からの要請などを検討しつつ、5月20日に終了する国連東ティモールミッション(UNMISET)の活動委任期限を12か月延長することを勧告した。

ハイチに対し信頼と対話の復活を要請:安保理

 安全保障理事会は昨今のハイチにおける衝突を非難して、同国政府及び反政府勢力に対し、憲法に則った手段を通して平和的・民主的に互いの相違を克服して信頼と対話を復活させることを要請した。

イランの列車事故に支援を要請:事務総長

 アナン事務総長はイランで発生した列車の衝突事故で多数の死傷者が出たことに対し深い同情の念を表明し、世界に支援を要請した。

国連職員の女性進出に関する報告を発表

 国連職員の人材確保に関する最新の報告が発表され、女性の占める割合は増加したものの、地位の低い業務に従事している傾向がある模様。女性の比率は1999年には38.1%であったが、今回の報告では41.8%まで増加。その一方で52人の事務次長(Under-Secretaries-General)及び事務次長補(Assistant Secretaries-General)のうちの17.3%、383名の部長(Director)のうちの30.6%が女性のしめる割合となっている。

鳥インフルエンザの防止策は処理することではない:FAO

 国連食料農業機関(FAO)は18日、鳥インフルエンザの感染予防のために講じるべ き手段は鳥を処分することではなくて、感染経路を追跡し遮断することであると警告 した。

残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約発効へ

 残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(Stockholm Convention on Persistent Organic Pollutants)に対する批准国が50か国を越え、5月17日に発効する予定。この条約により禁止される汚染物質はアルドリン・クロルデン・DDT・ディルドリン・エンドリン・ヘプタクロル・マイレックス・トキサフェン・PCB・ヘキサクロロベンゼン・ダイオキシン・フラン。
[訳注]これらの物質について知りたければ、たとえば http://www.tokyo-eiken.go.jp/edcs/chem_index.html を参照のこと。

「今日の一言」 − 『クリムゾン・タイド』 −

 レンタルDVDで借りた映画を見ることがあるのですが、今年になってから、出張でPCを持っていく機会が多く、新幹線車中とか、宿泊先のホテルでPCでDVDを再生させながら時間をすごすようになりました。今週も月曜に東京に日帰りで出張していたのですが、今回の作品は『クリムゾン・タイド』でした。
 核兵器を積んだ原子力潜水艦の中で、中断してしまった核ミサイル発射に関する命令をめぐって「いったん受けた命令は正規に撤回されないかぎり実行すべし」とする艦長と「中断した命令がその中止命令かも知れず、再確認すべし」とする副長が対立、艦内を2分して反乱がおきたり起こし返したりとなかなか緊迫した面白い作品です。(こんな内容です→ http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10827/index.html
 作品は作品として楽しめばいいのですが、私は、その中で、映画の最初のほうで艦内で戦争に関する議論をしていてデンゼル・ワシントン演じる副長が口にした台詞が気になりました。

 「核時代における真の敵とは戦争そのものです。」

 (好むと好まざるとにかかわらず)核兵器が存在してしまっている状況下で何ができるかを考えさせる一言です。

 2月19日(木曜日) KENICHI

イラクにおける選挙に関する国連調査団の成果は前途有望

 ブラヒミ国連事務総長特別顧問は、今朝イラクにおける調査から国連に戻った。記者からの質問に対し「1週間という短期間の滞在であったこと、様々なよくない出来事が起きていることを考えると、調査は成功であり前途有望なものであった」と語った。

イラク:事務総長「6月選挙、不可能」

 アナン国連事務総長は、6月末の主権移譲期限前に信頼に足る選挙を行うのは困難との見方を示しつつ、選挙実施前に暫定政権樹立を可能にする仕組みを模索し続けることを明言した。

キプロス再統合直接交渉再開

 トルコ系住民とギリシャ系住民による分断が続くキプロスの再統合に向けた協議が19日、国連の仲介のもとニコシアで再開した。3月22日までに合意達成を目指す。

事務総長、印パ関係進展を歓迎

 アナン事務総長はインドとパキスタンの2国間協議における着実な進展に歓迎の意を示した。その上で、あらためて両国に対し、協議を続け、議論のより困難な段階を乗り越えるよう促した。

ハイチ:国連調査団、暴動のため飛行機で移動

 ハイチに派遣された10人で構成される国連調査団は、人道状況の現状分析のため同国北部に飛行機で向かった。数々の暴動にもかかわらず、赤十字国際委員会とNGOは緊急援助に向かうことができた。

「今日の一言」―より高いレベルの生活への移行―

 先日、「実質GDP年率7%成長」が大きく報じられました。13年半ぶりの高い伸びを示し、今後、景気回復が本格的に軌道に乗るかが注目されています。GDPの成長、景気回復は喜ばしいことですが、高度経済成長期と違って今はGDPが伸びたからといって必ずしも豊かとは言えない、幸せとは言えない時代になっています。
 経済学者ガルブレイス博士は、「アメリカ、西欧諸国、日本、中国、ロシアのように、物の製造に熟練し、自動車・住宅などの生活必需品が十分に行き渡った社会が、いかにして『生活の楽しみ』―つまり、芸術・建築・娯楽・文学などかつて文明の象徴とされたもの―を享受する社会へと移行するか」が問題であると指摘しています。そして、以下のように述べ、このような「より高いレベルの生活への移行」のモデルを示す役割を日本に期待しています。「右肩上がりの生産を、いつまでも続けることが無理だということがわかり、いわゆる『不景気』に悩んでいる日本こそ、この空白を『人生で真に達する価値のあること』で満たすことが、次のステップであると自覚してはいけないと思います。」
 景気対策は必要です。その一方で、より高いレベルの生活へ移行し、各個人が自分らしく豊かさや幸せを感じられる社会を構築する作業もまた必要ではないかと考えます。

 2月23日(月曜日) Tat

イラク選挙、条件整えば2004年末にも

 6月30日に予定された統治委譲の前には信頼にたる選挙は不可能だが、選挙手続きの法的枠組み等一定の条件が整えば、2004年末までか2005年初旬には可能、と国連の事実確認ミッションが報告。

事務総長と小泉総理大臣会談、イラクでの国連の将来の役割について

 イラクにおける国連の将来の役割についての話題が、アナン事務総長と小泉総理大臣との会談のほとんどを占めた。

エルサレムでの自爆テロを非難、事務総長

 22日にエルサレムで起こった自爆テロを「憎むべき犯罪」として事務総長は非難、パレスチナ当局に犯罪者の処罰を求めた。

北ウガンダの反乱で200人近く虐殺、事務総長が非難

 先週、北ウガンダの難民キャンプで多くの女性と子どもを含む少なくとも190人の市民に犠牲者を出した「無感覚の虐殺」をアナン事務総長は強烈に非難。同地域では2度目の反乱による残忍な虐殺である。

レバノンでの国連平和維持軍兵士一名の死亡を確認

 国連レバノン暫定軍(UNIFIL)はガーナ人の平和維持軍兵士一名の死亡について調査。同兵士は21日土曜日クルド人移民が起こした乱闘の中で致命的な銃弾を受けた。

今日の一言:死を直視する

 今日は死のニュースが多いです。素直に弱音を吐かせて頂きますが、こういう時は正直言って翻訳も辛い、、、胸が痛むのです。4番目のニュースにあるように、200人の女性・子どもを含む無抵抗の人達が無残に殺されている情景を想像してみてください。私達はどうしたら良いのでしょう。
 釈尊の出家の動機は「生老病死」という人間の「苦」を直視したことといわれています。仏法は他者の痛みや苦しみから目を背けるのではなく、それらを自身の問題として真正面から向き合う中で自己の生命を鍛え上げること、そして「自他共の幸福」を目指して生きることを教えています。
 9.11同時多発テロをニューヨークの地でこの目で見て、思ったことは「自分も犠牲者の一人になっていても不思議は無かったではないか、ならば今、命を失ったつもりで、これからは命がけで何かをやろう、悔いを残さない人生にしよう」ということでした。また、このような気持ちを持ったのは私一人ではなかったことが、ニューヨークの人達と話して分かりました。また卑近な例ですが、私の父も4年前に心臓発作で死線を見てから、自分の健康を気遣い、家族を深く思いやるようになりました。
 逆説的ですが、死を直視することによって、意義ある生をつかみとる原動力とする、他者への思いやりを広げてゆく。そんなすごい力が人間にはあるのだと改めて教えられる気持ちがします。国連ニュースには暗いニュースが並ぶことも多いのですが、どうか皆さんにも、そのようなことを思い起こす機会にしていただけたらと念願します。

 2月25日(水曜日) 山本

コンゴ民主共和国で虐殺発生

 国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)は25日、同国の北部の村で2月初頭に少なくとも30名が犠牲となった虐殺が発生したと報告した。
 Shinja Shinja(スワヒリ語で「のどを切り裂く者」を意味する)を名乗る男が率いる一派が民兵組織 Mayi-Mayi を支持していると思われる村の文民を襲い、軍の兵士8名を殺害した。

イスラエルの壁に関する審議を開始:ICJ

 国際司法裁判所(ICJ;International Court of Justice)は25日、パレスチナ占領地にイスラエルが建設した壁の問題に関して審議を開始した。

ハイチ和平調停不調に遺憾の意:安保理

 安全保障理事会は25日、ハイチにおける政治的危機の解決のためにカリブ海共同体(CAPICOM)と米州機構(OAS)からの和平調停案が拒否されたことに遺憾を意を表明した。

ミロシェビッチ裁判、早期に終了へ

 国連旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(ICTY)は25日、ミロシェビッチ被告の健康状態に配慮して、同氏に対する公判を当初の予定より前倒しで終了させることを決定した。

ルワンダ虐殺に関与した司令官に判決:ICTR

 国連ルワンダ国際刑事裁判所(ICTR)は25日、1994年のルワンダ大虐殺に関与したとされる Samuel Imanishimwe 被告に対し禁固27年の判決を下した。

モロッコ地震へ調査チーム派遣:UNDAC

 国連災害評価調整(UNDAC;UN Disaster and Coordination Assessment)はモロッコで発生した地震の災害の評価と救助活動の調整のために6人の調査チームを派遣した。

ユニセフとレアル・マドリードが協力

 ユニセフとレアル・マドリードは25日、子どもの問題への注意を喚起し、子どもの権利の遵守状況を改善するための協力への合意に至った。

世界的に虫歯が増大:WHO報告

 世界保健機関(WHO)は口蓋疾患に関する報告書を発表し、世界的に砂糖の消費量が急激に伸びる中、虫歯や歯槽膿漏などの口に関する病気が、先進国のみならず開発途上国にも蔓延しつつあると警告した。未成人の間には歯茎からの出血・歯肉炎が多いのに対し、成人の間には歯周疾患が多いことが特徴である。
〔World Oral Health Report〕
  http://www.who.int/oral_health/publications/report03/en/

世界報道自由賞をキューバ人ジャーナリストに:UNESCO

 昨年4月から収監されているキューバのジャーナリストであり詩人である Raul Rivero Castaneda 氏に対し、ユネスコは Guillermo Cano 記念世界報道自由賞(Guillermo Cano World Press Freedom Prize)を授与した。
 今回受賞した Rivero 氏は1995年にキューバで独立系の通信社を設立、2001年にはキューバでは最初のジャーナリスト協会を設立し、政府を批判する立場からの報道を継続していた。
 なお本賞は、コロンビアの麻薬王(drug barons)の暗躍を非難する報道を続けて1987年に殺害されたコロンビア人ジャーナリスト Guillermo Cano 氏の業績を称えて1997年に設立された。

コートジボアールでポリオ患者を再発見:WHO

 世界保健機関(WHO)はコートジボアールでポリオの症例が再発見されたと発表した。アフリカ諸国ではポリオ撲滅運動が功を奏しており、同国でも2000年7月を最後に患者がいなくなっていた。近接しているナイジェリアの一部でポリオ予防接種が女児にとって安全ではないとのうわさが広がり接種を見合わせる人々が出ており、このナイジェリアから再感染によるものと見られている。

 2月26日(木曜日) KENICHI

コソボ特使、マケドニア大統領の墜落死にショック

 マケドニア旧ユーゴスラビア共和国のトライコフスキ大統領の乗っていた飛行機が今朝、ボスニアヘルチェコビナで墜落し、大統領は死亡した。この報を受け、ホルケリ・コソボ特使は深い哀悼の意を示し、大統領の家族とマケドニアの人々が困難な時期を生き抜く力を見出すことを祈っていると表明した。

事務総長、盗聴の中止を要求

 アナン事務総長は、英国の諜報機関がイラク戦争前に国連の方針を探るため事務総長の会話を盗聴していたとの報道に対して、それが事実であるとすれば遺憾であるとし、このような活動の中止を要求した。

安保理、ハイチへの国際的な兵力派遣を検討

 ハイチにおける暴動の継続の見通しに深く不安を感じたことから、安保理はハイチにおける国際的取組みへの呼びかけに同意し、その選択肢、とりわけ国際的な兵力派遣の検討を約束した。

ハイチ特別顧問にジョン・レジナルド・ドュマ氏

 アナン事務総長はハイチ特別顧問として、トリニテ・エ・トバゴのジョン・レジナルド・ドュマ氏を任命した。また事務総長は、この特別顧問の任命がハイチの政治経済的そして社会的危機の軽減に対する国連の実質的な貢献を可能にすることを希望すると述べた。

国連ミッション、アフガニスタンでのNGOメンバー殺害を非難

 国連ミッションは完全に許し難い安全問題の一つとして、5人のNGOメンバーの殺害を詳述した。武装した2人が8人のNGOメンバーの乗った車を止め、彼らを身体検査した後に発砲した。メンバーのうち5人が殺害され、3人が何とか逃げ切った。

「今日の一言」―電子辞書と紙の辞書―

 この翻訳を始める少し前に以前から欲しかった電子辞書を購入しました。私の場合、何種類の辞書が入っているかよりもフランス語の辞書が入っているかがポイントだったのですが、やっとフランス語入りのものを見つけることができました。
 早速、翻訳の際に活用しているのですが、意外と電子辞書が使いづらくて困っています。というのは、電子辞書は単語に辿り着くまでは早いのですが、その単語を用いた成句やその単語の5番目の意味などを見るには「↓」カーソルを押していかなくてはならず、そこに辿り着くまでが長いのです。そんなわけで結局、紙の辞書も併用しています。
 最近は持ち運びの便利さから多くの人が電子辞書を使っているようです。以前、高校生に紙の辞書を使うよう出版社が働きかけているという記事がありました。高校生からすると英語辞書や広辞苑、古語辞典まで入っている電子辞書は持ち運びに大変便利なのでしょう。でも、私は紙の辞書も使って欲しいと思います。電子辞書はやっぱり「バーチャル」な辞書であり、辞書を引いているという実感に欠けます。特に語学力を身に付けたいのであれば「リアル」な紙の辞書を手垢や赤ペンで汚していく必要があると思います。紙の辞書なら語学力がアップするといった科学的根拠は無いのですが、自身の経験から考えると人間の脳には紙の辞書の方が馴染むような気がします。

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Updated : 2007/02/18