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Title : June 2003
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 6月 2日(月曜日) 文責:Tat

国連コンゴミッションに兵士増強と一年延長を勧告

 和平と戦争の狭間(はざま)にあるコンゴ民主共和国(DRC)と国連の両関係者に対し、コフィ・アナン国連事務総長は当国における国連ミッションの任期を来年6月まで延長し、軍をほぼ11,000人まで増強するよう勧告。

ミャンマー:民主化指導者の監禁長期化、アナン事務総長は苦心

 ミャンマーは継続中の政治的転換への“重大な岐路”にあると強調しつつ、コフィ・アナン国連事務総長は、アウン・サン・スー・チー氏をはじめとする民主化指導者らの軟禁を即座に解き、政府と協力して国内の調和にむけて協力できるようにするべきと信ずる、と語った。

コンゴ(DRC):事務総長、多国籍緊急部隊の承認を歓迎

 安保理は、コンゴ民主共和国(DRC)の混乱したブニアの町の安定を回復し人道状況を改善するため、国連ミッションと共に活動できる強固な多国籍部隊設置を承認。コフィ・アナン国連事務総長はこれを歓迎した。

フィエラ・デ・メロ国連特別代表バグダッド入り、食糧配布再開

 フィエラ・デ・メロ国連特別代表は今日バグダッドに到着し、早急にイラクの代表制政府の確立に向けた重大な努力を支援することを約束。国連支給の食料配給は再び民間人に行き渡り始めた。

ジンバブエ:事務総長、暴動の可能性があるとの報告に懸念表明

 アナン事務総長は、ジンバブエでの事態の展開に反応を示し、今週反政府グループが計画している大規模運動に関係して暴動の可能性があるとの報告に懸念を表明した。

今日の一言:凹んだ時には

 仕事で凹んで帰ってきてふと開けたのは緒方貞子著「私の仕事」。
 世界へ出ていく若者たちへ、と題する最終章は次のようにはじまります。

“人間は仕事を通して成長していかなければなりません。その鍵となるのは好奇心です。常に問題を求め、積極的に疑問を出していく心と頭が必要なのです。仕事の環境に文句を言う人はたくさんいますが、開かれた頭で何かを求めていく姿勢がなければなりません。”

 そうか、問題に頭を痛めてる自分も捨てたもんじゃない。そして心、何かを求めていく求道心、、、、、、そう考えると何のために自分の人生を使うのかという原点に返ります。凹んだ時には一流の人物の言葉が心に染みます。

 6月 4日(水曜日) 文責:山本

ブニアに平和維持活動要員展開:コンゴ民主共和国

 ジャン=マリ・ゲーノ平和維持活動担当事務次長は4日、コンゴ民主共和国のブニアという小さい町には不釣合いなほどの平和維持活動要員を展開したことによって、同地域周辺における民兵の暴虐行為を抑止したことを賞賛し、残虐行為を終結させるための努力を惜しまないことを強調した。

事務総長、MINUCIの連絡武官を任命

 アナン事務総長は4日、Abdul Hafiz 陸軍准将(バングラデシュ)を国連コートジボアールミッション(MINUCI)の主席連絡武官(Chief Military Liaison Officer)に任命した。

ここ10週間で初めてSARSによる死者なしの日:WHO発表

 世界保健機構(WHO)は4日、これまでに8,402名の感染者、772名の死亡が確認されているが、ここ10週間で初めて死者のいない日となったと報告した。大規模な流行となった「ホット・ゾーン」においても状況は落ち着いているか管理されており、明らかに感染の広がりは下降傾向にあるが、患者が症状を再発するか、準備が手薄な地域なら再び新たな地域でも感染する危険性はあると警告した。

東ティモールで食料不足発生を警告

 世界食糧計画(WFP)と食糧農業機関(FAO)は4日東ティモールの食糧事情に関して発表した報告によると、雨量の不足による収穫低減で14,000トンの食糧が不足し、約15万人分の食糧援助が必要となる模様。

リベリア情勢に関する最新報告:事務総長

 アナン事務総長はリベリア情勢について最新の報告を提出し、すべてのリベリア人が同意するような拘束力ある停戦を早期に行い、流血の停止と対立の穏やかな解決を促進する必要性を強調した。
 これまでも民兵組織LURD(Liberians United for Reconciliation and Democracy)が国土の大半を支配し、政府軍と衝突していたが、LURDから分派したリベリア民主運動(MODEL;Movement for Democracy in Liberia)が同国南東部に出没し、さらに事態は悪化したと報告されている。

リベリア平和会議開催

 アクラ(ガーナ)で開催されるリベリア平和会議(Liberian Peace Conference)に対しアナン事務総長はメッセージを送り、停戦のみが人々の苦しみを軽減させると強調した。

安心して治療に専念できる病院を:イラク

 世界保健機構(WHO)の報道官がイラク第2の都市バスラ市内の病院に勤務する医師の話を例にして、同国内の病院の状況を報告した。患者が拳銃を持っていたり、患者を助けられなかったらその親族が治療した医師を殺すと脅迫したり、面会時間に手榴弾をもて遊んでいたりするなど、安心して治療に専念できない状況である。

石油食糧交換プログラム、段階的に廃止へ

 イラク情勢に関する事務総長報告において、先月の安保理決議に従い、石油食糧交換プログラム(Oil-for-Food programme)を11月21日までに段階的に廃止することを発表した。1996年にプログラムが開始してから650億ドル分の石油輸出による収入があり、460億ドル分の人道支援物資が届けられている。

中東和平一歩前進に歓迎の意:事務総長

 ブッシュ大統領(合衆国)・シャロン首相(イスラエル)・アバス首相(パレスチナ)による会談で中東和平ロードマップへの進展が見られたとして、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。

シエラレオネ特別法廷はテイラー大統領を起訴

 シエラレオネ特別法廷は4日、チャールズ・テイラー大統領(リベリア)を戦争犯罪の罪状で起訴し、逮捕のための国際令状を発行した。

スリランカで大洪水発生

 5月17日にスリランカ南部で発生した洪水とそれに伴う大規模な地滑りにより、249名が死亡しただけでなく、給水と下水処理施設に大きな損害をうけ、伝染病が発生する恐れがあるため、世界保健機構(WHO)は早急な支援活動に着手し、緊急健康キット・経口補液剤(oral rehydration salts;ポカリスウェットのようなもの)・水浄化剤・重要なワクチン・殺虫剤などを提供した。

ナミビアで大洪水発生

 ナミビア北東部の大雨でザンベジ川下流の堤防が決壊、22の村に浸水し、ここ数十年で最悪の洪水被害が発生し、数千人が避難している。長く続いた旱魃で食糧事情が悪かったうえに農地を水浸しにしただけでなく、多くの牛も溺死し、緊急の支援が必要となっており、世界食糧計画(WFP)は12,000人分の食糧援助を開始した。

アジア太平洋地域で広がる格差

 国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP;UN Economic and Social Commission for Asia and the Pacific)と国連開発計画(UNDP)は共同で報告書「アジア・太平洋地域におけるミレニアム開発目標の推進:貧困縮小への挑戦(Promoting the Millennium Development Goals in Asia and the Pacific: Meeting the Challenges of Poverty Reduction)」を発表し、アジア・太平洋地域では大きな進展も見られるが、未だ基本的な教育・性の平等・子どもの健康・妊婦の死亡率・環境の持続可能性などの点で不十分な点が多く、それらの格差が顕著となっていると警告した。
[報告書] http://www.unescap.org/LDC&Poverty/MDG.asp

「今日の一言」 − vita activa −

 先々週末に新居に引越しをしたんですが、その際に問題になったのは、私の荷物の大半を占める本をどこまで持って行くか、でした。もともとすごい状態(見たいという奇特な方は→ http://www.mahoroba.ne.jp/~felix/CF/2003/GW.html )なので、新居の部屋に入るだけに選別しなければならなかったわけです。引越し用のダンボールに箱に詰めながら「これはもって行きたい、これはいいや」と選別してくと、自然と判断の基準が著者別になってることに気づきました。
 H.アーレントも持って行った側の1人です。

 どうしてアーレントなの? と言いますと、月曜分の配信の「一言」を見て(何しろ担当以外の配信に対しては一読者ですから)、彼女の『人間の条件』(ちくま学芸文庫)を思い出したからです。その中で、彼女は人間の営み(vita activa)は、生命を維持するためのものを製作する「労働」、人工物を作り出し世界を構築するための「仕事」、人間が人間とかかわり、働きかける「活動」であるとし、それらに徹することが人間の条件だ、というようなことを言っています。

 凹むような仕事であっても、それも「人間の条件」なのだと感じることができるの であれば、たとえその仕事から離れても、充足感は残るのではないかと思います。

 6月 5日(木曜日) 文責:阿部

国連監視検証査察委員会委員長、安保理に第13回報告書を提出

 国連監視検証査察委員会(UNMOVIC:the UN Monitoring, Verification and Inspection Commission)のブルクス委員長は、安保理公開ブリーフィングで第13回報告書を提出し、イラク大量破壊兵器の行方は依然不明であるが、それによって兵器の存在を結論づけることにはならないと警告。

安保理議長、国連グルジア監視団の要員4人の即時解放を要求

 安保理議長であるSergey Lavrovロシア連邦大使は報道声明を発表し、グルジアで正体不明の武力勢力が人質として拘束した国連グルジア監視団(UNOMIG:the UN Observer Mission in Georgia)の要員4人の即時かつ無条件解放を要求。

シエラレオネ特別法廷主任検察官、リベリア大統領の出国に失意の念を表明

 シエラレオネ特別法廷(the Special Court for Sierra Leone)のDavid Crane主任検察官は国際社会に対し、リベリアのCharles Taylor大統領のガーナからの出国を許したことに失意の念を表明。

国連総会第5委員会、11件の平和維持活動に係る今後12ヶ月間の予算を承認

 国連総会第5委員会は、11件の平和維持活動について、今後12ヶ月間予算、約21億7千ドルを承認。今予算年の26億ドルから減額となるが、これは主に、国連ボスニア・ヘルツェゴビナミッション(UNMIBH)の任期満了等が原因と指摘。

国連コソボ暫定行政ミッション、セルビア人一家殺害に係る情報提供者に報奨金

 国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)のSteiner代表は、オブリッチでのセルビア人一家3人の殺害犯逮捕に役立つ情報の提供者に報奨金5万ユーロを与える、と発表。

安保理、シエラレオネに対するダイヤモンドの禁輸措置を延長しないと決定

 安保理は、シエラレオネ政府がダイヤモンド産出地域及び産業の管理を拡大していることを指摘し、同国ダイヤモンドの禁輸措置を延長しないことを決定。

◆「今日の一言」― Hannah Arendt ―

 水曜日担当の山本が月曜分の配信の「一言」に言及して、「何しろ担当以外の配信に対しては一読者ですから」と言っていますが、これはSUNの特徴でして、スタッフが、奈良、東京、ニューヨークなどに分散していて、就寝時間も大きく異なるものですから、スタッフ間の事前の調整(検閲?)などは、最初からあきらめている訳です。

 さて、山本が書いたアーレント(Hannah Arendt)は、偶然というか必然というか、私もよく参照するのですが、大変著名な政治理論家で、「労働」「仕事」「行為」という人間の三つの分類を機軸にして、刺激的な人間論、政治論を展開しています。

 例えば、人間を「労働する動物」と規定したマルクスは、いわば「労働の哲学者」と言えますが、「労働」の人間に対する根本的意義をいくら強調しても、政治への展望は何ら開けてこない、と切り捨て、また、「行為」論を「仕事」論で置換する社会工学的試み(例えばプラトンの哲人王)についても、本質的に「行為」たる「政治」を破壊する、と批判的です。

 イラクの復興や北朝鮮、SARSなど、日本あるいは国際社会を取り巻くニュースはひっきりなしに流れていますが、それだけを追いかけるのではなく、日本政治でも国際政治でもいいのですが、これからの「政治」をどう監視し、構想していくのか、いくべきなのか、更に研鑽を深め、読者の皆さんと共有していけたらと希望しています。

 6月 9日(月曜日) 文責:Tat

リベリアでの衝突激化に警鐘、アナン事務総長リベリア市民擁護を要請

 リベリアの首都モンロヴィアで反政府軍と政府軍間の衝突が激化し、近郊で生活する国民は既に絶望しつつあるのに更なる衝撃を与えていることに警鐘。コフィ・アナン国連事務総長は今日、当事者に対し民間人が攻撃のターゲットとならぬよう、また戦闘の影響を受けずに済むよう、全ての必要な手段をとるよう訴えた。

安保理は“深く懸念”、リベリアの当事者が和平策を求めるよう要請

 先週末、首都モンロヴィアはまた暴動に揺れた。リベリア情勢を深く懸念し、国連安保理は今日、現行の和平プロセスを成功させるよう全当事者に強く訴えた。

事務総長は最近の中東での暴動を非難、『ロードマップ』和平案を再度主張

 コフィ・アナン国連事務総長は今日、週末のパレスチナグループによる暴力を強く非難。中東和平へ向けてのプロセスが脱線しないよう力説。

イラク政治指導者、国連特別代表に民主政治確立への援助を要請

 国連イラク特別代表デ・メロ氏は、可能な限り広範囲なイラク社会層との協議を続行し、イスラム教最高指導者と会見。イラク指導者は、イラク国民の支援において国連は独立した役割を果たすべきと訴えた。

コンゴ(DRC)での残虐な民族間衝突で多くの死者、国連ミッション報告

 コンゴ民主共和国(DRC)北東部で、先週末の残虐な民族間衝突でより多くの人命が奪われたと、同国の国連ミッションは報告。ブニア周辺地域での国連承認・多国籍部隊の先発隊が巡回を始めた矢先の出来事である。

 6月11日(水曜日) 文責:山本

中東における攻撃を非難:事務総長

 アナン事務総長は11日、パレスチナ過激派組織ハマスのメンバーによる自爆テロを憎悪と不審の連鎖に拍車をかけるだけであるとし、強く非難した。

安保理、リベリアの各勢力に即時停戦を要請

 安全保障理事会は11日、急速に悪化しているリベリア情勢について最も強い表現で懸念を表明し、即時停戦と人道援助の展開を要請した。1週間にわたる散発的な銃撃戦とロケット弾攻撃のため、首都モンロビアではスタジアムに避難している人数が3万人程度いると推定されている。

人質となっていたUNOMIG要員が解放

 先週、グルジア=アブアジア間の紛争地域を巡回中に誘拐、人質にされた国連グルジア監視団(UNOMIG)の要員4名が10日に無事開放された。

UNFICYPの活動期限を延長

 アナン事務総長からの勧告に従い、安全保障理事会は11日、国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)への活動委任期限を12月15日まで延長することを決定した。

東ティモールが食料不足に直面

 世界食糧計画(WFP)と国連食糧農業機関(FAO)が合同で発表した報告によると、東ティモールでは2年続いた旱魃と種もみの不足に加え、2003年10月から2004年3月までに必要と思われる48,000トンの米の輸入が25%不足するため、大規模な食糧不足に陥ると警告した。

基金不足でミャンマーとネパールへの食糧援助に影響

 世界食糧計画(WFP)に対する国際的な資金拠出が不足しているため、今月末までに保証されなければネパール10万人とミャンマー40万人への援助活動に支障が出ると警告した。現在WFPでは必要な資金の9%しか受け取っていない。

エリトリアへの緊急支援を要請

 エリトリア訪問から帰還した副緊急支援調整官(UN Deputy Emergency Relief Coordinator)の Carolyn McAskie 氏は同国の人道支援プログラムを遂行するために必要な1億5700万ドルのうち43%しか拠出されておらず、緊急支援の要請を行った。エリトリアでは人口の70%が戦争や旱魃のために支援が必要な状況におかれている。

安保理代表団、DRCのカビラ大統領と会見

 アフリカの大湖地域の和平のために安全保障理事会からの派遣団が11日、コンゴ民主共和国を訪問し、カビラ大統領と会見し、暫定政府の構築と和解に向けての障害への対処、Kinus地域・Ituri地域の安定化などについて協議した。

トロントで再びSARS患者を確認

 世界保健機関(WHO)は11日、先月に渡航延期勧告対象地域から外れたトロント(カナダ)で再びSARS患者が確認されたことに関し、懸念を表明した。11日の時点でSARSの患者は累計で8,435名、死者は789名に上っている。

次期経済社会問題担当事務次長を任命

 アナン事務総長は11日、 Jose Antonio Ocampo 氏を経済社会問題担当事務次長(Under-Secretary-General for Economic and Social Affairs)に任命した。Ocampo 氏は1998年からラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC;Economic Commission for Latin America and the Caribbean)の事務局長に従事していた。

UNOPSの次期代表を任命

 アナン事務総長は11日、アフガニスタンの再建のため Nigel Fisher 氏(カナダ)を国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS;UN Office for Project Services)の次期代表に任命した。Fisher 氏は2002年2月からアフガニスタン復興再建事務総長副特別代表(Deputy Special Representative for Relief, Recovery and Reconstruction in Afghanistan)に着任していた。

「今日の一言」 − 「外国語を聞いているみたい」 −

 18日〜25日の間、ブダペスト→ウィーン→プラハ付近を徘徊する予定(人はそれを「新婚旅行」と言う)なので、一念発起して、ハンガリー語とチェコ語の本(CD付)を買って聞いているのですが、いやあなかなか難しいですぇ。「外国語を聞いているみたい」というのはこういう状況を言うのですねぇ。
 観光で旅行に行く国の言葉をいちいち習得しようとするほうが変わってる、とも言われるのですが、言葉というものには、その言葉を利用する人々の文化や伝統やそういうものを反映した構造というか考え方がほのかに感じられて、感心しながら勉強してます。ただ、とても出発までに間に合いそうにないのが少し(?)問題ですが。

 6月12日(木曜日) 阿部

国連ギニアビサウ平和建設支援事務所に関する事務総長報告が発表

 国連ギニアビサウ平和建設支援事務所(UNOGBIS:the UN Peace-building Support Office in Guinea-Bissau)に関する事務総長報告が発表され、アナン事務総長は、当初の期待に反してギニアビサウの政治・経済・治安情勢が悪化していると指摘し、同国指導者に平和構築の課題を軌道に戻すために全力を尽くすよう要請。

ガーナにおいてリベリア政府と反政府勢力間の和平交渉が開始

 ガーナにおいてリベリア政府と反政府勢力間の和平交渉が開始。国連人道問題調整部(OCHA:the UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs)の報告によれば、Monroviaの状況は比較的落ち着いているが、千人単位で避難民が押し寄せていることから、人道状況は極度に厳しいと指摘。

大島人道問題担当事務次長は、3日間のコロンビア訪問を終了

 大島人道問題担当事務次長は、3日間のコロンビア訪問を終えるにあたり会見し、同国の土地や道路の支配をめぐる紛争において、市民が襲撃対象となっていることを指摘、全勢力に襲撃を止めるよう要請。

国連活動の合理化の一環として、西欧の9つの広報センターを年内に閉鎖

 アナン事務総長は、国連活動の合理化の一環として、西欧にある9つの広報センター(UNICs:the UN Information Centres)を年内に閉鎖し、ジュネーブとウィーン本部に地域ハブを設置することを決定。

国連安保理派遣団、コンゴ民主共和国北東部地域のブニア入りの予定

 国連安保理の派遣団は、コンゴ民主共和国北東部地域のブニアに入る予定。天然資源に恵まれたイトゥリ地域における政治プロセスの復活と暴力の終息を目指す。

「今日の一言」― Gandhara ―

 ガンダーラ(Gandhara)というのは、現在のパキスタン北西部の古称ですが、その中心都市は現ペシャーワルです。アフガニスタンからヒンドゥークシュ山脈を越えてインド平原に通ずる道に位置し、シルクロード交易等の要衝として豊かな文化を育んだ地域です。
 昨夜、NHKスペシャル「文明の道」再放送を見たのですが、仏教飛翔の地としてガンダーラが描かれ、ノルウェーで調査研究が進む世界最古の大乗仏教教典などが紹介されていて印象的でした。中心都市ペシャーワルの名前は、アフガニスタン戦争の関連で何度も報道され、知らない人はいないと思うのですが、当地がガンダーラの中心都市であり、インドで生まれた仏教が大乗仏教として飛翔するきっかけを与えたことは、余り知られていないのではないでしょうか。
 世界を観るときに、政治を中心に考えるのか、経済を中心に考えるのか、あるいは芸術、音楽などの文化、更には宗教を中心に考えるのかによって、その見え方は大きく変わります。
 インパキであれ、中東であれ、朝鮮半島であれ、単に政治や経済といった表面的な事象にとらわれるのではなく、その地域の文化、そして人間を知れば、世界はもっと豊かなものとして我々に前に立ち現れるのではないでしょうか。

 6月13日(金曜日) 文責:作増

国連難民高等弁務官、日本、韓国訪問

 ルベルス国連難民高等弁務官が明日14日、日本、韓国を含め6日間のスケジュールで訪問のたびに出発する。この滞在中にノ・ムヒョン韓国大統領や緒方貞子前UNHCR長官らと会見を行う予定。

国連難民高等弁務官、アメリカ34州による難民保護決議を歓迎

 国連難民高等弁務官は今日13日、アメリカ34州によって採択された、難民、国内避難民等の保護に関する決議に歓迎の意を表した。これは国際基準に合わせた形で難民、国内避難民らを保護していくよう国内のシステムを法整備していくことを全州に要求するというもので、難民や亡命者の受け入れに対する特別な基準の設定、また彼らに対する外国人排斥や人種差別といったものと戦うことの重要性を強調するよう各州に呼びかけている。

アナン国連事務総長、北朝鮮全権特使と朝鮮半島問題をめぐる次のステップについて協議

 アナン国連事務総長は13日、ニューヨークにおいて北朝鮮特使と、北朝鮮問題の早期安定に向けた次なるステップについて協議を行った。席上特使は北朝鮮における人道上の交渉活動について報告。問題解決、安定に向けて事務総長の更なるイニシアブの重要性を確認し合った。

ロシア連邦、世界食糧計画(WFP)に対し初の寄付を実施

 世界食料計画(WFP)は13日、北朝鮮、アンゴラにおける緊急援助活動に対して、ロシア連邦から1千百万ドルの援助があったことを発表。ロシア連邦は大量の物品援助のほか、人命救助活動にも援助を行うことを表明しており、WFPの行政長官はこれを「歴史的な発展である」と歓迎の意を表わした。

安全保障理事会、中東暴動に対する即時終結を要求

 6月度の安全保障理事会議長、Sergey Lavrov(ロシア外交官)は記者会見で、15人制協議会は先の国連、アメリカ、EU、ロシアの4カ国によって作成された中東和平計画を支持するものであると発表。この和平案ではイスラエル、パレスチナ両国が2005年までに秩序よく隣り合って暮らしていけるよう相互的かつ同時進行的に和平に向けてステップを踏んでいくことが盛り込まれている。

世界保健機関(WHO)、中国の一部をSARS警告地域から削除

 13日、世界保健機関(WHO)は山西省や内モンゴル自治州など中国内4地域から旅行規制を解除した。SARSによる最も深刻な影響を受けた北京と台湾の2地域はいまだ解除は行われず。なお最新の統計によると、世界中でSARSによる感染者数は8454人、死者は792人にのぼっている。

「今日の一言」― よろしくお願いします。 ―

 今月からSUNのスタッフの一員として主に金曜日の翻訳を担当することになった作増(さくま)です。どうぞよろしくお願いします。

 国連は現在でもその機能不全ぶりが指摘され、批判の的にもなっていますが、国連を除いて各国が同じく話し合いの場を持つことができる場所はありません。平和を作り上げていくという作業は、スイッチを押せばテレビが自動的につくように簡単にいくものではありません。何らかの手段を講じればすぐに期待した結果が現れるといった短絡的な思考が国連悲観論の中核に横たわっているように思います。
 インド独立の父、マハトマ・ガンディーは「善いことはカタツムリの速度ですすむ」と語ったといわれていますが、平和もまさにこの至言の通り地道に忍耐強く、しかし確実に作っていかなければならないものだと思います。
 そのためには国連内におけるシステムの改良も必要に応じて行っていかなければいけないとは思いますが、一番大事なことは世界で起きていることを自分のことのように考え、胸を痛めることができるような本物の支持者をたくさん作り、その平和への思いを国連に結集させ続けていくことだと思います。そうやって国連に血を通わせていくことによって国連が機能不全に陥るのを防ぐことができるのではないかと思います。
 このSUNでの仕事を通して、少しでも多くの人から平和への思いを引き出していくお手伝いができたらと思います。

 6月16日(月曜日) Tat

国連代表、イラクの政治家、法学者、ジャーナリストらとの協議を継続

 セルジオ・ヴィエイラ・デメロ事務総長特別代表の広範囲なイラク社会層との会談は、開始以来第2週目に入った。イラク立憲君主制運動(the Iraqi Constitutional Monarchists Movement)のトップである、シェリフ・アリ・ビン・フセイン氏は会談で、国連は人道的役割だけでなく、国の政治的分野や復興の領域でも活発であるべきだ、と話した。

安保理派遣団、一週間の中央アフリカミッション完了

 ミッションを終えた国連安保理派遣団は、中央アフリカ指導者間の協調を訴え、特に紛争の絶えないコンゴ民主共和国(DRC)に隣接する近隣諸国間に対し、Great Lakes 地域の不安定化を招いた暴力と市民紛争の終結に向けて、積極的役割を果たすよう強調した。

イランが核物質・核開発活動の報告義務怠った、と国連監視機構指摘

 イランはある種の核物質、また核開発活動の報告を怠ったとIAEAが報告。イランは早急に追加的国際協定を実施し、核開発活動の平和的利用を信頼にたる検証を行う必要がある、とした。

アフリカの子供の日:ユニセフ、全ての乳幼児出生登録を要請

 アフリカ・子供の日を迎え、国連児童基金(UNICEF)は国々に対し、すべての子供の法的身分を確保するため、乳幼児の出生時登録をするよう要請。

コンゴ民主共和国:国連ミッション、国連軍事監視要員殺害の調査スタート

 国連ミッションは、最近コンゴ民主共和国で起こった軍事監視要員二名の殺害事件に関する本格的調査を開始。

国際刑事裁判所、初代検事が着任

 アルゼンチンの傑出した法律家であるルイス・モレノ・オカンポ氏が、世界初の戦争犯罪裁判所で最高位検察官の任命を受けた。

今日の一言:対話と圧力

 北核問題に関しては一連の首脳会談そしてARFを通して、「対話と圧力」路線が確認されつつあります。核問題や安全保障問題に多国間の対話でのぞむ。また武器・麻薬密輸や紙幣偽造などの犯罪には圧力を加えてやめさせる。ゆくゆくは国連での協議にものせてゆく。これらの個々の対処に私は賛成です。そうした接触を通して北朝鮮が国際社会と調和してゆくことを希望します。
 しかし北朝鮮が明確に要求している二国間の「対話」を拒否しながら「圧力」をかけようという米国政府のやりかたは、通用しないかもしれません。自国の利益に固執してバランスを欠き、戦略を欠いた姿勢は、時間と共に危険を招いているかもしれません。現在北朝鮮は核保有や物理的損害を示唆する発言を繰り返し、今週には多国間協議も拒否するという報道も飛び出しました。
 この状況をチキンゲーム、昂じて全面戦争にすることなく、最終的には戦略的な外交と交渉で決着しなくてはならないと思います。戦争なしで事態を収拾することが世界中の人間の利益に適うことであるし、ここが現在の各国首脳の手腕と英知の見せ所ではないでしょうか。武力を誇示する蛮勇でなく、人類が誇れる真の勇気を、世界の指導者に希望します。

 6月18日(水曜日) Jo

国際労働機関(ILO)、社会保障をもっと多くの人に

 世界で五人のうち四人は、健康、年金及び失業手当のような基本的な社会保障のてん補を欠いているため、このたびILOは、社会保障の適用される市民の範囲を拡充するキャンペーンを始めた。

事務総長、中東・アフリカサミットへ

 アナン事務総長は、外交カルテット(米、EU、露、国連)の他のメンバーと中東和平プロセスの会議に出席し、またアフリカ連合サミットで演説するため、三週間の外遊に向かった。

事務総長、貧困国のデジタルデバイドを埋めるよう要請

 アナン事務総長は、このたび、経済界の指導者たちに向けて、豊かな国と貧しい国との間にある既存の格差を、さらに悪化させる恐れのあるデジタルデバイド(情報格差)に対して、国連が行ってきた努力に全面的な支援をするよう要請した。

事務総長、旧ソ連諸国の世界経済への統合支援を約束

 事務総長は、このたび、旧ソ連諸国に対する国連の協力によって、世界経済へのさらなる統合を支援するものである ことを約束した。第7回セントペテルスブルク国際経済フォーラムの席上、事務総長のメッセージが紹介された。
http://www.un.org/apps/sg/sgstats.asp?nid=393

アフリカの角事務総長特使に前フィンランド大統領を任命

 エチオピア・エリトリアの大部分を荒廃させてきた深刻な干ばつに対応するため、事務総長は、このたび、アフリカの角人道危機特使に、前フィンランド大統領 Martti Ahtisaari 氏を任命した。

安保理、コンゴのPKO強化要請を聴取

 安保理特別ミッション及び各地域機関が、このたび、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)、とりわけ内戦で数百人の死者と数千の国内避難民を生じた東部地域における活動を強化するよう要請した。
http://www.un.org/News/Press/docs/2003/sc7796.doc.htm

コンゴ民主共和国(DRC)東部の暴動で人権侵害、飢饉が発生

 DRC東部の戦禍で、殺人やレイプが増大し、人口の三分の二の人が食糧不足に苦しんでいるため、子どもたちが餓死し始めていると、MONUCが報じた。

ケシの黄金三角地帯(Golden Triangle)が衰退傾向に

 ミャンマー及びラオスにおけるケシ栽培がここしばらく衰退傾向にあることが示され、悪名高い「黄金三角地帯」の二辺において麻薬取引を撲滅することが可能であり、両国が法執行活動を維持するのと、代替作物を開発するのに継続した支援を必要としていると、国連は報じた。
 報告書「ミャンマーとラオスのケシ調査2003」が公表され、タイを含む黄金三角地帯におけるケシ栽培が2002年において衰退傾向にあることを確認している。

国連難民高等弁務官、日本の首相に感謝

 ルベルス国連難民高等弁務官は、小泉首相に対して世界の避難民及び国連機関の活動に対する日本の強い支援に対して感謝した。日本は、米国に次いでUNHCRの世界第二位の拠出国であり、昨年だけでも1億1800万ドル近くの寄付を行っている。

「今日のひとこと」 UNHCR

 最後のニュースに、ルベルス国連難民高等弁務官が訪日され、小泉首相との会見が報じられています。首相とは35分間にわたって会見され、前任者の緒方貞子前高等弁務官の後も、日本が良いレベルで支援を継続していることについて特に歓迎している旨、報じられています。
 「世界難民の日」(6月20日)にあたってのルベルス氏のメッセージがUNHCR JAPANのページにも掲載されています。(http://www.unhcr.or.jp/news/press/pr030620.html
 日本語も含めた各国語版が用意されている便利なページですので、こちらも是非アクセスしてみてください。

 6月19日(木曜日) 阿部

国連安保理議長、ギニアビサウの不安定な政治情勢に懸念を表明

 国連安保理は、議長声明を通じてギニアビサウの不安定な政治情勢に懸念を示すとともに、議会選挙が近づくなかで、人道と平和建設の諸課題を早急に軌道に戻すため、同国の指導者層及び国際社会に協力を要請。

パレスチナ過激派による襲撃事件、中東和平プロセス特別調整官が非難

 イスラエルにおいてパレスチナ過激派による襲撃事件が起こり死傷者がでたことについて、Terje Roed-Larsen中東和平プロセス特別調整官(UN Special Coordinator for the Middle East Peace Process)は非難声明を発表し、パレスチナ自治政府に対し、この犯罪に責任を有する者を裁きにかけるよう要請。

国際原子力機関、イランに核プログラムの査察拡大に合意するよう要請

 国際原子力機関(IAEA:the International Atomic Energy Agency)はイランに対し、疑惑のウラン濃縮活動の実施場所について環境評価を許すとともに、同国が核物質・核開発活動の一部について公開を怠っているとの公式報告を受けた核プログラムの査察拡大に合意するよう要請。

国連大学で、国際シンポジウム「アフリカにおける難民危機」を開催

 東京の国連大学で、国際シンポジウム「アフリカにおける難民危機」(the refugee crisis in Africa)が2日間の日程で開幕。ルベルス国連難民高等弁務官(UNHCR)が基調講演を行った後、前任である緒方貞子・人間の安全保障委員会共同議長が講演。

アナン事務総長、国連兵力引き離し監視軍の任期延長を勧告

 国連兵力引き離し監視軍(UNDOF:the UN Disengagement Observer Force)に関する事務総長報告が発表され、中東情勢は依然、高い緊張状態にあると指摘、アナン事務総長は、同監視軍の任期を半年間延長するよう勧告。

「今日の一言」― Wag the Dog ―

 最近、イラクの大量破壊兵器が見つからない事態を受けて、米英両国による情報操作疑惑が盛んである。

 パウエル国務長官が国連安保理でイラクの大量破壊兵器の存在を主張する際に提示した証拠の一部が民間シンクタンクの研究員の論文を盗用・改ざんしていたとの疑惑や米特殊部隊がジェシカ・リンチ上等兵を救出した「物語」は当に「作り話」であったとの疑惑が米英マスコミを賑わせている。
 これらの疑惑が本当なのであれば、イラク戦争は、とんでもない大情報操作の賜物だということになるが、実は、こうした米政府による情報操作は、これまでにも何度も風刺されてきた。
 97年の映画 "Wag the Dog" (邦題「ウワサの真相」、監督バリー・レビンソン)は、大統領選挙の二週間前にセクハラ疑惑が発覚したため、国民の目をそらすためにロバート・デ・ニーロ扮する大統領直属の情報操作担当者がハリウッドと結託し、戦争をでっち上げるという内容だった。
 映画の題名 "Wag the Dog" は、直訳すれば「(尻尾でなく)犬を振り回せ」で、転じて「本末転倒」という意味だそうだが、権力という尻尾が主人であるはずの民衆を振り回し、対テロ戦争を煽っているとすれば、これほどの「本末転倒」はない。

 6月20日(金曜日) 阿部

国連報告、ジンバブエにて550万人の人が食料の緊急援助が必要

 世界食糧計画(WFC)と国連食糧農業機関(FAO)の共同調査報告によると、今年ジンバブエではおよそ550万人の人が食料の緊急援助が必要となる見込み。また深刻な主食のとうもろこし不足が続く限り援助は来年も必要となりそう。

世界的飢餓をめぐる会議、食料は人間の尊厳に必須

 世界食料農業機関(FAO)はローマで開かれた代表者会議で、食を得る権利は人間の生存にとって必要不可欠であると発表。FAO代表の Jacques Diouf 氏は席上、その方針演説において、「食を得る権利はすべての人が尊厳をもって生きるのに必要な権利である。」と発表。さらに Diouf 氏は飢餓を減らすための計画には、農業に依存する地域貧民に活力を与えること、食料を作ることも買うこともできない人々に対する社会保障ネットの充実、の以上2点が盛り込まれなければならないと強調した。

モザンビーク、不衛生水で日に55人の子供が死亡

 国連児童基金(UNICEF)は、世界で最も児童死亡率の高い国のひとつモザンビークにおいて、毎日およそ55人の子供が不衛生水や貧しい衛生設備によって命を落としていると発表。UNICEFによると、モザンビークで毎日生まれる子供1000人のうち246人は5歳に至る前に命を落とし、そのうち13パーセントは不衛生な水、貧しい衛生設備などに直接その死亡の原因がもとめられる。

アナン国連事務総長、希望のない人生から若い難民を救っていくよう呼びかける

 アナン国連事務総長は、世界難民デーに際し、戦争や迫害によって危険にさらされている多くの若い難民の将来を鑑みて、難民化の原因となる問題群の解決のために、真摯かつ持続的な努力をしていくこうと国際社会に訴えかけた。世界ではおよそ年齢15歳前後の少年たちが、自分とは関係のない紛争で、その多くが事態を飲み込めていないという理由から兵士として戦わなければならず、また少女は性的虐待の犠牲になっている。仮に彼らが生き残れたとしても、悲惨な経験からトラウマを背負って生きていかなければならない。

国連、イラク復興支援金として2億5千9百万ドルの追加を訴える

 国連は来週からイラク復興支援として2億5千9百万ドルの追加など、新たな人道支援の要請を始める予定。これは人道援助査定と広範囲にわたる協議に基づくものであり、4月1日から12月31日までの期間に改定された必需品を賄っていく予定。

国連、模範的公共サービスを表彰

 国連は初めて、模範的な公共サービスを賞賛し奨励していく目的で国際デーを設置していく予定。国際委員会は月曜日、ニューヨークにある国連本部で、民主主義と理想的な統治は高質の市民サービスに基づくものであるという認識を強める目的で、初の国連公共サービスデーを挙行していく予定。

「今日のひとこと」 他人の気持ち

 イスラム教圏では毎年11月(イスラム教暦9月)に、1ヶ月にわたり断食が行われます。これはラマダンと呼ばれるもので、日の出から日没まで飲食、喫煙を禁止するため、かなりの苦痛を伴うものだと推察されるのですが、こうすることによって貧しくて食べられない人の苦しさを知るのがその目的だそうです。
 また1945年9月にベトナムを襲った大飢饉を前に、当時主席を務めていたホーチミンは10日に1度1回の食事を抜くことを国民に提案したといわれています。そうすることによって、ういた米を貧しい人のために持っていくことができ、結果皆が餓死を免れることができると考えてのことだったそうです。
 この2つのエピソードに共通して見られるのは、エゴを超克していこうとする高い精神性だと思います。他人の不幸の上に自分の幸福を築かない、この理念が個々人の生き方として浸透していけば餓死で亡くなる人の数も大幅に減っていくのではないかという気がします。
 しかし、この点に関連して個人的に注意が必要だと思うこととして、抽象化することの危険性をあげておきたいと思います。たとえばジンバブエに住む人を、「貧しい人々」などと大きなくくりで見てしまったときにそこから先の関係、個人と個人の間の絆までいくことは難しくなってしまうのではないでしょうか。人が人を思いやるというとき、不特定多数ではなく、具体的な個人を想定していくことによって、思いやりの度合いも強まり、より具体的な行動に移していくことができるのではないかと思います。そのためにも、特に日本とアフリカにおいては政府レベル以上に民間レベルでの交流が必要になってくると思います。一人一人の顔が見えてくることによって、この他人の苦しみに共感していくという行為も、随分とし易くなるのではないでしょうか。

 6月23日(月曜日) Tat

新世紀、世界は恐怖と希望の岐路にある、と事務総長

 コフィ・アナン国連事務総長は、世界が20世紀前半の恐怖時代に戻るか、若しくは20世紀後半の希望の時代に発展するかの岐路にあると宣言。国際社会に対し、事務総長の新世紀構想である、思いやりある人間性、協調性、また自由で公平な市場に恵まれた世紀を築く挑戦に立ちあがるよう訴えた。

国連、イラクへの人道援助不足を補うよう援助諸国に要請

 国連は援助諸国に対し、2億5900万ドルの不足分に追加援助を要請。援助金は、今年いっぱいにかけてのイラク人道援助活動遂行のために必要とされる。

ミャンマー民主化運動指導者の拘束は“極めて遺憾”と事務総長

 コフィ・アナン国連事務総長は、ミャンマーの民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チー氏が拘束されている状況に対し深刻な懸念を表し、“極めて遺憾である”と称した上で再度、氏の即時開放を要求。

コンゴ(DRC)とブルンジが”Great Lakes”地域和平への鍵を握ると安保理報告

 中央アフリカで特別ミッションを終えたのを受け、国連安保理は、コンゴ民主共和国(DRC)への暫定政府設置を検討し、またブルンジでの停戦合意が拡大”Great Lakes”地域の長期的和平・安保問題に取り組むことを目的とした国際会議開催への道を開くであろうと述べた。

内陸国についての国連世界会議の準備会合開始

 開発途上の内陸国の課題を協議するための来たる世界会議の準備委員会は、第一回目のセッションをニューヨークの国連本部で開催。

 6月25日(水曜日) Tat

Bunia周辺の武装解除を具体化:コンゴ民主共和国

 緊張が続いていた Bunia 周辺地域を安定化させるため、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)は Bunia 町周辺地域の武装解除を進める「非武装の町 Bunia(weapons-free town of Bunia)」計画を進めることを先週宣言し、町の様々な場所にチェックポイントを置くなどして具体的な活動を開始した。

リベリアで再発した暴力を非難:事務総長

 アナン事務総長はリベリアで再発した暴力に対し、政治的な相違を暴力で解決する試みに非難し、いったんは決裂した和平交渉に成功する機会を与えるよう要請した。

イラクの司法制度について検討

 フィエラ・デ・メロ国連人権高等弁務官は25日、イラクの司法制度改革を議論するために法律の専門家と協議し、イラク人自身が自らに影響を与える事柄はすべて自らで決定できることが肝要であると強調した。

誘拐の恐怖から少女たちが避難:ウガンダ

 ユニセフが25日に発表したところによると、ウガンダ国内で反政府組織・LRA(Lord Resistance Army)による誘拐が横行しており、ここ2か月で約2万人の幼児や少女らが避難している模様。彼女らは夜間は病院や教会などに避難し、夜明けに自宅に帰る生活を続けている。

ケニアのスーダン人難民キャンプで支援作業を再開

 先週の水曜日に Kakuma(ケニア)にあるスーダン人難民キャンプ周辺地域で発生した戦闘のために中断していた支援活動を25日に再開した。周辺地域の農村で飼っていた雌牛が行方不明になり、その牛が難民キャンプの農場内で発見されたことにより衝突が始まった模様。この衝突により11名が死亡した。

アフガン難民の帰還が今年に入ってから25万人を超える

 国連難民高等弁務官事務所が25日発表したところによると、周辺諸国からアフガニスタンへの難民帰還が急ピッチで進んでおり、今年になってから既に25万人を超えたと発表した。

西アフリカ地域へ視察ミッションを派遣:安保理

 安全保障理事会は25日、西アフリカ地域の平和と安全のために現状視察ミッションを派遣することを発表した。派遣団はガーナ・ナイジェリア・シエラレオネ・ギニア・ギニアビサウ・コートジボアール・リベリアを訪問する予定。特に最後の3か国に焦点をおいて現状調査を行う。

「今日の一言」 − 国境を越えるということ −

 18日〜25日の間、ブダペスト→ウィーン→プラハ付近を徘徊して無事日本に帰って来ました。これまで現地での移動はすべてバスだったので、初めて陸路で国境を越えるという経験をしました。

 これまで飛行機でしか国境を越えたことがないので、空港でのチェックのように厳しいものだと想像していたら、ハンガリー→オーストリアでは運転手が乗客のリストを出すだけ、オーストリア→チェコでもパスポートを出すだけ、という感じなのには拍子抜けしてしまいました。特にオーストリア→チェコの国境では、チェコナンバーの車だと車内から(ちょうど高速道路に入るときにチケットをわたすような感じで)パスポートをかざすだけで通り過ぎていく光景を目の当たりにして、国境というものに対する感覚が、他国と海で隔てられた国と陸続きの国とではこうも違うものなのだなぁと感じ入った次第です。

 ん? それとも、森の真ん中の道にある、1つのゲートのこっちとあっちで制度も言葉も違うほうが「不自然」なのでしょうか?

 6月26日(木曜日) 阿部

リベリアの首都モンロビアにおける戦闘が沈静化

 リベリアの首都モンロビアにおいて、2日間にわたり続いた激しい戦闘が今朝になって沈静化。しかし、首都を支配化におこうとする反政府勢力の攻撃によって、国連人道援助機関や人道活動家のアクセスが困難化している。

安保理議長、コンゴ民主共和国東部地域における最近の暴力激化を強く非難

 安保理議長は報道声明を発し、キブスなど、コンゴ民主共和国東部地域における最近の暴力激化を強く非難し、地域の全当事者に対し、政治プロセスに全力で取り組み、暴力を完全に停止するよう要請。

事務総長、ロンドンを離れジュネーブに

 アナン事務総長は、ロンドンを離れジュネーブに。当地においては、国連諸機関の長と昼食会合を持つほか、月曜日には経済社会理事会年次会期で演説する予定。

中東和平担当調整官、6日間にわたりアラブ諸国を歴訪

 ラーセン中東和平担当調整官は、6日間にわたり、ヨルダンで最近行われた中東外交カルテット会合のフォローアップのため、アラブ諸国を歴訪、中東和平ロードマップの実施問題について各国政府高官と会談。

イラク賠償委員会、クウェート侵攻の賠償額22億7千万ドルの支払いを承認

 イラク賠償委員会は、イラクのクウェート侵攻により生じた損害の賠償申し立てに、総額22億7千万ドルの支払いを承認。これで、これまでに承認された支払いは46億3千万ドルとなった。

 6月27日(金曜日) 作増

国連、アジア諸国に飢餓削減の支援を要請

 国連世界食糧計画(WFP)事務局長は、初のタイ公式訪問中に、アジア諸国に対し地域および世界中の飢餓、貧困に取り組むよう支援努力を要求した。James Morris 事務局長は、特に東南アジア諸国の経済的なポテンシャルの高さを指摘。人道援助に際し多くの支援者の出現が期待できると表明した。

国連使節、中東和平プロセスにシリア、レバノンを包括するよう強調

 ラーセン中東和平担当調整官は日曜のヨルダンでの四カ国外交会談に続く地域訪問のためベイルートに到着した。氏は再度中東和平プロセスにおいてシリアとレバノンが参加することの重要性を強調した。

アナン国連事務総長、ジュネーブにて国連職員らと会談

 アナン国連事務総長はジュネーブの国連施設を訪問し、国連職員らと会談を行った。アナン氏は現場の職員代表らと会談を行い、イラク紛争後に国連が今後直面する問題を主に取り上げ、職員らに全力を尽くして義務を遂行していくよう激励を行った。

ユネスコ、略奪後のイラクに文化遺産検証のため使節団を派遣

 国連教育科学文化機関(UNESCO)は、イラクの美術館、遺跡の略奪報告に引き続き、国家遺産に関する状況調査のため、首都バクダッドに向けて第二次専門家集団を派遣することを発表した。一次隊が美術館、歴史的建造物、古文書、図書館の査定に集中したのに対し、二次隊はイラク北部、南部の遺跡を訪問する予定。

安全保障理事会代表団、ギニアビサウに到着

 国連安全保障理事会代表団はギニアビサウに到着。これは西アフリカの地域的治安、平和維持調査に向けた七カ国訪問の第一中継点であり、今後ナイジェリア、ガーナ、コートジボアール、ギニア、リベリア、シエラレオネを訪問予定。理事会代表団はその国特有の問題などについて調査していく予定。

国連人権高等弁務官、カストロ議長に投獄されたキューバ人の恩赦を要請

 国連人権高等弁務官キューバ担当個人代表の Chritine Chanet 氏は、フィデル・カストロ議長に対し、反逆罪の罪で長期投獄を宣告されている50人のキューバ人を恩赦するよう要請した。先の4月21日、キューバに対し Chanet 氏の訪問を認めるよう要求することを採択。Chahet氏は市民的自由に関連した尋問調査を委託されている。

「今日のひとこと」 人権とは?

 人権と聞くと、あまりにも漠然としすぎていてその定義をどのようにして決めてよいのか、かなりデリケートで難しい問題だと思います。

 国同士、また個人同士がそれぞれの定義を持ち、各々の正当性を主張しているがために争い事が解決していかないというのが人権をめぐる昨今の世界情勢だと思うのですが、こういった問題に直面すると、私個人として決まって思い出す映画があります。
 10代のころに見た映画で、「12人の怒れる男たち」という映画なのですが、そのあらすじを簡単に説明すると、15歳の少年が父親をナイフで刺し殺したという事件をめぐり裁判が行われることになります。任意で選ばれた12人の陪審員は、個々人の事情から真剣に話し合うこともせずに簡単に有罪の判決を下してしまいます。その中で12人目の陪審員だけが私心を捨てて少年の置かれた事情など事件の真相に目を向け始めます。それに感化され次第に他の陪審員たちも事件そのものに心を傾け始め、最後には全員が無罪の判決を下す、というのがその大まかなストーリーなのですが、人権というものを考えるとき、この「私心を捨てる」ということが実はとても大事なポイントになるのではないかと思います。

 人は話をするとき、その内容とは別に隠れた本心というものを持っているように思います。それが個人であれば相手を論破したいという欲求だったり、注目されたいという自己顕示欲だったり、相手への憎悪だったり、また国家レベルでいえば自国の利益のみを通そうとする国家エゴであったりと色々あると思いますが、まずは話し合いの大前提として「相手」に心を砕くことから始めなければならないのではないでしょうか。それが相手にうまく伝われば、話し合いの内容も自ずと実りあるものになっていくし、また自分というものも相対化され、さらに高みにある価値が生み出されるかもしれません。

 ドゴール政権下で文化相を務めた、故A.マルローは「人権」ということに関して、「他者たちの権利」を教えるということがいちばん大事であると言っていますが、まさに人権とは自分の人権観を語るよりも、まずは「他人を知る」ということを学ばなければならない。そこから共有できるものも決して少なくないのではないかという気がします。

 6月30日(月曜日) Tat

事務総長、パレスチナ人グループの停戦宣言を歓迎

 アナン国連事務総長はパレスチナ人グループの停戦宣言を歓迎。イスラエルとパレスチナという二つの国家がビジョンを達成し、平和的に共存するため、すべての関係者に新しい和平計画ロードマップを推進するよう要請した。

子供を巻き込んだ紛争をやめるよう西アフリカ諸国に警告、国連大使

 この数週間コンゴ民主共和国(DRC)とリベリアにおける紛争で、多くの子供が殺害など深刻な影響を受けていることを受け、OralaOtunnu国連事務総長特別代表(紛争と子ども担当)は関係者に対し、説明可能であることを危うくしていると警告、子どもに影響を及ぼすような活動をやめるよう要請した。

経済社会理事会が総会開催、事務総長は農村地域の開発に世界の行動を要請

 経済社会理事会(ECOSOC)の年次総会がジュネーブで開始、アナン事務総長は、最近の国際貿易と開発についての諸会議で、貧困、特に農村地域での貧困、撲滅への道を定めてきた、今や課題は何をするかを決定することではなく、むしろ単純に実行することである、と述べた。

UNHCR、リベリアのシエラレオネ難民避難を準備

 リベリアの首都・モンロビアでの戦闘が4日目に入り停戦の様子がほとんど無い中、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、戦闘に疲弊した都市にいるシエラレオネ人他の難民避難の準備を目下推進している。

WHO、この2週間SARSの発症例なし、と報告

 新型急性肺炎(SARS)の新規発生例は6月15日以来報告がゼロとなったことをうけ、世界保健機関(WHO)はSARSが緊急対策アジェンダから将来の再発防止を調査するアジェンダに変わりつつあると報告。SARSでこれまでに世界で8447人の患者が登録され、811人が死亡している。

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Updated : 2007/02/18