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Title : April 2001
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4月 3日(火曜日) 文責:Jo

事務総長、ウガンダ、ルワンダの両大統領と電話会談

 アナン事務総長はウガンダおよびルワンダ大統領と電話会談、両者がコンゴ民主共和国からの兵力撤退を継続するよう求めるとともに、国連としては、速やかな軍事監視員の展開に全力を尽くす旨述べた。

事務総長、ケニア大統領と会談

 アナン事務総長はナイロビで、モイ・ケニア大統領と会談し、アフリカ各地の紛争、エイズ禍の影響など、広範な地域的問題について話し合った。

マケドニア=コソボ境界、再開

 マケドニア・旧ユーゴスラビア共和国、コソボとの境界を再開。これにより、日用品や医薬品の輸送が可能となった。

WFP、マラウィへの食糧援助開始

 マラウィで、10年ぶりの大洪水が発生。世界食糧計画(WFP)は、洪水の被災者20万8500人に対して、3ヶ月間にわたる緊急食糧援助を開始した。

ロビンソン人権高等弁務官、事務総長の説得に応じ、もう1年

 先日、今期限りでの退任表明を行ったロビンソン人権高等弁務官はこのたび、アナン事務総長の説得に応じ、もう1年間、弁務官を務めることを決めた。アナン事務総長がナイロビで声明を発表し、明らかにした。事務総長と人権高等弁務官の2人は、同市で開催されている行政調整委員会に参加していた。

ソマリア:国連、拘束された職員とアクセスを有する

 アナン事務総長はナイロビで行われた記者会見において、ソマリアで先週誘拐され身柄を拘束された国連職員2人について触れ、解放交渉が続くなか、国連がこの職員2人へのアクセスを有し、職員に十分な水と食糧が与えられるよう図っている、と述べた。

イラク石油積み出し:輸送責任者の署名を必要とする書式を発行

 イラクの石油が正式な承認を受けた目的地以外には輸送されないようにするため、国連石油監視員は、輸送船の責任者による署名を必要とする証明書の発行をはじめた。

ボスニア:IPTF、警察官に政治と関係しないよう求める

 月曜日、国際警察タスクフォース長官Vincent Coeurderoy氏は、ボスニア・ヘルツェゴビナの内務大臣との会談後、同国の警官たちに対し、政治とは関係しないよう警告。クロアチア自治政府樹立の考えは違憲であり、警官がこれを支持することは行動綱領で禁じられている、と強調した。

ブルンジ、WFP食糧輸送トラック襲撃される。3人負傷

 月曜日、ブルンジの南東部Murizaにおいて、WFPの食糧輸送トラック3台が反政府武装勢力により襲われ、3人が負傷した。このうち1人は重傷。

UNHCR、パキスタンから、アフガニスタン難民へのアクセス十分に得られず

 パキスタンのJalozaiにある仮設キャンプで1万8000人のアフガニスタン人が暴風雨に晒されているが、UNHCRは依然として、パキスタン政府から、これら人々に対する人道援助のための十分なアクセスを得ることができずにいる。

ポリオ根絶近し、最後の仕上げが困難

 WHOやユニセフが主導する「地球ポリオ根絶イニシアチブ」がきょう発表したところによれば、現在、ポリオの根絶は99%達成された。しかし、これからの仕事が非常に難しい。

アジア太平洋経済社会報告、発表

 「アジア太平洋経済社会報告2001」がきょう、発表された。同報告によれば、1997年のアジア経済危機の後、アジア太平洋の経済はめざましい回復を遂げ、昨年も活発な経済活動をみせた。同地域開発途上国の経済成長率は1%先進国は全体で、1.3%を記録した。

ブラジル人写真家、ユニセフ特別代表任命される

 ユニセフは、世界的に有名なブラジル人写真家Sabasti_o Salgado氏を、若者の権利に対する認識向上を支援するための特別代表に任命した。

4月 4日(水曜日) 文責:山本

旧ユーゴ国際刑事裁判所、前大統領の逮捕状を当局へ

 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所の Hans Holthuis 書記官は4日、ユーゴスラビア高官と会見、ミロシェビッチ前大統領の逮捕状を手渡すために同国を訪問した。

NATO事務総長がプリシュティナを訪問

 北大西洋条約機構(NATO)のロバートソン事務総長と加盟19カ国の代表はコソボのプリシュティナを訪れ、コソボ・マケドニア・セルビア国境付近のプレセボ峡谷におけるアルバニア系過激派の活動を警告した。

身柄を拘束されていた国連職員が解放:ソマリア

 先週ソマリアで民兵に身柄を拘束されたままであった国連職員2名が4日、モガディシオで無事解放された。

大島援助調整官、ブルンジでの要員襲撃を非難

 2日、ブルンジ東南部で世界食糧計画(WFP;World Food Programme)の輸送車が重武装した集団に襲撃され、4人が軽傷、1人が重傷を負ったことについて大島賢三緊急援助調整官は非難声明を出した。
 輸送車はおよそ2万人分の食糧・60tを輸送中だった。

MONUCはセネガル軍部隊の到着を歓迎

 国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC;UN Mission in the Democratic Republic of the Congo)は4日、Kasai Occidental州中央部の Kananga にセネガル軍130名が展開したことを歓迎した。金曜には第2陣130名、5月にはさらに280名が到着する予定。

副事務総長シオラレオネを訪問

 Louise Frechette 副事務総長は4日から4日間の予定でシオラレオネを公式訪問。同国大統領・外相、国連スタッフ等と会見する予定。

収穫量の多い「奇跡の米」を開発

 国連開発計画(UNDP;UN Development Programme)によれば、施肥せずに最大50%まで収穫量を増加させることが出来る新種の米が開発された。開発したのはアフリカのNGO・西アフリカ米開発協会(WARDA;West Africa Rice Development Association)で、品種名はNERICA("New Rice for Africa")とされた。この米の開発により、年間1億ドル分の食糧輸入を削減でき、農家の収入も25%上昇すると見こまれている。

日本、アフガニスタン援助に700万ドル供出

 日本は、2月中旬に大島賢三国連緊急援助調整官のアピールに基づき、アフガニスタン援助に700万ドル拠出することを発表した。国際移住機構(IOM:International Organization of Migration)によればこの支援によりテント160セット・毛布1200枚・シート1600枚などが、9万人以上が避難しているキャンプに届けられる。

東チモール暫定内閣、警察設置法案を了承

 東チモール暫定内閣は4日、警察と警察学校の設置を正式に設置する法案を了承した。法案は審議のため国民協議会に提出される。

精神病に対する偏見撤廃を呼びかけ:WHO

 世界保健機関(WHO;World Health Organization)の Gro Harlem Brundtland 事務局長はナイロビの Mathari 国立精神病院で演説し、精神疾患患者に対する差別を撤廃するよう努力することを要請した。

癲癇患者の75%が支援を受けられず

 WHOの発表によれば、世界に3,900万人いると推定されている癲癇(てんかん)患者のうち3,000万人がほとんど何も支援を受けていない状況であるという。

「今日の一言」 −動物農場−

 G.オーウェルの『動物農場』という作品をご存じでしょうか。
 イギリスのある農場の動物たちが、過酷な仕打ちに反乱を起こして飼い主(つまり人間のことですが)を追放し、自主管理を始めます。最初はうまくいくのですが、指導者層を形成する豚たちが意見対立を起こし、犬を攻撃部隊として備えた一派が他の一派を追放した後に独裁体制をしくという物語です。そして当初の革命の理想を少しずつ自分たちの都合の言い換え、権力を維持しようとします。
 もちろんこれはソ連の歴史の批判・パロディなのですが、この寓話はロシア革命を戯画化したものだけにとどまらず、すべての革命の堕落過程をえぐり出していると言えるでしょう。

 今週はユーゴでミロシェビッチ前大統領が逮捕されたわけですが、当初は選挙で選出されたわけですから、それなりの支持があったわけです。『動物農場』の豚のようになってしまった、というわけでしょうか。

4月 5日(木曜日) 文責:阿部

世界の主要製薬会社、エイズ薬の値下げ継続・加速を約束

 アナン事務総長、世界の主要製薬会社6社のCEOと会談。会談に参加したのは、 Abbott Laboratories、Boehringer Ingelheim、Bristol-Myers Squibb、Glaxo Smith Kline、Hoffman-La Roche、Pfizer の6社で、今後、アフリカの後発開発途上国などのためにエイズ薬の値下げを継続・加速していくことなどを約束。

国連コソボ暫定行政ミッション代表、ユーゴ大統領と会談

 国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK:the UN Interim Administration Mission)のHans Haekkerup代表は、Vojislav Kostunicaユーゴ大統領と1時間におよぶ会談。双方とも会談は建設的であったとし、協力関係を今後も継続していく旨合意。

国連人口開発委員会委員長、環境問題等について委員国の立場が対立していると指摘

 国連人口開発委員会(the UN Commission on Population and Development)の阿藤誠委員長(日本)は国連本部で記者会見し、現在開催中の同委員会において、人口問題と環境悪化の関係、京都議定書への取り組み等について委員国の立場が対立している様子を説明。
 阿藤委員長は、日本の国立社会保障・人口問題研究所(the National Institute of Population and Social Security Research)所長。

世界銀行、政治リスク保険の導入によりアフリカ諸国の貧困削減を支援

 世界銀行は、政治リスク(political risk)による損失に対する保険メカニズムを導入することにより、高い政治リスクのために生産活動への融資が滞っているアフリカ諸国の貧困削減を支援。アフリカ7ヶ国に対し1億1千万ドルの融資を承認。

UNDP機関間調達サービス事務所、世界結核治療薬ファシリティーの調達契約を受注

 国連開発計画(UNDP:the UN Development Programme)の機関間調達サービス事務所(IAPSO:Inter-Agency Procurement Services Office)が、民間会社も参加した入札の結果、世界結核治療薬ファシリティー(the Global TB Drug Facility)の調達契約を受注し、今後、5千万ドル相当の結核治療薬の配布を支援する。

「今日の一言」 − 人口問題 −

 国連人口開発委員会が閉幕しましたが、環境制約の中で世界の人口をどうマネージしていくか、先進国と途上国の対立に、京都議定書に係る先進国間の立場の違いなども加わって、議論が紛糾した模様です。
 現在の世界人口は61億人、2050年には93億人に達し、インドが中国を抜いて世界一になると国連は予測しているとのこと。しかし規模が大きすぎて、なかなか頭がついていきません。
 そこで、世界を100人の人々が構成する地球村だと仮定すると…、といった分かりやすいメッセージが多くインターネット上で発信されています。参考になるかどうか・・・

http://www.earth22.com/wv100.html
http://www.sarnia.com/groups/antidrug/argument/village.htm

4月 9日(月曜日) 文責:Tat

続く中東での武力衝突のためいっそう緊急の対話が必要 − アナン事務総長

 アナン事務総長は今日9日、続く中東での衝突はいっそう緊急の和平対話の必要性を高めていると強調し、衝突をやめ交渉を再開させる努力をしながらすべての関係団体と連絡を取りつづけている、と語った。

国連のコソボミッションは重要な優先的事項で前進、と安全保障理事会

 旧ユーゴスラビア・マケドニア共和国と南セルビアからの不利な影響にもかかわらず、コソボにおける国連ミッションは優先的課題に前進をはかってきた、と9日朝国連上級職員が安全保障理事会で語った。

2千8百万人のアフリカの人々が食糧不足に直面する、と予測:最新国連報告書

 今日(9日)公表された国連食糧機関(FAO)の最新報告書によれば、2千8百万人ものアフリカの人々が今年深刻な食糧不足に直面し、その多くは紛争によって引き裂かれた国々や悪天候にみまわれた国々である、と。

シエラレオネの反乱グループは国連の平和維持活動に協力すると誓約

 シエラレオネの反乱グループである革命統一戦線(RUF)は上級の国連職員を訪問し更なる和平へのプロセスのために同国での平和維持活動に協力する意志がある、と保証している。

ボスニア・ヘルツェゴビナ:国連職員は最近の暴動における警察の役割を非難

 ボスニア・ヘルツェゴビナにおける国連職員は今日(9日)、Herzegovacka銀行の腐敗を是正するための国際的努力に対して、国の警察が最近暴徒を指導したことに対し非難した。

アフガニスタン北東部で高い幼児死亡率、国連援助調整官

 最近の国連アフガニスタン調整事務所による評価ミッションは、紛争と旱魃にみまわれたアフガニスタン北東部において、驚くほど高い(“alarmingly High”)病気による幼児死亡数を報告書に記した。

イラク査察に依然として再開の準備あり、と報告:国際原子力機関(IAEA)

 ニューヨークの国連本部にて今日公表された直近の進捗報告によると、国際原子力機関(IAEA)は依然として、過去のイラクにおける秘密核プログラムの状況を確認するため、すぐさま同国の査察を行う準備がある、と報告されている。

国連上級職員が核兵器問題に取り組むための軍縮委員会を緊急要請

 国連上級職員は今日、死活的に重要(“vitally important”)な世界的核軍縮をできるだけ早く達成するよう、国連軍縮委員会(the UN Disarmament Commission)を緊急要請した。

力ある国は国際法支持の指導的努力をすべき:国連法務部

 国連法務部のトップはワシントンDCに参集した法律家達に対し語るなか、この共通の努力に指導的役割を果たしている力ある国々は、国際法を完全を遵守しなければならない、と強調した。

コソボで救援従事者がクラスター爆弾で死亡:国連地雷センター報告

 一人が死亡、他数名が負傷 − コソボでクラスター爆弾に巻き込まれた事件で、同地域の国連地雷除去調整センター(the UN Mine Action Coordination Center)は報告した。

東チモール国民会議はある社長を新しいスポークスマンとして選任

 東チモール国民会議(East Timor National Council)は最近のXananaGusmao氏の退職を受け、今日民間セクターから代表をスポークスマンとして選任したと、国連東チモール暫定統治機構(UNTAET;The UN Transitional Administration in East Timor)はDiliにて報告した。

アジアの茶色の煙霧、地球温暖化、オゾン層について更なる研究が必要:UNEP

 気候変動についての世界会議が活気づく中、国連環境計画(UNEP)の総裁は今日、温暖化ガスとエーロゾル(注)、およびオゾンとの関係をより完全な姿で把握する必要性を強調した。(注:Aerosol。気体中に微細な固体または液体の粒子が浮遊している分散系。煙霧質。)

WHOとWTOの専門家ワークショップが貧困国にも入手可能な医薬品を探求

 現在ノルウェーで開催されている世界保健機関(WHO)と世界貿易機関(WTO)との合同ワークショップにおいて、開発途上国において必要不可欠な医薬品のコストを削減する努力が医療および財務分野の専門家達からの後援を受けている。

国連の開発機関はニカラグアの貧困に貸付金を供与する契約を更新

 ニカラグア北部における零細企業および小規模農業事業への貸付金供与が成功したことを受けて、UNDPの支部はニカラグアの金融機関との175万ドルの貸付基金にたいする支援を継続し、契約を2003年まで更新した。

4月10日(火曜日) 文責:Jo

武力紛争における文民保護に関する事務総長報告、発表

 アナン事務総長はこのたび、安保理に対し、武力紛争における文民保護に関して、第2次報告書を提出した。報告には、安保理や総会に対する14の勧告が盛りこまれている。同テーマに関して、事務総長は1999年9月に第1次報告書を提出、40の勧告を行っている。

ボスニア:セルビア帰還を阻害する襲撃事件にUNHCR憂慮

 ボスニア・ヘルツェゴビナのクロアチア人支配地域において、セルビア人の帰還阻止を狙った襲撃事件が多発していることについて、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は10日、懸念を表明した。

コソボ:国連ヘリ墜落事故、敵対攻撃が原因とはみられず

 コソボにおいて、9日、マケドニアとの境界近くを飛行していた国連ヘリが墜落し、搭乗していたKFORの英国人兵士2人が死亡、5人が負傷した。国連スポークスマンによれば、この墜落事故は、敵対的な攻撃によって引き起こされたものにはみえない。

マケドニア大統領、コソボ国境の厳しい管理を要求

 マケドニア旧ユーゴスラビア共和国の大統領Boris Trajkovski氏は10日、人権委員会で演説し、KFORおよびUNMIKに対し、同国北部の国境地帯の管理をより厳しくし、アルバニア人過激派の侵入を防ぐよう促した。

ギニア:UNHCR、シエラレオネ難民2万7000人を安全地域に移送

 UNHCRはこのたび、ギニアにいる2万7000人以上のシエラレオネ人難民を、危険の大きい境界沿いキャンプから、より内陸部に移送した。UNHCRスポークスマンが10日、ジュネーブで発表した。

イラク石油輸出が増大

 イラク・プログラム部によれば、イラクの石油輸出量が先週、増加し、1日あたり平均229万バレルに達した。先々週の輸出量は、180万バレルであった。3月31日から4月6日までの1週間で、1600万バレルを売却し、現在の価格で、3億5600万ユーロの収入を得た。

WFP、エチオピア農民に対する緊急食糧援助を開始

 世界食糧計画(WFP)は10日、エチオピアで小規模農業に従事する250万人に対し、食糧を提供すべく、8970万ドル相当の緊急活動を開始した。

「世界経済見通し」報告、発表

 国連経済社会局・開発政策分析部は10日、「世界経済見通し(Global Economic Outlook)」を発表。今年の世界経済成長率は、昨年の4%から減速し、2.4%となる、と予測。米国など先進国の経済成長鈍化が、世界経済のスローダウンを加速した、と指摘した。

宗教的不寛容に関する特別報告者、アルゼンチン訪問へ

 宗教的不寛容に関する特別報告者Abdelfattah Amor氏は今月中に、アルゼンチン政府の招請を受け、同国を訪問し、政府担当者、宗教団体、先住民コミュニティー、NGOなどの代表と会談する。

総会第5委、第1回再開審議を終了

 総会第5委員会は月曜、第1回再開審議(3月13日‐4月9日)を終了。なお、人的資源管理に関する決議案については、全体の200のパラグラフのうち、20について、加盟国のコンセンサスが成立せず、採決を延期した。第2回再開審議は、5月7日に開始する。

総会一般委、アフリカのマラリアを議題に

 総会一般委員会は、OAUを代表するトーゴの要請を受け、第55回総会の議題のなかに、アフリカのマラリアコントロール問題を含めることを決定した。

国連、フランス語圏機構がメディアを対象に、インターネット・セミナー

 国連広報局とフランス語圏国際機構は、ESCWA本部(ベイルート)において、ベイルートで活動するメディア代表者約30人を対象とし、「インターネット利用とメディア」のテーマの下、4日間の訓練セミナーを共催。

4月11日(水曜日) 文責:山本

中東情勢で信頼構築のために暴力の停止を要請:事務総長

 加熱するイスラエル=パレスチナ間の暴力について、アナン事務総長は14日、事態を収拾するために、双方の関係者に交渉のテーブルに戻るように要請した。同時に昨年の Sharm El-Sheikh サミットにおける合意の全面履行を要請した。

事務総長、米中間の空軍機接触事故問題終結を歓迎

 アナン事務総長は14日、米中の空軍機接触事故をめぐる問題が終結したことを歓 迎した。

支援団体で対応可能な程度を超えた援助が必要:コンゴ民主共和国

 コンゴ民主共和国への6日間の訪問を終えた人道問題担当副事務総長であり緊急援助調整官でもある大島賢三氏はキンシャサで会見し、援助を必要とする範囲が、同国に入国している支援組織で対応可能な範囲を超えていると警告した。特に援助を必要とする人々に対する援助が地理的な障害や社会基盤の不足、不安定な治安状況のために非常に困難になっている。

ケニアで支援活動を行っている団体がアピール

 ケニア国内で人道援助および開発援助を実施している42団体が、各国政府ならびに援助資金提供者に対し、本年2月に同国政府と世界食料計画(WFP;World Food Programme)が行った緊急支援アピール(8,900万ドル)に応じるよう要請した。ケニアでは現在、400万人が飢餓に直面していると推定されているが国際社会は十分にこの事態にこたえることができていない。

セルビア系住民代表が自治のための法的枠組み検討パネルに復帰

 コソボ自治区のセルビア系住民の代表が、同地域の自治のための法的枠組みに関する合同作業部会に復帰した。

旧ユーゴ刑事裁判所、ミロシェビッチ氏の即時移送を要請

 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所は、ユーゴスラビア連邦共和国前大統領ミロシェビッチ氏の、裁判所のあるハーグへの即時移送を要請した。

ブラジルの拘置所における拷問に関する報告が提出

 拷問問題特別報告者の Nigel Rodley 卿は人権委員会において報告し、同氏が昨年の8月・9月にブラジルを訪れた際に、各地の警察署や拘置所で広範にかつ組織的に拷問が行われていると警告した。

WHOとWTOが医薬品価格に関する専門家による合同ワークショップを開催。

 21か国から80名の専門家がノルウェーに集まってワークショップ(世界保健機構と世界貿易機構の共催)が開催され、医薬品の価格を貧困国にとっても入手可能な水準に低廉化させることは、公衆衛生の改善の前提条件であるだけでなく、現実的な目標でもあるという共通の認識を確認した。

HABITATは都市統治向上キャンペーンを実施

 国連人間居住センター(HABITAT)は都市統治(urban governance)における透明性と説明責任向上キャンペーン・The Global Campaign for Good Urban Governanceを展開すると発表した。

FAO、穀物生産の拡大を予測

 食糧農業機関(FAO;Food and Agricultural Organization)は11日、世界の穀物生産に関する最新統計「食糧概観(FAO Food Outlook)」を発表し、2001年の穀物生産は2000年よりも3500トン増加して18億8900万トンとなると予測した。また、2001年〜2002年の収穫期では、備蓄は4800万トン減少して6億4500万トンとなり、世界的な穀物価格の下落阻止にはつながらがらない。しかし消費量は6億8600万トンと見積もられ、十分に応えることができない模様。

「今日の一言」 −お布施理論− 

 8つ目の記事の原文には興味深い記述があります。

if certain conditions are met, the practice of "differential pricing" -- charging varying prices in different markets according to purchasing power -- is feasible, provided certain conditions are met.
 つまり、条件さえ整えば、支払能力に従って異なった価格で販売されるのは実現可能(feasible)だというのです。この考えは
商品は貨幣を愛する。が、「誠の恋が平かに進んだ例がない」ことをわれわれは知っている。(K.マルクス 『資本論』 第3章)
という発想になれてしまっている現代人にとって奇異に聞こえるかも知れません。
 ところがこのような、売る側の費用からだけではなく、支払う側の能力にも関係する価格体系(?)については、梅棹忠夫氏が「お布施理論」という考えを提唱しています。お経というのは(自分で創作でもしない限り)完全に規格化されたもので、誰が読んでも内容は同じであるし、しかも公知の情報です。けれども歴然と価格差が存在する。これを決めるのは読む僧侶の格と支払う檀家の格だ、というわけです。
 もっともこの発想はかなり単純化したものであって、最近ではプライシング手法は様々に研究され、細分化されています。最近の動向は「プライシングの戦略メカニズム」(DAIMOND ハーバードビジネスレビュー April 2001 の特集)にわかりやすくまとめられています。興味のある方はどうぞ。

4月17日(火曜日) 文責:Jo

コンゴ紛争当事者は兵力引き離しを予定どおり実施せよ:安保理

 安保理、コンゴ民主共和国に関する非公式協議を開催。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表。同国反政府勢力RCDがこのたび、MONUCのキサンガニへの展開を阻止したことに憂慮を示した。そして、紛争当事者の兵力引き離しについて、他の当事者による実施に対する懸念とは無関係に、予定どおり行うよう促した。

UNMEE、エリトリアとの間で、民兵や警察に関する協定に署名

 国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)は17日、エリトリアとの間で、暫定安全地帯における平和維持兵の移動の自由保証、民兵や警察の携行する武器の種類などについて規定する協定に合意、署名した。

ケニア:難民キャンプでの衝突、スーダン人が7人死亡

 日曜日、ケニア北部のカクマ難民キャンプにおいて、対立するBorとBahr el Ghazalのスーダン人難民が衝突し、7人が死亡し、多くの負傷者がでた。衝突は16日も続き、UNHCRや非政府組織は同地域から一時的に撤収した。現在、同地には、静穏な状態が戻っている。

UNHCR、ギニアの「オウムのくちばし」からシエラレオネ難民を移送へ

 UNHCRは、ギニアの「オウムのくちばし」地域から、シエラレオネ難民数万人を内陸部のより安全なキャンプに移送すべく、準備を整えている。UNHCRスポークスマンKris Janowski氏が17日、発表した。

シエラレオネ:国連平和維持兵、反政府勢力支配地域に展開

 国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)は、反政府勢力支配下の領土への展開を進める一環として、シエラレオネ中部のマケニ、マグブラカにおける駐留を開始した。

コソボ:セルビア系住民、国連の税金徴収所の設置に抗議

 コソボ北部に税金徴収センターが設置されたことについて、セルビア系住民らが抗議の意を示し、一連のデモ行為を行った。この事態に対して、UNMIKはこれらセンターの設置は特に目新しいものではなく、コソボのすべての人々が税収入の恩恵を受けることになるものだ、と訴えた。

スレブレニツァ虐殺事件容疑者、旧ユーゴ刑事裁判所で初公判

 スレブレニツァ虐殺事件を首謀した罪を問われ、起訴・逮捕されたDragan Obrenovic氏が今週水曜日、旧ユーゴ国際刑事裁判所において、初公判に臨む。

東ティモール:国連平和維持兵、Viqueque殺害事件の容疑者を逮捕

 国連東ティモール暫定行政機構(UNTAET)および国際警察はこのたび、3月12日のViqueque騒乱事態における殺害事件の容疑者3人を逮捕した。この騒乱事態においては、同地の2つの村出身の青年グループが衝突し、2人が死亡、40棟の家が焼かれ、25棟が損壊していた。

西アフリカ:ユニセフ、奴隷船に乗ったと思われる子どもの行方を調査

 奴隷として売られる子どもたちを乗せたと思われる船が昨夜、ベナンに入港したが145人の乗客はほとんど大人で、子どもは28人しかいなかった。ユニセフは17日、子どもたちの行方について懸念し、 情報収集に務めている。

イラク、石油食糧交換プログラムの下、4億1800万ユーロの収入

 イラク・プログラム部によれば、イラク石油食糧交換プログラムの下、イラクは、この1週間、1740万バレルの石油を輸出し、4億1800万ユーロの収入を得た。

アフリカの劣悪な保健衛生の改善には大規模な資金援助が必要、と専門家

 経済社会理事会と事務局(経済社会局)は国連本部で、「アフリカの保健衛生経済」に関するパネル討論会を開催した。ハーバード大学教授のJeffrey Sachs氏はこの席上、アフリカが劣悪な保健衛生状況を改善できるよう、大規模な支援を行うよう訴えた。同討論会は、経社理・高位級会合(7月16日‐18日)に向けた、準備の一環として開催されたもの。

気候変動に関する非公式協議、ニューヨークで開催

 今週土曜日、気候変動政府間パネルのプロンク議長の招請で、約40人の政府閣僚らが、ニューヨークに集まり、非公式協議を開催、現在の政治的状況について分析する。7月16日から27日まで、第6回気候変動枠組み条約締約国会議の再開審議が開始することから、その準備の一環として、行われるもの。

コロンビアで、基本的人権は継続的に侵害の危機:人権高等弁務官

 ロビンソン人権高等弁務官はきょう、人権委員会に対して、コロンビア情勢に関する第4次報告書を提出、同国において、生命や個人の安全に対する権利など、基本的人権が継続的に侵害される危険がある旨訴えた。

4月18日(水曜日) 文責:山本

安保理、ブルンジにおけるクーデターの報道に懸念を表明

 安全保障理事会は18日、ブルンジでクーデターが発生したとの報道に関して議長声明を発表し、懸念を表明した。現地からの報告によると現在ではブジュンブラの情勢は静かな状態になっているという。現在ブルンジでは約500名の国連スタッフ(うち約100名が国外からのスタッフ)が活動中。

アンゴラ制裁監視委員会が「制裁破り」を監視する方法を勧告:アンゴラ

 アンゴラ制裁監視委員会は18日に発表した報告書の中で、UNITA(アンゴラ全面民族独立同盟)に対して武器を供与しているブローカーや企業に対する規制を強化することを勧告した。
 なお、このアンゴラ制裁監視委員会は安保理決議第1295号に基づいて設置された、UNITAに対する制裁措置の違反に関する専門家パネル。

事務総長、シオラレオネ周辺国の対話と紛争終結を要請

 アナン事務総長は18日、シオラレオネ・ギニア・リベリア国境地帯において人道的・治安状況が悪化していることを懸念し、関係諸勢力に即時停戦と対話の促進を要請した。

暫定安定地帯の設置を宣言:UNMEE

 国連エチオピア・エリトリアミッション(UNMEE;UN Mission in Ethiopia and Eritrea)の Legwaila Joseph Legwaila 代表は18日声明を発表し、エチオピア・エリトリア両国の間に、互いの国の軍隊が配置されない暫定安定地帯(TSZ;Temporary Security Zone)の設置が確認されたことを発表した。TSZの設置は2000年6月にアルジェで合意されていたが両国軍の撤退が遅れていたため、完了宣言までに当初予定より時間を要した。

アフリカエイズサミット開催へ

 国連アフリカ経済委員会(ECA;UN Economic Commission for Africa)は18日、アフリカ大陸全体でAIDSに取り組むためのサミットを来週の26・27の両日にわたってナイジェリアのアブジャで開催する。このプランは昨年12月にECAによってアジスアベバで召集された会議で決定され、公式には「アフリカ開発フォーラム合意及び行動計画(the African Development Forum Consensus and Plan of Action)」と呼ばれる。20人以上の国家首脳が参加の予定。

ルワンダ元教育担当大臣の公判を開始:ICTR

 ルワンダ国際刑事裁判所は Jean de Dieu Kamuhanda 高等教育・研究・文化大臣に関する公判を開始した。被告は1994年の4月8日から7月7日までジェノサイドに関与、もしくはジェノサイドを共同謀議した罪・人道に対する罪に問われている。

コソボの住民投票については国際的な合意を得られず

 国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK:the UN Interim Administration Mission)の Hans Haekkerup 代表はコソボ暫定協議会(KTC;Kosovo Transitional Council)で、コソボ住民による住民投票を実施すると言うアイデアは国際社会で合意を得られないと発表した。パリで進められてていたコソボ自治の法律の枠組み検討ワーキンググループでも、代表によるアルバニア政府への打診でも合意されなかったため。

NATO安定化部隊が汚職の疑いのある銀行から書類を押収:ボスニア

 NATO安定化部隊から派遣された捜査隊が、ボスニア・ヘルツェゴビナで汚職を働いていると噂される銀行を家宅捜索し、トラック5台分の証拠書類を押収した。前回の同様な家宅捜索とは異なり大きな抵抗はなかった。なお、今回の捜索には国連ボスニア・ヘルツェゴビナミッションの国際警察タスクフォースは参加しなかった。

安保理、レバノン兵力撤退ライン上での暴力を非難

 安全保障理事会は18日、レバノンのイスラエル占領地からの撤退ライン(いわゆる Blue Line )近傍での戦闘を非難した。安保理議長の Jeremy Greenstock 英国大使は報道陣に対し「理事国は本地域にいて暴力の連鎖により緊張が高まっていることを非難している。」と語った。

FAOは飢餓と闘う全世界的活動を要請

 1996年に開催された世界食糧サミットにおける行動計画の実行状況のレビューのた めに本年11月に開催される会議への準備として作成された報告書で国連食糧農業機関 (FAO;Food and Agricultural Organization)は、飢餓と慢性の栄養不良と闘うため の活動を全世界的に活性化させることを要請した。

「今日の一言」 − INSOMNIA − 

I am GOD'S CHILD
この腐敗した世界に堕とされた
How do I live on such a field?
こんなもののために生まれてきたんじゃない
(鬼束ちひろ 「月光」 in 『INSOMNIA』)

 …というわけで、とにかく今、鬼束ちひろのアルバム『INSOMNIA』を聴きながら翻訳してるわけなんですが、この歌詞、ちょっと気になってます。というのは、これまで「今日の一言」や私個人のWeb Pageで何度か触れたように、私には“人間は自分がこの世に生まれついたという偶然をどう引き受けたらいいのか迷い続けているのではないか?”という思いがあって、そういう思いの言語化のバリエーションの1つが「こんなもののために生まれてきたんじゃない」 なわけです。
 やはり人間は、自分とこの世をつなぐ絆−コスモロジーと言ってもいいですが−が必要で、それが見つからないと、生の実感をつかむために人を殺してみたり、誰かを排除することで(「アイツらとは違う」と確認することで)ようやく自分のアイデンティティを確保してしまうことになるのではないかと思います。

P.S.
 鬼束ちひろって以前好きだった人にちょっと似てる…ってなことは                   こっちに\(^^\) おいておこう (/^^)/
 ではでは。また来週。

4月19日(木曜日) 文責:阿部

安保理、対アンゴラ制裁監視委員会の任期を延長

 安保理は、決議1345を全会一致で採択し、アンゴラ全面独立民族同盟(UNITA:the National Union for the Total Independence of Angola)に対する制裁を監視する対アンゴラ制裁監視メカニズム(the UN Monitoring Mechanism on Angola Sanctions)の任期を今年10月半ばまで延長。

平和維持活動担当事務次長、エチオピア・エリトリア間の暫定安全地帯の設置を確認

 Jean-Marie Guehenno平和維持活動担当事務次長(Under-Secretary-General for Peacekeeping Operations )は、安保理に対し、エチオピアとエリトリア情勢についてブリーフを行い、両国間の暫定安全地帯(TSZ:Temporary Security Zone)の設置について確認。

製薬会社グループ、エイズ薬に関する南アフリカ政府に対する訴訟を取り下げ

 エイズ薬に関する南アフリカ国内法のあり方について、同国政府を訴えていた39の製薬会社からなるグループが、訴訟を取り下げ。アナン事務総長はこれを歓迎し、こうした動きが感染者・患者の薬へのアクセス拡大につながるよう希望を表明。

コソボの中心都市Pristinaでセルビア系住民をねらった爆弾攻撃が発生

 コソボの中心都市Pristinaにおいて、セルビア系住民をねらった爆弾攻撃が発生、1人が死亡、1人が重傷したテロ事件について、安保理議長が声明を発表し非難。

地球環境ファシリティー、閣僚会合で再生可能エネルギー拡大を要請

 国連の持続可能開発委員会・閣僚会合(the Ministerial Segment of the UN Commission on Sustainable Development)において、地球環境ファシリティー(GEF:the Global Environment Facility)のMohamed El-Ashry会長は、エネルギー及び情報技術の双方における格差を解消していくため、再生可能エネルギーへのアクセス拡大を促進するよう要請。

ロビンソン人権高等弁務官、人権委員会で演説しウガンダの人権状況について指摘

 ロビンソン人権高等弁務官(the UN High Commissioner for Human Rights)は人権委員会で演説し、ウガンダでこれまでに2万6千件の誘拐事件が起きており、そのうち約3分の1が18歳未満の子どもを対象にしたものであると報告。

世界食糧計画、 エルサルバドル地震への援助が資金難に直面していると指摘

 世界食糧計画(WFP:UN World Food Programme)は、 エルサルバドルで発生した地震の被災者に対する食糧援助活動について、今後6ヶ月間の活動に必要な1千万ドルのうち、これまで拠出されたのは3百万ドルに過ぎず、資金難に直面、1ヶ月の間に提供する食糧の配給量の半減を余儀なくされていると指摘。

「今日の一言」 − この10年 −

 文芸春秋5月号に、緒方貞子前難民高等弁務官が「難民保護に捧げた私の10年」と 題する手記を発表されている。
 9ページにわたる手記を拝見すると、淡々とした語り口の中に、冷戦後の激動の世界の中で、難民保護ための命を削っての活動を展開された緒方さんの炎のような情熱を垣間見ることができる。感銘を受ける箇所は多くあったが、そのうちの一つを紹介しよう。

「国連では何度も人権問題を担当してきたが、私は”人権屋”ではない。”人権”の見地に立つと権力に対峙して人権を守ろうという発想になるが、人道援助の場合は、権力側をいわば取り込むことによって人間の生命や尊厳を守ることに努めなければならない。」(126ページ)

 徹底した現場主義で、一貫して難民の側に立って働かれた緒方さん、今後は、アマルティア・セン・ケンブリッジ大学教授(ノーベル経済学賞受賞学者)と共同議長を努める「人間の安全保障委員会」の発足(今年6月にNYで第1回会議を開催予定)に取り組まれるとの由。
 「失われた10年」という言葉がリアリティーを持ってしまう日本にあって、自分自身はこの10年何をし、今何をしようとしているのか、「緒方さんの10年」に学ぶところは非常に大きいと感じます。

4月25日(水曜日) 文責:山本

事務総長、サリバン師の死を悼む

 アナン事務総長は、24日にレオン・サリバン師(the Reverend Leon Sullivan)が亡くなったことに対し深い悲しみを表明した(享年78歳)。サリバン師は1977年に、「サリバンの原則」と呼ばれる人種間の平等を訴えた行動倫理を発表、企業におけるアパルトヘイトとの闘いに大きな影響を与えた。

人権委員会、拷問合法化を拒否する決議を採択

 国連人権委員会は25日、あらゆる形態の拷問その他人間の尊厳を損なう扱いを非難し、いかなる状況においても合法化されるべきでないとする決議を投票なしで採択した。

事務総長、ナイジェリアに到着

 アナン事務総長は26日から開催される、「HIV/AIDS・結核・その他の感染症に関するアフリカサミット(the African Summit on HIV/AIDS, Tuberculosis and Other Related Infectious Diseases)」に参加するためにナイジェリアの首都アブジャに到着した。

和解プロセスへのUNITAの関与拡大を要請:アンゴラ

 安全保障理事会は25日、アンゴラ情勢に関する非公式協議を行い、アンゴラ政府当局が和解・恩赦プロセスの確立のための措置を講じていることを受け、反政府勢力アンゴラ全面独立民族同盟(UNITA)に対し事態改善に向けた協力を要請した。

更なる人道援助のための資金が必要:コンゴ民主共和国

 コンゴ民主共和国に関する安全保障理事会の非公式協議終了後、グリーンストック議長は声明を発表し、同国に対する人道的援助のために必要と推定されている7200万ドルの内、現段階で13%しか拠出されておらず、さらなる協力を要請した。

初のアフリカ・マラリア・デー

 本日4月25日は「アフリカ・マラリア・デー」。
 マラリアが原因で毎年100万人以上が亡くなっているが、その9割がアフリカにおけるものであり、その大半が5歳以下の子どもである。

警察訓練学校で350名が訓練開始:ソマリア

 国連開発計画(UNDP:UN Development Programme)が支援した警察訓練学校はこのたび350名の訓練生(その多くは元民兵)を受け入れ、訓練を開始した。ソマリアには現在約5000名の警察官が在職中だが、近い将来1000名程度が退職するため、補充するかたちで配置される。

ESCAPが年次会期を終了

 バンコクで開催されていたアジア太平洋経済社会委員会(ESCAP;Economic and Social Commission for Asia and the Pacific)は本日、第57会期を終了し、開発を持続し、富の均等な分配を努力するよう要請した。

国民評議会は真実委員会設置を承認:東ティモール

 東ティモール国民評議会は25日、受容・真実・和解委員会の設置を定めた法案を承認した。この委員会は1974年4月25日から1999年10月25日までに起こった人権侵害について真実を究明する役割を負っている。(ポルトガルが独立を認めてからUNTAET設置までの期間を指す。)

アフガンの状況を警告:WFP

 世界食糧計画(WFP:World Food Programme)は25日、アフガニスタンで食糧生産が大きく落ちこむ恐れがあると警告した。これは種苗や水が不足していることに加え、耕作された農地が全土の40%にすぎないことから。

旧ユーゴ国際刑事裁判所、前大統領の逮捕状執行状況を確認する書簡を送付

 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所の Carla del Ponte 判事はユーゴスラビア共和国連邦の Momcilo Grubac 法務大臣に対し書簡を送り、ミロシェビッチ前大統領に対する逮捕状の執行状況について尋ねた。これは法務大臣が今月中の早い時期の執行を約束していたため。

UNMIK代表はアルバニア系コソボ人の解放を歓迎

 ほぼ2年の間セルビアの刑務所に収監されていた143名のアルバニア系コソボ人が解放されたことを国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK:the UN Interim Administration Mission)の Hans Haekkerup 代表は歓迎した。

チェルノブイリ原発事故から15年

 チェルノブイリ原発事故から15年が経過することを受けアナン事務総長は、今でも数百万人に影響を与えており、原発周辺地域に対する援助はさらに必要であると語った。原発事故は1986年4月26日に2基の原子炉が暴走し、16万平方キロの地域に大量の放射線を放出した。

「今日の一言」 − サリバンの原則 −

 サリバン師の功績を伝えるサイト http://www.revleonsullivan.org/indexf.htm の記述によると、サリバン師に関する事跡は次の通りです。
 サリバン師はフィラデルフィアのシオン・バプテスト教会の司祭で(それゆえに「師」と呼ばれるわけですが)、黒人として初めてGM(ゼネラル・モータース)の取締役に就任しました(1971年)。当時GMは南アフリカ共和国で最も多くの雇用しており、師は自らの立場からアパルトヘイトを終焉させるために働き、南アフリカ共和国内における企業の倫理規定を提唱しました。その結果、1977年には12社がこの倫理規定に調印することになりました。具体的には以下のような条項が挙げられています。

【サリバン原則】
原則1 食堂・娯楽施設・作業施設において人種差別をしないこと。
原則2 全ての従業員を平等にかつ公平に処遇すること。
原則3 同等あるいは同程度の仕事を同一の時間で行う全ての従業員に対しては同額の支払をすること。
原則4 多くの黒人やその他の有色人種が監督職・管理職・事務職・技術職に就けるよう職業訓練プログラムを開始し発展させること。
原則5 管理職や監督職に就く黒人やその他の有色人種を増員させること。
原則6 住宅・交通・教育・レクリエーション・健康施設などの労働環境以外の従業員の生活の質を改善すること。
原則7 社会的及び経済的、政治的正義の実現を妨げる法律及び習慣を撤廃するように努めること。

4月26日(木曜日) 文責:阿部

事務総長、アフリカン・サミットで感染症対策のグローバル・ファンド創設を提案

 アナン事務総長は、ナイジェリアのAbujaで開催されたアフリカン・サミットで演説し、エイズなどの感染症の拡大に対応するための新しいグローバル・ファンドの創設を提案。
http://www.un.org/News/dh/latest/sgaids.htm

 更に、米国のフィラデルフィアに飛び、月曜日には、米国をベースに活動する2千もの財団が加盟する財団協議会(Council of Foundations)の会合で演説し、6月に開催が予定されている国連総会エイズ特別総会までに同提案にコミットするよう要請する予定。

安保理、アフガニスタンで大規模な戦闘が再開したとの衝撃的ニュースに遺憾

 安保理議長を努めるJeremy Greenstock英国大使は、安保理メンバーを代表して会見し、アフガニスタンで大規模な戦闘が再開したことについて、最悪のニュースであると表明するとともに、平和裏の政治対話を継続することが唯一の紛争解決への道であると指摘。

中国外相、アナン事務総長の再任支持を表明

 安保理常任理事国である中国は、20日付けのTang Jiaxuan外相書簡において、今年末に任期を迎えるアナン事務総長が二期目も事務総長に就任することに支持を表明。

チェルノブイリ原発事故から15年、国連総会議長が危機管理改善の必要性を指摘

 1986年4月26日に起こったチェルノブイリ原発事故から15年、国連総会議長であるHarri Holkeriフィンランド大使は、将来二度とこうした事故を起さないよう防止・危機管理システムの改善が必要であると指摘。
http://www.who.int/environmental_information/radiation/depluraniumexecsume.htm

世界保健機構、劣化ウランの健康への影響等に関する新ガイドラインを発表

 世界保健機構(WHO:World Health Organization)は、"Depleted Uranium: Sources, Exposure and Health Effects"と題する新しいガイドラインを発表。劣化ウラン(depleted uranium)の健康への影響、対処方法等について参照できる。

"Say Yes for Children"キャンペーンがスタート

 これまでに例の無い世界キャンペーン"Say Yes for Children"がロンドンをはじめとする世界各地でスタート。このキャンペーンには、ネルソン・マンデラ、コフィ・アナン、ビル・ゲイツといった世界の有名人が勢ぞろいしており、9月に開催が予定されている国連総会子ども特別総会に向けて、人権を守るための様々な運動を展開する。
http://www.unicef.org/say_yes/
http://www.gmfc.org/en/index_html
http://www.unicef.org/specialsession/

「今日の一言」 − グローバル・ファンド −

 アナン事務総長がアフリカのリーダーが集うサミットでエイズ対策のための「グローバル・ファンド」の創設を提案したことに対し、欧州や世銀等が早くも賛同の声を上げています。
 世界銀行のJames D. Wolfensohn総裁は、ワシントン・ポスト紙に投稿し、HIV/エイズは、もはや単なる「保健問題」ではなく、これまでの半世紀に成し遂げた開発努力を脅威にさらすグローバルな「開発問題」であり、更には国際的な「安全保障問題」であると指摘し、今必要なのは軍資金(war chest)とするアナン事務総長の提案を支持する姿勢を鮮明にしています。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A14253-2001Apr27.html

 確かに、事務総長はアフリカン・サミットでの演説で、「軍資金(war chest)なくして、エイズとの戦争には勝てない」と資金の重要性を強調していますが、併せて、次のように述べています。

Everyone has his or her part to play. Let us now lay aside all turf battles and doctrinal disputes. The battle against HIV/AIDS is far more important than any one institution or project. Our success will not be measured byresolutions passed, appointments made, or even funds raised. It will be measured in the lives of succeeding generations.

 6月のエイズ特別総会に向けて、「グローバル・ファンド」創設に向けたアナン事務総長の挑戦は続くと思いますが、事務総長が「グローバル・ファンド」で集めようとしているのは、単なる「資金」ではなく、あらゆる人々のエイズと戦う意思をのせた資金だということを、我々はあらゆる機会に確認していくべきではないでしょうか。

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Updated : 2007/02/19