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Title : February 2003
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 2月 1日(土曜日) 文責:山本

コロンビア号事故に哀悼の意:事務総長

 スペースシャトル・コロンビア号を襲った悲劇に対しアナン事務総長は1日、この事故は全人類にとっての損失であるとし、深い哀悼の意を表明した。

イラク市民へのインタビューは失敗

 国連イラク武器査察団は1日、バグダッドでイラク市民にインタビューを試みたところ、証言の正当性を保つためにもう一人イラク市民を証人に立てようとしたところ急に証言を拒否し、成立しなかった。一方ミサイル専門家チームはジャイロスコープと誘導システムの開発・生産を行っている Waziriyah 工業複合センターを査察した。細菌兵器専門家チームはサダム大学生物工学部・バグダッド大学の生物学部・東部醸造所などを査察した。

UNMIK代表、ミトロビッツァ市の高官と協議

 事務総長特別代表で国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)代表の Michael Steiner 氏は1日、ミトロビッツア市周辺の状態の安定化についての同市の市長・議会代表と協議を開いた。

「今日の一言」 − いい宇宙船員の条件 −

 最近の日本のコミック界(何やそれ)では宇宙ものと医者ものにいい作品が出てるのですが、その作品の1つに『プラネテス』(幸村誠;講談社 モーニングMC)があります。デブリ(宇宙ごみ)回収業者に勤める青年が木星往還船に乗り込むという話なのですが、なぜ人は宇宙を目指すのか、宇宙に直面して人はどう変わる(またはつぶれてしまう)のかを描いています。
 その中のエピソードで、木星往還船の訓練の最中に主人公の乗っていた訓練船がデブリに衝突、同乗者は大怪我をし、往還船のクルー候補生からはずされる話が出てきます。久しぶりに実家に帰った主人公母親に、ベッドに寝てたのは自分でも不思議はなかった、と言います。そこでこういう会話が続きます。

母 親:「そんなに悲観することなのかしらね」
   (ちょっと中略)
主人公:「じゃあ、いい宇宙船員(ふなのり)の条件ってなんなんスか?」
母 親:「必ず生きて帰ってくることよ」

 コロンビア号の事故のニュースを聞いて、このやり取りの意味をいろいろと考えてしまいました。

P.S.
『プラネテス』の第1話はこんな話→ http://kodansha.cplaza.ne.jp/e-manga/club/manga/planetes/?path22=1&submit22=%83%7D%83%93%83K%82%F0%93%C7%82%DE です。
P.S.2
 『プラネテス』のほかの宇宙もので私がお薦めなのは『Moonlight Mile』(太田垣康男;小学館)です。

 2月 2日(日曜日) 文責:山本

アフガニスタンで母子破傷風撲滅プログラム始動

 ユニセフ(UNICEF)の母子破傷風撲滅プログラム(Maternal and Neonatal Tetanus Elimination Programme)の Francois Gasse 博士はアフガニスタンにおける活動を開始すると発表した。
 アフガニスタンでは破傷風のために新生児が毎年約11,000人亡くなっていると推定されている。妊娠中に母体の免疫力を高めて新生児を保護すればこの犠牲は減少させることができるとし、同国内4つの市の約74万人の妊婦を保護する計画である。

「今日の一言」 − いい宇宙船員の条件(2) −

 で、前回の続き。
 いい宇宙船員の条件は「必ず生きて帰ってくること」と母親に言われた主人公は納得できず、大声で叫びながら実家近くの夜の道を自転車で猛スピードで飛ばしていきます。

「生きて帰る?
 あんなんでも生きて帰りゃ いい船乗りか?」
「最前線に立つ人間だけが!!
 車を作って ヒコーキ作って 宇宙船作って!!
 そうやって未来を作ってきたんだろ!?
 クソッタレな今日を生きていけるのは!
 明日に期待するからだろ!?
 宇宙船員(オレタチ)が命がけで宇宙へ出て
 今日の限界を超えてみせるからだろうが!」

 コロンビア号のような事故があっても、それでも人は宇宙を目指すのでしょう。
 それはこの主人公のような人がまだまだこの星にはいるからです。
 死地に向かう…というわけではありませんが、命がけで困難な地域に困難なミッションに向かう人々がいるおかげでその他大勢の人々も未来を見ることができるということも事実です。

 2月 3日(月曜日) 文責:山本

先住民族問題常設会議事務局が設置

 先住民族問題常設会議(Permanent Forum on Indigenous Issues)の事務局が先週末に設置され、先住民族をとりまく社会的・経済的発展への支援や助言を行う事業を開始した。

国連人権高等弁務官がヨーロッパを歴訪

 ビエラ・デ・メロ国連人権高等弁務官は4日からベルギー・フランス・スペイン各国を訪問し、コートジボアール情勢・コンゴ民主共和国情勢について関係者と協議をもつ予定。

コートジボアールに暴力の停止を要請:事務総長

 アナン事務総長は3日、すべてのコートジボアール人に対し暴力を停止し、 1月26日にパリで開催された国家首脳会議(the Paris Conference of Heads of State)で結ばれた Linas-Morcoussis 合意の履行へと共に一歩を踏む出すよう要請した。

国連総会はルワンダ国際刑事裁判所の判事を選出

 国連総会は1月31日、ルワンダ国際刑事裁判所(ICTR)の常任判事11名を選出した。任期は5月22日から4年。

国際刑事裁判所判事を4日に選出

 国際刑事裁判所(ICC;International Criminal Court)のローマ規定締結国会議が開催され、4日に18人の判事が選出される予定である。候補者は43名、うち10名は女性である。選出された判事はハーグで裁判所が開かれるときに宣誓を行う。

国際麻薬統制委員会が開催

 国際麻薬統制委員会(ICNB;International Narcotics Control Board)は3日、ジュネーブで会議を開催し、パプアニューギニア・フィジー・スロバキアに対して薬物中毒と犯罪・個人や家族、近隣に対する暴力についての影響を調査するミッションを派遣すると発表した。

ケニアの国連事務所を拡張

 アフリカにおける国連本部となっているケニアのナイロビ国連事務所(UNON;UN Office at Nairobi)を拡張するために1300万ドルの建設プロジェクトが始動しており、ケニア経済にも波及効果があると思われる。

「アヘン依存経済」脱出には国際的支援が必要:アフガニスタン

 国連薬物犯罪事務所(UNODC;UN Office on Drugs and Crime)の Antonio Maria Costa事務局長は3日、アフガニスタンが旧来の麻薬栽培に依存する経済から脱却するためには国際的な支援が必要であると訴えた。

北朝鮮の核開発再開問題で理事会を開催予定:IAEA

 国際原子力機関(IAEA)は朝鮮民主主義人民共和国の核開発再開問題を討議するために12日に理事会を開催することを発表した。

北朝鮮支援を要請:事務総長

 朝鮮民主主義人民共和国担当事務総長特使の Maurice F. Strong 氏が同国の人道的状況は危機的であり、緊急支援が必要であるとの勧告を行ったことを受け、アナン事務総長は3日、同国への追加支援を世界に訴えた。

ナイロビでUNEPの年次会合

 国連環境計画(UNEP)は3日、ケニアのナイロビで年次総会を開催し、水銀汚染を減少させる世界的な行動が功を奏していると発表した。特に発展途上国で石炭火力による発電所に脱水銀装置を設置するなどして、そのような措置を講じなければ大気中に排出されたであろう水銀の70%を回収できるようになったという。

撤退ライン侵犯に懸念を表明:南レバノン

 南レバノン問題担当事務総長個人代表の Staffan de Mistura 氏は3日、南レバノンの撤退ラインをイスラエル空軍がここ数日継続して侵犯していることに対し深い懸念を表明した。

「今日の一言」 − いい宇宙船員の条件(3) −

 申し遅れましたが、月曜担当のTatが今週は多忙なためピンチヒッターを引き受けたので月曜分のニュースを確認したところ、土曜と日曜のニュースもあったのでついでに配信して3部作(?)としました。

 そういうわけでさらに続きです。
 『プラネテス』の3巻では主人公は「はしか」にかかります。「はしか」と言っても実際の病気ではなくて、「どうして自分は宇宙に来たのだろう」と深く悩む、宇宙船乗りが必ず一度はかかり、そして治る「病気」のことです。かなり重症の「はしか」なのですが、後輩の女性(←かなり純粋)との会話を通じて立ち直ってきます。途中のストーリーをすっ飛ばして、木星往還船にあと数週間で乗るというところでこの後輩と入籍することになります。木星との往復に7年もかかるのに、どうして今なのかといぶかしがる弟に、主人公は答えます。

「帰るところをはっきりさせたかったのさ」

 これを聞いた父親(←この父も宇宙飛行士で同じ宇宙船で木星まで行く)は「お前も勝手に死ねなくなったな」というような意味のことを言います。

 「勝手に死ねない」という意識は実はとっても重要なんじゃないかなと思います。たとえどこへ何をしに行くのだとしても、確実にそこでの行動を終えて、必ず生きて帰ってくる。そもそも死ぬための、または死んでもいい、なんて行動はとらない。
 #当然ながら「勝手に殺す」のももってのほか。

 6月に結婚するのでこの言葉の意味がやっと実感としてわかるようになりました。
 まったくの私事で恐縮ですが。

 2月 4日(火曜日) 文責:けい

安保理議長、2月の安保理では米国のイラクに関するブリーフィングが鍵に

 安保理議長のGunter Pleuger大使(ドイツ)は、本日記者団に対して、パウエル米国務長官の明日のイラク問題に関するブリーフィングが2月の安保理にとって最初の重大な出来事になるだろうと述べた。

イラク:国連査察官、イラクはもっと「実効的な」証拠を提供するべき

 今週末のイラク政府高官との新たな会談の準備を行っている国連監視検証査察委員会(UN Monitoring, Verification and Inspection Commission: UNMOVIC)のブリックス委員長は本日、国連記者クラブ(UN Correspondents Association: UNCA)でのブリーフィングにおいて、イラク政府が、査察に対して協力を示したように、もっと活発に禁止された大量破壊兵器開発計画の隠蔽工作に関する「信憑性のある証拠」を示すことが不可欠だとの見解を示した。

コートジボワール:安保理、すべての紛争当事者に完全な和平の履行を要求

 主権、領土保全、そしてコートジボワールの統一性への強い関与に鑑み、国連安保理は本日、同国の紛争当事者に対して先月パリで調印され採択された和平合意の遅滞なき完全な履行を要求した。採択された決議では、コートジボワール愛国運動に対してバクホ大統領・ディアラ新首相に協力し、バランスのとれた安定した政権の設立を推進することや、人権と国際人道法の侵害を禁止することなどが規定され、また、憲章7章に基づき肉体的暴力の脅威に晒された市民の保護のための行動をフランスおよび西アフリカ諸国経済共同体(the Economic Community of West African States: ECOWAS)のPKO部隊に与えている。

国連は南アジアでのHIV/エイズの拡大を止める即時的な行動を要求

 ユニセフのキャロル・ベラミー事務局長は、本日ネパールでのHIV/エイズに関する会議に出席し、南アジアの人々にこの病気が「蔓延」している状況を説明するとともにこの地域においてHIV/AIDSの流行を阻止する機会があまりにも限られていることに対して警鐘を鳴らした。

イラク:国連査察団はイラクでの査察を続行

 米国のパウエル国務長官によるイラクの大量破壊兵器開発計画の隠蔽工作を示す機密情報に関する安保理でのブリーフィングを翌日に控えた本日、査察団は査察活動を続行した。

今日の一言 -「枯れた」技術 -

 ここの所、この今日の一言のコーナーでスペースシャトルの事故に関する話が続いているので、本当は話題を変えた方がいいのかもしれませんが私も自分の視点で思ったことを簡単に。

 今回の一連の報道の中で、スペースシャトルの事故の確率を旅客機と比較している記事があり、シャトルの事故可能性が250分の1という話を聞いて、「宇宙飛行」というのがまだまだ「冒険」なのだなぁと感じたのですが、同時にひとつ思ったことがありました。それは、スペースシャトルを打ち上げることは回数は少ないにしても、もう20年近く続いていることで、技術的な面ではすでに「枯れた」ものではないのか?ということです。
 私は専門ではありませんが、コンピューターの世界なんかでよく使われるこの「枯れた技術」というのは、決して悪い意味ではなく、もう枯れてしまって新たな問題がでることがないくらい安定した、というような意味であったと記憶しています。よくありますよね、最新のOSがすごく不安定でサービスなんちゃらを追加しないといけないのに対して、ある程度問題が出そろい解決されたちょっと古めのものは、それほど問題は起こらないということ。
 初期の宇宙開発での事故が、おそらく技術的な稚拙さや熟練度の不足、成熟度のなさが要因として起こっていたとすれば、それに比べて今回の事故が、そういった面で起こったのではなく(まだ調査中なのではっきりとは分かりませんが)人為的な面での整備不良やオペレーション時の判断ミスによって起こってしまったかもしれないということが非常に残念でなりません。

 2月 5日(水曜日) 文責:山本

パウエル米国務長官、イラクの決議不履行の証拠を提出

 合衆国パウエルの国務長官は5日、安全保障理事会に参加し、イラクが安全保障理事会からの大量破壊兵器の武装解除を要請する決議に従っていない「動かぬ証拠("solid" evidence)」として、人工衛星からの画像・電話盗聴の記録・諜報活動で収拾した情報を開示し、イラクは決議に対し「重大な違反("material breach")」をしていると強調した。

「戦争は避けられないわけではない」:事務総長

 アナン事務巣総長は5日、記者団に対し、「戦争は避けられないわけでない。しかしそのためにはイラク政府は安全保障理事会からの要求に完全に前向きに応じなければならない」と強調した。

決議を遵守して査察に協力せよ:英国・スペイン・ブルガリア外相

 Jack Straw 英外相はパウエル米国務長官によるイラクの安保理決議不履行の証拠の開示を歓迎し、イラク当局に完全に協力するか強制的な武装解除に応じるか態度を鮮明にするように要請した。もし非協力を続けるなら安保理はその責務を果たさねばならず、今がサダム大統領とイラク現体制の剣が峰であると語った。
 ブルガリアの Solomon Passy 外相もイラク当局の査察官への協力は不十分であったと強調した。スペインの外相もイラク当局が諸国を欺き決議第1441号に違反したと表明した。

さらに査察継続を:仏・中国・ロシア外相

 一方、 Dominique de Villepin 仏外相は更なるイラクへの査察の継続を要請した。査察官を増員してでもこの機会に徹底的に調査しておくべきとの見解。中国・ロシアの外相も同様の姿勢を示した。

イラクは査察への協力を再確認

 イラク国大使の Mohammed A. Aldouri 氏はパウエル米国務長官からの指摘に「全く事実無根である」と反論して、国連査察に協力し続ける旨の再確認をした。

継続する武器査察

 国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)の査察チームは4日に個人へのインタビューを試みたが、証人を立てることを要求して実現されなかった。一方、化学専門家チームはいくつかの化学工場・エンジニアリング会社の倉庫などを訪れた。ミサイル専門家チームは Al Mutassim 基地を査察した。

コソボ情勢について最新報告:事務総長

 アナン事務総長は5日、コソボ情勢に関する報告を発表し、2002年末までに全体として大きな進展は見られたが、個別の問題ではいまだ目標にはるか及んでいないものもあると指摘した。

国際司法裁判所、合衆国に対しメキシコ人死刑囚3人の執行延期を命令

 国際司法裁判所(ICJ)は、メキシコ政府による、合衆国内に収監されている死刑囚に対し国際法上の保護を与えられなかったとの訴えを受け、問題が解決するまで、特に執行期日が迫っている3人の執行延期を命令した。

WSIS西アジア準備会合開催

 今年12月にジュネーブで開催される世界情報社会サミット(WSIS;World Summit on the Information Society)への西アジア地域準備会合が5日、ベイルートで開催され、政治指導者層への認知度の向上とデジタル・ディバイドの問題への対処など重要となる問題を討議した。

サッカートーナメントを開催:ユニセフ

 ユニセフ(UNICEF)は5日、展開中の「それ行け 女の子! みんなに教育を(Go Girls! Education for Every Child)」キャンペーンの一環として、Fox Kids Europe社と共同でサッカーのトーナメント大会 The Fox Kids Cup 2003 を開催すると発表した。20か国・約20万人の参加となると見込まれ、予選は今月から始まり、決勝戦は6月にオランダで実施される。
 Fox Kids Europe はテレビ番組やグッズを通して子供向けエンターテイメントを提供している会社。)

ロータリー・インターナショナルと人口・開発問題に共同で取り組む:UNFPA

 国連人口基金(UNFPA)はこのたびロータリー・インターナショナル(Rotary International)と共同で開発と人口増加問題に取り組むと発表した。昨年交わされた協力覚書(Memorandum of Cooperation)によると、世界各地に約3万あるロータリークラブがそれぞれの地域の開発や人口増加に関する問題を把握し、UNFPAとともに解決策を模索するというもの。

過去最大級のポリオワクチン接種プロジェクト:インド

 世界保健機関(WHO)は、このたびインドにおいて過去最大級のポリオワクチン接種プロジェクトを始動すると発表した。プロジェクトは9日から開始され、約130万人のボランティアと保健士を動員、5歳以下の子どもがいる家を個別に回り、全体として1億6500万人に予防接種する予定である。

国連本部改修の資本計画策定プロジェクトを始動

 アナン事務総長はニューヨークの国連本部の改修を監督するための資本基本計画(Capital Master Plan)の策定を発表した。策定プロジェクトの責任者には丹羽敏之国連管理局事務次長補が就任する。総会では昨年12月に改修のための10億ドルの予算を承認している。着工は2004年10月の予定。

「今日の一言」 − 「国際連盟の失敗」 −

 本文には訳出しませんでしたが、パウエル国務長官の説明に対する英外相のコメン トの中で妙な言い回しが出てきています。

"The League of Nations had failed because it could not create actions from its words. We owe it to our history, as well as to our future, not to make the same mistake again."

 国際連盟はその言葉の通りに動かなかったから失敗したのだ。
 我々は歴史に対しても、将来に対しても、同じ過ちを犯さないという責任を負っているのだ。
…というような意味でしょうか。

 "its words" が「国際連盟が発した言葉(決議・宣言等)」という意味なら、上記の発言は、「国際連合は“やる”と言ったことはやる。それが『同じ過ちを犯さない』ということだ」と主張しているように受け取れます。合衆国の立場に賛同する文脈で語っているのですから。
 ある個人なる組織なりが、自分の発した言葉の通りに行動できないのであれば、信頼に値しない、組織であれば機能しないものとなってしまうものではありますが、まだ国連が「攻撃する」と言ったわけではないだろうに、と思ってしまいます。

 2月 6日(木曜日) 文責:阿部

国連監視検証査察委員会委員長、英国のブレア首相と会談

 国連監視検証査察委員会(UNMOVIC:the UN Monitoring, Verification and Inspection Commission)のHans Blix委員長は、ロンドンで英国のブレア首相やストロー外相とイラク問題について会談。同委員長と国際原子力機関(IAEA:the International Atomic Energy Agency)のMohamed ElBaradei事務局長は土曜日にイラク入りし、同国当局者と2日間にわたる話し合いを行う予定。

事務総長、軍縮諮問委員会で演説

 アナン事務総長は、軍縮諮問委員会(Advisory Board on Disarmament Matters)で演説し、軍縮を促進するためには、市民社会の関与を深める方策に焦点を当てる必要を指摘。

国連コソボ暫定行政ミッション代表、安保理でブリーフィング

 国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK:the UN Interim Administration Mission in Kosovo)のMichael Steiner代表は安保理でブリーフィングを行い、この一年間の優先課題は、犯罪率を抑え、経済を発展させ、多民族社会を構築するなど、人々の生活向上に焦点を当てることであると表明。

国連人間居住計画、環境システム研究所から無償援助

 国連人間居住計画(HABITAT)は、環境システム研究所(ESRI:the Environmental Systems Research Institute)から1500万ドルの無償援助を受けた。開発途上国1000都市の情報を収集、分析するコンピューター・システムを導入する。

西アフリカ諸国経済共同体首脳会議、最終コミュニケを採択

 西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS:the Economic Community of West African States)の首脳会議は、最終コミュニケを採択し、地域の子どもたちに対する暴力に憂慮を表明するとともに、各国に子どもを保護するよう要請。

事務総長、対アルカイダ制裁監視委員会の専門家5人を再任

 アナン事務総長は、2001年に決議1363により創設された対アルカイダ制裁監視委員会の専門家5人を再任し、2004年の1月17日まで任期を延長。

 2月 7日(金曜日) 文責:阿部

世界保健機構、西アフリカの保健に関する共同行動計画への支援を要請

 世界保健機構(WHO:World Health Organization)は、西アフリカにおける永年の紛争と政情不安が、保健分野の取り組みを弱めてきたことを指摘し、地域のシステムが崩壊してしまわないよう、共同行動計画(joint Action Plan)への国際  社会に支援を要請。

パレスチナ占領地における環境被害が拡大

 国連がパレスチナ占領地(the Occupied Palestinian Territories)における環境被害が拡大しているとの調査結果を公表したことを受け、加盟国の環境大臣らが、地域と紛争の両サイドの人々のため、生態系に関する行動計画を支持。

国連監視検証検査委員会委員長、イラクの武装解除の取り組みに変化の兆候と指摘

 国連監視検証検査委員会(UNMOVIC:UN Monitoring, Verification and Inspection Commission)のHans Blix委員長は、IAEA事務局長とともに、イラク当局者と会談を行った後会見し、同国が生物兵器やミサイルの開発に関連する資料を国連に引き渡すなど、武装解除により真剣に取り組むようになった兆候がみられると指摘。

国連人権高等弁務官、コートジボアールの暴力拡大に懸念を表明

 国連人権高等弁務官(UN High Commissioner for Human Rights)であるSergio Vieira de Melloは、コートジボアールにおいて暴力が拡大していることに懸念を表明するとともに、相互不信を助長するプロパガンダを流しているメディアを強く非難。

国連児童基金、都市に住む子どもの環境に関する報告書を発表

 国連児童基金(ユニセフ、UNICEF:the United Nations Children's Fund)は、"Poverty and Exclusion among Urban Children"と題する報告書を発表し、都市に住む数千万の子供たちが貧困と生命にかかわる環境の下に生活していると指摘するとともに、当局に子どもの利益を意思決定の重要事項として位置付けるよう要請。

国際刑事裁判の組織会議、18人の判事のうち新たに4人を選出

 世界で唯一の常設刑事裁判所である国際刑事裁判所(ICC:the International Criminal Court)の組織会議(the organizing assembly)は、18人の判事のうち新たに4人を選出し、これで15人となった。

「今日の一言」― 建国ということ ―

 今日2月11日は「建国記念日」。読者の皆さんの中には、このこと自体に異論のある方も多いでしょう。建国記念日の由来は「紀元節」(=神武天皇が即位した日)にあるといわれているのですが、それ自体が「神話」に過ぎないというのが大勢だからです。
 その紀元節が祝日として制定された経緯を一応振り返っておくと、1872年に明治政府が「紀元節」を2月11日と制定、敗戦とともに紀元節は廃止されましたが、佐藤内閣が国民の祝日として「建国記念日」を定めた、ということのようです。
 いずれにせよ、私自身は、2月11日を記念すること自体には、余り意味を見出していません。ただ、多くの人にとって、個人と国家との関係について、「国を造る」ということの意味について、考える契機となるのは確かです。
 国家論に関連して最近読んだ本では、樋口陽一「個人と国家」(集英社新書)が大変勉強になりました。日本国憲法の成り立ち、諸外国との比較を具体的史実を追いながら簡潔に学ぶことができ、また、最近の改憲、論憲、護憲を巡る安易な議論の欺瞞を暴いてみせてくれます。
 同氏が引用している石橋湛山の言葉に「人が国家を形造り国民として団結するのは、人類として、個人として、人間として生きる為めである。決して国民として生きる為でも何でもない」とありましたが、国家というものを自明のものとして受け入れる精神的な怠慢だけは、自らに誡めていきたいと考えています。

 2月10日(月曜日) 文責:Tat

パレスチナへの支援をおろそかにしないよう注意喚起、UNRWA事務局長

 国連パレスチナ難民救済事業機関UNRWAの事務局長PeterHansenは、三月までに資金が底をつき110万人への食糧援助を含む援助も打ち切りになってしまうため、同活動への緊急拠出を要請。世界がイラクで起こりうる紛争に注目するあまり、国際社会が西岸・ガザ地区を最優先事項のリストから落とさないよう主張。

イラク人道援助の国連コンティンジェンシープランを事務総長安保理に報告

 アナン事務総長は今週木曜日、安保理理事国に対し、イラクへの戦時人道援助の国連コンティンジェンシープランを説明する予定。

イラク:国連査察団は査察強行、ミサイルの現場と倉庫施設へ

 武装解除のための国連査察団が安保理に最新情報を報告するまであと数日。国連イラク査察団UNMOVICのミサイルチームおよび生物兵器チームは査察を続行、遠隔操作装置(RPVs)のデザイン・製造工場やロケット製造工場、医療施設、散布加工施設など多くの現場を訪問した。

国連大使、西アフリカの暴動蔓延阻止のため協力を要請

 国際社会と西アフリカリーダーに暴動蔓延阻止のため協働するよう要請し、コートジボワール危機担当の国連特使は今日5カ国・地域訪問をマリで終了。

致命的紛争の終了後アンゴラでは「劇的変化」、と事務総長

 持続的な平和達成に成功してこなかった歴史にもかかわらず、アンゴラは今や政治的、社会的、経済的復興の軌道に乗った、とニューヨークで公表の事務総長報告。

 2月12日(水曜日) 文責:山本

ウガンダ北部で食糧状況が悪化の危険

 国連人道調整事務所(OCHA)は12日、継続する治安の悪化と流入する国内避難民(IDPs;Internally Displaced Persons)で支援の必要性が高まっているウガンダ北部が極端な食糧不足状態になると警告した。
 支援は以前より行っているものの、資源不足のため1月のウガンダ北部への穀物の供給を見合わせている状態である。

コートジボアール西部国境地帯の状況が悪化

 1か月かけて西アフリカ各国を訪問していた Carolyn McAskie 事務総長コートジボアール危機人道特使(Secretary-General Kofi Annan's Humanitarian Envoy for the crisis in Cote d'Ivoire)はコートジボアール西部・リベリアとの国境付近では状況の悪化のために踏み込めない地域("no-go" areas)があり、国際赤十字委員会(ICRC)ですらアクセス不可能な状況である。

イラク査察に関する協議を公開で実施する予定:安保理

 安全保障理事会は12日、イラクの武器査察結果に関する次回の報告が行われる安全保障理事会の協議(14日)を公開で行うことを決定した。

石油限定輸出プログラムで1180万バレルを輸出:イラク

 国連イラク問題室(OIP;Office of the Iraq Programme)の発表によれば、2月7日で終了する石油限定輸出プログラム(oil-for-food programme)のフェーズにおいて、1,180万バレル(3億2000万ドル相当)の輸出を行ったと報告した。

科学者へヒアリング:イラク武器査察

 国連イラク武器査察団は12日も査察活動を継続しており、同国の科学者と生物学者への単独の聴取へ努力した。国際原子力機関(IAEA)のチームは、以前遠心分離機プログラムに参画した科学者へのインタビューに成功したが、国連武器査察ミッション(UNMOVIK)の担当した生物学者へのインタビューは失敗した。

シエラレオネ陸軍と初の共同国境警備:UNAMSIL

 国連シエラレオネミッション(UNAMSIL)は2月8日から3日間、ギニアとの国境沿いにある Kambia 地区北部の国境警備に初めてシエラレオネ陸軍(RSLAF;Republic of Sierra Leone Armed Forces)と共同でつき、無事終了したことを「大きな成功」であると歓迎した。

今月末にキプロスを訪問:事務総長

 アナン事務総長は、キプロスにおける合意を促進するため同国を2月末に訪問する予定であると発表した。

安保理、ルサカ合意を履行するアンゴラの努力を歓迎

 2月15日にミッションを終了する国連アンゴラミッション(UNMA)の最新の報告書をアナン事務総長が提出し、安全保障理事会は12日、アンゴラ政府によって執られたルサカ合意の履行への努力を歓迎した。また事務総長は、国連居住調整官(UN Resident Coordinator)がUNMAの活動の成果を引き継ぎ、残されている人権的状況の改善・地雷撤去作業・元兵士の復員・再定住などの課題に取り組むことを提案している。

IAEA、北朝鮮問題を安保理へ付託へ

 国際原子力機関(IAEA)は12日、朝鮮民主主義人民共和国が国際的な核安全確保体制の維持の確保に向けた対話を拒絶したことに関して深い懸念を表明し、この問題を安全保障理事会に付託することを決定した。

対話こそ和解への第一歩:事務総長

 ミャンマー政府による反政府グループ活動家12人の逮捕に言及したアナン事務総長は12日、政府当局とアウン・サン・スー・チー氏ら国民民主連盟(NLD;National League for Democracy)との和解は建設的な対話から始まるとの信念を繰り返し強調した。

「今日の一言」 − 引き伸ばされた20世紀 −

 「短い20世紀」という言葉があります。これは歴史家E.ホブズボームの『20世紀の歴史』で示される概念で、第1次世界大戦の始まった1914年 からソ連が崩壊した1991年を指しています。この概念の背景にはホブズホームが著した『市民革命と産業革命−二重革命の時代』『資本の時代』『帝国の時代』で示される「長い19世紀」という概念があります。言わば20世紀は、19世紀の用意した革命・資本主義・帝国主義がバルカン半島における紛争をきっかけに衝突し、火を吹くことで実質的に始まり、それを大規模化・合理化する形で展開し、展開が極限までいきついた時点で実質的に終焉した、というわけです。そして「長い19世紀」の終わりが1914年であり、「短い20世紀」の終わりが1991年だというわけです。これを読んで私自身も妥当な時代区分だと思ってきました。
 …が、実際に21世紀に入ってからの世界情勢を眺めるに、どうも、その20世紀の残滓が問題をこじらせたものが噴出しているのではないのかという気がしてなりません。タリバンの発生にしても、イラクの問題にしても、朝鮮半島情勢についても、どれも合衆国の「(冷戦の)戦後処理」がきちんと済んでいなかったことによるものではないのか、という気がしてならないのです。言わば、 そして次のような疑念が私の頭を離れません。

実は「革命と戦争の世紀」はまだ終わっていなかったのではないか?
合衆国によって20世紀は引き伸ばされているのではないか?
P.S.
“「20世紀は革命と戦争の世紀である」と言ったのはレーニンである”というのはあちこちで見かけるのですが、その正確な出典にでくわしたことがありません。『帝国主義論』とか『国家と革命』あたりにありそうなフレーズなのですが、確かにそういう趣旨の発言を読み取れないことはないんですが、そのままの表現では出てきていないと思います。(探し間違いか?)
 どなたか、上記の発言の正確な出典をご存知の方はおられませんか?

 2月13日(木曜日) 文責:阿部

政治問題担当事務次長、中東情勢について安保理で説明

 Kieran Prendergast政治問題担当事務次長(Under-Secretary-General for Political Affairs)は、中東情勢について安保理で説明し、包括的な地域和平への最善の道は、国連、EU、ロシア及び米国の4者が示したロードマップに従って歩みを進めることであると指摘。

平和維持活動担当事務次長、コンゴ民主共和国の情勢について安保理で説明

 平和維持活動担当事務次長(Under Secretary-General for Peacekeeping Operations)は、安保理でコンゴ民主共和国の情勢について説明し、停戦協定の成立にもかかわらず、同国で激しい戦闘が継続していることに深い懸念を表明。

人道問題担当事務次長、対イラク戦争に至った際の人道援助プランを説明

 大島賢三人道問題担当事務次長(Under-Secretary-General for Humanitarian Affairs)は、国連本部で会見し、対イラク戦争が不可避なものではないとの事務総長の考えを強調したうえで、武力紛争に至った際の同国への人道援助のプランについて説明。

安保理、コロンビアのボゴタで先週起こった爆弾攻撃を強く非難

 国連安保理は、コロンビアのボゴタで先週起こった爆弾攻撃を強く非難する決議を全会一致で採択し、この攻撃は国際の平和と安全に脅威を与えるテロ行為である、と指摘。

事務総長は、国連と市民社会の関係を検討する有識者パネルを設置

 アナン事務総長は、国連と市民社会(civil society)の関係を検討するため、ブラジルのFernando Henrique Cardoso元大統領を議長とする有識者パネルを設置すると発表。

「今日の一言」― Old Europe or old America?  ―

 "Old Europe"、これは、2月8、9日にミュンヘンで開かれた第39回安全保障政策会議において、米国のラムズフェルド国防長官が、イラク攻撃に反対するドイツ等を非難して放った言葉だ。
 「欧州といえば独仏と思うかもしれないが、あれは古い欧州(Old Europe)だ。欧州の重心は東に移りつつある」と独仏をなじり、逆に、米国の対イラク強硬路線を支持しているNATOに新規加盟した東欧諸国を「新しい欧州」とたたえた。
 こうした米国の物言いに対し、12日付けインターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙に掲載された"Old Europe - or old America?"と題する寄稿記事は、本当に古いのは、独仏ではなく、米国ではないのか、と喝破していて気持ちがいい。(http://www.iht.com/articles/86370.html

 確かに、独仏は、冷戦時代にNATOの敵国だったロシアとも手を結び、世界の世論を味方につけつつあるが、米国は、一国中心主義を全面に打ち出し、米国の世界戦略に従わない国は振り落とすと、挑発的な発言を繰り返している。いずれにせよ、対イラク攻撃を巡って、世界は、
(推進派)米英豪 + 米国支持の書簡に署名した欧州8ヶ国 + 東欧諸国
(反対派)独仏露
に大きく分裂し、米欧同盟は崩壊の危機に瀕している。

 "Old Europe or old America" この問いに未だ正解はない。推進派と反対派のせめぎ合いの中で勝ち残った方が"New World"となるのだ。そして、どちらに軍配を上げるかを最終的に決定するのは、覇権や軍事力ではなく、国際世論の力であると信じたい。

 2月14日(金曜日) 文責:阿部

イラク問題

中東問題

 

人道援助

その他

「今日の一言」― HEADLINES AT A GLANCE ―

 今日は、国連がサイト(http://www.un.org/News/)に掲載したニュースのヘッドラインを全て並べてみました。読者の皆さんは、もうお気付きだと思いますが、実は毎日、公式なものだけでこれだけ多くのニュースが報道されているのです。逆にいえば、日本のマスコミが報道するのも、そのごくごく一部に限られるわけですが、私たちSUNが翻訳してきたニュースについても、時間的な制約もあり、主なもの、担当者が重要かな、と思うものを選択して翻訳することが多かったという訳です。
 こうした配信の内容については、SUN事務局として、どうすれば、読者に喜んでいただける内容にできるか、もっと改善できるか、いつも試行錯誤しながら検討しています。例えば、

1)今日のニュースよりも、「今日の一言」を楽しみにしている、という読者の声が多いが、やはりニュースの翻訳配信だけでは無味乾燥か。
2)ニュースはヘッドラインだけでもよいのではないか。リンクを貼っておけば、十分役に立つのではないか。
3)「今日の一言」については、スタッフによるものだけでなく、読者からの投稿も積極的に掲載していってはどうか。

などです。ただ、事務局としてなかなか結論を出せずにいますので、お気付きの点、ご意見等ございましたら、お気軽に(sun@issue.net)までお寄せいただければ幸いです。宜しくお願いいたします。

 2月16日(日曜日) 文責:Tat

国連生物兵器専門家イラクの食糧処理施設を訪問

 イラクで活動中の国連生物兵器専門家は、バグダッドの秘密生物兵器プログラムの情報摘発のため2箇所の食糧処理施設を訪問。

国連は高栄養ビスケットをアフガニスタンの子供に提供、インド拠出

 国連世界食糧計画(WFP)はアフガニスタンの子供に10,000トン近い高栄養ビスケットを配布する計画を発表。これはインドの拠出による。

 2月17日(月曜日) 文責:Tat

国連専門家、疑惑のアルミ管関係のイラク科学者より聴取

 バグダッドの秘密核プログラム検証を続行、IAEAは重要なアルミ管の調達に長く関わっていた上級技術者より個人的聴取を行った。

WHO運動促進イニシアチブを発足

 国連世界保健機関(WHO)は保健・健康の重要な要素として「運動」を促進する世界的イニシアチブ「Move for Health」を発足。

 2月19日(水曜日) 文責:山本

増大する中東における暴力に事務総長が懸念を表明

 アナン事務総長は19日、増大する中東における暴力に懸念を表明し、紛争当事者に国際法を尊重して平和裏に解決するよう努力することを要請した。

「イラクにおける戦争は不可避ではない」と事務総長

 ローマ訪問の日程を終えたアナン事務総長は記者団に対し、イラクにおける戦争は不可避ではないとの彼の信念を繰り返し強調した。

イラク問題に関して理事国以外の各国から意見を聴取

 安全保障理事会はイラク問題に関して理事国以外の各国からの意見を聞いており、19日には30か国以上がそれぞれの国の意見を述べた。大半の国が、戦争によってイラク国内の人道的状況は悪化し、周辺諸国にも新たな危機を生み出すとして査察団の拡充と武力行使への反対を訴えていた。

IAEA、ミサイルサイトを査察:イラク

 国際原子力機関(IAEA)は19日、以前にガス遠心分離型濃縮プログラムに参加していた技術者にインタビューを行った。これはミサイル開発技術に関しての査察の一環としてのもの。

コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が流行の兆し

 コンゴ民主共和国北西部で60名以上の死者を出している出血熱(haemorrhagic fever)がエボラ出血熱であることが先週確認され、世界保健機関(WHO)は専門家チームを当地に派遣した。エボラ出血熱は死亡率が50〜90%となる危険な感染性の疾病である。

コンゴ民主共和国北東部で反政府勢力が平和をかく乱

 コンゴ民主共和国担当事務総長特別代表の Amos Namanga Ngongi 氏は同国北東部の Ituri 地域で反政府勢力が平和への努力を阻止しているため50万人が避難しており、安全保障理事会に行動を求めると語った。同地域では多くの女性がレイプされ多くの子どもたちが徴兵させられていると言う。
 当初は Ituri 地域安定化委員会(Ituri Pacification Commission)を2月25日に開催する予定であったが、この和平プロセスに参加しようとしないため。

チャドへ難民流出:中央アフリカ共和国

 中央アフリカ共和国において政府軍と反政府軍の間の武力衝突が継続しているために、南接するチャドへ難民が流出しているという情勢を受け、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は状況把握のための調査チームを派遣した。現在のところ約2万人が同国北部から避難して南部へと移動している模様。

北朝鮮の核開発問題に関するIAEA書簡を専門家に提示

 安全保障理事会は19日、国際原子力機関(IAEA)からの朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発問題に関する書簡を専門家に提示し、討議してもらうこととした。その書簡には、IAEAが採択した、北朝鮮が国際的な核非拡散の枠組みに服せず対話を拒絶していることに懸念を表明し、核非拡散条約(NPT)の義務の遵守を求める決議が含まれている。

日本がアフガニスタンの元兵士復員のために3500万ドルを拠出

 日本は、アフガニスタンにおける元兵士の武装解除と復員を進めるプログラムである「アフガニスタン新出発プログラム(Afghanistan's New Beginnings Programme)」に対し、3500万ドルを拠出することに合意し、国連開発計画(UNDP)と調印した。

最貧国の企業に技術協力を:ITC事務局長

 国際貿易センター(ITC;International Trade Centre)の Denis Belisle 事務局長は18日、世界の最貧国における企業家や中小企業に対する技術支援と協力を要請した。ITCは本部をジュネーブに置き、発展途上国における貿易促進と技術協力を進める国連開発計画(UNDP)の実行機関である。

香港で新たにトリインフルエンザ患者を発見

 世界保健機関(WHO)が19日発表したところによると、香港においてトリインフルエンザの患者が発見された模様。患者は9歳の男の子で9日に発症、12日に香港病院に入院した。彼の家族も類似の症状を発症し、父親と姉妹は死亡したが彼と母親は小康状態を保っている。

対リベリア制裁監視ミッション4名を任命

 アナン事務総長は19日、対リベリア制裁の履行状況を監視するフォローアップミッションのために4人の専門家を任命した。期間は3か月。

大量虐殺幇助で牧師と医師の親子に有罪宣告:ICTR

 ルワンダ国際刑事裁判所(ICTR)は19日、 保護を求めて自分の管理する教会に逃れてきた Bisesero 地区のツチ族住民に対する攻撃と殺害に参加したセブンスデーアドベンティスト教会(the Seventh Day Adventist church)の主任牧師と、医師であるその息子に対し、それぞれ懲役10年・禁固25年の判決を宣告した。

起訴されていた4人を逮捕:ICTY

 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(ICTY)は19日、人道に対する罪等で起訴されていたアルバニア系コソボ人4人をスロベニアで18日に逮捕したと発表した。彼らはアルバニア人の非戦闘員を拷問し殺害するなどの罪を犯したとされている。

飢餓との戦いのために「緑の革命」が必要:事務総長

 アナン事務総長は19日、ローマ(イタリア)で開催された国際農業開発基金(IFAD;International Fund for Agricultural Development)の第25回年次総会で演説し、飢餓との戦いのために、地理的条件やイデオロギーを乗り越えて、アフリカにおいて「緑の革命」を推進し、食糧自給ができるようになるための支援を国際社会に要請した。

「今日の一言」 − 翻訳 −

 記事の翻訳をしていると、時折、きわめて専門的な知識を要求される時があります。
 11番目の記事でさりげなく「トリインフルエンザ」と訳している元の英語は "bird flu" なのですが、これだけではどんな病気かよくわかりません。そこで記事を読んでいくと A型インフルエンザの一種で H5N1 と識別されるものだ、という記述に出くわします。
 このウィルス(H5N1)は鶏と豚にしか感染しないと当初は発表されていたのですが、人にも感染することが確認され、このウィルスが引き起こすインフルエンザで死亡者も出ていたのですが、1997年あたりから新規患者は発見されていなかったのです。そこに新たに患者が発見されたことからニュースとして取り上げられているわけです。
 また、4つめの記事でガス遠心分離型濃縮(gas centrifuge enrichment)がどうこうという記述をしましたが、「ガス」の「遠心分離機」というだけでは、そういう化学処理もあるだろうという程度で済むのでしょうが、大量破壊兵器の査察という文脈で、しかも「enrichment」とくれば、ウラン濃縮の1手法を実現する装置としてのガス遠心分離機だと理解すべきでしょう。
 私もこういうことを初めから知っているわけではないので、英語を見てあわてて調べて翻訳してるのでありました。実は結構、毎回冷や汗もので配信しているのですよ、これでも。

 2月20日(木曜日) 文責:阿部

国連反テロ委員会、テロ脅威に対抗する加盟国を支援する行動計画に合意

 安保理議長である英国のJeremy Greenstock 大使は、安保理の公開ブリーフィングにおいて、国連反テロ委員会(CTC:UN Counter-terrorism Committee)が、テロ脅威に対抗する加盟国を支援する行動計画に合意したと発表。

中東和平に関する4者、暴力の即時停止を求める声明を発表

 国連と米、露、EUの中東和平四者('Quartet')は、中東地域における暴力の連鎖に深い憂慮を示し、暴力の即時停止をあらためて求める声明を発表。アナン事務総長もこの声明を歓迎。

アフリカのHIV/エイズ及びガバナンスに関する高級委員会が発足

 アナン事務総長はアフリカ・フランス首脳会議(Africa-France Summit)で演説し、「アフリカのHIV/エイズ及びガバナンスに関する高級委員会」(the highlevel Commission on HIV/AIDS and Governance in Africa)の発足を発表。

国連視察検証査察委員会、アルサムード2ミサイル関連施設に立ち入り

 国連視察検証査察委員会(UNMOVIC:the UN Monitoring,Verification and Inspection Commission)は、イラクにおいて、禁止されている兵器の証拠について査察活動を継続。アルサムード2ミサイル(Al Samoud 2 missile)開発関連施設5ヶ所に立ち入り、査察を実施。

「今日の一言」― HEADLINES AT A GLANCE(2) ―

 先週の「今日の一言」でSUNの配信内容について問いかけをさせていただき、読者の皆さんから多数のご意見を頂戴しました。大変にありがとうございました。
 ご意見の太宗は、現在の形式・内容でよい、というものでしたので、当面、現在の形式で、更なる内容の充実に努めてまいりたいと思います。今後とも、配信内容については、忌憚の無いご意見を頂戴できれば幸いです。以下、いただいたご意見の簡単なまとめです。

1)今日のニュースよりも、「今日の一言」を楽しみにしている、という読者の声が多いが、やはりニュースの翻訳配信だけでは無味乾燥か。
→ ご意見を下さった方の9割以上が、「今日の一言」を楽しみにしている、と評価 してくださいました。例えば、
  • 「今日の一言」のない時は物足りない寂しさを感じる。
  • 今日の一言」がない配信は、瞬時にしてデリートすることもある。
  • 「今日の一言」のために本体も読むというのが習慣になっている。
  • 「今日の一言」は、共感するところが多く、自分の視点を養うのにも役立っている。
 など。
2)ニュースはヘッドラインだけでもよいのではないか。リンクを貼っておけば、  十分役に立つのではないか。
→ これは、予想通りご意見が分かれました。理由は、主として読者の方の英語力に よるものかと思いますが、PDA等メルマガを読む機器の制約もあるようです。
  • ヘッドラインを日本語でチェックできれば十分。読みたければリンクで確認する。
  • ヘッドラインのみより数行の説明があった方が事情がよりよく分かる。
  • リンクをたどってインターネットに接続すると料金がかさむのでしない。(PDA等で購読されている方)
 など。
3)「今日の一言」については、スタッフによるものだけでなく、読者からの投稿も積極的に掲載していってはどうか。
→ これも、ご意見は分かれます。
  • 自分自身も投稿したいと思うことがある。読者にもオープンにして欲しい。
  • 読者からの投稿には関心ない。翻訳しているスタッフのホットな意見を読みたい。  など。

 2月21日(金曜日) 文責:阿部

情報通信技術に関する国連タスクフォース、ジュネーブで開幕

 情報通信技術に関する国連タスクフォース(UN Information and Communications Technology(ITC) Task Force)がジュネーブで開幕。情報格差を是正するため、民間セクター、市民社会、国連システムの力を結集する。

国連監視検証査察委員会委員長、イラクにアルサムード2の廃棄を命令

 国連監視検証査察委員会(UNMOVIC:the UN Monitoring, Verification and Inspection Commission)のHans Blix委員長は、イラクに対し、安保理決議が制限している射程150キロを超えるミサイル「アルサムード2(Al Samoud 2)」を廃棄するよう命じる。

国連婦人開発基金、ジェンダーとHIV/エイズに関するポータルサイトを開設

 国連婦人開発基金(UNIFEM:UN Development Fund for Women)のNoeleen Heyzer事務局長は、地球社会に情報を提供することが女性を支援することに繋がるとして、ジェンダーと人権の問題としてHIV/エイズを包括的に取り上げる初めてのポータル・ウェブサイトを開設。http://www.genderandaids.org/

子どもと武力紛争に関する事務総長特別代表、シエラレオネを訪問

 Olara Otunnu子どもと武力紛争に関する事務総長特別代表(the Special Representative for Children and Armed Conflict)は、シエラレオネへの前回のミッションをフォローアップし紛争が子どもに与えた影響を調査するため、同国を訪問。

国連人道問題調整室、エチオピアへの緊急食糧援助を

 国連人道問題調整室(OCHA:Office for the Coordination of Humanitarian Affairs)は、エチオピアで200万人の人々が飢餓の危機に瀕しているとして、国際社会に緊急食糧援助を要請。

「今日の一言」― ABC ―

 ABC、これは Anything But Clinton のこと。ブッシュ政権の姿勢を象徴するものとして、外交関係者の間でよく使われている言葉です。クリントン前大統領に対するブッシュ政権関係者の批判、嫌悪感には極めて激しいものがあり、政策決定の際には、クリントン政権との違いを相当意識しているというのです。
 確かに、アフガニスタンを例に取れば、在ケニア米国大使館等が爆破された際にも、クリントンはアフガニスタンのアルカイーダの基地にクルーズミサイルを撃ち込んだだけ。「9.11」後のアフガニスタン作戦の策定に当たっては、「砂にミサイルを撃ち込んだだけ」のクリントン的対応は避けるというのが命題だったといいます。
 また、イラクのフセイン大統領が、退陣後のブッシュ父の暗殺を謀ったという定説があるのですが、現ブッシュ大統領には、フセインが自分の父親を殺そうとしたという個人的な思いがあり、それがフセイン政権打倒に向けた強い決意の基礎になっていると言われています。

 国内政治に限らず、政治というものには、常にこうした「人間的な、あまりに人間的な」感情が大きく影響していることを、私たちは知っておいたほうがいいように思います。外交は、極めて専門的で、冷徹な国益に関する計算のもとに行われている、したがって私たち素人が口をはさむ余地は無い、というのは、国家や権力というものに対する、「錯覚」です。
 国家の権力を掌握している政治家の思想・行動を、私たちは厳しく監視していかなければならなりません。

 2月24日(月曜日) 文責:Tat

イラク武装解除にふたつの方途、安保理に提示

 イラクの武装解除をいかに進めるかについて今日安保理に二つの方途を提示。ひとつは総括的継続的な国連査察の要請するもの(フランス、ドイツ、ロシア共同メモ)、もうひとつはイラクが国連決議1441で与えられた「最後のチャンス」獲得に失敗したと理解するもの(スペイン、イギリス、アメリカによる決議案)。

イラクの武装解除と協力を訴え、戦争は不可避ではない、と事務総長

 アナン事務総長は今日イラクに対し、武装解除して、禁止された大量破壊兵器を調査する国連査察に自発的に協力するよう新しいアピールを行い、今もなお戦争は決して不可避のものでない、と語った。

キプロス協定、時間がないがまだ可能、トルコにて事務総長語る

 短い時間しか残されていないものの、統一キプロスがEUに今年末までに加盟するのはまだ可能である、とアナン事務総長はトルコで語った。今日事務総長は同協定を金曜日の最終期限までに決着させるために現地訪問を開始したところ。

アフガニスタンの安全状況、即時改善が必要、安保理

 国際援助機関が誘拐や敵対的行動の脅威の下にある最近の憂慮すべき傾向に言及し、アフガニスタンの安全状況改善のため、国連平和維持活動担当事務次長 Jean-Marie Guehenno 氏が即時の対策を要請した。

ブリクス委員長、国連監視団イラク査察の3月1日報告のために会合

 国連査察団(UNMOVIC)のブリクス委員長に対しガイダンスを与える国連監視団は、3月1日に予定されているイラクでの国連武器査察の安保理四半期報告を吟味するため今日会合を開いた。 ブリクス委員長はすでに先週金曜日イラクに手紙を送り、3月1日までにAl-Samoudミサイル2基を解体せよと命じており、そのメッセージは明快だ、とアナン事務総長も昨日到着したばかりのアンカラで語っている。

今日の一言:大事なのは「今」

 今日は非常に重要なニュースが並びました。国連ニュースには出ていませんが、北朝鮮が日本海側でミサイル実験、のニュースは日本中を駆け巡っていることでしょう。専門家によれば「1994年の状況に似ており緊張は極度に高まっている」との分析もあります。またアメリカ国内でのテロ危険性は今だに「高」水準で警戒は解かれていません。
 このような状況を見て緊張の走らない人がいるでしょうか。我々は今まさに歴史の変わる瞬間にいます。国連が、そしてそれを構成する各国のリーダーがどのような一念で、どう動くか。それによって今後の情勢はいかようにもなります。3月10日の週にイラク問題について安保理投票が行われるか?といわれる中、これからの2−3週間の動きは眼が離せません。
 大事なのは「今」だ、、、、、そう思いを強くせざるを得ません。同時に、一国のリーダーと同じく私達市民の一人一人が、「今」どのような気持ちを持ち、どのようなことを望みあるいは祈ってゆくかということが、国際世論の形成にとっても、我々一人一人の人生にとっても重要です。

 2月26日(水曜日) 文責:山本

コンゴ民主共和国の人権状態に懸念を表明:安保理

 安全保障理事会は26日、事務総長からのコンゴ民主共和国情勢に関する最新の報告を受け、同国の人権状態について懸念を表明し、責任者に罰を負わせることと勢力圏内における法と秩序の維持を関係勢力に要請した。

国連人権高等弁務官、パキスタンを訪問

 パキスタンを訪問しているビエラ・デ・メロ国連人権高等弁務官は26日、同国議会が人権を尊重する旨の宣言をしたことを賞賛した。

国連アンゴラミッション終了

 国連アンゴラミッション(UNMA)の活動期限が2月15日で終了し、Ibrahim Gambari代表は平和を強固にするさらなる国際的支援を要請した。

国連人口部、予測を下方修正

 国連の経済社会局(DESA;Department of Economic and Social Affairs)の人口部は、出生率の降下と HIV/ AIDS の感染による死亡率の上昇とにより、2000年に発表した2050年における世界の人口予測・93億人を下方修正し、89億人とした。

飢餓に対する戦いが欠如:WFP

 世界食糧計画(WFP)のモリス事務局長は25日、合衆国上院の外交委員会で発言し、世界は飢餓に対する戦いが欠如していると警告した。これは資金が欠如したからではなく、各国の政治的決断によるもので、実際ここ3年間で食糧提供が3分の1に落ちている。

事務総長、キプロス訪問

 アナン事務総長は26日、キプロスに到着し、本年中に同国が欧州連合に加盟できるように、国内の和解を進めるよう促した。

事務総長、コートジボアール大統領に書簡

 アナン事務総長はコートジボアールの Laurent Gbagbo 大統領に書簡を送り、同国内で発生した混乱における人権侵害に関する状況の確認を要請した。

西サハラの反政府勢力に捕虜開放を要請:事務総長

 アナン事務総長は反政府勢力・ポリサリオ(Frente POLISARIO)に対し、先に本国帰還を約したモロッコ兵捕虜の解放を迅速に実施することを要請した。

東ティモールが独自に戦争犯罪者を起訴

 東チモール当局は25日、1999年の独立をめぐる住民投票後の混乱において発生した暴力について、インドネシア陸軍の Wiranto 前将軍を人道に対する罪で起訴した。すでに国連が東ティモールにおける起訴の権限を当局に移管したことを受けたもの。

継続する武器査察:イラク武器査察

 イラクでは26日も査察が行われ、すでに破壊したと報告されている生物化学兵器工場跡などを査察した。

対タリバン制裁リストに新たに組織を追加:安保理

 安全保障理事会の対タリバン制裁監視委員会は25日、新たにイラク北東部を本拠 地とするアンサル・アル・イスラム(Ansar al-Islam)を追加した。

薬品業界の協力を歓迎

 世界保健機構(WHO)とユニセフ(UNICEF)は26日に共同声明を発し、国際製薬協会the International Generic Pharmaceutical Alliance (IGPA)が低費用かつ安全で効果的な薬品の提供に協力するとの姿勢を歓迎した。

不法薬物の合法化に警告:INCB

 国際麻薬統制委員会(INCB;International Narcotics Control Board)は26日に年次報告書を発表し、麻薬取引が長期的には発展途上国の経済成長を阻害するとして不法薬物、特に大麻の合法化の動きに対し強く警告を発した。

「今日の一言」 − 言質 −

 今日のニュースにもいくつかありますが、時折、国連の高官が「○○が△△したことを歓迎する」または「賞賛する」という記事が配信されます。これはその行為に対する国連の姿勢を表明するという意味だけではなく、そうすることでその主体の行為を促すという効果もあるのではないかと思います。特に何かをしたということではなく、これから何かをすると宣言したことに対し「歓迎する」とコメントしたときにその効果は大きいのではないかと思います。
 身近な場面で考えたほうがわかりやすいでしょう。
 自分のやっていることについて誰かが「それ、明日なら私が少し手伝ってもいいよ」と言ったら、「今、『手伝うよ』って言ったよね?」とその本人だけじゃなく周りの人にも確認をとることで、いざ明日になって「あのときはああ言ったけど…」となるのを防ぐという意味があるのではないかと思います。特に国連の場合はきちんと公的に(しかも世界中から参照される資料に)記録が残ってしまうのですから。
 皆さんも自分にとって喜ばしいことを誰かが口に出したとき、それを実行してほしかったら「○○さんが△△と言ったことを歓迎します」と公表してみれば?

 2月27日(木曜日) 文責:阿部

イラクがアルサムード2ミサイルの破壊要求を受諾

 国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)によると、イラクが国連の要求したアルサムード2ミサイルの破壊要求を原則受諾。

事務総長、キプロスの両系指導者と会談

 アナン事務総長は、キプロスの両系指導者と直接会談し、双方に対し、統一キプロスのEU加盟を実現させるべく合意を成立させるよう要請。

国際原子力機関、北朝鮮の原子炉再開に遺憾の意を表明

 国際原子力機関(IAEA)は、北朝鮮が寧辺の原子炉再開したとの報道について、未確認だが事実であれば遺憾であるとの声明を発表。

国連イラク査察団、空中からの査察を実施

 イラクにおいて、国連査察団が活動を継続。今回初めて、ミラージュ4を使用した空中からの査察を実施。

オタワ条約に従い、対人地雷廃棄対象国が期限中の廃棄・処理を終了

 99年オタワ条約上の義務に従い、対人地雷廃棄対象国である45ヶ国中44ヶ国が、各国に保有する対人地雷を期限中に廃棄・処理を終了。

 2月28日(金曜日) 文責:阿部

キプロスの両系指導者、3月10日にハーグで再会談

 キプロスのギリシャ・トルコ両系指導者はアナン事務総長の求めに応じて、3月10日にハーグで再会談。統一キプロスのEU加盟を可能にする事務総長提案に対する最終的な回答を行う予定。

ブリクス委員長、イラクのミサイルの廃棄同意を評価

 ブリクス委員長、イラクがアルサムード2ミサイルの廃棄に同意したことについて、真の武装解除に向けた意義あるものであると評価。

事務総長、リベリア情勢に関する報告を発表

 リベリア情勢に関する事務総長報告が発表され、アナン事務総長はリベリアが、平和と紛争の分かれ目にあり、同国の反政府勢力への支援が継続するなら、西アフリカ全体が経済的・人道的危機に直面することになると警告。

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Updated : 2007/02/18