Location : Home > Daily News
Title : July 2000
SUN Banner

6月分へ|メニューへ8月分へ→

2000年7月
10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

7月3日(月曜日) 文責:大谷

アナン事務総長、停戦実施における国連の役割評価のため、エリトリア−エチオビアにチームを派遣

 派遣された、国連上級職員からなるチームは、アフリカ統一機構及び当事国と会合を持ち、国連がどのような援助を行いうるかを具体的に協議し、その結果に基づき、国連平和維持活動のあり方について、事務総長に対し勧告を行う予定。事務総長は、さらにこれを受けて、今月後半にも、安全保障理事会に対し勧告を提出する。

アナン事務総長、ドイツに設置された国際海洋法裁判所の新本部開所式に出席


アナン事務総長、貧困との闘争における国連の役割についての市民社会からの懸念表明に応答

 国連、世界銀行、国際通貨基金(IMF)、経済開発協力機構(OECD)から、先週共同で発表された、貧困との闘争に関する報告書「すべての人々のための、より良き世界」について、6月28日、世界教会評議会の代表レイザー氏が、アナン事務総長宛ての書簡の中で、多くのNGOが、貧困根絶の闘争において直面してきた多くの問題の根本原因と考えている政策をとっている機関と、国連が連携してきたことについて懸念を表明した。
 これに対し、事務総長は回答を示したが、レイザー氏宛ての書簡の中で、国連の報告書は、全加盟国が1995年のコペンハーゲン社会開発サミットや、その他の会議で採択し、今やIMFやOECDなどの協力機関が、これに対する支援を表明している、国連の目標・目的を含んでいると指摘した。
 事務総長は、「何年間も、これらの機関に働きかけてきたのに、今になって、これらの機関からの支援の表明に対し、それを受け入れないというならば、これほど皮肉なことはない」と書簡で述べている。

社会開発サミット、貧困の縮小と疎外なき社会創設のための思い切った手段を採択

 ジュネーブで1週間にわたって開かれた社会開発についての国連総会特別会期(1995年にコペンハーゲンで行われた社会開発サミットから5年後、サミット以後の進展を評価するために開催)は、討議が夜にまで及んだため、予定の期間を1日延長し、貧困縮小や地球規模経済における雇用の飛躍的拡大のための広範な取組みを含んだ最終文書を採択した。最終文書は、包括的な政治宣言と、地球規模経済及び個人の生活の複雑な相関関係に言及し、「人間中心の開発」を促進し、より疎外のない社会の創設を目的とした行動計画からなる。
 会議では、初めて、2015年までに極度の貧困状態の中で生活する人の数を減らすために、国際的に合意された目標値が設定された。参加国は、また、地球規模の雇用戦略採択、及び、世界中の貧困撲滅キャンペーンのために活動することを合意した。この特別会期には、約4800人の政府代表団、約2000人のNGOの代表、約750人の報道関係者が参加した。高官による一般討議では、国家元首や政府首脳約20人を含む、180人以上の発言者がスピーチを行った。

コペンハーゲン+5についての詳しい情報は、
http://www.unog.ch/ga2000/esa/socdev/geneva2000/index.html

世界経済は依然好調、と国連報告書

国際刑事裁判所準備委員会、証拠と犯罪に関する規則を採択

 ニューヨークで3週間にわたって開かれていた国際刑事裁判所準備委員会が会期を閉じ、裁判所の構成・運営、犯罪に対する刑罰、国際協力及び援助の義務、刑の執行等を定めた手続規則、証拠規則、並びに、「人道に対する罪」など裁判所が管轄を有する犯罪の具体的な構成要件と有罪立証のための要証事実を定めた規則を総意で採択した。次期の準備委員会は11月に開かれ、残った裁判所の財政面に関する規則を確定する予定。
 国際刑事裁判所設置規程、通常ローマ条約として知られる条約を60カ国が批准すると、国際刑事裁判所の活動が実際に開始することになるが、現在、98カ国が既に署名済み、13カ国が批准を済ませている。

アナン事務総長、中央アフリカ共和国に対する支援の継続を要請

国連女性差別撤廃委員会、7カ国の政府報告書審査を終了

 「女性(日本政府訳は「女子」)に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」・通称女性差別撤廃条約に基づき、同条約の締約国による条約上の義務の履行を監視するために条約により設置された、女性差別撤廃委員会は、イラク、オーストリア、リトアニア、キューバ、カメルーン、モルドバ、ローマニアの7カ国の政府報告書審査を終えた。

シエラレオネ、先週起きた国連PKO要員に対する攻撃後は平穏と伝えられる

国際司法裁判所、人権の尊重のために、ウガンダとコンゴに対し武力紛争の停止を命ずる

国連環境計画(UNEP)の新たな情報・評価センターがイギリスにオープン

アフリカの野生動物保護のための取組みを評価すべく、各国政府が会合

東チモール市街の、刑務所運営事務所、裁判所、検察庁、雇用サービスセンター等の公共建物復興計画が進行中

今日の一言

 今日は、金曜日担当のYOSHIさんが多忙のため、若干担当曜日を変更して、私(大谷)がピンチヒッターで翻訳をお届けしました。
 今日の一言はくだけた話題で、私の趣味、映画鑑賞の話です。すみません。私はハリソン・フォードの大ファンで、彼の映画はほとんど全部見ています。といっても、映画館に行く時間はなく、家でビデオを観ている訳ですが。私は、ハリソン・フォードだけでなく、アクションものや暴力的な映画以外は、アメリカ映画が大好きです。
 映画を観ると英語の勉強になる、とはよく耳にする話で、私の友人にも、以前からこの方法を主張し続けている人がいます。実は、私は、前は、英語の勉強だなんて肩肘張っていては、せっかく映画を観てもおもしろくない、ただ映画は映画で楽しめば良い、と思っていたのですが、2年間のアメリカ生活を経てからは、少し映画の楽しみ方が変わりました。もちろん、今も英語の勉強をしよう、と思って観ている訳ではないのですが、アメリカで生活してみて、何と学校で習ったことはないけれど、アメリカ人が日常良く使う英語表現が多いことかとびっくりしました。そういうことを教えてくれる本も出ていますが、アメリカ映画を観ていると、登場人物の何気ない会話に、そうした自然に良く使われている英語表現が出てきます。ああ、これは勉強になる、と改めて思ったという訳です。英語表現だけではありません、登場人物たちの態度、セリフ、街の様子、食事、その他映画を織り成す全ての細部に、文化が感じられ、おもしろいです。ちなみに、私の夫は、先日、アジア映画ばかりを上映しているという映画館に、友人に誘われて行ってきたそうです。私も、アメリカ映画だけでなく、いろんな国の映画を観て、少しでもその国の文化を感じることができれば、と思っているところです。
 最後に、7月4日は、国連本部のあるアメリカが独立記念日のため、デイリー・ニュースの配信もお休みです。

7月5日(水曜日) 文責:山本

クリントン大統領は子どもの権利条約の2つの議定書に署名

 クリントン大統領が5日、子どもの権利条約の2つの議定書に署名した。
 関連記事:http://www.unhchr.ch/html/menu3/b/k2crc.htm

安保理はシオラレオネにおけるダイアモンドの不正取引に憂慮

 安全保障理事会は決議第1306号を賛成14・反対0・棄権1(マリ)で採択し、不正なダイアモンド取引がシオラレオネ紛争の資金源になっていることに憂慮し、政府の承認を得ていない同国からのダイアモンド取引を禁止する対策を要請した。

ECOSOCがハイレベル協議開催

 経済社会理事会(ECOSOC;UN Economic and Social Council)は情報技術に関するハイレベル協議をニューヨークで開催中。デジタル・デバイドへの対処を討議する予定。

キプロス間接会談再開

 キプロス問題をめぐる間接会談が5日ジュネーブで行われた。

シオラレオネで武力衝突発生

 国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL;the UN Mission in Sierra Leone)の報告によると、4日、政府軍と革命統一戦線(RUF;Revolutionary United Front)との間で武力衝突があった模様。

ウガンダ軍のキサンガニからの撤退を確認

 国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC ; the UN mission in the Democratic Republic of the Congo)の報告によれば、ウガンダ軍はキサンガニ(コンゴ民主共和国)から撤退した模様。同時にウガンダ軍の支援する「コンゴ解放運動(MLC;Congolese Liberation Movement)」も撤退したが、ルワンダの支援する「コンゴ民主の再起(MLC;Congolese Liberation Movement )」の撤退は終了していない。
国連コンゴ民主共和国ミッション:
http://www.un.org/Depts/dpko/monuc/monuc_body.htm

事務総長、「都市の将来に関する世界会議」で演説

 アナン事務総長は4日、ベルリンで開催された「都市の将来に関する世界会議(the Global Conference on the Urban Future)」に参加し、2025年には世界の人口の3分の2が都市部に住むことになり、地方当局が国際舞台でより大きな役割を果たすことを歓迎すると表明した。
 会議の模様:http://www.urban21.de/english/03-homepage/intro.htm

東チモール独立をめぐる暴動等で1000人以上が死亡

 東チモール暫定行政機構(UNTEAT;the UN Transitional Administration in East Timor)の人権ユニットの責任者である Sidney Jones 氏は5日ディリでブリーフィングを行い、昨年9月の住民投票実施以降の暴動で1,000人から1,200人が殺されていると推定されると発表した。

WFPはケニア支援を要請

 世界食糧計画(WFP;World Food Programme)は5日、ケニア史上最悪とも言える旱魃のために飢饉の危機にさらされている3,300万人に食糧援助するために8,800万ドルの拠出をアピールした。
関連記事:http://www.wfp.org/hoa/

WHOは「マラリア税」撤廃を要請

 世界保健機構(WHO;World Health Organisation)は5日、アフリカ諸国に「マラリア税」(マラリア予防のための財源として蚊帳や殺虫剤に課せられる税金のこと)の撤廃を要請した。マラリア税撤廃については、本年4月に開催されたアフリカマラリアサミット(Africa Malaria Summit)で合意されていた。
 蚊帳の値段がタンザニアでは3ドルなのに対し、スワジランドでは45ドルするなど国によって非常に異なっており、各家庭で入手しやすいように税の撤廃を進めていた。
 関連記事:http://www.who.int/inf-pr-2000/en/pr2000-48.html

国連イラク石油食糧交換計画の最新統計が公開

 イラクは国連イラク石油食糧交換計画(oil-for-food programme)に従って6月の最終週に石油1,000万バレル以上を輸出し、約2億8,200万ドルを受け取った。
 国連イラク問題室:http://www.un.org/Depts/oip/

「今日の一言」 ― 翼あるもの ―

 デジタル・デバイド(情報技術の恩恵にあずかることができる人とそうでない人の格差)は世界的に問題になりつつあります。これに関連して、(手前ミソになって申し訳ありませんが)私が5年前に「ニフティサーブ会員100万人突破記念論文コンテスト」のためにかいた論文の一部を転載します。

情報技術−人を結びつけるものとしての−

 高度情報化社会の到来・コンピュータネットワークの発達は必ずしも人々に幸福をもたらすわけではない。知ることは必ずしも楽しみではないし、無知であることが幸福であることと言えるのかもしれない。この状況を見抜いていたのか、パスカル(1623−1682)はその著書『パンセ』で次のように警告している。

多すぎる酒、少なすぎる酒。
彼に少しも与えずにいたまえ、彼は真を知ることはできない。与えすぎてみたまえ、おなじことだ。
(断章71)

 確かに触れる情報量の多さという点では豊かになってきている。例えば100年前の人々が一生かかって触れる量をわずか1日で手にすることは可能であろう。だからといって彼らより私たちの方が情報化が進んだと言えるのだろうか? 過剰な情報の大海で一滴の水も口に出来ずに渇死寸前というのが実状ではないのか?
 いかに抱える情報量が多くとも、それを制御する智慧を持たない限り情報から自由になることはできない。未だに情報を抱え込んでいることを自慢にする人が見受けられるが、はっきり言って無駄な努力である。なぜなら記憶の量と検索の速度では、人間はコンピューターにはかなわないのだから。
 この情報を制御する智慧を持つという点が単なるNet Surferと《翼あるもの》とを区別する。そしてまさにこの点において《翼あるもの》は智慧を持たない《地を這うもの》を追いつめ、ついばむことができる。しかしそれは許されることなのか?

 情報社会とは峻厳な弱肉強食の社会であるべきなのか?

 この問いに対しても私はNoと言おう。
 人よりも遠くを見ることのできる者は、その能力をそれが果たせないより多くの人々のためにこそ用いるべきである。一時期は先進的で積極的なユーザーと、何が起こっているのか皆目見当もつかない人々とに分かれることになろう。《翼あるもの》はその翼でもって《地を這うもの》のところに降り立ち、共に飛び立てるよう力を貸してあげることが必要なのではないだろうか。そうして新たに生まれた《翼あるもの》はさらにべつの《地を這うもの》のところに行けばよい。

 情報技術は人を区別するために生まれたのではない。人を結びつけるために生まれたのだ−私はそう信じている。

7月7日(金曜日) 文責:渡辺

ルワンダ大虐殺を調査した国際パネル、米・仏を痛烈に非難

 OAUの委託によるルワンダの大虐殺に関する報告書が発表され、国際パネルは、「虐殺は、未然に防ぐ事が出来た」として、国連安保理、米、仏、ベルギー政府などを痛烈に批判した。
 「ルワンダ-阻止可能だった大虐殺(Rwanda:The Preventable Genocide」 を執筆した国際パネルの一人であるカナダ大使のステファン・ルイス氏は、 「全く責任はないとするフランス政府の姿勢を拒絶する。虐殺が始まる前に阻止することが可能だったにも関わらず、何の対策も講じなかった。」と述べ、「米国政府の外交政策における理解し難い程の汚点」と語った。
 同パネルは、カトリック教会と英国国教会系教会指導者も虐殺を止める行動を何もしなかったと、その責任を追及している。
 アナン事務総長、クリントン大統領、ベルギー首相、英国国教会系教会は、既に謝意を表明しているが、仏政府とカトリック教会は、未だに謝罪をしていない。
 報告書:http://www.oau-oua.org/Document/ipep/ipep.htm

安保理、ギニアビサウ・セネガル国境地域の緊張緩和を期待

 安保理は、ギニアビサウの恒久平和、情勢の安定化、継続可能な開発などにおける進展を認めつつも、セネガルとの国境地域における緊張状態に憂慮の意を表明した。

安保理、Bangui合意と和解協定の進展を歓迎

 安保理は中央アフリカ共和国に関する非公開審議を持ち、その後、Bangui合意と和解協定(National Reconciliation Pact)の進展に対する歓迎の意を表明した。

経済社会理事会、ITサミットのハイレベル協議が最終日

 21世紀における開発と国際協力に関するハイレベル協議ー知識ベースのグローバル経済における情報技術の役割(High-Level Segment on Development and International Cooperation in the 21st Century: The Role of Information Technology in a Knowledge-based Global Economy)が終了。
 今回は、世界各国の閣僚と共にNokia、SAP、WorldTelのCEOなどの民間企業からの代表を交えての歴史的な会議となった。
 ECOSOC 2000:http://www.un.org/esa/coordination/ecosoc/itforum/index.html
 事務総長報告書:http://www.un.org/esa/coordination/ecosoc/advdoc01.pdf

国連平和維持活動に関する展示をガーナで開催

 アナン事務総長とローリングス・ガーナ大統領が国連の平和維持活動に関する展示を開会し、同国の平和維持活動に関する貢献を顕彰した。

Roed-Larsen 特使、レバノン大統領と撤退ラインを記した地図を贈呈

 Roed-Larsen 特使は、レバノン大統領及び首相と会談。イスラエルの撤退を確認する撤退ライン(ブルー・ライン)を表記した地図を贈呈した。

日本政府が最先端の地雷処理機を国連に贈呈

 イスラマバッドにある国連アフガニスタン調整事務所において、日本政府が最先端技術を駆使した地雷処理機を国連に贈呈。アフガンにおける地雷の処理能力を3〜5倍にすると予測されている。

7月10日(月曜日) 文責:大谷

国連は、アフリカ支援の準備ができている、とアナン事務総長、トーゴで開催中のアフリカ統一機構サミット開会式典で発言

国連情報サミット、「デジタル・デバイド」に終止符を打つべく世界的な協力を要請

 経済社会理事会は、情報通信技術の開発推進の可能性が、特に発展途上国においては十分に生かされていないことに深く憂慮して、国際社会のすべての構成員に対し、「デジタル・デバイド」に橋を架け、「デジタルによる機会」を促進するため協力して活動するよう要請する宣言を採択した。
 宣言は、国際社会に対し、協力を強め、情報技術の試みに対する新たな資金調達を活発に模索し、発展途上国におけるインターネットへのアクセスの費用を引き下げるための手段を考案し、訓練を容易に受けられるようにするための手段を模索するよう要請している。宣言は、本年秋のミレニアム国連総会で採択されるよう訴えている。

アフガン紛争の再燃を受け、アナン事務総長、紛争当事国に対し、武器をおろすよう要請

 アフガニスタンは、過去30年で最悪の旱魃のために人々の生活状況が極めて深刻な状況に陥っているが、安全保障理事会の警告を無視して再燃した武力紛争は、既に深刻な人道的状況を更に悪化させるものであるとして、アナン事務総長は、紛争当事者に対し、暴力の停止を改めて呼びかけると共に、国連加盟国に対し、紛争当事者の一方を支援して紛争を長引かせることのないよう要請した。

アナン事務総長、ハイチでの決戦投票の断行決定に遺憾の意を表明

 ハイチで5月21日行われた議会選挙第1回目の投票で、不正行為があったという指摘が米州機構その他の国内及び国際選挙監視団からなされていたにもかかわらず、この問題を解決しないまま、選挙委員会及びハイチ当局が決戦投票の実施を進める方針であるとしていることについて、安全保障理事会は先週、ハイチ政府に対し、自由かつ公正な選挙は、ハイチの民主政治と発展にとって極めて重要であることを協調して、選挙の不正行為を調査するよう促していたが、アナン事務総長は、この安保理の要請を再確認し、「繰返し立憲制度の復帰への希望を表明してきたハイチ市民の願望に留意するよう」ハイチの指導者らに要請した。

アフリカでのエイズの増加を抑えるには、債務救済と治療のための更なる支出が不可欠、と国連エイズ計画

 7月9日から14日までの日程で、南アフリカのダーバンで、第13回国連エイズ会議が開催されているが、その開会式で、国連エイズ計画(UNAIDS)の執行理事長、ピーター・パイオット氏がスピーチを行い、小サハラ地域における最も基本的なエイズ治療及び防止のための必要措置を満たすためだけであっても、エイズ問題への支出が大幅に増額されず、今日支出されている金額のほぼ10倍にあたる、3億ドルが今すぐに必要であると述べた。パイオット氏は、さらに、世界の最富国に対し、現在債務の返済に充てられている数億ドルが健康のためのサービスとエイズ防止のために回すことができるようにするため、アフリカ諸国の中でも最も困難な状況の中にある国の債務を免除するよう要請した。

スルブレニッツアで1995年7月11日に起きた大量虐殺を、国連がサラエボで追悼

政治、軍事、法務、人道担当の職員からなる国連チーム、PKO部隊の任務を評価するため、エリトリアの重要地点を訪問し、エリトリアの外務及び国防大臣と、軍事調整委員会の設置について協議

アナン事務総長、シエラレオネの国連軍の解放を再度要求

国連緊急援助調整官、スーダンで再開したスーダン政府と反乱武力勢力との間の紛争について深い懸念を表明し、紛争両当事者に対し、本年初頭に署名した人道的停戦を尊重するよう要請

国連食料機関、旱魃に見舞われたケニヤで、初の飢餓による死亡を報告

今日の一言

 皆さん、こんにちは。先週月曜日7月10日のニュースの翻訳配信が、1週間以上遅れてしまいました。大変申し訳ありません。
 最近、私の仕事関係の集まりの席で、SUNの活動についてお話したところ、そこに出席されていた何人かの方が大変に関心を持って下さり、是非購読したいと申し出て下さり、大きな励みになりました。今後とも、少しでも皆さんのお役に立てるよう、ご期待に応えていけるよう、頑張っていきたいと思います。

7月11日(火曜日) 文責:Jo

アナン事務総長、G8宛て書簡で、貧困国の債務緩和の必要性を強調

 アナン事務総長は、来るG8サミット(沖縄)の参加国に宛てた書簡において、先進諸国に対して、貧困国の債務緩和を加速化するとともに、国々が開発を進めるうえで情報技術の恩恵に浴するようにするため、デジタルデバイドの問題を解決するよう求めた。

G8九州・沖縄サミット:
 http://www.g8kyushu-okinawa.go.jp/e/index.html

安保理、シエラレオネPKO拡大で一致

 安保理、シエラレオネ情勢に関して、非公開協議。アナビ平和維持活動担当事務次長補が、事務総長によるUNAMSIL拡大提案(5月19日付け)に関して、具体的な説明を行った。この後、安保理議長は報道声明を発表し、UNAMSILの能力強化が即時に必要であることについて、今回の協議で、理事国の間に全般的な同意がみられた、と述べた。

アナン事務総長、スレブレニッツァ大虐殺5周年に寄せて、 悪と対決することへの警戒について力説

 スレブレニッツァ陥落から5年目のきょう、アナン事務総長は声明を発表。スレブレニッツァ陥落から学んだ最も重要な教訓は、悪を認識し、それに立ち向かわなければならないということであったが、国際社会はまだ、この教訓に十分学んでいない、と述べた。

被害甚大地域で、エイズが経済成長を妨げ、貧困を悪化させている: 国連HIV/エイズ合同計画

 第13回国際エイズ会議、南アフリカのダーバンで開催中(9日‐14日)。
 国連HIV/エイズ合同計画(UNAIDS)は声明を発表し、HIV/エイズが、最も深刻な被害を受ける国々の経済に多大な影響を及ぼし、個人、家族、企業に損害を与えるばかりでなく、経済成長を緩慢にし、貧困を悪化させる、と指摘した。

世界人口デーで、女性の生活改善への挑戦を要求:国連人口基金(UNFPA)

 世界人口デー。今年のテーマは、「女性の命を救うために」。国連人口基金(UNFPA)のサディク事務局長は、男女が教育やヘルスケアに対する平等な権利を有することを強調し、法律、慣行、態度、行動における変化を求めた。そして指導者たちは、変化を誘導し、目標を決め、障害を取り除き、恐れを追い払い、弾みを維持しなければならない、と述べた。

UNHCR、東ティモール難民登録作業を延期

 西ティモールの境界線沿いの4地区において、主に治安上の懸念から、手続きの見直しをはかるため、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、東ティモール難民登録作業の開始を最低24時間延期した。

国連特使、アフガン女性の勤務制限についてタリバンと話し合い

 タリバンは先週、アフガニスタンの自らの支配地域において、女性がNGOや国連機関に勤務することを禁じる、と発表した。この決定が多くの女性や人道援助活動に及ぼす影響は深刻なものになると思われることから、国連アフガニスタン調整官は、タリバン外相とこの問題について話し合うため、水曜日、カンダハールに向けて出発する。

オゾン層破壊に関する途上諸国による行動についての話し合い:国連環境計画(UNEP)

 今週、オゾン層の破壊に関するモントリオール議定書の開放型作業部会が、開催される。同部会において、モントリオール議定書の第12回締約国会議(12月、ブルキナファソ)の準備が行われる予定。

国連イラク石油食糧交換計画、最新統計公表

 国連イラク・プログラム部によれば、イラク石油食糧交換プログラム第8期の下、イラクは先週、石油480万バレルを輸出し、約1億1,600万ドルの収入を得た。6月9日の第8期開始以降、これまでの総収入は、11億ドル。

アナン事務総長、シリアゴラン高原の国連兵力引離し軍の新司令官任命

 アナン事務総長は、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)の新司令官に、スウェーデンのBo Wranker少将を任命した。今年8月1日に正式就任の予定。
 UNDOF:http://www.un.org/Depts/DPKO/Missions/undof/undof_body.htm

有害殺虫剤に関する国連支援の会議が、ロシアで開催:国連環境計画(UNEP)

 中・東欧、バルト地域の15ヶ国から、環境、健康、農業を担当する政府高官の参加を得て、環境に有害な殺虫剤の使用削減に関する国連会合(サンクトペテルブルク)が開始した。

7月12日(水曜日) 文責:山本

事務総長、シオラレオネ情勢について西アフリカ諸国高官と協議

 アナン事務総長は12日、最終日となるアフリカ統一機構(OAU;Organization of African Unity)サミットでロメ(南アフリカ共和国)に滞在中の西アフリカ諸国3か国(ガーナ・ギニア・ナイジェリア)の高官たちとシオラレオネ情勢に関して協議を行い、UNAMSILへの全面支援を確認した。この3国は国連シオラレオネミッション(UNAMSIL;UN Mission in Sierra Leone)に兵力を提供している。
 また革命統一戦線(RUF)の活動資金源と見られているダイヤモンドの不正輸出問題に関しては11日に政治指導者と協議したことを記者団に明かした。

UNHCRは「アフリカの角」地域への支援を呼びかけ

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR ; UN High Commissioner for Refugees)は最近のエリトリア−エチオピア間の戦闘により約10万人のエリトリア人が近隣諸国に難民として流出するか国内避難民となっており、彼らに対する支援のために2300万ドルが必要であると発表した。

エリトリアに入っていた国連調査団がアジスアベバに帰還

 新たな国連平和維持活動の展開を見越してエリトリアに入っていた国連調査チームが4日間の日程を終えてアジスアベバに帰還した。なお、13日はエチオピア北部を調査する予定。

青年層に広がるHIV/AIDS

 ユニセフが12日に発表した報告書 "The Progress of Nations 2000" を発表した。この報告書によれば HIV 感染者・AIDS患者のほぼ3人に1人が15歳から24歳までの青年層であり、25歳未満では毎分6人の割で感染している。
 報告書 (The Progress of Nations 2000):http://www.unicef.org/pon00/

キプロス間接協議が中断

 キプロス島におけるギリシャ系住民とトルコ系住民の和解を目指した間接協議が12日間中断されることが決定し、キプロス問題事務総長特別顧問の Alvaro de Soto 氏はその期間は双方の当事者に協議の内容を公表しないことを要請した。

アフガニスタンにおける女性の国連事務所勤務に関し事態が進展

 タリバンがアフガニスタンにおける国連事務所に女性が勤務することを禁止していた問題に対し、タリバンが話し合いに応じる準備があると発表した。

コンゴ民主共和国でポリオ予防接種キャンペーンを停止

 コンゴ民主共和国の Uvira 近傍の検問所で9日、援助団体 IMC (International Medical Corps)の要員を運んでいた車両に対し武装した男達が襲撃し、1名が死亡、数名が負傷した。この事件を受け、IMCはポリオ予防接種キャンペーンを停止することを決定した。

UNMIKはコソボにおける司祭襲撃を非難

 国連コソボ暫定統治機構(UNMIK: UN Interim Administration Mission in Kosovo)のクシュネル代表は12日午前に発生した司祭襲撃事件を非難した。この事件はセルビア教会の司祭が親戚2人、子供1人と一緒にいたところを自動車で走り去りながら銃撃したもの。

東チモールで初の警察学校卒業生が任務に

 東チモールでは12日、初の警察学校の卒業生50名(うち12名が女性)が任地に派遣され着任した。

「今日の一言」 ― ダイヤモンドは永遠の輝き ―

 読者の中でどれくらいの方がクック・ロビン音頭を踊れるのでしょうか。
 これは『パタリロ!』というマンガの主人公であるマリネラ王国の国王・パタリロ8世の得意芸(?)なのでした。このマリネラ王国は非常に豊かな国です。というのも世界有数のダイヤモンド産出国(という設定)なのです。しかしパタリロは世界のダイヤモンド市場の流通を牛耳っている国際ダイヤモンド輸出機構(実在しない…と思います。)にたてついて独自流通させているため、時折刺客を放たれたりドンパチを展開したりして話が進んでいきます。
 現実の社会ではデ・ビアス社が世界の装飾用ダイアモンド流通の60%を扱っており、関連会社のデ・ビアス中央販売機構を通じて原石が取引されます。その販売ルートに今回の記事にもあったシオラレオネから不正輸出されたダイヤモンドがまぎれこんでいる危険性が指摘されています。7月13日付の日経新聞国際面では、同社はこれまで行ってきたダイヤモンドの価格維持政策を放棄し、ダイヤモンドの流通の透明性を高めて、紛争地からの不正取引を排除する方針であることが発表されています。
 …とは言うものの、自分では身につけないし、プレゼントする相手もいないので、私にはダイヤモンドを手にする機会はないですが。。。。

7月13日(木曜日) 文責:阿部

安保理は95年にボスニアで起こった大虐殺に関する議長声明を発表

 安保理は議長声明を発表し、ボスニアの町スレブレニッツァ(Srebrenica)で95年に起こった大虐殺を想起し、その犠牲者に哀悼の意を表するとともに、この悲 劇的事件を決して忘れてはならないと強調。

アナン事務総長はUNITAに対する制裁実施を監視する委員会メンバー5人を任命

 アナン事務総長は、アンゴラ反政府勢力UNITAに対する制裁措置の実施を監視するための委員会のメンバーを務める専門家5人を任命。これは、安保理が決議1295により事務総長に要請していたもので、5人は、英国のChristine Gordon氏、チリのJuan Larrain氏、ジンバブエのJames Manzou氏、セネガルのIsmail Sekh氏、スウェーデンのLena Sundh氏。

国連は中東和平首脳会談に合わせてパレスチナ経済に関する報告書を発表

 米国キャンプ・デービッドにおいて、パレスチナの最終地位交渉をめぐる中東和平首脳会談が行われるなか、ラーセン中東和平プロセス担当事務総長特別調整官は、パレスチナ経済に関する報告書を発表。

第13回国際エイズ会議で「HIVワクチンのためのアフリカ戦略」を発表

 第13回国際エイズ会議において、世界保健機構(WHO:the World Health Organization)と国連エイズ共同プログラム(UNAIDS:the UN Joint Programme on HIV/AIDS)は共同声明において、アフリカの主要な科学者たちが関連する研究及び実験を加速するための「HIVワクチンのためのアフリカ戦略」("African Strategy for an HIV Vaccine")を打ち出したと発表。

東ティモールは東チモール人の代表33人からなる国民評議会の設置を決定

 東ティモールにおいて、昨日、暫定的な内閣の設置が承認されたのに続いて、本日、政治、宗教、民間部門各々の東チモール人の代表33人で構成される国民評議会(National Council)の設置を決定。同評議会の初会合により、これまでの国民協議会(National Consultative Council)は解散する。

「今日の一言」 ― 平和の基礎 ―

 キャンプ・デービッドでイスラエルとパレスチナ自治政府との中東和平交渉が続いていますが、クリントン大統領にとっては任期最後の大賭であり、沖縄サミットを挟んでの長い会談になりそうです。
 今もCNNを覗くと、ヨルダン川西岸で若いユダヤ人入植者らが丘の上に小屋を建てて抗議したり、ヨルダン川西岸の町で数百人のパレスチナ人がデモ行進するなど、イスラエル、パレスチナ双方での抗議活動が映し出されていて、合意の難しさを生々しく伝えています。
 交渉を難しくしている事項の一つはエルサレム問題です。エルサレムがユダヤ、キリスト、イスラムの三宗教の聖地であることはよく知られていますが、イスラエルはここを不可分の「永遠の首都」とし、一方、パレスチナ側は東部地域を独立後の首都にすると主張しているそうです。
 エルサレムという言葉は「平和の基礎」という意味を持つそうですが、その土地を巡って、止まるところを知らない争いが続いている、皮肉なことだと思います。やはり、「平和の基礎」は、形ある「土地」にではなく、人間の心の中に、魂の中に求めるしかない、そう感じます。

7月14日(金曜日) 文責:渡辺

国連中東調整官、レバノン最高指導者と会談

 Terje Roed-Larsen 国連中東調整官は、Emile Lahoud大統領、 Selim El-Hoss首相と会談。イスラエルは、自国の撤退違反にしっかりとした対応の意志をあきらかにしており、ほとんどの違反はすでに改善された、と伝えた。

アンゴラの国連人道担当官、児童センター攻撃を非難

 9日、アンゴラにある「チルドレンズ・タウン(Childen's Town)」という青年施設が、100名以上の武装団によって襲撃され、1少年が死亡、1名が怪我、21名が誘拐された。これに対し国連人道担当官並びにユニセフはアンゴラの子どもの権利の著しき侵害である、とこれを非難。

西サハラ問題--ロンドンでの会談進展なし、ジュネーブでの専門家協議に期待

 アナン事務総長は西サハラ情勢に関する最新の報告書を発表。6月28日のロンドンでのモロッコ王国とプレサリオの対談は、互いに一方的な主張で終始し、実質上、「後退」したと述べた。
 しかしながらアナン事務総長は、政治的解決の重要性を強調、近く開催されるジュネーブでの専門家レベルの会談に期待を示した。また、国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の委任期限を10月31日まで延長することを勧告した。

UNHCR、東ティモール人難民に対する暴力を非難

 西ティモール内の東ティモール人難民キャンプで暴力が継続している。緒方貞子国連難民高等弁務官は、これを厳しく非難すると共に、このままインドネシア政府が状況を看過しているようであれば、同国での活動の再検討を余儀なくされる、と発言した。

日本政府、東ティモールのインフラ再建に2750万ドルを寄付

 日本政府は、東ティモール暫定機構(UNTEAT)並びに国連開発計画(UNDP)に、2750万ドルを寄付。これは、今までの寄付金額のうち最大で、上水道、道路、灌漑、港湾、電力などの各施設の復旧に使用される予定。

コソボ暫定協議会が法律概案を協議

 コソボ暫定協議会(IAC: Interim Administrative Council)が、"Pact for Kosovo Society"(仮訳:コソボ社会法)の概要を討議。この法律は、コソボの実質的な自治機構を定義する。

UNHCR、ギニアとリベリア国境付近の状況不安定を理由に本国送還作業を停止

 リベリア政府と反乱軍の抗争が激しくなり、ギニアとリベリアの国境付近の状況が不安定になった。このため、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、ギニアとコンゴ民主共和国でのリベリア難民本国送還作業を停止した。

7月17日(月曜日) 文責:大谷

国連チーム、勇気ある行動でシエラレオネで拘束されていた国連PKO要員を救出

 シエラレオネで拘束されている国連PKO隊員を解放するため、あらゆる外交的、政治的手段を尽くした後、同国に駐留中の国連チームは、革命統一戦線反乱軍によって2ヶ月以上にわたって拘束されていた国連軍の233人の安全を確保すべく、勇気ある救出作戦を実行に移した。これに対し、本日、安全保障理事会及びアナン事務総長は、作戦が成功に終わったことを歓迎した。
 革命統一戦線からの威嚇が激しさを増し、被拘束者の食糧事情及び医療事情が悪化したことから、国連職員が「他に方法がなかった」と述べたこの軍事作戦は、日曜日の早朝、開始に移された。救出作戦に参加したのは、ガーナ、ナイジェリア、インドの兵士たちで、インドの兵士1人が作戦実行中に亡くなったほか、6人が負傷した。

安全保障理事会、国連PKO要員のための国家エイズ政策の採択を要請

 安全保障理事会は、HIVエイズの蔓延が、国際の安定と安全に与える影響について長時間に及んだ議論を経た後、国際社会の更なる協力及び、各加盟国によるPKO要員の健康にこの病気が及ぼす悪影響を最小限にするための具体的な措置を要請した決議を採択した。
 安全保障理事会はまた、国連エイズ計画に対し、取組みの成功例と各国のHIVエイズ政策を反映すべく、国連加盟国による国家政策の発展のために加盟国との協力関係の強化を継続するよう奨励した。国連エイズ計画によれば、今日までに世界中で1880万人がエイズのために亡くなっており、そのうち380万人が子どもである。既に死亡した人数の約2倍にあたる3430万人が、現在HIVに感染している。最も最近の概算では、1999年の1年間だけで540万人が新たにHIVに感染し、そのうち400万人がアフリカの小サハラ地域に住む。

レバノンの国連暫定軍とレバノン軍、イスラエル国境に沿って、撤退の事実を検証

国連PKO活動のための準備チーム、エリトリアとエチオピアへの訪問を終結し、報告書が来週にも安全保障理事会に提出される予定

国連居住機関、都市に住む貧困者が直面する問題についての意識を高めるため、住居の確保のための世界キャンペーンを、インドで開始

 世界キャンペーンのスタートには、世界銀行、イギリス国際開発局、アメリカ国際開発機関などの多数の2国間、多国間機関も参加した。

コソボ国連暫定統治機構並びにアルバニア及びセルビアの指導者ら、ミトロビカで最近起きた暴力を非難

今日の一言

 いよいよ、沖縄サミットが始まりました。今回は、初めて途上国の首脳との会談が行われるということで、日本で行われたサミットでこのような試みが行われたことを喜ばしく思っておりますが、どこまで会談の内容、途上国からの声がサミットの協議に反映されるかを見守りたいと思います。
 ところで、今回のサミットでの主要テーマの1つはITですが、情報の発信はどうしても、北側から南側へと偏ってしまう傾向があります。そうした中で、国連経済社会理事会のNGOでもあるインター・プレス・サービス(IPS)という通信社が南側の視点によるニュースの発信を行っています。最近、その日本語ホームページ( http://www.ipsnihongo.org )が開設されたそうですので、一度ご覧になってはいかがでしょうか。

7月18日(火曜日) 文責:Jo

シエラレオネ反政府勢力によりPKOのナイジェリア兵が殺害

 16日、シエラレオネ西部のRogberi Junction近くで、国連平和維持兵がパトロール中、反政府勢力RUFと思われる武装集団と遭遇、銃撃戦となり、ナイジェリア兵士1人が死亡した。

事務総長報告:ハイチの政情不安が、国際支援計画の障害に

 ハイチに対する長期的援助について詳述した事務総長報告が発表された。同報告によれば、国際支援を可能とするハイチ援助計画を国連がつくるのを阻んでいる主な問題として、同国の政治的危機の長期化および機能的な民主制度の欠落があげられる。経済社会理事会は昨年、ハイチ政府と協力し、同国支援のための長期的戦略と計画をつくるため、必要な措置を講じるよう要請をだしたが、この報告書はその要請を受けて作成された。

世界食糧計画、アフガン干ばつのために160万トンの食糧援助計画を発表

 世界食糧計画(WFP)は、アフガニスタンにおいて、約30年ぶりの大干ばつにより飢餓の危機に直面する160万以上の人々を救うための活動を開始する、と発表した。この活動により、WFPは今後12ヶ月間で、食糧12万トン(総額5,540万ドル)を同国に運び入れる。

UNHCR、西ティモールの東ティモール難民支援作業を再検討

 西ティモールの難民キャンプにおいて治安状況が悪化するなか、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は同地域での援助活動について再検討すべく、2日間の日程で、国連機関およびNGOとの会合を開始した。

NATO事務総長、コソボ指導者に暴力をこれ以上やめるよう呼びかけ

 コソボ訪問中のロバートソンNATO事務総長は本日、アルバニア系およびセルビア系両住民指導者に対し、コソボで頻発する流血事件を止めるためさらなる行動をとり、安全、民主的、かつ多民族共存の未来に向けた準備を始めるよう強く呼びかけた。

国連女性開発基金、ブルンジ女性のための平和会議開催

 ブルンジ和平の推進において、同国の女性の声を反映させることを目的にした会議“All-Party Burundian Women's Conference”が昨日、タンザニアのアルーシャで開始した(17日‐20日)。国連女性開発基金(UNIFEM)とMwalimu Nyerere Foundationの共催。同国19政党それぞれから指名された女性やブルンジ難民・避難民の女性ら、約50人が参加した。

UNIFEM:http://www.unifem.undp.org/news.htm

7月19日(水曜日) 文責:山本

エリトリアへの人道的援助に8700万ドルを要請

 国連関連の8機関は19日、エリトリアの人道的援助に関して合同アピールを行い、あわせて8700万ドルの資金援助を要請した。世界食糧機関(WFP;World Food Programme)は75万人のエリトリア人に対し今年中に63,000トン以上の食糧を援助する。その他国連開発計画(UNDP ; UN Development Programme )・国連難民高等弁務官事務所(UNHCR ; UN High Commissioner for Refugees)・ユニセフ等が援助活動に参画する。

経済社会理事会で国内避難民に関する高官級会議を開催する要望が高まる

 19日に国連本部で開催された経済社会理事会(ECOSOC)のパネルディスカッションで武力紛争や自然災害で発生した国内避難民への対策を協議する高官級会議の開催を望む声が高まった。パネルディスカッションに参加した緒方難民高等弁務官は「現在の援助は選択的で不適切である。」と発言し、ジェンダー的観点からはユニセフの Carol Bellamy 事務局長は「国内避難民の90%が女性や子どもであるのに対し、現行の援助は成人男子を想定したプログラムが多い。」と指摘している。

会議の概要:http://www.un.org/esa/coordination/ecosoc/humanseg.htm

コソボの有権者登録が無事終了

 国連コソボ暫定統治機構(UNMIK: UN Interim Administration Mission in Kosovo)は19日、本年終盤に実施される地方選挙に向けた有権者登録が無事終了したと発表した。コソボ自治区内では100万人以上が、地域外で15万人が登録した。一方でセルビア系住民は10万人程度が登録に応じていない模様。
 コソボ自治区の人口は190万人、そのうち有権者となる16歳以上人口は120万人と推定されている。

シオラレオネ国内で国内避難民が大量発生

 国連報道官が19日発表したところによると、政府軍と反政府組織・革命統一戦線(RUF;Revolutionary United Front)の武力衝突を避けて、同国南西部の Kenema に数千人の国内避難民が流れ込んできている模様。

IASCはアジア中南部における旱魃の危機を警告

 機関間常設委員会(IASC;Inter-Agency Standing Committee)は19日、声明を発表し、中央アジア及び南アジア地域で旱魃が広がっており、約6000万人が健康状態の悪化・家畜の死亡や不作などの危機に見まわれていると警告した。特にアフガニスタン・タジキスタン・パキスタン・イラン・インドで顕著であるという。

[訳注]
機関間常設委員会とは、緊急を要する人道援助に関して複数の機関の間の国際的調整を図るために1991年に設置された委員会で、UNICEF・UNDP・UNHCR・WFP・WHO・FAO・UNHCHRといった国連機関だけでなく、国際赤十字委員会や各種NGOも参加している。

東チモールにインドネシアの捜査官がディリに到着

 東チモール暫定行政機構(UNTEAT;the UN Transitional Administration in East Timor)は19日、昨年の住民投票以後の暴力事件について捜査するためにインドネシア司法長官事務所の要員からなる捜査チームがディリに到着した発表した。

「今日の一言」 ― 「傷をつけた剣のみがその傷を治しうる」 ―

 happy の語源はスカンジナビア語 happ だそうです。これは happening についても同じです。幸福なことが偶然性の文脈で語られる−小難しく言えば「僥倖」、お気楽に言えば「らっきぃ!」とVサインしてはしゃぐこと−ことを、予め指摘しているかのようです。
 最近は「癒し」が流行ってるわけですが、個人的には、どうも瞬間的でお手軽な「癒し」のみが流行しているような気がしてなりません。「傷」に手当てをするわけでもなく、絆創膏を貼って保護するわけでもなく、どちらかと言うと痛み止めを打って痛みを感じなくさせたり、別のところをくすぐって他に注意をそらしているという感じがするのです。

 「傷をつけた剣のみがその傷を治しうる」

正確に出典を思い出せないので申し訳ないんですが。
確か、R.ワーグナーの楽劇『パルジファル』のセリフです。

…私はこの言葉のとおりだと思います。もちろん実際には剣で傷を治るわけないのですから、この言葉はかなり象徴的です。「傷」をつけた、その(原因となった)「剣」が何であったか、刺さった「剣」をどう抜けばいいのか、抜いたあとどう処置すればいいのか…それに対する適切な処置により、「傷」が治っていく。完治しない「傷」は、延々と「痛み」と「苦しみ」を生みつづけることでしょう。

 お手軽な「癒し」など、世界の現実には通用しない。
 肺腑をえぐる苦悩との格闘にのみ「傷」を完治させる力があると思います。

7月20日(木曜日) 文責:阿部

安保理は紛争予防に関して議長声明を発表

 安保理は、紛争予防に関して長時間にわたる討議を行った後、議長声明を発表。その中で、来年にも紛争予防に関する外相レベル会合を開催する意向を表明するとともに、事務総長に対して、紛争予防に関する分析報告及びこの問題に対する国連システムのイニシアチブに関する勧告を半年以内に提出するよう要請。
 安保理討議において、アナン事務総長は開幕演説を行い、紛争予防のための国際努力を効果的なものとするためには、軍縮や制裁といった事項のみではなく、危機的事態を招くような社会の構造的問題に対処しなければならないと表明。

事務総長はグローバリゼーションに関するハイレベル会合を主催

 アナン事務総長は、26日にも企業、労働界、市民社会の3者代表を国連本部に招待し、グローバリゼーションの課題に関するハイレベル会合を主催すると発表。この会合は、アナン事務総長が昨年1月のダボス会議で発表した「グローバル・コンパクト」(the Global Compact)の本格的立ち上げとなる。

国連エイズ合同計画はG8諸国にエイズ対策予算の拡大を要請する声明を発表

 国連エイズ合同計画(UNAIDS:the Joint UN Programme on HIV/AIDS)は声明を発表し、世界の先進国に対してエイズ対策予算を大幅に増やすよう要請。なお、先週金曜日には、南アフリカのダーバンで第8回国際エイズ会議が終了するとともに、今週初めには、安保理がHIV/エイズの広がりに懸念を示す決議を採択している。

安保理はコンゴ民主共和国情勢に関する非公開協議を開催

 安保理は、コンゴ民主共和国情勢に関して非公開協議を行うとともに、議長声明を発表し、同国のEquateur州における政府軍による襲撃について懸念を示すとともに、戦闘の即時終結を要請。

国連アフガニスタン人道調整官は女性の権利に関しタリバンと会談

 国連アフガニスタン人道調整官Erick de Mul氏は、タリバンと会談し、アフガニスタンの女性が国連やNGOで働くことを禁じたタリバンの命令を撤回するよう働きかけを継続。

アナン事務総長とOAU事務局長はトーゴ人権真相究明委員会の新メンバーを任命

 アナン事務総長とアフリカ統一機構(OAU:the Organization of African Unity)のサリム事務局長は、トーゴの人権侵害に関する真相究明委員会(the International Commission of Inquiry investigating human rights in Togo)の新メンバーとして、ニジェールのIssaka Souna氏を任命。同委員会は、98年にトーゴで数百人が司法手続きを経ずに処刑された事件について調査すべく、先月7日に設置されたもの。

「今日の一言」 ― 「貧困」の内実 ―

 今日の出来事の冒頭に挙げられているには、沖縄サミットでも議題の一つとなった「紛争予防」に関する安保理での討議についてです。そこでのアナン事務総長によるステートメントのポイントは、

  1. 「紛争予防」は21世紀における集団安全保障の基礎となるもの
  2. その最善の道は、貧しい人々を助けるため「開発」を促すこと

の2点に集約できるように思われますが、そこには、「貧困が紛争の土壌となってきた」との一貫した認識があります。
 こうした国連の取り組みを見ると、「貧困」に対する対決姿勢を鮮明に打ち出し、「貧困」や「開発」というコンセプトの深化を図りつづけてきたアマルティア・センを想起せざるを得ません。98年度のノーベル経済学賞を受賞したセンは、「貧困」という概念を、従来の「所得が低いこと」から「基礎的潜在能力の欠如」すなわち「人生の目的を達成するために享受できる自由」の欠如へと転換を図り、「開発」についても、「人々が享受する様々な本質的自由を増大させ」「相互に関連する本質的自由が一体となって拡大していく」プロセスであると喝破します。
 私が、特にこうしたセンのアプローチに魅力を感じるのは、彼のアプローチにより、

  1. 政府の政策を含む広範な取り組みの「優先順位」について指針を与えてくれること
  2. 貧困のありそうもない先進各国における「貧困の生成」(欧州の高失業、米国における貧富の格差など)を理解できること

があります。国連や世銀の開発政策を含め、すべての公共政策というものについて、こうしたセンのアプローチから検証していく更なる努力の必要性を痛感します。

(参考)

  『不平等の再検討(INEQUALITY REEXAMINED)』(岩波書店)
『自由と経済開発(DEVELOPMENT AS FREEDOM)』(日本経済新聞社)等

7月21日(金曜日) 文責:渡辺

安保理、ダイヤモンド不正取引に関する産業の素早い対処を評価

 ベルギーのアントワープでダイヤモンド業界の世界会議(the World Diamond Congress)が開催され、ダイヤモンドの原石を輸入する各国が原石の入った包みを封印し登録するなどの法律を制定する事、また、輸出国側もダイヤモンド評議会(Diamond Boards)を設置し、梱包・封印を管理し、国際データベースに登録する事などを決議した。
 この議会に参加していたアンゴラ制裁委員会議長のFowlerカナダ大使は、安保理に対し非公開のブリーフィングを行った後、報道声明を行い、今回の業界の動きを「全くすばらしい」、「一年前には予想も出来なかったこと」等と述べ、業界の行動を評価した。

事務総長、子どもと紛争に関する最新の報告書を安保理に提出

 アナン事務総長は、子どもと紛争に関する最新の報告書を安保理に提出。その中で、子どもに対する国際社会全体の責任をまっとうするために、国、地域、そして国際組織がとる事のできる様々な方途を提示した。

経社理議長、デジタル・デバイドに関する宣言を森首相に送付

 経社理議長は、7月7日の「21世紀における開発と国際協力に関するハイレベル協議」で採択されたデジタル・デバイドに関する宣言書を森首相に送付、G8参加各国に同文書を渡すよう依頼した。

アナン事務総長、UNOMIGの任期6ヶ月延長を勧告

 アナン事務総長は、グリジア・アブカジア和平プロセスは、非常にゆっくりとしたものであるが、国連グルジア監視団(UNIMOG)は重要な役割を負っていると述べ、任期を2001年1月31日まで6ヶ月延長することを勧告した。

2万人のコンゴ難民が援助を受けられず、UNHCRは情勢を懸念

 情勢不安定化で援助の手がのびていないコンゴ民主共和国北部に、避難民が急激に増加し2万人に上っているとの未確認情報がUNHCRにはいった。
 UNHCRが、この北部の地域Njoundouで最後に援助活動を行ったのは7月8日で、その時には5200人の難民がおり、コレラのような病気が発生していることが確認されていたため、UNHCRは状況悪化を懸念している。

UNHCR、西ティモールの所在の難民登録事務所を閉鎖

 過去数週間にわたる情勢の不安定から、西ティモールにある東ティモール人難民の登録事務所を閉鎖した、とUNHCRが発表。

旧ユーゴ国際刑事裁判所 Anto Furundzija氏の上訴審を却下

 旧ユーゴ国際刑事裁判所(ICTY)上訴審部(The Appeal Chamber)は、1998年12月10日時点で第一審部第二法廷(Trial Chamber II)により、拷問や強姦の罪状で判決を受けていたボスニア系クロアチア人のAnto Furundzija氏の上訴審を却下した。

7月25日(火曜日) 文責:Jo

安保理、レバノン・イスラエル境界に関する国連撤退ラインの尊重を要請

 イスラエル政府が国連撤退ラインを完全に受諾したとのアナン事務総長からの報告を受け、安保理は全関係者に対し、境界線(blue line)の尊重および南部レバノンにおける国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の平和的展開を促した。

事務総長、キャンプ・デービッド交渉での合意不達成に失望、両当事者に努力を要請

 アナン事務総長は、キャンプ・デービッド中東和平交渉における精力的な努力にも関わらず、イスラエルとパレスチナ自治政府が合意に達しなかったことに対し、失意を表明した。事務総長は両首脳に対し、相互に妥協できる合意に向け、更なる努力を続けるよう求めた。

安保理、インドネシアに対して東西ティモール付近の武装集団に対処するよう要請

 24日、東・西ティモールの境界付近の戦闘で犠牲となった国連平和維持活動要員の死を悼み、安保理の理事国は遺族に深い哀悼の意を表すと同時に、インドネシア政府に対し、境界付近の武装グループへの対策を講じるよう促した。

安保理、国連西サハラミッションを延期

 25日、安保理は決議1309を採択し、国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の任期を今年10月31日まで、3ヶ月間延長することを決定した。

コソボ、農業生産で急速な回復:FAO,WFP

 国連統治下にあるコソボは1999年の紛争によって大きな損害を受けたものの、過去12ヶ月の間、急速な生産面の改善をはじめとするかなりの農業復興を達成している。このことは、国連食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)の共同報告書で明らかにされた。

最貧国に関する国連会議の準備進む

 来年、ブリュッセルにて開催予定の第3回国連後発開発途上国(LDC)会議の準備会合がニューヨークで始まり、同会議議長であるルーベンス・リキュペロ国連貿易開発会議(UNCTAD)事務総長はLDCの累積債務問題の解決がブリュッセル会議での主な課題となるであろうと語った。

国連事務局:ニューヨーク国連本部ビルが改築必要

 歴史的建築物である国連ニューヨーク本部ビルが、今後も引き続き加盟国への業務を遂行していくためには、改築が至急必要である、と国連事務局は指摘した。事務局はこの修復プロジェクトを実現するための資金繰りを現在模索中である。

コンゴ川周辺の難民の健康状態についてUNHCRが警鐘

 コンゴ共和国とコンゴ民主共和国を分断するコンゴ川とウバンギ川に沿って避難している難民は現在6万―6万5千人と推定され、様々な健康上の問題に苦しんでいる。国連難民高等弁務官(UNHCR)事務所は各援助機関がこれら難民にアクセスし、医療援助を提供する緊急性を訴えた。

スーダンからのエリトリア難民帰還始まる:UNHCR

 国連難民高等弁務官(UNHCR)は25日、9万人と推定されるエリトリア難民の帰還作業を開始した。去る5月のエチオピア・エリトリア間における戦闘の際、これらのエリトリア難民はスーダンに避難していた。

シエラレオネに関する安保理制裁委員会、ダイヤモンドと紛争との関係を調査

 国連スポークスマン(ニューヨーク)の発表によると、シエラレオネに関する安保理制裁委員会は、来週、シエラレオネの紛争におけるダイヤモンド商取引の果たしている役割を審議するため、調査を目的とした公聴会を催す予定。シエラレオネのダイヤモンドおよび武器を含む物資の商取引の調査は、6月29日に採択された安保理決議1306で要請されている。

7月26日(水曜日) 文責:山本

「グローバル・コンパクト・イニシアティブ」が始動

 ビジネス・労働・市民社会の各分野の指導者が26日国連本部に集まり、「グローバル・コンパクト・イニシアティブ」を開始した。
 「グローバル・コンパクト・イニシアティブ」とは、1999年のダボス会議(世界経済フォーラム)の席上アナン事務総長が提唱したもので、普遍的価値と責任ある企業行動を支援する構想の枠組みのことである。
Global Compact Initiative について:
http://www.unglobalcompact.org/

安保理は武力紛争時の子どもの保護について討議

 安全保障理事会は26日、武力紛争下における子どもの保護について討議を行った。この問題を安保理が扱うのは今年二回目。

武力紛争下における子どもの保護に関する事務総長報告書(PDF file)
http://www.un.org/Docs/sc/reports/2000/712e.pdf

レバノンからのイスラエル軍撤退状況を検査

 事務総長特使の Terje Roed-Larsen 氏は26日、国連レバノン暫定軍(UNIFIL ; UN Interim Force in Lebanon)の James Sreenan 司令官とともに、"blue line"と呼ばれる撤退ラインまでイスラエル軍が撤退しているかを確認するために南レバノン地域に入った。

人道援助資金が不足

 人道援助関連の国連機関からの報告によれば、資金提供のアピールに対し拠出状況が芳しくない模様。アピールされた総額22億ドルに対し36.6 %しか拠出されていない。中でもウガンダに関してはアピールのわずか8.6 %、比較的高い大湖地域に対する拠出でもアピールの52.4 %である。

アナン事務総長が母国ガーナを初公式訪問

 アナン事務総長は来週、事務総長就任後初めて母国ガーナを公式訪問する予定。

国連イラク石油食糧交換計画が最新統計を公表

 国連イラク・プログラム部は26日、イラク石油食糧交換プログラムの最新統計を公表した。イラクは先週、石油1,300万バレルを輸出し、約17億3,200万ドルの収入を得た。

「今日の一言」 ― 「大崩壊」の時代 ―

 F.フクヤマの最新作・『「大崩壊」の時代』を読みました。
 かつて冷戦終結直後に『歴史の終わり』で話題となり、その次の『「信」なくば立たず』で社会を構成する重要な要素としての「信頼」に関して概説した著作を受け、その社会的信頼(本著では「社会資本」と表現されている)が崩壊している現状を書いた本です。
 例えば、毎朝通勤電車に平然と乗っているのは、そう多くは事故は起きない・きちんとほぼ時刻どおりに運んでくれると思っているからですし、座席にすわって安穏と居眠りができるのは、そんなことをしても襲われることがないと思っているからです。そうやって安心して社会生活が送れるというのは大きな「資本」だというわけです。そういう、生活の基盤ともなる社会資本が、先進国で同時に全面的に崩壊−大崩壊−しているというのが論旨です。
 あとがきにもあるのですが、大崩壊へと向かう社会の現状を統計データなどから淡々と記述している部分がほとんどで、最近の経済学・社会学・生物学の研究の動きを追跡している人にとっては特段に新しい知見が得られるというわけではありません。

 正直なところ、私にとっては目から鱗が落ちるような話がなかったのですごく退屈だったのですが、ただ一つ、最後の一言にだけはうなづきました。こういう言葉です。

われわれが希望をもちうる唯一の理由は、社会秩序を復元する強靭な能力が人間に生まれつき備わっているという事実である。歴史がよい方向に進んでいくかどうかは、この復元作業がうまくいくかどうかにかかっている。
7月27日(木曜日) 文責:阿部

安保理は国連レバノン暫定軍の任期を延長

 安保理は、国連レバノン暫定軍(UNIFIL:the UN Interim Force in Lebanon)の任期を6ヶ月延長するとともに、イスラエルとレバノンに対し撤退ラインを尊重し同暫定軍に協力するよう要請。

安保理はアンゴラの反政府勢力への制裁が効果を挙げていると表明

 安保理は、アンゴラ情勢に関する討議を行い、反政府勢力であるアンゴラ全面独立民族同盟(UNITA:the Uniao Nacional para a Independencia Total de Angola)へ課している制裁が、反政府勢力の武装を困難にするとともに平和へのコミットメントを強いるなど、望ましい結果を生んでいると表明。

国連はシエラレオネの反乱軍の一部が武装解除を始めていると発表

 国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL:the UN Mission in Sierra Leone)は、効果的な先制攻撃を行うことにより、"West Side Boys"として知られる革命統一戦線(RUF:Revolutionary United Front)の小グループのうち17人が武装解除を始めつつあると発表。

アナン事務総長はコロンビアの人権状況に懸念を表明

 アナン事務総長は、前コロンビア大統領であるPiedad Cordoba女史を含むコロンビア上院人権委員会(Colombian Senate's Human Rights Commission)のメンバーと会談した後、声明を発表し、市民を対象とした虐殺や誘拐が多数発生するなど人権状況の悪化に懸念を表明。

国連はアフリカの経済成長に関する報告書を発表

 国連貿易開発会議(UNCTAD:the UN Conference on Trade and Development)は、"Capital Flows and Growth in Africa"と題する報告書を発表し、現在年間で100億ドルのアフリカへの援助では、アフリカを成長軌道に乗せるには不十分であり、それを倍増させれば、今後10年間で援助に頼る状況に終止符をうつことができると指摘。

国連は「アフリカの角」地域に第2の連絡事務所を開設

 国連は、エチオピアとエリトリアの間の休戦協定の遵守を促進するために、アフリカの角地域第2の国連連絡所をエリトリアの首都Asmaraに開設。

「今日の一言」 ― 5セントの重み ―

 国連貿易開発会議(UNCTAD)が"Capital Flows and Growth in Africa"と題する報告書を発表したというニュースがありますが、その報告書は「OECD諸国における消費支出の100ドルにつき、”たったの5セント”を援助にまわせば、アフリカ経済を始動させることができる」と指摘しています。
 マクロ経済の問題を語るときに個人あるいは家計の感覚に訴える、こうしたアナロジーは、国際機関が資金の拠出等を国際社会に求める際によく使われるレトリックです。100ドルのうち「たった5セント」という表現は、アフリカ経済に絶望しかけている人々には希望となるであろうし、必要なものだと思います。
 しかし、その一方で、そうしたお金の流れを作ることが如何に大変か、についても、私たちは知っておく必要があるように感じます。米国政治における大統領と議会との攻防についてはこの欄でも何度か言及してきましたが、一国が税金の使途を決定するプロセスはとても重いものです。特に、公共事業の配分も変えられず財政赤字に苦しむ日本にとっては至難の技かもしれません。

 「たった5セント、されど5セント」。

 このニュースを読んで、5セントの重みについて改めて考えてしまいました。

7月28日(金曜日) 文責:渡辺

UNIFILが150名の小隊レバノンを撤退ライン沿いに配置開始

 国連レバノン暫定軍(UNIFIL)が150名の小隊レバノン撤退ライン沿いに配置開始。この初期配置が完了した後、徐々に増強していく予定。

安保理がUNTEATの進展と問題点を再検討

 安保理が東ティモール暫定行政機構(UNTEAT)の進展と直面する問題点をアナン事務総長の報告書をもとに再検討。アナン事務総長は、昨年の国民投票以降の混沌の中から安定した状況と行政の基礎をつくりだした事も素晴らしいが、最も重要なUNTEATの業績は、東ティモールの人々の間に互いを尊敬しあう心と信頼を築き上げたことにある、と述べた。

インドネシア専門家調査団が、国民投票後の暴動・犯罪の調査をほぼ完了

 インドネシアの司法長官事務所を代表して、昨年の国民投票以降に発生した5つの主要な犯罪に関する事情聴取と証拠収集を行っていた専門家調査団が作業を完了、9日間の東ティモール訪問を終え、帰途に着いた。

安保理、UNOMIG任期6ヶ月延長

 安保理は、グルジア監視団の任期を2001年1月31日まで、6ヶ月間延長する事を決定した。

アナン事務総長、経済社会理事会でIT格差縮小の重要性を強調

   経済社会理事会が会期を終了するにあたりアナン事務総長が閉会の辞を述べ、ITを富国と貧国を分断する資源にしてはならないと強調。

安保理がコンゴ民主共和国の情勢を検討

 安保理は、コンゴ民主共和国の全関係者に対し、平和へのコミットメントを守るよう呼びかけると共に、ルサカ和平合意とキサンガニの停戦計画への支援を改めて表明した。

アルバニア住民が北部ミトロビツァから避難し、UNHCRは懸念を表明

 過去2週間半の間に、アルバニア系の21家族がセルビア人が多数をしめる北部から南部ミトロビツァへと避難していることから、国民難民高等弁務官事務所(UNHCR)は状況を懸念。アルバニア系住民は、脅迫や実際に家を追い出されるなどの被害を受けており、問題は深刻化しつつある。

SUN Banner
Updated : 2007/02/19