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Title : June 2000
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6月2日(金曜日) 文責:Yoshi

「NATOの戦犯容疑に根拠なし」とICT検察当局

 旧ユーゴ国際刑事法廷(ICTY)およびルワンダの国際刑事法廷(ICTR)の検事 Carla del Ponte氏は、昨年のユーゴ空爆の際に北大西洋条約機構(NATO)軍の隊員や指揮官が犯したとされる戦争犯罪の容疑について、ユーゴスラビア連邦共和国の法律家やロシアの議員グループなどから多くの訴えや情報が寄せられたが、調査へ乗り出すまでの「根拠はない」と安全保障理事会で語った。同氏によると、一連の資料を綿密に検証した結果、NATOに落ち度はあったものの、空爆で故意に市民を標的にする行為や軍事上の標的で違法行為はなかったと判断したという。この件に関する詳細は近くリリースされる予定。

コンゴ民主共和国、天然資源などの違法採掘について調査へ

 安保理は、コンゴ民主共和国(DRC)の天然資源やその他の資源の違法採掘について調査する専門家グループを立ち上げるようコフィ・アナン事務総長へ要請した。この専門家グループは6カ月間にわたり情報を収集し、その他、違法採掘と長期化する紛争の関連性などについても調査するという。

北京の世界女性会議から5年。その後の進展状況の検証へ

 北京で1995年に開催された第4回世界女性会議から5年が経過したが、国連総会の Theo-Ben Gurirab議長(ナミビア大使)は、国際社会はいまだ女性の権利に関する実質的な進展へ向けて「非常に長い道のりの途上」にあると語った。5日〜9日の国連総会特別セッション「Women 2000: Gender Equality, Development and Peace for the 21st Century」(仮約「ウーマン2000:男女平等、発展、平和の21世紀へ」)には、188の加盟国や1250以上のNGOから代表が参加する見込みであり、世界女性会議以降の進展状況について各国政府、各種地域会議、国連システム、非政府機関(NGO)などから寄せられた報告を検証する予定。

UNIFIL、レバノン南部の地雷の脅威を危惧

 国連レバノン暫定隊(UNIFIL)は、イスラエル軍がレバノン南部に埋めた地雷の脅威に対し危惧を表明した。レバノン南部ではこの1週間に12件の地雷爆破事件があり、2名の死者と7名の重軽傷者を出した。

コソボで相次ぐセルビア人殺害事件

 コソボでセルビア人の殺害事件が相次いでいる。国連コソボ暫定行政機構(UNMIK)によると、20日朝方には地雷で車両が吹き飛ばされ、2名の男性が死亡、同乗していた母子の3名が病院で手当を受けているという。19日にはセルビア人女性が射殺され、男性2名が重傷を負った。また同日夜半には、2件のセルビア人家庭が手榴弾で襲撃され、男性1名と老女1名が怪我をし、逃走車両に乗っていたアルバニア人が逮捕された。

国連機関、エリトリアの人道状況を危惧

 エリトリア-エチオピア間の紛争で数千人が国境線へ避難しており、国連機関は深刻なエリトリアの人道状況について警告を発した。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、4000〜5000人が避難し、その内、子どもが7割を、3割を女性が占め、十分な住居や衛生設備のない状況だという。緊急人道支援に世界保健機関(WHO)も取り組んでいる。

大干ばつがアフガン難民に打撃

 「近年でも最悪」の大干ばつが、アフガニスタン、イラン、パキスタンを襲い、アフガン難民に深刻な打撃を及ぼしている。UNHCRによると、家畜や農作物が被害を受け、数百万人に影響している。40万人が最も著しい被害を受けており、緊急の食糧援助を必要としている。

UNEP、環境破壊が人間の健康に及ぼす影響を調査

 国連環境計画(UNEP)の新調査「An Assessment of Risks and Threats to Human Health Associated with the Degradation of Ecosystems」(仮約:「生態系の悪化が人体に及ぼすリスクと脅威の査定」)で、危険な殺虫剤の利用から温暖化まであらゆる形態の環境の悪化が人間の健康を著しく脅かしていると明らかになった。この調査は環境政策の決定に合理的根拠を与えるため、環境破壊が人間に及ぼす影響を科学的に査定している。

出産による死亡者、99%以上は発展途上国

 アフリカの女性は先進国の女性に比べ、妊娠・出産に関連して死亡する確率が200倍高いことが、世界保健機関(WHO)の調査結果で明らかにされた。妊娠・出産に関連し毎年50万人以上の女性が死亡しており、発展途上国がその99%以上を占めている。
 主な死因には、危険な妊娠中絶、大量出血、伝染病、高血圧、過度の陣痛が挙げられ、出産適齢期の全女性の死因は4人の1から3分の1が妊娠や出産による余病だという。

今日の一言

 最近、私が住むニューヨークで人が殺されるニュースが相次ぎ、恐れおののいております。今回のニュースに出てきたセルビア人殺害もそうですが、いずれも遺恨が原因のようです。誰しも恨めしい相手を許し、その相手の幸福を喜ぶことは非常に困難かと感じます。私自身もよく、創価学会の先輩から「嫌いな人間の幸福を祈れ」と指導を受け、「こんなにも究極に理不尽なことがあっていいのか?」と思ったりします。しかし、次元はともあれ、これ以外に平和実現へのソリューションはなさそうであり、仏の顔も3度で終わってはならないのが実状のようです。
 話は変わりますが、1日に非営利団体のTechnology Projectが「DontBlowIt.org」というサイトを開設しました。ここでは、米国の核兵器削減と「スターウォーズ計画」の中止を訴え、クリントン大統領に電子メールでこれを主張するようユーザーに求めています。

6月5日(月曜日) 文責:渡辺

国連特別総会「女性2000年会議」がニューヨークで開幕

 「女性2000年:21世紀へ向けて男女平等、開発と平和」と銘打たれた国連特別総会が、5日から9日にかけてニューヨークで開催。1995年、世界女性会議で採択された「行動綱領」(Platform of Action)の進展の再検討を行う。「北京会議+5」とも呼ばれているこの特別総会では、最終的に各国政府が政治宣言を採択する予定。
 初日の一般討議には、世界30カ国から政府高官が参加するが、この5日間では、179カ国の政府代表に加え、国連機関などを含める206名が演説に立つこととなる。
 女性2000年会議 ホームページ:
 http://www.un.org/womenwatch/daw/followup/beijing+5.htm

「北京会議+5」の各種イベントで国連諸機関、NGOが女性問題を討議

 北京会議から女性の権利の発展を計る特別総会が開催され、国連諸機関、NGOが多彩なイベントと討議を同時平行して開催。
 開会式典は、北京会議+5NGOホスト委員会の主催で行われ、挨拶にたったアナン事務総長はBなしで綱領の起草も実行も不可能であったとしながら、「皆さんのエネルギー、専門的知識、前進させていく偉大な精神力が、我々には必要なのです」と述べた。
 また、国連婦人開発基金(UNIFEM:UN Development Fund for Women)報告書"Progress of the World's Women"を発表すると共に、北京会議以降の女性問題の進展に焦点をあてた展示やパネルディスカッションを主催した。
 また、マイクロクレジット・サミット(Microcredit Summit)に関するイベントでは、ヒラリー・クリントン米大統領夫人が、このキャンペーンの成果を報告。5年前に開始されてより世界2000万人以上の女性が既に恩恵を受け、目標である1億人へ順調に進んでいる、と述べた。

 行動綱領:
 http://www.un.org/beijing/platform/index.html

 北京会議+5NGOホスト委員会:
 http://www.beijingplus5hostcomm.com/

 UNIFEM 報告書:
 http://www.undp.org/unifem/progressww/index.html

 マイクロクレジット・サミット:
http://www.microcreditsummit.org/

Roed-Larsen 特使、イスラエル軍の撤退境界線を最終決定したと発表

 Roed-Larsen 特使は、イスラエル軍の撤退を確認するために利用される境界線を最終決定した、とベイルートで発表。

世界環境デーを記念し、オーストラリアのアデレードなどで記念行事開催

 テーマ「環境ミレニアム−行動の時」を掲げたミレニアム最初の世界環境デーの記念行事が、オーストラリアのアデレードなどで開催された。
 アナン事務総長はメッセージを送り、国際社会が天然資源を保護出来ておらず、市民の関心も恐るべき程低下していると述べ、企業・消費者にいかなる結果をもたらす事になるのか十分な理解を求めた。

アナン事務総長、エチオピア-エリトリアの紛争に関する報告を発表

 アナン事務総長は、エチオピア-エリトリア間の紛争に関する報告を発表。同地における国連の監視能力は、「著しく限定されている」としながらも、5月31日のエチオピアによる終戦宣言以降、大規模な戦闘は確認されていない、と述べた。又Aフリカ統一機構(OAU:the Organization of African Unity)への全面的協力を両国政府に求め、紛争の平和的解決を期待した。

UNAMSIL、戦略上の要衝を奪還

 UNAMSILは、フリータウンの北東約60kmに位置する戦略上の要衝 Rogberi Junction を革命統一戦線(RUF:Revolutionary United Front)から奪還し、現地の平和維持要員を700名まで増強した。

国連グルジア監視団が誘拐された4名を保護

 先週の木曜に「SWANS]と名のる民兵に国連軍事監視員等4名が誘拐されていたが、グルジア政府らの協力を得て、無事解放された。

セルビア国民協議会がコソボ暫定協議会を欠席

 最近のコソボに居住するセルビア人に対する度重なる暴力により多数の死者が出ているため、これに抵抗の意思を示すセルビア国民協議会(SNC: the Serb National Council)は、4日、今週の暫定協議会(the Interim Administrative Council)とコソボ暫定協議会(the Kosovo Transitional Council)を欠席すると発表。

世界保健機関、新たな推定寿命の結果を発表

 世界保健機関(WHO)は、身体の障害などをきたした期間を寿命から引く新たな推定寿命の計算法(DALE: the Disability Adjusted Life Expectancy)を用いて191カ国の推定寿命を調査。1位である日本人の新生児は74.5年の  推定寿命であり、最下位のシエラレオネの新生児は、25.9年との結果を発表した。

第56回ESCAP総会が開催

 第56回ESCAP総会が、「グローバリゼーションとパートナシップによる開発」のテーマで開幕。本日は49カ国の加盟国の内19カ国の代表による閣僚会議を開催した。

6月6日(火曜日) 文責:Jo

安保理、コンゴ民主共和国東部でのルワンダ・ウガンダ戦闘を非難

 安保理は議長声明を発表し、コンゴ民主共和国東部において、最近、ルワンダ・ウガンダ間の戦闘が再発したことを非難するとともに、敵対行為の停止を求め、両国政府が合意した同地域の非軍事化を繰り返し要求した。

女性特別総会、最終文書に向けて進展

 国連総会特別会期「女性2000:21世紀のためのジェンダーの平等・開発・平和」2日目。本会議において、40ヶ国近くの高級代表たちが、女性の地位向上に関連する幅広い問題について演説を行った。また一方、アドホック全体委員会の2つの作業部会においては、「北京宣言および行動綱領を実施するためのさらなる行動およびイニシアチブ」と題する最終文書について、合意形成をはかるため集中的な非公式協議が行われた。
 最終文書:
 http://www.un.org/womenwatch/daw/followup/infocon.pdf (PDF Format)

 総会本会議:
 http://www.un.org/womenwatch/daw/followup/beijing+5.htm

シエラレオネ反政府勢力、国連要員の集団を知られていない場所へ移送

 昨夜、シエラレオネ東部の町Kuivaで、反政府勢力・革命統一戦線(RUF)に包囲されていた国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)のインド人兵士23人のうち21人が、RUFによって、他の場所へ移送された。目的地は不明である。

国連によるイスラエルのレバノン撤退確認の日近づく

 国連スポークスマンFred Eckhardによれば、イスラエルのレバノン撤退を確認するための実際的な境界線を引く作業が本日中にも終わる見込みであり、最善のシナリオによれば、早ければ明日にも、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)が撤退検証を開始し、木曜日には作業を終了することができる。
 安保理決議425と426:
 http://www.un.org/documents/sc/res/1978/78r425e.pdf (PDF Format)
 http://www.un.org/documents/sc/res/1978/78r426e.pdf (PDF Format)

アナン事務総長、ソロモン諸島の憲法統治の回復を要請

 アナン事務総長は、ソロモン諸島でウルファアル首相らが人質として拘束されている状況について、その動きを注意して追っている。本日、事務総長は、この暴力の拡大に憂慮を示すとともに、人質の即時解放と憲法支配の回復を促した。

UNHCR、エリトリアの人道状況の悪化を報告

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、エリトリアの人道状況が過去1週間で一層悪化。より多くの難民がスーダン東部に流入し、アッサブ港周辺の紅海地区南部で新たに避難民が発生した。

安保理、イラク人道プログラムに関する協議

 イラク石油食糧交換プログラムに関する事務総長の最新報告について、安保理が非公開協議を行った。同報告において、アナン事務総長は、安保理制裁委員会による手続きの改善の結果、契約保留件数が減少したことに歓迎の意を表明する一方、さらに保留件数を大幅に減らすために、さらなる措置の必要性を訴えた。

リベリアは難民帰還に国際支援が必要:UNHCR

 ギニアからのリベリア難民の自発的帰還が再開したことから、UNHCRは、国際社会がリベリア問題に一層の関心を払うよう求めた。現在、ギニアには依然として、帰還を強く望むリベリア難民が13万人いる。うち約3万2,000人が今年、ギニア南東部の Nzerekore からの自発的帰還を望み、登録を行ったが、資金不足のため帰還が不可能となっている。

コソボ暫定協議会は、セルビア人に対する暴力を非難

 コソボ暫定協議会(IAC)は声明を発表し、セルビア人に対する最近の一連の暴力事件について、全当事者の過激派の術中に陥ったものであるとして、「可能な限り最も強い調子で」非難した。

国連、アフガン干ばつ支援対策に6700万ドルの拠出を訴え

 国連は、アフガニスタンが過去30年で最悪の干ばつの被害を受けていると警告し、同国の人道状況悪化への対応を支援するため、国際社会に対して、6,700万ドルの資金拠出を求めた。

開発のための金融に関するグローバルフォーラムの準備が進展

 先週金曜日、来年、開催が予定されるフォーラム「金融と開発に関するハイレベル国際政府間イベント(“High-level International Intergovernmental Event on Financing and Development”)」の準備委員会が、第1回実質会期を終了。このフォーラムの主要議題として、資本フロー、対外債務、貿易、援助、国際金融システムの改革の問題を取り上げることを決めた。

世界食糧計画、飢きん支援のための先駆的ウェブ・サイトの功績を歓迎

 ホームページ“The Hunger Site”、開設1周年。このサイトは、GreaterGood.comが運営するもの。誰でも、クリックするだけで、世界食糧計画(WFP)に直接寄付することできる。この1年間に300万ドルの資金が集まり、その資金はブータン、ボリビア、ブルキナファソ、エチオピア、ハイチ、インド、モザンビーク、ネパール、パキスタン、ベネズエラにおける食糧援助活動のために使われた。WFPは本日、声明を発表し、このウェブ・サイトを賞賛した。
 The Hunger Site:
 http://www.thehungersite.com/cgi-bin/WebObjects/HungerSite

6月7日(水曜日) 文責:山本

事務総長、スリランカの自爆テロを非難

 7日にコロンボ(スリランカ)で発生した自爆テロの報に接しアナン事務総長は深い衝撃を受け、犠牲者に哀悼の意を表した。同時に可能な限り強い調子でテロを非難した。

安保理はイラクに武器査察協力を要請

 安全保障理事会は7日、国連監視検証検査委員会(UNMOVIC: UN Monitoring, Verification and Inspection Commission)の活動に関するブリーフィングを行い、イラクに対し、経済制裁の解除を望むのであればUNMOVICの活動に協力することを要請した。

旱魃の被害にあえぐ「アフリカの角」諸国への援助資金拠出をアピール

 「アフリカの角」における旱魃に関する事務総長特使の Catherine Bertini 氏は7日、国連本部で「アフリカの角」諸国1300万人の危機に瀕する人々への援助資金・3億7800万ドルの拠出をアピールした。

「北京会議+5」の3日目

 1995年に北京で開催された第4回世界女性会議からの事態の進展をレビューする「女性2000年:21世紀へ向けて男女平等、開発と平和」と銘打たれた国連特別総会の3日目。会議の最終文書の取りまとめに向けて協議が進行中である。
 会議の模様:
 http://www.un.org/womenwatch/daw/followup/beijing+5.htm

UNFPAが最近の女性の社会進出に関する報告書を提出

 国連婦人開発基金(UNIFEM; the UN Development Fund for Women)は7日、第4回世界女性会議からの事態の進展をまとめた「世界の女性の進歩」を発表した。報告書によると、中等教育における男女間の格差をなくし、女性議員で議会の30%まで増やすという目標を過去10年間で達成した国は8か国しかない。
 報告の内容:
 http://www.unifem.undp.org/progressww/index.html

安保理、キプロス問題に関して非公開協議

 安全保障理事会は7日、キプロス問題について非公開の協議を行い、キプロスの現状は受け入れがたいと強調し、情勢沈静化にむけて関係者が努力することを要請した。

事務総長、キサンガニ(コンゴ民主共和国)での停戦を要請

 アナン事務総長は7日、コンゴ民主共和国の東部にあるキサンガニ周辺でのルワンダとウガンダとの間の戦闘について深い懸念を表明し、関係諸勢力に即時停戦と同地域の武装解除を要請した。

イスラエル軍のレバノン撤退を調査

 国連はイスラエル軍のレバノン撤退に関していくつかの未解決の問題はあるものの、撤退を早期に検証することで事態の安定化をもたらすとの革新を報道官を通じて発表した。

RUFに国連要員解放を要求

 国連は、昨日シオラレオネ東部の町で身柄を拘束された平和維持部隊の国連要員21名の早期解放を革命統一戦線(RUF)に要求した。

トーゴで無裁判での刑執行の疑惑

 アフリカのトーゴでは1998年以降、裁判を行わずに刑の執行が実施されているとの疑いがかかっており、事実の究明のため、国連とアフリカ統一機構(OAU)の合同で国際調査委員会を設立した。

東チモールの健康状態改善のための援助資金に関し世界銀行と合意

 国連東チモール暫定行政機構(UNTEAT)は、東チモールの健康部門の活動に関する活動資金として1270万ドルの拠出を受けることを世界銀行と合意した。

「今日の一言」 ―テロリズム―

 まあ、私自身も全部を読んだわけではないんですが、『ナニワ金融道』というマンガがあります。街の金融業者の姿を通して人間のエゲツナさ描いたマンガです。その最後の方で、有名国立大学出身のキャリア官僚がその金融業者に出向(?)してきてこんなことを言います。

「凡人は法に従って生きなければならないが、非凡人は法を踏みにじる権利を持つ。」

 実はこれと同じようなことはドストエフスキーの『罪と罰』でラスコーリニコフが口にしています。(このことは作者の青木雄二氏自身も認めている。)ラスコーリニコフの論理では自分は法を踏みにじることが出来る非凡人なのだから、因業な金貸しのアリョーナを殺してもかまわない、いや、殺してその金を有益なことに使うべきだと考え、実行してしまうのです。ここにはテロリズムを正当化する論理が見え隠れします。
 ある人間や思想に尊厳性を求める人が、それゆえに他の生命を犠牲にすることを容認するならば、それは大きな矛盾です。

6月8日(木曜日) 文責:阿部

安保理はエチオピア・エリトリア間の戦闘継続に遺憾の意を表明

 安保理は議長声明を発表し、エチオピア・エリトリア間の戦闘が継続していることに遺憾の意を表明するとともに、両者が即刻戦闘を止め、紛争解決のための外交努力に集中して取り組むよう要請。

ウガンダ及びルワンダ両国が停戦に合意

 アナン事務総長とホルブルック米国国連大使の仲介の下、ウガンダ及びルワンダ両国が停戦に合意し、ニューヨーク時間の午前10時に発効した。これに関連して、安保理は声明を発表し、合意を遅滞なく誠実に履行しKisanganiの非軍事化を尊重するよう要請した。

女性2000年会議でアナン事務総長が声明を発表

 特別総会(the General Assembly's special session)「女性2000 21世紀のための男女平等・開発・平和」("Women 2000: Gender Equality, Development and Peace for the Twenty-first Century")の4日目、アナン事務総長が声明を発表し、成果文書の完成に向けて進展がみられたことを指摘し、各国代表らの見せた協力の精神に歓迎の意を表明するとともに、95年北京会議で女性の活躍により獲得したものを保護するよう加盟国に要請。

国連レバノン暫定軍はイスラエルのレバノンからの撤退の検証作業を開始

 イスラエルがレバノンからの同国の撤退を検証するための境界線を巡る問題を解決したことを受け、国連レバノン暫定軍(UNIFIL:the UN Interim Force in Lebanon)は本日午後4時、安保理決議425及び426に従って、イスラエル及びレバノンの専門家とともに検証作業を開始。

シエラレオネ国軍と革命統一戦線との戦闘で数千人の市民が避難

 国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL:the UN Mission in Sierra Leone)によれば、シエラレオネ北部の町Kabalaにおいて、同国軍と革命統一戦線(RUF:the Revolutionary United Front)との間の戦闘が継続しており、数千人の市民がこの戦闘を逃れ、近辺の森林に避難。

ルワンダ国際刑事裁判所は94年の飛行機墜落事件を巡る文書の開示を請求

 ルワンダ国際刑事裁判所(ICTR:the UN International Criminal Tribunal for Rwanda)は、94年4月6日にルワンダ及びブルンジ両国大統領が乗った飛行機が墜落し両氏が死亡した事件を巡る状況について元国連職員が書いた文書の開示を請求。同文書は、97年に内部監査部に短期契約で務めていた Michael Hourigan 氏が自発的に書いたメモで、 国連本部で発見され、同裁判所に送られた後、同裁判所長が封印し保存していたもの。

「今日の一言」  − 文化の名の下に −

 ニューヨークで開催されていた国連女性特別総会は、日本時間の今朝「成果文書」を採択し閉幕しました。北京女性会議から5年、女性に対する家庭内暴力(domestic violence)に対する防止策の強化などの進展があった一方で、宗教や文化の名の下に、

  1. リプロダクティブライツ(子どもを生むか生まないかを女性が選択できる権利)
  2. セクシャルオリエンテーション(性的志向;同性愛を含む多様な性のあり方を認める)

といった事項に係る議論や表現が制限され、一部のNGO等に強い不満も残しました。
 米国のオルブライト国務長官は、「もはや女性の権利は人権であることを否定することはできない」「女性への暴力は文化ではなく犯罪である」と攻勢を強めましたが、バチカンやイスラム教国など保守的な国々は、それらを「文化帝国主義」ともとれる表現で強行に反対しました。
 こうしたせめぎあいを見ていると、文化帝国主義が勝利しても、反対に文化相対主義が勝利しても、それらは究極的には女性の勝利に結びつかないような気がします。国連本部を舞台とした女性を巡る文化闘争はいったん幕を閉じますが、現場の戦いには始まりも終わりもありません。地味ではあっても具体的な、懸命の現場の取り組みに、今後は声援を送っていきたいと思います。

6月9日(金曜日) 文責:Yoshi

安保理、コソボ活動について協議

 国連コソボ暫定行政機構(UNMIK)のBernard Kouchner氏は、安全保障理事会の全15理事国の代表が出席した会議の冒頭、コソボでの国連活動はこの12カ月間で非常に大きな前進を遂げたが、寛容性や民主主義に基づく社会建設までにはまだ数年を要するだろうと語った。また同氏は、UNMIKは国連にとってまだ成功とは言えそうにないが、困難な環境で活動に励み、実質的な前進を遂げることが出来たと強調した。成果としては、医療の向上、住居の建設、インフラの復旧と構築のほか、数年ぶりに5000人の子どもが学校に戻り、大学の運営も再開した。

事務総長、コソボ活動について報告

 コフィ・アナン事務総長は、国連コソボ暫定行政機構(UNMIK)の設置1周年を迎え、現実問題として真の和解には程遠いが、現在のコソボは12カ月前に見られた「カオス、経済の疲弊、大規模な破壊、無法状態、波及する報復行為、多くの地域での無人状態」から見違えるほど改善したと報告した。今日では民間企業の7割が事業を再開し、建設業界の活況で、経済が顕著に活性化。水道や電気などの基幹インフラはすでに保全され、84万1000人の難民がコソボへ帰還した。しかし事務総長によると、一部でコソボ社会に変化が見られている。依然、セルビア系住民と他の少数民族の間では衝突や殺人行為があり、民族間の遺恨はUNMIKスタッフの殺害にも及んでいる。また事務総長は、激化するセルビア系住人への残忍な攻撃は、「組織的行動の一部となりつつあり」、将来的な社会状況の悪化やセルビア系住民の信頼を踏みにじっていると述べている。

「PKOスタッフの拘留は重大な犯罪」と事務総長

 国連のスポークスマンFred Eckhard氏によるとアナン事務総長は、シエラレオネの反政府組織“革命統一戦線(RUF)”が数百名の国連シエラレオネミッション(UNAMSIL)のスタッフを1カ月もの間、包囲・拘留していることを依然「非常に危惧」しており、国際社会はこれを「重大な犯罪行為」として見ていると語った。拘留されているUNAMSILのスタッフは、様々な国籍の軍事監視員11名とインドのPKO(平和維持活動)要員245名。

ウガンダ-ルワンダ紛争、国連がコンゴ-キンシャサで一部人道活動を停止

 ルワンダとウガンダは8日に休戦で合意したが、両国の武力衝突は人道状況が急速に悪化しているコンゴ民主共和国(DRC;コンゴ-キンシャサ)のKisanganiで5日目に入った。国連のスポークスマンによると、激しい砲撃のためKisanganiで国連人道活動の中止が余儀なくされ、この町では数百名もの死傷者と停電および断水が報告されている。

国連総会特別セッション、性差別問題の行動綱領で導入期限の設定へ

 国連総会の特別セッション「Women 2000: Gender Equality, Development and Peace for the Twenty-first Century」(仮約「ウーマン2000:男女平等、発展、平和の21世紀へ」)が5〜9日に開催されたことで、北京の第4回世界女性会議(1995年開催)で採択された行動綱領)の導入に関する進展状況や変更が検証された。この会議の最終文書は北京の世界女性会議での成果を基盤に、新たに性差別の問 題を組織活動へ統合し、導入期限を設定するコンセプトを強調する見込み。

緒方高等弁務官、エリトリア-スーダン国境地域を視察へ

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、エリトリア-スーダン紛争で両国の国境地域へ避難した数千人もの人々の状況を検証するため調査チームを派遣した。10日にスーダン入りする緒方貞子 難民高等弁務官は、 エリトリアからの避難民への支援活動を視察し、その後、ケニア、ルワンダ、ブルンジ、ウガンダコンゴ民主共和国(DRC;コンゴ-キンシャサ)を経て、24日にジュネーブへ戻る予定。

WHO、大干ばつが襲うアフリカの角の健康問題へ取り組み

 世界保健機構(WHO)は、大干ばつが襲うアフリカの角(ジプチ、エリトリア、エチオピア、ケニア、ソマリア、スーダン、ウガンダ)で大きな危機的状況に発展しつつある1340万人の健康状態に対応するため行動計画を打ち出した。WHOによると、この地域の人々はすでに自然災害や人災にさいなまれており、たとえ厳しい干ばつを回避しても健康問題への対応がなければ、人命を救うことはできそうにないという。

6月12日(月曜日) 文責:渡辺

「女性2000年会議」閉幕−新たなイニシアチブなどを採択

 「北京会議+5」が一日延長され10日(土)閉幕。「北京宣言および行動綱領を実施するためのさらなる行動とイニシアチブ(Further actions and initiatives to implement the Beijing Declaration and Platform for Action)」と題する宣言と成果文書が採択された。
 2000年総会:
 http://www.un.org/womenwatch/followup/beijing5/index.html

 行動要綱:
http://www.un.org/womenwatch/daw/beijing/platform/
 成果文書:
 http://www.un.org/womenwatch/daw/followup/infocon.pdf (PDF Format)

安保理、ウガンダ・ルワンダ武力衝突紛争を非難

 コンゴ民主共和国(DRC)の Kisangani におけるウガンダ・ルワンダ軍の武力衝突により、市民に死傷者がでた。これに関し、安保理が会議を開き両国を強く非難、6月8日の停戦合意を遵守するよう指摘した。

UNIFILのイスラエル撤退検証チーム、地雷で作業遅れる

 国連レバノン暫定軍(UNIFIL: the UN Interim Force in Lebanon)は、レバノン人の専門家と共にイスラエルの撤退検証作業に望んでいるが、現在、南部レバノンの難しい地雷埋設地帯にさしかかっているため、作業に遅れが出ている。本日中の作業完了は望めず、1日〜2日の延長が予想される。

エチオピアとエリトリア両国がOAUの和平プランに合意を歓迎

 9日(土)、エリトリアがアフリカ統一機構 (OAU:the Organization of African Unity)の和平プランに合意、エチオピアも「原則的に合意」と発表。この動き関し、国連は歓迎の意を表明すると共に、和平プラン実行に際し、国連の役割を検討する平和維持活動局(DPKO:the UN Department of Peacekeeping Operation)の計画ミッションを派遣する準備を整えた。このミッションは、3名で構成され、アルジェへの出発を控え待機中。

総会議長・事務総長、シリアの故アサド大統領に追悼の意を表明

 故アサド大統領の訃報に接し、グリラブ総会議長とアナン事務総長は、哀悼の意を表明。故人を偲びつつ、今後の中東和平の前進を期待した。

アナン事務総長、スタンフォード大の卒業式で演説

 「地球の環境を守りゆく指導者たれ!」と、スタンフォード大の卒業式でアナン事務総長がスピーチ。
「わたくしが、皆さんが公務に関与し、積極的な活動を続ける人生を望んでいると思われますか?」
アナン氏は、約23000人の聴衆に問いかけた。
「もちろんです!−私達の世代が積み上げてきた業績の上に、皆さんが更なる前進の歴史を刻むのです。皆さんは、スタンフォードの教育という、世界の青年にとって最高の贈り物を受け取ったのです。今、この学位を手中に収め、培ったことを全ての人々ために生かして行く時がやって来たのです。」
と語りかけた。

国際刑事裁判所の第5回準備委員会が開会

 国際刑事裁判所(ICC: International Criminal Court)の第5回準備委員会がニューヨークで開催。6月30日の締め切りに間に合うよう、3週間の会期で「犯罪構成要件(Elements of Crimes)」ならびに「手続及び証拠に関する規則(Rules Of Procedure and Evidence)」」の2文書の最終調整を行う。

女性差別撤廃委員会、第23会期がスタート

 女性差別撤廃委員会(the Committee on the Elimination of Discrimination against Women)の第23会期がニューヨークで開催。カメルーン、モルドバ、リトアニア、イラク、オーストラリア、キューバ求[マニア各国における「女性に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約(CEDAW: the Convention on the Elimination of All Forms of Discrimination against Women)」の実施状況報告を23名の専門家が審議する。
 女性差別撤廃委員会:
 http://www.un.org/womenwatch/daw/cedaw/committee.htm
 CEDAW:
 gopher://gopher.undp.org/00/ecosocdocs/edaw/convention

6月13日(火曜日) 文責:Jo

安保理、ルワンダ・ウガンダ間戦闘の早期終結を勧告

 コンゴ民主共和国情勢に関する安保理宛事務総長報告が、発表された。報告において、アナン事務総長は、キサンガニの状況に注意を喚起するとともに、安保理が、憲章第7章の下、ルワンダ・ウガンダ両国に対して、それぞれの軍隊の戦闘停止命令、キサンガニからの撤退、それに続くコンゴ民主共和国領土からの撤退を求めるよう招請した。
 事務総長報告:
 http://www.un.org/Docs/sc/reports/2000/sgrep00.htm
 MONUC:
 http://www.un.org/Depts/dpko/monuc/monuc_body.htm

国連、前シリア大統領に弔意表明

 国連は、先週土曜日に死去したアサド・シリア大統領に弔意を表し、国連本部で、国連旗(半旗)掲揚。安保理は火曜日の会合の冒頭、一分間の黙祷を行った。なおシリアで行われた同大統領葬儀には、イクバル・リザ事務次長が出席した。

安保理、ボスニア・ヘルツェゴビナにおける国連活動を再検討

 ボスニア・ヘルツェゴビナ担当事務総長特別代表 Jacques Klein 氏が、安保理で公開ブリーフィング。同代表は、ボスニア・ヘルツェゴビナにおける国連活動が不可能なミッションではないと強調するとともに、国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)の活動を国連の成功例に加えられるよう全力で取り組んでいる、と述べた。また同代表は、警察訓練および司法改革においてUNMIBHが進めた歩みを指摘し、2002年末までに中核的任務を果たすための中期計画を現在、作成している、と述べた。
 UNMIBH:
 http://www.un.org/Depts/DPKO/Missions/unmibh/unmibh_body.htm

アナン事務総長、南北朝鮮首脳会談を歓迎し、新しい平和の時代を要請

 アナン事務総長は、本日ピョンヤンで始まった歴史的な南北朝鮮首脳会談について、心から歓迎の意を示した。また、この首脳会談が実質的な結果を生み、南北朝鮮間の相互信頼および協力の新しい時代のはじまりとなるよう期待を表明した。

シエラレオネ反政府軍によるPKOへの攻撃で犠牲者なし

 シエラレオネ北東部Rokel Bridgeにおいて、今朝(午前3時―午前6時)、UNAMSIL平和維持部隊が革命統一戦線(RUF)により、3回に及ぶ銃撃を受けた。負傷者はなかった。

シエラレオネで子ども兵士の集団が、ユニセフに引き渡し

 月曜日、シエラレオネの政府支持派民兵組織CDFが、ユニセフおよびNGOカリタスに対して、元兵士あるいは戦闘で家族と引き離された子ども138人(4歳-17歳)を引き渡した。ユニセフは声明において、CDFとシエラレオネ政府が戦闘部隊において子どもを使わないとのそれぞれの約束を守り行動したことを賞賛し、その他の勢力も、この例にならい、戦争の道具としての子どもの使用を止めるよう希望を表明した。
 ユニセフのステイトメント:
 http://www.unicef.org/newsline/00pr50.htm

エリトリアの国内避難民の帰還に「良い兆し」:UNHCR

 エリトリアの避難民の一部が週末、故郷へと帰っていったことに、良い兆しがみえる、と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が述べた。UNHCRによれば、アスマラから南に30キロ離れたDebarwaキャンプから約5,000人の避難民が週末、アレザ地域に向かった。
 UNHCR:
 http://www.unhcr.ch/news/news.htm

旧ユーゴ国際裁判所検察官、NATOのユーゴ空爆に関する報告書を公開

 旧ユーゴ国際刑事裁判所・主任検察官Carla del Ponte氏は今月2日、NATOによるユーゴ空爆(1999年)について、刑事責任を問うための調査を実施しない旨決定したが、同裁判所は本日、その根拠となった報告書を一般公開した。
 報告書:
 http://www.un.org/icty/pressreal/nato061300.htm

 旧ユーゴ国際刑事裁判所:
 http://www.un.org/icty/

国連イラク石油食糧交換プログラムの最新統計が公開

 国連イラク・プログラム部によれば、イラクはこの一週間(6月3日-9日)で、1,240万バレルの石油を輸出し、約3億2,000万ドルの収益を得た。これにより、第7期の6ヶ月間の収益は、総額で約82億8,500万ドルとなった。なお同プログラムの第8期は、6月9日に開始した。
 国連イラクプログラム事務所:
 http://www.un.org/Depts/oip/

食用家畜に対する抗菌剤の濫用防止のための新しいガイドライン

 食用家畜に対する抗生物質や合成抗菌剤の濫用や誤使用により、人間の疾病の治療が困難になっているとの懸念が増大していることを受け、火曜日、世界保健機構(WHO)は、各国政府、動物専門家、産業のための一連の原則を発表した。
 WHO: http://www.who.int/inf-pr-2000/en/
 同発表: http://www.who.int/inf-pr-2000/en/pr2000-43.html

「今日の一言」 ―旧ユーゴ国際裁判所と公正―

 旧ユーゴ国際刑事裁判所(ICTY)が、昨年のNATO軍による空爆について、訴追はおろか調査すらしないとの決定を下し、その根拠が火曜日に報告されました。
 数百回に及ぶ爆撃は、アルバニア系難民、中国大使館に対する誤爆も含めて、ユーゴの一般文民・民用物に対する爆撃を集中的に繰り返したことは記憶に生々しく残っています。
 NATO軍による攻撃は、そもそも国連憲章に違反する疑いが濃厚なものでしたが、「人道的介入」としての正当性が主張されてきました。その是非はともかく、一方で、NATO軍の武力行使のあり方としても、免れられない国際法のルールとして適用されるべきものに武力紛争法(国際人道法)があるはずでした。すなわち、軍事目標主義の原則、不必要な苦痛・損害をもたらす兵器の使用の禁止の原則です。NATO軍が劣化ウラン弾の使用まで認めたことは、後に報道されたことと思います。そもそも人の殺し合い、残虐なものが戦争であって、そこに法などない、といってしまえば、それまでですが、そうした戦争のなかでも少しでも無駄な惨害を減らしていこうというのが200年にわたる戦時国際法の確立の歴史でした。
 こうした決定がくだされる中で、どうしても思い出してしまうのが、東京裁判です。戦争法に違反した罪を問われる被告は、敗戦国の戦闘員や政治家のみで、連合国側の国民は全く対象とならず、判事は戦勝国のみで構成される。法の下の平等に反するこの矛盾に反対意見を唱えたのはインドのパール判事だけでした。
 スペシャル・エディションでも掲載しているように、ICTYは、虐殺の客観的立証に基づき、セルビア、クロアチア、ムスリムといった民族を問わずに訴追を行っている画期的な国際裁判所です。ところが、その存立は、安保理決議によっており、その実効性も、IFOR,SFOR,KFORといった多国籍軍を擁立してきたNATO諸国に頼っているのが現状です(同報告書もスペシャル・エディションで検討する予定です)。
 国内で警察官に捜索・逮捕活動に行き過ぎがあれば、その罪は容赦なく追及されますが、国際裁判所の存立基盤は、そこまで成熟していないのです。法の正当性よりも、実効性を重んじざるをえないというジレンマにあるのでしょう。だからといって、法の名の下に公正の実現を妨げようとする態度をとりつづければ、そもそも法の基盤にある公正を掘り崩していき、不公平感をうっ積させ、法に対する信頼を、そして実効性をも最終的には失わせてしまうでしょう。
 リアリズムとアイディアリズムとの駆け引きが、ここにもあります。

6月14日(水曜日) 文責:山本

UNFICYPの活動委任期限を12月まで延長

 安全保障理事会は14日、国連キプロス平和維持軍(UNFICYP ; UN Peacekeeping Force in Cyprus)に関する最新事務総長報告を受け、活動委任期限を12月中旬まで延期する決議(S/RES/1303)を全会一致で採択した。

事務総長はハイチの選挙成功を歓迎

 アナン事務総長は14日、ハイチで実施された議会・地方首長選挙(5月21日)が、治安上の不安を抱えていたにも関わらず大きな混乱もなく終了し、新たに有権者登録したうちの約50%が投票したことを歓迎した。一方、選挙後に特に野党側で選挙違反で逮捕者が出ていることと、米州機構(OAS;Organisation of American States)選挙監視ミッションによって選挙の不正が指摘されていることに懸念を表明した。

UNIFILが撤退の検証作業再開

 国連レバノン暫定軍(UNIFIL: the UN Interim Force in Lebanon)は14日、レバノン人の専門家と共にイスラエル軍の撤退検証作業を再開し、大きな進歩が見られたと発表した。

[訳注]
「再開」とあるのは、確認作業を行う地域が地雷原にさしかかったために、その 除去作業で撤退の確認作業が停止していたことを指す。また昨日は同行していたレバ ノン人専門家が故アサド大統領(シリア)の葬儀出席のためもあり、作業は進展しな かった。    → 2000/06/12 の3つ目の記事参照

安保理でブーゲンビルの情勢について非公開会議

 安全保障理事会は14日、ブーゲンビルの情勢に関して非公開会議を開催し、6月9日のゲイトウェイ・コミュニケ(The Gateway Communique)調印を歓迎し、国連が議長を務める和平プロセス諮問委員会(Peace Process Consultive Committee)召集に応じるよう要請した。

UNHCRはエリトリアの国内避難民への援助を強化

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR;the Office of the UN High Commissioner for Refugees)は14日、ジュネーブ本部でエリトリア情勢に関して声明を発表し、国内避難民に対する援助を強化すると発表した。避難民たちのいるキャンプは烈風が吹きすさび、日中は気温が40℃に届く、劣悪な環境であるという。

FAOは世界の36ヶ国が食料不足の危機にあると警告

 国連食糧農業機関(FAO;United Nations Food and Agriculture Organization)は14日、今年3度目の「Food Outlook」を公表した。この報告によると36カ国が深刻な食糧危機に直面していると警告している。「アフリカの角」地域の1600万人を初め、パキスタン・インド・朝鮮民主主義人民共和国などが深刻な状況であると報告されている。

 Food Outlook (2000 No.3):
 http://www.fao.org/WAICENT/faoinfo/economic/giews/english/fo/fotoc.htm

東チモールで初めての女性のための会議が開催

 東チモールでは14日、国家再建へ向けて均等な役割の促進のために東チモール中から首都のディリへ500名が集まり、女性のための会議が開催された。この会議は東チモール暫定行政機構(UNTEAT:UN Transitional Administration in East Timor)が主催したもので、17日まで続けられる。

コソボの裁判所におけるセルビア人判事増員へ

 ミトロビッツァ(コソボ)の国連地域行政官の Willam L. Nash 氏は、民族間の均衡を保つため、裁判所におけるセルビア人判事の増員を要請した。

「今日の一言」 ―ラッシュ時の電車―

 私は奈良に住んで京都に働きに行ってますので通勤は電車(近鉄橿原線→京都線)を使っています。毎年この時期(5月〜6月)というのは、ただでさえ混雑している電車に修学旅行生やその他観光客(特に団体)が乗ってくることがままあります。まあ、それが、ものの見事に同じことを口にします。

「何でこんなに混んでるの?」

 毎日乗っているこちらとしては、「お前らが乗ってくるからやがな。」と言い返したい気持ちをぐっとこらえてるわけですが、ある意味でこの言葉は興味深いものです。「何でこんなに混んでるの?」と言うのは、混んでないと思っているからです。それは自分たちはこの時間にこの電車に乗ると言う行動を採るけれども、そのほかの人はあまりそうはしないと思っているということですよね。自分の都合のいいように状況を想定してる。そして混雑してしまった状況を、まさに自分自身が生んでいるという事実に気づいていないということです。

乗るなとは言わないから、乗ったら静かにしててよね、修学旅行生。
うるさいを漢字で「五月蝿い」と書くのは的を射ているなと思う。

 どこかで人間は自分のことを棚にあげてしまいがちだということですね。
 6つ目の記事で出てくるFood Outlookを読んでいると、世界全体の食糧生産は、米は減産傾向にあるものの主穀は増産傾向にあるんです。それでも深刻な食糧危機が発生する。近年は洪水や旱魃で食糧生産がおぼつかない状態がアフリカを中心に起っているということもありますが、食糧を買いたくても買えない事情を生み出している原因がどこにあるかは胸に手を当てて考えてみる必要があります。

 ちょうど、「お前らが乗ってくるからやがな。」と思っている私自身がまさにその電車に乗っているんだから、混雑の原因の一部であるように。

6月15日(木曜日) 文責:阿部

安保理がコンゴ民主共和国情勢に関して2日間にわたる協議を開始

 安保理は、コンゴ民主共和国 (DRC:the Democratic Republic of the Congo)の情勢に関して2日間にわたる協議を開始。安保理議長であるJean-David Levitteフランス大使は、コンゴ紛争で170万人もの人々が犠牲になっていると指摘。

アナン事務総長が韓国及び朝鮮民主主義人民共和国による「南北共同宣言」を歓迎

 アナン事務総長は、韓国および朝鮮民主主義人民共和国の両指導者のビジョンと政治的手腕を称えるとともに、歴史的な首脳会談の最後に発表された「南北共同宣言」(South-North Joint Declaration)を歓迎する意を表明。

国連レバノン暫定軍によるイスラエル撤退検証作業が襲撃により中断

 イスラエルのレバノン撤退検証作業を行っている国連レバノン暫定軍(UNIFIL:the UN Interim Force in Lebanon)のチームが、イスラエル防衛軍の以前の駐屯地から銃による攻撃を受け、検証作業が中断。負傷者はでなかった模様。

国連総会及び各国代表が故アサド・シリア大統領に対して弔意

 国連総会において、各国代表は故アサド・シリア大統領に対して弔意を示し一分間黙祷するとともに、総会議長代行、全地域グループの議長、アラブ・グループ、国連のホスト国である米国の代表が弔辞を述べた。

ベラミー国連児童基金事務局長が「アフリカの角」地域諸国歴訪を開始

 ベラミー国連児童基金(UNICEF:the UN Children's Fund)事務局長は、「アフリカの角」(the Horn of Africa)において干ばつ、飢え、武力紛争に直面する数百万の人々の状況に世界の関心を集めるため、同地域諸国の5日間にわたる歴訪を開始。

9月のミレニアム・サミットに100人を超える国家元首・首班が参加の意向

 21世紀における国連の役割を討議するため、9月6日から8日にかけて開催される予定のミレニアム・サミット(the Millennium Summit)に、現在100人を超える国家元首・首班がの参加の意向を示しており、これまでで最大のサミットとなる見込み。

国際労働機構が歴史上初めてILO憲章第33条をミャンマーに援用

 国際労働機構(ILO:International Labour Organization)は、その81年の歴史上初めてILO憲章第33条を援用し、ミャンマーに対して、同国における広範かつ組織的な強制労働を改善するよう求めるとともに、同国が遵守しない場合、しかるべき措置を講じることを決定。

6月16日(金曜日) 文責:Yoshi

事務総長、イスラエル軍のレバノン撤退を歓迎

 国連レバノン暫定隊(UNIFIL)は、イスラエル軍が安全保障理事会の議決425に従いレバノンから撤退したことを確認した。コフィ・アナン事務総長はニューヨークの国連本部で記者会見し、これは中東全体の「希望の日」である、「レバノンだけでなく、イスラエルにとっても素晴らしい日である」、「また、国連にとっても誇りの日であり、国連の議決をすべての当事者が協力して完全に遂行する事で、平和の礎が築けることを示している」と述べた。同氏は会見直後、中東地域へ向かった。

事務総長ら、エリトリア-エチオピア休戦合意を歓迎

 コフィ・アナン事務総長は、エチオピアとエリトリアがアフリカ統一機構(OAU)の提案した停戦を受け入れたことに歓迎の意を示した。また国連児童基金(ユニセフ)のキャロル・ベラミー事務局長もこのニュースを歓迎した。

国連緊急支援調整官、エリトリアへの人道支援を呼びかけ

 Carolyn McAskie暫定緊急支援調整官は、大干ばつと武力紛争でから影響を被ったエリトリアの国内避難民向けに援助を呼びかけた。国連や人道関連機関の調べでは、人口の3分の1にあたる100万人以上が被害を受けており、同氏は「その数の内、およそ20万人は難民キャンプに収容され、残りは住居や食糧や衛生環境もなく避難している」と語った。また国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)も、多くの国内避難民がプロテインビスケットで日々飢えを凌いでいると報告した。

「砂漠化および干ばつと闘う世界デー」、各国で催し物

 「砂漠化および干ばつと闘う世界デー(World Day to Combat Desertification and Drought)」(6月17日)にあたり、国連はこの問題への新たな取り組みを呼びかけた。砂漠化は北アメリカ大陸と同等規模にまで至り、およそ10億人がその影響を被っている。「砂漠化対処条約(UN Convention to Combat Desertification)」の締結記念日にあたるこの日、砂漠化の問題について訴えるため、世界100カ国以上で、コンサート、演劇、セミナー、研修会が催される。

危険物質の取引規制に関し、アフリカでワークショップ開催

 国連環境計画(UNEP)はケニヤのナイロビで3日間にわたり、アフリカでの危険物質や殺虫剤の取引を規制する「ロッテルダム条約(Rotterdam Convention on the Prior Informed Consent Procedure)」に関して研修セッションを開催した。 UNEPによると、工業用の危険物質やDDTなどの農薬は、生態系に害を及ぼすばかりか、ガンや先天性障害の原因ともなり、先進諸国では使用が禁止もしくは制限されてるものの、依然として、発展途上国や経済発展の過渡期にある各国では広く使用され ている。世界保健機関(WHO)では、殺虫剤で毎年100万人が中毒になり、2万人が死亡していると警告している。いまだ、これら一連の危険物質の需要は発展途上国を中心に増加している。

6月19日(月曜日) 文責:渡辺i

アナン事務総長が中東諸国とレバノンを公式訪問

 アナン事務総長は、16日(金)から中東諸国の公式訪問開始し、モロッコ、イラン、エジプトを訪れた。各国首脳とトップ会談をもち、本日は、レバノンへと移動。同国で発生した数々の問題について協議し、レバノン南部の平和と安定の確立が国連の課題と述べ、これからの協力関係に自信を示した。

シエラレオネの国内避難民増加に懸念

 シエラレオネの町「Mile 91」で、新たに1万7千人を国内避難民が登録され、合計3万人となった。国連はこれに関し懸念の意を表明すると共に更に1万人が追加登録されるとの予測を発表した。

安保理メンバー、イラクにクウェートの財産返還を要求

 安保理メンバーは、湾岸戦争時にクウェートから押収した全財産の返還をイラクに要求。また、クウェート人や第3国人の捕虜と遺体も各国に送り返すよう協力を求めた。

エリトリアとエチオピアのOAUの停戦案合意を歓迎

 エリトリアとエチオピアが、OAUが提示した停戦案に合意したことに関し、安保理メンバー及びアナン事務総長が歓迎の意を表明。

クメール・ルージュ裁判関し、国連法律顧問が当局と会談

 ハンス・コレル国連法律顧問(UN Legal Counsel Hans Corell)が7月5日からカンボジアを訪れ、クメール・ルージュ裁判に関して当局 と会談する予定。カンボジア国会でこの裁判に関連する法案が検討された後に、国連とカンボジア政府が合意書に署名することになる。

英国のドーバーで密航者58名の遺体を発見

 英国のドーバーで密航者と見られる58名の遺体がトラックに押し込まれているのが発見された。これに関し国連難民高等弁務官事務所は、悲嘆と憤慨の意を表明。同様の事件が、世界中の入国地周辺で見受けられるようになっており、移民や弾圧や戦火を逃れる人々、または、正規の難民さえも密航業者を利用せざるおえない現状を述べ、この緊急な課題に対し国際的関心が高まることを期待した。

6月20日(火曜日) 文責:Jo

アナン事務総長、レバノン訪問最終日に国境線の侵犯監視を誓約

 アナン事務総長、レバノン訪問最終日。ヒズボラ指導者Sheikh Hassan Nasralleh氏と会談し、UNIFILとヒズボラの協力態勢などについて話し合った。レバノンで行った短時間の記者会見において、事務総長は、国連が検証を完了したイスラエル撤退ラインをめぐるあらゆる違反を非常に重大なものとして考え、対処する、と述べた。

旧ユーゴ国際裁判所所長、安保理に提言

 旧ユーゴ国際刑事裁判所所長Claude Jorda氏は安保理公開会合において、ブリーフィングを行い、安保理が同裁判所規程を修正し、その効率性を向上させるとともに、戦争犯罪者に対する訴追能力の改善を図るよう求めた。
 旧ユーゴ国際刑事裁判所:
 http://www.un.org/icty/latest.htm
 裁判所長の演説:
 http://www.un.org/icty/pressreal/p512-e.htm

事務総長、貧困撲滅のための新しい報告書を発表

 アナン事務総長は、社会開発に関する特別総会(ジュネーブ)の開幕日(6月26日)、「すべての人々のためのより良い世界(“Better World for All”)」と題する報告書を発表する予定。この報告書は、国連、世界銀行、IMF、OECDが共同作成開発途上国および先進国が貧困の根本的原因に真剣に取り組めば、世界の貧困は2015年までに大幅に緩和できる、と述べる。

外国軍隊の大部分がキサンガニから撤退:MONUC

 国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)によれば、ウガンダ・ルワンダ両国の軍隊のほとんどが現在、キサンガニから撤退した様子。なお軍事監視員は、これら軍隊の撤退完了を検証すべく、監視活動を行っている。

西アフリカ使節、シエラレオネ危機に関して安保理と会合

 水曜日、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の仲介安全保障委員会の6人チームが、シエラレオネ情勢をめぐり、ニューヨークで安保理との非公開協議を行う。このチームは月曜日、シエラレオネにおいて、カバー大統領と会談した。

UNHCR、西ティモールキャンプの活動停止

 金曜日と土曜日、西チモールの3つの難民キャンプで、治安を脅かす事件が相次いで起こったことから、国連難民高等弁務官(UNHCR)およびその他の援助機関が、これらキャンプでの援助活動を停止した。

アフリカ難民デーにあたり、UNHCR、外国人排斥主義との闘いを勧奨

 「アフリカ難民デー」。緒方貞子難民高等弁務官は声明を発表し、アフリカの難民問題の拡大に対して、これまで以上に大きな関心が払われる必要がある、と述べた。また、難民を受け入れた地域において外国人排斥主義が現れはじめていると指摘し、これと闘うための共同の努力を促した。
 緒方貞子弁務官のステイトメント:
 http://www.unhcr.ch/news/pr/pr000620.htm

イタリアと世界食糧計画がエリトリア支援で協力

 世界食糧計画(WFP)は火曜日、新設の国連人道援助対応貯蔵所(ブリンディシ、イタリア)から、緊急援助物資約36トンをエリトリアに空輸する作業を開始した。この貯蔵所が6月1日に設置された後、WFPが緊急援助物資の空輸を行うのは今回が初めて。

国連、発展途上国におけるインターネットアクセス支援のための初の世界計画を発表

 国連専門家パネル(17人構成)は今週、開発途上国の情報技術の遅れを克服するための、公的および民間部門の関与のあり方に関して、初の報告書を発表した。現在、世界人口の80%はインターネットへのアクセスができないが、2004年までに、こうした状況を解消するためのプランを打ち出した。
 報告書:
 http://www.un.org/esa/coordination/ecosoc/itforum/expert.htm

国連イラク石油食糧交換プログラムの最新統計公開

 国連イラクプログラム部によれば、6月10日から16日までに、イラクは石油輸出により、総額約3億4,200万ドルの収入を得た。

6月21日(水曜日) 文責:山本

UNMIBHへの活動委任期限を1年延長

 安全保障理事会は21日、決議第1305号(S/RES/1305)を賛成14・反対 1(ロシア)で採択し、国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH ; the UN Mission in Bosnia and Herzegovina)への活動委任期限を2001年 6月19日まで延長することを決定した。

安保理とECOWASが非公開協議を開催

 安全保障理事会と西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS ; the Economic Community of West African States)の仲介安全保障委員会(Mediation and Security Council Committee)は21日、非公開協議を開催し、シオラレオネの反政府組織・革命統一戦線(RUF ; Revolutionary United Front)による国連要員に対する移動の自由の制限を非難した。依然としてシオラレオネでは21名の国連要員が拘束されており、RUFの兵士に包囲されて移動が自由にできない部隊もあるという。

事務総長がイスラエル首脳と会談

 アナン事務総長は21日、イスラエルを訪問、レビ外相・バラク首相と中東情勢やレバノンからの軍撤退の状況について会談した。

キサンガニからの軍撤退は継続中

 国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC ; the UN mission in the Democratic Republic of the Congo)の報告によれば、コンゴ民主共和国では依然緊張が続いているものの、これまで駐留していた他国の軍(ウガンダ軍・ルワンダ軍)がそれぞれの国に向かっての撤退を続けている。

UNICEF事務局長は「アフリカの角」へのさらなる援助を要請

 「アフリカの角」5か国を歴訪していたユニセフの Carol Bellamy 事務局長は21日、記者会見し、旱魃と武力紛争に直面している1300万人を救済するためにはさらなる援助が必要であると語った。

東チモールで国連要員襲撃事件が勃発

 20日未明、東チモール暫定行政機構(UNTEAT:UN Transitional Administration in East Timor)の平和維持軍兵士が武装集団に襲撃されるという事件が起こり、建物には損害を受けたが負傷者はいなかった模様。

コソボでセルビア人が襲撃される

 コソボの首都プリシュティナでセルビア人2名が何者かによって襲撃されて重傷を負った事件に対し、事件現場に献花しクシュネル事務総長特別代表は非難声明を出した。

オリンピックの日を受けてメッセージ

 オリンピックの日である6月23日に先立ち、アナン事務総長はサマランチ国際オリンピック委員会委員長は共同でメッセージを発表し、この日の停戦を呼びかけた。

WHOが2000年の報告書を発表

 世界健康機構(WHO;World Health Organisation)は“World Health Report 2000”と題する報告書を発表し、各国における国民の健康を維持する制度のパフォーマンスを測定・評価した。ちなみに評価対象となった191カ国で1位はフランス、最下位はシオラレオネであった。
 報告書本文: http://www.who.int/whr/2000/en/report.htm

国際司法裁判所がパキスタンの訴えを棄却

 国際司法裁判所はパキスタンによって提訴されていた、1999年8月に起った、インド空軍によるパキスタン航空機撃墜事件に関し、裁判の管轄権外であるとして訴えを棄却した。
 プレスリリース:
 http://www.icj-cij.org/icjwww/ipresscom/IPress2000/ipresscom2000-19_ipi_20000621.htm

ILOが2000年の報告書を発表

 国際労働機構(ILO;International Labor Organisation)は“World Lavor Report 2000”と題する報告書を発表し、世界の1億5000万人の失業者の75%が失業保険をうけとっておらず、多くの開發途上国ではなんら社会的補助はないと指摘した。

UNVが1999年度分の報告書を発表

 国連ボランティア(UNV ; UN Volunteers)は1999年度分の年次報告書“Getting to the people”を発表し、昨年は4000人以上のボランティアが世界各地で国連ボランティアとして働き、この数字は過去最高であると指摘した。

6月22日(木曜日) 文責:阿部

コンゴ民主共和国国民対話促進者事務所の閉鎖に安保理が遺憾の意を表明

 安保理は議長声明を発表し、コンゴ民主共和国(DRC:the Democratic Republic of the Congo)が、国民対話促進者(Facilitator of the National Inter-Congolese Dialogue)のキンシャサ事務所を閉鎖したことに遺憾の意を表明。併せて、同事務所の再開を求めるともに、同国政府に対して、ルサカ合意の中核的要素である「対話」に積極的に取り組むよう促した。

事務総長とイスラエル首相がレバノン撤退ラインに係る調査実施に合意

 アナン事務総長とイスラエルのバラク首相が会談し、イスラエルのレバノン撤退ラインをめぐり揉めている場所を調査すべく、イスラエル軍人と国連平和維持兵を派遣することに合意。

スウェーデン及びウクライナが国連レバノン暫定軍への自国部隊提供を申し出

 スウェーデン及びウクライナが、国連レバノン暫定軍(UNIFIL:the UN Interim Force in Lebanon)に対して自国部隊の提供を申し出た。これは、イスラエル軍のレバノン撤退に伴う任務の遂行のために行われているUNIFIL部隊増強の一環として行われるもの。

東ティモール事務総長特別代表が資金拠出国会議で演説、継続的援助を要請

 Sergio Vieira de Mello東ティモール事務総長特別代表は、リスボンで2日間にわたり開催される資金拠出国会議において開幕演説し、東ティモールの救済から開発へと移行する不安定な時期に持続的な援助が必要であると強調、援助国に対し、国連活動のための資金提供を継続するよう要請。

国連エイズ合同計画及び食糧農業機関が農村開発とエイズ禍に関する報告書を発表

 国連エイズ合同計画(UNAIDS:the Joint UN Programme on HIV/AIDS)と食糧農業機関(FAO:the Food and Agricultural Organization)は、「持続可能な農村開発とエイズ禍への弱み」("Sustainable Agricultural/Rural Development and Vulnerability to the AIDS Epidemic")と題する報告を共同発表。長い間、都市部の問題と考えられてきたエイズ禍が、急速に農村部に拡大していると警告。

国連人口基金がエリトリア避難民の母子死亡率を減らすための計画を発表

 国連人口基金(UNFPA:the UN Population Fund)は、エリトリア避難民の母子死亡率などを減らすために、10トン相当のリプロダクティブ・ヘルス・キットをエリトリアに空輸すると発表。

6月23日(金曜日) 文責:Yoshi

安保理、バルカン情勢を協議

 安全保障理事会では、難民の帰還や少数民族の保護など諸問題が沸騰するバルカン情勢について協議し、発言者はおよそ30名にものぼった。まず始めにバルカン地域担当のCarl Bildt事務総長特使は、仮にこの地域に展開する国連の3つの平和維持軍(PKF)が撤退した場合、明日にでも戦争が再発するかもしれないと強調した。

事務総長、レバノン-イスラエル停戦協定の違反容疑を報告要請

 ダマスカスを訪問したコフィ・アナン事務総長は、レバノン-イスラエル間の停戦協定の違反容疑について週ごとに報告するよう国連レバノン暫定隊(UNIFIL)へ求めた。この報告は安全保障理事会を経て公表されることになる。1週間の中東訪問を終えた事務総長は、スイスのバーゼルへ飛び、24日より欧州4カ国を訪問する。

緒方難民高等弁務官、紛争の人的代償を強調し、アフリカ訪問を終了

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の緒方貞子 高等弁務官は、 コンゴ民主共和国(DRC)の指導者らに紛争の人的代償について注意を喚起し、2週間にわたるアフリカ6カ国訪問を終了した。緒方氏は22日、DRCの首都キンシャサでローラン・カビラ大統領他、政府要人と会見し、推計180万人の国内避難民の苦境について配慮を促した。

国連PKO、シエラレオネでプレゼンス強化へ

 国連シエラレオネミッション(UNAMSIL)は、およそ3万5000人の国内避難民へ人道援助の手を差し延べられるよう、数日内にMile 91の町の付近でプレゼンスを強化する。国連人道問題調整事務所(OCHA)とその他援助機関は、シエラレオネ政府軍と革命統一戦線(RUF)の戦火を逃れるため、Mile 91の町の付近に集まってきた避難民の苦境について危惧を表明した。

ロビンソン人権高等弁務官、テキサス州での死刑執行に遺憾の意を表明

 Gary Graham死刑囚がまだ未成年のときに犯した罪により、22日晩にテキサス州で死刑が執行されたことに対し、メアリー・ロビンソン人権高等弁務官は、深い遺憾の意を表明した。人権高等弁務官は、同死刑囚の犯した罪の重大さを認めながらも、本人と遺族に深い同情を覚えるとし、「Graham氏の死刑が執行されたことは、広く受け入れられている国際原則や国際社会が訴えている死刑廃止の要望に反するものだと確信する」と述べている。ロビンソン高等弁務官は、テキサス州のジョージ・W・ブッシュ知事に死刑の中止を求めていた。

UNHCR、アフガンへの緊急支援を要請

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、過去30年で最悪の干ばつに見舞われているアフガニスタンで、最大200万人向けに緊急支援を要請した。

国際民間航空機関、航空旅客交通量の急成長を予測

 国際民間航空機関(ICAO)の調べによると、航空旅客交通量(輸送人キロ)は今後3年間で数十億キロメートルの伸びを示す見込みである。1999年に185カ国の航空会社は国際線および国内線で合計2兆7910億輸送人キロの旅客交通量を生み出した。今後2002年まで毎年5%以上の伸びが見込まれており、2000年には2兆9560億輸送人キロ、2001年には3兆1180億輸送人キロ、2002年には3兆2840億輸送人キロとなる見通し。この航空旅客交通量の成長はアジア太平洋地域がけん引し、欧州、ラテンアメリカ/カリブ海地域、アフリカでも世界の平均成長率を上回ると予想されている。また、中東地域と北米では緩やかな成長となる見込み。

6月26日(月曜日) 文責:渡辺

社会開発世界サミットがジュネーブで開催

 社会開発世界サミット(World summit for Social Development and Beyond: Achieving Social Development for All in a Globalizing World)がジュネーブで開幕。1995年にコペンハーゲンで開催された社会開発サミットから5年間を経て、参加した117カ国の貧困問題改善と社会開発の進展を再検討する。
 演説にたったアナン事務総長は、経済成長は重要だが、それだけでは、尊厳ある人生や充実した生活を民衆に与えるとは限らない。市民が、無知や病気、そして困窮にさらされているようでは、いかなる国も繁栄しているとは言えない、と語った。

アナン事務総長、貧困問題に関する報告書を発表

 社会開発サミット初日、アナン事務総長は、貧困問題に焦点を当てた報告書「全ての人々のためのより良い世界(A Better World for All)」を発表。
 この報告書は、国連、世銀、IMF、OECDが共同で作成したもので、発展途上国と先進国が、貧困の根本的原因に対する抜本的対策を実施するならば、2015年までには、世界の貧困が大幅に減少するであろう、としている。

イスラエルの撤退違反に関し、事務総長・安保理が非公開協議

 イスラエルの撤退違反の報告が続いているため、ジュネーブ滞在中のアナン事務総長は、安保理メンバーと非公開のテレ・コンファレンスを持ち、国連レバノン暫定軍(UNIFIL: the UN Interim Force in Lebanon)を再度南部に派遣し、南部レバノン問題に対処するため、上級代表を任命した上、ベイルートに派遣する提案を行った。

UNAMSIL、平和維持兵を要衝に派遣

 国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)は、3万5千人の国内避難民がいる町「MILE 91」などの要衝に平和維持兵を派遣。

軍縮委員会がニューヨークで開幕

 軍縮委員会(Disarmament Commission)がニューヨークで開幕。ダナパラ軍縮担当事務次長(Under-Secretary-General for Disarmament Affairs)は、委員会で演説し、世界の兵器購入費が再び増加し始めた、と述べた。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI: the Stockholm International Peace Research Institute)が発表した報告書によると、1999年度の兵器購入費は実質2%以上の増加を見せ、約7800億ドル、世界GNP比の2.6%を占める事となった。

反拷問の国際デーを記念し、国連人権高等弁務官事務所らが宣言を発表

 1985年6月26日に拷問禁止条約が実施されたことを記念しての反拷問の国際デー。国連人権高等弁務官事務所、反拷問委員会(the Committe against Torture)、拷問担当特別報告者、拷問犠牲者のための任意基金理事会が、共同宣言を発表。全ての国が拷問禁止条約を批准し、拷問犠牲者に補償を行うよう訴えた。
 [訳注]拷問禁止条約:Convention against Torture and Other Cruel, Inhuman or Degrading Treatment or Punishment。
正式には「拷問及びその他の残虐な、非人道的な又は品位を傷つける取り扱い又は刑罰を禁止する条約」1984年12月に採択され、署名のため開放された。99年10月1日現在、118カ国が条約当事国。

国際薬物乱用・不正取引防止デー

 国際薬物乱用・不正取引防止デー(International Day against Drug Abuse and Illicit Trafficking)。グリラブ総会議長がメッセージを送り、急速なグローバル化が薬物乱用にも悪影響を与えており、発展途上国も先進国同様、薬物乱用が広がっていると警告した。

6月27日(火曜日) 文責:Jo

安保理、東ティモールで2001年秋の選挙を準備

 安保理、東ティモールに関する公開協議。ビエラ・デ・メロ事務総長特別代表はブリーフィングを行い、東ティモールの選挙実施(あるいは、その後の独立)が、来年8月30日から12月初旬の間に実現するであろうとの見込みを示した。
 UNTEAT: http://www.un.org/peace/etimor/etimor.htm
 安保理協議内容:http://www.un.org/News/Press/docs/2000/20000627.sc6882.doc.html

総会特別会期、貧困撲滅に関する討議を続行

 社会開発に関する特別総会、2日目。参加各国首脳は演説し、グローバリゼーションの成功の影で、何億もの人々が貧困に苦しんでいる問題を指摘した。
 特別会期:http://www.unog.ch/ga2000/socialsummit/nav/main.htm
 ユニセフ―子どもに関する貧困:http://www.unicef.org/newsline/00pr54.htm

事務総長、ポーランドへの公式訪問、民主主義に関する演説

 アナン事務総長、ポーランド訪問し、同国大統領や首相らと会談した。また火曜日、ワルシャワで開催された「民主主義国家コミュニティーに向かって(Towards a Community of Democracies)」と題する国際会議で演説、OAUが昨年、憲法に反する手段で権力の座についたアフリカの指導者たちについて、対等な立場では受け入れないと決定したことを歓迎する旨を表明した。そして「国連総会がアフリカの主導に従い、全加盟国に同様の厳しい基準を課す日を待ち望んでいる」と述べた。また、この会議の合間を利用して、事務総長は、インド外相、米国国務長官と会談した。本日朝、韓国外相とも会談している。

アフガンにおける「深刻な危機」解決に対話が重要:アナン事務総長

 月曜日、アフガニスタン情勢に関する事務総長報告が発表された。同報告によれば、アフガニスタンは依然、深刻な危機的事態に直面しており、人々は劣悪な状況下で生活している。

アンゴラ北部の不安定情勢のためUNHCRの救援活動が停止に

 国連難民高等弁務官(UNHCR)によれば、アンゴラ北部の町Uigeにおける救済活動が、周辺地域の治安情勢の悪化により、実質的な停止を余儀なくされている。(20日、Uige周辺の2つの町MateusとKikayaが、アンゴラ全面民族独立同盟(UNITA)と思われる武装集団からの襲撃を受け、19日にUigeに展開した緊急援助チームはその活動を半径2キロ以内に限定された。)

シエラレオネPKO、民兵団による強盗行為を阻止

 月曜日、フリータウンにおいて、民兵組織CDFの戦闘員4人が市民を襲い、強盗を働こうとしたところ、国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)のナイジェリア部隊がその場に到着し、戦闘員を追い払った。その後、この4人は逮捕され、文民警察に引き渡された。

エイズ死亡率が最も被害の大きな地域で上昇:国連HIV/エイズ合同計画

 国連HIV/エイズ合同計画(UNAIDS)は火曜日、「世界のHIV禍に関する報告書(Report on the Global HIV Epidemic)」を発表。現在、HIV禍の被害が最も大きい地域でHIVの蔓延がすすんでいるが、これにより、何年もの間、減少しつつあった死亡率が反転、若い成人たちの死亡率が急激に上昇するとともに、人口構造の劇的な変容が起こっている、と警鐘を鳴らした。
 世界HIV禍に関する報告:http://www.unaids.org/whatsnew/press/eng/durban260600.html

アナン事務総長、グァテマラ財政協定の調印を歓迎

 アナン事務総長は、グアテマラ和平協定のひとつである、「平和と開発による未来のための財政協定」(Fiscal Pact for a Future with Peace and Development)が署名されたことについて、深い満足の意を示した。

子どもと武力紛争担当国連特使、北アイルランドを訪問

 オララ・オトゥヌ事務総長特別代表(子どもと武力紛争担当)、北アイルランド訪問。火曜日、「若者と弱者のための未来構築」(Building the Future: Young People and the Troubles)と題する会議(2日間)で演説し、北アイルランドにおいて、若い人々が、政府あるいは市民社会に取り組んで欲しいと願う問題を明確にすべく、「子どもたちの宣言書」をつくるよう提言した。

国連イラク石油食糧交換計画の最新統計が公開

 国連イラクプログラム部によれば、イラク石油食糧交換プログラムの下、6月17‐23日の1週間で、イラクは1,600万バレルの石油を輸出し、4億3,000万ドルの収入を得た。

「今日の一言」 ―ちょっと解説―HIV/AIDS―

 HIV/AIDSと表記されているときは、この二つは違った意味で使い分けられています。

HIV …ヒト免疫不全ウイルスの略称

 HIV positive でHIV陽性反応の人=HIV感染者のこと。
別の表記で、PWH(People with HIV)とも書きます。

AIDS…後天性免疫不全症候群

 HIVに感染していても、HIVじたいが病気を起こすことはなく、かなりの期間がたって白血球の減少により様々な感染症を併発します。この具体的な特定の疾病を併せ持つ状態のことを「エイズの状態」といい、エイズ患者をPWA(People with AIDS)と書くことがあります。PWHとPWAを合わせてPHAとも言います。

 エイズ患者はもちろん、HIV感染者なのですが、通常、まだ発症していない人を区別して「HIV感染者」といいます。ひとくちに「エイズ」で済ましてしまっていることが多いのですが、感染を知りつつ、発症を抑えて生活をしている人々が圧倒的な人口になるためHIVといい、その感染予防・早期発見・エイズの発症予防の啓蒙が叫ばれているのです。

6月28日(水曜日) 文責:山本

安保理はブルンジにおける暴力を非難

 安全保障理事会は28日、ブルンジ情勢に関する非公式協議を行い、うちつづく暴力行為を非難し、全当事者に軍事活動の即時停止とブルンジ和平調停者であるネルソン・マンデラ氏に協力することを要請した。

イラクのFAO事務所で銃乱射事件発生

 28日朝、イラクに対する国際的制裁に抗議して銃を持った男がバグダッドにある国連食糧農業機関(FAO ; UN Food and Agriculture Organization)の事務所に乱入、2名が死亡、6名が負傷した。犯人は既に投降した。

社会開発に関する特別総会3日目

 ジュネーブで開催中の社会開発に関する特別総会は3日目を迎え、困窮国に対する外国からの援助と対外債務の縮小を要請し、「言葉を行動に移すときである」と強調した。この特別総会は1995年にコペンハーゲンで開催された世界社会開発サミットにおける決議事項の実施状況の評価を行い、一層の行動と構想を検討するものである。
 総会の模様:http://www.unog.ch/ga2000/socialsummit/nav/main.htm

事務総長はポーランド政府首脳と会談

 ポーランドへの公式訪問最終日である28日、アナン事務総長は同国の Bronislaw Gerenek 外相・ Jerzy Buzek 首相と相次いで会談し、人道問題や環境問題について話し合った。

ITの経済に対する影響を検討

 国連経済社会理事会(ECOSOC ; UN Economic and Social Council)は、開発得の進展における情報技術(IT ; information technology)の可能性を検討するフォーラムを開催することを発表した。フォーラムは7月5日〜7日にわたって開催、E−コマースや知的財産権・情報倫理の問題などが討議される。
 フォーラムの概要:http://www.un.org/esa/coordination/ecosoc/itforum/index.html

事務総長はスーダン紛争当事者に停戦を要請

 アナン事務総長は28日、国内南東部の Bahr-el Ghazal 地方で継続している武力紛争に関し、文民の生命の安全確保のため紛争の即時停止を紛争当事者に要請した。

UNAMSIL司令官が紛争地域を視察

 国連シオラレオネミッション(UNAMSIL ; UN Mission in Sierra Leone)の Vijay Jetley 司令官は28日、親政府派と反政府組織・革命統一戦線(RUF;Revolutionary United Front)との武力衝突があったと伝えられる Mile 91 地点にヘリで視察を行った。同地域にはギニア軍2中隊が配置され、ナイジェリア軍も到着している。

モンゴルの旱魃被害が深刻化

 国連調整官の Douglas Gardner 氏はモンゴルの状況について触れ、今年の冬の旱魃でかなり多くの家畜が死に、約50万人が極めて深刻な状況に置かれていると警告。食糧であり、輸送手段であり、燃料[訳注:糞を乾かしたものを燃やす]でもあり、貨幣代わりにもなる家畜が死ぬことにより、生活の基盤を失ってしまっている家族が非常に多い状況である。

コソボでUNHCRの活動再開

 先週のセルビア人群集による事務所(コソボのミトロヴィカ北部)への放火・投石のために一時活動を中断していた国連難民高等弁務官事務所(UNHCR ; UN High Commissioner for Refugees)は、ユーゴスラビア外相による犯人の追求を確約したことを受け、活動を再開した。

ILOが新たな人間開発プログラムを始動

 1995年にコペンハーゲンで開催された世界社会開発サミットでのアクションプラン実施のため、国際労働機関(ILO ; International Labour Organization)はイタリア政府から提供された1,500億リラ(750万ドル相当)を基金とした新たな人間開発プログラム・「ウニベルシタス(Universitas)」を始動することを発表した。

WHOが携帯電話の健康への影響調査の必要性を指摘

 世界保健機構(WHO;World Health Organization)は28日に発表した Fact Sheetにおいて、2005年には世界で16億台の携帯電話が利用されるようになると予測し、頭部や頚部に極めて近い場所で電磁波を発生させるため、健康への影響を調査すべきであると勧めている。

「今日の一言」 ―「地上の星」―

 最近、火曜日はできるだけ早く帰って、NHKの番組・「プロジェクトX」を見るようにしています。このシリーズは日本の、特に戦後復興期に産業界の最先端(もしくは最底辺で)努力し、今の日本の礎となった人たちにスポットをあてている番組です。今週は極寒の中、黒部第4ダムの建設に取り組んだ人たちの話でした。
 厳しい自然環境、劣悪な労働環境の中で、しかも短い工期を強いられた現場監督にNHKのアナウンサが尋ねます。
 「当時、正直なところ、できると思っておられましたか?」
現場監督だった方は大要、次のように答えました。
 「できるとかできないとかではありません。やらねばならなかったのです。」
 この言葉を聞いたとき、ふと、この人たちを支えていたのは、「ミッション」の意識ではないかと感じました。国連の活動にもいくつもの「ミッション」があります。通常、「使節団」とか「派遣団」とか訳されることが多いですし、語源もラテン語の「送る(missio)」から来ています。英語の misson には「任務(の遂行)」という意味のほかに「使命」という意味もあります。そして、その「使命」にも、「派遣された者の使命」と「個人が自らに課した使命」の2つの意味があります。
 危険な場所に身を置き任務を果たそうとする意識。最初は「上」からの命令に従っただけなのかも知れませんが、そのことに対し、自らの命を使おうと決めた人たちの強さを感じずにはいられません。
 ちなみに「地上の星」とは、「プロジェクトX」の主題歌(by 中島みゆき)です。

6月30日(金曜日) 文責:Yoshi

コペンハーゲン+5、採択文書で最後の詰め

 国連総会の特別セッション「World Summit for Social Development and Beyond: Achieving Social Development for All in a Globalizing World(仮訳:世界社会開発サミット:国際化が進む世界の全人類のための社会的発展へ)」の最終日を迎えた。世界各国からの参加者は、会議の最後に採択される草稿文書について意見の相違の調整を図っている。5日間にわたり開催されてきたこの会議では、世界経済が人々の生活に与える影響を明らかにし、5年前にコペンハーゲンで開催された世界社会開発サミットでの取り組みを現実のものとする新たな行動の発展で前進を見た。
 しかしながら、発展途上国側がさらなる債務の帳消しや市場へのアクセス、国際金融機関の民主化を強調しているのに対し、先進国側は開発の前提条件として健全な統治を強調し、また、基本的な労働基準への準拠をさらに強化する必要があるとした。一方、各国は2015年までに(1)極度の貧困を抑制し、(2)国の開発政策に保健問題への取り組みを盛り込み、さらに(3)今年ダカールで開催された「Education For All」会議の目標に取り組んでいくことで合意した。

シエラレオネPKOスタッフ、武装集団に襲撃され5名の死傷者

 国連シエラレオネミッション(UNAMSIL)のヨルダン分遣隊は、シエラレオネのMile 91付近をパトロール中、身元不明の武装集団の襲撃を受けて交戦し、1名が死亡、4名が重軽傷を負った。負傷者の内2名は重傷。

安保理、サウジ-イェメンの国境条約批准を歓迎

 安全保障理事会は、サウジアラビアとイェメンが領海線と国境を定める条約を批准したことを歓迎し、これで両国の利益が保護され、友好関係が強化されることに期待を寄せた。

事務総長、ハンガリー公式訪問を終了。バレンベリの記念碑にも

 コフィ・アナン事務総長はハンガリー公式訪問を終えた。同国ではViktor Orban首相や国会議員らと会見し、第二次世界大戦中にナチスドイツから数千名ものハンガリー系ユダヤ人を保護した外交官ラウル・バレンベリ(Raoul Wallenberg)の記念碑も 訪れた。事務総長はバレンベリの記念碑で、「ラウルは紛争や災害の渦中における第3者の役割の重要性を強調した」「犠牲者に希望を与え、彼らを闘争、抵抗、忍耐、証言に駆り立てた彼の仲裁行動は、まさに絶望の眼前にあった」と語った。

UNHCR、東チモール難民の帰還プログラムで2090万ドルを要請

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、西チモールのキャンプ内にいる東チモール難民の帰還を支援するため、今後6カ月間の資金として2090万ドルの援助を要請した。UNHCRは昨年9月にも、1999年9月1日から2000年6月30日までの資金として4530万ドルを要請していた。

依然不安定なチェチェン情勢。UNHCR、避難民の越冬準備計画を発表

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、紛争により依然情勢の不安定なチェチェンで冬を前に大がかりな避難民の帰還が遂げられそうもなく、来る秋と冬に備える計画を発表した。UNHCRのスポークスマンによると、僅かながらチェチェンに帰還する避難民もいるが、イングーシにはまだ推計で17万人もの避難民がいる。

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Updated : 2007/02/19