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Title : May 2003
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 5月 5日(月曜日) 文責:Tat

国連、バグダッドでの国際援助配備拡大

 国連援助機関はイラクでの国際援助拡大を継続。戦争による6週間のブランクから復帰して今日で5日目、オフィス使用を回復し、破壊に直面しながらも、人道援助につきアメリカの当局と重複しないよう協力している。

IAEA、イラクに査察チーム派遣を希望

 IAEA(国際原子力機関)はイラクの核施設が戦争の結果略奪にあったとの報告に懸念を表明。アメリカ政府に状況の確認と査察チームによる調査を許可するよう要請。

西岸地区の「壁」がパレスチナ人に悪影響、国際報告

 国連を含む世界中の援助国・機関の最新報告によれば、イスラエルが構築している西岸地区の分離障壁は12,000人のパレスチナ人を土地や職場、不可欠な社会サービスから切り離してしまいうると指摘。

安保理、リベリアへの制裁延長の意志表明

 リベリアで悪化している治安・人道状況、およびその周辺西アフリカ地域への影響に強い懸念を繰り返して、国連安全保障理事会は、Monroviaに対する制裁を木材輸出の禁止を含み12ヶ月延長する意図を表明。

安保理、コンゴのIturi地方の状況に懸念表明

 国連安全保障理事会のメンバーはコンゴ民主共和国(DRC)のIturi地方の状況に懸念を表明。紛争の全当事者が、脆弱な停戦計画を台無しにするような行動を止めるよう要請。

今日の一言: 嵐の前の静けさ?

 来週の米韓首脳会談とそれに続く日米首脳会談終了まで、北朝鮮関係は動きそうもありませんね。今は嵐の前の静けさのようで、逆に私は緊張を覚えます。

 今日はNewsWeek 5月12日号の記事を紹介します。筆者はSamuel R. Berger氏(クリントン政権時の国家安全顧問)とRobert L. Galluti氏(ブッシュ政権・クリントン政権を通しての元国務長官補佐、現ジョージタウン大学外交学部長)。ガルーチ氏は1994年の米朝枠組み合意の立役者としても有名です。原文が素晴らしいので和訳はためらわれましたが、一読の価値大いにあり。以下要旨の粗訳です。

「今の状況から約10年前を想起せざるを得ない。アメリカは国連による制裁をかざして交渉のテーブルに16週間ついた。対話のたった一つの条件はプルトニウム抽出がそれ以上されないようにIAEAの査察官を復帰させること。結果1994年枠組み合意が締結され、効果的に北朝鮮のプルトニウムプログラムは中止された。もしそれがなければ今日までに100個の核兵器が生産されるに十分であったし、今日の世界は今よりももっと危険だったはずだ。

 首都ワシントンは今回はどうするべきか?制裁は、対話を必要としないし軍事行動を伴わずに直接行動が取れ、かつ世界各国に訴える。だからならず者国家を扱おうとする時、常に魅力的である。しかし不運なことに制裁は平壌に核兵器を放棄させないだろう。なぜなら中国が、北朝鮮を崩壊の瀬戸際まで追い詰めることを良しとしないからである。

 制裁以外で、さらに米国が何もしないで問題が解消するというおいしい選択肢は、米国が中国の鼻先で軍事行動をおこさないよう、あるいは日本が核兵器を持たないように、中国が影響力を行使すること。またイラクでの戦勝と体制変更への脅威をちらつかせて北朝鮮の譲歩を迫る、ということしかない。問題は中国が北朝鮮(とイラク)の崩壊を望んでいないし、逆に北朝鮮核プログラムを加熱させてしまうかもしれないことだ。いずれにしてもこれらはスローモーションの失敗への処方箋であり、進行速度は我々の側にない。

 では軍事行動か。ブッシュ政権の一部が望むような核施設の空爆と金正日の除去。しかし問題は米軍・韓国軍の死傷者が数十万人にのぼるとも見積もられること。これには韓国は賛成しない。軍事行動の可能性は排除できないが、人命の犠牲を無視してはならない。したがって「交渉」しかない。問題はブッシュ政権の内部に深い亀裂があること、多くが北朝鮮との約束は脅しに報酬を与えることになるとしていることだ。さらに悪いのは、大統領が真っ向から交渉を拒絶しながら外交を展開できるという見方を受け入れているように見えることだ。事実として、交渉というのは普通、当事者双方が更に何かを得るために何かを与えることを意味する。現実の試金石は我々を利するようなディールが達成されるかどうかなのだ。94年枠組み合意は北朝鮮の核問題を恒久的に解決することはできなかったが、その取引によって我々は安寧を得た。

 今回我々は、より良く、これ以上のイカサマをしにくく出来るだろうか?もちろんできる。では報道されているように、北朝鮮の第一声は不合理であろうか?絶対的にそうだ。これが10年前、我々が対話を始めた経緯でもある。彼らは何かを欲し交渉の準備をした。我々は何かを欲し、我々の国益に資する合意に至れるのか決定するために、交渉の準備をするべきである。

 その他に有り得る選択肢は、北朝鮮が核兵器プログラムを保有することを許し、体制を孤立化させて封じ込め政策を行うことだ。これはアジアの核兵器競争を覚悟の上でやるだけでなく、北朝鮮がアル・カイーダ好みの核兵器工場になるという最悪の世界である。そんな結果は絶対に容認できない。」

 歴史観を磨くことの重要性を改めて痛感しますね。

 5月 7日(水曜日) 文責:山本

SARSの推定死亡率を更新

 世界保健機関(WHO)は7日、重症急性呼吸器症候群(SARS)の死亡率の推定値を発表し、年代によっても異なるが、全体で14 - 15 %であった。年代別の死亡率は24歳以下は 1%、25歳から44歳までが 6%、25歳から44歳までが15%、65歳以上は50%以上となっている。

香港当局のSARS対策を賞賛:WHO

 世界保健機関(WHO)の伝染病担当責任者である David Heymann 氏は6日、香港当局要員と会合を持ち、中国の残りの地域と比較して重症急性呼吸器症候群(SARS)の蔓延が防がれていることに対し、その努力を賞賛した。特に市の境界でのチェック、住民がSARSを発症した建物に関する情報の公開、隔離と感染経路の特定などに関する努力が評価された。

クウェートがイラクの緊急支援に100万ドルを拠出

 イラクに対する緊急援助のために、クウェートがペルシャ湾岸諸国で初めて資金提供したことに対し世界食糧計画(WFP)は歓迎の意を表明した。拠出額は100万ドル。

イラク救援活動を欧州連合と調整

 Ramiro Lopes da Silva 国連イラク人道調整官は7日、EUの Poul Nielsen 理事とイラクに対する救援活動に関して協議を開催した。

事務総長、米国務長官と会見

 アナン事務総長は7日、国連本部でパウウェル国務長官と会見し、戦争によって荒廃したイラクの復興のために、同国に対する制裁を解除する決議案を安全保障理事会に提出する予定であることを明らかにした。

アフリカ西部の安全を確認する派遣団を送る:安保理

 安全保障理事会は7日、アフリカ西部の平和と安定の進展を目指して、5月15日から23日にわたって派遣団を送ることを発表し、その旨を記した書簡を事務総長宛に送った。

サブサハラ地域で食糧不足の危険

 国連食糧農業機関(FAO)は7日、サブサハラ地域の食糧事情に関する報告書「サブサハラアフリカにおける食糧供給状況と穀物収穫予測(Food Supply Situation and Crop Prospects in Sub-Saharan Africa)」を発表し、同地域の大半の国で収穫見込みが好ましくなく、食糧不足に瀕する危険があると警告した。

ケニア西部で大洪水

 ケニア西部で発生した洪水の罹災者に対し、ユニセフは7日、薬品や緊急援助物資、料理用具や蚊帳などを送ることを決定した。洪水により唯一の道路が遮断されているため、輸送は空路で行われる。

セルビアで発見された遺体を本国へ送還

 セルビアで発見されたコソボ系アルバニア人と思われる死体800体について、8日からその一部を本国へ送還される予定である。その輸送には国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)の行方不明者・法医学事務所(OMPF;Office on Missing Persons and Forensics)と国連市民警察行方不明者ユニット(UN Civilian Police's Missing Persons Unit)とセルビア当局が協力してあたる。

シエラレオネ特別法廷、反政府勢力の前指導者の死の証拠提出を要請

 シエラレオネ特別法廷は6日、反政府勢力・革命統一戦線(RUF;Revolutionary United Front)の前指導者であった Sam Bockarie 容疑者について、彼を逮捕するためにリベリア当局が故意に殺害したとの報道に対し、彼の死に関する証拠と彼の遺体の引渡しを要請した。

パレスチナ人権委、中東和平ロードマップを歓迎

 パレスチナにおける人権問題を調査しているパレスチナ人の不可侵の権利の行使に関する委員会(the Committee on the Exercise of the Inalienable Rights of the Palestinian People)は外交カルテット(国連・合衆国・ロシア・EU)による中東和平ロードマップが実行に移されることを歓迎した。

コロンビアの反政府勢力が人質を殺害

 コロンビア革命軍(Revolutionary Armed Forces of Colombia)が誘拐した人質を殺害したことに対し、アナン事務総長はこれを対立の危険を増大させるものとし、強く非難すると同時に犠牲者の家族に深い哀悼の意を表明した。

ユニセフ、アジア各国と子どもの性的搾取問題で共闘

 バリで開催された第6回児童問題東アジア・太平洋地域閣僚級協議(the Sixth East Asia and Pacific Ministerial Consultation on Children)の席上、ユニセフの代表者は各国と協力して児童福祉の改善、特に子どもに対する性的搾取に関する問題に取り組むことを発表した。アジアでは12歳から17歳の子どものうち約100万人が売春を強いられていると推定 されている。

「今日の一言」 − 紛争解決の心理学 −

 今日の記事を訳していて感心(というのも変ですが)したのは3つめの記事です。
 10年前のイラクにより侵攻されたクウエートが、そのイラクに対して復興援助資金を(湾岸地域では)どこよりも先に拠出を決めたというのですから。もちろんいろいろと政治的な配慮がその背後にあったであろうというのは想像に難くありません。しかし、一般に、紛争当事者同士を和解させる方法として、共同で何かをするというほかに、一方が他方に何かをしてあげる(ということを繰り返す)ことは有効であるという指摘が、紛争解決の心理学の観点から指摘されています。
 私は、このクウェートの決断を英断とみたいと思います。

 5月 8日(木曜日) 文責:阿部

世界食糧計画事務局長、イラク訪問

 世界食糧計画(WFP:the World Food Programme)のJames Morris事務局長は、日曜日からイラクを訪問。国連機関のトップがイラクに入るのは、3月にイラク戦争が勃発して以来初めて。

米国、対イラク制裁解除決議案を安保理に提出予定

 米国、対イラク制裁解除決議案を安保理に提出する予定。安保理議長である Munir Akram パキスタン大使は、この決議案について、何らかの形で安保理協議が開始するのは来週初めの見込みであると指摘。

国連、アフガニスタン一部地域での地雷除去活動を一時停止

 アフガニスタンの首都カブールとカンダハールを結ぶルートを往来する地雷除去チームに対し攻撃が仕掛けられた事態を受けて、国連は、当該ルート沿いの地域における地雷除去活動を一時停止。

管理担当事務次長、2002年は国連財政にとって良い年だったと指摘

 管理担当のCatherine Bertini事務次長は、国連本部で記者会見し、昨年末の国連財政状況の分析から、2002年は国連財政にとって良い年(financially good year)であったと言えると表明する一方、2003年にについては、見通しの不安定さを指摘。

アラブ・イスラエル和平会議のための国際同盟会議で事務総長がメッセージ

 アラブ・イスラエル和平会議のためための国際同盟会議(the International Alliance for Arab-Israeli Peace conference)がコペンハーゲンで開催され、アナン事務総長はメッセージで「死と破壊の時代を経て、歴史的な好機の窓(a historic window of opportunity)が開いた」と指摘。

「今日の一言」― Power and Weakness(1) ―

 「力と弱さ」(Power and Weakness)、これは、2002年夏のポリシー・レビュー誌に、米国務省を経て、カーネギー国際平和財団の研究員を務めるロバート・ケーガンが寄せた論文の表題です。(http://www.policyreview.org/JUN02/kagan.html)

 最近、特にイラク戦争を契機に米欧間の摩擦が拡大していますが、ケーガンは、その最大の理由として、米欧間の「パワーの格差」が拡大していることを挙げています。
 曰く、現在の米国のような、技術力、軍事力、外交資源を持っている国であれば、問題が、バルカン危機、ミサイルの脅威、ならず者国家の何であれ、「問題を解決しよう」とする。一方、アメリカほどの資源を持たない欧州は、「問題を管理しよう」と試みる、と。
 人間や国家が、異質なものと遭遇した際に、それを排除しようとするのか、共生しようとするのか。また、どちらが真の「強さ」と言えるのか、「力」Power と「弱さ」Weakness を巡る思索は尽きません。

 5月 9日(金曜日) 文責:阿部

英、米、スペイン、イラクの暫定統治及び国連の役割に関する決議案を提出

 英、米、スペインは、安保理に対し、イラクの暫定統治及び国連の役割に関する決議案を提出。安保理議長は、水曜日に大使レベルの協議を開催する前に、専門家が技術的な側面について検討すると指摘。

国連コンゴ民主共和国ミッション本部で襲撃事件が発生

 コンゴ民主共和国東部の町ブニアにある国連コンゴ民主共和国ミッション本部に学生や民兵数千人が押し寄せる襲撃事件が発生。国安保理はこの襲撃事件を強く非難し、全当事者に対し襲撃の即時停止を要求。

イラクのバスラにおけるコレラ流行の危険性に、国連援助諸機関が憂慮を表明

 イラク第2の都市バスラにおけるコレラ流行の危険性について、国連援助諸機関が憂慮を表明。一方、イラクからパレスチナ難民が立ち退きを強制されており、9万人が住居を失う懸念あり。

「今日の一言」― Power and Weakness(2) ―

 中国と香港、マカオ、台湾で、新型肺炎「重症急性呼吸器症候群」(SARS)が猛威を振るっていますが、最新の情報では、死者が552人、患者数が7447人に上っているとのこと。
 こうした感染症のニュースを見ると、いつも思い出すのは、『ニューズデイ』医学・科学担当記者であるローリー・ギャレットが96年にまとめた「感染症という名の新たな脅威(The Return of Infectious Disease)」と題する論文です。(http://www.foreignaffairs.org/19960101faessay4172/laurie-garrett/the-return-of-infectious-disease.html

 論文の中で彼は、一時は感染症を撲滅できると考えた科学者たちも、菌薬・抗生物質の誤った使用が新たな耐性菌や寄生虫が誕生させ、地球規模での人口移動の波が、その拡大を後押しする中で、すっかり悲観的になってしまった、と指摘しています。新たな環境に常に変化・適応する細菌という脅威を前に、人間が、細菌・ウイルスを抗生物質という武器=「力」で完全に抑え込めると考えることは、余りにナイーブだと思うのですが、いかがでしょうか。

 5月12日(月曜日) 文責:Tat

コンゴ北東部の都市Buniaを民兵が再度占拠

 コンゴ民主共和国(DRC)北東部で週末に散発した戦闘の後、二つのHema族グループが戦闘に加わりBuniaの街を再び占拠した、と国連現地ミッション語る。

国連援助機関イラクでの安全の必要を再度強調

 国連援助機関は医療援助から食糧援助にいたる人道援助を実行できるようにするため、イラクの治安を再構築する重要性を再度強調。

コートジボワールで難民殺到、安保理の現地訪問急務

 紛争に追われたコートジボワール内の難民が75万人にのぼるとの報告を受け、紛争に病む西アフリカへの今週の国連ミッションはさらに急務となった。

事務次長、地球的問題群への集合的対応の重要性を強調

 世界が直面している問題の多くはグローバリゼーションに何らかの形で関係があるため、地球的問題群に対応するために、国際社会は集合的行動か個別的行動か根本的な選択に直面している、と国連事務次長LouiseFrechette女史は1週間のヨーロッパ歴訪を開始したポーランドで語った。

国連アジェンダに先住民問題は不可欠:事務総長

 先住民が経済力・政治力から排除され全面的差別を受けつづけているため、アナン事務総長は先住民問題を国連の日常業務に至急取り込むよう要請。

事務総長、韓国大統領と会談、北朝鮮援助を約束

 アナン事務総長は大韓民国のノ・ムヒョン大統領と会談。朝鮮民主主義人民共和国への人道援助と最終的には開発援助を推進すると約束した。

今日の一言: Win-Win

 「Win-Win」つまりあなたも勝つし私も勝つ。交渉当事者の双方が便益を得る、という考え方はビジネスの世界では常識です。金融派生商品(いわゆる金融デリバティブ)の金利・通貨スワップなどはまさしくWin-Winの発想から出来たもの。おたくのコストダウン助けますからうちもマージン頂きます、という取引は、ビジネスの世界では交渉(Negotiation)によって自然と達成されています。
 しかし国家間の交渉となると Win-Win の発想というのは出にくいのでしょうか。面子とか大義名分とか、国内政治向け説明とのギャップとかこれまでの経緯とか、いろんなものが邪魔して双方の利益を阻害している、というケースは珍しくありませんね。いわゆるゼロサムゲームというのは、勝者の得点が敗者の失点に等しく総和がゼロ。ということは世界のためには価値を生んでないということでしょうか?
 ビジネス界で培ったスキルや Win-Win を志向する心の持ちよう(mind-set)が、国連や国際政治の場で力を発揮する機会も増えているようです。国連とビジネスの関係が重視され、10年以上の実務経験やMBA(経営学修士)、LL.M.(法学修士)といった資格が国連職員に有利な資格に挙げられている所以です。読者の皆さんの中にも、世界で通用する日本での仕事経験をお持ちの方も多いはず。ビジネスでは世界のトップクラスを誇る日本から、さらに国連職員などのピースワーカーが輩出することを希望します。

 5月13日(火曜日) 文責:けい

SARS:WHO、SARSの感染は抑制可能

 WHOは本日、SARSの感染を経験した国の増加がこの病気を抑制できる可能性を示唆するもので、SARSの拡大を防ぐことが可能であると述べた。

安保理、紛争の平和的解決に再度全力を尽くす−安保理議長

 国連安保理は本日、紛争の平和的解決を模索するために安保理が全力を尽くす旨を発表し、そのための方法として「3重の防壁戦略(triple firewall strategy)」−紛争の発生を防ぐ、紛争が武力を伴ったものにエスカレートするのを防ぐ、そして一旦武力紛争が起こった場合、拡大を抑制し、解決するという方法を示した。

婦女子の売買に関する話題が国連の犯罪防止刑事司法委員会の会合の焦点に

 人身売買、特に女性と子どもに関する話題が、本日ウィーンで開催される犯罪防止刑事司法委員会(Commission on Crime Prevention and Criminal Justice)の第12回会合の焦点になることが明らかになった。

イラク:事務総長は安保理のイラクに対する有効な決議の採択に期待

 国連の人道機関がイラクにおけるプレゼンスを増加し、250名にも及ぶ国際スタッフがイラクに帰還している現状を受けて、事務総長は本日、安保理がイラクでの国連の役割について"有効な"決議を採択することを信じていると述べた。

事務総長、チェチェンとサウジでの凶悪なテロ行為に遺憾の意

 国連のアナン事務総長は、ロシアのチェチェンとサウジアラビアで起こった凶悪なテロ行為に対し遺憾の意を表明し、テロリスト達が全ての宗教の教義、基本的人権、そして人道に対して違反していると宣言した。

事務総長、安保理に対して紛争の初期段階での想像力を求める

 アナン事務総長は本日、"国際的紛争の平和的処理に関する安保理の役割" と題した理事国の会合の冒頭で発言し、安保理に対して、不安定な状況に先手を打つという安保理の重要な役割に関してもっと想像力と影響力を働かせるよう要求した。

中東和平:事務総長、"過激派"に和平プロセスを乗っ取られてはならないと発言

 アナン事務総長は、イスラエル・パレスチナの両者は"過激派に和平プロセスをハイジャックされ、政治を決定されることを看過してはならない"と要求し、両者が中東和平のパートナーであり、共に成功するか失敗するかどちらしかないことを認識すべきだと強く訴えた。

今日の一言 「問答無用」

 先日、NHKの歴史番組(のようなもの)を見ていたときのこと。その回のテーマは5.15事件で犬養毅が暗殺された事件の裏側を追っていくというものだったのですが、その時出てきたのがこの「問答無用」という言葉だったと思います。
 犬養首相を取り囲むクーデター派の青年将校たちに対して犬養首相は「話を聞け」と諭したそうです。たじろいだ将校達のひとりが「問答無用」と言って引き金を引く。
 勿論、本当にそうだったかは定かではないのですが、この「問答無用」というのはなんだか人ごとではない気がしてなりませんでした。個人的な見解ですが、問答無用ということは、議論や話し合いを捨てて、その場の勢いとか感情とかに任せてしまうことなんでしょう。

 10代から20代にかけて、私の周りは常に「問答無用」な環境でした。ちゃんと議論しようとしても精神論や根性論で片づけられてしまう…、なんだかノリとか勢いとかで物事が進んでしまう。ロンリだのギロンだの言おうもんなら「考えすぎ」とか「理屈っぽい」とか。勿論、極端に議論のための議論をしても仕方ないのですが、現在、世の中なんとなく、そんな雰囲気になっていると思えて仕方ないのは私だけ?

 ちゃんと考え、ちゃんと問答して、世の中に向き合っていきたいと思いました。

 5月14日(水曜日) 文責:山本

北東部の町で民兵同士が武力衝突:コンゴ民主共和国

 コンゴ民主共和国北東部の町 Bunia 周辺でヘマ(Hema)族とレンドゥ(Lendu)族の民兵同士が激しい武力衝突を続けており、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)はその状況を「1994年のルワンダの影(shades of Rwanda in 1994)」と表現し、大虐殺が行われた1994年のルワンダのようであると表現している。 Bunia 周辺の村では緊張のあまり、民兵だけでなく、女性も子どもも武器を取り隣人たちを攻撃している模様。

イラクの暫定統治について討議:安保理

 安全保障理事会は14日、イラクの暫定統治について決議案を討議した。
 合衆国は制裁解除問題・資金拠出問題などをとりあげ、来週にも決議案を上程する予定であると語った。

イラクの子どもの健康状態改善へ緊急行動を要請:ユニセフ

 ユニセフは14日、イラク国内の子どもたちの栄養状態に関する報告を行い、子どもたちの栄養状態・健康状態の改善のための緊急行動を要請した。報告によると5歳以下の子どもの7.7%が重度の栄養失調状態に置かれており、10人に1人は脱水症状の治療を必要とし、ほとんど4分の3の子どもが下痢をしていた。

イラク復興について国連と合衆国の高官が会談

 国連イラク人道調整官(UN Humanitarian Coordinator for Iraq)の Ramiro Lopes da Silva 氏は14日、合衆国の復興人道支援室(ORHA;Office of Reconstruction and Humanitarian Assistance)のポール・ブレマー室長と会見し、支援活動を妨げている治安の悪さと Oil-for-food プログラムからの資金の拠出の不足について議論した。

タジキスタンの国連事務所の活動期限を1年間延長

 アナン事務総長は14日、安保理議長あて書簡において、タジキスタンの国情はまだ不安定であり、情勢の安定化のために積極的な役割を果たすことが望まれる国連タジキスタン平和構築事務所(UNTOP;UN Tajikistan Office of Peace-building)の活動期限を2004年6月1日まで1年間延長すると決定したことを伝えた。

アフガン難民問題でパキスタン・アフガニスタン政府と会議:UNHCR

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は14日、パキスタン・アフガニスタン両政府と約200万人のアフガニスタン難民の帰還問題について問題が発生してから23年間で初めての会合を持った。3年間で全員を帰還させることを目標としている。本年の3月に帰還活動を開始してから既に6万人以上の難民が帰還を果たしている。

アラブ諸国で800万人の子どもが未就学

 ユニセフはこのたびアラブ諸国19か国で小学校就学年齢の子どもたちについての就学状況に関する調査報告において、教育を受ける機会は増加しているけれども、約800万人が就学を拒否され、そのうち500万人が少女であると発表した。

トロントをSARSによる渡航延期勧告指定地域から解除

 トロントでは最後の患者の発見・隔離から20日間、新たな患者が発見されていないことを受け、14日、トロントを渡航延期勧告指定地域から解除した。なお、14日時点で累計7628名の感染者と587名の死亡が確認されている。

非伝染性の慢性病のリスク要因に関する報告書を発表:WHO

 世界保健機構(WHO)は14日、心臓疾患・がんなど非伝染性の慢性病に関するリスク要因についての報告書をはじめて公開した。この報告書は SuRF (Surveillance of Risk Factors) Report 1 と呼ばれ、WHOが非伝染性疾病と戦うための第1段階である。
 [報告書本文]  http://www.who.int/whr/en/

不況とSARSの影響で500万人失業の恐れ:ILO

 国際労働機関(ILO)は14日、報告書『観光業の雇用における新たな脅威("New Threats to Employment in the Travel and Tourism Industry - 2003")』を発表し、継続中の経済的な不況に加え、SARSの影響で観光客が落ち込み、世界で500万人の失 業者が出る恐れがあると警告した。
 [報告書本文(PDF)] http://www.ilo.org/public/english/dialogue/sector/papers/tourism/emp2003.pdf

「今日の一言」 − shades of Rwanda −

 日本ではほとんど報道されていないように思いますが、現在、コンゴ民主共和国では非常に危険な状態になっています。本文でも訳出しましたが、「1994年のルワンダの虐殺のようである」と報じられています。

 「虐殺」というと、権力者が無辜の民衆を苦しめて大量に殺すことというイメージを持っておられる方も少なくないでしょうけれども、1994年にルワンダで起こったのは、いわば隣人同士が殺しあったような状況も含まれています。もちろん民兵組織同士の衝突や、兵士による非戦闘員の殺戮もあったのですが、それまで人を殺したことのない人、医師や判事など教育を受けた人までもが虐殺に参加したり、避難場所となるべき教会・病院・学校までもが虐殺の現場となってしまった との報告もあります。
 今、コンゴ民主共和国で起こっていることはそのようなことなのです。

 5月15日(木曜日) 文責:阿部

コンゴ民主共和国のIturi地域で限定的停戦を確保

 コンゴ民主共和国(DRC:the Democratic Republic of the Congo)のIturi地域において、Buniaの支配権をめぐり対立勢力間の戦闘が継続しているが、国連は限定的停戦を確保するとともに医者や医療品を送る努力継続。

国連リベリア人道調整官、安保理代表団の早期派遣を要請

 国連リベリア人道調整室(the UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs in Liberia)のAli Muktar Farah調整官は安保理で、西アフリカ地域における国内避難民の窮状を説明し、延期となった安保理代表団の派遣を早期に実現するよう要請。

人権高等弁務官、イラクの大量埋葬地の保全、即時保護を要請

 ビエラ・デメロ人権高等弁務官(UN High Commissioner for Human Rights)は、ジュネーブで声明を発表し、イラク各地で大量埋葬地への干渉がみられ、これにより、前政権が犯した重大な人権侵害の証拠を失う恐れがあることに憂慮を表明するとともに、米国及び同盟国にその保全、即時保護を要請。

事務総長、国際家族デーに当たりメッセージを発表

 アナン事務総長は、国際家族デー(International Day of Families)に寄せてメッセージを発表し、高齢化、移民、エイズなど幅広い社会問題を解決すべく、世界の指導者に対し、家族を公共政策プロセスの中心に近づけるのに必要な資源   を提供するよう要請。

「今日の一言」― Campaign Of Disinformation ―

 現在、対イラク経済制裁解除のための決議案が国連安保理に提出され、米国等はその採択に向けた根回しに懸命ですが、イラク戦争に最後まで反対したフランスについては、1)フセイン政権に武器を売ったとか、2)米軍の追われるイラク人にパスポートを発行したといった、厳しい報道が米メディアで続いています。

 耐えられなくなったフランスは、米国の政府及び議会メンバーに書簡を送り、一つ一つの疑惑を否定するとともに、そうした報道は、フランスのイメージを破壊するためのキャンペーンだと、訴えています。(http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A57666-2003May15.html

 米国では、イラク戦争前後から、いわゆるフレンチ・フライとフリーダム・フライと呼ぶなど、反フランスの風潮が高まっていましたが、不穏な疑惑が次々とマスコミに流れ出す中で、さすがのフランスも耐えられなくなってきているようです。 こうした情報は、ほとんどが米国の諜報機関からの匿名情報となっており、その真偽は不明ですが、米国なら、フランスに対する仕返しとして、国際世論を操作し、偽りの情報を意図的に流すこと(=Campaign Of Disinformation)も十分にあり得る のではないでしょうか。

 5月16日(金曜日) 文責:Jo

国連人道問題調整官、米軍当局と会談

 大島国連人道問題調整官は、イラクの米国当局、安全面での改善を要請した。その他の国連高官も、サダム・フセイン体制で生じた100万人の国内避難民の帰還と補償、50万人の国外避難民の帰還準備を要請し、難民問題に焦点をあてた。

UNHCR、シエラレオネの難民帰還を促進

 国連難民高等弁務官(UNHCR)は、内戦の10年後のシエラレオネの事態の正常化へ前進を賞賛し、紛争中に隣国に避難した人々の帰還を支援しつづける政治的なリーダーシップを奨励した。

UNHCR、難民法を強化するコロンビアとの協定に署名

 UNHCRは、コロンビアと画期的な協定に署名した。同協定は、国内避難民問題について立法化し、庇護を求める人々の権利を保護する同国当局の権限を強化するもの。UNHCRは、同協定が、コロンビア上院とその人権委員会を強化するものであると述べた。UNHCRは、国内避難民(IDPs)と国際難民の双方についての立法化を促進する二機関と協力していく。(http://www.unhcr.ch/cgi-bin/texis/vtx/home?page=news

WMOの新事務局長が任命

 世界気象機関(WMO)の事務局長に、フランス人のMichel Jarraud氏が任命された。(http://www.wmo.ch/web/Press/Press692.doc

事務総長、アフリカ中部地域に対話を通じた紛争解決を勧告

 第19回アフリカ中部地域安全保障問題常設諮問委員会において、アナン事務総長は、アフリカ中部地域の指導者たちが 自らの利益よりも民衆の利益を優先し、同地域の紛争解決のために対話の道を真剣に選ぶよう勧告し、既に多くの前向きな 発展があり、とりわけアンゴラとコンゴ共和国における政治的和解に注意を喚起した。(http://www.un.org/apps/sg/sgstats.asp?nid=351

WHO年次会合開催

 WHO加盟国は、ジュネーブにおいて第56回年次会合を開催する。本年のハイライトは、Jong Wook Lee博士の新事務局長 任命と、同機関初の国際条約となるタバコ管理枠組み条約の採択とされる。(http://www.who.int/mediacentre/notes/2003/npwha/en/

事務総長、DRCに多国籍緊急部隊の展開要請

 アナン事務総長は、コンゴ民主共和国(DRC)の北東地域の停戦協定をコンゴ人当事者と署名するにあたって、安保理 に対して、ブニア地区の不安定な情勢を安定化させるために、憲章第7章の下に、多国籍緊急部隊の迅速な展開を検討する よう要請した。

今日の一言 〜紹介・ガルトゥング博士の提言〜

 イラク戦争と米国の武力行使について、これまでにも様々な識者の見解が紹介されてきましたが、平和学の泰斗ヨハン・ガルトゥング博士の講演「イラク戦争・その後」の要旨が、このほど、創価大学平和問題研究所のウェブサイトにおいて 公開されました。(http://www.supri.jp/html/030420-01.html
 同講演は、2003年4月25日(金)に当研究所主催の「平和と人権」の授業において開催されたものです。ガルトゥング博士のイラク戦争に対する提言は、開戦前にもTFF(Transnational Foundation for Peace and Future Research)のサイトでも示されていましたが(http://www.transnational.org/forum/meet/2003/Galtung_USA-IRAQ.html) 、イラク戦後にまとめられた博士の提言を日本語で公開したものとしては最初のものと思われます。ぜひ、ご一読ください。

 5月19日(月曜日) 文責:Tat

中東:ロードマップは最後のチャンス、とラーセン氏

 長引く中東紛争を2国間解決に導くにはロードマップ和平プランが最後のチャンス、とラーセン中東和平担当調整官は今日安保理公開会合で強調。続くパレスチナ人のテロ行為が両社会をより過激化する一方、イスラエルの入植地拡大が実行可能なパレスチナ国家樹立を困難にしているからである。

安保理イラク決議案についてさらなる協議、火曜日に

 安保理は火曜日、戦後イラクの復興に関する安保理決議の草案につきより深い協議を予定している、と十五理事国を代表し国連安保理議長が表明。

事務総長、コンゴでの国連軍事監視員2名の殺害を強く非難

 アナン事務総長は、コンゴ民主共和国(DRC)北東部で起こった“恐ろしく衝撃的な”国連軍事監視員2人の殺害に対し強く非難すると共に、全てのコンゴ当事者に対し暴力を放棄し、苦労して手に入れた和平合意を強固にするよう要請。

WHO総会、疾病に対する国際的連帯を強く要請

 今日、ジュネーブで開催されたWHO年次総会において、WHO事務局長は疾病やその他の脅威に対する闘いにおいて更なる国際的連帯を要請した。

安保理、国連ルワンダ国際刑事裁判所(ICTR)の裁判官4名の任期延長

 続行中の数多くの裁判を処理するため、安保理事会は国連ルワンダ国際刑事裁判所の終身裁判官4名の任期を延長。

 5月21日(水曜日) 文責:山本

先住民族に対する残虐行為で食人行為も:コンゴ民主共和国

 ニューヨークの国連本部で開催中の先住民族問題常設会議(Permanent Forum on Indigenous Issues)の今期セッションの席上、コンゴ民主共和国代表からの報告で軍及びその他の武装勢力による先住民族への残虐行為の報告を行い、虐殺のほかに食人行為(cannibalism)まで行われたと語った。

274体の遺体を確認:コンゴ民主共和国

 コンゴ民主共和国ではここ数週間、北東部の町 Bunia 辺でヘマ(Hema)族とレンドゥ(Lendu)族との間の衝突に加え、Ituri 地区周辺の主導権を巡る衝突が起こって多数の犠牲者が出ており、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)と赤十字社のスタッフが共同で遺体を確認し、埋葬を始めた。これまでのところ、274体が確認されている。遺体の中には切断された子どもや幼児、司祭もいた。Bunia 近郊の状況はまだ緊張状態のままで不安定である。

木曜にイラクの制裁解除決議を採決:安保理

 安全保障理事会はイラクに対する制裁を解除し、原油販売を再開することによって経済活動を復活させ、国家の再建を促すための決議を木曜日に採決すると発表した。

決議案(PDF):http://www.un.org/News/dh/iraq/iraq-blue-res-052103en.pdf

イラクへの核専門家派遣についてIAEAと合衆国が協議

 国際原子力機関(IAEA)と合衆国はイラクに核物質取扱いの専門家を派遣するにあたりその方式をめぐって協議した。
 イラクでは核施設でさえも破壊と略奪の対象となっており、核物質や放射性物質が制御不能な状況になっている危険もあり、早急な対処が望まれている。

公益施設への略奪で公衆衛生が維持できず:イラク

 国連イラク人道調整官の Ramiro Lopes da Silva 氏がイラクを訪問、バグダッド近郊のいくつかの施設を視察し、発電所そのものは国連により保護されているが送電線の修理のために技術者が外出すると装置と乗り物が略奪され操業ができない状況にあり、一方、下水処理施設は保護されていないために操業できず、下水がそのまま河川に流され、下流の衛生状態を悪化させていると報告した。

インドネシア諸勢力に教育施設を破壊しないように要請

 騒乱状態にあるインドネシアのアチェ州で19日、170箇所以上の学校が焼き討ちされたことに対し、国連人道問題調整事務所(OCHA)・ユニセフ・ユネスコが共同で同国内の各勢力に対し、教育施設の保護を要請した。

スリランカのサイクロン被害地へ災害復旧支援

 先週末にスリランカをサイクロンが襲い、200人以上が死亡、洪水と地すべりで避難している17万人への支援を国連諸機関が開始した。世界食糧計画(WFP)は1万家族分の食糧物資を、ユニセフはマットや調理セットを、世界保健機構(WHO)は10万個の水浄化剤・腸チフスワクチン・救急セットを支援する。

パキスタンの少女の就学促進プログラムを開始:ユニセフ

 ユニセフのベラミ事務局長は訪問中のパキスタンで21日、「すべての人々に教育を」(EFA;Education For All)キャンペーンの一環として進める同国の少女の就学促進へのプログラムを開始することを発表した。同国では就学年齢に達している少女のうち700万人が就学していない。

Dragan Obrenovic 被告の有罪答弁を受理:ICTY

 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(ICTY)は、1995年のスレブレニッツァの包囲戦における行状で虐待や人道に対する罪を問われている Dragan Obrenovic 被告人が有罪答弁(guilty plea)を申請したことをうけ、これを受理し、15〜20年の刑期とする代わりに他の罪状についての告訴を取り下げることに合意した。

新事務局長を選出:WHO

 ジュネーブで開催中の世界保健会議(WHA;World Health Assembly)で21日、WHOの新たな事務局長として韓国の李鐘郁(Jong-Wook Lee;イ・ジョンウク)氏を選出した。任期は今年7月21日から5年間。

「たばこ規制枠組み条約」を採択:WHO

 世界保健機構(WHO)は21日、WHO主導で締結された初めての条約となる「たばこ規制枠組み条約(FCTC;Framework Convention on Tobacco Control)」を全会一致で採択した。この条約ではタバコの広告やタバコ会社によるスポンサリング、販売促進活動を抑制し、タバコのパッケージへの新たなラベルの規定や、屋内空気清浄機の設置の推進、タバコの密輸への取り締まり強化などに関する取り決めが行われている。

 たばこ規制枠組み条約(FCTC) : http://www.who.int/gb/fctc/

台湾を渡航延期勧告対象地域に指定:WHO

 世界保健機構(WHO)は21日、首都近郊以外にもSARS患者の広がりを見せている台湾について、全土を渡航延期勧告対象地域に指定した。台湾は中国・香港についで最も患者が多く、20日時点で383名、うち52名が死亡している。

非植民地化セミナーにメッセージ:事務総長

 カリブ海にあるアングィラのバレーで20日に開催された非植民地化セミナーにアナン事務総長はメッセージを送り、国連の支援により、今や8千万人の人々が非植民地化への権利を行使できるようになっており、その自治の達成は国連の基本的な目的の1つである、と語った。
 自治を獲得していない領土が16箇所あり、今回のセミナーの開催は第2次植民地撤廃のための国際の10年(the Second International Decade for the Eradication of Colonialism;2001-2010)の活動の一環として、初めて非自治領土で開催されたものである。

「今日の一言」 − 有罪答弁(guilty plea) −

 ほとんどの場合、「今日の一言」は記事を翻訳していて思いついたことを書くのですが、たまに、記事とは無関係なノーテンキなことを書いてみようと言う衝動に駆られることもあります。今日は翻訳する前はそんな気持ちだったのですが、ちょっと今日の配信記事はヘビィなものばかりでしたので、また今度ということで戸棚にしまっておきます。

 今日の記事で当初私自身がよく理解できなかったのが9つ目の記事の guilty plea という用語です。直訳すると「有罪の申し立て」なのですが、それを被告の側がするのは、素人考えではどうもおかしいと思い、調べてみたところ、日本の裁判にはない、「有罪答弁」という概念がこれにあたるようです。いわば司法取引のことで、被告人が有罪を認めることと引き換えに、数件起訴されているケースで起訴件数を減らすなどの処置を受け入れることを指します。アメリカの刑事司法制度ではよくあるそうです。それが国際刑事裁判所の仕組みのなかにもあるということです。
 詳しい方からのツッコミ・解説をお待ちしております。

 5月22日(木曜日) 文責:阿部

安保理、イラクの暫定統治と制裁解除に関する決議を採択

 国連安保理は、イラクの暫定統治について広範な権限を米国及び同盟国に与え、国連特別代表の役割を規定するとともに、同国に対する制裁を解除する決議を賛成14、反対0、棄権1で採択。同決議は、米英スペインが共同提案したもの。

事務総長、イラクの人々の主権回復と繁栄に向けて国連が役割を果たすと表明

 上記の安保理決議採択の後、アナン事務総長は安保理の一体性の必要を強調するとともに、イラクの人々が主権を回復し安定と繁栄を手にできるよう、国連が役割を果たすとの決意を表明。

安保理、イラク情勢に関する公開ブリーフィングを開催

 国連安保理は、イラク情勢に関する公開ブリーフィングを開催し、副事務総長、国連開発計画(UNDP)総裁、世界食糧計画(WFP)事務局長らは、同国の法と秩序の崩壊により、人道援助活動に支障が生じている旨説明。

欧州各国閣僚、カルパティア山脈の保護及び持続可能な開発に関する枠組条約に署名

 中欧・東欧の各国閣僚は、カルパティア山脈の保護及び持続可能な開発に関する枠組条約(the Framework Convention on the Protection and Sustainable Development of the Carpathians)に署名。同条約は、地域協力を強化し山脈地域のプロジェクトを支援するもの。

事務総長、生物多様性のための国際デーに寄せてメッセージを発表

 アナン事務総長は、生物多様性のための国際デー(the International Day for Biological Diversity)に寄せてメッセージを発表し、生物多様性を人類の重要な遺産であるとし、国際社会地球の多様な生態系を保護するよう要請。

 5月26日(水曜日) 文責:Tat

事務総長、アフガニスタン任務後墜落事故で死亡した職員を哀悼

 コフィ・アナン国連事務総長は今日、アフガニスタンでの国際治安援助部隊(ISAF)の任務から帰還する途上、墜落事故で命を落とした62名のスペイン人職員、また12名のウクライナ人乗務員への哀悼の意を表した。事務総長は、彼らがアフガニスタンでの和平プロセスのため無私の貢献をした、とも付け加えた。

WHO、イラクでの更なる医薬品配布に尽力

 国連世界保健機関(WHO)は、現在多くの困難に直面しながらも、イラク全土に亘り人命救助の為の医薬品配布活動に従事している。

イラクでの治安悪化が人道援助活動をより困難に

 国連の報告によると、イラクでの増え続ける暴力的犯罪やその他治安上の懸念事項が、国際的救済活動を妨げていると報告。

 5月28日(水曜日) 文責:山本

依然緊張の続くコンゴ民主共和国北東部

 コンゴ民主共和国北東部では、コンゴ愛国者連合(UPC;Union of Congolese Patriots)とイツリ愛国抵抗戦線(FRPI;Ituri Patriotic Resistance Front)とのにらみあいや散発的な戦闘が続き依然として緊張が高まった状態であり、アナン事務総長からの強い支援に基づき、治安維持のための部隊を派遣することを定めた決議案の提出が検討されている。早ければ金曜日にも提出される予定。

エチオピアで1250万人が餓死の危機

 世界食糧計画(WFP)は28日、エチオピアに対する援助資金が枯渇しているために同国内で約1250万人が餓死の危険にさらされていると警告した。

バスラ市と国際諸機関が公衆衛生確保で協定:イラク

 イラクにおける復興を支援するために、諸機関がイラク第2の都市バスラ市当局とごみ収集・ワクチン接種など公衆衛生の確保に関する協定に調印した。国連人道問題調整室(OCHA)は路上に放置されているごみの回収・清掃に携わり、ユニセフはジフテリア・ポリオ・麻疹・結核等のワクチン接種を行う。またメソポタミアの湿地帯地域の修復は国連環境計画(UNEP)が担当する。

Oil-for-Food プログラムでイラクに11億ドル分の援助

 イラク石油食糧交換プログラム(Oil-for-Food)における次回の契約で同国に対する支援物資の総量は11億ドル分に達すると国連イラク問題室(OIP;UN Office of the Iraq Programme)が28日発表した。その内訳は食糧(5億1500万ドル)、電力関連(2億6100万ドル)、農業(1億8200万ドル)と健康関連(2億2800万ドル)である。

パバロッティがイラク支援コンサート

 世界的なテノールであり、事務総長平和の使者(Secretary-General's Messenger of Peace)でもあるパバロッティ氏が27日、イラク難民帰還と再統合のための支援のためのコンサート「パバロッティと友人たち("Pavarotti and Friends")」をモデナ(イタリア)で開催した。コンサートにはボノ、Queen、エリック・クラプトン、リッキー・マーティン、ライオネル・リッチー、 Deep Purple らが参加した。売り上げの200万ユーロが支援に提供される。

民兵組織による誘拐の状況に関する調査を歓迎:ユニセフ

 過去20年にわたるスーダンにおける民兵組織による誘拐の状況を調査した、リフトバレー研究所(the Rift Valley Institute)の報告をユニセフは歓迎し、スーダン政府に対し、行方不明になっている人々の探索に着手するよう要請した。同国内における民兵組織による誘拐が最初に記録されたのは1983年であり、以来、約1万人の行方不明者が確認されている。

山岳地帯の食糧事情を調査・分析:FAO

 このたび国連食糧農業機関(FAO)が、地理情報システム(GIS)を基礎にして地球物理学や人口統計学の知見をデータベースに盛り込んだ分析を発表した。報告によると山岳地帯の約78%が収穫農業に適さず、2億7000万人が食糧不足に直面している。

イスラム諸国会議機構に重要な役割:事務総長メッセージ

 アナン事務総長は28日、メッセージを発表し、イラクの人々の利益を保護し、中東に平和をもたらし、アフガニスタンを再建し、テロリズムによって生まれた宗教間の亀裂を癒すためにイスラム諸国会議機構(OIC;The Organization of the Islamic Conference)には重要な役割を持っている、と強調した。

「アフリカの日」40周年

 「アフリカの日(Africa Day)」制定40周年を記念して、アナン事務総長は28日、国際的な活躍の舞台にアフリカ大陸に明確な共同の声を挙げる機会を提供したと、アフリカ統一機構(OAU)に対し賛辞を送った。

合衆国が AIDS 対策に150億ドルを拠出

 ブッシュ合衆国大統領は27日、アフリカとカリブ海地域におけるAIDS/HIV対策のために150億ドルを拠出する法案に署名したことを受け、国連エイズ合同計画(UNAIDS)の Peter Piot 事務局長はその決断を賞賛した。この資金によるプログラムで700万人分の感染が予防でき、200万人の患者を延命できる予定である。

WHOの権限強化決議を採択

 ジュネーブで開催中の世界保健機構(WHO)の年次総会・世界保健会議(WHA;World Health Assembly)において、28日、SARSへの対策にあたって同機構の権限を強化する決議を採択した。これにより、SARSのような新しい健康への危機に対し、より広範囲からの情報収集の強化及び、必要に応じた現地調査の実施が可能となる。27日時点でSARSの累計感染者は28か国・8221名、死者735名である。

軍縮担当事務次長に阿部氏を任命

 アナン事務総長は28日、Jayantha Dhanapala 軍縮担当事務次長(Under-Secretary-General for Disarmament Affairs)の後任として、日本の阿部信泰氏を任命した。7月1日より着任する。
 [余計な訳注:私たちのスタッフの阿部とは無関係です。^^;]

「今日の一言」 − 「安全宣言」 −

 SARSの流行はやや鈍化の傾向にあるものの、依然として感染は拡大しています。
 下から2番目の記事で、逆にこれまで制限されていたことに少々驚きもしたのですが、WHOに報告が義務付けられている病気の数が限られていたり、WHOの側からその病気が発生した国へ働きかけたりすることが困難であったりしたわけです。これをWHOと政府当局との双方向のコミュニケーションを確保し、迅速な対策が取れるように変更した、というわけです。

 日本でも、SARSの感染者が国内を旅行していたことに端を発する騒動があり、厚生省がこの件に関しては「安全宣言」を出していますが、一部では「信用できるのか」という声も聞かれます。
 この、厚生省による安全宣言を信用するか、という問題には2つの問題がからんでいるように思います。
 1つめは、そもそも状況を完全に把握できるのか、という技術的な問題です。日本人全員や日本への渡航者全員の検査を行ったわけではないのだから、SARSの感染者の報告は、検疫所で発見されるか、自発的に検査を受けた人に限られるわけで、仮にかかっている人がいても「ちょっとひどい熱だ」で済ませて、病院にいかない場合もあるだろうし、病院に行っても、ひょっとしたら普通の肺炎と診断されているかも知れない。(何しろSARSも肺炎の1種ですから。)
 全国民の健康状態をすべて国が捕捉・管理してるわけではないのだから、「絶対にいない」とは言えないし、ましてや「絶対にこれから感染者が出ない」なんてことは原理的に言えないはずです。

 2つめは厚生省が「安全」と宣言したものが安全でなかったという「前科」があることです。
 …というわけで、「安全宣言」を出されても、結局、普段の健康管理とうがいや手洗いの励行などで自衛するしかなさそうですね。
 しかし、通勤中の混んだ電車の中で、くしゃみや咳を平気でする人がいてるんですけど、咳をするなとは言わないけど、せめて手で口を覆ってほしいなぁと思う今日このごろです。

 5月29日(木曜日) 文責:阿部

事務総長、G8サミット参加諸国の首脳に書簡

 アナン事務総長は、G8サミット参加諸国の首脳に書簡を送付し、貿易、エイズ、医療、水問題などの解決に向けて、開発途上国に対する支援の約束を果たすよう要請。

国連平和維持兵の国際デーに当たり事務総長がメッセージ

 国連平和維持兵の国際デー(International Day of UN Peacekeepers)を制定後初めて迎えるに当たり、アナン事務総長は、過去55年間に殉死した1,800人以上の平和維持兵に哀悼の意を示すとともに、国連平和維持活動が戦闘の再発を防止していることの重要性を指摘。

国連開発計画総裁、G8に対しミレニアム開発目標のための具体策を要請

 国連開発計画(UNDP:UN Development Programme)のブラウン総裁は会見で、G8サミットにおいて参加諸国の首脳たちが、ミレニアム開発目標を達成するための具体策にまで踏み込むよう要請。

開発途上諸国間の技術協力に関するブエノスアイレス行動計画が25周年

 開発途上諸国間の技術協力に関するブエノスアイレス行動計画(the Buenos Aires Plan of Action on Technical Cooperation Among Developing Countries)が25周年を迎えるに当たり、アナン事務総長はメッセージを発し、南南協力("South-South" cooperation)のためのプランを新たにするよう要請。

国連、ノーベル平和賞賞金を平和維持活動で殉死した要員の子女支援基金に拠出

 国連総会は、決議を全会一致で採択し、国連が2001年に受賞したノーベル平和賞の賞金を平和維持活動で殉死した国連要員の子女教育の支援基金に拠出することを決定。アナン事務総長は2002年に受け取った受賞金50万ドルを既に同基金に寄付している。

「今日の一言」― Truth of Evidence ―

 イラク戦争が終結し、世界は復興への動きを早めていますが、開戦の大義であったイラクによる大量破壊兵器保有の証拠が見つからないため、米議会やメディアが問題視を強めています。
 急先鋒は、米上院の情報委員会に所属するロックフェラー上院議員ですが、次期大統領選出馬を表明している民主党のグラハム議員も、政治問題にする姿勢を打ち出し、政争に発展しそうな勢いです。
 これに対し、米国のラムズフェルド国防長官は、イラクは大量破壊兵器を破壊した(から見つからないんだ)と主張、G8に参加しているブレア首相も「まったく馬鹿げた話だ」と一蹴しています。

http://www.cfr.org/publication.php?id=5998
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2003/05/30/ublur.xml
http://www.washtimes.com/national/20030530-124854-6306r.htm

 いずれにせよ、米国には、国連安保理で提示した証拠の真実を証明する責任があり、イラク戦争を支持した同盟国には、米国に対し、その責任遂行を求める責任があると思います。

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Updated : 2007/02/18