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Title : January 2001
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1月 2日(火曜日) 文責:Jo

事務総長、米国を含めた多くの国の国際刑事裁判所規程署名への動きを歓迎

 アナン事務総長は、米国を含めた国々が、2000年12月31日の締切を前に、国際刑事裁判所規程への署名を決定したことについて、戦争犯罪に正義をもたらす今後の成果に前向きな兆しであると、満足感を表明した。今回の署名は、イラン、イスラエル、米国で署名国数は139ヶ国に。

旧ユーゴ国際刑事裁判所、現地出張所開設計画にノルウェーからの協力

 旧ユーゴ国際刑事裁判所は、ノルウェー政府からの32,000ドルの寄付を歓迎した。この寄付は、同地域全体に明白で接触可能な裁判所であるためのプログラムを支援するもの。裁判所の現地出張所プログラムは、裁判所と旧ユーゴのコミュニティとの間のコンタクトを強めるために機能する。現地出張所は、現在、サラエボとザグレブにあり、今月、プリスティナにも開設される予定。充分な基金が保障され、環境が許せば、裁判所は、本年後半にベオグラードにも設置を望んでいる。

1月 3日(水曜日) 文責:山本

事務総長、フランス・アフリカサミットに参加予定

 アナン事務総長は今月後半にカメルーンで開催されるフランス・アフリカサミットに参加することを発表した。このサミットは1996年から1年おきに開催されるもので、開催地はフランスとアフリカとで交互に行われる。

新国連難民高等弁務官 Ruud Lubbers 氏が着任の挨拶

 国連難民高等弁務官に就任した Ruud Lubbers 氏は着任にあたり、支援を必要としている世界の2200万人の難民に十分かつ即応性のある支援を行うように難民事務所要員に要請した。

UNTEATはモスクへの襲撃を非難

 1日・2日の両日にわたり、ディリにある Anur モスク(200人以上が生活している)が約40人の東チモール人(うち何人かは酩酊状態)に投石などによる襲撃を受けており、東チモール暫定行政機構(UNTEAT;UN Transitional Administration in East Timor)はこの行為に対し非難し、イスラム教指導者の安全確保のため保護すると発表した。

国連制裁委員会は加盟国にシオラレオネへの制裁に従うことを要請

 このほど発表された制裁活動に関する報告書によると、委員会は制裁の成果を確認するための監視システムを持っていないと指摘しており、報告自体も西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS;Economic Community of West African States)及び国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL:the United Nations Mission in Sierra Leone)の報告に基づくものである。
 シオラレオネへの制裁は1997年10月に原油と武器の禁輸という形で始まり、2000年7月にはシオラレオネからのダイヤ原石の輸入も禁止した。

イラクは2000年最後の2週間で約1300万バレルを輸出

 国連イラク問題室(UN Office of the Iraq Programme)が3日に発表したイラク原油限定輸出プログラム(oil-for-food programme)の最新報告書によると、1290万バレルの原油を1バレル=18ドルで輸出した模様。これに対し、26億ドル分の人道救援物資と3億4100万ドル分の石油産業の設備部品などが供与された。

コソボで違法な銃の没収を強化

 コソボにおける銃による暴力事件の増加を重く見た国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK;the UN Interim Administration Mission in Kosovo)は(特にペーチ地区での)違法な銃の没収に対する努力を強化することを発表した。12月30日には Vustrin で2名、ミトロヴィッツァでも1名発砲事件で亡くなっている。

「今日の一言」 ― 「希望の21世紀」 ―

 あけましておめでとうございます。
 今年もSUNをよろしくお願いいたします。
 読者の皆さんは年末年始はいかがお過ごしでしょうか。

 21世紀になったことで、20世紀と比較して新しい時代に入ったかのような言いまわしがされることがあるのですが、次の2点から異議を唱えたいと思います。
 まず時間の経過は物事を風化させこそすれ事態を改善することはないということ。
 そして、時代の評価は常に過ぎてからしか与えられないということ。
 21世紀になったからといって、時代が希望に満ちるわけではありません。
 21世紀を希望で満たしたなら、100年後に初めて「希望の21世紀」であったと評価されうるものでしょう。そうなるかどうかは、そうすると決めてこの世紀を生き抜く人たちが地球のうちのどれだけを占めるかによると私は思います。「希望の21世紀」になるかどうかと思いあぐんでいるうちは、決して「希望の21世紀」にはならなくて、「希望の21世紀」にすると決めた人たちが本当に「希望の21世紀」にしてしまうものではないかと思うわけです。

1月 4日(木曜日) 文責:阿部

安保理、各制裁監視委員会の委員長を指名

 国連安保理は、制裁を監視するために安保理が設置している10の委員会の委員長を指名。Ole Peter Kolbyノルウェー大使(イラク)、Valeri P. Kuchynskiウクライナ大使(リビア)、Said Ben Mustaphaチュニジア大使(ソマリア)、Richard Ryanアイルランド大使(アンゴラ)、Moctar Ouaneマリ大使(ルワンダ)、Anwarul K. Chowdhuryバングラデシュ大使(シエラレオネ)、Patricia Durrantジャマイカ大使(ユーゴスラビア連邦共和国)、Alfonso Valdiviesoコロンビア大使(アフガニスタン)、Anund Priyaya Neewoorモーリシャス大使(エチオピア、エリトリア)、Mahbubani大使(リベリア)

事務総長、新年のメッセージで職員の安全確保のために新しい取り組みを約束

 アナン事務総長は、新年のメッセージで、危険な状況の中で任務についている国連職員の安全確保のためにこれまでにとられた取り組みを歓迎する一方、昨年、殺害された職員に再度哀悼の意を表明し、新しい取り組みを約束。

事務総長、プレブレカ半島の国連監視ミッションの任期延長を勧告

 アナン事務総長は、国連プレブレカミッション(UNMOP:the UN Mission in Prevlaka)の任期を半年間延長することを勧告する報告書を安保理に提出し、プレブレカ半島の国連監視ゾーンの情勢は安定しているもののクロアチアやユーゴ連邦に状況改善に向けた動きは無いと指摘。

国連コソボ暫定統治機構代表、後任のHans Haekkerupデンマーク国防相を歓迎

 国連コソボ暫定統治機構(UNMIK:the UN Interim Administration Mission in Kosovo)のBernard Kouchner代表は、プリスティナに到着した後任のHans Haekkerup デンマーク国防相を歓迎。15日に着任予定。

UNMEE、国連監視ゾーンにおける軍の役割について対話

 国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE:the UN Mission in Ethiopia and Eritrea)は、両国国境に設けられている国連監視ゾーンにおけるエリトリア軍の役割に関して、軍当局と対話を開始。

シエラレオネの革命統一戦線、Abuja停戦合意に対するコミットメントを再度表明

 シエラレオネの革命統一戦線(RUF:Revolutionary United Front)のリーダーIssa Sesayは、Abuja停戦合意に対するコミットメントを再度示し、国連平和維持部隊への武器等の返還を継続すると表明。

国連難民高等弁務官事務所、南ギニアに緊急チームを派遣

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR:the UN High Commissioner for Refugees)は、南ギニアとシエラレオネ、リベリアとの国境における数千人の難民を支援するため、13名の要員からなる緊急チームを派遣。

「今日の一言」 ― 天安門ペーパー ―

 米国コロンビア大の中国専門家であるAndrew J. Nathan教授がとりまとめ、今月中にも全世界で出版される『天安門ペーパー』("The Tiananmen Papers")の要旨が米国外交評議会の Foreign Affairs 誌1・2月号に掲載されました。(http://63.236.1.211/articles/tiananmen0102.html)
 これは、中国から持ち出された極秘レポートや機密政府文書をもとに、中国政府の天安門事件への対応を明らかにしたもので、天安門広場で民主化を要求する学生の抗議運動に直面した中国政府首脳が、事件が武力弾圧へと発展していく過程でどのような情報を手に入れ、誰が人民解放軍を天安門広場に出動させる決定をしたのかが、初めて明らかにされており、大変興味深いものです。
 抗議運動の発生当初は、中国共産党の首脳たちは穏健派、強硬派を問わず、事態を平和的に沈静化させ、その一方で共産党の指導体制と社会的秩序を維持することを目指していたにも関わらず、"外部の敵"がデモを扇動して中国政府を転覆させることを恐れるあまり、人民解放軍による武力鎮圧という選択肢へと次第に傾いていった様子が克明に分析されています
 89年の春に起きた天安門広場での学生デモの武力排除という事件は、中国の指導者たちが、"内部の敵"である学生たちの背後に、“外部の敵”を「見て」しまった故の悲劇だったのかもしれません。

1月 8日(月曜日) 文責:Tat

アナン事務総長は今週予定されていたイラク高官との対話が延期になるだろうと発言

 アナン事務総長は今日、今週予定されていたイラク政府高官との対話が来月まで延期になりそうだと語った。

2001年は世界の飢餓にとって大変な年(“tough year”)になるだろうと食料機関が警告

 国連食料計画(WFP)の総裁は今日、紛争や自然災害、極度の貧困の結果として飢餓状態に陥っている8億3千万人の人たちを前にして、大変な年(“tough year”)になる、と警告した。

アナン事務総長は国連プロジェクトサービス機関の新事務所の開所式に

 世界中で開発の努力を支援している国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)は今日、ニューヨークの歴史的なクライスラービルに正式に新オフィスをオープンした。

シエラレオネ:和平への道として国連と反乱軍との対話続く

 国連のスポークスマンは今日、首都フリータウンで、国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)からの平和維持軍は同地域の和平への道として、革命統一戦線 (RUF)からの反乱軍とここ数週間にわたり対話してきた、と語った。

コソボにおける国連大使は劣化ウラン弾の影響につき保健専門家の意見を要求

 コソボにおけるアナン事務総長の最高大使が1999年のバルカン紛争の結果劣化ウラン弾の影響を評価するよう保健専門家のチームを求めている、と国連のスポークスマンは今日、コソボの州都Pristinaで記者団に対し語った。

ジュネーブにおいて子どもの権利についての委員会が始動

 子どもの権利についての国連委員会は今日、ジュネーブにおいて年次総会を開始し、国連子供の権利条約(the Convention on the Rights of the Child)を適用している9カ国における進捗をレビューしている。

各国は小火器についての国連会議の準備をするため2週間の会議を開催

 小火器の不法所持に関する差異を埋めるための召集により、世界中から参集した各国政府の代表は、やがて来る国連会議の基礎準備をする目的で、ニューヨークの国連本部にて2週間の会議を開始した。

1月 9日(火曜日) 文責:Jo

事務総長、カメルーン、中国、日本、スイス、スウェーデンを訪問

 事務総長は来週から、カメルーン、中国、日本、スイス、スウェーデンの5カ国を歴訪する。28日、世界経済フォーラム(ダボス)に出席し、演説を行う。1月31日、ニューヨークに戻る予定。

国連コソボミッション代表、劣化ウラン弾被害地域を訪問

 国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)のクシュネル代表は9日、1999年のバルカン紛争において、劣化ウラン弾攻撃を受けたコソボの町Klinaを視察訪問した。そこで、同代表は、劣化ウラン弾による一般市民の健康被害の可能性を調査すべく、アルバニア人とセルビア人の双方の代表で構成し、WHOと連携しながら活動する作業部会を設置するよう提案した。

シエラレオネ反乱勢力にギニアに対する攻撃をやめるよう安保理が要請

 安保理議長は全理事国を代表し、シエラレオネ反政府勢力RUFによるギニア国境地帯への襲撃継続に憂慮を表明。また全加盟国(特に、リベリア)に対し、同反政府勢力の軍事支援、ならびに、ギニア、リベリア、シエラレオネの隣接する国境地帯の不安定化をもたらす行為をやめるよう訴えを繰り返した。

ギニア国境地域の難民支援のためにUNHCRが新たな措置

 ルベルス国連難民高等弁務官はきょう、ギニア内の難民の直面する危機的状態について安保理にブリーフィング。このなかで弁務官は、ECOWASによる国境地域への兵力派遣に対する同理事会の支援を求めた。またUNHCRスポークスマンKris Janowski氏はジュネーブで記者団に対し、UNHCRが現在、「オウムのくちばし」と呼ばれる国境地域に緊急チームを派遣している旨述べた。同地域においては現在、25万人にのぼる難民および避難民が、食糧・医薬品を緊急に必要としている。

7人のアフガン人の子どもが難民キャンプにおいて寒さで死亡:UNHCR

 毎日、250人のアフガニスタン人が国内の戦闘や干ばつを逃れ、パキスタンに流出しているが、最近の酷寒により、7人の子ども難民が一時収容キャンプで死亡した(UNHCR発表)。

イラクの石油売却は12〜1月にかけて依然緩慢なペース

 国連イラク・プログラムがこのたび発表した最新統計によれば、国連イラク石油食糧交換プログラムの下、2001年第1週目のイラクの石油輸出のペースは依然、緩慢である。同統計によれば、イラクは12月30日から1月5日まで、180万バレルの石油を輸出し、3200万ドルの収入を得た。

1月10日(水曜日) 文責:山本

エチオピア・エリトリアに対する武器禁輸を延長

 安全保障理事会は10日、エチオピア・エリトリア情勢に関する非公開会議を開催し、合衆国が提出した武器禁輸解除の決議案を討議したが今回は採択されなかった。この武器禁輸措置は昨年五月に採択された安保理決議第1297号1298号に基づくもの。

事務総長、ガーナ新大統領に祝辞

 アナン事務総長はガーナの新大統領に当選した J.A.Kufuor 氏に祝辞を述べ、同国民が自由で信頼に足るプロセスで自らの指導者を選出したことを賞賛した。

国連本部、合衆国の滞納金支払に向けた動きを歓迎

 国連は10日、最近の合衆国政府における国連分担金の滞納分を支払うための手続きの進展を歓迎した。合衆国議会では Jesse Helms・Joseph Biden 両上院議員により提出された、国連への拠出金5億8500万ドルを支払う法案の可決に向けて手続きが進んでいる。

住民投票後の暴力事件に関する公判開始

 1999年の東チモール独立に関する住民投票後の一連の暴力事件に関して重大な犯罪に関与したと見られる容疑者の予審が10日、ディリの地方裁判所で行われた。この日に行われたのは元民兵組織の兵士と独立支持派の活動家。現在彼らを含め12件の事件の公判が予定されており、残りの予審は今月中に実施される予定。

セルビア指導者、旧ユーゴ国際刑事裁判所に出頭

 虐殺等の容疑で起訴されていたセルビア人指導者 Biljana Plavsic 氏が10日、旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所に自主的に出頭した。これを受けて同裁判所の Carla del Ponte 判事は、他のセルビア人指導者にも出頭を呼びかけた。

再生可能エネルギーが主要な問題に:UNEP

 10日にパリで開催された再生可能エネルギーに関する先進8カ国会議(G-8 Task Force on Renewable Energy)の席上、国連開発計画(UNEP;UN Environment Programme)の Klaus Toepfer 事務局長は演説を行い、太陽・水力・波力といった環境に優しいエネルギーの導入の加速が新千年紀の課題であると強調した。

アフガニスタンの子どもの栄養状態は警告を必要とする水準

 国連アフガニスタン調整官事務所は10日、アフガニスタン国内の子どもの栄養失調状態や死亡率に関する調査報告を基に、状況が危機的であると警告した。この調査報告書は国境なき医師団(Medecins sans Frontieres)ベルギー支部によって行われたもの。

平和維持活動におけるボランティアの活用を推進の方向へ

 10日、国連本部でリリースされた文書によると、国連平和維持活動局は、世界の平和維持活動に関して国連ボランティア(UN Volunteers ; http://www.unv.org/)の活用を推進していく模様。アナン事務総長による、平和維持活動における国連ボランティアの参加に関する最新の報告書にもその重要性を強調している。

精神障害によるスティグマに対するキャンペーンを開始;WHO

 精神障害がもとで起こるスティグマや差別に関して注意を喚起するために世界保健機関(WHO;World Health Organization)は、“隔離ではなくかかわる勇気を(Stop Exclusion -- Dare to Care)”というキャンペーンを開始した。WHOによれば、世界では訳4億人が何らかの精神障害を抱えていると推定されているが、そのうち正しくそのように診断されている人はかなり少なく、治療を受けている人は更に少ない。

緊急援助調整官代行、アジア歴訪

 国連報道官は10日、国連緊急援助調整官代行(UN Acting Emergency Relief Coordinator)の Carolyn McAskie 氏が来週、アジア4カ国(日本・中国・朝鮮民主 主義人民共和国・モンゴル共和国)を訪問する予定であると発表した。中でも度重なる 自然災害に襲われているモンゴルの状況を確認することが重要視されている。

「今日の一言」 ― エネルギーを使えるようにするためのエネルギー ―

 6つめの記事に再生可能エネルギーのことに触れていますが、普段の私の仕事に少しかかわってきますので、どうしてもツッコミをいれたくなります。というのは、ともすると「環境に優しい」とされるエネルギー源からエネルギーを取り出し、実用に耐えるようにするのにもエネルギーが必要だという観点が忘れられがちだからです。
 記事本文では Solar としか書いていないので太陽光発電なのか太陽熱発電なのか判然としないのですが、太陽光発電を行うために必要な太陽電池は要するに半導体なので製造に膨大な電力を必要とします。太陽熱発電の場合も、風力発電や波力発電と同様、「間歇性エネルギー」と呼ばれ、なにしろ自然現象なので安定した電力を供給できず、そのままでは実用に耐えないのです。では現実にはどうしているのかというと、天然ガス等の化石燃料を燃やして発電し、上記のエネルギー源による発電量の凸凹を均したうえで供給するわけです。

 上で述べたことは技術的な課題でもありますが、ある問題を解決するために採った手段によって事態を悪化させることもあるゾという横やりでもありました。f^^;)

1月11日(木曜日) 文責:阿部

安保理、ソマリアの全政治グループにアルタ和平プロセスへの参加を要請

 安保理は議長声明を発表し、ソマリアのすべての政治グループに対し、2003年に予定される民主的選挙の実施に向けて、暫定国民政府(the Transitional National Government)との対話を行い、アルタ和平プロセスに参加するよう要請。

アメリカ世界問題評議会、国連本部で年次総会を開催

 アメリカ世界問題評議会(WACA:the World Affairs Councils of America)が国連本部で年次総会を開催。テーマは「アメリカを国連と再びつなぐために」(Reconnecting America with the UN)で、昨夜のレセプションで演説したアナン事務総長は、国連・米国関係の最近の変化を積極的に評価するとともに、米国の地球的関与を継続することは、国連による平和・開発促進努力にとって不可欠であるのみならず、米国民と国際社会の利益に最も適うことになると力説。

国連コソボ暫定行政機構、劣化ウラン弾の影響から住民を守るための措置

 99年のバルカン紛争時に使用された劣化ウラン弾の影響調査が現在進められていることを受け、国連コソボ暫定行政機構(UNMIK ; The UN Interim Administration Mission in Kosovo)は、その健康被害の危険性からコソボ住民を守るために、劣化ウラン弾使用場所に、「注意‐‐この地域、有毒残留性重金属(residual heavy metal toxicity)含有の危険性あり」と注意を呼びかける掲示板の設置などを措置。

国連コソボ暫定行政機構代表、離任に当たり最後のメッセージを発信

 国連コソボ暫定行政機構(UNMIK)のクシュネル代表は、自らの離任にあたり、昨夜テレビを通じてコソボの人々に対し最後のメッセージを発信、暴力をやめ、確固とした永続的平和を築くよう訴えた。

セルビア共和国元大統領、旧ユーゴ国際刑事裁判所初公判で無罪を主張

 Biljana Plavsicセルビア共和国元大統領は、旧ユーゴ国際刑事裁判所(ICTY:the International Criminal Tribunal for the former Yugoslavia)における初公判において、ジェノサイドや人道に対する罪など9件の犯罪容疑について無罪を主張。

世界食糧計画、アフガニスタン難民に対する食糧援助を発表

 世界食糧計画(WFP:World Food Programme)は、パキスタンに新たに流出したアフガニスタン難民6万人に対する食糧援助を行うと発表。

東ティモール暫定内閣、今年最初の会合で中央住民登録局設置等を決定

 東ティモール暫定内閣(the East Timor Transitional Cabinet)は、今年最初の会合を開催し、新しい法規の承認し、身分証明書や死亡・出生・婚姻証明の発行、有権者リスト作成のためのデータ収集を行う中央住民登録局(Central Civil Registry)の設置等を決定。

「今日の一言」 ― アフリカ歴訪 ―

 森喜朗首相が、日本の首相として初めてサハラ以南のアフリカを訪れました。
 訪問国は南アフリカ、ケニア、ナイジェリアの3ヶ国であり、アフリカの一面でしかありませんでしたが、日本の対アフリカ外交の端緒を開いたという意味で、重要な一歩であったと評価したいと思います。
 今回のアフリカ歴訪で目を引いたのが、緒方貞子前国連難民高等弁務官が同行されたこと。緒方氏とアフリカとの関係については、昨年の「今日の一言」(コミットメント)でも取り上げたところですが、同氏の同行は日本外交にとって大きな力となった模様です。
 一方、新聞報道によると、緒方氏は、「顔の見える援助というのは、そこに常に人がいること。おみやげをもって日本の大臣が歩くイメージは卒業する時だ」とも。現在も、多くの青年が現地で支援にあたっておられることを思い起こすとともに、日本にいる自分たちも、心だけはアフリカに向けていたい、そうした思いを深くしています。

1月16日(火曜日) 文責:Jo

エルサルバドル地震被害者の救援に国連機関が奔走

 エルサルバドルの地震被害に対応すべく、UNDPやユニセフなどの国連機関は、建造物再建、食糧提供など、援助活動を活発化。

安保理、PKO兵力提供国との協力について討議

 平和維持活動の兵力提供国との協力強化について、安保理の公開討論が行われた。フレシェット副事務総長はこの場で演説し、平和維持活動の任務を決める側と、兵力を提供する側との間で、明確な相互理解が必要である、と指摘した。

エチオピア・エリトリア報告の未解決問題に事務総長、憂慮

 エチオピア・エリトリア情勢に関する事務総長報告が発表された。報告は、先月の和平合意実施に向けて両国が講じた前向きな措置を評価する一方、安全地帯の設置が遅々として進まないことに憂慮を表明した。

充分な予算のないシエラレオネ戦犯法廷設置について、事務総長が警告

 シエラレオネ戦争犯罪法廷設置の問題について、事務総長は安保理に宛て書簡を提出。この中で、事務総長は、当初3年間の活動を支えるための十分な資金がないまま、法廷を設置することに伴うリスクを指摘した。昨年12月、安保理は、同法廷設置に関する事務総長報告に対する見解を まとめ発表したが、今回の事務総長報告は、この安保理の見解を受けてだされたもの。

ギニア南部の戦闘激化で、UNHCRが職員減員措置

 12月上旬、ギニア南部における新たな戦闘が発生して以降、UNHCRは現在、地域に配置した職員の削減を余儀なくされている。そのため、「オウムのくちばし」と呼ばれる地域の約25万の難民・避難民に対する迅速な援助活動が一層難しい状況となった。

コソボ国連ミッション、自治政府樹立への動きで優先事項を示す

 UNMIKのHaekkerup新代表は16日、コソボ暫定行政評議会(IAC)との初会合において、暫定自治政府の樹立をめざす活動の加速化など、自らの任期中の主な優先事項の概観を示した。

コソボのNATO爆撃地点で採取した弾薬破片からウラン236検出

 UNEP劣化ウラン弾調査団の科学者たちは現在、1999年のバルカン紛争時、コソボにおいて劣化ウラン弾が着弾した場所から採取したサンプルを調査中。これまでの調査で、採取した劣化ウラン弾の破片からウラン236が検出されたが、このことは一部のウランは再処理されたことを示唆している、とUNEP。

事務総長、新しい東アフリカ共同体開設を歓迎

 このたび、ケニア、ウガンダ、タンザニアの3国が東アフリカ共同体(EAC)を作ったことについて、アナン事務総長は、この共同体の創設が将来のアフリカ経済共同体へとつながるものであるとして、歓迎する意を表明した。

事務総長特使が、ベイルートでレバノン首相と会談

 Staffan di Mistura事務総長個人代表は16日、レバノン首相と会談し、同国南部における経済社会状況の向上のため、国連と同国が協力する必要について話し合った。

国連イラク石油食糧交換プログラム下の輸出が減退し、10億ドルの歳入損失

 イラク石油食糧交換プログラムの下、12月中、イラクの石油輸出は緩慢に継続、輸出量は予想を大分下回った。その結果、10億ドルの損失を計上。また1月最初の10日間においても、3億8000万ドルの損失を記録した。

東ティモールの破壊されていた公共機関事務所が再建

 UNTAETによれば、東ティモールにおいて、住民投票後の騒乱時に破壊された、検察事務所、刑務所管理ビル、裁判所の3つの公共建造物の再建修復作業がこのたび完了した。この作業は現地の建設会社が請け負って行った。

1月17日(水曜日) 文責:山本

首都キンシャサは平静を保持;コンゴ民主共和国

 国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC;UN Mission in the Democratic Republic of the Congo)からの報告によると、コンゴ民主共和国のカビラ大統領死亡の情報が流れているにもかかわらず、首都キンシャサは平静を保っている模様。一方、同国政府は17日現在、大統領の安否に関して正式発表をしていない。
 なお、キンシャサに派遣されているMONUCの国連要員は全員安全が確認されている。
 [訳注]本記事を翻訳している20日現在では既に大統領の死亡が発表されている。

コンゴ民主共和国内の天然資源の不正搾取に関する調査が進まず

 「コンゴ民主共和国における天然資源及び他の形態の財産への不正搾取に関する専門家パネル(the Expert Panel on the Illegal Exploitation of Natural Resources and Other Forms of Wealth of the DRC)」は安全保障理事会に対し中間報告を行ったが、同国の治安情勢や広大な領土のために詳細な情報が把握できておらず、調査期間の延長を提言した。

UNMEEの活動範囲内の地雷に懸念

 安全保障理事国は国連エチオピア・エリトリアミッション(UNMEE:the UN Mission in Ethiopia and Eritrea)の活動地域における地雷の問題に懸念を表明した。

アンゴラの人道状況は厳しいまま

 安全保障理事国はアンゴラの人道的に重大な状態にあることに対し懸念を表明した。

事務総長はUNTEATの活動期限延長を勧告

 アナン事務総長は東チモール暫定行政機構(UNTEAT;UN Transitional Administration in East Timor)に関する最新の報告書を安全保障理事会に提出し、UNTEATへの活動委任期限を1年延長することを勧告した。

地雷撤去処理中の事故で作業員が重傷;アフガニスタン

 国連アフガニスタン調整官事務所(the Office of the UN Coordinator for Afghanistan)の発表によると、アフガニスタン東部の町 Mandozai で地雷撤去作業中に地雷が爆発し、作業を行っていた Mohammad Ziahuddin さんが重傷を負った模様。調整官事務所は国連機を出し、救助に向かった。Ziahuddin さんはアフガニスタンで地雷撤去に取り組む、MAPA(Mine Action Programme for Afghanistan)に所属している。MAPAでは過去10年で150万個以上の地雷を撤去している。

劣化ウラン弾の残骸を扱わないように警告

 劣化ウラン弾が健康に及ぼす影響について既に多くの報道がなされていることを受け、国連は紛争地域−特にバルカン半島−に派遣している要員に書簡を送り、劣化ウラン弾が使用されたと思われる残骸を処理しないよう警告した。

事務総長、国連広報局の暫定責任者を指名

 アナン事務総長は17日、広報局(DPI;Department of Public Information)の責任者である法眼健作事務次長の任期が1月25日で終了することをうけ、後任が決定するまでの暫定的な広報局の責任者として Shashi Tharoor 氏を指名した。

「今日の一言」 ― 波乱の続くコンゴ民主共和国 ―

 おそらく読者の大半にとっては「コンゴ民主共和国」というよりは「ザイール」と呼んだほうが馴染みがあるかも知れません。(何しろ隣に「コンゴ共和国」がある。)

 この国は1960年にベルギーから独立したのですが、1週間も経たずに内戦(いわゆる「コンゴ動乱」)が勃発、政府側の勝利で終結したものの中央政界は大統領と首相の間で分裂がおこりました。この状況下で軍がクーデターを決行、30年にわたるモブツ政権が始まりました。モブツ政権下では与党である革命人民運動(MPR)の一党独裁が続き、急激なザイール化を進めました。
 1996年にはコンゴ・ザイール解放民主勢力連合(ADFL)が反政府活動を激化させ、1997年には首都を占拠、カビラ議長が大統領就任を宣言、国名を現在の「コンゴ民主共和国」に変更しました。
 しかしカビラ大統領も政権を執ったとたん独裁的な政治を展開し、1998年にはカビラ政権に対する反政府運動・コンゴ民主連合(RCD)との内戦状態に入りました。政府軍・反政府軍それぞれに周辺諸国の支援を受けており、アフリカ中部の戦争の動乱の核となっていました。

 カビラ大統領の死によって力関係がどのように変わるのか、全く情勢は混沌としています。

1月18日(木曜日) 文責:阿部

安保理メンバー、カビラ大統領の殺害を非難

 安保理メンバーは、カビラ大統領が殺害されたことを取り上げ非難するとともにコンゴ民主共和国の平和を望むアナン事務総長の訴えを支持し、国家の和解、安定、そして開発を要望。

アナン事務総長、第21回フランス−アフリカサミットで演説

 アナン事務総長は、第21回フランス−アフリカサミット(the 21st France-Africa summit)で演説し、エリトリアとエチオピアとの和平合意、ガーナでの選挙、エイズへの取り組みなどアフリカにおける最近の動きを評価する一方で、先進国にアフリカ大陸の重要性を引き続き訴えていくことが必要であると指摘。

平和維持活動担当事務次長、安保理でUNMIKの活動を評価

 平和維持活動担当のJean-Marie Guehenno国連事務次長は、安保理でブリーフィングを行い、国連コソボ暫定行政機構(UNMIK:the UN Interim Administration Mission in Kosovo)は過去18ヶ月の間に警察の強化や学校等の再建に素晴らしい成果を挙げてきたと指摘。

世界保健機構、エルサルバドル地震への175万ドルの支援を要請

 世界保健機構(WHO:World Health Organization)は、エルサルバドルでの地震の規模が明らかになる中、その援助のための175万ドルの支援を要請。地震では700人が死亡、2500人が負傷し、4万5千の家屋が損壊。

事務総長、開発金融に関するハイレベルパネルに孫正義氏らを任命

 アナン事務総長は、世界中の途上国の金融ニーズに応える方策を検討するための開発金融に関するハイレベルパネル(the High-level Panel on Financing for Development)のメンバーに、日本のソフトバンク社長である孫正義氏及びロシア信用銀行のAleksander Livshitz代表取締役二人を新たに任命。

イラクプログラム事務局長、石油食糧交換プログラムの実施状況に懸念を表明

 イラクプログラム(the Office of the Iraq Programme)のBenon Sevan事務局長は661委員会(the 661 Committee)として知られる安保理のイラク制裁委員会(the Security Council's Sanctions Committee on Iraq)において、第8次イラク石油食糧交換プログラム(phase VIII of the oil-for-food scheme)の下でイラク政府により提供される人道物資の成約率が極端に低いことを指摘し、懸念を表明。

国連教育科学文化機関、クリントン大統領が米国のユネスコ復帰を求めたことを歓迎

 国連教育科学文化機関(UNESCO:the UN Educational, Scientific and Cultural Organization)の松浦事務局長は、16日にクリントン大統領が次期政権に2002年予算にユネスコ加盟のための予算を計上することを求めたことを歓迎。

「今日の一言」 ― 米新政権と国連(その1) ―

 ジョージ・W・ブッシュ氏が第43代米国大統領に就任しました。今日の最後のニュースは、そのブッシュ新大統領に対し、クリントンがユネスコへの加盟を求めたというものですが、クリントン大統領に出来なかったユネスコ加盟がブッシュ大統領に出来るとはなかなか思えません。
 ユネスコと言えば、日本が戦後初めて加盟した国際機関で、日本人には特になじみが深いわけですが、米国は、レーガン政権下の84年の年末、ユネスコの過度の政治化や予算膨張等を理由にユネスコを脱退しているのです。
 米国の民主、共和両党と国際機関との相性を、荒っぽくまとめれば、

○ 民主党 − ウィルソン主義

→ 人権、民主主義拡大が国益につながる
→ 国際組織を重視

○ 共和党 − 孤立主義

→ 本国の防衛を重視(スターウォーズ、NMD)
  過度の紛争介入は国益に反する
→ 国際組織に懐疑的

と言うことができ、レーガンと同様、共和党大統領であるブッシュに加盟を進めさせるためには、ユネスコが松浦事務局長の下で一層の改革を進める必要がありそうです。

1月22日(月曜日) 文責:Tat

コンゴ民主共和国(DRC):安全保障理事会が同国資源にかかる国連パネルとの協力を要請

 国連安全保障理事会のメンバーは今日、コンゴ民主共和国(DRC)における不正な天然資源搾取に関する国連の専門家パネルによる調査に回答するよう、すべての政府に対して促した。

アナン事務総長東京に到着 ― 国連改革、平和維持活動、開発について対話のため

 今日北京から東京に到着したアナン国連事務総長は、日本の首脳との対話は平和維持活動および開発のための努力のほか、国連改革について焦点を当てると語った。

アナン事務総長とイラク外相との対話は二月末

 アナン事務総長のスポークスマンは今日、計画されていたイラク首脳との対話は2月26日および27日になる予定である、と語った。

最新の国連報告:世界的な麻薬の問題は「抑止不可能ではない」

 今日公表された最新の国連報告によれば、しばしば絶望的と特徴づけられている世界的な麻薬問題は抑止不能でもなく改善不可能でもない、と報告されている。

エチオピア・エリトリア間の緩衝地帯における“小さな障害(Little snag)”は間もなく解決、と国連大使

 以前紛争のあったエチオピア・エリトリア間に一時的安全地帯の設定を促進する努力は“小さな障害(Little snag)”に突き当たったが、問題は間もなく解決されるはずである、と今日、当地の国連平和維持ミッションのトップは語った。

ジャカルタは総会議長に東チモール難民の帰還を促すと語った

 今日国連スポークスマンはニューヨークで記者団に対し、インドネシア政府が国連総会議長にたいし、国連特に人権機関が間もなく当地に復帰できるよう希望を表明するとともに、難民を西チモールから帰還させるよう促すとの意思を確認した、と語った。

小火器不法取引についての国連会議の準備にはずみ

 小火器・軽火器の不法取引とその総合的側面についての国連会議(the United Nations Conference on the Illicit Trade in Small Arms and Light Weapons in All Its Aspects)は、いまや準備組織が重要な問題についての最初の論議を終了し、勢いを得ている。

ザンビアにおける難民受入準備の状況評価が国連上級職の課題

 ザンビアのアンゴラおよびコンゴ民主共和国(DRC)からの新規難民流入の準備状況を評価することが国連難民機関の上級職にとって最優先課題であるとし、今日3カ国8日間の南アフリカミッションを開始した。

国連報告:年間の森林消滅は9百万ヘクタールに減少

 国連食糧農業機関(FAO)による最新の世界の森林評価によれば、世界的な森林の純消滅率は年間9百万ヘクタールに減速した、と報じられている。

国連ルワンダ裁判所は前市長の大量虐殺裁判を延期

 ルワンダ国際刑事裁判所(ICTR:the International Criminal Tribunal for Rwanda)は今日、1994年のルワンダ大虐殺における虐殺と人道に対する犯罪で告訴されているJuvenal Kajelijeli前市長の裁判を延期することを決定した。

1月23日(火曜日) 文責:Jo

安保理、中央アフリカ共和国の社会的緊張の沈静化支援を要請

 安保理、中央アフリカ共和国に関する公開会合を開催し、同国の政治的・社会的緊張が再び高まっている情勢について話し合った後、議長声明を採択し、同国政府に対して、民主制度の強化や経済改革の実施を通じ、静穏を回復する手だてを講じるよう求めた。

事務総長、レバノンPKO兵力の削減を勧告

 国連レバノン暫定軍(UNIFIL)に関する事務総長報告が、発表された。報告のなかで、事務総長は、南レバノンに展開するUNIFIL兵力の削減を勧告。また同軍の任期の6カ月延長もあわせて勧告した。

コンゴの武力衝突で数千人がウガンダへ流出:UNHCR

 コンゴ民主共和国北部のLenduおよびHema両系住民の間で戦闘が発生し、1万人が西方のKisanganiに、また千人単位の人々が隣国ウガンダに向かうなど、多くの人々が自らの家を追われて流出している。UNHCRが、ジュネーブで発表した。

チェチェン情勢の不安定化で自発的帰還が停止:UNHCR

 UNHCRによれば、チェチェン情勢が不安定となり、同共和国への自発的帰還が実質的に止まっている。昨年12月、1500人がチェチェンからイングーシェチアに流出したが、同時期、チェチェンに帰還したのは、わずか40人から50人であった。

アフガン・マザールで子どもの栄養失調が猛威

 アフガニスタン北部Balkh州のMazar市において、1万人の子どものうち5人が毎年、慢性および急性の栄養不良により死亡している。NGOのAction Contre la Faim(ACF)がWFPの協力を得て、調査を実施した結果判明した。

事務総長、軍縮会議の行詰まり打破のための行動を勧告

 ジュネーブ軍縮会議が、年次会期を開始。アナン事務総長は声明を寄せ、会議が3年間にわたり具体的な作業プログラムについて合意できない状況を打破するべく、「強固で協調した行動」を求めた。

旧ユーゴ国際刑事裁、ミロシェビッチの逮捕状発行、資産凍結も指示

 旧ユーゴ国際刑事裁判所David Hunt判事は22日、戦争犯罪で起訴中のミロシェビッチ・ユーゴ連邦大統領および他4人の容疑者の逮捕状をあらたに発行した。またユーゴ政府に対して、それら容疑者が同国に有する資産の差し押さえを求めた。

東ティモールで、国連ミッションが人権教育

 国連東ティモール暫定統治機構(UNTAET)はこのたび、東ティモール北部Baucauで、東ティモール住民を対象に行っていた、4日間にわたる人権原則教育訓練プログラムを終了した。

ユニセフ、ナイジェリア少女の公開むち打ち刑を非難

 19日、ナイジェリアにおいて、17歳の少女の公開鞭打ち刑が行われたことについて、ユニセフのベラミー事務局長は非難声明を発表、同国に対して、同問題の調査とともに、子どもに対するこうした暴力が行われないようにするため法律の修正を求めた。

コンゴ民主共和国:安保理は、同国の天然資源に関する  調査パネルへの協力を勧告

 安保理は議長声明を発表し、コンゴ民主共和国天然資源不正搾取・調査パネルが各国に対して行った照会に対し、一部の国々が未回答であることに失望を表明。そのうえで、すべての政府に対し、調査を実施するパネルに十分協力するよう求めた。

事務総長、東京で国連改革について日本の指導者らと話し合い

 事務総長、北京から東京に到着。アナン氏は成田空港で記者団に対して、滞在中、日本政府高官との間で、安保理改革、平和維持活動、開発など国連改革の問題に焦点を当て、話し合いを行なうことになるであろう、と述べた。

1月24日(水曜日) 文責:山本

人種主義に関する世界会議のアフリカ地域準備会合が開催

 本年7月31日からダーバン(南アフリカ共和国)で開催される予定の「人種主義・外国人嫌い・人種差別及び関連の不寛容に関する世界会議(the World Conference against Racism, Xenophobia, Racial Discrimination and Related Intolerance)」のアフリカ地域の準備会合をダカール(セネガル)で開催。会合には約500人の参加者が集い、宣言の草案と行動計画を採択した。

【人種主義・外国人嫌い・人種差別及び関連の不寛容に関する世界会議】
 http://www.unhchr.ch/html/racism/index.htm

事務総長、訪日最終日に記者会見

 日本への公式訪問最終日の24日、アナン事務総長は日本記者クラブで記者会見し、日本を「国際的な局面における真のグローバル・プレーヤーである」と賞賛した。

UNHCRはコンゴ民主共和国の治安に懸念を表明

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR;the UN High Commissioner for Refugees)は、コンゴ民主共和国の治安悪化について懸念を表明し、政府の勢力下にある地域にいる10万人以上のアンゴラ難民に対する支援に影響があると警告した。同様に隣接するコンゴ共和国に非難している約98,000人のコンゴ民主共和国難民の援助にも影響が出る模様。

UNMIK代表、ユーゴの恩赦法案を支持

 国連コソボ暫定行政機構(UNMIK:the UN Interim Administration Mission in Kosovo)の Hans Haekkerup 代表は、ユーゴスラビア連邦共和国議会に提出されている恩赦法案への支持を表明し、政府にコソボ人捕虜の釈放を要請した。

国連緊急援助調整官、モンゴルへの支援の必要性を指摘

 モンゴルと朝鮮民主主義人民共和国から帰還した Carolyn MaAskie 国連緊急援助調整官は、旱魃と吹雪とが複合的に襲う "dzud" と呼ばれる独特の気象のために甚大な被害に見まわれているモンゴルに対する緊急人道支援を訴えた。このアピールは当初19日に行われる予定であったが、ヘリコプター墜落事故のために延期されていた。

ILOはデジタルディバイドの拡大を指摘

 国際労働機関(ILO;International Labour Organization)は24日、「世界雇用報告2001−情報経済における労働−」という報告書を発表、情報通信技術革命はデジタル・ディバイドを拡大していると警告した。

【報告書の概要】
  http://www.ilo.org/public/english/bureau/inf/pr/2001/03.htm

旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所検察官、ユーゴを訪問

 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所の Carla del Ponte 検察官はユーゴスラビア連邦共和国を訪問、コシュトニッツァ大統領と会見した。席上、検察官は戦争犯罪容疑者の引渡しを要請した。

ユニセフ特使の Mia Farrow 氏がポリオ撲滅運動について会見

 ユニセフ・ポリオ特別代表としてナイジェリアを訪問していた女優の Mia Farrow 氏が24日、国連本部で会見し、予防接種の重要性を強調した。

「今日の一言」 ― ややこしい地名 ―

 3つめの記事で「コンゴ」ばかり出てきてややこしいですが、先週大統領が暗殺された、以前、ザイールという国名であったほうが「コンゴ民主共和国」(Democratic Republic of Congo;DRCと略される)で、その西に隣接しているのが「コンゴ共和国」(Republic of Congo)です。それでもやっぱりややこしいので、UN Newsの記事原文ではそれぞれの首都名をつけて、Congo-Brazzaville(コンゴ=ブラザビル)とCongo-Kinshasa(コンゴ=キンシャサ)と表記されることがよくあります。…が、そのように訳してしまうとかえって日本では馴染みがないので、結局、正式名称で訳すことが多いです。
 4つめの記事の「ユーゴ」も実に微妙で、「旧ユーゴ(the former Yugoslavia)」と言うとチトー大統領がいた時代〜内戦で各共和国が独立して行く前のユーゴスラビア(正式には「ユーゴスラビア社会主義連邦共和国」)を指すことが多く、今「ユーゴスラビア連邦共和国(Federal Republic of Yugoslavia)」と記しているのは、スロベニア・クロアチア・ボスニア=ヘルツェゴビナ等が独立した後のユーゴ(すなわちセルビアとモンテネグロ)を指します。さて「旧ユーゴ」を構成していた国にはもうひとつ「マケドニア」があります。この国は1991年11月から独立を表明していたのですが、ギリシャから名称に関してクレームがついたため、「旧ユーゴスラビアマケドニア共和国(the former Yugoslav Republic of Macedonia)」で国連加盟が見とめられています。これは国連安保理決議第 817号に記述されています。
gopher://gopher.undp.org/00/undocs/scd/scouncil/s93/18

1月30日(火曜日) 文責:Jo

事務総長、世界の貧困者10億人の救済資金に関する報告を発表

 アナン事務総長が、開発財政のための国際協力に関する報告書を発表した。報告書は、対外債務、通貨危機、海外援助の低減、先進国市場への参入規制などに関して、様々な提案を行っている。開発財政に関する世界会議(2002年)の準備委員会が2月12日−23日に開催されるが、報告書はこの準備委に提出される。

安保理事国、セルビア南部におけるアルバニア過激派の襲撃事件を非難

 安保理、ユーゴ連邦共和国の要請を受けて、セルビア南部における暴力事件について、非公開協議を開催。協議後、安保理議長は理事国を代表し、報道声明を発表、アルバニア人過激派によるこの暴力事件を非難し、実行犯を法の裁きにかける必要を強調した。

安保理、UNIFILの任期を延長

 安保理は決議を全会一致で採択し、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の任期を半年間延長するとともに、現行兵力5800人を1000人程度削減した。昨年、イスラエルのレバノン撤退への対処のため兵力が増強されていたが、これで、当初の兵力規模4500人に戻ることになる。

事務総長、ストックホルムで、イスラエル・パレスチナ代表と接触を継続

 アナン事務総長は、訪問先のスウェーデンにおいて、バラク・イスラエル首相とアラファト・パレスチナ自治政府議長との首脳会議の可能性を探り、すべての関係当事者と緊密な接触を継続中。

薬物密輸関連のマネー・ローンダリング、年間3000億ドルを超える:ODCCP

 アジア太平洋国際組織犯罪対策会議が東京で開始。国連薬物統制犯罪防止事務所担当のアルラッキ事務局長は会議冒頭、基調講演を行い、世界じゅうで毎年、1兆ドル規模のマネー・ロンダリングが行われており、そのうち3000億ドルから5000億ドルが薬物密輸に絡むものである、と述べた。

国連、エチオピア・エリトリア間の安全地帯設置計画を提示

 UNMEEのレグワイラ代表はきょう、エチオピア、エリトリア両国の政府に対し、暫定安全地帯の設置のための再配置計画を提出した。緩衝地域は、両国の兵力を引き離し、両国の安全に関する合意をUNMEEが監視することを可能にする。平和維持兵4200人のほとんどがそこに配置されることになる。

コンゴ民主共和国の新大統領、国連本部訪問へ

 コンゴ民主共和国のジョセフ・カビラ新大統領が2月2日、国連本部を訪問し、アナン事務総長らと会談する予定。

ギニア:UNHCRが紛争地帯から職員を撤収

 日曜日、ギニア南部のGueckedouにおいて、再び暴力事件が発生し、死者がでたとの情報を受け、UNHCRは同地から職員を撤退させ、その活動規模を縮小する旨発表した。

アナン氏、シエラレオネ平和維持活動の副代表を任命

 アナン事務総長は、英国のAlan Doss氏を国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)の副代表に任命した。同副代表は、開発活動の専門家として、アデニジ代表を補佐する。

国連、「アフリカの角」支援のため、3億5300万ドルを求める

 「アフリカの角」における干ばつと飢餓の連鎖が続くなか、国連は30日、その影響を受ける国々の1300万人のニーズを満たすべく、3億5300万ドルを求める機関間アピールを発した。

モンゴルと国連が、寒波の被災者支援のため、資金を求める

 UNDP、FAOなどの国連機関とモンゴル政府はきょう、大寒波に襲われた同国における緊急救済活動の展開のため、1170万ドルの資金を求めるアピールを発した。

国連ボランティア、東ティモール入り。選挙登録業務の支援へ

 国連ボランティア81人がきょう、東ティモールのディリに到着。年内に予定される初の選挙に備えて、登録業務を担う。

アフリカ食糧安保のため、低コストの水ポンプの使用を求める:FAO

 FAOは新しい報告書を発表し、アフリカの食糧安全保障を強化のためには、簡易かつ低コストなペダル式の水ポンプを使用することが有効であると述べた。エンジン型の灌漑装備は高価すぎて、多くの小規模農家には手が届かないと指摘した。

イラク、石油食糧交換プログラムの下、2億9300万ユーロの収入

 1月20日から26日までの1週間、国連イラク石油食糧交換プログラムの下、イラクは1240万バレルの石油を輸出し、2億9300万ユーロの収入を得た。

1月31日(水曜日) 文責:山本

事務総長、ロッカービー事件に対する判決にコメント

 1988年にロッカービー上空(スコットランド)で起こったパンナム機が爆破された事件の公判で判決が下り、2人の被告のうち1名を無罪、1名を有罪とした。アナン事務総長はこの知らせを受け、「罪のない犠牲者の命は戻らないが、法的手段が講じられ、公判が開かれたことは賞賛に値する。」と語った。

UNTAETへの活動委任期限を来年1月末まで延長

 安全保障理事会は31日、東チモール情勢について討議を行い、東チモール暫定行政機構(UNTAET;UN Transitional Administration in East Timor)への活動委任期限を2002年1月31日まで延長することを決議した。

UNOMIGへの活動委任期限を7月末まで延長

 安全保障理事会はグルジア情勢について討議を行い、決議第1339号を全会一致で採択し、国連グルジア監視団(UNOMIG;UN Observer Mission in Georgia)への活動委任期限を7月末まで延長した。
 UNOMIGは、1991年にグルジアがソ連から独立した際に、同国内のアブハジア自治共和国も分離独立しようとしたことに端を発する内戦の停戦合意履行を監視するために1994年に設置された。

安保理、平和維持活動に関する作業部会を設置

 国連平和維持活動がますます複雑になってきているという背景から、安全保障理事会は平和維持活動を進める上の諸問題を討議するための作業部会の設置を決定した。

コソボで手榴弾による襲撃事件発生

 31日にコソボのミトロビッツァでコソボ国際治安部隊(KFOR)に対して手榴弾による襲撃事件が3件発生し、20名の兵士が負傷した。この事態に対し国連コソボ暫定行政機構(UNMIK:the UN Interim Administration Mission in Kosovo)の Hans Haekkerup 代表は住民指導者に対し、緊張緩和のための措置を促した。

事務総長特別代表、コンゴ民主共和国での混乱終息を賞賛

 コンゴ民主共和国事務総長特別代表(Special Representative in the DRC)の Kamel Morjane 氏は記者会見で、同国政府がカビラ大統領の暗殺の影響を適切に処理し、混乱にいたらせず事態を収拾したことを称賛した。

事務総長個人代表、タジキスタン要人と相次いで対談

 アフガニスタン事務総長個人代表(Secretary-General's Personal Representative for Afghanistan)の Francesc Vendrell 氏はタジキスタンの首相および外相と会談し、紛争のために発生した難民救援について討議した。なお、ヘラト難民キャンプに収容された避難民のうち、極寒のため110人以上が凍死したと報じられている。

シオラレオネ政府は選挙延期を国会に要請

 国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL;the United Nations Mission in Sierra Leone)がシエラレオネ政府から報告をうけたところによると、政府は国会に対し、劣悪な治安状況を鑑みて、2月に実施予定の大統領選挙と、3月実施予定の国会選挙を延期するよう、国会に要請中。

事務総長、新しい旧ユーゴ国際刑事裁判所判事を任命

 アナン事務総長は新しい旧ユーゴ国際刑事裁判所の判事にモロッコの法律家であり外交官の El Habib Fassi Fihri 氏を任命した。Mohamed Bennouna 氏の後任として3月1日に着任する。

「今日の一言」 ― 冬はつとめて、だけれども ―

冬はつとめて
雪の降りたるはいふべきにもあらず 霜のいとしろきも
またさらでもいと寒きに 火などいそぎおこして
炭もてわたるもいとつきづきし
 これは説明するまでもなく『枕草子』の第1段ですが、京の朝の、凛としてはりつめた空気というのは清々しくて、清少納言の気持ちがわからないことはありません。早朝の鴨川の河原を霜を踏みながら歩くのは、なかなかいいものです。
 でも、「冬は早朝がいいのよねぇ」なんて言っていられるのも、日本の(近畿の)気候がいいあんばいだから、なのでしょう。今年の冬に限ってもロシアで零下50度になっているのに発電所が稼動せず暖房が出来ないとか、モンゴルで旱魃・猛吹雪を襲っているとか、今日の記事の7つめでも100名以上が亡くなっていると報じられています。
 人の心だけでなく、気候も大きくブレている…そんな感を否めません。
SUN Banner
Updated : 2007/02/19