Location : Home > Daily News
Title : November 2000
SUN Banner

10月分へ|メニューへ12月分へ→

2000年11月
10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

11月 1日(水曜日) 文責:山本

ユーゴスラビア連邦共和国の国連加盟を承認

 国連総会は1日、全会一致でユーゴスラビア連邦共和国の加盟を承認した。
 1992年9月における総会決議でユーゴスラビア社会主義連邦共和国が解体した際にユーゴスラビア連邦共和国(セルビア共和国とモンテネグロ共和国から構成)に主権が自動的には引き継がれないことを定められており、加盟には再度の承認が要求されていた。

プレスリリース:
http://www.un.org/News/Press/docs/2000/20001101.ga9805.doc.html

コソボのアルバニア活動家が釈放

 ユーゴスラビア連邦共和国のコシュトニッツァ大統領命令でセルビアの刑務所に拘置されていたアルバニア系活動家 Flora Brovina 氏が釈放された。国連コソボ暫定行政機構(UNMIK;UN Interim Administration Mission in Kosovo)のクシュネル代表はこの知らせを歓迎した。

事務総長は国連による民主化推進活動への支援を要請

 アナン事務総長は12月4日〜6日にコトヌー(ベニン)で開催される「新規民主化国家並びに民主回復化国家に関する第4回国際会議(the Fourth International Conference on New or Restored Democracies)」のために作成された報告書において、平和と開発を民主化に結びつけるために支援を要請した。

事務総長は旧占領地の治安維持の責任はレバノン政府にあることを強調

 アナン事務総長は1日、国連レバノン暫定軍(UNIFIL:the UN Interim Force in Lebanon)の活動に関する報告書を提出し、イスラエル軍が撤退した後の領土における行政サービスの回復に関して大きな進歩が見られたと報告する一方で、同地域における挑発行為の終結などに関する責任はレバノン政府にあることを指摘した。

UNRWAは支援を要請

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA;the UN Relief and Works Agency for Palestina refugees in the Near East)のハンセン事務局長は1日、国連本部で会見を行い、旧占領地で継続する暴力でパレスチナ経済に大きな被害が出ており、同国への支援を増大することが必要であると強調した。

事務総長、UNAMSILへの兵力増援を要請

 相次ぐ国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL:the United Nations Mission in Sierra Leone)からの兵力の撤収により、同国における平和維持活動に支障が生じる危険があり、アナン事務総長は各国に兵力の増援を要請した。

副事務総長、説明責任の重要性を指摘

 フレシェット副事務総長は1日、第5委員会(行政と予算)で、国連の人的資源向上に関する事務総長報告書を説明し、説明責任の重要性を指摘した。

プレスリリース:
http://www.un.org/News/Press/docs/2000/20001101.dsgsm112.doc.html

UNDPは選挙制度支援団体と提携を表明

 国連開発計画(UNDP;UN Development Programme)と国際選挙制度財団(IFES;International Foundation for Election Systems)は1日、共同で世界で民主的制度の構築にイシニアティブをとって行くと表明した。

プレスリリース:
http://www.undp.org/dpa/pressrelease/releases/2000/november/1nov00.htm

Michel Bastisse博士に笹川環境賞授与

 国連環境計画(UNEP;UN Environment Programme)は今年の笹川環境賞受賞者に、フランスの Michel Bastisse 博士を指名した。

「ハーグでの交渉の成功を」と気候変動に関する国連枠組み条約担当事務局長

 気候変動に関する国連枠組み条約(UN Convention on Climate Change)事務局長の Michael Zammit Cutajar 氏は、30日、遅れている京都議定書の批准を促進するためにも、ハーグでの交渉は成功しなければならないと語った。

「今日の一言」 ― 悼む気持ち ―

 ここ2週、続けて知人が亡くなっています。
 先週は両親の結婚式の仲人をしていただいた方で、今週はつい最近まで同僚だった方でした。特に元同僚の方は、数ヶ月前に出産を機に退職して、最近はアルバイトとして週1回、今の職場に来ており、一昨日(2日)にも顔を合わせていたのですが、昨日(3日)、趣味で参加していたマラソン大会で心臓発作で倒れ、亡くなったと、数時間前に連絡がありました。確かまだ30歳になったばかりだったと思います。

 正直なところ、私の心の中では悲しみよりも驚きのほうが勝っています。そしてそういう自分の心の動きに少々愕然としています。
 身近な人が亡くなったはずなのに…いや、身近だと本心では思っていなかったのか…それとも、もはや人の死に慣れてしまったのか……。

11月 2日(木曜日) 文責:阿部

エルサレムでの爆破襲撃事件受け、事務総長がテロ行為を非難する声明を発表

 エルサレムで爆破襲撃事件が発生したことを受け、アナン事務総長は、テロ行為を厳しく非難するとともに平和の敵が交渉解決の模索を阻んではならない、とする声明を発表。

国際法に関する会議、モスクワで開催

 モスクワの国連広報センター(the UN Information Centre in Moscow)とロシア国際法協会(the Russian Association of International Law)は、モスクワで、「21世紀に入って:法の支配に向けて」("Entering the 21st Century: Towards the Rule of Law")と題する会議を共催。

世界保健機構、ウガンダ北部Gulu地区以外で初のエボラ出血熱感染を報告

 ウガンダ北部のGulu地区においてエボラ出血熱(Ebola haemorrhagic fever)の感染者発生が報告されているが、同地区以外で初めての感染がウガンダ南西部のMbarara地区で報告されたと、世界保健機構(WHO)が発表。

国連環境計画、Animal Planet等4つの企業に2000年自然賞を授与

 国連環境計画(UNEP:UN Environment Programme)は、NGOの自然財団(the WILD Foundation)に加わり、Animal Planet、Jaguar Cars、American Electric Power、Home Depotの4つの企業に対し、企業広告を通じて自然に関する肯定的なメッセージを発信した功績を評価し、2000年自然賞(the 2000 WILD Awards)を授与。

「今日の一言」 ― 選挙制度 ―

 アメリカ大統領選がいよいよ明日にせまりましたが、共和党ブッシュ、民主党ゴア両陣営への支持は拮抗、史上まれにみる接線となっているようです。そうした中、「全国の総得票数で負けた陣営が選挙人数では上回って当選する」という”逆転現象”が112年ぶりに起こるのではないかと関心を集めています。
 TV報道などで勝敗を州毎に色で塗り分けるのを見ても分かるように、米国の大統領選挙は、各州内で他候補を一票でも上回った候補がその州に割り当てられた「選挙人」を総取りする方式になっているために起こる現象ですが、さすがに”逆転現象”が起こると、選挙制度の見直しを求める声が高まると見られています。
 日本では、細川政権時に「小選挙区比例代表並立制」が衆院に導入され、今般は参院に「非拘束名簿式」制度を導入する法案が成立するなど積極的に制度改正が試みられていますが、なかなか国民の納得を得るのは難しいようです。
 著名な政治学者ジョヴァンニ・サルトーリは、最近の著作(「比較政治学」早稲田大学出版部)で、日本の小選挙区比例代表並立制を「不健全で非生産的な取り決め」とこき下ろすとともに、

フランス大統領制 > アメリカ大統領制 > (日本の)議院内閣制

 の順に軍配を上げていますが、政府のinputとoutputをつなぐ選挙制度の設計は、なかなか難しいものです。安保理改革等が論議されている国連についても、それが二度の世界大戦の中から生まれた唯一の「人類の議会」であるとの一点をどこまでも大切にしながら、建設的な論議を深めていきたいものです。

11月 3日(金曜日) 文責:渡辺

ユナイテッドフロントとタリバンが国連調停の交渉に合意

 昨日、ユナイテッドフロント(the United Front)とタリバンが、直接または、間接的な和平交渉に入るとの合意書をVendrellアフガニスタン事務総長個人代表に送付。この交渉には、事務総長、または、Vendrell氏が積極的に関与する。
 Vendrell特別代表によれば、交渉開始時には、双方と別々に会談し、双方が直接会談へ機が熟するようにし、イスラムの神聖なるラマダンの月までに実質的な和平のアジェンダを作り上げるようにしたい、と語った。

HIV/AIDSに関する国連特別総会を明年6月に開催

 総会は明年6月25日から27日迄、HIVとエイズに関する特別総会を開催する決議を満場一致で採択。

国連、エチオピア・エリトリア間の国境地域へのアクセスを要求

 マクナマラ国内避難民特別調整官は、エリトリア・エチオピアの国境地域からニューヨークへ帰還、報道関係者へブリーフィングを行った。
 同調整官によると、国連の平和維持要員が軍の撤退監視のために両国国境地域へ到着することが予定されているため、そのアクセス許可を要求した。すでに、国際赤十字委員会は、そのようなアクセス権をもっており、国連も同様のアクセスを必要としている。
 また、これまでの両国間の紛争の結果、数十万の避難民が両国国境付近で確認された、と述べた。

インドネシア、国民投票後の暴力調査に協力を約束

 インドネシア政府は、国民投票後の暴力調査に関するUNTEATの数々の要求を受け入れることに同意。

環境専門家、コソボを調査

 国連環境計画(UNEP: UN Environmental Programme)の専門家が、6日から2週間にわたる劣化ウランの調査を開始する。これは、昨年NATOの攻撃で、劣化ウランを含有する3万発の弾薬が使用されたため。NATOが供給したデータをもとに調査地6箇所が選定されている。

スーダンの議会選挙支援のため、国連がニーズ・アセスメント

 12月11日に控えたスーダンの国会選挙に備え、スーダン政府は、国連に選挙立会い要請を依頼していた。国連の選挙援助部(Electoral Assistance Division)は、この度、ニーズ・アセスメント・ミッションを派遣する。訪問日程の詳細は、これから決定される。

エチオピアの難民キャンプからソマリア難民の本国送還を再開

 今年3月から、財政困窮を理由に中断されていたエチオピアのソマリア難民の本国送還が再開され、過去数日で3000名が、最も安全で状況が安定している北西部へと帰還した。
 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)では、1997年からエチオピアにいるソマリア難民の本国送還を開始し、現在までに11万5千人の送還を完了している。これからの数ヶ月間で、8つのキャンプに分かれている13万人の難民を、送還する予定。

11月 6日(月曜日) 文責:YOSHI*

UNAIDSトップ幹部、「エイズの薬物治療を全ての人に」と主張

 the Joint UN Programme on HIV/AIDS(UNAIDS)のエグゼクティブディレクターであるPeter Piot氏は、リオデジャネイロで開催されたラテンアメリカおよびカリブ海諸国のHIV/AIDSに関する科学会議「Forum 2000」で、エイズの薬物治療を特定の人や国だけでなく、必要とする全ての人が受けられるようにすべきとの考えを示した。Forum 2000には、公共機関、民間組織、市民グループ、国家機関、国際機関、学術団体などの代表が参加しており、HIV/AIDSの抑制と予防に関する知識などを広めることを狙いとしている。

総会議長、国連と民間団体の協力体制強化を主張

 国連総会のHarri Holkeri議長(フィンランド)は、ウィーンの非政府機関会議(CONGO)で、国連と民間団体の協力体制を強化すべきだと主張した。同氏は、民間団体が平和と人権の宣揚、開発の促進、民主主義の闘争、男女平等の訴えで「顕著な役割」を果たしているとし、国連とNGOの協力強化のために非公式なパネルディスカッションや公聴会、インターネットを通じ、意見交換の場を設けることを提唱、また、国連と各国政府へNGOによる取り組み強化を図るパイロットテストの開始を促した。さらにHolkeri氏は、南側諸国の団体からの積極的な参加を呼びかけ、開発途上国で市民社会や民間団体の活動を活発化させるため、南北の協力はもとより、南側諸国間の協力も訴えた。

IAEAトップ、北朝鮮に核査察への協力を期待

 国際原子力機関(IAEA)のMohamed ElBaradei事務局長は国連総会で、最近の朝鮮半島情勢の好進展により、核問題について朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)政府がIAEAに協力的になるとの期待を表明した。同氏によると、IAEAは核物質や核施設を平和目的でのみ利用できるという国防協定に北朝鮮が準拠しているかまだ確認できて いない。

難民高等弁務官、緊急事態に対する準備能力強化を提唱

 緒方貞子 国連難民高等弁務官は国連総会の第3委員会(社会・人道・文化)で演説し、緊急事態に対する国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の準備能力強化と難民および救援スタッフの安全確保の必要性を強調した。また、近く高等弁務官を退任する同氏は、資金不足により引き起こされる紛争後の問題に注意を喚起し、もろい平和と難民の帰還を確実にするため開発投資が必要だが、紛争後は世界から注意をひくのが困難になると述べた。

水資源に関するウェブサイト(www.giwa.net)が開設

 国連環境計画(UNEP)とスウェーデンのKalmarの国際専門家チームは、「the Global International Waters Assessment」というプロジェクトの一環として、地球規模の水資源に関するウェブサイト(www.giwa.net)を立ち上げた。このウェブサイトは、UNEP、the Global Environment Facility、the University of Kalmar、スウェーデン政府、各国の100以上の水質センターの協力により実現し、淡水および海洋の生態系について詳説している。

スーダン紛争当事者、救援物資の供給路確保で合意

 スーダン紛争で対立する同国政府とSudan People's Liberation Movementは、ケニヤとスーダン南部を結ぶ道路の建設に合意した。この道路は、スーダン国民への救援物資の安全な供給路を確保するため、ケニアのLokichoggioとスーダンのKapoetaを結ぶことになる。

11月 7日(火曜日) 文責:Jo

事務総長がジュネーブ、バーレーン、カタール訪問出発

 アナン事務総長は7日、ジュネーブ、バーレーン、カタール公式訪問に向けて、ニューヨークを出発する。カタールにおいては、イスラム諸国会議機構(OIC)の首脳会議の開幕式典に出席し、演説する予定。

事務総長:事実調査委員会の創設は中東和平に貢献しうる

 クリントン米大統領はこのたび、シャルムエルシェイク合意に沿って、中東での一連の事件に関して真相究明を行う事実調査委員会のメンバーを任命した。アナン事務総長は、この任命を暖かく歓迎する意を示した。

事務総長個人代表は、レバノン撤退ライン侵犯をやめるよう要請

 国連レバノン暫定軍(UNFIL)がこのたび、航空機やヘリによる度重なるレバノン領空侵犯を報告したことを受け、レバノン南部担当事務総長個人代表Rolf Knutsson氏は、ブルーラインに対する侵犯行為の即時停止を求めた。

コソボ国連ミッション代表、地方選挙の結果を承認

 UNMIKのクシュネル代表は7日、10月28日に実施されたコソボ地方選挙があらゆる規則を順守して行われたものであるとして、その結果を承認した。

UNMEE新代表「エチオピア・エリトリアPKOは成功する」

 国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)の新代表Joseph P. Legwaila氏が7日、国連本部において、就任の記者会見を行った。同氏は、エチオピアとエリトリア両国が合意に署名し、それを実施することを決意していることから、国連による同平和活動の成功を信じている旨述べた。

国連プログラム下で、イラクが3億8900万ドルを得る

 国連イラク食糧交換プログラムの下、11月3日までの一週間で、イラクは石油1480万バレルを輸出し、3億8900万ドルの収入を得た(国連イラク・プログラム部発表)。

WHO:エボラ出血熱の感染率最新統計に希望

 世界保健機関(WHO)は7日、ウガンダにおけるエボラ出血熱の感染率が上昇していないことに「勇気づけられる」と述べた。WHOによれば、現在の罹患者数は284人、死者は91人。

事務次長:説明責任の文化こそ国連改革に決定的

 フレシェット事務次長は7日、内部監査部(Office of Internal Oversight Services)、合同監査団(Joint Inspection Unit)、会計検査院(Board of Auditors)の代表たちの会合で、国連においてアカウンタビリティー文化を創る努力こそがアナン事務総長の改革プログラムの核心である、と述べた。

燃料不足が、コンゴのアンゴラ難民救援に影響

 UNHCRによれば、コンゴ民主共和国南部のバンドゥンドゥに流入するアンゴラ難民に対し、キンシャサから人道物資を運び入れる作業に遅れが生じているが、この遅れは、コンゴ民主共和国において燃料が不足していることに原因がある。

11月 8日(水曜日) 文責:山本

安保理はイスラエル・パレスチナ代表との会談を承認

 安全保障理事会はイスラエル・パレスチナ双方からの要請により、今週金曜日に会議を開催することを承認した。

事務総長はキプロス問題で関係者と会見

 アナン事務総長はキプロス問題の包括的な解決を目指して、ギリシャ系住民代表とトルコ系住民代表とそれぞれ個別にジュネーブで会見した。会見終了後、事務総長は「双方とも事態解決への包括的アプローチの方向へさらに一歩進む努力を、という私の言葉を理解してくれた」と語った。

事務総長、ソマリア支援を要請

 アナン事務総長はソマリア情勢に関して報告書を提出し、政治的な状況は改善に向かっているものの、以前として災害や紛争・自然の脅威にさらされている。報告書によると約75万人が極めて脆弱な状態に置かれている。

東チモールの復興が進展

 アナン事務総長は東チモールの状況に関する報告書を提出し、9月の住民投票以降の喧騒状態から復興してきたのは、迅速かつ寛大な支援の賜物であると述べた。

セルビアの刑務所では依然緊張状態に

 国連コソボ暫定行政機構(UNMIK;UN Interim Administration Mission in Kosovo)による報告によると、コソボにおける刑務所内では抗議行動がここ数日行われており、依然として緊張状態に置かれているが、アルバニア系の受刑者の安全は確保されている模様である。

国連による平和維持活動への支援強化を要請

 Jean-Marie Guehenno 事務次長(平和維持活動担当)は国連総会第4委員会(特別政治と非植民地化)で発言し、国連の平和維持活動への支援強化を訴えた。

虐殺の被疑者、無実を主張:ICTR

 ルワンダにおける虐殺に関する容疑で追訴されているルワンダ軍 Tharcisse Muvunyi 元中佐はルワンダ国際刑事裁判所(ICTR:the International Criminal Tribunal for Rwanda)に出廷し、自らの無実を訴えた。

FAO、アフガニスタンへの支援を要請

 国連食糧農業機関(FAO:the Food and Agriculture Organization)は旱魃と紛争で深刻な食糧不足状態に置かれているアフガニスタンは、緊急に援助を行わないとさらに事態は悪化すると警告した。

「今日の一言」 ― 「匿名」の世紀 ―

 先週の「今日の一言」で触れた、職場へアルバイトで来ていた人の告別式に、この前の日曜日に行ってきました。それでも月曜日からは、まるでそんなことはなかったかのように、平然と業務は進んで行きます。

 フランス語で株式会社のことを societe anonymeと言います。(正確にはsociete の2つのeにはアクサンテーギュが必要。Internet Explorerならこれ → é ← で表示できているはずです。)
 直訳すれば Anonymous society、「匿名の組織」になります。もちろん本義は出資者が事実上匿名であるということを指すのですが、企業の構成員でさえも事実上匿名であるという一面を表現しているように思い ます。
 少々、大げさな表現を許していただけるなら、この匿名性がこの世紀の1つの特徴だったのではないかという気がしています。人間が一個の存在としてではなく、多数を構成する1つの「粒」としてしか扱われなくなった状態が極限まで強化された世紀だったのではないか、と。

 来たるべき「人間主義」はこの「匿名性」とは対極にあるものだと思います。

11月 9日(木曜日) 文責:阿部

国連総会、米国による対キューバ制裁の終結を求める決議を採択

 国連総会は、米国がキューバに対して課している経済・商業・金融の制裁を終結するよう求める決議を、賛成167、反対3(イスラエル、マーシャル諸島、米国)、棄権4(エルサルバドル、ラトビア、モロッコ、ニカラグア)で採択。こうした米国による対キューバ制裁の終結を求める総会決議は毎年採択されており、今年で9年目となる。

コソボでアシュカリ人が殺害された事件を国連コソボ暫定行政機構代表が非難

 コソボでPoljeからDosevac/Dashevc村に帰還したアシュカリ人4人が殺害された事件を受け、国連コソボ暫定行政機構(UNMIK:UN Interim Administration Mission in Kosovo)のクシュネル代表は、コソボの民主化に深刻な打撃を与える衝撃的な犯罪であると非難。

アナン事務総長、キプロス間接交渉が継続する中でなか、英米特使と会談

 ジュネーブでキプロス間接交渉(the proximity talks on Cyprus)が継続するなか、アナン事務総長は、米国特使(the US Presidential Envoy for Cyprus)であるAlfred Moses大使、英国特使(the UK Special Envoy for Cyprus)であるDavid Hannay卿ら、ヨーロッパ及び米国のキプロス問題担当者と会談。

国連内部監査部、1年間で1,700万ドルの経費を削減

 内部監査担当のDileep Nair事務次長は、会見で、内部監査部(OIOS:the UN's Office of Internal Oversight Services)の監査活動を通じ、今年6月までの一年間で1,700万ドルの経費削減を可能にした、と説明。

旧ユーゴ国際刑事裁判所、犯罪犠牲者への補償メカニズム創設を安保理に要請

 旧ユーゴ国際刑事裁判所(ICTY:the UN International Criminal Tribunal for the Former Yugoslavia)の判事たちは、報告書を発表し、裁判所が補償問題を扱うと、迅速かつ公正な審判を下す作業に支障が生じる恐れがあるため、裁判所による補償への関与やそのための規程修正に反対するとともに、安保理に対して、同裁判所の管轄権内の犯罪犠牲者への補償メカニズムを創設するよう要請。

11月13日(月曜日) 文責:YOSHI*

安保理、国連PKO改善策を採択

 独立の専門家チームが9月に提唱していた国連平和活動(PKO)の改善案「the Report of the Panel on Peace Operations」を受けて、安全保障理事会は7項目にわたる文書を全会一致で採択した。この文書は国連PKOに明瞭性、信頼性、実行可能な権限を付与する手段について概説しており、一連の命令、部隊の構造、リスク評価などPKOの主要ファクターに関する定期的な報告、また、PKOが展開されている各国の人道状況に関する報告を求めている。

国連総会、2001年に向け相互理解の対話推進イニシアチブ強化へ

 「United Nations Year of Dialogue Among Civilizations(国連文明間の対話年)」と銘打つ2001年を迎えるにあたり、国連総会は各国政府へこの記念すべき出来事への取り組みを全国民に奨励するよう求めた。これは無投票で採択され、「文明世界における相互認識や相互理解を強化することを狙い」、対話を推進するイニシアチブを継続的に発展させていくよう加盟国、地域団体、国際機関、市民団体、非政府機関(NGO)へ要請している。

UNHCR、難民救済活動の50年の歩みを明らかに

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、「The State of the World's Refugees: Fifty Years of Humanitarian Action(仮訳 世界の難民の状況:人道的行動の50年)」と題する書籍をリリースし、さらに紛争の根本原因を明らかにし、各地の数百万もの避難民を支援して行かねば、発展途上国で避難所を求める人の数が増え続けると警告を発した。この書籍では、過去50年間の難民の動きや、行き詰まる国際難民法をめぐる動きについて概説し、また、UNHCRの発展に関する検証、国際救済活動の政策についての洞察も提供している。

「第6回気候変動枠組み条約締約国会議」が開幕

 オランダのハーグにおよそ170カ国の代表が集まり、24日までの予定で「第6回気候変動枠組み条約締約国会議」が開幕した。ここでは気候の変動や温室効果ガスの放出量削減への取り組みを実行に移すため、国際的に認められる合意についてたたき台にする。多くの先進国の間では京都議定書の批准を決める前にこの会議の行方について様子見気分があり、今回の会議で「建設か破壊か」が決定づけられると言われている。なお、京都議定書では2008〜2012年の間に先進国で温室効果ガスを1990年比最大5%削減することを目標にしているが、まだほとんどの国がこの議定書の批准を完了していない。

コスタリカのフィゲレス前大統領、IT担当の事務総長特別代表に任命

 コフィ・アナン事務総長はコスタリカのホセ・マリア・フィゲレス前大統領をUN Information and Communication Technologies(ICT)Advisory Group(国連情報通信技術諮問グループ)の事務総長特別代表に任命した。フィゲレス氏はコスタリカの発展を促すためデジタル技術の利用を積極的に推進した功績があり、今後は先進国と発展途上国の官民両セクターの専門家で構成されるグループを 率いることになる。

法源UNDPI事務次長、IT技術と広報活動の効率性について演説

 国連総会の第4委員会(特別政治・非植民地化)は情報関連問題への取り組みを開始した。国連広報局(UNDPI)の法源健作 事務次長は、印刷、ラジオ、テレビ、ウェブページの制作といった技術が国連の広報活動を効率的にしていると強調し、情報化時代の新技術を積極的に利用しながらも、旧式の技術や通信媒体に依存する人々への継続的な貢献も忘れていないと語った。また同氏によると、UN Millennium Summitなど主要なイベントの模様はウェブキャスト、テレビ中継、ラジオ中継、新聞などで提供され、演説内容の全文は国連のホームページで閲覧できるようになった。国連ウェブサイトのヒット件数は、10月2日に300万件を超過し、年頭からこれまでに3億件以上を記録している。

WHO、新ドメイン“.health”の追加を提唱

 世界保健機構(WHO)は.com、.orgといったインターネットのトップレベルドメインへ新たに“.health”を追加することを提案した。この提案が受け入れられた場合、WHOは“.health”ドメインの割り当てや利用の方針策定で責任を持つことになる。WHOによると、ヘルス関連サイトは1万件を超えるが、今のところ情報提供者になんらかの規則に従わせる手だてはなく、情報の信憑性や信頼性は分からない。

11月14日(火曜日) 文責:Jo

総会と安保理、ボスニアの事態に関して討議

 14日、ボスニア・ヘルツェゴビナ情勢に関して、総会、安保理でそれぞれ討議が行われた。総会は、同問題に関する広範な決議を採択、一方、安保理は公開会議において平和維持活動担当事務次長から情勢に関するブリーフィングを受けた。

安保理、シエラレオネ-RUF間の停戦合意を歓迎

 安保理、シエラレオネ情勢に関して非公開協議。協議後、安保理議長は報道声明を発表し、同国政府とRUFの間で先週金曜日に成立した停戦合意を歓迎する旨表明した。

ロンドンで、中東情勢についてアナン・バラク話し合い

 アナン事務総長とバラク・イスラエル首相は、それぞれの乗った航空機が燃料補給のために立ち寄ったロンドン・ヒースロー空港で30分程度の会談を行い、中東情勢について話し合った。

安保理、レバノン撤退ライン侵犯をやめるよう要請

 安保理、レバノンからのイスラエル撤退境界線(ブルーライン)をめぐる状況に関して、非公開協議。その後、安保理議長は報道声明を発表し、このブルーライン侵害の継続に終止符を打つよう求めた。

安保理、グルジア紛争両当事者に膠着状態を克服するよう要請

 安保理は議長声明を発表し、グルジア内紛の当事者が包括的解決を図れずにいる状態に深い懸念を示し、両当事者(特にアブハジア側)に対し、現在の政治的膠着状態を乗り越える努力をするよう促した。

東ティモールで安保理派遣団、独立に向かって大きな進展を指摘

 安保理派遣団は14日、2日間にわたる東ティモール訪問を終了。団長のナミビア大使はディリで行った記者会見において、同領土の独立過程におけるUNTEATの監督活動において多大な進展がはかられたことを指摘した。この後、派遣団は空路、西ティモールに向かった。

事務次長、ストックホルム人権フォーラムで基調講演

 人権のためのスウェーデン・フォーラム(ストックホルム)において、フレシェット事務次長は基調演説、参加者たちに対し、国際社会が人権基準を実際に適用するうえで直面する一連の基本的問題に取り組むよう促した。

事務総長特別代表、エチオピア首相とPKFについて討議

 レグワイラ事務総長特別代表(エチオピア・エリトリア担当)は14日、アディスアベバにおいて、エチオピア首相と建設的な会談を行った。

UNHCR、コンゴ民主共和国国境付近でアンゴラ難民と接触

 UNHCRはこのたび、コンゴ民主共和国の国境沿い遠隔地域への2日間にわたる視察を終了。アンゴラから流入した難民たちと初めて接触した。

国連イラク石油食糧交換計画の使用通貨がユーロに切替

 イラクから要請されていた、石油食糧交換プログラムの使用通貨のドルからユーロへの変更がこのたび、承認された。

ユニセフ特使スーザン・サランドン、チェス王者カルポフが子どもの人権擁護活動

 米国女優のスーザン・サランドンさんが14日、ユニセフの特別代表として、インド訪問(4日間)を開始。幼い子供のヘルスケア向上の必要性に関して、人々の意識を高めることをねらう。また、13日、世界チェス王者Anatoly Karpovさんはユニセフ事務局長との会談において、子供の権利のためのキャンペーン活動に対するコミットメントを再確認した。Karpovさんは最近、ユニセフから中央および東ヨーロッパ担当大使に任命されている。

11月15日(水曜日) 文責:山本

総会は組織犯罪に関する条約を採択

 国連総会は15日、「越境組織犯罪に関する条約(UN Convention against Transnational Organized Crime)」と付属する2つの議定書を投票なしで採択した。これらは12月12日〜15日に開催される締結国会議で署名される予定である。

安保理は国連平和維持活動の終息のさせ方について討議

 安全保障理事会は15日、理事国に加えて合計30カ国以上が参加して終日会議を行い、国連平和維持活動を終了させる時期と方法の問題について討議した。この討議は「戦略なくして終結なし(“no exit without strategy”)」とのテーマで開催され、紛争地域における自律的な長期計画が終了戦略(exit strategy)に含まれるべきであると強調された。

エチオピア=エリトリア特使は情勢に楽観的な見通しを表明

 エチオピア=エリトリア事務総長特別代表の Legwaila J. Legwaila 氏は15日に、最近5ヶ月間は敵対行動は押さえられており、双方とも解決に向けた準備がなされていると、楽観的な見通しを報道陣に語った。

事務総長、中米における変化を強調

 アナン事務総長は15日、中央アメリカの情勢に関する報告書を提出し、同地域は「変貌を遂げた地域(region transformed)」であるとし、民主主義を根付かせるためには平和構築作業が効果的に完結されなければならないと強調した。

安保理、西チモールにおける避難民の安全確保を要請

 安全保障理事会の代表が15日に西チモールを訪れ、東チモールに帰還する避難民の安全確保を要請した。

WFP、西アフリカにおける人道的状況の悪化を警告

 世界食糧計画(WFP;Nations World Food Programme)は15日、西アフリカ地域で継続する紛争のために深刻な状況にあり、特にギニア・シオラレオネ・リベリアの人々への支援のために6500万ドルの資金拠出を要請した。

旧ユーゴ国際刑事裁判所検察官がベオグラード訪問の予定

 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(ICTY;International Criminal Tribunal for the former Yugoslavia)の Carla Del Ponte 検察官は、検察官事務所をベオグラードに再設置するためにベオグラード訪問を計画しており、既にビザを申請している。

国連世界テレビフォーラム開催

 第5回国連世界テレビフォーラムが16日から開催の予定。

国連世界テレビフォーラム:http://www.un.org/tvforum/main.html


「今日の一言」 ― 「風のほうをなんとかやってみましょう。」 ―

 11月15日は坂本竜馬の誕生日でもあり、命日もありました。
 15日にはNHKの番組『その時 歴史は動いた』でも竜馬暗殺を扱っていました。
 現在における竜馬像は司馬遼太郎の小説に負う所が大きく、いろんな脚色はあるとは思うのですが、竜馬がいなければもしくは暗殺されていなければ幕末の日本は大きく変貌を遂げていたことでしょう。

☆ ☆ ☆

 フランス革命の時代を描いた『スカラムーシュ』という小説があります。
 そのなかで共和主義者の主人公が、友人を殺した貴族に復讐しようと情熱にまかせて旅立とうとするところを、そのおじがたしなめる場面が出てきます。

「おまえはドン・キホーテを読んだことがあるだろう。風車に向かって槍を向けて、いったいなにが起こった?」
 彼はこう答えた。
「もし風車が、あまりに手強いとわかったら風のほうをなんとかやってみましょう。」
☆ ☆ ☆

 自分の手には負えないような巨大な相手に立ち向かうとき。真正面からぶつかったらそのまま粉砕してしまいそうなとき。「風車」を動かしている「風」のことを考えてみる。裏技というのではなくて、相手の土俵そのものを動かすという視点で対処したら、より本質的な解決をもたらすかも知れない。
 竜馬もそのような気分だったのかも知れないと勝手に想像しています。

出典:R.サバチニ(大久保康雄訳)『スカラムーシュ』 創元推理文庫 PP.60-61

11月16日(木曜日) 文責:阿部

国連総会、安保理改革に関する討議を開始

 国連総会は、安保理改革に関する討議を本日から開始し、最重要でかつ最も複雑な課題である安保理理事国の拡大などについて討議。現在、5常任理事国に与えられている拒否権(veto power)を廃止あるいは制限するべきとの意見を含め、90以上の代表が討議に参加する予定。

第5回年次世界テレビフォーラム、国連本部で開幕

 第5回年次世界テレビフォーラム(the annual UN World Television Forum)が、国連本部で開幕。アナン事務総長は、世界のメディアから参加した人々が、「変化のための使徒(an agent for change) 、発展のためのパートナー(a partner for progress)」となり、先進国と開発途上国とのデジタル・デバイドの解消を支援するよう要請。

国際寛容デー、アナン事務総長がメッセージを発表

 国際寛容デー(the International Day of Tolerance)に寄せてアナン事務総長はメッセージを発表し、すべての人々が「人類が平和のうちにお互いを受容し、尊重し、共存をはかることを可能にするような「積極的な寛容さ(active tolerance)」にコミットするよう要請。

国連エチオピア・エリトリア・ミッションの平和維持部隊、展開地域に到着

 国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE:the United Nations Mission in Ethiopia and Eritrea)の初の平和維持部隊が、展開地域に到着し、6月18日の停戦協定で合意された安全地帯の設置と監視を中心とする第3期の活動を開始。

国連エイズ合同計画、ロシア連邦におけるHIV対策への支援を要請

 ロシア政府高官や非政府組織に対してHIVへの対応を強化するよう促すために本日モスクワ入りした国連エイズ合同計画(UNAIDS:the Joint UN Programme on HIV/AIDS)の)のPeter Piot事務局長は、ロシア連邦におけるHIVの広がりに対処すべく、今後3年間に少なくとも2千万ドルの割り当てが必要と指摘。

国連食糧農業機関等、朝鮮民主主義人民共和国における深刻な干ばつに警告

 国連食糧農業機関(FAO:the Food and Agriculture Organization)及び世界食料計画(WFP:the World Food Programme)は、朝鮮民主主義人民共和国における深刻な干ばつが、台風、劣悪なインフラ、経済問題などの複合的原因のために7年連続の食糧不足に直面している警告。

国連、「国連文明間の対話年」に関する新しいウェブサイトを立ち上げ

 国連は、「国連文明間の対話年」(the Year of Dialogue among Civilizations)に関する新しいウェブサイト(http://www.un.org/Dialogue)を立ち上げたと発表し、世界中の若い人々が言葉の違いによらず情報にアクセスできるようにしたことを強調。

「今日の一言」 ― 対話 ―

 最後のニュースにある「国連文明間の対話年」に関する新しいウェブサイトは、「Cahoots」というフリーソフトウェアのダウンロードもできて、なかなか楽しいものになっています。
 私も実際にユーザー登録をして使ってみましたが、エジプト、オーストラリア、アルバニア、アルゼンチン・・・とすべての大陸の国々から人々が集まってきていて、その多様性に驚かされました。こうした機会をうまく活かして、遠くの国々に友人をもてれば、そして自分の知らない文化にふれることができたら、すばらしいと思います。

 ハワイ大学の教授で戸田記念国際平和研究所所長のマジッド・テヘラニアン教授は、ある著書で、

「私たちが迎えた新しい世界とは、コミュニケーションの回路は拡大しているにもかかわらず、対話そのものは切実に不足している世界のことである」
と述べていますが、一人一人がもう一度、心を全開にして、「語り合う」ことの楽しさを思い起こしていきたいものです。

対話をしよう
二つの人生の十字路において
いま別れたら
もう二度と会えないかもしれないのだから
(13世紀のペルシャ詩人ハーフィズ、『二十一世紀への選択』(潮出版社)から)
11月17日(金曜日) 文責:渡辺

アナン事務総長、UNMEEに大きな期待

 エチオピア・エリトリアに関する安保理の公開ブリーフィングが開かれ、アナン事務総長は、新しい国連エチオピア・エリトリアミッション(UNMEE)の平和維持活動に大きな期待がもてそうだ、と述べた。
 UNMEEの展開は順調に進んでおり、来年早期のミッション完了を予定している。過去数週間の状況は安定しているといえるが、エリトリアに30万人、エチオピアには35万人の難民がおり、その状況は依然として憂慮すべき状態がつづいている。
 又アナン事務総長は、これらの難民の帰還にとって最大の難関は、国境沿いの地雷と不発火工品である、と語り、早期の地雷撤去作業と地雷の危険性に対する認識を高めるプログラムの開始が不可欠だ、と指摘した。

アナン事務総長、コートジボアールに特使派遣を決定

 アナン事務総長は、コートジボアールの安定を回復するため、11月21日から25日にかけて、Lakhdar Brahimi特使派遣を決定。

安保理派遣団、インドネシア、東ティモールへの訪問日程を完了

 安保理派遣団は、ジャカルタでインドネシアの法務長官と対談し、5日間にわたるインドネシア、東ティモールへの査察を終了。
 会談後、派遣団団長のアンジャバ・ナミビア大使は、東ティモールに関する訴訟を迅速に進めることで、両国の和解を促進することが現状打開の鍵である、と述べた。

KFORと協力しコソボ、Polje地域の組織犯罪を摘発

 昨夜、30名のUNMIKの警察官とKFORの200名の兵員が、ヘルツェゴビナ・ホテル、プレイボーイクラブなど18箇所を急襲、強制売春、女性の人身売買被害者を捜索救援し、今回ターゲットとしていた5名の主犯格の容疑者の内4名を逮捕。UNMIKによると、この捜査中にセルビア人とアルバニア人の犯罪者が共謀し、組織犯罪を促進していたことが判明した。

パレスティナ人援助のため、世界食糧計画が390万ドルを緊急アピール

 世界食糧計画(WFP)は、ヨルダン川西岸とガザ地区に住む難民以外の住民のうち、特に貧困で被害を受けやすいパレスティナ住民25万人に対し、12月から2月まで3ヶ月間、生活必需品の供給支援を行うため、390万ドルの緊急アピールを開始した。

国連アフガン調整官、パキスタンの国境封鎖による人道状況悪化を憂慮

 紛争や旱魃のための経済状況困窮による極度の状況不安定化により、アフガニスタンからパキスタンへ難民が流出していたが、パキスタンが国境を封鎖し、これが続けば、特に少数民族が保護を受けられなくなる恐れがある、と国連アフガニスタン調整官は、人道状況悪化の可能性を憂慮した。

11月22日(水曜日) 文責:山本

安保理で中東情勢に関して討議

 安全保障理事会はアラブグループの要請を受け、パレスチナ問題を含む中東情勢について討議を行った。
 パレスチナ常任オブザーバ(Permanent Observer of Palestine)のNasser Al-Kidwa 氏は、この問題について安保理で決議を採択することを要請した。これに対しイスラエル常任代表(Permanent Representative of Israel)のYehuda Lancry大使は昨今の爆破攻撃でイスラエルの市民も被害に遭っていると応じた。

経済社会理事会はパレスチナ占領地における人権活動を支援

 経済社会理事会は22日、パレスチナ占領地におけるイスラエルによる国際人道法に対する重大な違反を早急に解明するための人権捜査委員会(human rights inquiry commission)の10月9日付決定を承認した。本委員会は国連人権委員会と協力して暴力の再開を防止する目的で活動する。

事務総長、中東の紛争の事実解明委員会の会合を開催

 アナン事務総長は22日、Sharm el-Sheikh サミットで設置が定められた、先月のイスラエル・パレスチナをめぐる紛争の事実解明委員会の会合を26日に持つことを発表した。

安保理はコソボ・セルビアにおける攻撃を非難

 安全保障理事会は昨今のコソボ及びセルビアにおける暴力を非難し、責任者を捜査し裁判にかけることを要請した。

プリシュティナでの爆弾攻撃をUNMIK代表が非難

 22日早朝、プリシュティナのStanimir Vukicevic大使宅に対する爆弾攻撃があり、1人が亡くなったことに対し、国連コソボ暫定行政機構(UNMIK;UN Interim Administration Mission in Kosovo)のクシュネル代表は強い調子で非難した。

エチオピア・エリトリア事務総長特使、首脳レベルと会談

 エチオピア・エリトリア事務総長特使の Legwaila J. Legwaila 氏は両国の指導者と会談し、両国とも戦争が去って真に平和を求めることで意見が一致したと語った。

事務総長、ESCWAの新事務局長を任命

 アナン事務総長は22日、西アジア経済社会委員会(ESCWA;United Nations Economic and Social Commission for Western Asia)の事務局長に Mervat M. Tallawy 氏を任命した。国連地域委員会の事務局長に女性を任命したのはヨーロッパ経済委員会(ECE;UN Economic Commission for Europe)の Danuta Hubner 氏に次ぎ、2人め。

ESCWA:http://www.escwa.org.lb/pressrel/index.html

世界人口の半数近くが充分な下水設備を利用できず

 世界保健機関(WHO;World Health Organization)とユニセフ(UN Children's Fund)が発表した報告書『世界の水供給と衛生評価 2000年版』(The Global Water Supply and Sanitation Assessment 2000)によると、世界で約24億人が十分な下水設備を利用できていないと推定されている。アジアでは下水の35%、ラテンアメリカでは14%しか処理されておらず、アフリカでは「無視できるほど微々たる数字("negligible percentage")」である。
 公衆衛生が進めば、毎年220万人の犠牲者(ほとんどが5歳以下の子供)を出している下痢性の病気を防ぐことができると警告している。

UNFPAは HIV/AIDS プログラムの責任者を任命

 国連人口基金(UNFPA;the UN Population Fund)は22日、青年層における HIV/AIDS の問題に対処するプログラムの責任者として、リプロダクティブ・ヘルスの専門家の Audrey Elster 氏を選んだと発表した。  このプログラムはアフリカ青年同盟(African Youth Alliance)と呼ばれ、ビル&メリンダ・ゲイツ財団による5700万ドルの寄付によって実施され、ボツワナ・ガーナ・ウガンダ・タンザニアの青年層に対し HIV/AIDS への知識を拡大するために行われる。

今日の愚痴

 私の住んでいる町(市ではありません)では、まだ下水道の普及率は低いです。
 というわけで、私も「充分な下水設備を利用でき」ない「世界人口の半数近く」のうちの1人です。
 整備は進められてはいるのですが、なかなか隅々までは届きません。私の家は町の最北部の地区(あと500mも北へ歩けば隣の市になってしまう)だということもあって、まだ整備地域外です。まあ、それでも数年も待てば整備されるとは思うのですが、現時点で町の広報で発表されている範囲内ではまだまだのようです。とは言うものの、すぐ南隣の地区まではかなり早期に整備されたにもかかわらず、そこから先がなかなか進みません。町内を隈なく…ということだとは思うのですが、早期に整備された地区は選出の町議会議員がいる地区だったりして、なんだかなぁ、という気分にさせられてしまいます。母が嫁いできたときにはまだ上水道が整備されておらず井戸を使ってたらしく、私が生まれたころにようやく整備されたそうですが、その時もすぐ南隣の地区まではかなり早期に整備され、そこから伸びてくるのにかなり時間がかかったそうです。そういうこともあってか、次回の町議会選挙では私のいる地区からも候補を立てるとか立てないとか。

 公衆衛生整備にはお金の問題とか、整備地域の拡大と処理場の処理能力拡大のバランスとか、いろいろ問題もあるんですが、この手のイヤらしい話が動いているのも事実です。

 すみません、今日は愚痴でした。

11月23日(木曜日)
11月24日(金曜日) 文責:渡辺

アナン事務総長、UNDOFの任期6ヶ月延長を勧告

 アナン事務総長は、シリアのゴラン高原に配備されている国連兵力引離し監視軍(UNDOF: UN Disengagement Observer Force)の任期の6ヶ月延長を安保理に勧告。

 本日公開された報告書の中で事務総長は、現地の状況は引き続き平静であり、UNDOFは効率的に機能している。しかしながら、中東の状況は引き続き潜在的危険性をはらんでいる。中東問題全般に対処する包括的な合意がなされるまでこのような状況は続くと思われる、と述べた。

11月27日から人権調査委の設立会議をスタート

 ジュネーブをベースとした国連人権委員会(UN Commission on Human Rights)は、パレスティナ占領地における人権侵害の事実調査委員会設立会議を11月27日からスタートする。

 この会議では鴻rンソン人権高等弁務官も参加し、中東訪問の報告を行う他、調査委員の選考、今後の予定などを検討する。

国際労働機関がパレスティナ占領地の失業対策支援要請

 国際労働機関(ILO: International Labour Organization)のSomavia 事務局長は、パレスティナ占領地における爆発的な失業増加により、基本的な生活必需品の確保が出来なくなっており、人道危機に発展しつつあると述べ、急速に悪化しつつある生活状況に対処を、パレスティナとイスラエルに要請した。

事務総長、中央アフリカ共和国政府と労働組合の緊張に憂慮

 中央アフリカ共和国と労働組合間で給与遅配問題をめぐって緊張状況が続いている。アナン事務総長は状況を憂慮し、平和と安全を脅かすような威嚇行動を慎むとともに、双方の対話を期待した。

UNMIK副代表は、地方政治家の殺人を非難

 Jock Covey 国連コソボ暫定行政機構(UNMIK)副代表は、23日の地方政治家殺害事件を「コソボの民主化を阻害しようと企む、見下げ果てた、卑劣な行為」、と強く非難。

国連システムへの地雷撤去の支援要請が増加、とアナン事務総長報告

 地雷と不発弾に関する各国の支援要請が増加するであろうとアナン事務総長が報告。この種の要請をする国や地域が急速に増加しており、限られた資源と資金を割り振り、肥大化した問題に対処しなければならない、と地雷問題の難しさを記している。

UNHCR、パキスタン政府に国境再開を訴える

 パキスタン政府は、今月9日からアフガニスタンとの国境を封鎖しており、難民の流入を防いでいる。このため、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、パキスタン政府に国境再開を訴えた。

11月27日(月曜日) 文責:Tat

アナン事務総長は南レバノンのイスラエルの撤退線における暴力を止めるよう緊急要請

 イスラエルのレバノンからの撤退を確かにした日曜日のいわゆるブルーライン(”BlueLine”)侵犯に警告されて、アナン事務総長は今日撤退線の侵犯を止めるため、すべての関係団体を召集した。

アナン事務総長は中東の暴力の事実解明委員会のメンバーと会う

 アナン事務総長は今日、シャルムエルシエイク首脳会談における合意により設立された事実解明のための国際委員会が、中東における先月の暴力の爆発を調査し、その再発を防止する方策を検討する目的で、中東へ早期訪問されるよう、話した。

国連の人権高等弁務官が中東訪問について報告

 国連人権高等弁務官であるMaryRobinsonは今日、最近の中東訪問について報告し、パレスチナ占領地域において国際的監視活動を設立するための可能性を見出すため、すべての努力が払われるべきであると言った。

アナン事務総長は国連平和維持活動をサポートするため緊急基金を提案

 アナン事務総長は今日、総会の予算委員会に対し、国連の平和維持活動の許容量をどのように改善するかについての独立の専門委員会による勧告を実施するために必要とされる、緊急の資金手当てをするよう主張した。

ルワンダにおける虐殺容疑者はアルーシャの国連裁判所に移送

 人権犯罪に問われている前ルワンダ軍高級将校(Captain Sagahutu)はタンザニアのアルーシャにあるルワンダ国際刑事裁判所の拘留施設に移送された。また国連の裁判所にしたがってまもなく法廷の前に立つと期待されている。

気候変動対談に進展あり。しかし重要な問題での合意なし

 2週間にわたる集中交渉の後、主要な世界的気候変動枠組み条約をいかに実行するかについてのハーグにおける対話は、外交官たちが重要な問題について合意に至ることなく、保留となった。

11月28日(火曜日) 文責:Jo

国連は、3500万の人々の緊急人道援助のため22億ドル求める

 国連は2001年度機関間合同アピールを発し、世界の約3500万人に対する人道援助提供のため、ドナーが22億6000万ドルを拠出するよう求めた。

安保理、パレスチナ領域の国際部隊展開の可能性について要約

 アナン事務総長、安保理議長と会談。事務総長は現在、イスラエルおよびパレスチナ双方に対し、中東における国際プレゼンスの展開に合意するよう働きかけているが、その進展状況について議長に説明した。

東ティモール、独立に向けて前進:安保理

 安保理、東ティモールに関する公開会議。ビエラ・デ・メロ事務総長特別代表がブリーフィングし、同領土が独立に向けて歩みを進めている状況を説明した。

安保理、コンゴ民主共和国の重大な人道危機について討議

 緊急援助調整官代行Carolyn McAskie氏は安保理に対し、コンゴ民主共和国の人道状況についてブリーフィングした。代行は、同国の状況が、その規模において世界で最悪の人道危機のひとつに数えられるとし、援助活動家が直面している厳しい状況を指摘した。

事務総長、国連ハイチミッションの終了を勧告、新しい支援形態を要請

 ハイチ国際文民支援団(MICAH)の活動に関する事務総長報告が発表された。同報告において、アナン事務総長は、ハイチが現在政治的に混乱し、また不安定な状況にあることから、新しい形の支援が必要であると指摘し、MICAHの任務終了を勧告した。

UNAIDS・WHO:HIV/AIDSの世界的拡大は、10年前の予想をはるかに上回る

 国連エイズ合同計画(UNAIDS)とWHOはベルリンで、「エイズ最新情報」を発表。報告によれば、2000年末現在、世界中のエイズ感染者・患者数は、3610万人。これは、10年前の予想をはるかに上回る人数である。

ブルンジ和平合意に関する委員会の初会合で国連特使が議長に

 ブルンジ和平合意・実施監視委員会の初会合開催。議長は、大湖地域担当事務総長特別代表Berhanu Dinka氏が務めた。同氏は最近、アナン事務総長から議長に任命された。

事務総長、気候変動に関する合意達成のため相違点を克服するよう勧告

 アナン事務総長は28日、COP6で合意が成立しなかったことに失望を表明し、温暖化ガス削減のための国際的目標に到達すべく、各国政府が互いの相違点を乗り越えるよう促した。

FAO:2001年11月設定の飢餓に対する闘争について、過去5年間の再検討

 FAOは来年11月、世界食糧サミット(1996年)で設定され目標に向けた進捗状況を再検討するための特別会議を開催する、と発表した。同サミットにおいて、参加諸国は2015年までに世界の飢餓人口(推計8億人)を半分に減らすことを誓約している。

国際ボランティア年(2001年)、開始

 ボランティア国際年(2001年)、開始。アナン事務総長は国際年開始式典において、ボランティア精神の根底にあるものは、奉仕と連帯の理念であり、また私たちが協力すれば世界をより良いものに変えられるとの信念である、と述べた。

コートジボワール議会選挙を国連が調整支援

 コートジボワールにおいて、12月10日に議会選挙が予定されているが、28日、国連スポークスマンFred Eckhardが発表したところによれば、国連選挙支援部が国際監視員派遣の調整を主導することになる。

国連石油監視委員会、イラクに対して市場価値を正確に反映した価格表の再提出を要求

 国連のイラク石油売却監視委員はこのたび、イラクが提出した12月分の石油価格表は現在の市場価格を正確に反映していないとし、修正したものを提出し直すよう求めた。

11月29日(水曜日) 文責:山本

パレスチナ人民連帯国際デー

 29日のパレスチナ人民連帯国際デー(International Day of Solidarity with Palestinian People)にちなみアナン事務総長は演説し、パレスチナ問題に関して公正で包括的な解決を要請した。

安保理はギニアビアウ情勢に関して討議

 安全保障理事会は29日、ギニアビサウ情勢に関して公開討議を行い、軍事政権要員に、文民による統治に従い、政治から退くことを要請した。

エチオピアとエリトリアを結ぶ道が開通

 国連エチオピア・エリトリアミッション(UNMEE ; United Nations Mission in Ethiopia and Eritrea)は両国を結ぶ道路の貫通に成功した。UNMEE 司令官の Patrick Cammaert 少将は「道路開通が両国の和平進展に貢献する」と述べた。

国連総会で南大西洋の平和協力を促進する決議を採択

 29日国連総会は、南大西洋の平和協力地帯に関する宣言(1986年)の目的を促進する決議を賛成119・棄権1(合衆国)で採択した。

事務総長、イラク大使と会談

 アナン事務総長は28日、イラクの Saeed Hasan 大使と会談し、イラクの安保理決議履行について来年早期にイラク当局との対話に入ることで合意した。

UNDP総裁が今週ジンバブエを訪問

 国連開発計画(UN Development Programme)の Mark Malloch Brown 総裁はアナン事務総長の要請により今週ジンバブエを訪問し、同国政府が進める土地改革を支援する方策を探る。同国では約4460の大規模農業事業者が1億1200万ヘクタールの土地を所有している一方で、共同農地では1億6400万ヘクタールを600万人で利用するなど大きな不公平が存在している。

コソボの少数民族の帰還を促進する委員会を設置

 国連コソボ暫定行政機構(UNMIK;UN Interim Administration Mission in Kosovo)のクシュネル代表は、治安状態の劣悪さのために帰還を控えているアシュカリア人・ロマ人の自宅への帰還を促進するための委員会(Joint Committee on Returns for the Ashkaljia/Roma people )の設置を発表した。

ボスニアで国連派遣の警察官の懲戒処分

 国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH ; the UN Mission in Bosnia and Herzegovina)は29日、国連の派遣した警察官が越権行為のために懲戒処分されたことを確認した。これは13日に行われたナイトクラブへの家宅捜査において、執行権限がないにもかかわらず実行に移ったことによるもの。

スワジランドに農業技術者派遣を決定

 国連食糧農業機関(FAO;United Nations Food and Agriculture Organization)は29日、パキスタンの農業技術者をスワジランドに派遣するという三者協定に調印したことを発表した。この活動はFAOの進める「食糧安全保障のための特別計画(Special Programme for Food Security)」の枠組みにそって行われるもので、5人の専門家と45人の技術者が派遣される。

「今日の一言」 ― 道 ―

 私の家−奈良にあるのですが−の前の道は、「中つ道」と呼ばれます。歴史に詳しい方ならお分かりでしょうが、平城京と藤原京を結ぶ、奈良盆地を南北に貫く道の1つです。注意深く道端に目をやると、所々に石の道標を見つけることが出来ます。2つの都の間を行き来する人が、数え切れないほど私の家の前(…になる場所ですけど)を通ったはずです。今では「抜け道マップ」に載ってたりするので、これからも数多くの人が通って行くのでしょう。

 3つ目の記事は、それだけを読めば「道が開通した」という味も素っ気もない記事なのですが、これから通って行く人のことなどを想像していくと、その人たちが築き上げていく交流の姿がほんの少し見えてくるような気がします。

“思うに希望とは、もともとあるものとも言えぬし、ないものとも言えない。
それは地上の道のようなものである。もともと地上には道はない。
歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。” (魯迅 『故郷』)
 その道が、両国の平和に続いていますように。

11月30日(木曜日) 文責:阿部

安保理、国際刑事裁判所規程を改正する決議を採択

 安保理は、旧ユーゴ及びルワンダの国際刑事裁判所(UN International Criminal Tribunals)の裁判所規程を改正する決議1329を全会一致で採択。自国に待機し、必要に応じて裁判所に出向き訴訟を担当する27人の判事をあらたにプールする。

アナン事務総長、アフガニスタン情勢に関する報告を発表

 アナン事務総長は、アフガニスタン情勢に関する報告を発表し、紛争、貧困、干ばつ、人権侵害などに直面する同国の厳しい状況を説明する一方で、2日には紛争当事者が対話開始に合意したことを指摘し、微かな希望の光("glimmer of hope")であると評価。

国連開発計画、エイズに関する報告書を発表

 国連開発計画(UNDP:the UN Development Programme)は、「エイズ・フリーな世代へ(Towards an AIDS-Free Generation)」と題する報告書を発表し、世界最悪を記録しているボツワナのエイズ感染についても、包括的な予防・治療・開発努力を通じてその蔓延を止めることができると指摘。

国連人口基金、ドイツ・テレビ界の著名人を親善大使に任命

 国連人口基金(UNFPA: the UN Population Fund)は、ドイツ・テレビ界の著名人 Alfred Biolek氏を、親善大使に任命。同氏は、ドイツにおいて、リプロダクティブ・ヘルス・ケアや家族計画サービスに対するアクセスを否定された女性や若者の窮状を伝え、人々の意識向上をめざす国連人口基金のキャンペーン"Face to Face"のスポークスマンを務めることになる。

「今日の一言」 ― Justice ―

 先週木曜日の出来事、遅ればせながら配信させていただきます。これだけ遅れると配信をためらうのですが、ウェブにも掲載する必要があるため、配信してしまいますね。
 さて、「11月2日の出来事」の「今日の一言」で米国大統領選挙を取り上げてから、はや1ヶ月、米国の次期大統領は未だ決まりません。
 共和党のブッシュ陣営が、フロリダ州の票集計をめぐり同州最高裁が手集計分の加算を認めたのは憲法違反などとして、パームビーチ郡選挙管理委員会を相手に訴訟を起こしたため、とうとう大統領選に係る訴えが史上初めて連邦最高裁で取り上げられることとなりました。
 ブッシュ陣営は、合衆国憲法の第2条が州議会に保障している権限(州議会が定める規定に従って選挙人を選ぶ権限)をフロリダ州最高裁が州議会から奪ったと主張し、一方のゴア陣営は、州法の管轄下にある各州の選挙に連邦政府が介入すべきでないと主張。連邦最高裁の判断に注目が集まっています。
 この連邦裁判所の裁判官、大統領の提案に基づいて上院の賛成を得て初めて任命されるのですが、「Judge(判事)」ではなく「Justice(正義)」と呼ばれるほど、米国では権威があるそうで、終身ですから、亡くなるか自分から「やめる」と言わない限り空席は出ない仕組みとなっています。
 ロシアや中国から「国連の選挙監視団を派遣したら」と揶揄されている大統領選挙ですが、米国の「Justice」がどういう判断をするのか、今暫く推移を見守りたいと思います。

SUN Banner
Updated : 2007/02/19