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Title : February 2001
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2月 1日(木曜日) 文責:阿部

事務総長と欧州理事会議長、中東和平交渉再開を希望

 アナン国連事務総長と欧州理事会(the European Council)のGoran Persson議長は声明を発表し、中東和平プロセスを支援する姿勢を繰り返すとともに、イスラエルとパレスチナが互いの相違点を乗り越え、2月6日のイスラエル首相選挙後直ぐにも交渉のテーブルに戻るよう希望を表明。

アナン事務総長、コロンビア和平交渉に懸念を表明

 アナン事務総長は声明を発表し、コロンビア政府と反政府勢力であるコロンビア革命軍(FARC:the Revolutionary Armed Forces of Colombia)との間の和平交渉が暗礁に乗り上げている状況に深い懸念を表明するとともに、両当事者に、誠実に交渉を続けるとともに、同国の人々の人権を尊重するよう要請。

パンナム103機爆破事件、裁判で無罪となったリビア人被告が帰還へ

 国連は、昨日のスコットランド・ロッカビー上空パンナム103機(Pan Am flight 103)爆破事件の裁判で無罪となったリビア人被告 Al-Amin Khalifa Fhimah 氏の祖国帰還のための必要な手はずを整え、国連のマークをつけたオランダ航空機で輸送。

コソボのアルバニア系住民指導者、ミトロビツァ市での暴力事件を非難

 コソボのアルバニア系住民指導者は、ミトロビツァにおいて国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK:the UN Interim Administration Mission)のHans Haekkerup代表及びコソボ平和維持部隊(KFOR)のCarlo Cabigiosu将軍と2時間にわたる会談を行った後、同市における最近の暴力事件を非難する声明を発表。

世界保健機構、劣化ウラン弾の健康被害の調査へ資金拠出を要請

 世界保健機構(WHO:World Health Organization)は、ペルシャ湾及びバルカン半島での紛争時に使用された劣化ウラン弾の健康被害について調査を実施するため、国際社会に対して約2百万ドルの資金拠出を要請。

国連コソボ暫定行政ミッション、劣化ウラン弾の健康への影響に関して中間報告

 国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)は、99年のバルカン紛争時にコソボで使用された劣化ウラン弾の健康への影響に関して中間報告を発表。同報告によれば、これまで劣化ウラン弾とがんや先天異常などとの密接な関連性を示す証拠は発見されていない。

国連児童基金、寒波でアフガニスタンの子どもたちが死亡していると警告

 国連児童基金(UNICEF:the UN Children's Fund)は、寒波の襲来によりアフガニスタンの国内避難民キャンプにおいて多くの子どもたちが死亡していると警告するとともに、これら子どもたちを救うために、今後、援助物資の提供を拡大する考えを表明。

世界保健機構、開発途上国で低品質の農薬が人間と環境に脅威と警告

 世界保健機構(WHO)と国連食糧農業機関(FAO:the UN Food and Agriculture Organization)は共同声明を発表し、開発途上国で市場にだされる年間約9億ドル相当の低品質の農薬が、人間の健康と環境に甚大なる脅威を及ぼしていると警告。

「今日の一言」 ― 米新政権と国連(その2) −

 水曜日に引き続き、パンナム103機爆破事件に関するニュースが報じられています。
 この事件は、記憶にある方も多いと思いますが、88年12月、英スコットランドのロッカビー上空でアメリカのパンナム機が爆破され、270人の死者を出したというものです。
 リビア人容疑者の引き渡しを要求する英米に対し、リビアのカダフィ大佐が拒否したため、両国の強い働きかけで国連安保理がリビアに対し経済制裁を発動。99年4月に容疑者2人がオランダに設置されるスコットランド法廷に出廷した後も、一部の安保理制裁が続けられていたのです。(関連する解説として http://www.issue.net/sun/topics.html#anti-Tariban 参照)

 この事件へのブッシュ政権の対応は、新政権の外交政策の最初の試金石となるはずでした。パウエル国務長官は、クリントン政権の経済制裁を批判し、その政策を見直すことを公言していましたし、「対イラン・リビア経済制裁法」に象徴されるクリントンの対リビア経済制裁は、WTO違反の恐れも強く国際的にも大きな非難に晒されてきたからです。
 しかし、米国、英国、カナダのマスコミは、リビアが犠牲者の遺族への補償と国家としての責任を認めない限り、この判決をもって制裁を解除する理由にはならないと、こぞってその社説で制裁継続を訴えているため、ブッシュ政権も身動きが取れない状態が続いています。
 制裁解除を求める諸外国や米国石油資本と制裁継続を訴える国内世論との狭間で、米新政権は、早くも難しい政策選択を迫られているのです。

2月 5日(月曜日) 文責:Tat

安全保障理事会が平和構築の広範な討論

 国際平和を維持するためのアプローチを洗練する継続的努力を続ける中、安全保障理事会は今日、紛争の後に通常の生活を回復するために国々をどのように支援するかについて広範な討論を行った。

貧困撲滅成功のためには農業地帯に焦点を

 公表されたばかりの国連報告によると、貧困撲滅のための政策は農業地域により焦点を当てなければならない。農業地域には、人々が自立的な社会的・経済的発展に責任を持つことを妨げている諸要因の中でも、教育および保健の欠如、過疎、高い出生率、そして女性に対する差別が存在する、と報告されている。

何百万ものインドの子供たちが地震のトラウマに襲われている、とUNICEF

 国連児童基金(UNICEF)は今日、五百万人にのぼる14歳未満の子供が、インドのクジャラート(Gujarat)州における地震でトラウマに襲われている、と語った。

安全保障理事会改革の国連総会ワーキンググループが2001年度会議

 安全保障理事会改革の複雑な問題群についての公開討論・交渉のための国連総会ワーキンググループは今日、2001年度の会議をニューヨークの国連本部にて開始した。

世界の後発開発途上国を援助する方策についての国連会議、ニューヨークにて開始

 ニューヨークにおける今日の国連会議は、LDCsとして知られている世界の後発開発途上国についての来たる国連会議の基礎準備をしており、後発開発途上国を世界経済に統合することを促進する政策および方策が主要問題として議論されている。

アナン事務総長は温室効果ガス削減のため京都議定書の履行を力説

 アナン事務総長は今日、温室効果ガス放出の削減をめざして開発先進国を規制する京都議定書の広範な適用を、環境政策策定者に対し力説した。

コソボ:国連ミッションは女性売買に対する最初の有罪評決を報告

 国連スポークスマンは今日、コソボにおいて女性売買に対する最初の有罪評決が出された、とPristina(コソボの州都)にて報告した。

国連報告によれば世界の気候変動は1年で3千億ドルのコスト

 国連環境計画(UNEP)によると、二酸化炭素その他の温室効果ガスの排出を抑制するため緊急の努力がなされなければ、地球温暖化は世界にとって年間数千億ドルの費用となる、と。

2月 6日(火曜日) 文責:Jo

国連と地域的機関は平和建設を共有すべき、とアナン氏

 国連と地域的機関の第4回ハイレベル会議が開始した。会期は2日間。テーマは、「平和建設のための協力」。アナン事務総長は開幕演説において、国連および地域的機関に対し、平和建設に関するビジョンを共有し、それを進めるための具体的行動計画をつくるよう促した。

エチオピアとエリトリア、緩衝地域の設置に合意

 ケニアの首都ナイロビにおいて、国連エリトリア・エチオピア・ミッション(UNMEE)の第3回軍事調整委員会が開催された。委員会に出席したエチオピアとエリトリア両国は、暫定的安全地帯の設置を進めることに合意し、具体的な日程を決めた。

人権高等弁務官、各国に対し、人種主義の台頭を注視するよう促す

 ロビンソン人権高等弁務官は国連本部で記者会見し、反人種主義世界会議(8月31日−9月7日)に関連して、ナチズムに類似した過激派の台頭を放置することは、将来、緊張と暴力の拡大を招くこともあり得る、と警告を発した。

ハイチの国連文民支援団、任務終了

 国際ハイチ文民支援団(MICAH)の任期がきょう、終了。ハイチにおける混沌とした政治状況、司法や治安の分野における2国間援助の減少といった要因により、支援団の任務遂行は困難となり、昨年11月、アナン事務総長が総会に報告書を提出、支援団の任務終了を勧告していた。

先進国で毎年2万人以上の子ども、事故傷害死:ユニセフ

 ユニセフはこのたび、先進国の子どもの事故傷害死に関する調査報告を発表。同報告によれば、OECD加盟国においては、2万人以上の子ども(1歳−14歳)が、事故傷害により死亡している。交通事故死の割合が最も高いが、溺死、焼死、転落死なども多い。

ギニア:UNHCR、危険地域から難民を移送

 ギニア南西部の国境地域が不安定化していることから、UNHCRはこのたび、同地域の難民キャンプにいる数万人の難民たちを同国内陸部へと搬送し、再配置する作業を開始した。

コロンビアで、襲撃事件発生、難民がベネズエラに流出:UNHCR

 UNHCRによれば、このたび、コロンビア北部において、武装集団による襲撃事件の発生を伝える情報が流れたことから、この2週間において、同地域の先住民、約400人が隣国ベネズエラに流出した。

2月のイラク石油価格、承認される

 対イラク安保理制裁監視委は、イラクの要請に応じて、石油食糧交換プログラムの下で売却される石油の改定価格(今月分)を承認した。

WFP、インドの大地震被災者に対し、緊急援助活動を計画

 世界食糧計画(WFP)は、インドの大地震の被災者30万人に対し、4ヶ月間にわたり、400万ドル相当の食糧援助活動を行う旨発表した。

東ティモール:1999年騒乱事態下の人道犯罪に対し、第2次訴追

 国連東ティモール暫定行政機構(UNTAET)の検事総長はこのたび、東ティモールの住民投票後の騒乱状態下に人道に対する罪を犯した容疑者5人を起訴した。これら5人のうち、民兵2人と村長1人はすでに勾留されているが、インドネシア軍人と公務員の2人は依然、逃亡中である。

人権委、新・ミャンマー特別報告者を任命

 Paulo Sergio Pinheiro氏(ブラジル)がこのたび、Rajsoomer Lallah氏(モーリシャス)の後任として、人権委員会のミャンマー担当特別報告者に任命された。Pinheiro氏は現在、人権小委員会のメンバー。これまでに、トーゴに関する国際調査委員会メンバーや、ブルンジの人権状況に関する特別報告者を務めたこともある。

UNEP、新種の駱駝を発見

 国連環境計画(UNEP)はこのたび、アジアの辺境地において、絶滅の危機に瀕する、新種の駱駝を発見したことを明らかにするとともに、この地域を荒らしまわる密猟者がこの種を絶滅に追いこむ危険を指摘した。

エイズ感染者支援のため、国連のホームページとタイム誌が協力

 Netaid.orgはこのたび、タイム誌と協力し、インターネット利用者に対して、アフリカおよび東南アジアのエイズ予防・治療支援のための簡便な方策を提供する、と発表した。Netaid.orgは、エイズとの闘いを支援するために、国連開発計画(UNDP)とシスコ・システムズが共同で立ち上げたホームページ。

仏女優 Elsa Zylberstein さん、国連人口基金の親善大使に

 フランスの女優Elsa Zylbersteinさんが、国連人口基金(UNFPA)の親善大使に任命された。今後、Zylbersteinさんは、リプロダクティブ・ヘルス・サービスへのアクセス向上に向けた国際的支援を拡大すべく、啓発活動を行っていく。

2月 7日(水曜日) 文責:山本

ルワンダ大統領、安保理で演説

 ルワンダの Paul Kagame 大統領は7日、ビクトリア湖周辺地域の情勢に関する安全保障理事会に出席し、同国の軍隊をコンゴ民主共和国東部から撤退させないのは、1994年の虐殺に関与したとされる民兵組織 Interahamwe の存在に脅威を感じているからだと説明した。
 【演説の概要】:http://www.un.org/News/Press/docs/2001/sc7008.htm

事務総長と国連地域機関の責任者が平和構築に関して討議

 国連の地域機関の責任者らとの2日間にわたる会議を終えたアナン事務総長は、会議の内容について語り、紛争の防止のための平和構築活動の役割の重要性を強調した。

事務総長、イスラエル新首相に和平努力の継続を要請

 アナン事務総長は7日、イスラエル首相選挙に勝利したリクード党首のシャロン氏に祝辞を述べ、中東における和平努力の継続を要請した。

UNFPA、インドへ医師団を派遣

 国連人口基金(UNFPA;UN Population Fund)は7日、地震に見舞われたインドのグジャラート州に12名からなる医師団を派遣することを発表した。この医師団は州内を巡回し、特に妊婦や新生児の診察を行う。

WFPは米国のアフガン支援を歓迎

 世界食糧計画(WFP;World Food Programme)は、飢えと寒さで困窮しているアフガニスタンに対し合衆国が援助物資を緊急輸送したことを歓迎した。

WHOは、不純物の混入した薬品の危険性を指摘

 世界保健機関(WHO;World Health Organization)は、開発途上国で不純物の混入した薬品で患者−特に幼児−が死にさらされる危険が高まっていると警告した。WHOによれば最近の15年で数百人の患者(大半は子ども)が、自動車のエンジンの不凍液として用いられる猛毒のジエチレングリコールが混入した薬品を投与されて亡くなっている。

コソボで初めて 女性が郵政事業の長に

 国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK:UN Interim Administration Mission in Kosovo)は、郵政事業公社(PTK;Post and Telecommunications Enterprise)の長として Leme Xhema 氏を任命した。女性がコソボで郵政事業のトップに立つのは初めて。

東チモールでは火器の生産・販売を規制

 東チモール暫定内閣は7日、地域内の治安維持のため火器・武器・爆発物の生産・加工・所有・販売・輸出入に対して規制を行うとの政令を公布した。

UNEPが地球温暖化を警告

 国連地球環境計画(UNEP;UN Environment Programme)は7日、大気中に放出される温室効果ガスが原因で、極地の温度が上昇し、永久凍土として知られる凍った土が溶け出していると警告した。永久凍土は二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスを固定化する役割を担っていたが、近年の地球温暖化で溶け出し、逆に温室効果ガスの排出源となって一層温暖化を加速させている原因となっている。

ケニア軍の将校UNMEEの副司令官に任命

 国連エチオピア・エリトリアミッションは副司令官としてケニアの Christopher Kibet Arap Kuto 准将を任命した。これまでの旧ユーゴスラビアにおける国連ミッションへの参加(UNPROFOR)などの経験が買われたもの。

「今日の一言」 ― 苦しむようにつくられていない者 ―

 1万7000人以上の死者を出したとされるインド西部大地震に対し、世界各国・各機関が支援の手を差し伸べようとしています。しかしながら被災者の隅々まで救援物資が届いていないという現実もあります。事態の対応に追われて当局が混乱しているだけでなく、今なお残るカーストが救援活動の妨げになっているというのです。
 CNNの記事(http://www.cnn.co.jp/2001/WORLD/02/08/india.caste/index.html)によると、1つのキャンプ地に物資が届いてもカーストの上位によいものが集められてしまうのです。同記事では、「国境なき医師団(MSF)」はカーストを計算にいれた活動を行っていると報じています。一見すると差別を前提としているわけで、「人道」援助と相容れないのではないかという感じもするのですが、MSFの考える「人道援助」を徹底するとそのような行動になるとも言えます。1982年から1994年までMSF理事長であったロニー・ブローマンは『人道援助、そのジレンマ』のなかで、援助の範囲を活動の場に限定すること、政治による/への介入を一切拒否することを強調しています。すなわち、そこに苦しむ人がいるなら、その苦しみから解放することだけに集中するという姿勢を貫く、ということです。カーストのせいで援助物資が届かないからといってその場所でカースト制を非難しても、援助物資は届かないのです。ならば、いったんカースト制の是非と言う問題を棚に上げてとにかく救援物資を届けるようにするという姿勢をとっているわけです。
 もちろん、その援助により差別構造が温存されるという「ジレンマ」もあります。
 このあたり、実に微妙で議論が分かれるところだとは思いますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。
 ブローマンはこう言います。

 “「人間とはなにか」という問いに対し、人道援助の哲学は、「苦しむように   つくられていない者」とだけ答えます。人道援助の諸原理は、苦悩の深さを   歴史や政治の尺度にあわせて考えることを禁じるのです。”
(ロニー・ブローマン;『人道援助、そのジレンマ』;産業図書)

2月 8日(木曜日) 文責:阿部

アナン事務総長、大島賢三国連人道問題調整事務所長をアフガニスタンに派遣

 アナン事務総長は、アフガニスタンにおける人道危機に対応するため、大島賢三国連人道問題調整事務所長(OCHA)を来週にも現地に派遣し、現在の人道状況を把握するとともに、国際社会に協力を要請する。

国連安保理、旧ユーゴ戦争犯罪法廷判事の候補者リストを国連総会に送付

 国連安保理は、旧ユーゴ戦争犯罪法廷(International Criminal Tribunal for the former Yugoslavia)の判事の候補者26名のリストを国連総会に送付。同法廷は、バルカン紛争時に国際人道法に違反する大量虐殺に加担した個人を訴追するために設置されており、14人の判事から構成されている。判事に選ばれるためには国連総会で絶対多数の支持を得る必要がある。任期は4年。

事務総長特別顧問、アンゴラ紛争について英国産業界と意見交換

 アナン事務総長のアフリカ特別顧問(Special Adviser on Africa)のIbrahim Gambari氏は、アンゴラ紛争を終結させる方法について、英国政府高官やロンドンのDeBeers, Chevron, Shell International, British Petroleumといった石油やダイヤモンド業界のリーダーと意見交換。

国連難民高等弁務官、西アフリカ5ヶ国を歴訪

 新しい国連難民高等弁務官であるRuud Lubbers氏は、西アフリカの難民を巡る状況の悪化を受けて、同地域のGuinea, Liberia, Sierra Leone, Cote d'Ivoire, Maliを訪問し、地域のリーダーに対し援助隊員等の安全確保を求める予定。

国連開発計画、グローバリゼーションにより地域固有の文化の消滅を警告

 国連開発計画(UNEP:the UN Environment Programme)は、ナイロビで環境会議を開催し、グローバリゼーションが進展する中で、地域固有の文化や伝統が急速に失われつつあると指摘するとともに、こうした知識は、いったん失われると二度と回復できない("lost forever")と警告。

国連難民高等弁務官、EUに対し亡命者の受け入れ政策の調和を提案

 Ruud Lubbers国連難民高等弁務官(UN High Commissioner for Refugees)は、EU司法・内務担当相会議(Council of EU Ministers for Justice and Home Affairs)で演説し、亡命者の受け入れのためのドアをオープンにするよう要請するとともにEU各国で政策の調和を図るよう提案。

「今日の一言」 − UNEPネット −

 ナイロビで環境会議が開催されたとのニュースについては、日本でも一般紙に、「UNEP報告 2500言語 消滅の危機」(9日付日経)等と報じられていますが、海外メディアが注目したのは、むしろ、同時にUNEPが発表した"UNEP.net"というウェブサイトのことだったようです。

http://www.unep.net/

イギリスBBCは、"UN launches one-stop green website"との見出しで、またファイナンシャル・タイムズも"UN offers e-data on polluters"とウェブの立ち上げを報じています。

http://news.bbc.co.uk/hi/english/sci/tech/newsid_1160000/1160555.stm
http://globalarchive.ft.com/globalarchive/articles.html?id=010208010573

 元NASAの科学者である国連環境計画のForesman博士が指揮しているプロジェクトだけのことはあって、実際に見てみると、UNEPが入手できる環境に関する情報をもれなく網羅して、誰にでも使えるように工夫されていますし、衛星からの情報を活用して、画像なども非常に精緻なものを入手することができます。
 担当者らが「これまでは軍事諜報機関のみが使用しえたレベルの情報」と自賛するのも分からないではありません。Foresman博士は、「この技術は、問題を指摘するためだけのものではなく、解決策を発見するために使うことができる」と述べていますが、国連の環境への取り組みが大きな壁にぶつかり、各国の取り組みが停滞している中で、国連が起死回生の勝負に出てきた、一つの現れかもしれません。

2月13日(火曜日) 文責:Jo

最近の危機的事態によるパレスチナ経済の損失、10億ドル

 ラーセン中東和平プロセス事務総長特別調整官はきょう、中東における暴力継続がパレスチナ経済に及ぼす影響に関して、報告書を発表。これによれば、最近の危機的事態の発生以降、パレスチナ経済が被った損害は、およそ11億5000万ドルにのぼる。

安保理、コソボに関する公開会合

 安保理、コソボに関する公開会合を開催。平和維持活動担当事務次長 Jean Marie Guehenno 氏は最新情勢についてブリーフィングを行い、コソボ選挙を年内に実施するためには、4月までに制度的枠組みの主要な内容を決めなければならない、と指摘した。

アナン氏、西アフリカへ調査団派遣

 アナン事務総長は、西アフリカの平和と安全、地域協力、人道問題、経済社会開発といった多分野における最優先ニーズを明確化すべく、来月、学際的な調査団を同地域に派遣する。きのう、ECOWAS代表団を交えて開催された安保理非公開会合において、事務総長が明らかにした。

安保理メンバー、アフガン紛争当事者に交渉の開始を求める

 安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、アフガニスタンにおける紛争継続に遺憾の意を示すとともに、紛争当事者が敵対行為を停止し、国連の仲裁下で、交渉を開始するよう呼びかけた。

アナン氏、コンゴの国連兵力を3000人まで増強するよう勧告

 アナン事務総長はコンゴ民主共和国に関する報告書を安保理に提出、同国における和平達成の見込みに希望を表明し、安保理に対し、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)の兵力を3,000人まで 増強するよう促した。

安保理、ハイチに和解努力の継続を促す

 ハイチ国際文民支援団(MICAH)は2月8日、その任務を終了したが、安保理議長はきょう、理事国を代表して報道声明を発表し、ハイチ当局が和解に向けた努力を継続し、対話を通じた対立点の解決に努めるよう求めた。

難民高等弁務官、ギニア南西部の人道的窮状の緩和方策を模索

 ルベルス難民高等弁務官はきょう、2日間のギニア訪問を終了。滞在中、弁務官は同国南西部で身動きがとれなくなっている膨大な数の難民たちに対する人道援助の方策を模索した。

ザンジバルとペンバ両島で、暴力的衝突後、難民が大量流出:UNHCR

 UNHCRによれば、アフリカの双子島、PembaとZanzibarにおいて、先月、示威運動や警官との暴力衝突が起こり、何人もの死傷者がでたが、その後、1000人以上の難民がケニアに流出している。

スーダンで、数百万人が深刻な飢餓に直面:WFP

 スーダンの数百万の人々が、内戦の継続と干ばつの悪化により、深刻な飢餓に直面している、と世界食糧計画(WFP)が警告。同計画は、同国の政府および反政府勢力の支配地域双方にいる290万の人々に対し、年末まで食糧を提供するために、国際社会が1億3,500万ドルを拠出するよう呼びかけた。

シエラレオネ反政府勢力、略奪武器を国連に返還

 シエラレオネ・マケニにおいて、きのう、国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)と反政府勢力(RUF)の高位級会合が行われた。その後、RUFはこれまでにUNAMSILから略奪した56以上の武器や通信装備、9台の車両を返還。

イラク、石油食糧交換プログラムの下、資金配分計画を提出

 イラク政府はこのたび、国連の管理する対イラク人道援助資金配分計画(今後半年間で55億ドル)を提出した。この計画の発効には、事務総長の承認が必要である。

東ティモール、1999年の重大犯罪事件の裁判(2件目)が開始

 東ティモールにおいて、1999年に発生した重大犯罪事件(2件目)に関する裁判が開始した。ディリ地裁でこのたび裁かれるのは、同年5月28日にErmera地区のAsulau村で起こった男性殺害事件の 被告(36歳の男性)である。

インド大地震:ユニセフが1万4000人の子どもに、はしか予防接種運動

 大地震に襲われたインドにおいて、ユニセフはこのたび、はしか予防接種運動を開始、最初の2日間で、5歳未満の子ども1万4000人以上にワクチン投与を実施した。

昨年11月に中断した気候変動交渉、今夏再開へ

 月曜日夜、オランダ環境大臣Jan Pronk氏が国連本部で発表したところによると、昨年11月に一時中断していた気候変動に関する交渉が今夏、再開する方向である。具体的な日程や場所は未定だが、おそらく6月中旬から7月下旬になる見込み。

新・反テロ条約準備、国連本部で進む

 世界各地で発生するテロ行為の件数が増加するなか、総会アドホック委員会は来週、ニューヨークで会合を開き、現行の関連諸条約強化のため、新たな反テロ条約草案を煮詰める予定。

国連大学とウルスター大学、平和に関する新研究書を発表

 国連大学とウルスター大学はこのたび、紛争後の平和構築に関する研究書を発表し、元兵士や準軍事組織要員たちの雇用確保が、平和を確実なものとするための不可欠な要素のひとつである、と指摘した。

UNVとジョージメイソン大学、デジタル・デバイド解消のため協力

 ジョージメイソン大学はこのたび、国連情報技術サービス(UNITeS)とパートナー関係を結び、同大学の大学院生をボランティアとして、開発途上諸国に派遣し、情報技術分野の支援を行っていく旨発表した。UNITeSは、途上国と先進国の間のデジタル・デバイドの解消をはかることをねらって、事務総長が提唱したもので、国連ボランティア(UNV)がその調整機関となっている。

2000年の特許請願件数、最高を記録:WIPO

 世界知的所有権機関(WIPO)によれば、2000年、特許協力条約の下において、特許請願件数は過去最高の9万件を記録した。この件数は、1999年に比べて23%多い。

2月14日(水曜日) 文責:山本

事務総長、米国務長官と会談

 アナン事務総長は14日、新しく合衆国国務長官に就任したコリン・パウエル氏と会談し、合衆国と国連の関係強化を確認した。

開発財政に関する検討パネルを設置

 国連はこのたび、開発途上国の開発資金のニーズに十分にこたえるための現実的な解決策を検討するための、専門家パネルを設置した。同パネルは5月までに勧告を提出する予定。
 [事務総長の会合でのスピーチ内容]
   http://www.un.org/News/Press/docs/2001/sgsm7714.doc.htm

事務総長、イラクへの援助計画を承認

 アナン事務総長は14日、昨日提出された今後半年間のイラクに対する人道援助計画(55億ドル分)の計画を承認した。12億7000万ドルは食糧調達に、6億ドルは石油産業施設の修理に、3億8700万ドルは医薬品・医療品の購入に使われる。

事務総長、再度地震に襲われたエルサルバドルに対する支援を要請

 アナン事務総長は14日、先月13日に続いて再び大地震に見舞われたエルサルバドル復興のための支援を呼びかけた。

RUFが難民帰還のためのルート確保に協力へ

 シオラレオネを公式訪問中の Ruud Lubbers 国連難民高等弁務官は14日も精力的に同国首脳らと会談し、反政府勢力・革命統一戦線(RUF;Revolutionary United Front)が、難民帰還のため安全なルート確保に応じる可能性がある感触を得た。
 国連難民高等弁務官事務所ではギニア南西部からシオラレオネに帰還するルートを確保しようと努力していた。

事務次長がアフガニスタンを訪問

 内戦と旱魃で極めて悪化した状況にあるアフガニスタンの実状を確認するために大島賢三人道問題担当事務次長は同国を訪問し、ラバニ大統領ら政府首脳と会談した。
 15日は難民キャンプを視察予定。6つある難民キャンプでは8万人の国内避難民が生活しているが厳しい寒さで150名が亡くなっている。

事務総長特別調整官、EU首脳と会談

 中東和平プロセス事務総長特別調整官の Terje Roed-Larsen 氏は、昨今の中東危機の影響で疲弊したパレスチナ経済を支援を要請するためにEU各国を訪問する予定で、14日にはブリュッセルに入り、EU高官と会談した。
 13日に発表された報告書によると、昨今の中東危機でパレスチナ経済は11億5000万ドルの損失を蒙ったと見積もられている。

コソボ暫定協議会、セルビア人狙撃を非難

 コソボ暫定協議会(KTC;Kosovo Transitional Council)は13日に発生した狙撃事件でセルビア人1名が死亡、他2名が負傷したことを非難した。被害者らはセルビアから帰還の途中で、国際治安部隊(KFOR)の護衛がいたが、待ち伏せをうけ狙撃された模様。

UNDP総裁は東チモール独立のための政府機関強化を要請

 東チモールを訪問していた国連開発計画(UNDP;UN Development Programme)のブラウン総裁は独立への円滑な移行のためには政府機関の強化が必要であると語った。

カリブ海沿岸地域で新たなエイズ対策開始

 国連とカリブ共同体(CARICOM;Caribbean Community)との共同で汎カリブ・エイズ対策パートナーシップ(Pan-Caribbean Partnership against HIV/AIDS)が開始され、14日、その記念式典がバルバドスで開催された。
 カリブ海沿岸12か国のうち9か国では感染率が上昇しており、15〜45歳の死因の高位を占めている。

UNV事務局長、ボランティア活動の比率低下を指摘

 国連ボランティア(UNV;UN Volunteers)の Sharon Capeling-Alakija 事務局長は14日、国連本部でブリーフィングを行い、昨今の政府開発援助(ODA;Official Development Assistance)の減額傾向の影響を受けて、開発計画に従事している国連ボランティアの数も減少していると指摘した。
 [ブリーフィングの内容]
   http://www.un.org/News/briefings/docs/2001/volunteersbrf.doc.htm

ユニセフ事務局長、ベトナムの状況をレビュー

 ユニセフ(国連児童基金;UNICEF)の Carol Bellamy 事務局長は14日から4日間の予定でベトナムを公式訪問し、同国の子どもの権利保護に関する状況をレビューする。同国における初等教育の進展や、栄養失調・エイズ対策等についても同国首脳と討議する予定。

「今日の一言」 ― 守るべきもの ―

 今週、日本ではハワイ沖での練習船「えひめ丸」と米国原潜との衝突事故の話題とこの事態に対する森首相の対応に非難が集中していますが、(首相の対応は論外として)その非難のポイント自体も的外れのような気がしています。
 決定的に欠けているのは、(どういう経緯でその立場になったのかはともかく)、自分の置かれている立場で守るべきものは何なのかということに対する自覚ではないかと思うのです。それが追求されるべきです。
 まあ、現在、国に何かしてもらおうと期待している日本国民も少ないだろうなとも思いますが、それでも、何か起こった(特に国民の生命や財産が危険にさらされた)時、断固として守る姿勢を見せることが、国と国民の間のぎりぎりの信頼関係を確保するものではないかと思うのです。

弱いくせに口先では  「守るべきもの」なんて言ってさぁ
(P♀rn♂ Graffiti 『憂色』)

 森首相がパターを投げ出して官邸に戻ったところで、現実に採り得た方策というのは限られていただろうし、実際何もできなかっただろうなとは思いますが、それでも、守るべきものを守る姿勢を見せる(せめて「見せてくれる」)必要があったのです。
 安全保障とは、国を守ることではなく国民の生命を守ることなのだということを、そしてその責務が自分にあるということを決定的に忘れている。非難されるべきはその点であって、ゴルフ場にいたことなどではありません。
 国に国民を守る意志がないことが露呈したのであれば、国民は国を倒してもかまわない。なぜならそのための代議制度であり、権限委譲を選挙を通じて行っているからです。

守るべきものがある私はとても強いからね
(浜崎あゆみ 『And Then』)

 おそらく人間が最も強くなれるのは守るべきものを守るときであって、逆にそのような時に守らない姿勢を採れば、回復しようがないほど信頼を損ねてしまいます。

2月15日(木曜日) 文責:阿部

世界食糧計画、エルサルバドル地震被災者援助の資金拠出を要請

 世界食糧計画(WFP:World Food Programme)のCatherine Bertini事務局長は、エルサルバドルの地震被災者に供給すべき食糧が不足していると指摘し、国際社会に緊急に救援資金の拠出を要請。

国連緊急援助調整官、アフガニスタンで救済援助の必要を強調

 アフガニスタンを訪問中の大島賢三緊急援助調整官(UN Emergency Relief Coordinator)がヘラト州の避難民キャンプを訪れ、厳しい状況を耐え忍ぶ難民の状況を視察。

イラク賠償委員会の管理理事会、議長を選出

 ノルウェー駐国連大使のSverre Bergh Johansen氏を国連イラク賠償委員会(the UN Compensation Commission)の管理理事会(the Governing Council)議長に選出。任期は2年間。同委員会は、賠償委の政策立案機関であり、安保理の理事国で構成。

ユニセフ視察団、コンゴからウガンダに流出した子どもの実態調査

 国連児童基金(UNICEF:the UN Children's Fund)の視察団がウガンダのキャンクワンジ国立政治教育学校(the Kyankwanzi National Political Education School)を訪問。コンゴ民主共和国から流出し同校に滞在する難民の子どもたちの状況について調査。

国連環境計画、環境条約の整理統合で資金創出可能と指摘

 国連環境計画(UNEP:the UN Environment Programme)は声明を発表し、現行の様々な環境条約を整理統合した場合、それぞれの条約の下に義務となっている国別報告の手間を省くことが可能となり、その結果、毎年数百万ドルの経費を実質的な野生生物保護活動のための予算に振り向けることができると指摘。

ユネスコ、東ティモールで博物館建造プロジェクト

 国連教育科学文化機関(UNESCO:the UN Educational, Scientific and Cultural Organization)と東ティモール暫定行政機構(UNTAET:the UN Transitional Administration in East Timor)は、ディリにある18世紀の建造物Uma Fukunを修復し東ティモール文化センター・国立博物館とするために協力していくと合意。

欧州経済委員会、移行経済諸国の女性企業家に関するウェブサイトを立ち上げ

 欧州経済委員会(ECE:the UN Economic Commission for Europe)は、移行経済諸国で活躍する女性企業家たちを紹介するホームページを開設。

国連人口基金、妊娠出産による女性の死亡状況を報告

 国連人口基金(UNFPA:the UN Population Fund)は、「妊娠・出産による女性死亡状況:1998‐1999年」("The Maternal Mortality Update 1998-1999")を発表。報告書によると、妊娠や出産による合併症で、毎年約50万人の女性が死亡している。

国連人口基金、2000年ミスユニバースを親善大使に

 国連人口基金(UNFPA)は、2000年ミス・ユニバースのLara Duttaさんを親善大使及びリプロダクティブヘルス(reproductive health care)と家族計画サービスの向上をねらうFace to Face Campaignのスポークスパーソンに任命。

「今日の一言」 − The New Drug War − 

 エイズ治療薬の製造・販売を巡り、欧米先進国と途上国が激しく対立しています。
 インドの製薬会社シプラが、世界最大の英医薬最大手グラクソ・スミスクライン(GSK)が開発した治療薬のコピー版を製造し、「国境無き医師団」を経由してアフリカで無償配布するというのです。これに対し、英政府がインドをWTOに提訴、英GSK製薬大手が、コピー薬の輸入を認めた南ア政府を相手に訴えを起こす可能性がでてきています。

 GSKと言えば、ゲノム(全遺伝情報)を利用した新薬開発が本格化する中で、昨年末にスミスクライン・ビーチャムとグラクソ・ウエルカムが合併して出来た会社で、米ファイザーと肩を並べる世界最大手の医薬品メーカー。約1万7千人の研究開発要員を擁し、年間23億ポンドの研究開発費を投じて新薬を開発。「コピー薬がはんらんすれば、新薬開発に巨額を投じる企業は投資の回収ができなくなる」と知的所有権保護をたてに筋を通そうと必死です。一方の途上国やNGOは、人道を前面に打ち出し、「コピー薬の製造・輸入を止めれば、 途上国で多くのエイズ患者が命を失う」と、国際キャンペーンを開始しました。

 昨年8月のビッグコミックに掲載されたゴルゴ13「錆びた黄金」では、全く同じ、エイズ治療薬の違法複製を巡るストーリーが展開されています。ネルソン・マンデラ退陣後の南アフリカ共和国で、エイズ治療薬の違法複製を進める同国が違法複製に反対するアメリカ副大統領の暗殺をゴルゴ13に依頼するという内容。現実には暗殺計画はないと思いますが、代わりに激しい法廷闘争が繰り広げられそうです。

(参考)
ロンドン・エコノミスト最新号 "Science and profit"
http://www.economist.com/displayStory.cfm?Story_ID=507324

インターナショナル・ヘラルド・トリビューン "A Harsh Campaign to Prevent Affordable AIDS Treatment "

http://www.iht.com/articles/10323.html

ワシントン・ポスト紙 "U.S., Brazil Clash Over AIDS Drugs"
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A29626-2001Feb5.html

2月20日(火曜日) 文責:Jo

コンゴ関係当事者の間に「新しい精神」、平和への希望を生む:アナン

 アナン事務総長は月曜日、ルワンダ大統領との電話会談。同国がコンゴ民主共和国のPwetoから撤退するとの通告を受けた。これを受けて、事務総長は、国連監視団および特別代表に対し、監視員を配置し、この撤退に協力するよう指示をだした。また同国に関する別の動きとして、カビラ・コンゴ民主共和国大統領はこのたび、ボツワナ大統領がコンゴ内対話促進者として活動することに合意した。アナン事務総長が今朝、国連本部登庁時、記者団に明らかにした。なお今週水曜日と木曜日の2日間、安保理はコンゴ民主共和国の情勢に関する会合を開催する。

安保理、各国の平和建設を支援する措置を約束

 安保理、平和建設に関する公式会合を開催し、議長声明を採択。紛争に突入している国や紛争から抜けでようとする国を支援する方策として、平和建設を促進し、社会の正常化を援助するため、一連の措置を講じる意向を 示した。

エイズ対処には資源とリーダーシップが必要:事務総長

 エイズ特別総会(6月25日−27日)のための事務総長報告がきょう、発表された。同報告において、事務総長はエイズ危機に対処するための一連の提案を行い、目標達成のための適切な資金拠出とリーダーシップを 求めた。

今月下旬のイラクとの会談、予定どおり実施へ:アナン

 アナン事務総長はきょう、このたびの英米によるイラク空爆にもかかわらず、今月下旬に予定された自らのイラク政府との会談を計画どおり実施する意向を示した。また事務総長は、今回の空爆に関して、英米から事前の 相談は何も無かったことを指摘したうえで、空爆後、米国当局から、これが通常の活動の範囲を超えるものでない趣旨の説明があったことを明らかにした。

100万のアフガニスタン人が飢餓のおそれ、緊急援助調整官が警告

 アフガニスタンの人道状況視察を終えた大島賢三緊急援助調整官はきょう、ジュネーブで記者会見し、約100万のアフガニスタン人が飢餓状態に陥るおそれがあると警告し、人道援助のための拠出を求めた。

パレスチナ経済崩壊により、大惨事のおそれも:アナン

 パレスチナ人民支援に関する国連セミナー、ウィーンで開催。アナン事務総長は、そのメッセージにおいて、中東和平プロセス特別調整官がパレスチナ経済の崩壊を警告した最近の報告書を指摘し、現状改善を早急に図らない場合、その結末は破壊的となり得る、と述べた。

反人種主義世界会議・アジア準備委、開催中

 反人種主義世界会議・アジア地域準備会合がきのう、テヘラン(イラン)で開始した。これが反人種主義会議(今年9月、ダーバン)に向けた、4つの地域会合の最後となる。これまでの地域会合は、ストラスブルグ、 サンチアゴ(チリ)、ダカールで、それぞれ開催された。

アナン、アフリカ指導者に対し、人身売買の撤廃に向け協力を促す

 「人身売買に関する汎アフリカ会議」がこのたび、アブジャ(ナイジェリア)で開始。日程は、2月19日から23日まで。アナン事務総長はメッセージを送り、アフリカ諸国に対し、「人身売買に反対するアフリカ・イニシアチブ」を作成し、犠牲者の人権保障策などを打ち出すよう促した。

ユニセフ、ウガンダの軍事学校で163人のコンゴ子ども兵士を発見

 ユニセフ主導で、ウガンダのKyankwanziを視察した派遣団がこのたび、3日間の訪問を終了。ユニセフによれば、派遣団はウガンダの政治教育学校において、コンゴ民主共和国を流出した子ども163人を発見した。 これらの子どもたちはコンゴのBuniaにいる家族のもとに帰ることを希望しており、現在、ユニセフはその帰還準備を整えている。

アルコール、欧州若者の死亡原因第1位

 WHOはこのたび、「疾病による世界の負担、2000年報告」を発表。同報告によれば、ヨーロッパにおいて、4人に1人の男性(15歳−29歳)は、何らかの形でアルコールが原因となり死亡しており、この死亡率は一部の東欧諸国に限った場合、3人に1人のレベルにまで達する。

WFP、ブルンジ北部に蔓延する栄養不良に憂慮

 WFPはきょう、ブルンジ北部で蔓延する飢餓および栄養不良に対する憂慮を再度表明。同地域においては、マラリアや干ばつ、不作の複合的原因により、数万の人々が窮状に陥っている。

国連森林フォーラム、事務局をニューヨークに設置

 国連森林フォーラムはこのたび、ニューヨークに事務局を置くことを決定した。G77や中国が、開発途上国の参加を最大限に保障するためとして、ニューヨークへの設置を強く主張した。

FAO、モンゴル遊牧民の援助のため、870万ドル拠出を求める

 FAOはきのう、ローマ本部で声明を発表し、モンゴルにおいて今冬、50年ぶりの最悪の被害に苦しむ遊牧民たちを支援するため、国際社会が870万ドルの拠出を行うよう訴えた。

シエラレオネのヘルスケア活動家、支援が必要:WHO

 WHOはきょう、フリータウンで声明をだし、シエラレオネにおいて、ヘルスケア活動に携わる人々が対処する帰還民や避難民の規模の大きさなどを指摘し、追加支援の必要を訴えた。

国際母国語デー、世界の6700語を祝う

 国際母国語デー。ユネスコはこの国際デーを記念し、世界6700の言語のそれぞれが、伝統、情緒、創造性を背景にし、人間の生活と同様の価値や個性をもっているとして、多言語主義や文化の多様性の 促進を呼びかけた。

国連とレバノン国営放送、女性問題に関するテレビ番組作成へ

 国連西アジア経済社会委員会(ESCWA)とレバノン国営放送(NBN)はきょう、女性のエンパワーメントに関する一連の番組作成を開始する、と発表した。

2月21日(水曜日) 文責:山本

今こそ兵力撤退の時、と事務総長

 安全保障理事会はコンゴ民主共和国情勢に関する2日間にわたる協議を行い、会議の席上アナン事務総長は、過去5週間、同地域が平穏であることを強調し、今こそ互いの勢力の兵力を撤退させるべき時であると語った。

西サハラ地域では不信が拡大

 21日に発表された西サハラ地域情勢に関する報告書によると、同地域の紛争当事者間の不信が拡大し、事態の進展が見られない模様。これを受けてアナン事務総長はMINURSO(国連西サハラ住民投票ミッション;UN Mission for the Referendum in Western Sahara )の活動期限を4月30日まで延長するよう勧告した。

INCB、薬物利用の拡大を警告

 国際麻薬統制委員会(INCB;International Narcotics Control Board)は21日、年次報告書を発表し、特に先進国において向精神剤の過剰な服用が見られると警告した。

パレスチナ自治政府の経済状況は深刻

 ラーセン中東和平プロセス事務総長特別調整官は21日、ワシントンで米国政府高官と2日間にわたる会談を終了し、パレスチナ自治政府が経済的に非常に深刻な状況であるとの認識を共にした。

民主国家セミナーへ事務総長がメッセージ

 20日・21日の両日ワシントンで開催された民主国家セミナー(the Community of Democracies Seminar)にあたってアナン事務総長はメッセージを送り、法の支配の強化・報道の自由の確保・選挙の実施・人権擁護の文化の定着など普遍的な基礎が民主化への大きな鍵となると語った。
 【民主国家セミナーの公式サイト】
    http://www.democracyconference.org/

反人種主義会議(アジア準備会議)で行動計画を採択

 本年8月31日からダーバン(南アフリカ共和国)で開催される予定の「人種主義・外国人嫌い・人種差別及び関連の不寛容に関する世界会議(the World Conference against Racism, Xenophobia, Racial Discrimination and Related Intolerance)」のアジア地域の準備会合をテヘラン(イラン)で開催され、宣言の草案と行動計画を採択した。
【人種主義・外国人嫌い・人種差別及び関連の不寛容に関する世界会議】
    http://www.unhchr.ch/html/racism/index.htm

イラク石油食糧交換プログラムによる成果を報告

 国連イラクプログラム室は2月16日で終わる週の石油食糧交換プログラム(oil-for-food programme)でイラクは2億5400万ユーロの収入があったと報告した。

非植民地化委員会が年次セッションを開始

 植民地独立付与宣言履行特別委員会(Special Commitee on the Situation with Regard to the Implimentation of the Declaration on the Granting of Independence to Colonial Countries and Peoples)の年次セッションが開始。
 席上アナン事務総長はサモア諸島(米領)・ピトカーン諸島(英領;タヒチの東南東に位置)に関して作業に着手することに合意が得られたことに留意し、同委員会の活動に協力するよう要請した。同委員会は1960年に採択された「植民地と人民の独立を付与する宣言(Declaration on the Granting of Independence to Colonial Countries and Peoples;総会決議第1514)」を受け、同宣言の履行を確認するために1961年に設置された。

ジンバブエで裁判官の独立を脅かす事態、と警告

 裁判官の独立に関する特別報告者である Dato' Param Cumaraswamy 氏は、ジンバブエにおいて、裁判官に対するいやがらせ・脅迫・攻撃などが行われており、裁判官の独立が保ちにくい状況になっていると警告した。

WFP、アンゴラへ新たな援助戦略

 世界食糧計画(WFP;World Food Programme)は21日、ルワンダで声明を発表し、4月1日から15ヶ月にわたって行う新たな援助計画を公表した。これは援助の基本方針を緊急援助から自立補助への切りかえるもので、1月あたり約100万人が受益者となる見こみ。

IPCC、地球温暖化による影響予測を発表

 気候変動政府間パネル(IPCC;the Intergovernmental Panel on Climate Change)は21日、地球温暖化による影響に関する報告を行い、海水面の上昇によって(特にアフリカにおいて)衛生状態が悪化し、疫病・飢餓・貧困が広がると警告した。

青年とアルコールに関する会議開催

 ストックホルムで青年とアルコールに関するWHO閣僚会議が開催され、アルコールが青年に及ぼす悪影響を軽減させるための措置を講ずる決議を採択した。ヨーロッパでは、15歳から29歳の男性の死亡原因の25%(約57,000人)がアルコールによるものとWHOは発表している。

「今日の一言」 ― 「独立せよ…」 ―

 ちょっと今日はやたらと長い会議名が出てきましたが、もちろんこれは本文にそう書いてあるのであって、分量を稼ぐために私が勝手に挿入したわけではありません。
 それはともかく。

 反人種主義(racism)についていろいろと考えていると、要するに人はどこかに帰属したい、帰属していると感じていたいのではないのかと思えてきます。けれども、目前に迫ってくる状況が自分の望むものと違った場合、暴力を用いてでもそれを排除してしまう。いや、悪いことにその排除の過程で共に「闘う」人々との連帯感を強め、 帰属意識を高める。それだけではなく排除すべき対象への憎悪も深まってしまう。

 人間は、自分がある集団に生まれついたという偶然をどう引き受けたらいいのか迷い続けているのでしょう。それに宗教的に解決を与えようとすると選民思想になり、国家が政治的に解決を与えようとするとナショナリズムになる。恐ろしいのは、この「解決」が「普通の人」を残虐な行為に引きずり込み、しかも罪悪感をもたない−時には誇りに思う−こと。

 かわぐちかいじ作の劇画『沈黙の艦隊』の最終局面でこういう台詞があります。
  「命令によって人間を大量に殺す義務から独立せよ…」
 私はこの台詞をかなりの切実感をもって読みました。
 それが神であれ、国家であれ、組織であれ、1人の人間が“人間を超えるもの”の存在を感じ、その命令に従うという行動から解放されない限り、人類は「原理主義」から逃れられないし、そこから派生する悲劇からも逃れられないのではないでしょうか。

2月22日(木曜日) 文責:阿部

安保理、コンゴ紛争当事者に撤退等を求める決議を採択

 国連安保理は、1)コンゴ民主共和国における紛争当事者が3月15日に兵力引き離しを開始すること、及び2)ルサカ和平合意(the Lusaka Agreement)の調印国が5月15日までに同国から全外国軍隊を完全撤退すること等を求める決議を全会一致で採択。

アナン事務総長、イラク飛行禁止区域における合法性を決めるのは安保理と指摘

 アナン事務総長は、米英によるイラク攻撃を非難するよう求めているイラク外相に書簡を送付し、イラクの飛行禁止区域(no-fly zones)における行動の合法性を決められるのは安保理だけである、と指摘。

旧ユーゴ国際刑事裁判所、レイプを人道に対する罪として初の有罪判決

 旧ユーゴ国際刑事裁判所(the International Criminal Tribunal for the Former Yugoslavia)は、ボスニア・ヘルツェゴビナにおけるセルビアによる浄化作戦で女性のレイプ及び奴隷化という人道に対する罪を犯したDragoljub Kunarac、Radomir Kovac、Zoran Vukovicの3被告に対し有罪判決。

国連特使、中東和平プロセスは最悪の危機事態にあると指摘

 Terje Roed-Larsen中東和平プロセス特別調整官(Special Coordinator for the Middle East Peace Process)は、ストックホルムでEU議長のAnna Lindhスウェーデン外相と会談し、中東情勢が最悪の危機的事態にあると指摘。

諮問委員会、情報通信技術に関する国連タスクフォースの設置を提言

 情報通信技術(ICT:Information and Communications Technology)に関する諮問委員会は、加盟国、民間セクター、学界、NGO、国連システム等との戦略的パートナーシップの形成を図る「ICTに関する国連タスクフォース」(UN Task Force on Information and Communications Technology)の設置に関する戦略報告を事務総長に提出。

東ティモール国民評議会、制憲議会選挙の実施を求める勧告を承認

 東ティモール国民評議会(the National Council of East Timor)は、同領土の独立移行に関して、制憲議会(a Constituent Assembly)の選挙を8月30日までに実施し、憲法を12月15日までに発布するよう求める勧告を承認。

「今日の一言」 − The New Drug War(2) −

 先週の本欄で、エイズ治療薬を巡る先進国と途上国との対立について書きましたが、双方とも、国際世論を味方につけるための情報戦が活発化しています。
 水曜日のロンドン・ガーディアン誌が、緊急時には薬に係る特許を無効にすることを認める国法を有しているブラジル、タイ、インド等の国々を国連が支援していくと報じれば、WTOのムーア事務局長は、木曜日のインターナショナル・ヘラルド・トリビューン誌に寄稿し、そんなことを認めれば、エイズ治療薬の開発自体が行われなくなると、知的所有権保護のミニマムスタンダードを定めたTRIPS協定を尊重すべきとの論陣を張っています。
 私たちがこの問題をどう処理するかで、何十万、何百万の人々の命が左右される、そうしたのっぴきならない現在を、世銀のエイズ監視責任者は、"defining moment"(本性、正体が明らかになる瞬間)と呼んでいますが、そうした現在を、自分自身がどう生きればいいのか、私たち一人一人にとても厳しい問いが突きつけられている ような気がします。

(参考)
ロンドン・ガーディアン紙 "UN backs use of cheap generic anti-Aids drugs"
http://www.guardian.co.uk/Archive/Article/0,4273,4139390,00.html

インターナショナル・ヘラルド・トリビューン"Yes, Drugs for the Poor - and Patents as Well"
http://www.iht.com/articles/11331.html

PBS NewsHour "The Price of AIDS"
http://www.pbs.org/newshour/bb/health/jan-june01/aids_02-21a.html

2月26日(月曜日) 文責:Tat

イラク高官が国連での対話に到着、アナン事務総長は前進の道を見出すことに希望

 バグダッドからの代表団がニューヨークの国連本部に国連職員との対話のため到着し、コフィ・アナン事務総長は、支配的となっている行き詰まりを打開する道をその努力が開くことを期待する、と語った。

エイズ会議の交渉開始、副事務総長は広範な行動を要請

 6月の総会におけるエイズ(HIV)についての特別会議の準備として、世界中からの交渉担当者が1週間にわたる会議を開始し、国連副事務総長(Deputy Secretary General)は今日、感染の拡大をくい止める緊急の行動を要請した。

国連人権機関のトップは中国に再教育(“re-education”)労働キャンプを閉鎖するよう要求

 国連人権高等弁務官は今日、中国に対し、国際的な原則が強制労働を禁止するのに逆行している慣行である、とした再教育(“re-education”)労働キャンプの使用廃止を考慮するよう要請した。

旧ユーゴスラビア・マケドニア共和国からの難民がコソボに避難、とUNHCR

 コソボと旧ユーゴスラビア・マケドニア共和国の国境地域において緊張が高まる最中、300人以上の人々がコソボに避難、と国連難民高等弁務官事務所は今日報告した。

旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所はボスニアにおける“民族浄化”の罪に2人を有罪判決

 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所は今日、高位の政治家および軍司令官のボスニアのクロアチア人2人に対し、1992年から1993年におけるボスニア・ヘルチェゴビナのLasva valleyにおける“民族浄化”に対し有罪判決を下した。

準備会合開催し国際刑事裁判所に勢い

 法律専門家が世界中から参集し、国際刑事裁判所の基礎準備を強固にする目的で2週間にわたる会議をニューヨークの国連本部にて開始した。

居住についての国連会議は最後の準備会合をナイロビで終了

 居住に関する来る国連総会の基礎準備をする国連パネルがナイロビで閉幕、すべての人々に居住を供給し持続可能な人間居住を開発する、との1996年の誓約をすべての国々が継続することを要求する宣言文の原案を承認した。

国連の開発機関が世界の貧困評価システムを要請

 国連開発計画(UNDP)の総裁は今日、2015年までに世界の貧困を半減させる「永続的行動“Permanent Campaign”」の基礎として、また世界中のすべての子どもに教育、保健へのアクセスを与えるよう、新しい世界の貧困評価システムを要請した。

国連本部にて、高齢化についてのグローバルサミット準備開始

 高齢化についての第2回世界会議の準備団体として行動する社会開発委員会は今日、最初の会議をニューヨークの国連本部にて開催した。

UNICEFは世界の財務大臣に子女教育に投資するよう要請

 子どもの貧困に対する闘争に協力的行動の必要性を宣言しながら、国連児童基金(UNICEF)は今日、世界の財務大臣に対して子女教育に資金を配分するよう要請した。

ギニア:行き場を失った人々に国連難民機関からの救急使節が到着

 南西ギニアで行き場を失った数万人もの難民に、昨年9月以来最初の援助を配送するための人道使節が今日到着した、と国連難民高等弁務官事務所はジュネーブにて声明を発表した。

東・西チモールの国境地帯で民兵と国連軍が衝突

 インドネシアの東チモールにおける国連の平和維持軍兵士が、西チモールとの国境地帯にて2人の民兵と思われる者と衝突した、と国連は今日Diliにて語った。

日本が680万ドルを拠出、国連のパレスチナ難民救援機関に

 日本政府は今日、約680万ドル(8億円)を国連機関に拠出。国連パレスチナ難民救済事業機関(UN Relief and Works Agency for Palestine Refugees in the Near East “UNRWA”)はヨルダン、レバノン、シリア、ウェストバンクおよびガザ地区における困窮したパレスチナ難民に対する救援を指導している。

2000年において、テッド・ターナー寄付金のほとんどは人口および女性問題に

 今日ニューヨークで公表された直近の数値によれば、テッド・ターナーより1998年に寄付された10億ドルから、昨年7千4百万ドルが国連の事業に当てられ、その補助金のほとんどが女性および人口問題を扱うプロジェクトに当てられた。

2月27日(火曜日) 文責:Jo

国連とイラクのニューヨーク協議(2日間)、終了

 国連とイラクの間の高位級協議が、2日間の日程を終了。同協議で議長を務めたアナン事務総長は明日、安保理に対し、話し合いの内容について説明する予定。

イラク石油輸出、昨年末から減少。収入源、22億ドルを超える

 国連イラク石油食糧交換計画の下に行われているイラクの石油輸出量が昨年末から減少。これによる収入減は22億ドルを超えるとみられる。イラク・プログラム部がきょう、明らかにした。、本来であれば、今期の収入額として57億ドルが見込めたが、このまま輸出の減少が続けば、35億ドル程度となるであろう。

タリバン、非イスラム教の遺産破壊を命じる。アナン、遺憾の意

 アフガニスタンのタリバンがこのたび、バーミヤンの二大石仏など、同国にあるすべての彫像や非イスラム教寺院の破壊を命じる布告を発したことについて、アナン事務総長は遺憾の意を表明し、タリバン指導者が同国の文化遺産を保護するよう訴えた。

安保理、MINURSOを2ヶ月延長

 安保理は決議を全会一致で採択し、国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の任期を4月30日まで2ヶ月間延長した。

ユーゴ、コソボ・アルバニア人を大赦へ。UNMIK、歓迎の意

 ユーゴ政府はこのたび、大赦法を採択し、セルビアの刑務所に拘束されている100人以上のコソボ・アルバニア人の釈放に道を開いた。国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)はきょう、これを歓迎する意を表明した。

WFP、窮乏生活を送るパレスチナ人の国際援助を訴える

 パレスチナ領土において、約5ヶ月前から危機的事態が続き、貧困ライン以下の生活を余儀なくされている25万の人々を救うべく、WFPはきょう、国際社会の援助を求める緊急アピールを発した。

事務総長が来月、パキスタン、バングラデシュ、インドを訪問

 アナン事務総長は来月、南アジアを訪問し、パキスタン、バングラデシュ、インドの3カ国首脳と会談する予定。10日、イスラマバドに到着し、18日にニューヨークに戻る。きょう、事務総長付きスポークスマンが発表した。

EU、最貧国に対し、市場を完全開放。国連が歓迎

 欧州連合(EU)の閣僚理事会はきのう、世界の最貧48カ国からの、武器を除く全ての産品に対し、輸入枠や関税を撤廃することを決定した。後発開発途上国に対し、市場を完全開放するのは、EUがはじめて。なお、アナン国連事務総長は以前から、EU各国首脳に書簡を送るなどし、最貧国に対する貿易障壁を低くするよう要望していた。

タンザニアの双子島からケニアに流出する難民続く

 タンザニアのZanzibarとPemba両島の平常化が伝えられる一方、今なお、両島を逃れた人々が、ケニアに到着し続けている。現在までに、2000人以上が流入した。UNHCR発表。

ユニセフ、子ども兵士2500人を安全地域に搬送

 ユニセフはこのたび、スーダン南部の紛争地域Bahr el Gazalから、元・子ども兵士2500人以上を空路、安全な地域に搬送した。ユニセフが同地域で、これまでに行った活動としては最大規模のもの。

WHO、ギニア難民キャンプの子ども死亡率減少を報告

 ギニアのカトゥカマ難民キャンプにおいて、5歳未満の子どもの死亡率(1万人に3.2人)が、2つめの保健所の開設、NGO職員の厳正な監視、高カロリービスケットの配給といった措置により、下がったように思われる、 とWHOが発表。

旧ユーゴ刑事裁判所検察官、米国務長官と初会談

 旧ユーゴ国際刑事裁判所の検察官Carla de Ponte氏は、パウエル米国務長官と初会談し、同裁判所およびルワンダ裁判所に関連する最近の動きなど、お互いに関心ある諸問題について意見を交換した。

開発財政フォーラムの開催地に、メキシコを提案

 月曜日、開発財政に関する国連フォーラム・準備委員会は会期終了にあたり、フォーラムの開催地をメキシコとするよう提案した。提案どおり、メキシコで開催するためには、国連総会による承認が必要である。

人権専門家、各国に対し、移民条約の批准を促す

 2月15日、ウルグアイは、移民労働者およびその家族の権利の保護に関する条約を批准した。移民の権利に関する国連特別報告者 Gabriela Rodriguez 氏はこれを歓迎し、すべての国々に対し、来る反人種主義世界会議の開催までの条約発効をめざし、最後の努力を払うよう促した。

内部監査部、国連調達刊行の改革における進展を報告

 内部監査部は報告書を発表し、国連物資調達の方法改善をねらった一連の勧告が、迅速に、また納得できる程度に、実施された、と述べた。

2月28日(水曜日) 文責:山本

安保理事国は国連−イラク間協議に勇気付けられる

 安全保障理事会ではイラク情勢に関して2日間にわたってイラク政府代表と協議を行った。会合終了後アナン事務総長は「安保理事国はイラクとの協議が開始したことに勇気付けられている(“encouraged”)」と語った。

事務総長、マケドニア国境の事態に憂慮

 アナン事務総長は、先日より旧ユーゴスラビア・マケドニア共和国国境付近で勃発している暴力事件について深い憂慮を示した。

OCHAはボルネオに調査チームを派遣

 国連人道問題調整部(OCHA;Office of the Coordination for Humanitarian Affairs)は先日ボルネ島で起こった暴力に関して支援の必要性を評価するために、事件の起こったジャワ島のマドゥラとスラバヤにそれぞれ調査チームを派遣した。

エチオピア・エリトリア間で軍事調停委員会開催

 エチオピアとエリトリアの国境に設置予定の緩衝地帯に両国の代表が参加し、国連主宰の軍事調停委員会の会合が開催された。

コンゴ民主共和国からのルワンダ軍撤退を検証

 国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC;UN Mission in the Democratic Republic of the Congo)は、同国からのルワンダ軍の撤退が予定通り開始されたことを確認した。この撤退は2月20日にルワンダ政府から公表されたもので、MONUCの軍事監視員を派遣していた。

世界の人口は年に7700万人以上の増加

 国連人口局は報告書『世界人口の展望』を発表し、世界の人口は2000年半ばに既に61億を超え、年間7700万人・率にして1.3%の勢いで増加していると報告した。2050年までには少なくとも109億人に達する見こみ。

ウガンダのエボラ出血熱の流行が終息

 世界保健機関(WHO;World Health Organiztion)は28日、ウガンダで昨年10月以来猛威をふるい、224人の生命を奪ったエボラ出血熱の流行が終息したと発表した。

事務総長、スイス前大統領をスポーツ特別顧問に任命

 アナン事務総長は28日、スポーツを通して国連理解の輪を広げるために、元アスリートで前スイス大統領の Adolf Ogi 氏を「開発と平和のための特別アドバイザ」に任命した。

アフガニスタンへの緊急援助要請

 2月上旬にアフガニスタンを訪問していた大島賢三緊急援助調整官は、同国内で長期間にわたっている紛争と、厳しい旱魃により、深刻な状況に置かれており、これ以上死者や避難民を出さないためにも2億5000万ドルの拠出を要請した。

気候変動枠組み条約締結国会議、7月にボンで開催

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 昨年11月から延期となっていた気候変動枠組み条約締結国会議が今年の7月にボンで開催される予定であると、会議で議長を務めることになるオランダ環境相の Jan Pronk 氏が語った。

東チモール暫定内閣は和解委員会設置を承認

 東チモール暫定内閣は28日、受容・真実・和解委員会の設置を定めた法案を承認した。この委員会は1974年4月25日から1999年10月25日までに起こった人権侵害について真実を究明する役割を負っている。(ポルトガルが独立を認めてからUNTAET設置までの期間を指す。)

ジンバブエで裁判官が退職を迫られていることに抗議

 ジンバブエの最高裁判所長官が職を退き、公館を退去するように迫られているとの報告をうけ、裁判官の独立に関する特別報告者 Dato' Param Cumaraswamy 氏は同国政府に対し、裁判官の独立を侵害するものだと抗議した。

「今日の一言」 ― 原理主義の構造 ―

 タリバンが仏教遺跡バーミヤンの石窟群等を破壊しているとのニュースが一般紙でも報じられています。彼らイスラム教徒にとっては仏像は偶像であり、否定すべきものなのかも知れませんが、だからと言って他者が大事にしているものを破壊するとは野蛮な行為と言わざるを得ません。

 人が「野蛮」になるのは自暴自棄になったとき、ではなくて、自分が何であるかを強烈に意識したときなのかも知れません。そしてそれにはそぐわないもの、敵対するものを駆逐することで自分の属する世界を「浄化」しようとしてしまう。
 ……まず、自分が属する共同体が「善きもの」であると確信していること。そしてそれ故に「原罪」(=もともと逃れ難い罪を背負っているという意識)を持たないこと。このことと、現実世界の混沌とを重ね合せて考えたとき、次の問いが発せられる。
 「悪はどこからきたのか?」
 もちろん、それは「私たち」に起源をもたない。ではその悪をもたらす相手(敵)を駆除せねばならない。「浄化」することが「わたしたち」の使命なのだという発想を導くことになる。………原理主義の構造はそういう思考パターンによっているのではないかと思います。

【参考文献】
 『危険な純粋さ』(La purete dangereuse / Bernard-Henri Levy)
          ベルナール=アンリ・レヴィ著 立花英裕訳 紀伊国屋書店

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Updated : 2007/02/19