Location : Home > Daily News
Title : Octber 2002
SUN Banner

9月分へ|メニューへ11月分へ→

2002年10月
10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

10月 2日(水曜日) 文責:山本

何千にも児童が登校できず:パレスチナ

 パレスチナでは新学年が始まって1か月経つが、イスラエルによる制限の結果として現在でも多くのパレスチナ人児童が学校にアクセスできないままであるとユニセフが警告した。
 イスラエル軍により少なくとも580校が外出禁止令や閉鎖のために登校できず、226,000人の児童と9,300人以上の教師が教室に通うことができないという状況である。

外国軍隊の撤退続く:コンゴ民主共和国

 国連コンゴ共和国ミッション(MONUC)の発表によれば、コンゴ民主共和国に駐留していた外国の軍隊の撤退が進行中である。ウガンダ軍は Beni 地区・Gbadolite 地区から2,287人、ジンバブエ軍は Kananga と Mbandaka から2,075人、ルワンダ軍はKindu などから10,233人、ブルンジ軍はFizi-Baraka から700人がそれぞれ撤退を完了したが近い将来に完了する予定である。

アンゴラで支援必要者が増加

 世界市食糧計画(WFP)によればアンゴラにおける紛争で緊急に食糧援助を必要とする人の数は180万人にまで増加した。しかしながら来年末までに供給を予定している資金2億3300万ドルのうち26%しか拠出されておらず、このままでは来年1月には危機的な状況になると警告した。しかもその人数は年末には190万人となり、さらに増加する模様。

ミトロビッツァの分割状況を復旧へ:コソボ

 国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)のシュタイナー代表は1日、これまで治安維持のために民族別に7つに分離されていたミトロビッツァを、今後状況が悪化しないようなら元の通常状態に戻すことを検討しているを発表した。

セルビア共和国元大統領が司法取引:ICTY

 人道に対する罪などで起訴されていたセルビア共和国の Biljana Plavsic 元大統領は、自らの罪状を認め無条件の悔悟の念を表明することで旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所と司法取引を行った。

大島事務次長、スーダンを訪問

 スーダンを訪問中の大島緊急援助調整官は同国南部を視察、WFPの食糧分配現場やユニセフによって設立された唯一の少女のための小学校を訪問した後、スーダン人民解放運動(SPLM)のリーダーらと会見、スーダン・ライフラインオペレーション(OLS)の人道支援活動が支援を必要とする人へのアクセスを確保できるように協力することを要請した。

事務総長、キプロス情勢について住民代表と会談予定

 アナン事務総長はキプロス情勢についてトルコ系・ギリシャ系双方の住民代表と国連本部で3日に会談を持つと発表した。

マラリアを媒介する蚊の遺伝子解明を歓迎:WHO

 科学誌『ネイチャー』と『サイエンス』でマラリアを媒介する蚊の遺伝子情報の解読に成功したとの発表がなされたことについて、世界保健機構(WHO)は対マラリア駆除剤を設計するために有効であるとして歓迎の意を表明した。WHOは2年前より熱帯病研究所(TDR;Tropical Disease Research)と共同でマラリアの弱点を識別するために100人以上の研究者で遺伝子解析にあたっていた。WHOによればマラリアで年間約3億人が感染、少なくとも100万人が死亡し、その約90%が5歳以下の子どもである。

事務総長、「コミュニティのグローバリゼーション」を要請

 アナン事務総長はイェール・グローバル研究センターで演説し、世界的な問題に取り組むために、性別にも人種にも宗教も問わない、「コミュニティのグローバリゼーション(globalization of community)」が必要であると強調した。
 [イェール・グローバル研究センター] http://www.ycsg.yale.edu/

「今日の一言」 − 「みんなに少しずつ」か? −

 3つめの記事に「アンゴラで支援必要者が増加」とありますが、事情は少々やっかいなものであると言えるのでしょう。単純に食糧事情が逼迫しているというのではなくて、治安が確保され、食糧支援をできる範囲が拡大するにつれ、食糧支援を必要とする人を次々と新たに発見することになり、当初準備してきた量では不足する、つまり一人でも多く助けようと探し、対象を拡大したことで、全体が逼迫するという状況になっているということです。そしてそれに加えて、資金不足の関係で当初の予定ほど食糧を確保できそうになくて、全体量すら少なくなりそうという状況です。

 資源が限られている中で多くの人を助けようとした場合、1人あたりの量をごく少量にしてでも多くの人に分配することを選ぶのか、それとも1人あたりの量をそこそこ確保することで支援対象を拡大しないことを選ぶのか。 冷静に(冷酷に、かも知れませんが)判断すれば後者を選択することになるでしょう。倫理学でいう「救命ボート問題」のバリエーションとも言えるわけですが、もしあなたが現場にいたら、どう決断されますか?
(2000/09/13付「今日の一言」「姥捨山問題」参照のこと。)

10月 3日(木曜日) 文責:阿部

国連監視検証査察委員会委員長ら、イラクとの協議について安保理に報告

 国連監視検証査察委員会(UNMOVIC:the UN Monitoring, Verification and Inspection Commission)のBlix委員長と国際原子力機関(IAEA:the International Atomic Energy Agency)のElBaradei事務局長は、ウィーンにおいて兵器査察受け入れ復帰準備に向けたイラクとの協議を終え、安保理でブリーフィング。

国連が後援するエイズ等の啓発のためのドラマ番組のパイロット版が完成

 エイズ等の諸問題についてアフリカの人々を啓発するため国連が後援するドラマ番組「Heart and Soul」のパイロット版が、ケニア政府、ブリティッシュ・カウンシル、フォード財団などの支援を得て、テレビ・ラジオ用に制作・放送された。今後、来年の放送にむけて、13話からなる2つのシリーズを制作する。

事務総長、キプロスのギリシャ系・トルコ系両指導者と協議を開始

 アナン事務総長は、ニューヨーク国連本部において、キプロスのギリシャ系(the Greek Cypriot)・トルコ系(the Turkish Cypriot)の両指導者と2日間にわたる協議を開始。

事務総長、コロンビア大学の新学長就任式典での祝辞で協力拡大に期待を表明

 アナン事務総長は、コロンビア大学で行われた Lee Bollinger新学長就任に対する祝辞において、同大学は国連と姉妹関係("sister institution")にあると述べ、国連と同大学の今後の協力関係拡大に期待を表明。その際、事務総長は、これまでに国際関係大学院(the Columbia School of International and Public Affairs)の二人の学部長が国連事務総長のシニア顧問に就任し、国連のサックス(Jeffrey Sachs)特別顧問が同大の Earth Institute 所長に就任している事実を紹介。

「今日の一言」― リボルビング・ドア ―

 最後のニュースは、なかなか興味深いです。SUNスタッフにコロンビア大学の国際関係大学院卒業生(alumni)が多い?こともあって愛着があるのもありますが、国際機関を含む米国の人事慣行を象徴しているからです。
 米国では、リボルビング・ドア(回転扉)といわれるように、政策立案に携わる人々が官と民の間を往復しており、大学や民間シンクタンクがその重要な受皿になっているのです。大統領が交代すると、大学等で政策に磨きをかけた3000人程度の人材が登用され、官庁の要職に就き、大胆な政策変更を可能としているのです。
 このコラムで頻繁に取り上げるジョセフ・ナイも、リボルビング・ドア組の代表的人物の一人です。オックスフォード大学留学を経てハーバードの政治学教授、77年にカーター政権の安全保障担当国務次官補を務める一方で、『フォーリン・ポリシー』、『インターナショナル・セキュリティ』誌編集委員会のメンバーもこなし、93年からはクリントン政権の国家情報会議議長と国防総省次官補を歴任、その後、ハーバード大学のケネディ・スクールの学部長に就任しています。
 一方、日本では、小泉首相が慶応大学に在籍していた竹中平蔵教授を経済財政担当大臣に任命し、今般、金融担当大臣も兼任させるとなると、国会議員からは、国民に選ばれてもいない民間人が重要閣僚を占めるとは何事かと、ブーイングが飛んでいます。竹中大臣の資質を問う声は別途あるにしても、大臣の任命権は首相の力の源泉です。大いに活用し、人材を登用すること自体はよいことではないでしょうか。

10月 8日(火曜日) 文責:けい

安保理、反テロ委員会への報告を要請

 昨年9月11日に起こった、アメリカ合衆国に対するテロを受けて設立された反テロ委員会(Counter-Terrorism Committee: CTC)によって達成された成果を歓迎しつつ、国連安全保障理事会は本日、委員会に報告をしなかった国々に対して早急に報告の義務を果たすよう要請した。国連加盟国中174カ国と5つの地域は報告書を提出しており、17カ国がまだ提出をしていない。

UNHCRはイスラエルのガザ地区侵攻を非常に憂慮

 UNHCRは本日ジュネーブでイスラエル高官と会談を行い、昨日のガザ地区侵攻で死者がでたことに「非常に憂慮している」との意見を述べた。

NEPADにおいて議員は重要な役割を果たす−事務総長

 アナン事務総長は本日、ベニンのコトヌーで行われたアフリカ国会議員会議へのメッセージの中で、「アフリカ開発のための新たなパートナーシップ(the New Partnership for Africa's Development: NEPAD)戦略をアフリカ大陸の人々の生活を改善するための具体的な実効策に移していく際、アフリカの国会議員が非常に重要な役割を担う」と述べた。

プレブラカ半島での紛争解決に関する事務総長報告

 ユーゴスラビア、クロアチア当局は戦略的な要衝であるプレブラカ半島をめぐる長年に渡る紛争の解決に向けて着実な歩みを見せている−アナン事務総長は最新の報告の中でそう述べており、近い将来この地域での国連PKO(国連プレブラカ監視団、UN Mission of Observers in Prevlaka: UNMOP)は不必要になると予測している。

スーダンでのUNHCR職員の移動制限解除

 先週末に行われたスーダンでのUNHCR職員の移動制限が解除され、職員はキャンプ生活をしているエリトリア人の登録作業を再開したと、UNHCR報道官は本日述べた。スーダンとエリトリア間で再燃している緊張関係は国境閉鎖とUNHCRによる故郷への帰還を希望する何千ものエリトリア人の登録作業再開を停止していた。

本日の一言:Google News

 ちょっと趣向を変えて、本日はWebサイトの紹介を。
 検索サイトのgoogleが試験的に提供を行っている「Google News」に関する紹介記事が10月11日のASCII24のニュースで紹介されています。(http://ascii24.com/news/inside/2002/10/11/639188-000.html)

 詳細は上記のURLを参照して頂きたいのですが、要は、同社のプログラムが一定の基準に基づいてインターネット上のニュースを集めてきて(ニュースソースは4000以上)、それを閲覧できるというものです。
 例えば、ヤフーニュース(日本語版)などでも、通信社や新聞社のニュースをまとめて閲覧できますが、それだとあるひとつの出来事に関してせいぜい数カ所のニュースしか見ることができません。しかし、このGoogle NEWSの場合、4,5ヶ所のニュースソース(例えば、Bangkok Post Voice of America BBC CNN)に加えて、"and 88related"(その他88の関連記事)のように膨大な数のニュースソースにハイパーリンクされるという仕組みになっています。
 加えて、このニュースソースの抽出はプログラムによって自動的に行われるという特色があります。詳しくは上記のASCII24のページやGoogle NEWSを見て頂ければ分かると思います。現時点では日本語版がないのが残念ですが、ある特定の事件に関して様々な意見を知りたいと思うときにはかなり強力なツールになってくれるのではないでしょうか。

10月 9日(水曜日) 文責:山本

アフガニスタンの私刑の状況の調査ミッションを派遣

 国連人権高等弁務官事務所(UNHCHR)の Asma Jahangir 特別報告官がアフガニスタンで横行していると言われる裁判外の刑の執行に関する事実究明を行うために、13日から10日間同国を訪問する。

アフガニスタン北部の紛争が停戦

 アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)からの報告によれば、北部で起こっていた紛争に関する停戦が9日朝合意された模様。

国連人権査定ミッションがエルサレムに到着

 パレスチナ人居住地の人道的状況を評価するための専門家グループが9日、エルサレムに到着した。同チームは10日間の日程でヨルダン川西岸地区とガザ地区を視察する。

事務総長、イラク問題について安保理に書簡

 アナン事務総長は安全保障理事会に書簡を送り、武器査察について無条件に合意するとの先週のイラクとの協議の結果を報告した。

被告からの告訴取り下げ申請を却下:ICTY

 国連旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所は9日、 Dragan Nikolic 被告からの告訴取り下げ申請を却下した。同被告はボスニア系セルビア人強制収容所の指揮官であり、人道に対する罪など7つの罪状で告訴されていた。

UNMEEの次期指揮官を任命

 アナン事務総長は、安全保障理事会議長への書簡において、国連エチオピア・エリトリアミッション(UNMEE)の平和維持軍の現司令官の任期が10月31日で終了するため、次期司令官としてRobert Gordon 少将(英国)を任命する意図を表明した。

4月の暴動の首謀者が自首:コソボ

 コソボで4月に発生した暴動の首謀者とされている北部コソボセルビア国民評議会(Serb National Council for Northern Kosovo)の Milan Ivanovic 議長が9日、国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)の法廷に自首した。

世界経済の2002年の成長率は2%以下

 9日に発表された『世界経済概観(The Global Economic Outlook)2002』によれば、世界経済の2002年の国内総生産(GDP)の成長率はわずか1.7%となる模様。来年は3%程度に戻ると見られているが、日本と西欧の景気が外需による回復を期待しているため、合衆国の成長にかかっていると言える。
 [Global Economic Outlook] 報告書(PDF ファイル)

事務総長、ドラッグの合法化を非難

 San Patrignano(イタリア)で開催されている薬物に関する国際会議・Rainbow International Association Against Drugs に9日、アナン事務総長はメッセージを送り、麻薬は生命を破壊して、成長を侵食してしまうと警告し、ドラッグの合法化を認める風潮に対し非難した。
 [Rainbow International Association Against Drugs] http://www.rainbow-network.org/

武装解除問題に関する報告を発表

 国連は9日、平和における武装解除教育の重要性を強調することを目的として、本問題に関する報告書を発表した。

国際防災の日

 国際防災の日(Day for Natural Disaster Reduction;10月の第2水曜と定められている)にちなんでアナン事務総長はメッセージを発表し、今年は国際山岳年であることにちなんで、「持続可能な山岳開発のための防災(Disaster reduction for sustainable mountain development)」の重要性を強調した。

郵便システムが新たな役割を果たしている:UPU

 世界郵便の日(World Post Day)を記念して万国郵便連合(UPU;Universal Postal Union)の Thomas E.Leavey 事務局長は声明を発表し、郵便事業は年間約4,450億通の郵便物を配達するだけでなく、インターネット注文された商品が郵便配達ルートを通して配達されたり、郵便局がインターネットカフェになったりと、新たな役割を果たしつつあると強調した。

発展途上国の情報通信技術者要請へ取り組み:ITU

 国際電気通信連合(ITU;International Telecommunication Union)は9日、合衆国の非営利ジョイントベンチャーの USTTI (US Telecommunications Training Institute)の協力で、発展途上国の情報通信技術の専門家に訓練を提供することを表明した。

合衆国が国連分担金を支払い

 ブッシュ合衆国大統領は9月30日に、国連への分担金支払い延滞の支払いを実施する法案に署名し、9日に国連は4600万ドルを受領した。

「今日の一言」 − 必殺仕事人と桃太郎侍とではどちらがより『悪』か −

 最初の記事の背景にあるのは、アフガニスタン国内で元タリバン兵やタリバン兵捕虜に対する虐待・虐殺が行われていた/いるという報道がなされているということで、その事実の確認に調査ミッションが派遣されるという意味です。もちろん、捕虜の扱いに関しては国際法で定められているのですが、それをどこまで守れるのかは最前線の兵士の遵法意識によりますし、タリバン兵はゲリラであって正規の兵士ではないということで捕まえても「捕虜」ではない(国際法でいう「捕虜」となりうる要件を満たさない)と主張することも不可能ではありません。

 出典は失念しましたが、「必殺仕事人と桃太郎侍とではどちらが『悪』か」というような趣旨の文章を読んだことがあります。必殺仕事人は金をもらって人を殺す(金をもらわないと殺さない)「殺し屋」であるのに対し、桃太郎侍は悪人の館に堂々と入っていって「退治」していきます。では、桃太郎侍のほうが「善」なのか? という問いかけをしている文章でした。
 仕事人のほうは、晴らせぬ恨みを代行していること、しかも決して公認され得ないことを、当の本人たちは自覚しているし、依頼された対象以外に被害が及ばないように執行します。けれど桃太郎侍の方は、殺す対象は桃太郎侍本人の判断であるだけでなく、殺すときは相手の屋敷に真正面から現れ、行く手を阻む者はすべて切り捨てる。つまり、桃太郎侍の方は自分を「善」、相手を「悪」だと思って疑わない。「悪」の仲間はすべて「悪」だという認識に立っているのではないか。

 …というような趣旨でした。

 「悪いやつにはどんなにひどい目にあわせたっていいんだ!」というのは心情的にはわからないことはないですが、それを実行してしまっては自分もその「悪いやつ」と同類になってしまいます。
 それともみなさんは、虐待されるタリバン兵捕虜をいい気味だと思いますか?

P.S.
 最後の記事ですけど、「分担金を支払った」というのがニュースになるっていうのは、なんと申しましょうか、普段からまじめに支払ってね、と思ってしまいますね。

10月10日(木曜日) 文責:阿部

事務総長、ベネズエラでの暴力再発の可能性に憂慮を表明

 アナン事務総長は、ベネズエラでの暴力再発の可能性に憂慮を表明するとともに、同国の人々に対し、民主主義と法の支配の原則の下に、忍耐強く行動するよう、要請。

バカシ半島の領有権争いで国際司法裁判所はカメルーンの主権を認める判決

 バカシ半島(Bakassi Peninsula)を巡るナイジェリアとカメルーンの領有権争いについて、国際司法裁判所(ICJ:the International Court of Justice)はカメルーンの主権を認める判決を下した。アナン事務総長は両国に対して、この判断を受け入れるよう要請。

大島緊急援助調整官、エリトリアの人道危機事態に国際社会の緊急援助を要請

 戦争の後遺症と干ばつに苦しむエリトリア視察を終えた大島緊急援助調整官(UN Emergency Relief Coordinator)は、同国に人道危機事態が迫っているとし、国際社会に対して、緊急援助を要請。

テルアビブ近くで発生した自爆テロを中東和平特別調整官が強く非難

 テルアビブ近くで自爆テロが発生し、高齢の女性ひとりが死亡し、10人余の人々が負傷した。ラーセン(Terje Roed-Larsen)中東和平特別調整官(UN Special Coordinator for the Middle East Peace Process)は、遺族に弔意を示すとともに、このテロ行為を強く非難。

事務総長、国連リベリア平和建設支援事務所の任期延長を勧告

 アナン事務総長は、安保理議長との交換書簡において、国連リベリア平和建設支援事務所(UNOL:UN Peace-building Support Office in Liberia)の任期を2003年12月末まで1年間更新するよう勧告。

「今日の一言」― バリ島 ―

 インドネシアのバリ島で起きた爆発事件では、少なくとも187人の方が亡くなられ、負傷者も300人に達している模様です。遺体の損傷が激しいことなどから身元が確認できたのは未だ40人弱の中で、日本人も未だ数人が行方不明とのことですから、ご家族の不安はいかばかりかと胸が痛みます。
 特に今回は、私の親しい友人も新婚旅行でバリ島を訪れていたため、ニュースで事件を知った際には、真っ先にご実家に連絡を入れてみましたが、皆、TVニュース以外に情報がとれない、本人からの連絡もないと、動転されておられました。
 外務省に問い合わせるなどして、情報収集をしているうちに、その友人夫妻については、本人たちから連絡があり、無事と分かりホッとしましたが、連絡が取れない間は外務省が唯一の頼りでした。担当者の方も丁寧に対応して下さり、なるほど、危機時の国の役割は、こういうことなんだなぁ、といつになく納得した次第です。
 今回の爆破事件について、米国は「テロリストによる犯行で、米国を狙った」ものだと断定しているようですが、テロが東南アジアにも飛び火したことは事実であり、多くの被害者をだした豪州をはじめとして、多くの被害国がテロに対する強攻策を打ち出していく可能性が指摘されています。
 ブッシュ米大統領は14日、イラクとインドネシアを念頭に「必要なら二正面でテロとの戦う」と述べ、テロの拡大に伴い対イラク軍事作戦を断念することはあり得ないと断言したようですが、米国の反テロ戦争が、世界的規模の悪循環に陥る恐れを懸念せざるを得ません。

10月16日(水曜日) 文責:山本

イラクの武装解除の実現方法をめぐって紛糾:安保理

 安全保障理事会は16日、イラク問題について協議を行ったが、武器査察や武装解除に関する決議に関しては必要な合意は得られたものの、その実現方法についての議論は紛糾したままとなっている。

事務総長、イラク武器査察問題で安保理とイラクに最善策を採るよう要請

 イラクへの武器査察官帰還問題についてアナン事務総長は安全保障理事会に最もよい手段を選択するよう要請した。一方イラクには安全保障理事会の決定に従うように要請した。

コンゴ民主共和国で紛争が再発

 近隣諸国の駐留軍隊の撤退が進むコンゴ民主共和国東部で紛争が再発し国連コンゴ民主共和国特使の Amos Namanga Ngongi 氏は、各勢力に停戦合意に従うよう要請した。

文民の保護を要請:コートジボアール

 悪化しているコートジボアール情勢についてビエラ・デ・メロ国連人権高等弁務官は16日、政府軍及び武装グループに対し国際人道法を遵守し、文民を保護するよう要請した。

市長選参加の重要性を訴え:コソボ

 国連コソボ暫定統治機構のシュタイナー代表は16日、セルビア正教の代表と会見し、来たるベオグラード市長選挙にへの参加の重要性を訴え、セルビア系住民の参加を要請した。

世界で水資源が欠乏傾向

 世界食糧デー(World Food Day)である16日、国連食糧計画(WFP)は世界の水資源が現状のまま効果的に管理されないと食糧供給が危機的な状況に陥るであろうと警告した。

アフリカ開発への支援を要請

 アフリカ経済委員会(Economic Commission for Africa)の K.Y.Amoako 事務局長は16日にヨハネスブルグで開催されたアフリカ財政・経済計画閣僚会議専門家委員会(Committee of Experts of the Conference of African Ministers of Finance, Planning and Economic Development)に出席し、アフリカ諸国に上昇の機会を捉え、「アフリカ開発のための新たなパートナーシップ(NEPAD)」を実行することを要請した。
 [UNECA] http://www.uneca.org/index.htm

GEF設立10周年

 地球環境ファシリティ(GEF;Global Environment Facility)設立10周年を踏まえ、アナン事務総長は資金拠出国会議にメッセージを送り、貧困との戦いと環境保護の問題を調和してお粉テイクためにGEFの意義は重要であると語った。

アナン事務総長、モンゴルを訪問

 モンゴルを公式訪問中のアナン事務総長は16日に国会で演説し、小規模な国家の国際社会への貢献は極めて重要であると強調した。
 また同国の民主化への努力を歓迎し、「我々は、誰もが良き市民として生まれるわけではないということを忘れている。誰も民主主義者として生まれるわけではない。民主主義は共に熟成させ、価値を見出し、開発して行くように協働して築くものである。」と語った。

「今日の一言」 − 最後の地球環境破壊手段 −

 世界的に水が足りないという記事がありましたが、急激な人口増加や人口集中などで量的に不足するというだけでなく、急激な経済成長地域での工業化のために汚染が進み、その浄水化技術が伴わず、利用できる水資源を減らしているということも影響しています。何ヶ国を流れる国際河川流域によっては、その水利権を巡って紛争にも成りかねないところもあります。水資源が豊富な日本ではなかなかピンと来ないですね。

 私たちが普段の生活をすることが環境に大いなる負荷を与えていると言う例はほかにもあります。最後の地球環境破壊手段は生活をする際に排出する熱なのではないかという説があります。…というだけではピンと来ないかも知れませんね。
 地球温暖化が問題にされ、温室効果ガス(GHGs;Green House effect Gases)としての二酸化炭素の排出量に関する京都議定書批准をめぐるで一悶着あったのも記憶に新しいと思うのですが、私個人はもっと優先度の高い話があるのではないかと考えているんです。
 というのは、温室効果ガスというのは、温室効果(地球を取り巻いて熱を逃がさずに蓄積して気温を上昇させる)を引き起こす気体であって、これを減らしても、地球温暖化問題が解消されるわけではないからです。温室効果が小さくなっても、その効果を打ち消すだけの熱を出してしまえば無意味になるんですから。
 これは実にやっかいです。GHGsを低減化させることは技術的にいろいろ方法はあるんですが、それを実行するためにはエネルギーを投入しなければなりません。で、その内の何割かは確実に無駄に大気中に発散されていくわけです。ある課題を解決するために、本当に解決しなければならない問題の解決を難しくしてるわけです。

 GHGsの排出権取引が定着したら、その後にくるのは熱の排出権の問題ではないか、と勝手に考えているんですが。

10月17日(木曜日) 文責:阿部

安保理、2日間にわたるイラクに関する公開討論を終了

 安保理、2日間にわたるイラクに関する公開討論を終了。安保理の15理事国を含む40ヶ国国以上が討論に参加した。討論において各国は、イラクの安保理決議の遵守及び暴力的対決の回避を求める意見を表明。

米国務省、北朝鮮が核兵器用の濃縮ウラン計画を認めたと発表

 米国国務省は、北朝鮮が核兵器用の濃縮ウラン計画を認めた、と発表。国際原子力機関(IAEA:the International Atomic Energy Agency)のMohamed ElBaradei事務局長は深い憂慮を示し、北朝鮮から緊急に情報を求めるとの声明を発表。

事務総長、イスラエルのガザの難民キャンプに対する軍事攻撃に遺憾の意を表明

 イスラエルのガザの難民キャンプに対する軍事攻撃について、アナン事務総長は遺憾の意を表明。この攻撃で、4歳の少女と70歳の女性を含む少なくとも7人のパレスチナ人が死亡。

コソボ投資会議、国連の支援の下ニューヨークで開幕

 コソボ投資会議(KICO:the Kosovo Investment Conferences)が国連の支援の下、ニューヨークでスタート。コソボの経済開発の新しい段階に進むうえで、海外在住の約50万のアルバニア系コソボ人など、海外からの民間投資を引き込むことを目的に討議を行う。

事務総長、カザフスタンを公式初訪問しナザルバエフ大統領との会談

 アナン事務総長は、カザフスタンを公式初訪問しナザルバエフ(Nursultan Nazarbayev)大統領との会談。事務総長は記者会見し、同国が地域の紛争を予防する努力を払っていること、及び同地域を非核地帯(a nuclear-free zone)とするイニシアチブをとったことに賞賛の意を表明。

アフガニスタンにおいて第2回国際薬物統制調整会合が開幕

 アフガニスタンにおいて、第2回国際薬物統制調整会合(the Second International Drug Control Coordination Meeting)が開幕。ブラヒミ事務総長特別代表は、同国のケシ生産量が増加するとの見通しを明らかにし、国際社会に対して、政府の薬物対策を支援するよう要請。

「今日の一言」― Madison Square Garden ―

 イラクを武装解除するための新たな国連決議をめぐって、米国とフランスとの駆け引きが大詰めを迎えています。19日付New York Times紙は、"U.S. and France Closer to Deal on Terms for Iraq"との記事を掲載し、両国が合意へと近づいていると報じています。
 最初のニュースにあるイラク問題に関する公開協議は、こうした駆け引きが安保理の常任理事国だけで行われていることに反発した非同盟諸国会議の呼びかけで開催されたものですが、安全保障に係る決議に関する安保理の決定を左右できるものでは、決してありません。
 常任理事国の中でも、イラク問題など安全保障問題に関する米国の覇権は、反テロ戦争の中でますます強大になっており、「二段階方式」を主張するフランスも、「名」は取れても「実」については、最終的に米国案に妥協を迫られることになりそうです。
 クリントン政権で国連大使を務めたホルブルックは、米メディアのインタビューに応え、国連は、"Madison Square Garden"のようなもので、単なる競技場に過ぎない、重要な決定は、大国間でなされるし、最後は米国の意志が貫徹されると、国際政治の現実を喝破しています。
 言うまでもなく、"Madison Square Garden"(MSG)はNBAの名門チームであるニューヨーク・ニックスの本拠地。その戦績が悪い(新決議採択が難航している)からと言って、その本拠地であるMSG(国連)を責めても仕方ないと、国連軽視とも国連擁護ともとれる、微妙な発言をしています。(http://www.pbs.org/newshour/bb/middle_east/july-dec02/undebate_10-15-02.html

 世紀を通じて覇権を握る超大国アメリカ。その決定と行動を国際社会は、どのように規律づけていけるのか。あるいは米国民主主義に期待せざるを得ないのか。「人類の議会」国連に課せられた問いは、非常に重く、私たち一人ひとりに投げかけられているように感じます。

10月23日(水曜日) 文責:山本

コンゴ民主共和国で高まる民族間憎悪

 Carolyn McAskie 副緊急援助調整官(Deputy Emergency Relief Coordinator)はコンゴ民主共和国における最近の情勢について報告し、同国東部で武装グループが故意に民族間憎悪を刺激するような行為を行っており、国際社会が先んじて対策を講じなければ非常に大規模な虐殺が起こるであろうと警告した。
 同国では対立の結果として1998年から2001年4月までに250万人以上が亡くなっており、多くの人々が拷問やその他の人権侵害を受けている。

UNMIBH、今年いっぱいでミッション終了

 安全保障理事会はボスニア=ヘルツェゴビナ情勢に関して協議を行い、国連ボスニア=ヘルツェゴビナミッション(UNMIBH)への活動委任期限が今年末で終了し、平和維持活動の主体をEUに引き継ぐことを確認した。

イラクが安保理決定に従えば戦争回避:事務総長

 アラブ首長国連邦を訪問したアナン事務総長はイラク情勢に関する記者団からの質問に答え、イラク当局が安全保障理事会の決定に従えば戦争は回避できるとの見解を明らかにした。

ユーゴスラビアの非協力を安保理に訴え:ICTY

 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所は23日、安全保障理事会に対しユーゴスラビア連邦共和国が容疑者の捜査・逮捕等に関して非協力的であることを指摘し、義務の履行に必要な措置を執るよう要請した。

アブハジア対立勢力へ交渉を要請:アナン事務総長

 アブハジア地域(グルジア)情勢についてアナン事務総長は対立する2つの勢力に対し、和平に向けた交渉を開始するように要請した。

合衆国の慈善団体を対タリバン制裁リストに追加

 対タリバン制裁委員会は、合衆国に基盤をおくイスラム系慈善団体・グローバル救済財団(Global Relief Foundation)を制裁リストに追加した。

世界的なワクチン安定供給のための行動を要請:ユニセフ

 コールド・スプリング(ニューヨーク)で23日に開催されたユニセフ主催のセミナーでベラミ‐事務局長は重要なワクチンの欠乏に対して緊急な対処を必要とすると警告した。

7秒に1人、10歳以下の子供が餓死していると警告

 国連人権高等弁務官事務所(UNCHR)の Jean Ziegler 特別報告者は国連総会への報告書において、世界中で3600万人もが飢餓が原因で亡くなっているという現実を指摘し、国連の早急な行動を要請した。
 同報告によれば、7秒に1人の割合で10歳以下の子どもが飢餓を原因で亡くなっている。

インドの食糧事情に関する報告書を発表:WFP

 世界食糧計画(WFP)は23日、M.S.スワミネイサン研究財団(M.S.Swaminathan Research Foundation,)との共同研究の成果である、インド都市部近郊の食糧事情実態地図(Food Insecurity Atlas of Urban India)を公表し、世界で最も飢餓に瀕している人数が多い地域であると警告した。

自然の山が脅威にさらされていると警告:UNEP

 国連環境計画(UNEP)が新たに発表した報告『Mountain Watch』によると、世界の多くの山岳地帯では開発が押し寄せて、自然が脅威にさらされていると警告した。10月29日から11月1日までビシュケク(キルギスタン)で開催される世界山岳サミット(Global Mountain Summit)で公開される同報告書によればアフリカの山岳地帯の約半分が農地や放牧地に転換されており、他の山岳地帯においても生物多様性の観点から保護の必要性を訴えている。

「今日の一言」 − 「自然」とは −

 最後の記事を訳していて、つくづく、人間と言う生き物は自分たちの周囲の環境を作り変えないと生きていけない生き物なのだなぁと感じてしまいました。最近、アウトドアライフやエコツーリズムがはやっているそうなのですが、個人的にはどうだかなぁ、、、と思っています。(それが趣味の方、ごめんなさい。あくまで私の個人的な意見ですので。)
 と言うのは、純粋な自然に人間は耐えられないわけで、いくらアウトドアライフが好きだと言う方でも、電気も水道もトイレもない場所で(車ではなく)徒歩で行き、そこで文明の利器を一切使わずにずっと生活できるのか、できるとしてそれを望むのかというと、おそらく圧倒的大多数の方はNoと答えるでしょう。
 山間部に広がる田園風景だって、長い年月をかけた自然改造の賜物であって、純粋な「自然」ではありません。いくら人間が小賢しく「地球にやさしい」などと言っていても、地球はそんなことお構いなし、なのでしょう。

    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆

“神様……みたいなのがいるとしてさあ
 たぶん そいつ オレたち人間が嫌いなんだろうな”
“ロコツに「帰れ」って言われてんのに気づかない迷惑な客なんじゃないかな……オレたち”
(『プラネテス』;幸村誠;講談社 モーニングMC)

10月24日(木曜日) 文責:阿部

安保理、モスクワの人質事件を強く非難する決議を採択

 国連安保理は、決議を全会一致で採択し、モスクワの人質事件を強く非難するとともに、犯人らに対し即時かつ無条件の人質解放を要求。アナン事務総長やビエラ・デ・メロ人権高等弁務官(the UN High Commissioner for Human Rights)もまた声明を発し、人質の即時無条件解放を要求。

国連デーに当たり、事務総長はミレニアム開発目標の実現を要請

 57回目の国連デーに当たり、アナン事務総長は、世界の人々に対し、国連ミレニアム・サミット(the UN Millennium Summit)で合意されたミレニアム開発目標(the Millennium Development Goals)の実現のため、それぞれの役割を果たすよう要請。

安保理、コンゴ民主共和国の自然資源の不法搾取について討議

 安保理は、コンゴ民主共和国(DRC:the Democratic Republic of Congo)の自然資源の不法搾取について討議。同問題に関する専門家パネルの代表は、報告書を発表し、過去4年間にわたり犯罪的な経済活動を行ってきた3つのネットワークの名前をあげ説明。

安保理議長、コソボの全有権者に地方選挙に参加するよう呼びかけ

 国連安保理議長であるカメルーンのMartin Belinga-Eboutou大使は声明を発表し、コソボの全有権者に対し、明日の地方選挙に参加、投票し、多民族社会の構築に向けて、その声を反映させるチャンスを逃さないよう要請。

エイズに関する啓発活動のための国連切手を発行

 エイズに関する啓発活動のための国連切手を発行。同切手の販売価格には、6セントが上乗せされているが、この上乗せ分は、エイズ・結核・マラリアのためのグローバル基金(the Global Fund for AIDS, Tuberculosis and Malaria)に寄付される予定。

国連、ソロモン諸島の民族間緊張を緩和する方策を探るため小規模チームを派遣

 国連は、ソロモン諸島(the Solomon Islands)首相の要請を受けて、民族間緊張や対立を緩和する方策を探るため、小規模チームを派遣。同チームは、政府、野党、市民社会の代表らの意見聴取を修了。

「今日の一言」― Are snipers terrorists, too? ―

 反テロ戦争の一環として、今週中にも国連安保理でイラク関連の決議採択を急いでいる米国の首都ワシントンを、3週間にわたり恐怖で覆いつづけ、10人の犠牲者を出した連続狙撃犯が24日逮捕されましたが、我々の予想以上に、米国民に大きな問いを提起したようです。
 それは、"テロリスト"って何だ、という問いです。というのも、今回の事件に当たって米連邦政府は、ライス安全補償問題担当大統領補佐官がアルカイダ等のテロネットワークとの関連を疑い、ペンタゴンはスパイ飛行まで実施したのですが、結果は"普通"の連続殺人犯の仕業だったからです。

 ニューヨーク・タイムズ紙は28日、"Are snipers terrorists, too?"と題する記事を掲載し、「米国を震撼させるのに爆弾はいらない、一丁の拳銃で十分だ」とのアイロニックな言葉で記事を結んでいますし、IHT紙も"Weapons of mass destruction"と題する投稿記事を掲載し、拳銃などの小火器こそ"mass destruction"だと断じています。
http://www.iht.com/cgi-bin/generic.cgi?template=articleprint.tmplh&ArticleId=75028
http://www.iht.com/cgi-bin/generic.cgi?template=articleprint.tmplh&ArticleId=75055

 確かに、ワシントンが狙撃犯に怯えた3週間の間に、全米で1,600人、世界では、およそ1万7千人もの人が銃によって命を失っているとのことで、「小型武器はその犠牲者の数からして大量破壊兵器」とのアナン事務総長の言葉を改めて思い出します。
 折しも、今月18日、上智大教授から軍縮会議代表部大使に起用されている猪口邦子大使が、国連の「小型武器会議」の議長に全会一致で選出されました。日本政府が賢明に取り組んできた国連での小火器対策、その一層の進展が望まれています。
(参考)過去の関連「今日の一言」− 小事が大事 −

10月29日(火曜日) 文責:けい

安保理、今夜イラクに関する協議を予定

 安保理は今晩、イラクに対する国連の兵器査察官の復帰についての提案に関して理事国15カ国間の合意を目的とした非公式協議を予定。主に、米英両国のイラクに対する決議案に関して議論が行われる模様。 

現実的な任務と十分なリソースがPKO成功の鍵−アナン事務総長

 アナン国連事務総長は本日、国連平和維持活動局(UN Department of Peacekeeping Operations: DPKO)設立10周年を記念するセミナーで講演し、DPKOの長としての経験から国連の部隊が成功するためには現実的な任務が必要であることを学んだと述べた。

イラク侵攻によって押収されたクウェートの公文書の返還始まる

 1990年のイラクによるクウェート侵攻の際に、バグダッド政府によって押収されたクウェートの公文書の返還が始まったと国連報道官は本日報告した。

国連は飢餓の回避を目的としたアフリカ南部への農業援助を切望

 アフリカ南部での危機状況の悪化を避けるために、国連食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)は本日国際社会に対して、この地域への非常時に不可欠な植物の種子の購入と配布のための資金援助を切望した。

国連情報をより多くの言語に翻訳−広報事務次長

 事務次長であるShashi Tharoor氏は本日、国連の実績に関する情報をより多くの言語に翻訳し、効果的に広めていくことを目的として、現在英仏2カ国語で配信している国連ニュースセンターを近いうちにスペイン語、アラビア語、ロシア語、中国語でも閲覧可能にする旨を発表した。

本日の一言:SUN検索ページ

 調整中だったSUNホームページの検索機能が再び使えるようになりました。Namazu(なまず)という検索プログラムを使用しているので従来よりも検索速度が速くなっていると思います。また、いろいろな検索方式が行えるようにもなっています。
 若干結果の表示やインターフェイスなどが変わっていますが、気になる分野や話題などを検索する際にお役に立てて頂ければ幸いです。
 URLはhttp://www.issue.net/namazu/namazu.cgiです。

10月30日(水曜日) 文責:山本

イラクへの武器査察官再入国を求める決議採択へ努力:安保理

 安全保障理事会は30日に議長声明を発表し、イラクへの武器査察官の再入国を求める、強くかつ全会一致の決議を採択するよう努力していると語った。

対イラク制裁監視委員会が人道支援物資のリストを承認

 対イラク制裁監視委員会は28日、緊急人道支援物資6,000点のリストを承認した。この緊急リスト('fast-track' list)には食糧・基本的な薬品などが含まれる。

アフガニスタン情勢は依然として不安定

 ブラヒミ事務総長特別代表は30日、安全保障理事会でアフガニスタンの状況について報告し、散発的に武力衝突が起こっており、依然として不安定なままであると警告した。

子どもの徴兵防止の努力を要請:ユニセフ

 バンコクで開催中の子ども兵士に関する研究会「大人の戦争・子どもの兵士:東アジア太平洋地域における武力紛争に巻き込まれた子どもたちの声(Adult Wars, Child Soldiers: Voices of Children Involved in Armed Conflict in the East Asia and Pacific Region)」の席上、ユニセフのベラミ事務局長は、子どもの徴兵を防ぐ努力を要請した。

専門家パネルがリベリアへの禁輸違反を報告

 対リベリア禁輸監視専門家パネルは30日、同国に対し約200トンの武器と弾薬を積載した6機の貨物航空機が向かい、武器禁輸違反をしていると警告した。これらの武器は旧ユーゴスラビアで調達されベオグラードのディーラーにより供給されたと思われる。また同報告でシエラレオネ・コートジボアール・ギニア経由でリベリアの反政府勢力である「和解と民主のためのリベリア人連合(LURD;Liberians United for Reconciliation and Democracy)」に武器が渡っていると警告した。

セルビア系コソボ人の投票率が低く、意思決定に反映されない危険

 シュタイナー事務総長特別代表は、先週実施された選挙においてセルビア系住民の投票率が低かったことを嘆き、コソボにおける意思決定に参加する機会を自ら閉ざすことになり選択肢を狭めていると警告した。

主席検察官が各国へ国際刑事裁判所への更なる協力を要請

 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(ICTY)並びにルワンダ国際刑事裁判所(ICTR)の Carla del Ponte 主席検察官は安全保障理事会で発言し、各国は国際刑事裁判所に要請された容疑者の捜査・逮捕への協力をさらに拡大しなければならないと強調した。同検察官は2004年までに検察側の作業を終了させることを目指している。

ウガンダ北部で深刻な食糧不足

 世界食糧計画(WFP)は30日、ウガンダ北部における内戦のために約50万人が深刻な食糧不足にさらされており、このまま緊急支援がなされなければ悲劇的な状況になるであろうと警告した。今年中に18,000トンの食糧の提供を要請している。

遅々として改善しない人権保護状況:コンゴ民主共和国

 Iulia Motoc 国連特別報告者はコンゴ民主共和国における人道保護状況について報告し、若干の改善がみられるものの、依然として人権侵害が根強く残っていると警告した。文民をも軍事裁判所で裁くなど、司法制度の弱体さが人権保護の確立に影響を与えている。

事務総長の国連改革案の討議を開始:総会

 国連総会は30日、アナン事務総長の提出した国連改革のための改革案『国連の強化:未来の変革へのアジェンダ(Strengthening the United Nations: An Agenda for Further Change)』の討議を開始した。
 [報告書]
  http://daccess-ods.un.org/doc/UNDOC/GEN/N02/583/26/PDF/N0258326.pdf

年次報告書を発表:WHO

 世界保健機構(WHO)は30日、年次報告書「世界保健報告2002(World Health Report 2002)」を発表し、国家と個人が健康に対する主要なリスクに対し協力して対処するならば平均寿命は5年から10年伸ばすことができるであろうと報告した。防止可能でありながら毎年多数の死をもたらしているのは、乳幼児期の母子の体重不足・危険な性行為・高血圧・喫煙・飲酒・危険な飲料水・劣悪な衛生状態・高コレステロール・固体燃料からの副流煙・鉄分不足・肥満である。これらが原因で世界の年間死亡者5,600万人の40%を占めている。
 [The World Health Report 2002] http://www.who.int/whr/en/

中央アメリカ諸国へ緊急食糧支援:WFP

 世界食糧計画(WFP)は最近の旱魃によって大きな打撃を受けた中央アメリカ諸国支援のために総額6,600万ドルのプログラムを承認した。支援を必要としているのはグアテマラ・エルサルバドル・ホンジュラス・ニカラグアの約150万人であると推定されている。

ビジネスと投資がアフリカの貧困退治に有効:事務総長

 ヤオウンデ(カメルーン)で開催中の国際商工会議所地域会議(Regional Meeting of the International Chamber of Commerce)にアナン事務総長は30日メッセージを送り、アフリカにおける開発を促進して、アフリカの各国を世界経済の中に完全に統合化を支援することが、貧困を退治するために重要な役割を果たすと強調した。

気候変動と戦う努力は実行の段階に:事務総長

 ニューデリー(インド)で開催中の第8回国連気候変動枠組み条約締約国会議(the Eighth Conference of the Parties to the UN Framework Convention on Climate Change)にメッセージ送り、気候変動と戦う世界的な努力は、国際的な目標への理解とその実行の段階に移っていると語った。

今年度の国連笹川環境賞受賞者が決定

 環境にやさしく商業的にも利用可能な技術の普及促進に取り組んできた Ashok Khosla 博士に今年度の国連笹川環境賞が授与されることとなった。

「今日の一言」 − Make love, not war −

 先日読んでいた雑誌に、ジョン・レノンとオノ・ヨーコとの新婚旅行である(?)各地での「ベッドイン」についての記事がありました。ひょっとしたら私よりも若い世代には何のことかわからないかも知れませんね。ビートルズが来日したのは私が生まれる数週間前なので「ビートルズに会えなかった」世代ではあるんですが、自分で自分の聴く音楽を選ぶ年齢になったら、やはりビートルズの「洗礼」を受けたものです。(たぶん私より少し上の世代の方はそうなんだろうと思いますけど)
 「ベッドイン」というのは、ジョンとヨーコが反戦アピールとしてベッドに入っていくつかの記者会見に応じたことを指します。もちろん彼の音楽についてはともかく平和活動については賛否両論あるとは思いますが、改めてそのインタビューの内容を読んでいて、現代の状況をチクリチクリと刺しているような言葉を見つけました。

“暴力で果たして問題が解決をするかどうかを決めるのは、君の考え方次第なんだよ。で、僕は暴力では解決できないと思っている。暴力は暴力を生むだけだからね。暴力を使った革命とか、運動とか、結局どれも長続きしたものはないだろう?”

“暴力を使うってことは、政府のやり方、体制のルールに乗ったも同然なんだ。一度そうなれば、体制側は暴徒に対してどう対処すればいいのかを知っているからね。でも非暴力主義を−そうだな、ユーモアに対しては、彼らはどう反応すればいいのかわからないんだよ。”

10月31日(木曜日) 文責:阿部

ハロウィーンに当たってのユニセフのイベントでスパイダーマンが寄付を呼びかけ

 国連児童基金(UNICEF:UN Children's Fund)は、例年、ハロウィーンに当たって寄付を募っているが、本年は、ニューヨークの国連本部にスパイダーマンが現れ、基金への寄付を呼びかけ。

安保理、中央アフリカが大陸全体に貢献する潜在力を有していると指摘

 国連安保理は、中央アフリカ(Central Africa)がアフリカ大陸全体に貢献する潜在力を有しているにもかかわらず実現していないと指摘し、同国政府に対し国連と協力して平和と安全保障に努めるよう要請。

安保理、コンゴ民主共和国のIturiにおける民族紛争に懸念を表明

 安保理メンバーは、コンゴ民主共和国(DRC:the Democratic Republic of the Congo)の北東部に位置するIturiにおける民族紛争について懸念を表明するとともに、各勢力に政治的解決を要請。

ユニセフ、アフガニスタンの4つの学校で先週、爆弾が仕掛けられたことを非難

 国連児童基金(UNICEF:UN Children's Fund)は、アフガニスタンの4つの学校で先週、爆弾が仕掛けられたことを非難するとともに、暴力で教育への願いを押さえ込むことはできないと指摘。

事務総長、ソマリアにおける和平への道筋を定めた休戦協定締結を歓迎

 アナン事務総長は、ソマリアにおける和平への道筋を定めた休戦協定である "the Declaration on the Cessation of Hostilities and the Structures and Principles of the Somalia National Reconciliation Process" が締結されたことに歓迎の意を表明。

「今日の一言」― Spiderman ―

 最初のニュースに、ハロウィーン(10月31日)におけるユニセフのイベントにスパイダーマンが現れ、ファンドを集めるために一役をかったとのニュースがあります。こうしたキャラクターの活用がどのくらい役に立つのか分かりませんが、なかなかおもしろいと思いました。
 今年夏の最大のヒットとなった映画「スパイダーマン」は、全世界で8億700万ドルを超す興行成績を記録したそうで、関連グッズの売上げもあって、スパイダーマンの著作権を押さえているコミック出版社マーベル・エンタープライズ社は、その業績を急回復させているそうです。

 少し話が脱線しますが、うちに2才の息子おりまして、これがとにかく服を着ないんです。服というより何も・・。ところが、くまのプーさんの絵の入ったものなら喜んで着るものですから、妻と、全ての衣類にプーさんのキャラクターを張り付けようかと、計画を練っているところです。(それくらい困っているということですが。。。)

 イラクやイランなどのイスラム圏でも、国民は反米であっても米国映画には大変な人気があるそうです。ブッシュ大統領でなく、スパイダーマンのような正義の味方に国連のイメージ・キャラクターとして活躍してもらえば、スタックしている国際政治に新しい可能性が開けるかもしれません。

SUN Banner
Updated : 2007/02/18