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Title : December 2000
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12月 1日(金曜日) 文責:渡辺

国連総会中東に関する6決議を採択

 国連総会は、中東、パレスティナ問題に関する決議を採択し審議を終了。この際、イスラエルが聖地エルサレムに同国の法律を適用し、司法権を行使したのは違法である事、シリアのゴラン高原に関し、イスラエルは1981年の安保理決議497に従っておらず、和平交渉の再開を求める事、など6項目に及ぶ決議を採択した。

世界エイズデー:エイズ予防における男性の役割を強調

 世界エイズデー。今年は "Men Make a Difference"をテーマに国連機関、NGO、国際社会が男性のエイズに対する姿勢や行動の変革がいかに重要であるか、ということに焦点をあて、エイズ撲滅へ向けて継続した努力の重要性を訴えた。

アナン事務総長のメッセージ:
http://www.unaids.org/wac/2000/wad00_mess/mess_kofi_annan.htm

アナン事務総長、人道救援物資の契約を急ぐようイラク政府に訴える

 アナン事務総長は、本年6月9日から開始されたイラク原油限定輸出プログラム(oil-for-food programme)第8期に関する報告書を発表。
 第8期の原油輸出による利益で、人道物資の買い付けが許されている許容限度額の、僅か28%にあたる20億ドル分の人道物資購買契約が完了しているだけで、医療・教育部門に関しては、契約は1つもされていない状態として、アナン事務総長は、同政府に契約を迅速に進めるよう訴えた。
 報告書によると、原油限定輸出プログラムが始まって以来、全般的にイラクの人道状況は好転してきた、としながらも、イラクの一般市民の生活はそれに見合った向上は遂げていないと警告。通常の経済活動の欠如が根深い貧困の原因になっている、と言及している。

UNAMSIL派遣団、革命統一戦線指導者と会見

 国連シエラレオネミッション(UNAMSIL)の代表が反乱軍革命統一戦線(RUF: Revolutionary United Front)の上級代表団と2時間に渡り会談、アブジャ停戦協定実行のためRUF最高指導者との直接会談の必要を訴えた。

コートジボワール最高裁選挙候補者資格を剥奪、アナン事務総長が失意を表明

 コートジボワールの最高裁判所は、政党 "Rassemblement de Republicains"の選挙候補者の資格を剥奪し、この決定によって同政党は選挙不参加を決定。
 アナン事務総長は、広い参加があってこそ、コートジボワールの民主主義の発展と安定につながる、として失意を表明した。

東ティモールの平和維持要員が銃撃により重症

 東ティモールの平和維持要員が、西部のBaliboを車両で移動中に5発の銃弾を浴び、平和維持要員のうち1名が、左太腿上部に負傷、ヘリでディリにある国連軍病院に運び込まれた。
 負傷したのはオーストラリア人で、重症ではあるが命に別状はない、と報告されている。

麻薬統制犯罪防止事務所事務局長、ブラジルのアマゾンを訪問

 麻薬統制犯罪防止事務所(UNDCCP: UN Drug Control and Crime Prevention)の Pino Arlacchi 事務局長は、アマゾン盆地を通って搬入される麻薬の取り締まりを統制する連邦施設を訪問。

エストニアの経済発展を見届け、UNDPが支援活動を終了

 国連開発計画(UNDP)は、エストニアが支援金受け取り国から援助資金供与国へと転換したのを期に、7年間に渡った同国への開発支援事業を終了する決定を下した。
 UNDPエストニア常駐代表のPatra Lantz氏は、同国の急速な市場経済への好転、特にITを開発に適用した「模範的な成功例」といえる、と述べた。

12月 4日(月曜日) 文責:YOSHI*

事務総長、アフリカで包括的な民主主義の重要性を強調

 コフィ・アナン事務総長はベニン共和国で開催された第4回「International Conference of New and Restored Democracies」で、民主主義は人種、肌の色、文化、主義主張を問わず社会の全構成グループによる多数決を前提としているが、発言権など諸権利も考慮しなければならないとし、成熟した民主主義においては「世論が変化し、少数派が多数派になるにつれて、政党間で政権交代が起こっている」が、「人々が自己のアイデンティティを理由に、富や権力とは永久に無縁であると考えている場合、他のグループと同じ社会に属しているとは思えなくなり、選挙が救いになるとも考えられなくなる」と語った。また同氏は、民主主義の真の意味や精神について、アフリカ人は自分たちの伝統や他者に教えられることをもっと学ばねばならないと主張、この問題の複雑さを認めながらも、単に選挙をして勝ち負けを決める以上に必要なことを指摘した。

エチオピア-エリトリア、国連PKOの活動促進で合意

 アナン事務総長の訪問を翌日に控えたエチオピア、エリトリア両国政府は、国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)の活動を促進する新たな地上経路の開設で合意した。また両国はUNMEEへ地雷原に関する情報も近く開始することでも合意した。

「政治的アジェンダをもとに開発すべき」とフレシェット副事務総長

 ルイス・フレシェット副事務総長はワシントンDCで開かれた国際開発協会の年次会合で基調講演し、グローバリゼーション、武力紛争、HIV/AIDS、環境汚染といったことから開発は政治的アジェンダをベースに推進すべきとする新たな課題が提起されていると語った。

PKO特別委員会、臨時会議を閉幕

 平和維持活動特別委員会(A Special Committee on Peacekeeping Operations)は、危険に直面する国連スタッフの防衛手段を強化する策など一連の提唱や勧告を採択し、1カ月に及んだ臨時会議を閉幕した。

ユニセフ、2億700万ドルを資金要請

 国連児童基金(ユニセフ)は、人道危機に直面する地域で子ども達を疫病、飢餓、徴兵から保護し、教育や自己実現の機会を提供するため、2億700万ドル(ユニセフの予算の4分の1に相当)の資金を要請した。この緊急援助の受け入れ対象となるのは、アフガニスタン、アンゴラ、ブルンジ、北朝鮮、コンゴ民 主共和国(コンゴ-キンシャサ)、コンゴ共和国(コンゴ-ブラザビル)、エリトリア、エチオピア、アフリカ大湖地域、タンザニア、インドネシア(マルク諸島)、ケニア、ロシア連邦(コーカサス北部)シエラレオネ、ソマリア、ヨーロッパ南東部、スーダン、タジキスタン、ウガンダ、西アフリカといった 国や地域。

国際障害者デー、「ITをすべての人に」

 国際障害者デーの今年のテーマは、「Making information technologies work for all(情報技術をあらゆる人のために)」であり、世界中で情報分野の技術革新に広くアクセスできるよう呼びかける記念の日となった。アナン事務総長がメッセージを寄せ、「情報技術が真に全ての人にアクセスできなければ、全ての国や人々を鼓舞するという情報の可能性は現実のものとはならないだろう」「私たちは技術とユーザー間に立ちはだかる技術的、心理的、物理的、あるいは金銭的な障害を突破しなければならない」と強調した。

事務総長、奴隷制度撤廃への団結行動を呼びかけ

 アナン事務総長は奴隷制度廃止国際デー(12月2日)を記念し、あらゆる形態の奴隷制度に対抗する団結行動を呼びかけ、加盟諸国には関連する国際条約の批准を求めた。

エチオピアで「アフリカ開発フォーラム2000」が開幕

 エチオピアのアディスアベバに各国から1500人を超える代表が集い、「AIDS - the Greatest Leadership Challenge」のテーマのもとアフリカ開発フォーラム2000会議(12月3日〜7日)が開幕した。この会議では、アフリカで蔓延化するエイズへの新たな取り組みをスタートさせることがねらい。

中南米、明年の世界会議に向け人種差別問題を協議

 明年の「United Nations World Conference on Racism(国連人種差別撤廃世界会議)」(8月31日〜9月7日@南アフリカ)を控え、中南米の各国政府の代表は、人種差別の犠牲者や予防策の問題、完全な平等を達成するための戦略を協議するためチリのサンチアゴに集まった。この「Regional Preparatory Meeting for the Americas」は12月4日から7日まで開かれる。

国連総会、社会・人道・文化問題で一連の決議

 国連総会は、第3委員会(社会・人道・文化問題)が提唱した難民問題から薬物問題にいたる提唱について一連の決議を採択した。

ODCCP、新ウェブサイト開設

 国連薬物統制犯罪防止事務所(ODCCP)は、新しいウェブサイト(http://www.odccp.org)を開設した。ODCCPのPino Arlacchi事務局長によると、このサイトはユーザーフレンドリーで、学者、ジャーナリスト、一般ユーザー向けに情報を提供しているとのこと。

12月 5日(火曜日) 文責:Jo

パレスチナが直面する経済危機の新報告書発表

 イスラエル占領下のパレスチナ領土担当特別調整官(UNSCO)Terje Roed-Larsen氏はこのたび、パレスチナ領土の経済状況に関する報告書を発表。同報告によれば、9月下旬から約2ヶ月間にわたる危機的事態により、パレスチナ経済が被った損失は5億ドル以上にのぼる。

国連、コートジボアール選挙の技術支援を中止

 コートジボワールの最高裁判所がAlassane Ouattara候補の議会選挙参加資格を剥奪し、その後、同国が騒乱状態に陥っている事態を受け、国連ではこのたび、同国に対する選挙技術支援を中止し、国際監視員の活動調整にあたる意向も撤回する旨決定した。

事務総長、キプロスPKOの6ヶ月期限延長を勧告

 国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)に関する事務総長報告が5日、発表された。同報告において、アナン事務総長は同平和維持軍の任期を来年6月15日まで、6ヶ月延長するよう勧告した。

インド経済界指導者らが、グローバルコンパクトを支持

 4日、ボンベイにおいて、医薬品、情報システム、化学製品など、インドの主要産業を牽引するリーダー20人以上が集まり、グローバル・コンパクトに対する全面的な支持を表明した。事務総長が提唱したグローバル・コンパクトは、産業界、労働界に対して、環境、雇用法、人権に関する基準を尊重するよう 奨励するもの。

ボスニアPKO、2002年12月を終了期限と提案

 国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)に関する事務総長報告が発表された。報告において、アナン事務総長は、UNMIBHがボスニア・ヘルツェゴビナに平和をもたらすうえで、明確かつ重要な役割を演じ、予定どおり、2002年12月にはその中核的任務を終了するよう提案した。

コンゴ内戦から数万人の難民がザンビアに流出

 UNHCRによれば、コンゴ民主共和国のカタンガ州における政府軍と反政府勢力の衝突を逃れて、6万人近くの難民がザンビアに流出した。

事務総長、ベナンからエチオピアへ

 アナン事務総長は5日、ベナン訪問を終え、エチオピア入り。

ブリュッセルで東ティモール支援国会合

 ブリュッセルにおいて、東ティモール支援国会合(2日間)が開始。

チリで、国連人権高等弁務官がアメリカが人種差別に立ち向かわねばならない、と主張

 人種主義に関する世界会議(2002年)のアメリカ地域準備会合、チリで開幕。ロビンソン人権高等弁務官はその演説において、地域の政治的・経済的安定、公正な社会の創造を確保すべく、アメリカが人種主義と排外主義克服の課題に向き合わなければならない、と訴えた。

国連、ウガンダの医師・看護婦の死亡を受けてエボラ出血熱の 危険性を警告

 ウガンダの病院で、医者1人と看護婦12人がこのたび、エボラ出血熱に感染し、死亡した。これについて、国連スポークスマンは、遺憾の意を表明。

FAO,UNEP:1000種以上の家畜が絶滅のおそれ

 FAOとUNEPはこのたび、「家畜の多様性のためのワールド・ウォッチ・リスト(第3版)」を共同刊行。同報告によれば、毎週、世界において、2種類の家畜が消滅しており、また近い将来には、1350種が絶滅するおそれがある。

WHO、最貧国に科学情報をもたらす計画にインターネットを利用

 WHOはこのたび、電子情報伝達手段を利用した新しいプロジェクト“Health InterNetwork”を立ち上げた。これにより、開発途上国は、疾病に関する最先端の科学情報を入手することが可能となる。

UNHCR、難民支援のための国連ボランティアを顕彰

 UNHCRは5日、国連ボランティア(UNV)に対し、今年のナンセン賞を授与する、と発表した。UNVは、世界じゅうの困難な場所において、国連の現地活動に関与するボランティア4500人を擁する組織。

コソボからセルビアのプレセボ峡谷にアルバニア人が帰還:UNHCR

 UNHCRによれば、セルビアの緊張が緩和するにしたがい、アルバニア人たちが少しずつコソボから戻っている。この3日間で、約600人がBujanovactoとPresevoの市町村落に向かっている。

12月 6日(水曜日) 文責:山本

安保理はテロリズムについて公開討議

 世界で増加しつつあるテロリズムを警戒し、安全保障理事会では全てのテロ行為を非難し、テロに対する方策を定めた決議第1269号の履行を加盟各国に要請した。

 決議第1269号(全文):http://www.un.org/Docs/scres/1999/99sc1269.htm

安保理は東チモール情勢について公開討議

 先日、安保理の代表がチモール諸島やインドネシアを訪問したことを受け、安保理で東チモール情勢に関する公開討議を行い、インドネシア政府に、西チモールに残留している東チモール難民の帰還問題に早急に対処するように求めた。

事務総長はエチオピア首脳と会談

 アナン事務総長は6日、エチオピアの Meles Zenawi 首相との会談終了後、記者団に対し、来たる12日のエチオピア・エリトリア間の和平合意への署名は、平和がすぐそこまで来ていることを示していると語った。

総会で地雷の被害に悩む国々への支援を決議

 国連総会は地雷のために生命の危機にさらされたり、安全に生活ができなかったりする地域のために国連が継続的に支援を行うことを要請する決議を無投票で採択した。

UNRWAは資金拠出を要請

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA;the UN Relief and Works Agency for Palestina refugees in the Near East)のハンセン事務局長はパレスチナ占領地の悪化する状況に支援をするための資金の拠出を要請した。穏当に見積もっても来年で3億1100万ドル必要。

UNHCRはギニアの状況に懸念を表明

 反政府勢力による攻撃の再開と、地元住民の難民に対する敵意の高まりのため、ギニア国内の40万人にも上るリベリア・シエラレオネ避難民の状況が極めて深刻なものになりつつあることに関し、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR;UN High Commissioner for Refugees)は強い懸念を表明した。

タジキスタンに難民受け入れを要請

 アフガニスタン国内では北部同盟(Northern Alliance )とタリバンとの軍事衝突が続いており、タジキスタンへ逃れようとして国境付近に約10000人の難民が集まっているが、タジキスタン側は国境を封鎖しており、避難できない状況になっている。この状況に対し国連難民高等弁務官事務所(UNHCR;UN High Commissioner for Refugees)はタジキスタン当局に難民受け入れを要請した。

ユニセフはアフリカにおける学校教育の無償化を要請

 ユニセフの Carol Bellamy 事務局長はアジスアベバで開催中のアフリカ開発フォーラム2000(African Development Forum 2000)で演説を行い、HIV/AIDSに対する正しい知識を定着させるためにも、初等教育の無償化を進めるように要請した。

気候変動枠組条約に関する非公式会議がオタワで開催

 気候変動枠組み条約に関する非公式会議が6日からオタワで開催されたことを、国連環境計画(UNEP;UN Environment Programme)の Klaus Toepfer 事務局長は歓迎した。

緊急援助調整官に日本の大島賢三氏を任命

 アナン事務総長は6日、国連人道問題事務次長兼緊急援助調整官に大島賢三氏を任命した。大島氏は現在総理府の国際平和協力部隊事務局長であり、現職の Sergio Vieira de Mello 氏の後任として来月中旬に着任する予定。

事務総長、国際刑事裁判所の拡充のための資金提供を要請

 アナン事務総長は、2つの国際刑事裁判所(旧ユーゴスラビア・ルワンダ)の活動に関する報告書を提出し、活動の拡充策を説明し、そのために必要となる資金の提供を要請した。旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所には新規に27名の判事を確保すること、ルワンダ国際刑事裁判所には2名の判事を追加任命することを要請している。 この拡充は安全保障理事会が11月30日に決定したもの。

旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所は訴訟手続のインターネット上で公開

 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(the International Criminal Tribunal for the former Yugoslavia)は6日、裁判の透明性を高めるために全ての訴訟手続きをインターネット上で公開することを発表した。

 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所:http://www.un.org/icty/

「今日の一言」 ― ユージーのいらだち ―

 萩尾望都の作品に『半神』があります。身体の一部が結合した双子の姉妹の話です。
 結合しているだけではなく、心肺は2人で1つしかなく、分離するとどちらか一方が死ぬことになるという話です。一卵性の双子なのですが知性は姉のユージーに、美貌は妹のユーシーに偏っています。ストーリーはユージーの独白という形で進みます。2人はいつも一緒なのに、周囲の人は妹の美貌を誉める。いつも足腰の弱い妹を抱えていなければならない。そして何よりも自分の作った養分はほとんど妹のほうに流れる…そういういらだちの中で姉のユージーは殺意に使い感情を抱きます。

 しかし1人分の心肺しかないので体を維持できず、このままでは2人とも死んでしまうという理由で、13歳の時に分離手術が行われます。妹のユーシーには自分で養分を作る能力がないため、手術後に死んでしまいます。
 望みどおりに煩わしい半身から逃れ、「自由」になったはずのユージーは…時折、干からびて死んでいった、あの半身は、実は自分ではなかったのかと嘆き、悲しみます。

 自分が自分であるために、誰かを排除しようとすることを望むこと−「あいつがいるから私はこんな目に遭うのだ」と考えてしまうこと−は、ある程度本能的なものなのかも知れません。けれども、その成就のために本当に物理的に「排除」してしまった時に残る自分は、果たして望んだとおりになれるのかは甚だ疑問です。

 暴力もしくはテロというのは破壊的な行為であって、事態を混乱・停止はさせても、問題を解決するわけではありません。テロに向かう人々の心の中にはユージーのいらだちに似た感情があるのではないかと想像しています。でも、それを実行してもたらされるのは、もとの自分の破壊なのかも、と思います。

12月 7日(木曜日) 文責:阿部

アナン事務総長は、アフリカ開発フォーラム2000で演説

 アナン事務総長は、エチオピアでの「アフリカ開発フォーラム2000」(the African Development Forum 2000)で演説し、参加した首脳にエイズとの闘いに総力を結集するよう呼びかけるとともに、「アフリカのエイズ禍との闘いのための国際パートナーシップ」(the International Partnership against AIDS in Africa)の発足を宣言。

国連難民高等弁務官事務所、ギニアの南西部の町での非人道的事態に警告

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、ギニアの南西部の町Gueckedouにおいて、政府軍と反政府勢力の衝突が起こり、UNHCR事務所が損壊したことを報告するとともに、同国において人道的な非常事態が起こりつつあると警告。

イラク賠償委員会事務局長にスウェーデンのKnutsson氏を任命

 アナン事務総長は、レバノン南部担当事務総長個人代表(the Secretary-General's Personal Representative to Southern Lebanon)であるスウェーデンのRolf Goran Knutsson氏を国連イラク賠償委員会(the UN Compensation Commission)の事務局長に任命するとともに、同氏の後任には、スウェーデンのStaffan di Mistura氏を任命。

コソボ合同暫定行政機構・評議会が初会合

 コソボ合同暫定行政機構・評議会(Kosovo's Council of Joint Interim Administrative Structure)の初会合が開催され、コソボ合同暫定行政機構(UNMIK)のクシュネル代表が選挙実施後セルビアのプレセボ峡谷で起こった暴力事件について説明。

旧ユーゴ国際刑事裁判所、欧州連合の拠出を歓迎

 旧ユーゴ国際刑事裁判所(the International Criminal Tribunal for former Yugoslavia)は、欧州連合(European Union)が同裁判所の広報強化や資料の拡充など様々なプログラムに充当する資金として130万ドルを拠出したことに、歓迎する意を表明。

国連貿易開発会議、海外直接投資に関する暫定推計を発表

 国連貿易開発会議(UNCTAD:the UN Conference on Trade and Development)が発表した海外直接投資(FDI:foreign direct investment)に関する暫定推計によれば、世界の海外直接投資は昨年に比べて14%拡大し、1兆1千億円を上回る見込み。

人権高等弁務官、チリ政府と技術協力プログラムに関する合意に署名

 ロビンソン人権高等弁務官(the UN High Commissioner for Human Rights)とチリのHeraldo Munoz外相代行は、技術協力プログラムの開発と実施に関する合意に署名。

「今日の一言」 ― 大統領選と国連 ―

 これまで2回にわたって米大統領選の話題を取り上げましたが、今朝も新しいニュースが報道されています。TV等でも大きく取り上げられていますので皆さんご承知だと思いますが、フロリダ州最高裁がゴア候補の逆転勝訴の判断を下し、手作業による再集計の即時開始が決まりました。
 具体的には、マイアミデード郡の疑問票約9千票の手集計を実施するよう命令するとともに、州への報告期限に間に合わずに公式結果から除外されたパームビーチ郡の215票とマイアミデード郡の168票のゴア氏の上積み票計383票も有効票として認めた模様です。
 この結果、州の公式結果で537票だったブッシュ氏のリードは154票に縮まっており、再集計の結果、再逆転もあり得るとの見方が出始めています。
 もう裁判はいい加減にして大統領を早く決めてくれ、という声もあるようですが、どちらが大統領になるかは、国際政治、中でも国連の今後を大きく左右しかねない問題です。ゴアが大統領になった場合国務長官の最有力候補となると言われている米国のホルブルック国連大使は、ブッシュ候補が勝利すれば、米国の国連分担金が激減し、米国と国連との関係が停滞するだろうと警告しています。
 実際の両候補の公約をここで分析するスペースはありませんが、国連関係者にとっても極めて大きな影響を有するこの大統領選挙、今しばらく注視が必要なようです。

12月11日(月曜日) 文責:tat

安全保障理事会のメンバーはアナン事務総長のキプロス問題を解決するための努力を支持

 安全保障理事会のメンバーは今日、すべての関係者がアナン事務総長の現在進行中であるキプロス問題を解決するための努力に協力するよう促した。

アナン事務総長が国連の重要な犯罪防止会議の前日イタリアに到着

 アナン事務総長は国際的組織犯罪に対する高位政治的会議に出席するためイタリアのパレルモに到着した。

レバノンで国連大使は継承すべき平和のためにすべての側が協力すべきと発言

 レバノン南部担当事務総長個人代表(Secretary-General's Personal Representative for Southern Lebanon)は今日、すべての側が撤退線を尊重する必要性を強調し、国連がそのための努力を全力で支援する、と約束した。

シエラレオネ反乱グループは国連に平和協定の実施に準備ありと発言

 シエラレオネの革命統一戦線(RUF:the Revolutionary United Front)反乱グループのリーダーは国連の代表団に対し、彼のグループは国連の武器を返還すると約束し、戦争によって分断された西アフリカの平和構築に協力する準備があり、国連の平和維持軍の配置を受け入れ、革命統一戦線の管理地域において彼らの救援を許可すると言った。

有害化学物質抑制の重要条約が国連支援の対話にて締結

 国連の支援をうけた対話により南アフリカにおいて締結された新しい条約のもと、各国政府はかつて生みだされた最も有害な化学物質を最小化し除去するよう求められる。

東チモールの国連検察官は人道に対する犯罪の最初の起訴状を提出

 昨年東チモールで犯された人道犯罪を告発する最初の起訴状が今日、国連の検察官によって同地域の首都Diliにおいて提出された。

コソヴォ社会では無差別の過激な暴力が未だ容認されている、と国連警察

 国連コソボ暫定行政機構(UNMIK ; The UN Interim Administration Mission in Kosovo)の警察部門のスポークスマンは今日、コソボにおいて私的に所有されている武器が広く存在することの結果として過激な暴力事件が未だ日々発生している、と話した。

国連報告はヨーロッパでは熟練した情報技術者が不足、と警告

 今日国際労働機関(ILO)によって公表された報告書によれば、ヨーロッパにおける情報通信技術の労働力における技能差(skills gap)に関するリスクが、情報通信産業の拡大に重大な障害("a critical bottleneck")になる、とのことである。

来年の反民族主義フォーラムの準備を報道する国連の新しい刊行物

 国連人権高等弁務官(United Nations High Commissioner for Human Rights)のMary Robinsonは12月10日の「人権の日」の機会に、来年南アフリカのDurbanで開催される予定の民族主義についての世界会議(World Cnference on Racism)に先立ち、新しい出版物を発刊することとした。

12月12日(火曜日) 文責:Jo

エチオピア・エリトリアの和平合意署名に際し、事務総長、その即時実施を勧告

 エチオピアとエリトリアは12日、アルジェで包括的和平合意に署名し、国境紛争を正式に終結。アナン事務総長もこの署名式典に出席し、合意事項の即時実施を求めた。

安保理、ボスニア情勢についてブリーフィング

 安保理、ボスニアヘルツェゴビナ情勢に関する公開会合を開催。事務総長特別代表のJacques Klein氏がUNMIBHの活動に関する最新報告を提出し、国連活動の成果および今後の計画について説明した。同代表は、安保理に対し、最近の地域情勢の進展を捉え、バルカンの和平促進を図るよう呼びかけた。

イタリアで国連越境組織犯罪撲滅会議が開催

 越境組織犯罪防止条約の署名会議が、イタリアのパレルモで開始。アナン事務総長は冒頭演説し、すべての国々に対し、同条約の早急な発効を可能にすべく、速やかに批准するよう促した。

ギニアでの襲撃事件を、事務総長は非難し、特使派遣

 ギニアの町Kissidougouで12月10日に起こった襲撃事件について、アナン事務総長は非難声明を発表し、状況を視察し、国連の支援方法を探るべく、シエラレオネ事務総長特別代表Oluyemi Adeniji氏を特使として、ギニアおよびリベリアに派遣する意向を明らかにした。

総会、包括的反テロ条約のための更なる作業を要請

 総会は、国際テロと闘うための包括的条約と核兵器テロ抑止をめざす条約の作成交渉の継続を支持し、アドホック起草委員会を来年2月12日−23日、10月15日−26日に開催することを決定した。

事務総長、ウクライナによるチェルノブイリ原発の閉鎖決定を歓迎

 アナン事務総長は12日、ウクライナがチェルノブイリ原発の閉鎖を決定したことを歓迎、この動きが世界の核の安全達成に向けた重要な一歩である、と述べた。

世界の子どもの状況に関するユニセフ報告書が、乳幼児を焦点に

 ユニセフ、2001年子供白書を発表。誕生後の3年間に乳幼児に対し十分な栄養や愛情を与えることがいかに重要であるかということについて、あまりにも多くの政治・経済指導者が認識を欠いていることから、子どもたちの福祉が非常に損なわれている、と同白書は述べる。

グルジアのアブハジアの国連監視要員の無事が報告

 12月10日、グルジアのアブハジアで警邏活動を行っていたUNIMOG軍事監視員2人が拉致された。国連スポークスマンMarie Okabeは12日、この2人が拉致されながらも、生存が確認されたことを発表した。なおグルジア当局は国連に対し、これら監視員を早急に解放すべく、活動中である旨伝えてきている。

アフガン紛争両当事者が、1年ぶりに非公式会談:国連特使

 アフガニスタンの紛争両当事者であるタリバンと連合前線は日曜日、トルクメニスタンにおいて、事務総長個人代表のプレゼンスの下、1年ぶりに、非公式な会談を行った。この1年以上、両者の会談は全くなかった。

イラクの石油輸出停止が継続

 国連イラク石油食糧交換プログラム下のイラク石油輸出が、停止後12日目に突入。一方、イラクは11日、同プログラム運営のための了解覚書(1996年)の6ヶ月延長に正式に署名した。イラク政府は11月30日、12月の石油価格の合意が成立しないことを理由に石油輸出を停止、その後、安保理制裁監視委は、12月価格表を承認している。

シエラレオネ:反政府勢力が、ミレ91・マグブラカ間の道路開放

 シエラレオネの反政府勢力RUFは、国連に対する誓約(先週金曜日)にしたがって、同国のMagburakaとMile91間の道路を開通した。

WHO:パレスチナ自治地域の保健状態の悪化に警鐘

 WHOは12日、中東で続く紛争と暴力がパレスチナ自治地域の脆弱な保健衛生システムに重大な影響を及ぼしている、と警鐘を鳴らした。

東ティモールの国連監視要員が民兵の襲撃で負傷

 月曜日夜、国連東ティモール暫定行政機構(UNTEAT)の平和維持兵1人が、Aidabaleten(ディリの西60キロ)で、民兵と思われる者に襲われ、負傷した。

12月13日(水曜日) 文責:山本

UNFICYPへの活動委任期限を延長

 安全保障理事会は13日、決議第1331号を採択し、国連キプロス平和維持軍(the United Nations Peacekeeping Force in Cyprus)への活動委任期限を2001年6月15日まで延長することを決定した。

RUFがUNAMSILに略奪した武器を返還

 国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL:the United Nations Mission in Sierra Leone)の発表によると、反政府組織・革命統一戦線(RUF;the Revolutionary United Front)がこれまで略奪した兵器を返還した。この行動は8日にUNAMSILとRUFとの間で交わされた合意に基づくもの。

アブハジアで拉致されていた国連要員が解放

 アブハジア(グルジア)で10日にパトロールに出たまま拉致されていた国連軍事要員2名が13日解放された。

イラクからの石油輸出が再開

 12日間、停止していたイラクからの原油積み出しが13日、再開した。

東チモール暫定内閣は真実・受容・和解委員会の設置に合意

 東チモール暫定内閣は、難民の再統合及び人権侵害の記録化、将来における人権の保護手段を講じるため、真実・受容・和解委員会(Commission for Truth, Reception and Reconciliation)を設置することに合意した。

ICTYは1被告との裁定合意を発表

 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(ICTY;The International Criminal Tribunal for the former Yugoslavia )は13日、セルビア人被告1名と裁定合意に達したことを発表した。この合意は、被告が自らの犯罪の政治的・人種的・宗教的背景を持ったものであると認めるかわりに、検察側は残る全ての起訴を取りやめ、5年以上12年以下の懲役を勧告するというもの。

ICTRは3人の被告の移送を要請

 ルワンダ国際刑事裁判所(ICTR;the International Criminal Tribunal for Rwanda)の Carla Del Ponte 判事は、メディアを通じて虐殺を扇動したとされる3人の被告に対する審理をアルーシャ(タンザニア)ではなく、キガリ(ルワンダ)で開く意向であることを表明した。

WFPはタンザニアに緊急援助を開始

 国連食糧計画(WFP;World Food Programme)は13日、旱魃による飢餓の拡大を防止するために5ヶ月の緊急援助活動を開始した。規模は1500万ドルで130万人のタンザニア人を救援することになる見こみ。

国連要員保護の緊急策を要請

 Benon Sevan 安全調整官は12日、国連総会第5委員会(行政と予算)で発言し、世界各地の危険地帯で活動する国連要員を保護する緊急行動を要請した。国連安全調整官室(UNSECOORD;the Office of the UN Security Coordinator)の報告によると昨年だけで 292件の国連要員に対する暴力事件が起こっている。

「今日の一言」 ― 「許そう、しかし忘れてはならない。」 ―

 4つめの記事に「真実・受容・和解委員会」の設置が挙げられています。
 最近、地域紛争の戦後処理として、紛争中の人権侵害の加害者に対する対処が変わりつつあるように思います。というのは、6つめ・7つめの記事のように、虐殺・人道に対する犯罪・戦争犯罪など、紛争中に重大な人権侵害があった場合、国際刑事裁判所を設置して裁くことになっていたはずなのです。つまり、基本的な方針として犯罪は徹底的に追及してその責任を負わせるということです。ところが、最近では「真実・和解委員会」などが設置され、何が行われたかを明らかにはするけれども、敢えて免責し、紛争後の社会再生のために和解を優先するという動きが現れつつあるということです。

 顕著な例としては、南アフリカ共和国のアパルトヘイト時代の負の遺産に対する解決として、「アパルトヘイト犯罪の抑圧及び処罰に関する国際条約」(1973)に基づく国際刑事裁判所の設置によって責任追及することも可能であったはずですが、マンデラ大統領(当時)が優先したのは国民の和解でした。その時マンデラ氏はこう言いました。

 「許そう、しかし忘れてはならない。」

と。

[参考文献]

  • 「武力紛争を平和的に解決する試み −和解と真相究明、免責の役割− 」
    (田中高;『憎悪から和解へ』所収;京都大学学術出版会)
  • 「許すこと、それは世界の残酷さに抵抗することである」
    (E.モラン;『現代思想』 2000-11 Vol.28-13 所収;青土社)
12月14日(木曜日) 文責:阿部

安保理、国連コンゴ民主共和国ミッションの任期を半年間延長する決議を採択

 安保理は、決議1332を全会一致で採択し、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC:the UN Mission in the Democratic Republic of the Congo)の任期を来年6月15日まで半年間延長するとともに、兵力引き離しラインを監視する要員の拡充を求める事務総長の提案に合意。

アナン事務総長、米国次期大統領に決まったジョージ・W・ブッシュ氏に書簡

 アナン事務総長は、米国次期大統領に決まったジョージ・W・ブッシュ氏に書簡を送り、祝意を述べるとともに、国連は米国の積極的な指導力を必要としている、共に働けることを楽しみにしている等と期待を表明。

コソボ、最高裁判所の設立式典を開催

 コソボのPristinaにおいて、最高裁判所(the Supreme Court of Kosovo)の設立式典が行われた。国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK:the UN Interim Administration Mission in Kosovo)のBernard Kouchner代表は式典出席後、平和維持活動の歴史において、これほど早期に司法システムが確立したことはなかったと述べる一方、このシステムはまだ不完全であり、すべての人々がその向上のために尽くしていく必要があると指摘。

国連難民高等弁務官事務所、設立50周年に当たり弁務官が会見

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR:the UN High Commissoner for Refugees)の設立50周年に当たり、緒形高等弁務官はジュネーブで記者会見。同事務所が長く存続していること自体は祝うべきことではないが、世界の難民の勇気と貢献はすべての人々の尊敬に値すると指摘。

国連児童基金事務局長、授乳によるHIV母子感染の危険性等について声明

 ユニセフ、国連児童基金(UNICEF:the UN Children's Fund)のCarol Bellamy事務局長は、授乳によるHIV母子感染の危険性はあるものの、開発途上国においては、不衛生な条件の下での粉ミルク使用も乳児が感染症に罹り死亡する原因になっていると指摘。

平和大学、学長に南アフリカのGraca Machel氏を任命

 教育、人権、ジェンダー平等などの問題への取り組みで知られる南アフリカのGraca Machel氏を平和大学学長(the University for Peace)に任命。平和大学は、80年12月の総会決議でその設置が決まり、コスタリカに本部を置く。

「今日の一言」 ― 国連難民高等弁務官 ―

 今日のニュースは、一つ一つに思いがあって、時間があれば深めていきたいものばかりです。国連・米国関係、コソボ最高裁判所、乳児の安全、平和大学等々。
 その中でも、やはり取り上げないではおれないのは、4番目の緒方国連難民高等弁務官についてです。この会見は、緒方さんの事実上のお別れ会見で、彼女の十年間の任期に終止符が打たれることになります。ちょうど会見の日が国連難民高等弁務官事務所の創設50周年にあたったのですが、緒方弁務官は、

"UNHCR's 50th anniversary is, in itself, no cause for celebration,"
「UNHCRが50年間も存続していることは、(国際社会が偏見、迫害、貧困などの追及に失敗してきたことの反映でしかなく、)それ自体、何のお祝いの理由にはならない」
と戒めています。

 緒方さんらしいコメントですが、過去に2度ノーベル平和賞に輝いたUNHCRは、現在も120ヶ国で5千人以上の職員が、危険を顧みず22百万人以上の難民救援のために働いておられる。心から敬意を表したいと思います。緒方さんは、クリスマス前にも帰国され、間をおかずに回顧録を執筆されるご意向との由。10年間の最前線でのご経験、考えたこと等は本当に貴重なもの。回顧録の完成を楽しみにしたいものです。

12月15日(金曜日) 文責:渡辺

Zedillo 前メキシコ大統領が開発融資パネルの議長に

 アナン事務総長は、Zedillo 前メキシコ大統領を開発金融に関するハイレベルパネル(the High-level Panel on Financing for Development)の議長に任命した。このパネルは、発展途上国における金融面でのニーズに対応する方途を探る。

アナン事務総長、米国のブッシュ次期大統領との協力関係に期待

 アナン事務総長は、「過去8年間我々は、クリントン大統領、ゴア副大統領と非常に友好的な関係を築いてきた。同様な関係をブッシュ次期大統領とも築けるよう期待している。」と登庁時にコメントした。
 また、その後、アナン事務総長が、ブッシュ氏に電話で祝辞を述べ、同氏は、「多大な貢献が期待できるよう力強い外交政策チームを編成している」と語った。

越境組織犯罪防止条約の署名会議が終了

 イタリアのパレルモで開催されていた越境組織犯罪防止条約の署名会議が終了し、120カ国以上が条約に署名した。これに付随する2つの議定書(the Protocol to Prevent, Suppress and Punish Trafficking in Persons, Especially Women and Children; the Protocol against the Smuggling of Migrants by Land, Sea and Air)は、両文書とも70以上の署名を集めた。

西アフリカ諸国経済共同体の第24会期、アナン事務総長がメッセージ

 西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS: Economic Community of West African States)第24会期がバリのバマコで開催された。Oluyemi Adeniji シエラレオネ特別代表はアナン事務総長のメッセージを代読、共同体議長がMano 川盆地やギニア・ビサウの和平に貢献した点などを強調した。
 また、メッセージでは、ギニアでの戦闘に触れ、リベリアとシエラレオネとの国境沿いで状況の収拾がつかなくなっており憂慮している、と述べた。 

国連難民高等弁務官事務所が2001年度の予算アピール

 国連難民高等弁務官事務所が2001年度の活動予算のアピールを本日開始。年間9億5370万ドルのアピールの内、早くも、2億1470万ドルの誓約をアメリカ、スウェーデンなどから受けとった。現時点での誓約金額と分配予定は、 以下のとおり。

●現在の拠出国と誓約金額

  • アメリカ………1億2500万ドル
  • スウェーデン…  4000万ドル
  • オランダ………  2300万ドル
  • ノルウェー……  1800万ドル
●地域別予算分配

  • サハラ以南(タンザニア、ブルンジ、アフリカの角、ギニア、シエラレオネ等)…2550万ドル
  • ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、セルビア…………………………………………1390万ドル
  • アフガニスタン、東ティモール、インドネシア、パキスタン他………………………1000万ドル

世界食糧計画、資金不足でアンゴラ支援切り詰めか

 現在、世界食糧計画(WFP)では、アンゴラの100万人以上の人々に、最低限の食糧を供給すべく緊急支援活動をおこなっているが、資金不足がこのまま続けば、食糧分配の大幅削減を余儀なくされるであろう、と警告した。

12月19日(火曜日) 文責:Jo

事務総長、今年最後の記者会見で「ミレニアムサミットの目標は実現されなければならない」

 アナン事務総長は今年最後の記者会見を行い、2001年には、様々なことが真に動き始め、ミレニアム・サミット宣言が単に言葉だけではないことが証明されるよう願う、と自らの期待を語った。

アフガニスタン:安保理、タリバンに対する制裁引き締め

 安保理は決議1333を賛成13、棄権2(中国、マレーシア)で採択し、タリバンに対してUsama bin Laden氏の引き渡しを迫るべく、当初1999年10月に採択した対タリバン制裁措置を一層強化した。

総会、アフガン・国連要員の安全、人道的援助について行動

 総会は19日、アフガニスタンの武力紛争、人道活動家の安全、グアテマラの平和活動、国連とOSCEの協力関係など、多くの問題について一連の決議を採択した。

安保理、コソボPKOに関する最新報告を討議

 国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)に関する事務総長報告が発表された。10月の地方選挙後、政治的動機に基づく暴力事件が起こったことは、コソボの脆弱性とともに、国際援助の継続の必要性を示している、と報告書は述べた。なお安保理は19日、アナビ事務次長補から同報告についてブリーフィングを 受けた後、広範で集中的な討議を行った。

事務総長、中東和平交渉の再開を歓迎

 アナン事務総長は19日、声明を発表し、イスラエルとパレスチナ両代表が米国主宰の下、交渉を再開したことを歓迎する旨述べた。

人権委員会、中東暴力事件の調査委員会委員を任命

 人権委員会の委員長、Shambhu Ram Simkhada大使は、占領下のパレスチナ地域でのイスラエルによる人権侵害行為に関する情報収集をすべく、人権調査委(3人構成)の委員を任命した。この3人は、 南アフリカのJohn Dugard氏、米国のRichard Falk氏、バングラデシュのKamal Hussein氏。

エチオピア・エリトリア間の国連空路開通

 エチオピアとエリトリア間を空路往来するためのルートが18日開通。国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)が今年、両国に展開してから初めて。同空路は4,200人のUNMEE要員の兵站・医療ニーズに対応すべく、UNMEE国際要員のみの利用に供するもの。

ギニア国境で西アフリカ諸国の兵力展開計画をUNHCRが歓迎

 過去数週間、ギニアとシエラレオネ・リベリアとの境界地帯で越境攻撃が発生し、地域の安定が脅かされていることから、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)はこのたび同地帯に兵力を展開することを計画した。UNHCRは19日、同計画を歓迎する旨表明した。

イラク石油監視委員会、業者等に石油売却益をイラクに払わぬよう警告

 イラク石油輸出監視委員たちはこのたび、安保理制裁委の要請に応じ、石油買付け業者らがイラクに対し、いかなる追加料金も支払うことのないよう警告した。

東ティモール元併合派指導者、難民帰還への協力を国連に確約

 18日、東ティモールのディリを訪れた元併合派指導者Joao Corbafu氏はUNTEATのビエラ・デ・メロ代表と会談し、西ティモールに残る難民の帰還促進のため全力を尽くす旨確約した。

ユニセフ、グァテマラ国連派遣団による報告書を「画期的」と賞賛

 先週、国連グアテマラ人権検証団(MINUGUA)が平和建設活動の重要な要素として、子どもの人権に焦点を当てた報告書を発表。ユニセフ事務局長は声明を発表し、この画期的な報告書が、人権尊重の文化構築こそ平和と繁栄を持続する唯一の方法であることを明確にした、と指摘。その活動は何よりも先に、明日の市民、指導者である子どもに対して行われる必要がある旨述べた。

ルワンダ国際刑事裁判所、内戦犠牲者の賠償問題に関する新機関設置が必要

 ルワンダ国際刑事裁判所所長Navanathem Pillay氏は書簡をアナン事務総長に送付し、1994年ジェノサイドの犠牲者に対する賠償問題については、裁判所自体の扱うところとはせず、別個のメカニズムを設置するよう提案した。裁判所の判事たちの意見によれば、賠償問題を扱うことになれば、裁判所の日常業務は深刻な影響を被り、その主な任務が大きく損なわれることになる。事務総長は同書簡を安保理に回送した。

「世界の半分を占める貧困者がより健康になれるよう望みうる」:国連諸機関の報告書

 WHO、ユニセフ、UNESCO、UNAIDS、UNFPA、世界銀行はこのたび、「健康、繁栄への鍵:開発途上国における成功物語」と題する報告書を合同作成し、発表した。報告書は、エイズ、結核、マラリアなどとの闘いにおいて参考となる各国の成功事例や戦略を示し、説明している。

「今日の一言」 〜中国とタリバン〜

 二つ目の記事によると、安保理がアフガンに対する制裁強化の決議を採択しています。
 これは、99年10月の安保理決議1267によるイスラム原理主義指導者、ウサマ・ビン・ラディン師引渡を求める決議にアフガンが応じないことを受けたものです。

http://www.issue.net/sun/sc/scres1999.html#SCRES1267

 米国は、98年8月のケニアとタンザニアの米国大使館爆破事件の容疑者をラディン師の指導する原理主義組織「国際イスラム戦線」の仕業と特定し、その後、ラディン師に協力しているとされるスーダンの化学工場、アフガニスタンのテロリスト養成基地にクルーズミサイルによる爆撃を加えています。米英は、国連安保理を突き動かし、アフガンのタリバン政権が、ラディン師をかくまっているとの疑いで、憲章第7章の下に「平和に対する脅威」と認定し、その引渡を要求する決議を採択し、本年10月にイエメン・アデン港で米国の駆逐艦が爆破された事件でもラディン師の関与がとりざたされるなか、米露は、さらなる経済制裁の強化を検討してきたのです。
以前にも解説( http://www.issue.net/sun/topics.html#anti-Tariban ) したことのあるこの問題は、リビア・ロッカービー事件に続いて国際テロリズムに対する安保理決議の新たな類型をもたらすものですが、国際関係においても新たな波紋を拡げています。
 先週、金曜の報道によれば、タリバン政権は、各国宛に制裁反対の書簡を送る一方、最高指導者オマル師が、在パキスタン中国大使と会談したとされます。タリバン側は、中国西域のシンチャン・ウイグル自治区のイスラム分離主義運動を支援しないかわりに、安保理で拒否権をもつ中国に制裁に反対するよう要請したとみられています。
 中国外務省も、「アフガン訪問は何ヶ月も前から準備していたもの」、「中国は、安保理常任理事国として、また隣国として、アフガン問題の早期解決のために国連の政治的な役割を期待する」と、積極的に関与していくことを表明しています。中国は、昨年の安保理決議には賛成していましたが、今回の決議ではマレーシアとともに「棄権」にまわっています。その理由として「干ばつが起きているときに新たな制裁を課すと、状況が悪化する」と説明しています。たしかに、現在、歴史的な干ばつに見まわれているアフガンでは、数百万人が餓死に直面しており、これを支援する国連現地事務所はこの決定に猛反発しています。総会においても、安保理の決定に反発する国が多くありました。
 冷戦後その機能を回復した安保理における五大国間の勢力地図の塗り替え、イスラム圏と中国の接近、安保理と総会の関係、テロ制裁と人道援助の関係をめぐって、新しい国際関係の局面を見いだすことができます。

12月20日(水曜日) 文責:山本

安保理、イラクに湾岸戦争以来の行方不明者問題への協力を要請

 安全保障理事会は20日、1990年にイラクがクウェートに侵攻して以来行方不明になっている問題について討議を行い、イラク政府にこの問題の解決に協力することを要請した。

再建には長い年月が必要;新UNMIK代表

 クシュネル代表の後任として来年1月15日より国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK;the UN Interim Administration Mission in Kosovo)の代表に就任するHans Haekkerup 氏がニューヨークで会見し、コソボとボスニア・ヘルツェゴビナとの戦争後の再建状態に類似性を認め、双方とも長い時間がかかると述べた。

ミロシェビッチ氏を裁くのは国際刑事裁判所で;同裁判所判事

 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所とルワンダ国際刑事裁判所の Carla del Ponte 判事は、ユーゴスラビア共和国連邦のミロシェビッチ前大統領を裁くのはハーグ(国連の国連刑事裁判所)であってベオグラードではない、と述べた。この発言は前日のコストニッツア現大統領が、同国で裁くべきだと発言したことを受けたもの。

副事務総長は国連財団からの資金拠出を歓迎

 フレシェット国連副事務総長は国連財団からの新たな資金拠出を歓迎した。同財団はテッド・ターナー氏が設立したもので、これまでも数回の資金拠出を実施しており、今回は1500万ドル。

国連システム・スタッフ・カレッジ設置を決定

 国連総会は20日、トリノ(イタリア)に国連職員を訓練する施設である国連システム・スタッフ・カレッジを設置することを決定した。2002年1月1日開校予定。1990年代半ばから国際労働機関(ILO;International Labour Organization)が進めてきたプロジェクトが結実した。

東チモール暫定内閣は将来の国防軍設置を承認

 東チモール暫定内閣は将来の国防軍設置とそのための国防軍開発事務所の設置を承認した。

緒方難民高等弁務官、最後のスピーチ

 緒方難民高等弁務官は退任にあたり最後のスピーチを行い、職員たちに難民の生活を支える活動において官僚的にならないようにと要請した。

看護婦・助産婦の減少傾向を憂慮;WHO

 世界保健機関(WHO;World Health Organisation)は、看護婦や助産婦が、その職務内容に相応した待遇を受けていないために低賃金・劣悪な労働条件・貧弱なキャリア開発という状況に置かれており、世界中で保健衛生関連の職業から離れていることを警告した。

ヨーロッパの土壌保護が急務と警告

 「深刻な旱ばつおよび(または)砂漠化を経験している国、特にアフリカ諸国の砂漠化防止に関する国連条約(UN Convention to Combat Desertification in those Countries Experiencing Serious Drought and/or Desertification, Particularly in Africa;国連砂漠化防止条約)」の締結国会議の席上、ヨーロッパの土壌に関する報告書が提出され、適切な対策が採られなければ土壌の悪化が急速に進むだろうと 警告した。

「今日の一言」 ― 世界の残酷さに抵抗すること ―

 前回のこのコーナーで参考文献として挙げた 「許すこと、それは世界の残酷さに抵抗することである」を書いたE.モランの自伝が邦訳されているのですが、これは、最終章の最終節だけでも読む価値があると思います。
 自然界の生死のサイクル・食物連鎖−生き物は他の生き物を殺して食って生きていくという事実−と言う残酷さの中にあり、人間はこれに人間社会の残酷さを追加して生きており、これに抵抗する微弱な力こそが魂を守るのだ、とモランは言います。

“我々は、分かつもの、解体するもの、遠ざけるものに対して、たとえ自分が負けるとわかっていても、抵抗しなければならない。 ”
 以前にも書きましたが、20世紀は「匿名の世紀」だったと思います。人間(たち)をばらばらにし、無名化し、匿名化し、社会の部品と化していく。これもモランの言う「世界の残酷さ」の一部。
“世界の残酷さに抵抗するということは、分離の中での結合を維持しようと試みること、自由なものを自由にさせておきながら結びつけようと試みること、許しを与えながら改悛を喚起しようと試みることでなければならない。 ”
 この世紀が「匿名の世紀」「戦争と革命の世紀」であったのだとしても、それが抗いがたい流れであったのだとしても、抵抗せよ、モランは言います。
“人間にあって、世界の残酷さに対する抵抗という形をとる、果てしない絶望的な努力の継続、これこそ、私が希望と呼びたいものなのだ。 ”
『E.モラン自伝』 (E.モラン;法政大学出版局 叢書ウニベルシタス)
12月21日(木曜日) 文責:阿部

安保理、リベリア等の反政府勢力による襲撃事件を非難する声明を発表

 安保理は、リベリア及びシエラレオネの反政府勢力によるギニアへの侵入・襲撃事件を非難する議長声明を発表し、これら襲撃事件により多くの生命が失われ、多数の難民を生み出していると懸念を表明。

国連総会議長、今年最後の会見でミレニアム宣言の重要性を強調

 国連総会のHolkeri議長は今年最後の記者会見を行い、9月のミレニアム宣言(Millennium Declaration)を我々の時代の最重要文書であると位置付け、ミレニアムサミット(the Millennium Summit)で生み出されたモーメンタムを生かし続けることの重要性を強調。

安保理は、ブルンジの武装集団による暴力を非難する声明を発表

 安保理は、ブルンジの武装集団が自らの目的達成のために暴力を続けていることを非難する議長声明を発表し、これらの反政府勢力がアルーシャ和平プロセス(Arusha Peace Process)に参加するよう要請。

コソボ事務総長特別代表、国際社会がコソボに負のイメージを持ち始めていると指摘

 コソボ事務総長特別代表のKouchner氏は、UNMIK(the UN Interim Administration Mission in Kosovoの合同暫定行政機構(JIAS:UNMIK's Joint Interim Administrative Structure)の隔週会合において、コソボ全土で暴力事件が継続しているために、国際社会がコソボに対しマイナスのイメージを持ち始めている、と指摘。

国連食糧農業機関、サハラ以南地域の食糧事情に関する報告書を発表

 国連食糧農業機関(FAO:the UN Food and Agriculture Organization)は、報告書「アフリカのサハラ以南地域における食糧供給状況と穀物の見通し」(Food Supply Situation and Crop Prospects in Sub-Saharan Africa)を発表。同報告は、サハラ以南地域において、干ばつおよび内戦の長期化により、約28百万人が深刻な食糧不足に直面している等と指摘。

世界知的所有権機関、ハリー・ポッターに関連するドメイン名に関する裁定

 世界知的所有権機関(WIPO:the UN World Intellectual Property Organization)は、Time Warner Entertainmentが絵本の登場人物であるハリー・ポッター Harry Potter に関連するインターネット・ドメイン名100以上の所有権を有する、との裁定を下した。

「今日の一言」 ― Top Stories ―

 総会議長等多くの国連トップが、今年最後と銘打った記者会見を行っています。
 こうした記事を見ると、年の瀬も押し迫ってきたことを実感しますが、この1年を振り返ると、上記のミレニアム・サミット以外にも多くの事件がありました。
 国連ニュースを配信しているUNITED NATIONS FOUNDATIONという団体が、そのウェブに「2000年のトップストーリー」と題して65の国連に関連するストーリーを紹介しているのですが(http://www.unfoundation.org/unwire/unwire.cfm)、そのトップは、9月6日に開幕したミレニアム・サミット。その他、ヘルムズ米国上院外交委員長の招聘等米国関係、1年間で550万人が新たにHIV感染等のイシューが続きます。
 しかし、そうしたニュースの背後には、多くの「人間」がいることを忘れないでいたいものです。世界中で無惨に命を奪われた人々、平和と人道に貢献するべく力を尽くしてられる方々、またそのために力をつけようと研鑽に励んでられる若い方々、そうしたお一人お一人を主人公とする物語こそが真の「ストーリー」であると信じたい。私たちSUNは、来年も国連ニュースの配信を通して、そのニュースの背後にいる「人間」に、「人間ドラマ」にどこまでも光を当てて行きたいと思います。

12月22日(金曜日) 文責:渡辺

国連総会予算委員会が平和維持活動改革目的の一次予算を許可

 国連の平和維持活動分野における能力を向上させるための改革実行予算案が、国連総会の予算委員会で許可された。この後、予算が総会で採択されれば、平和維持活動支援口座から919万ドル、一般予算から40万ドルがそれぞれ平和維持活動改革に当てられることになる。

アナン事務総長、ソマリアでの政局変化を歓迎、平和の確立訴える

 アナン事務総長は、ソマリアに関する安保理への報告書を公開。ソマリアにおける政局変化を歓迎するとともに、平和を確立するために、国際社会の支援を訴えた。また、首都の安全が確保されれば、平和構築ミッションを派遣する準備がある、と報告している。

安保理、UNシエラレオネ・ミッションの任期を3月まで延長

 安保理は、西アフリカの不安定な状況を踏まえ、シエラレオネ・ミッションの任期を2001年3月まで延長を決定。同国政府の法と秩序の回復を支援する。

安保理、コンゴ民主共和国の紛争当事者に停戦を訴える

 安保理は、最近のコンゴ民主共和国(DRC)での戦闘勃発に関し、非公開ブリーフィングを開いた。ロシア連邦の Sergey Lavrov 安保理議長は、停戦違反に深く憂慮し、キンシャサで Kamel Morjane 事務総長特別代表が「休日の間だけでも停戦を」と訴えたことに対し、全面的に支持するとの意見を述べた。

東ティモールの350名の難民が本国を訪問

 インドネシアにいる東ティモール難民350名が、地元地域に帰郷。クリスマスホリデーに時期をあわせ、3週間の一時帰国となる。国連難民高等弁務官事務所によると、このような難民の一時帰国としては、人数も最も多く、期間も最長となる。

世銀・IMFが220億ドルを重債務貧困国の債務救済に

 世界銀行と国際通貨基金による債務救済イニシアチブが、220億ドルの分配を重債務貧困国(HIPCs: Heavilgy Indebted Poor Countries)22カ国に行うと、両機関が共同声明で発表。救済対象となる22カ国のうち4カ国がラテンアメリカから、また、18カ国がアフリカからとなっている。

12月25日(月曜日)

(クリスマスで国連はお休みなのでした。)

12月26日(火曜日) 文責:Jo

UNHCR、ギニア南西部の紛争勃発地域に到達

 UNHCRの視察調査団がこのたび、ギニア南西部の町Gueckedouに入り、難民の状況を調査。この地においては12月前半から襲撃事件が相次ぎ、UNHCRは撤収を余儀なくされていた。今回、UNHCRがこの地に入るのは、 撤収後初めて。

コンゴ民主共和国で空港爆撃

 コンゴ民主共和国において、政府軍がこのたび、GbadoliteとGemenaの両地区の空港を爆撃。この爆撃による国連要員や施設への影響は、報告されていない。

事務総長、中国指導者に大火災についての弔意送達

 25日、中国Luoyangのダンスホールで火災が発生し、数百人の若者が死亡した事件について、アナン事務総長は江沢民主席に宛て書簡を送り、弔意を示した。

コソボ国連ミッション、セルビア議会選挙の結果を歓迎

 セルビア議会選挙において、政党Democratic Opposition of Serbia(DOS)が過半数を占めたことについて、UNMIKのクシュネル代表はコシュトニツァ・ユーゴ大統領およびセルビア首相Zoran Djindic氏に書簡を送り、祝意を表した。

国連職員、アフガニスタンへ復帰

 国連アフガニスタン調整官事務所によれば、24日、様々な国連機関の職員10人が、パキスタンから、アフガニスタン内の各事務所に戻った。これら職員は、安保理がアフガニスタンに対する新たな制裁を科す直前の12月19日、予防警戒措置として、同国から撤収していた。

12月27日(水曜日)

(国連はお休みなのでした。)

12月28日(木曜日) 文責:阿部

安保理、ウガンダとルワンダ両軍にコンゴ民主共和国から撤退するよう要請

 国連安保理は、安保理議長であるロシア連邦のSergey V. Lavrov大使による声明を通じ、安保理決議1304、1332に従い、コンゴ民主共和国(DRC:the Democratic Republic of the Congo)での戦闘を停止し撤退するよう要請。これらの決議は、コンゴ民主共和国に駐留するすべての外国の軍隊に対し、ルサカ停戦合意(the Lusaka Ceasefire Agreement)に従い撤収するよう求めている。

対アンゴラ制裁監視委員会、アンゴラ全面独立民族同盟制裁に関する新提案

 対アンゴラ制裁監視委員会(the Council of the Monitoring Mechanism on Angola sanctions)は、報告書を発表し、ダイヤモンドがどこの産出であるかを明らかにするための原産地証明スキームを実施し、不法ダイヤ問題に対処すること等、アンゴラ全面独立民族同盟(UNITA)に対する制裁を効果的なものとするための措置を提案。

国連難民高等弁務官事務所、ギニアの避難民にキャンプを設営

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR:the UN High Commissioner for Refugees)は、Gueckedou地域から逃れてきた6万人の避難民が一時滞在するためのキャンプを設営する準備を開始。

国連世界経済情勢見通し、3.5%の緩やかな成長を予測

 国連は、国連世界経済情勢見通し(the United Nations World Economic Situation and Prospects 2001)を発表し、世界経済は、2001年もGDP成長率3.5%の緩やかな成長を続けると予測。

軍事調停委員会でエチオピアとエリトリアが国連への協力に合意

 国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE:the UN Mission in Ethiopia and Eritrea)の司令官が議長を務める軍事調停委員会(the Military Coordination Commission)において、エチオピアとエリトリア両国は、国連ミッションにこれまで以上の移動の自由を認めることに同意。次回の委員会は1月23日に予定。

「今日の一言」 ― パウエル次期国務長官 ―

 米国のブッシュ次期大統領が、その外交チームの柱である国務長官にパウエル元統合参謀本部議長を指名したことは、ご承知の通りです。同氏の人物評については、The Economist 最新号の記事 "The world in their hands"(http://www.economist.com/world/na/displayStory.cfm?Story_ID=459219)でも取り上げられていますが、その中で、意外な側面が指摘されています。
 すなわち、パウエル統合参謀本部議長といえば、日本でも、湾岸戦争を勝利に導いた将軍というイメージが先行しがちですが、実際には、彼は湾岸戦争に最後まで反対し、95年のコソボ介入にも批判的だったというのです。
 ある米国の政治学者は、軍人は戦争の恐ろしさを知っている、部下を死地に送るので慎重になるんだと解説していますが、いずれにせよ、新しいブッシュ政権の外交チームが世界の紛争にどういう対応するのか、今後の国際関係を左右する大きな課題です。
 ジャマイカ移民の家庭に生まれ、暴力事件に揺れ続けたNYのサウス・ブロンクスを抜け出し、最後は国務長官まで昇りつめた初のアフリカ系米国人。そうしたパウエル次期国務長官が、新政権でどういう動きをするのか、大いに注目していきたいと思います。

12月29日(金曜日) 文責:渡辺

アナン事務総長、大統領選を平和裏に終えたガーナを祝福

 12月28日、ガーナ大統領選の2度目の投票が行われた。1度目の投票では、新愛国党(NPP: the New Patriotic Party)のJohn Kufuor氏がリードを収めたが、完全な過半数をとることが出来ず、再度の投票となった。
 アナン事務総長は、「ガーナは、今回の選挙により、アフリカに民主主義とその制度が根付いていることを示した」と述べ、平和裏に透明度の高い選挙を完了させたことに対し祝福の言葉を添えた。

クシュネル代表、セルビア人の老人夫婦殺害を非難

 28日午後9時、数名の男がDragan Rapaic氏と彼の妻 Vukosava Rapaicさんを襲い、家から引きずり出した上に暴行を加え、路上に放置した。Dragan氏はノドを切られて死亡、Vukosavaさんは、同じくノドを切られたが、命をとりとめ、病院に担ぎ込まれた。
 国連コソボ暫定行政機構(UNMIK)のクシュネル代表は、セルビア人や他の少数民族への暴力が続けば、国際社会のコソボへの支援は期待できなくなる、と述べ、何も罪の無いセルビア老人夫婦への攻撃を痛烈に非難した。

事務総長特使が来年早々にミャンマーを訪問

 ミャンマー担当の事務総長特使 Razali Ismail 氏が、軍指導部と反対勢力指導者間の対話を促進するため、1月5日から9日まで同国を訪問する。
 同氏が4月に特使に就任してから今回で3度目の訪問となる。

リベリア・ソマリアの制裁措置監視委員会、武器輸出禁止措置遵守を訴える

 リベリアとソマリアの制裁措置監視委員会は、2000年1月〜12月間の安保理への報告書を公開。両国に対する軍事機器や武器の譲渡禁止措置を遵守するよう、隣国をはじめとする全ての国連加盟国に訴えた。

西アフリカ諸国経済共同体、ギニアの国境地域を警備

 西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は、ギニアとシエラレオネ、リベリア間の国境付近を警備するため、軍隊配備を決定した。現在の所、1676名が6ヶ月間に渡り配備される予定で、国境を警備し、人道諸機関や難民の安全を確保する。

締め切りを前に、4カ国が国際刑事裁判所規程に署名

 12月31日の締め切りを前に、バハマ、モンゴル、タンザニア連合共和国、ウズベキスタン共和国の4カ国が、国際刑事裁判所規程(International Criminal Court Statute)に署名し、署名国総数は136カ国となった。また、イランとイスラエルが31日に署名をする予定になっている。
 一方、国際刑事裁判所の設立には、60カ国が批准が必要とされ、本日のフィンランドを含むと、27カ国が批准し終えたこととなる。

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Updated : 2007/02/19