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Title : May 2000
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5月1日(月曜日) 文責:渡辺

コソボへの安保理代表団が帰米、視察報告書を提出

 コソボ現地視察を終了して安保理代表団8名がニューヨークへ帰還。団長を務めたカリム・チョウドリー(Karim Chowdhury)バングラデシュ国連大使は報告書を安保理へ提出、記者団にもブリィーフィングを行った。
 同大使は、「この様な現地への訪問なくして、国連の直面する課題がいかに巨大なものであるか理解しがたい」と語り、UNMIKがそのような規模と広範な任務にもかかわらず、「非常に優れた仕事」をしているとコメント。また、視察団の示した暴力否定と平和的共存のメッセージは多大な理解と支援を得たが、何度となく話題にのぼった行方不明者と抑留者の問題を挙げ、安保理がこの問題に対処しなければ信頼の維持は不可能、と述べた。

法眼健作事務次長が国連情報委員会においてDPIの新戦略と活動を説明

 国連の情報・コミュニケーション戦略を査定する国連情報委員会 (The UN Committe of Information)が2週間に渡る会期をスタート。法眼健作・広報担当事務次長は、世界の人々に国連の仕事を伝えるための数々の新戦略と活動を説明。

アナン事務総長、スーダンの停戦延長を歓迎

 スーダン政府が7月15日まで停戦延長を宣言したことに関し、アナン事務総長は歓迎の意を表明。又{は4月19日に文民保護と女性や子どもを中心とする数十万人への救援物資輸送を円滑に行うため空爆停止を決定しており、事務総長は、このことにも歓迎の意を示すと共に、全ての関係者が停戦延長を遵守し円滑な救援活動を支援する事を期待した。

アフリカの角における干ばつ対策にWFPの上級職員を調整官に任命

 「アフリカの角における干ばつのための国連地域調整官」(the UN Regional Humanitarian Coordinator for the Drought in the Horn of Africa)として世界食糧計画(WFP)の上級職員Manuel Aranda de Silva氏を任命。アナン事務総長は、即時、同調整官の現地派遣を要請した。4日にローマを発ち、赴任地のエチオピアの首都アディスアベバへと向かう。

コソボの難民・避難民に関する帰還委員会にセルビア人指導者が参加

 先月30日、クシュネル・コソボ事務総長特別代表は、安保理代表団と共に記者会見を行い、難民・避難民の帰還に関する合同委員会 (the Joint Committee on Returns)の設置を発表。この委員会には、同特別代表、Joun Ortuno KFOR指令官、そしてセルビア国民協議会(the Serb National Council)の Artemije主教の3名が委員長として就任し、UNHCR、OSCE、UNMIKの国際警察や各地域のセルビア人指導者の代表等で構成される。

アナン事務総長、ガボンと中央アフリカ共和国へ公式訪問

 アナン事務総長はガボンのLibrevilleへ到着、Omar Bongo大統領と会談。本日は、中央アフリカ共和国のBanguiで、Kolegue首相や各省の閣僚と同国の経済発展やインフラの活性化などに焦点を置き会談。

東西チモールを結ぶ初の国境検問所が開設

 UNTEATの発表によると、東・西ティモールを陸路でつなぐ初の国境検問所がBatugadoに開設。この検問所には、5名の税関・出入国管理官、及び、9名の東ティモール人が職員として配置される。
 また、9日には、東ティモールで郵便業務が開始され、初めての書簡がアナン事務総長とポルトガルの大統領宛に発送された。

ECEの新事務局長に Danuta Hubner 副事務局長が就任

 アナン事務総長は、欧州経済委員会(ECE: Economic Commission of Europe)の新事務局長にDanuta Hubner 副事務局長を任命すると発表。この人事は、現事務局長のYves Berthelot氏が退職するにあたり、7月1日から発効される。

元難民高等弁務官 Poul Hartling 氏死去

 冷戦時代の真っ只中で国連難民高等弁務官を務めた Poul Hartling 氏が週末に逝去。享年85歳。1978年から1985年にかけて難民高等弁務官を務め、1981年には、UNHCRを代表しノーベル賞を受賞。緒方貞子難民高等弁務官は、Hartling氏を「難民につくしたチャンピオン」とその業績を称え、追悼の意を表明した。

5月2日(火曜日) 文責:Jo

安保理と事務総長、シエラレオネPKOに対する攻撃について非難

 安保理とアナン事務総長は、火曜、シエラレオネで起きた革命統一戦線(RUF)の反徒による国連武装解除プロセスへの妨害と文民の拘禁、国際派遣兵への攻撃の事件について強く非難した。

事務総長、アフリカ諸国に情報技術の活用を勧告

 アナン事務総長は、火曜、アフリカ諸国に対して、アフリカ経済をより世界的に競争力を強化するために、新しい情報テクノロジーを開発するよう要請した。

WFP、アフガニスタン干ばつに緊急支援が必要と警告

 世界食糧計画(WFP)は、火曜、緊急人道援助が干ばつに脅かされているアフガニスタン地域の人々を支援するために必要であると声明した。WFPが、同国最悪の被害地域での分配作業を増やすのに18億ドル必要であると、同国国連事務所は訴えている。

安保理、コンゴ民主共和国へのミッション開始

 安保理は、火曜、コンゴ民主共和国(DRC)への派遣任務を開始したと、国連報道官は報じた。同安保理派遣団は、7人の安保理大使から構成され、Holbrookeアメリカ大使が先導する。その他のメンバーは、フランス、マリ、ナミビア、オランダ、チュニジア、イギリスである。訪問の目的は、2月、安保理から権限を付与された(authorized)国連ミッションの完全な動員に必要な諸条件も含めて、ルサカ和平合意の署名者と、同地域に平和をもたらす方法について話し合うこと。

ロンドンで特使と会見のため西サハラ紛争当事者を事務総長が招待

 アナン事務総長は、今月、ロンドンで事務総長個人特使と会談するために西サハラ紛争の当事者を招いた。

コソボのセルビア人の安全な帰還に関する合意署名

 コソボのセルビア人が、安全かつ持続可能に帰還するための手段と方法を検討する「帰還に関する合同委員会(JCR)」が、火曜、グラカニカ(Gracanica)での調印式において、公式に設立された。

東チモールへの帰還者減少:UNHCR

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、火曜、東チモール側の帰還者の困難についての報告が増していった過去一週間に、西チモールからの引き揚げが劇的に減少したことを報じた。

国連/イラク石油食糧交換計画で保留されている契約は、19億5000万ドル相当

 最新の統計によれば、イラクは、国連石油食糧交換計画の下、石油輸出を通じて3250億ドル余りを得たという。12月半ば以来、これは、同計画の下、イラクの総歳入として、57億8900万ドル余りをもたらすことになる。しかし、人道石油セクターで保留されている契約の価値は、19億5000万ドルと算定され、これは、1996年に計画を開始して以来、現在その最高水準に達している。

国連、世界報道の自由の日を祝福

 国連は、平和の文化国際年において、世界中の紛争事態のすべての当事者が、信頼できる情報に対する文民の権利と、それをジャーナリストが「彼らの安全、自由、生命に恐怖を感じることなく」提供する権利を保護するよう勧奨し、5月3日、世界報道の自由の日を祝う。

新しい国連貿易のイニシァティブの利益をアマゾン地域に

 アマゾン地域の国々を支援するよう計画された新しい貿易のイニシァティブは、生物の多様性に基づく産品への関心増大を利用する、と国連貿易開発会議(UNCTAD)は発表した。米国のテッド・ターナー国連基金から17億ドルの財政支援により、三年間のイニシァティブは、貿易と資源の持続可能な活用(例えば、自然観光や、化粧品や薬品目的の植物の活用等)の統合計画に据えられるだろう。メルセデス・ベンツを含む複数の民間部門も既に採用されている。

5月3日(水曜日) 文責:山本

事務総長・安保理はシオラレオネにおける国連要員襲撃を強く非難

 アナン事務総長と安全保障理事会はシオラレオネにおける国連要員の襲撃を強く非難した。
 5月2日から3日にわたり、シオラレオネ中央部の Makeni 及び Magburaka 付近で国連平和維持部隊と革命統一戦線(RUF)の間で衝突が起こり、少なくとも7名が死亡、3名が負傷している。また、国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)の要員を含む約50名がRUF側に捕らえられている模様。

事務総長はカメルーンを公式訪問

 アナン事務総長は4月24日からセネガル・ザンビア・ガボン・中央アフリカ共和国と西アフリカ諸国を公式訪問していたが、3日、その最終訪問地であるカメルーンに到着した。報道陣に対しAIDSに関して「AIDSを取り巻く沈黙を打開しなければならない。沈黙は死("silence is death")だからである。」と語った。

事務総長特使は4日にレバノン政府高官と会見予定

 事務総長特使の Terje Roed-Larsen 氏は4日、レバノン高官と会見し、イスラエル軍のレバノン領土内からの撤退に関して協議する予定。1978年にイスラエルがレバノン南部を占領したことに対し、レバノンの領土保全と、イスラエル軍の撤退を求めた安保理決議第425号・第426号の全面的な履行を確認した。

事務総長はBONUCAの代表を任命

 アナン事務総長は国連中央アフリカ共和国平和構築支援事務所(BONUCA;the United Nations Peace-Building Support Office in the Central African Republic)の代表としてセネガルの Cheikh Tidiane Sy 氏を任命した。
 BONUCAは、国連中央アフリカ共和国ミッション(MINURCA)の活動を引き継いで同国の平和構築、民主的制度の強化、経済復興などを支援するために本年2月に設立された。

UNMIK代表が行方不明者問題を担当する特別代表の任命を要請

 クシュネルUNMIK代表は3日、先月の安保理理事国によるコソボ訪問がコソボにおける抑留者及び行方不明者に関する特別代表の任命の時期を早めることになるだろうという希望を述べた。

少数民族住民代表が帰還プランに同意

 国連コソボ暫定行政機構(UNMIK)で協議が行われていた少数民族系住民の帰還プランに対し、住民代表が合意した。帰還プランは、まずアルバニア系住民代表が少数民族のコミュニティを訪問しての直接対話から始まる。

アフガニスタンで深刻な旱魃

 国連アフガニスタン事務所は3日、同国の旱魃の状況について南東部の都市でかなり深刻な状況であると報告した。この地域では家畜の死亡率が50〜60%にも達しており、特に Kandahar では35万人の住民が浅い井戸で飲料水を確保しているが、この40年で最低の水位となっており、乾いてしまった井戸も多数あり、極めて危険な状況にあると いう。

ヨーロッパ経済は上向きへ

 国連ヨーロッパ経済委員会は今年の経済成長率の予測を発表し、1990年代以降、初めて3%を超えるであろうと報告した。ただしまだ移行期であり、ロシア連邦などの不確定要素を含んだままであるとも付け加えた。

東欧の出生率は2050年までに現在の1/3に低下の恐れ

 国連ヨーロッパ経済委員会は上の記事と同じ報告書("Economic Survey of Europe" for 2000)において、各国の出生率の推移についても予測しており、東ヨーロッパでは2050年までに現在の1/3にまで落ち込むであろうと警告した。1998年からの最新の数値で比較すると西ヨーロッパが1.6人であるのに対し、東ヨーロッパは1.3人である。

喘息罹患率が急上昇中

 世界喘息デー(World Asthma Day)である3日、世界保健機構(WHO)は世界の子どもの間で急激に喘息の罹患率が急上昇している("asthma rates skyrocketing")と警告した。特にオーストラリアで増加しており、子供の4人に1人が罹患している計算になるという。合衆国でもこの15年で倍増しており、ブラジル・コスタリカなどの中南米諸国でも20〜30%の罹患率である。WHOでは関連する団体とともに GINA(the Global Initiative for Asthma)という組織を立ち上げ、喘息の問題に取り組んでいる。

武力紛争におけるメディアの役割が焦点に

 世界報道自由デーである3日、ニューヨークの国連本部で武力紛争におけるメディアの役割に焦点をあてた会合が開催された。アナン事務総長はビデオを通じてメッセージを送り、「真実が戦争の最初の犠牲者であり、ジャーナリストが往々にして文字通りの意味での犠牲者になってしまう。しかしながら、ジャーナリストの自由が我々の自由である。」と語った。

「今日の一言」 出生率?

 9つめの記事に関する数字では、出生率(しゅっしょうりつ;birth rate)という用語が用いられていますが、通常の定義は人口1000人あたりの1年間の新生児の出生数であって、その数値はたとえば統一ドイツで(人口千人あたり)9.7人、フランスで12.6人、低いとされているロシアでも9.2人です。ちなみに日本は9.6人です。このことから出生率(birth rate)は正確な表現ではないように考えられます。訳出していませんが本文中には「女性1人あたりの子供の数(children per woman)」という表現が見られ、これから類推される指標としては合計特殊出生率(total fertility rate;1人の女性が生涯に生む子供の数の平均)が挙げられます。こちらの数値ですとドイツ1.30人・フランス1.63人・ロシア1.35人・日本1.48人と記事に掲載されている数値のレベルに落ち着きます。おそらくこちらの意味ではないかと思います。
 関連する指標として「平均寿命」というのがありますが、これは正確には新生児の平均余命のことです。「日本人の平均寿命が男77歳、女84歳」というのはあくまで今年生まれた子供が平均して何年生きられるかという平均年数のことであって、もっと年齢が上になったら平均余命は短くなってますのでお間違えなく。自分の年齢の平均余命が気になる方は厚生省の発表する簡易生命表をご参照のほどを。

5月4日(木曜日) 文責:阿部

シエラレオネで革命統一戦線が国連職員を拘束し4人が死亡

 シエラレオネで革命統一戦線(RUF:the Revolutionary United Front)のメンバーが約92人の国連職員を拘束し、4人が死亡、8人が負傷している模様。会見したアナン事務総長は、アルジェリア、リベリアなど地域のリーダーたちに接触し、革命統一戦線のFoday Sankohに対し国連職員を解放するよう働きかけるとともに国連シエラレオネミッション(UNAMSIL;The UN Missions in Sierra Leone)の増強を急いでいると表明。

アフガニスタン各勢力が戦闘準備を行なっていることに安保理が懸念を表明

 アフガニスタンのタリバン、統一戦線など各勢力が新たな戦闘に向けて準備を進めているとの報告を受け、国連安保理は、紛争に対して軍事的に解決を図ろうとすることは国の人道状況を悪化させるだけであると、強い懸念を表明。

事務総長特使がイスラエルの撤退に関してレバノン大統領らと会談

 中東に関するアナン事務総長の特使であるTerje Roed Larsenは、来るイスラエルのレバノン領土からの撤退に関して、レバノンのEmile Lahoud大統領及び Salim el-Hoss 首相と会談。同特使は会見で、7月までの撤退完了を確実なものとするための国連の活動について包括的な会談ができたと評価。

国際モザンビーク再建会議が目標の450万ドルを超える誓約を確保

 洪水の被害にあったモザンビークの再建に向けた資金を募るための国際モザンビーク再建会議(the International Reconstruction Conference for Mozambique)は、米国131万ドル、EU60万ドル、英国45万ドル、日本30万ドルなど、目標の450万ドルを超える誓約を確保。

John O'Connor枢機卿の訃報にアナン事務総長が追悼の意を表明

 John O'Connor枢機卿の訃報に接し、アナン事務総長は「彼は世界中の貧しい者、弱者の味方であり、政治は精神的側面を無視するべきではないとの強い信念に基づいて国連を支援してくださった」と追悼の意を表明。同枢機卿は、16年間にわたりニューヨーク大司教を努めた。

5月5日(金曜日) 文責:Yoshi

シエラレオネ:依然300名以上の国連スタッフが拘留

 国連本部の最新報告によると、シエラレオネでおよそ300名の国連スタッフが Revolutionary United Front(RUF)によって身柄を拘束されている。行方不明になっているケニアのPKO要員4名は生存が危ぶまれており、他12名が負傷している模様。
 4日に報告された92名の国連スタッフに加え、国連シエラレオネミッション(UNAMSIL)の分遣隊員およそ208名と国連スタッフ24名がRUFによって拘留された。なお、5日になって、RUFは2日から拘留していた6名の国連スタッフ(ヘリコプタークルー4名と文民スタッフ2名)を解放し、身柄はフリータウンで無事保護された。

安保理、コンゴ-キンシャサ東部での紛争再発を非難

 国連安全保障理事会は、コンゴ民主共和国(DRC;コンゴ-キンシャサ)東部でウガンダとルワンダの武力衝突が再発したことを厳しく非難し、紛争当事者へ戦闘の即時中止と昨年の停戦合意(ルサカ協定)への再度の取り組みを要請した。

事務総長、レバノンでの戦闘中止を要請

 コフィ・アナン事務総長は、レバノンでの武力衝突の激化により、レバノン人女性2名を初め、一般市民に死傷者が出ていることに遺憾の意を示した。また事務総長は、紛争当事者へ戦闘の停止と一般市民および公共インフラへの攻撃中止を呼びかけた。

世界人種差別撤廃会議、開催日程決定

 「World Conference Against Racism(仮訳:世界人種差別撤廃会議)」が明年8月31日〜9月7日に南アフリカで開催されることに決定した。メアリー・ロビンソン人権高等弁務官が、この会議の事務局長(Secretary-General)となる。同会議のテーマは次の5つ。

  1. 現代の人種差別の要因と形態
  2. 人種差別の犠牲者
  3. 不寛容の防止と根絶の手段
  4. あらゆる次元での救済策と救済の要請手段
  5. UNの適切なメカニズム強化を含む、完全かつ実質的な平等の実現への戦略

アフガン:停戦でポリオ予防接種キャンペーンが進展

 アフガニスタンの国連事務局は、紛争当事者の停戦により、ポリオ(小児麻痺)の予防接種件数が記録的数に達する見込みを発表した。

ユニセフ、アフリカ東部への緊急支援を要請

 国連児童基金(ユニセフ)は、アフリカ東部での洪水の被災者向けに国際社会へ継続的支援を要請し、子ども達が今夏生きのびていくのに数百万ドルを要すると警告した。またユニセフによると、エチオピアに加え、ジプチ、エリトリア、ケニア、ソマリア、スーダンでも危機的状況にさらされており、医療品、水、食糧の緊急支援を必要としているという。

アフリカ保健相会議、HIV/AIDS対策の協議へ

 アフリカ統一機構(OAU)保健相会議が、5月7〜9日にブルキナファソの首都ワガドゥグで開催される。この会議ではアフリカ各国の政府代表が、アフリカ大陸で蔓延するHIV/AIDSに対する果敢な取り組みを提唱する。また、資源の制約内でアフリカのニーズに見合う戦略的アプローチを決め、さらに、財源の確保と国際協力を強化する戦略を採択することになる。HIV感染者はアフリカに推計で2330万人おり、全世界の3360万人の内、ほぼ7割がサブサハランアフリカ地域(アフリカのサハラ砂漠以南の地域)にいるという。

アジア太平洋地域の発展途上国向けに貿易研修プログラム

 国連は8日より3週間にわたり、アジア太平洋地域の発展途上国がより有利に国際商取引へ参加できるよう支援する研修プログラムを打ち出す。とくに17カ国政府の中堅職員を対象とするこのプログラムは、アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)と世界貿易機関(WTO)が共同で企画し、デンマーク政府が資金をバックアップしている。

今日の一言

 最近、大阪に住む友人より、「6月下旬に日本では衆議院の解散総選挙が行われます。この選挙から、比例区に限り海外に在住で日本国籍を持つ人々に投票の権利が与えられるという記事を読んで、連絡しました」という内容の電子メールを受け取りました。この件は以前より知っていたのですが、海外生活が長くなり、正直なところ、政治へ参加する姿勢が疎くなっている自分を恥じる思いがしました。
 海外在住のSUN読者も多数いらっしゃると思います。海外在住者が投票するには、日本の役所で転出届を、在住地の大使館や領事館で在留届と有権者登録届を提出する必要があり、おそらく代理手続きも可能だと思います。日本政府側での手続き処理に時間がかかり、いまから6月の衆院戦に間に合うか微妙なところですが、まず自らの政治参加というアクションがあってこそ、国連を云々する価値もあるような気がします。

5月8日(月曜日) 文責:渡辺

アナン事務総長、RUF指導者に敵対行為の即時停止を要求

 アナン事務総長は、悪化するシエラレオネの状況に関し「非常に憂慮している」との声明を発表。革命統一戦線(RUF:the Revolutionary United Front)の指導者 Foday Sankoh に対し「即時敵対行為の停止」を求めた。また、状況安定化の必要性から即応軍の必要性を強調した。
 アナン事務総長の報道声明:(http://www.un.org/News/Press/docs/2000/20000508.sgsm7381.doc.html)

WFPシエラレオネの状況悪化のため人道支援を一部で停止

 世界食糧計画(WFP)は、シエラレオネの状況悪化を理由に主要部での緊急人道支援を停止せざるおえなくなった、と発表。

アナン事務総長、タジキスタン監視団の最終報告書を発表

 国連タジキスタン監視団(UNMOT: UN Mission of Observers in Tajikistan)が5月15日で任務を終了するにあたり、アナン事務総長が最終報告を発表。内戦後、7年間に渡る難しい時期を平和の構築と再統合へ導いたとして、同監視団を「成功と評価できる」との見解を示した。
 今後も、国内の状況や隣国のアフガニスタンなどの関係などから、再び不安定化することも考えられるため、軍事関連機関はタジキスタン政府外で運営が続けられる。さらに紛争後の平和構築を推進する新たな機関を設置する可能性を検討し、改めて安保理に報告する予定。

持続可能開発委員会が第8会期を終了、2002年の地球サミット開催へ原則合意

 6日朝、持続可能開発委員会(CSD: UN Commission on Sustainable Development)が第8会期を終了。CSD議長を務めた Juan Mayr Maldonado コロンビア環境大臣は、今期の最大の成果は、2002年に開催予定の「リオ+10」地球サミットにむけての種が植えられたこと、と語った。サミットに関する最終的な決定は国連総会に託される。

イスラエル撤退問題に関し、事務総長特使がシリア外相と会談

 中東に関する事務総長の特使であるTerje Roed Larsenは、Faroq al-Shar'aシリア外相と会談。イスラエルのレバノン撤退に関してLarsen 特使は、全ての関係者からの協力が不可欠と強調、シリア外相の協力を確認した。

「イスタンブール+5」へ向けて準備会議を開催

 2001年6月に開催予定の、都市化に関する特別総会「イスタンブール+5」に向けて、初の準備会議がナイロビのハビタット本部で開催された。

国連難民高等弁務官事務所の資金不足が過去10年で最悪

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、主要支援国に書簡で現金不足の状況を説明。過去10年来最低の状況であり、今年度分で1億5千万ドルの不足のためこのままでは数件の難民支援計画の凍結は避けがたい、として支援金増加を訴えた。

元KLA司令官が出勤途中に銃殺

 元コソボ解放軍(KLA)の司令官で現在 Prizren 地域の環境・安全局長の Ekrem Rexha氏が出勤途中に銃で撃たれ死亡した。UNMIKの警察が現在容疑者の調査に入った。

欧州連合はUNMIKの旅行文書を法的に有効と認めるよう加盟国に奨励

 UNMIKは、有効なユーゴスラビアの旅券を持たないコソボ住民に対して、7月末から8月初旬に旅行文書の発行を開始する。これに対して欧州連合は加盟国に対し各国のビザ事情を考慮した上、UNMIKの旅行文書を法的に有効と認めるように奨励した。

「塩に関する第8回世界シンポジウム」がハーグで開催

 「塩に関する第8回世界シンポジウム」がハーグで開催され、ベラミー・ユニセフ事務局長が開会式典で演説。ヨード欠乏により10%知能発達が遅れるとされており、この対策としてのヨード塩の活用について言及。現在はヨード塩の普及に より、毎年8500万新生児が学習能力の低下を免れている、と述べた。

5月9日(火曜日) 文責:Jo

シエラレオネ危機沈静化には、PKO要員増加が必須:事務総長

 シエラレオネの危機的事態について、アナン事務総長は今朝、国連本部ビルに入る際、記者団に対して、「国連部隊を強化し、決められた兵力数を早急に満たし、シエラレオネの情勢を沈静化する努力を続けることが重要である」と述べた。
 国連スポークスマンによれば、火曜、米国がバングラデシュ部隊を支援し、現地に空輸すると申し出たことにより、安保理が決めた兵力1万1,100人の達成が早まるであろう。ヨルダンおよびインドの部隊も、同様の支援を受けることができれば、一週間以内に展開が可能である。一方、事務総長は現在、緊急対応部隊派遣の可能性について、数多くの国々と接触しているが、これまでに兵力派遣を申し出た国はひとつもない。
 UNASIL: http://www.un.org/Depts/dpko/unamsil/body_unamsil.htm

数百人のシエラレオネ難民がギニアに到着

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、シエラレオネにおける反政府勢力と政府軍の間の緊張が高まるなか、過去数日間に、同国から250人を超える人々が陸路および海路でギニアに流入した。
 UNHCR: http://www.unhcr.ch/news/news.htm

アナン事務総長、スリランカ紛争の政治的解決の必要性強調

 アナン事務総長は、スリランカで最近の紛争拡大の影響により人道状況が悪化する可能性に憂慮を表明するとともに、すべての当事者に対して、一般市民の生命を危険に晒さないよう促した。さらに、事務総長は、スリランカにおける紛争の政治的解決の必要性を指摘し、ノルウェーがそうした解決の促進への寄与を申し出たことに歓迎の意を表明した。

西ティモールから東ティモールへ難民帰還

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、インドネシア支持派の監督下にあった、西ティモール難民キャンプで、民兵指導者たちが難民たちに帰還を呼びかけ始めたのを受け、本日、200人が東ティモールに向けて出発した。
 UNHCR: http://www.unhcr.ch/news/news.htm

UNHCRによるジブチのエチオピア難民の帰還計画完了

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、過去一週間で、1,700人以上の難民をジブチからエチオピアに輸送。これにより、メンギスツ政権が崩壊した1991年より前にエチオピアの内紛や飢餓を逃れて、ジブチに流入していた難民たちの自発的帰還計画が完了した(UNHCR発表)。
 UNHCR: http://www.unhcr.ch/news/news.htm

安保理、コンゴ民主共和国に関するルワンダ・ウガンダ協定について非公開協議

 コンゴ民主共和国の情勢について、安保理が非公開協議。その後、安保理議長は報道声明を発表し、ウガンダ・ルワンダ両国がコンゴ民主共和国東部のキサンガニからの撤退を決めたことについて、各理事国が支持を表明した、と明らかにした。報道声明によれば、各理事国はまた、国連がキサンガニにおけるプレゼンスを強化する意向であることを歓迎。しかし、一方、各国は、キサンガニで両国軍隊の戦闘が再燃しているとの報告に憂慮を示すとともに、この敵対行為の即時停止を求めた。

安保理、ボスニア和平の進展について公開ブリーフィング

 ボスニア・ヘルツェゴビナに関する和平合意実施のための国連高等代表 Wolfgang Petritsch 氏が、安保理に対して、ボスニア情勢に関する公開ブリーフィングを行った。同氏は、同国経済が引き続き困難に直面している点を指摘しながらも、地方選挙が4月8日に平和的に実施されたことにより、同国の多元化が進展したことを指摘した。そして、「トンネルの終わりに光がある」と述べた。
 SC/6854:http://www.un.org/News/Press/docs/2000/20000509.sc6854.doc.html

ヨーロッパ・デーを国連が祝福

 「ヨーロッパ・デー」。ポルトガルと欧州委員会が主催した記念会議において、アナン事務総長は、シューマン宣言においてヨーロッパ統合の概念が描かれてから50年後、この考えは現実となり、ヨーロッパは平和に、そして、かつてないほど豊かになった、と述べた。
 SG/SM/7386:http://www.un.org/News/Press/docs/2000/20000509.sgsm7386.doc.html

国連人権委員会特別報告者、アフガン紛争両当事者に停戦勧告

 人権委員会が任命した、アフガニスタン情勢に関する特別報告者 Kamal Hossain 氏は声明を発表し、安保理や総会による度重なる停戦要求にもかかわらず、アフガニスタン内戦の両当事者が軍事攻撃の準備を行っているとされることについて、憂慮を表明するとともに、両当事者に対して、武力紛争の再開や人権侵害を回避するよう求めた。

国連パレスチナ難民支援の50年、展示会開催

 月曜日、「国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)とパレスチナ難民50年間」と題する写真展示(5月末まで)が、国連本部ではじまった。アナン事務総長は、開幕式典での演説において、現在300万人を超えるパレスチナ難民の問題が早急に解決されるよう熱い希望を表明するとともに、そのプロセスにおいて、国連が自身の役割を果たす用意があると述べた。
 UNRWA:http://www.un.org/unrwa/exhib/index.htm
 SG/SM/7384(事務総長演説):http://www.un.org/News/Press/docs/2000/20000509.sgsm7384.doc.html

5月10日(水曜日) 文責:山本

シエラレオネの平和維持部隊を増強へ

 シエラレオネでは政府と革命統一戦線(RUF;Revolutionary United Front)間の軍事的緊張状態の高まりを受けて、国連は国連シエラレオネミッション(UNAMSIL;The UN Missions in Sierra Leone)の最大11,000人までの増強の検討をしている。また5月末までにはバングラデシュ・インド・ヨルダンの後方支援部隊が現地に派遣される模様である。

UNICEFは子どもの兵士徴用の危惧を表明

 ユニセフは10日、現在のシオラレオネの情勢により子どもの兵士徴用の危険性を警告し、当事者に対して子どもの兵士徴用禁止を要請した。ユニセフによれば19年にわたる内戦で約5000人の子どもが戦闘員として使われ、他に数千人の子どもが軍の食糧係・荷物運搬・性的奴隷として誘拐されたという。

安保理は中央アフリカ共和国の平和増進への努力について協議

 安全保障理事会の理事国は10日、中央アフリカ共和国における平和を増進させるための重要な段階にさしかかっており、国際社会による継続的な支援の重要性を強調した。また15日・16日の両日にわたってニューヨークで開催される中央アフリカ共和国の治安と開発に関する特別会議への支援を表明した。この特別会議は安保理決議第1271号にしたがって中央アフリカ共和国政府を支援するための資金提供国を促すためのものである。

総会はミレニアム・サミットの運営計画を決定

 国連総会は10日、来る9月6日〜8日に開催される「ミレニアム・サミット」の準備のために会議の形式や構造を決定する決議を採択した。この決議は全体会議での演説者やフォーラムを形成する円卓会議の運営などを定めたもの。

アフガニスタンで紛争中の勢力間で捕虜交換の合意

 アフガニスタンで紛争中のタリバンと統一戦線が戦争捕虜の包括的交換に関する合意に達した。

KTCはセルビアのコソボ人拘留者の無条件引渡しを要請

 コソボ暫定協議会(KTC)はセルビアの刑務所・拘置所にいる全てのコソボ人拘留者を無条件で国連コソボ暫定行政機構(UNMIK)に引き渡すことと、紛争下で行方不明となったコソボ人に関する全情報を提供することを旧ユーゴスラビア共和国連邦当局に要請した。一方で、国連に抑留者及び行方不明者に関する特使の任命を要請した。

イラク原油限定輸出プログラムの最新の成果を発表

 国連イラクプログラム室はイラク原油限定輸出プログラム(oil-for-food programme)に関する最新の数値を発表。先週のイラクの収益は約3億4,000万ドルであり、昨年の12月中旬からの総額は61億7,200万ドル。一方、人道救援物資も定期的にイラクに届いている。

市長国際フォーラムで「地方自治のための国際憲章」支援を宣言

 今週、国連人間居住センター(ハビタット)本部のあるナイロビに世界各国から約700の自治体の代表が集まって開催されている、「都市に関する世界会議」(仮訳;World Conference on Cities)の準備会合で「地方自治のための国際憲章」(仮訳;the World Charter for Local Self-Government)支援を宣言した。「都市に関する世界会議」は2001年6月に国連総会の特別総会として開催される予定である。

「今日の一言」 ―人間・この狂暴なるもの―

 この国連のニュースのページでは連日、シオラレオネの危機的な状況が報じられています。また日本国内では最近、容易に人を傷つける事件が続発しています。
 人が人を攻撃する理由として社会心理学的には

  1. 攻撃本能や死の本能が攻撃動機を生み攻撃行動に走るとする内的衝動説(S.フロイトやK.コンラートらが主張)
  2. 欲求不満など不快な事象が蓄積して攻撃動機を生み攻撃行動に走るとする情動発散説(L.バーコビッツらが主張)
  3. 社会による学習によって攻撃を喚起するとする社会機能説(G.R.パターソンらが主張)

が提唱されています。(1)は「人間とは攻撃する本能を持つ」と考える立場、(2)は「不断に不快な状況を強いられるといつかキレる」と考える立場、(3)は攻撃をすることにより、自分の置かれた状況を変化させるために行うと考える立場です。最近の日本国内での報道を見る限り、このうちの(2)の立場で説明をしようとしているように見うけられます。
 この背景に見え隠れするのは(1)は人間の性悪説、(2)は性善説です。(3)はちょっと微妙で、人間をかなり機能化して見ているフシがあります。(1)を強調すると、「人間はどうしようもないのだ」という結論になるし、(2)(3)を強調すると「社会が悪いんだ」となってしまうのです。まあ、それはそれでわかったような説明はなされるんですが、「だからどうしろって言うの?」って聞きたくなってしまいます。
 このような事態に対して、最近、「何が悪いのか?」という問題の立て方そのものが的外れなのではないかという気がしています。「真犯人」「諸悪の根源」はこれだ!と言っても、それさえ除けば再発しないのかというとそんなことはないからです。
 問題の構造自体を「ずらす」(ガルトゥングの言う"transcend"する)ことが重要なのではないかと思いはじめている昨今です。

5月11日(木曜日) 文責:阿部

シエラレオネ情勢について安保理が公開討論を開催

 アナン事務総長は、シエラレオネ情勢について記者団の質問に応え、国際社会がシエラレオネで失敗すれば、アフリカ大陸における広範な努力に深刻な影響を及ぼすだろうと警告。
 また、ヨルダン、インド、バングラデシュからの追加的部隊をシエラレオネに派遣する努力を続けており、カナダ、オランダ、ロシア、米国との間で当該部隊の空輸支援に向けた準備を進めていると指摘。
 安保理は、午後8時からシエラレオネに関する公開討議を開催し、同日にシエラレオネからニューヨークに戻ったBernard Miyet平和維持活動担当事務次長から意見を求める予定。

安保理がアブハジアの紛争当事者に敵対行為の停止を要請

 安保理は議長声明を発表し、グルジア共和国内のアブハジア自治共和国における紛争の両当事者が、和平合意に署名し、敵対行為を停止するとともに難民帰還と経済回復に努めるよう要請。

安保理代表団によるコソボ訪問を受けて安保理が公開討論

 4月27日から3日間の安保理代表団によるコソボ訪問を受けて、安保理が公開討論を開催。団長を務めた Anwarul Karim Chowdhuryバングラデシュ大使は、コソボ訪問に関する報告書を提出するとともに、コソボ情勢は極度に複雑であり、毎日が新しい挑戦あるいは以前に解決した問題の再燃の連続であると指摘。

キプロス間接交渉再開の日程延期が決定

 アナン事務総長のイニシアティブで昨年12月に開始され、1月31日から2月8日までジュネーブで交渉が行なわれたキプロス間接交渉(the proximity talks on Cyprus)は、5月23日に再開される予定であったが、交渉当事者の一人であるGlafkos Clerides氏が外科手術を受けたことから、その回復まで延期されることが決定。

西アフリカ諸国経済共同体閣僚会議が子どものための「休戦週間」に合意

 西アフリカ地域訪問から戻ったOlara Otunnu子どもと武力紛争担当事務総長特別代表(UN Under-Secretary-General and Special Representative for Children and Armed Conflict)が国連本部で会見し、4月27日、28日の両日にわたり開催された西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS:the Economic Community of West African States)外務・国防担当閣僚会議において、西アフリカ諸国が、戦争による被害を受ける子どもたちのため、年次の「休戦週間」"Week of Truce"をつくることに合意したと発表し、この期間中に子どもたちへのワクチン投与や登録その他の人道活動を実施すると表明。

エイズ国連共同プログラムが安価な治療の提供について製薬企業との対話を開始

 エイズ国連共同プログラム(UNAIDS:the Joint UN Programme on HIV/AIDS)は、開発途上国において人々がエイズ治療をより容易かつ安価に受けられるようにするため、主要製薬企業との対話を開始したと発表。Boehringer Ingelheim、Bristol-Myers Squibb、Glaxo Wellcome、Merck &Co., Inc及びF. Hoffmann-La Rocheの各社が意欲を表明している。

国連食糧農業機関が近東及び南アジアの深刻な干ばつの更なる悪化を警告

 国連食糧農業機関(FAO:the UN Food and Agriculture Organization)は、近東及び南アジアの国において、深刻な干ばつが発生し、穀物や家畜への壊滅的打撃がみられるが、今後更に人々の生命にも危険が及ぶ事態になっていく可能性があると警告。

「今日の一言」  − 国連とビジネス −

 今日のニュースの中に、国連が安価なエイズ治療薬の途上国への提供について主要製薬企業5社と対話を開始したとありますが、ガリ前事務総長からアナン氏が国連事務総長を引き継いでから、国連とビジネスとの関係が明らかに変化してきているように感じられます。
 先日、聖教新聞に掲載された戦略国際問題研究所(CSIS)の渡部恒雄氏の寄稿文「国連ミレニアム報告書の米国へのメッセージ」( http://www.seikyo.org/article94.html)でも、アナン事務総長が同報告書の中で、IT革命やオープンなビジネス、そして世界貿易を否定的に捉えず、むしろ貧困の撲滅に資するものであると積極的に位置付けている点を指摘しています。
 「海底から宇宙まで、網羅しようとしたのが過去50年の国連だった。今後は国連でないと出来ないことをはっきりさせ、切り捨てるところは切り捨てる。(国連改革のような)組織論ではなく(国連の)ミッションを問うべきだ。(とくに重要な国連の)ミッションは安全保障だ」
 これは、昨年年末の日経新聞(12/26付)に掲載された緒方難民高等弁務官の言葉ですが、国連が直接手がける仕事を安全保障に集中させ、その他の分野はビジネスとの提携を進め選択的に取り扱う…。企業の専売特許と考えられてきた「選択と集中」という原理が国連の仕事の仕方にも大きな変更を迫っているように思われます。

5月12日(金曜日) 文責:Yoshi

国連、シエラレオネでPKOを強化。戦況はやや穏やかに

 シエラレオネでの緊張緩和が報告される一方で、国連は新たに同国における平和維持活動(PKO)の強化を図った。コフィ・アナン事務総長は、「状況は比較的穏やかなようだ。引き続き安定化に向け努力し、平和維持部隊を強化する」、「状況をさらに沈静化させ、さらに前進が図れると非常に期待している」と語った。

事務総長、エチオピア-エリトリア間の紛争再発を危惧

 アナン事務総長は、エチオピア-エリトリア間で再発した大規模な戦闘に対し「深い悲嘆」を表明し、両国へ戦闘の即時停止と平和的解決へ向けた再交渉を要請した。事務総長のスポークスマンによると、事務総長は「両国間の不一致が多大な生命の損失を出していることを何を持ってしても正当化することは出来ない」と強調し、さらに、この戦闘の再発が両国のひいてはアフリカの角全体の人道状況をさらに悪化させると危惧を表明した。

安保理、タジク和平の進展を歓迎

 安全保障理事会は、国連主導で1997年に調印された「タジキスタンにおける和平及び国民和解の設立に関する一般協定」の主要条項についてタジキスタンで成功を収めたことを歓迎した。安保理は「今回の進展は、民主的、経済的、社会的発展への展望と共に、この和平協定のさらなる強化を促すものだ」と期待し、同時に、紛争後の国際社会による支援の重要性を強調した。
 タジキスタン内戦は、ソ連崩壊に続いて独立した翌年の1992年に勃発。推定で5万人が死亡し、およそ100万人の難民および国内避難民を出した。93年に事務総長特別代表が同国政府と統一反政府勢力(UTO)の調停を開始。翌94年に停戦合意、97年に和平協定が調印された。この和平協定では、新たに実施される選挙のもと立法、行政、安全保障の環境整備に向け、それまでの移行期間を設けている。

事務総長、インドネシア・アチェ特別州で問題解決への進展を歓迎

 アナン事務総長は、インドネシア政府と独立アチェ運動(GAM;Gerakan Aceh Merdeka)がアチェ特別州北西部での問題解決に向け“重要な第1ステップ”に進んだことを歓迎した。同氏のスポークスマンによると、事務総長はインドネシアとGAMがアチェ特別州の厳しい人道状況や緊張の緩和や暴力の集結をねらい、「Joint Understanding on Humanitarian Pause for Aceh」を締結したことを歓迎した。

WHO、スリランカ市民の健康状況について警告

 世界保健機関(WHO)は、紛争下にあるスリランカ北部の市民の健康状態について警告を発した。WHOによると、物資の供給不足のため、国際赤十字委員会(ICRC)や国境なき医師団(MSF)の活動や、政府の各種ヘルスケアプログラムが機能しなくなっているという。

障害者プログラムへの功績でハンガリーに表彰

 アナン事務総長は、2000年度「Franklin Delano Roosevelt International Disability Award」の受賞式典で、身体障害者に対する差別なき社会建設に向けたイニシアチブを称えハンガリー政府を表彰した。事務総長は、ハンガリー政府が障害を持つ人々への気遣いや便宜を図るため「人権の見地から」法整備をすすめ、各国への模範を示したと称え、一方では、世界の障害者の8割が発展途上国におり、依然として多くの障害者が十分なサービスを利用できない状況にあると指摘した。
 この賞は国連総会が1982年に全会一致で採択した「障害者に関する世界行動計画(World Programme of Action Concerning Disabled Persons)」が奨励し、毎年、障害を持つ市民の完全な参加を目標に功績のあった国に授与されている。この賞の名に冠されている米国のフランクリン・ルーズベルト元大統領は、39歳の時にポリオに冒され、補助なしでは歩行できなくなった。この賞は1995年にWorld Committee on Disabilityと非営利団体のFranklin and Eleanor Roosevelt Instituteによって設置され、受賞国には障害者プログラムへの助成金として5万ドルも与えられる。

今日の一言

 小渕前首相のご冥福を心よりお祈りいたします。私は自民党の支持者ではないのですが、個人的に、小渕前首相は近年希にみる優れた(あるいは優しい)政治家だったのではないかと勝手に思っています。格好悪いとか、運動神経ゼロだとか、なにかと不人気だった小渕さんですが、あえて内外?の批判を恐れずに言うと、良いと思われることは何でもする、そのための自自公連立で何故悪いという姿勢が好感もてました。とくに、セオリー通りの金利引き下げや減税、橋本政権の“なんとか構造改革?”が効果を生まない状況で、「2000年だから2000円札」というアイデア振りは好きですね。経済学的な根拠はないかもしれませんが、この新札発行って案外と消費の拡大に寄与するのではないかと期待してます。デザインにも沖縄へ対する配慮が伺えますし。そう言えば、7月のサミットの沖縄開催を決めたのも同氏でした。それから国連関係で言えば、外相時代に対人地雷禁止条約の批准を積極的に推進してたことも思い起こされます。ああ、選挙前に、小選挙区制でタダでさえも自民優勢だというのに、こんなに誉めてしまっていいのだろうか?しかし、“平成のソクラテス”(と言ったら故人を誉めすぎ?けなしすぎ?でしょうか?)を失った日本は今後どうなってしまうのでしょう?そういえば「平成」の色紙を持ってたのも小渕さんでしたね。

5月15日(月曜日) 文責:渡辺

RUFが拘束していた157名のPKO要員を解放

 革命統一戦線(RUF:the Revolutionary United Front)に拘束されていたPKO要員157名が解放された事に関し、アナン事務総長は歓迎の意を表明。引き続き強化策を押し進め、和平プロセスを継続させる、とのべた。
 また、Eckhard報道官は、実数は未確認だが、ザンビア人を中心とする139名は解放後リベリアにおり、フリータウンへの移動待ちの状態で、別の18名は週末に解放され、GeimaからKailahunの本拠地へ移動した、としている。
 PKO担当事務次長声明:
 http://www.un.org/News/briefings/docs/2000/20000515.miyetbrf.doc.html

エチオピア、干ばつによる食糧難で飢餓と栄養不足に

 世界食糧計画(WFP)は、干ばつが続くエチオピアの家畜被害状況とその影響について声明を発表。3年間ほとんど雨がふっていない南部と東部を中心に約300万頭に上る家畜が死んでおり、数百万の人々が飢餓・栄養不足の状態に陥っている。「牛乳の不足による子どもへの影響が最大の被害」と懸念している。
 世界食糧計画(FAO): http://www.fao.org/

ポリオ根絶キャンペーン順調に進行

 ユニセフ、世界保健機関(WHO)、ロータリー・インターナショナル、米国疫病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention)の4団体は、ポリオ根絶キャンペーンに関する声明を発表。2005年の根絶に向けて順調な進展を見せており、本年末までに190以上の国々・地域へのポリオ感染を阻止する、との見解を示している。
 WHOによると、このイニシアチブが1998年に開始されてより、ポリオ感染者が95%が減少したとのこと。しかしながら、サハラ以南のアフリカ、インドの一部、バングラデシュ、ナイジェリア、パキスタンなどにウイルスが広く分布している。
 ユニセフ・関連ニュース:http://www.unicef.org/newsline/00pr40.htm
 WHOプレス・リリース:http://www.who.int/inf-pr-2000/en/pr2000-33.html
 CDCウェブサイト:http://www.cdc.gov/

国際家族デーを記念し、アナン事務総長が家族の重要性を強調

 5月15日の国際家族デー(International Day of Families)を記念し、アナン事務総長が声明を発表。家族の中で大人も子供も、平等観、寛容性、責任の共有を学ぶ。そして、家族の中で各個人−なかんずく子どもたちが育まれ支えられていく自然な場所を提供している、と述べた。
 また、家族が発展の源泉であると共に、その発展の恩恵を受けるのもまた家族に他ならない、としている。今年のテーマは「家族:開発と社会発展の主体者かつ恩恵を受けるもの」(仮訳Families: agents and beneficiaries of development and social progress)。

UNSMAテヘランに連絡事務所開設

 国連アフガニスタン特別ミッション(UNSMA: UN Special Mission to Afghanistan)がイランのテヘランに連絡事務所を開設。14日の開所式でアフガニスタン担当のVendrell事務総長個人代表は、20年続いているアフガン紛争解決への国連の意志を再度確認した。

アナン事務総長・グリラブ総会議長、小渕前首相に哀悼の意を表明

 14日の小渕前首相の訃報を受け、アナン事務総長とグリラブ総会議長が哀悼の意を表明。重要な国際問題解決に全力を尽くした国連の真の友人として別れを惜しんだ。

ルワンダで活動のジャーナリスト、国際刑事裁判所で罪状を認める

 1994年にルワンダで活動していたジャーナリストのGeorges Ruggiu 氏の罪状認否がルワンダ国際刑事裁判所で行われた。Ruggiu氏は1994年4月の時点で国営のラジオ局に勤務し、ツチ族大量虐殺を扇動したとされいる。最初は否認していたが、自分の犯した罪とその影響の重さを反省し、罪状を認めた。検察側は20年の禁固刑を求刑している。

5月16日(火曜日) 文責:Jo

新しいPKO要員がシエラレオネに到着・解放されたPKO要員が帰還

 シエラレオネの反政府勢力革命統一戦線(RUF)により拘束され、このたび解放された国連平和維持要員139人のうち25人が、リベリアのフォヤから、同様に解放された国連要員15人がすでに待機しているモンロビアに入った。この後、シエラレオネの首都フリータウンへと戻る予定。一方、UNAMSIL強化の一環として、インド部隊約150人がフリータウンに入った。明日には、さらに600人が加わる予定である。
 UNAMSIL: http://www.un.org/Depts/dpko/unamsil/body_unamsil.htm

予算委員会でPKO経費分担について討議

 総会第5委員会において、国連平和維持活動の経費分担の問題に関する討論が行われた。本日は、米国、ポルトガル(EU代表)、ナイジェリアなどの国連大使15人が演説。明日は、30人以上が討論に加わる予定。
 討議のPress Release:http://www.un.org/News/Press/docs/2000/20000516.gaab3371.doc.html
 米国大使の見解:http://www.un.int/usa/00_062.htm
 EU代表の見解:http://www.un.int/portugal/ga5c10
ナイジェリア大使の見解:http://www.g77.org/Speeches/051600.htm

タジキスタンの安定維持には国際的支援が必要:国連特使

 タジキスタン事務総長特別代表Ivo Petrov氏は国連本部で記者会見し、国連タジキスタン監視団(UNMOT)について、「国連平和維持活動のサクセス・ストーリー」と考えられるべきものである、と述べた。そして成功の要因として、敵対行為が発生した当初からの国連の関与、近隣8カ国の強力な支持、対話を通じて対立の解決をはかろうとするタジキスタン両当事者の政治的意思の3つをあげた。一方、同国がその安定を確保するためには、経済支援が必要となる、と指摘した。
 記者会見要約:http://www.un.org/News/briefings/docs/2000/20000516.tajikbrf.doc.html

ユニセフ、スリランカ紛争で子どもの保護を訴え

 ユニセフ事務局長は声明を発表し、スリランカのすべての紛争当事者に対して、若者を「平和の地帯」として扱い、子ども兵士の使用を止めるよう訴えた。
 ユニセフ:http://www.unicef.org/
 事務局長のステイトメント:http://www.unicef.org/newsline/00pr41.htm

中央アフリカ共和国の安全・開発に3300万ドルを拠出誓約

 中央アフリカ共和国に関する特別会議(国連、国連開発計画(UNDP)、ドイツ政府共催)が、国連本部で行われた2日間の会期を終了。同会議において、計3,300万ドルの拠出誓約が行われた。同会議は、防衛治安部隊の再編成、軍事要員の武装解除・再統合に関して、中央アフリカ共和国の政府プログラムを支援すべく、ドナー援助を動員することを目的に開催された。

東ティモールで国連ミッションがテレビ放送開始

 国連東ティモール暫定行政機構(UNTEAT)、ディリで初のテレビ放送。新設のテレビ局である“Televisao UNTEAT”による放送で、内容は、特集、インタビュー、エンターテイメントなどを組み込んだ一時間番組。

マーシャル諸島で国連非植民地化セミナー開催

 国連(非植民地化委員会)は、残る17の非自治地域の非植民地化プロセスに対する積極的関与の継続の一環として、マーシャル諸島で地域セミナー(2日間)を開始。

ビル・ゲイツ財団、ギニアの寄生虫病根絶のため2800万ドルを寄付

 ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、メジナ虫症根絶など、世界の保健衛生改善をめざして、総額2,850万ドルの寄付を行う旨発表した。
 WHO:http://www.who.int/inf-pr-2000/en/pr2000-34.html

コソボで国連要員殺害

 コソボにおいて、先週から行方不明となっていたUNMIK要員が、Rimaniste村で死体で発見された。同要員はPetar Topoljski氏(セルビア人、25歳)。クシュネル事務総長特別代表は、セルビア人職員に対する襲撃を強く非難し、犯人を裁判にかけるために全力を尽くす、と述べた。

5月17日(水曜日) 文責:山本

安保理、コンゴ民主共和国の調査報告書を討議

 安全保障理事会では17日、先週に代表としてコンゴ民主共和国を訪問していた7理事国の派遣団(団長:Richard Holbrooke 米大使)の報告を受け、同国の状況に関して討議し、同国に関する安全保障理事会の決定がシオラレオネの情勢の影響を受けるべきでないと表明した。席上ホルブルック米大使は「シオラレオネがアフリカのたとえではない。アフリカは世界の他の地域と同様に多彩であり、シオラレオネにおけるロマ合意の破綻はアフリカ全土で見られる現象だとするのは、皮相的な知識による過ちだ。」と語った。

解放された国連要員が帰還

 シオラレオネで今月初めに反政府組織・革命統一戦線(RUF)によって身柄を拘束された93人の国連要員(ケニア兵14名・ザンビア兵79名)が16日遅くに首都フリータウンに帰還した。その数時間後にはRUF指導者の Foday Sabkoh が同国警察に逮捕された。

事務総長は国連加盟国に国際法への関与を要請

 アナン事務総長は来るミレニアム総会を国際法の枠組みへの再貢献と法の支配の強化の機会と捉え、国連全加盟国に書簡を送り、国際法への関与を高めることを要請した。

[関連URL]
http://www.un.org/law/
http://untreaty.un.org/

キプロス問題交渉再開近づく

 キプロス紛争の解決に向けた指導者間の会談再開が近づいている。次回の会談は6月5日ジュネーブで開催の予定。前回は1月31日から2月8日まで行われた。

国連特使アンゴラ入り

 アナン事務総長はアフリカ特命事務総長特別顧問の Ibrahim Gambari 氏をアンゴラに派遣した。
Gambari 氏は16日に Luanda に到着、1週間の滞在予定で、アンゴラ和平・来年開催予定の選挙・国連アンゴラ事務所の役割などについて同国高官と会談する。

アンゴラ国内避難民への人道的援助が急務

 国連食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)の報告によると、アンゴラの国内避難民は約260万人に達しており、その大多数に緊急の人道援助の必要がある。避難民の多くは農民であり、自分の農地に近づけないため食糧生産が激減しているため。

旧ユーゴ国際刑事裁判所は被告人のロシア訪問に懸念を表明

 国連旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所は17日、ロシアが被告人 Dragoljub Ojdanic氏(ユーゴスラビア国防相)のロシア訪問を許可したことに対し懸念を表明、明確な釈明を要請した。

世界電気通信デー

 アナン事務総長は世界電気通信デーに関してメッセージを発表し、情報と知識が発展の基礎となった現在の世界においては電気通信が重要な役割を果たすと語った。

コソボの有権者登録が進まず

 国連コソボ暫定行政機構(UNMIK)は17日、有権者登録の進展状況について発表した。コソボにおける有権者登録は、4月17日から7月11日までの3か月間、16歳以上の有権者を対象としているが、現在までに登録したのは1割・15万人まで。

軽兵器貿易制限が進展

 小火器の生産と流通を許可された業者に制限することによる拡散制御の可能性を検討する専門家会議が今週国連本部で開催中である。会議の議長である Peggy Mason 氏は、この会合の成果は2001年に開催される小火器および軽兵器の不正貿易に関する会議に重要な資料を提供することになるだろうと語った。

イラク原油限定輸出プログラムの最新の成果を発表

 国連イラクプログラム室はイラク原油限定輸出プログラム(oil-for-food programme)に関する最新の数値を発表。先週のイラクの収益は約3億5,000万ドルであり、昨年の12月中旬からの総額は65億8,600万ドル。一方、人道救援物資も定期的にイラクに届いている。

「今日の一言」 ―transcend―

 前回のこのコーナーで以下のようなことを書きました。

問題の構造自体を「ずらす」(ガルトゥングの言う"transcend"する)ことが重要なのではないかと思いはじめている昨今です。

 この「ガルトゥングの言う"transcend"する」が何を意味しているかと言いますと、ガルトゥング博士は世界各地で平和学を講じながら、一方で紛争解決のためのNGO・ Transcendを主宰されていて、紛争解決のための問題解決手法・そのトレーニング方法なども手がけておられます。NGOの名前にもなっているtranscendとは、直訳すれば「超越する」なのですが、語感ややろうとしていることを踏まえれば、紛争を暴力に頼らず解決するように転換していく作業と言えます。
 概要を説明すると

  1. 紛争当事者それぞれにとっての目的・望ましい結果をまとめる。
  2. 紛争の現実を文化面・構造面・行為者等さまざまな観点から整理する。
  3. さまざまな観点からの解決方法でどのような結果になるかを検討する。
    • 撤退…「〜しない」という観点
    • 妥協…「互いに譲歩する」「〜を分ける」という観点
    • 超越…何か要素を加えてみるという観点

 この「超越」というのはちょっとわかりにくいかも知れません。
 こういう説明ではどうでしょう。
 11頭のらくだを持っていた父親が3人の息子に対して「長男には1/2を、次男には1/4を、三男には1/6を」と遺言をしたという状況を、通りがかりの賢人が、1頭加えて分配し、そのあと、1頭つれて去って行くというような解決法です。「11頭しかない」「遺言を守る」という点に固執する限り、解決不可能ですが、外部から1頭加えることで、その問題点を「超越」するという感じです。
 あと、紛争解決ではないのですが、マザーテレサが高級車を寄付された時にとった行動もなかなか示唆的です。もちろんマザーテレサは車を乗りまわしたりしませんから、持っていてもしかたありません。苦しんでいる人への救済に使いたいわけですが、売却してその対価を救済資金に回したとお思いですか? いえいえ、「高級車が当たる!」という宝くじを発行したのだそうです。すると、宝くじを買う人には「車が当たるかも」という夢を与え、めでたく当たった人には車を、そして宝くじの収益はそのまま救済資金に、ということで、単純に車を売るよりは多くの資金を集めることができたと言うことです。

 今ある状況を認識するのは大事ですが、解決策はそれを固定化して考えたのでは出てこない。「お前が悪い、出て行け。」「お前も譲れ」と言い合うだけでもそれぞれが納得した解決にはならず、次の紛争の種を残すかもしれない。だったら、問題の枠ぐみごと「超越する」(私なら「ずらす」という)ことを考えるべきなのではないかということです。

5月18日(木曜日) 文責:阿部

アナン事務総長は国連開発計画にジンバブエ土地改革プログラムの刷新を要請

 アナン事務総長は、国連開発計画(UNDP:the UN Development Programme)に対して、ジンバブエ土地改革プログラムの刷新を促進するための支援の可能性をさぐるよう要請。これは、98年の会議で合意した土地改革プロセスを軌道に戻すことを狙ったもの。

革命統一戦線から解放された国連要員44人が新たにシエラレオネに到着

 シエラレオネで革命統一戦線(RUF:the Revolutionary United Front)に拘束され、今回解放された国連平和維持要員44人が新たにリベリアからシエラレオネに到着。これにより、リベリアから国連に引き渡された要員は、合計127人。

西ティモールで洪水が発生し、多くの東ティモール難民が死亡

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、西ティモールで洪水が発生し、少なくとも61人が死亡、そのほとんどが東ティモール難民とのこと。洪水は西ティモール南東部のベル地区で発生。10万人に影響を及ぼし、3万5千人が退避。

レバノン南部における戦闘により国連レバノン暫定軍兵士1人が負傷

 国連レバノン暫定軍(UNIFIL:the UN Interim Force in Lebanon)によれば、レバノン南部における激しい戦闘により、国連兵士1人が負傷。南レバノン軍(SLA:the South Lebanon Army)は、ハムラ橋(the Hamra Bridge)の使用を禁じるなど、初めて同地域における国連の移動を制限。

ハイチでの議会及び地方選挙を控えアナン事務総長が声明を発表

 ハイチでの議会及び地方選挙を3日後に控え、アナン事務総長は声明を発表し、選挙に向けて、ハイチの選挙管理委員会、政府職員、人々が大きな歩みを進めてきたことを賞賛。

UNMIK要員の死にアナン事務総長が遺憾の意を表明

 約一週間行方不明となっていたUNMIK要員Petar Topoljski氏の死体がRimaniste村で発見されたことを受け、アナン事務総長は遺憾の意を表明するとともにコソボにおける民族的対立を終結を訴えた。

世界保健機関が煙草統制枠組み条約に関する公聴会への参加を呼びかけ

 世界保健機関(WHO:World Health Organization)が、保健衛生に関する専門家、煙草生産者、煙草産業に対して、10月に予定されている煙草統制枠組み条約(FCTC:the Framework Convention on Tobacco Control)に関する正式な交渉開始の前に開催される公聴会への参加を呼びかけた。

「今日の一言」  − 核をめぐる「挑戦と応戦」 −

 「挑戦と応戦」といえば、著名な歴史家トインビーの言葉で、文明がなぜ生まれるのかを説明したものです。例えば、エジプト文明の発生は乾燥化という自然からの挑戦に対して、居住地を生活様式を大きく変えるという形で応戦したことに原因があると。よい条件が揃っているから成長するのでなく、困難があるから、それに応戦する中で成長するのだと。
 次元は異なるけれども、「核兵器保有国による核廃絶達成の明確な約束」をとりつけた今回の「核拡散防止条約(NPT)再検討会議」の結果を見て、思い出したのは、このトインビーの概念でした。つまり、とても厳しい状況の中にも関わらず、あるいは、厳しい状況だからこそ、大きな成果をあげることができたのではないか。
 ここ数年の核を巡る状況は、軍縮に大きく逆行するものでした。インドとパキスタンが核実験を実施し、米国上院はCTBTの批准を拒否。悪いニュースばかりでした。こうした中で開催される今回のNPT再検討会議には、極めて悲観的な観測が流れていたのです。ところが、関係者の懸命の交渉の結果、21世紀の核軍縮推進に向けた大きな一歩を踏み出すことができたのです。
 文書が採択された20日、アナン事務総長は「国連加盟国の安全保障にとって歴史的な合意だ」との声明を発表しました。私たちの将来には、今後とも、核、環境、人権などを巡って様々な困難が立ちはだかることでしょう。しかし、その時こそ、それを当に”チャンス”と捉える勇気を持って、進んでいきたいものです。

5月19日(金曜日) 文責:Yoshi

アナン事務総長、エリトリア-エチオピア間の紛争再発に“深い危惧”

 コフィ・アナン事務総長は、すでに人道状況の危機に陥っているエリトリア-エチオピア間の紛争再発の影響について“深い危惧”を表明した。およそ35万人のエリトリア人と800万人のエチオピア人が、すでに厳しい干ばつの被害に巻き込まれ、支援を必要としている。
 国連児童基金(ユニセフ)もエリトリアの人道危機について警告を発し、同国政府の推計によると、紛争の再発によりこの1週間で100万人が避難した。一方、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、数千人のエリトリア難民がスーダンへの国境をわたったと報告した。

安保理、シエラレオネミッションの増強を承認

 安全保障理事会は、国連シエラレオネミッション(UNAMSIL)の要員の上限を現在の1万1100名から1万3000名へ拡大することを承認した。この1万3000名にはすでに該当する地域へ展開している260名の軍事監視団も含まれ、現在のUNAMSILの規模は1万200名。

シエラレオネ、戦闘拡大が米の生産に影響

 世界食糧計画(WFP)は、最近シエラレオネで戦闘が拡大したことで、数千名の農夫に深刻な混乱が生じ、同国の米の生産が危機に直面していると警告した。

西チモールを襲った洪水で80名以上が死亡

 国連東チモール暫定行政機構(UNTEAT)は、引き続き西チモールで猛威を振るう洪水により、80名以上の死亡が確認され、そのほとんどは東チモール難民だったと報告した。推計で2万1000人が避難し、内1万6000名は西チモール南東部にある21カ所の難民キャンプから避難した。洪水が直撃したのは西チモールのおよそ300平方キロメートルの地域。

事務総長、米軍のコソボでの展開の継続を歓迎

 米国上院が米軍のコソボでの展開の継続を決め、アナン事務総長はこの決定を歓迎した。米国はこれまでに、3万7000名のコソボのPKFに5000名以上を投入してきた。

ユネスコの松浦事務局長、セルビアのメディアの独立性について危惧

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の松浦晃一郎 事務局長は、セルビア政府がテレビ局やラジオ局に対し採った最近の“権威的な行動”について重大な危惧を表明した。同氏は、セルビア政府がテレビ局のStudio Bの経営権を押さえたことと、独立系の2件のラジオ局の放送を停止したことは、表現の自由や民主主義に反すると抗議している。

5月22日(月曜日) 文責:渡辺

ミレニアム・フォーラムが開幕し、アナン事務総長が基調演説

 ミレニアム・フォーラムが、国連本部で開幕。アナン事務総長は、このNGOの大会で基調演説し、世界の貧しい人々がグローバル経済に参加し、グローバリゼーションの恩恵を受けられるよう支援を期待。
「貧しい地域が貧しいままなのは、グローバル化の行き過ぎなのではなく、逆にその波に乗れず、除外され、グローバル化が、その地域で進行していない証左である」とし、「この激動期に成功するには、統治の仕方を協力して向上させる必要がある。民衆の声を聞きながら、民衆のニーズを満たす事を眼目として、統治することを学ばなければならない」と述べた。
 更に、グローバリゼーションは、勝者と敗者生んだが、双方が対立する事は解決には結びつかないし、敗者から勝者を生み出しても、その逆に勝者から敗者を作っても何にもならない。共々にこの時流を泳ぎ、一人も溺れないようにする事が肝要だ、と語った。
 そして、貧しい人々を支援し、貿易や負債援助、ODAなどの重要課題に関して、各国政府に圧力をかけていくようNGOコミュニティーを激励。「貧しい国の商品に、各国政府が市場を開放するかどうかがひとつのカギといえる。また、各国政府は、負債という鎖から貧しい国々を解き放ち、開発への資源を生み 出すことができるかどうか、というもう一つのカギを握っている。また、ODAの減少やODAによる援助をより効率的にすることも可能だ」としている。
 また、昨日、インディアナのノートルダム大学の卒業式で学生に提案したように、「偉大な民主主義に生きる市民としての特権」を生かし、公共政策の変革へ尽力を求め、開発途上国でのボランティア活動、特に情報技術分野のボランティアがデジタル技術の格差を埋めるのに重要だと強調。
 「他の資本と比較して、情報技術は安価であり、全ての国の経済成長と発展に繋がる重要な要素の一つと確信する」とのべると共に、学生に対し国連でのボランティアを勧め、開発途上国でのハイテク・ボランティア組織である国連テクノロジー・サービス(UNITeS:UN Technology Service)を紹介。
 「皆さんが、ボランティアとして働いた一年が開発途上国の人々に多大な恩恵をもたらすのです。そして、それは、皆さんが生涯忘れることのない、絶対に悔いる事ない変化を皆さん自身にももたらすでしょう」と呼びかけた。
 ミレニアム・フォーラムは22日から25日まで開催される。

アナン事務総長、シエラレオネPKO要員の強化を勧告

 アナン事務総長は、シエラレオネ・ミッションに関する報告書を安保理に提出。革命統一戦線(RFU)の脅威に対応するため、兵員を1万6500人まで増強するよう勧告した。
 また、Eckard報道官によると、拘束されていた国連職員のうち42名のザンビア人、10名のケニア人、マレーシア人とノルウェー人1名ずつの計54名が新たに解放され21日(日)にフリータウンに到着した。解放された職員は、これで204名となった。

アナン事務総長、イスラエル軍の秩序ある撤退に協力をアピール

 「現地の民衆は十分過ぎる程苦しんだ」として、アナン事務総長はイスラエル軍の南部レバノンからの撤退に対する協力を全ての当事者にアピール。

核不拡散条約再検討会議が核兵器全面撤廃で合意

 核不拡散条約再検討会議の最終会議は、19日に終了の予定であったが、36時間弱を経て20日(土)午後に終了。155カ国の締約国が「核保有国の核兵器全面廃絶」に同意。

アナン事務総長がエチオピア・エリトリアに対し即時停戦を要求

 アナン事務総長は、エチオピア・エリトリアの紛争に関し声明を発表。「既に両国とも干ばつと飢餓で苦しんでいる中、さらにこの紛争の再発により、多くの死者と苦悩をもたらしている。全く何の正当性もないこと」と心中の苦渋を語り、即時停戦を要求した。

UNTEAT・WFPの西ティモール洪水援助活動が本格化

 国連東チモール暫定行政機構(UNTEAT)と世界食糧計画(WFP)による西ティモールへの人道援助が本格化し、被害の大きい地域5箇所に、食糧を中心とする50トン人道物資が空輸された。週末までの洪水による死者は、98名。

第53回世界保健総会、一連の決議を採択し20日(土)に終了

 WHOの統治機関である世界保健総会が、第53回の年次総会を終了。HIV・AIDS、結核などの流行による人的・経済的影響、及び、食料の安全性や非伝染性疾病などの健康問題を討議し、一連の決議を採択。

不法滞在のアフガンニスタン難民対策の特別プログラムに効果

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が、イラクに不登録滞在しているアフガニスタン難民対策の特別プログラムに関する報告を発表。プログラム開始後6週間で、1万8千人以上が帰還し、1万2千人が滞在許可を求めるという予想以上の反応となった。このプログラムは、イラン政府とUNHCRが2月に合意し、開始されたもの。

クシュネル事務総長特別代表、ハンガー・ストライキ中の囚人と交渉

 ミトロビツァの刑務所に留置されていた囚人36名が裁判開始の遅延を理由に、ハンガー・ストライキを行っていたが、21日にクシュネル事務総長特別代表による2時間以上の交渉で、今週末の裁判開始を保証。囚人達は、ストライキを中断することに同意した。

国連シニア・マネージメントセミナーNYで開催、平和維持活動の指導者養成

 「国連シニア・マネージメントセミナー2000(UNSMAS)」が、ニューヨークで開催。25カ国・6機関の文民・軍人代表が集い、国連平和維持活動の指導者養成セミナーを1週間に渡り受講する。

5月23日(火曜日) 文責:Jo

安保理、国連レバノン計画を支持、紛争当事者に協力を勧告

 安保理は議長声明を発表し、イスラエルのレバノン撤退を確認するための実施計画(昨日、アナン事務総長が提出)を承認し、この取り組みにおいて、すべての当事者が国連と協力するよう求めた。
 議長声明:
 http://www.un.org/News/Press/docs/2000/20000523.sc6865.doc.html
 安保理決議425,426:
http://www.un.org/documents/sc/res/1978/78r425e.pdf
 http://www.un.org/documents/sc/res/1978/78r426e.pdf

イスラエル撤退後の状況、平穏保つ:UNFIL報告

 イスラエルがレバノン南部からの撤退を早めるなか、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は、イスラエル防衛軍とその同盟軍が撤退した地域の状況について、「予想に反して、静穏である」と報告した。

安保理、エリトリアとエチオピアに即時停戦を勧告

 プレンダーガスト政治問題担当事務次長が、エリトリア・エチオピア紛争に関する安保理非公式協議において、ブリーフィングを行った。その後、安保理議長は報道声明を発表し、安保理がこれまでに採択した2つの決議に従って、同紛争の両当事者が即時停戦に合意するよう促した。

国連諸機関、エリトリア、エチオピアでの救援活動を拡大

 世界食糧計画(WFP)やユニセフなどの国連機関は、紛争や干ばつに襲われるエリトリアおよびエチオピアにおいて、甚大な人道的災害が発生するのを回避すべく、現在、救援活動を活発化させている。

国連、シエラレオネでの虐殺に関する調査団を派遣

 シエラレオネにおいて、このたび、国連バッジと制服を着用した6人から8人の死体が発見されたことから、国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)は死体発見場所のRogberi Junction(フリータウン北東)に調査団を派遣した。昨夜、この切断された死体発見に関する報告を受け、アナン事務総長は声明を発表。シエラレオネの紛争に浸透する暴力と残虐性の文化に慄然としたと述べ、すべての関係当事者が国際法および人権基準を完全に遵守するよう求めた。

安保理、ジブチによるソマリア和平の努力を支持

 安保理議長は報道声明を発表し、ジブチ政府が開始したソマリア和平のためのイニシアチブに対して、支持を表明した。

事務総長、西サハラ住民投票ミッションの2ヶ月任期延長を提案

 国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)に関する事務総長報告が発表された。同報告は、ジェームズ・ベーカー3世・事務総長個人特使による西サハラ地域訪問、および当事者によるロンドン直接会談(5月14日)に留意する。MINURSOについては、2ヶ月間の任期延長を勧告した。

事務総長、国連イスラエル・シリア国境兵力引離し軍の任期延長を勧告

 事務総長は安保理宛報告書において、ゴラン高原が依然、潜在的危険性をはらんだ状態であり、中東問題のすべての側面について包括的解決が見られない限り、この状態が継続するであろうと指摘。国連兵力引き離し軍(UNDOF)の任期を6ヶ月間延長するよう勧告した。

UNHCR、アンゴラ北部へ緊急援助隊を派遣

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はこのたび、緊急救援派遣団をアンゴラに派遣。先月、緊急調査団がアンゴラを訪れ、同国北部地域において、国内避難民が非人道的状況に置かれていることを報告していた。

西ティモールで空輸が続くなか、洪水が更なる人命を奪う

 洪水に襲われた西ティモールにおいて、国連およびその他の機関による救援活動が続けられるなか、洪水が原因で死亡したことが確認された犠牲者の数は増えつづけている。現在、126人(国連東ティモール暫定行政機構(UNTEAT)発表)。

事務総長、フィジーの事態査定のため特使を派遣

 フィジーにおいて、チョードリー首相らが拘束された事件(5月19日)を受け、昨日、ビエラ・デ・メロ特使(東ティモール担当事務総長特別代表)が同国に向け、出発した。同特使は、首都スバにおいて、政府転覆をはかる違憲かつ暴力的な行為に対する事務総長の憂慮を、同国政府および政党指導者に伝えるべく、マラ大統領と会談する予定である。

アジアの「虎」経済上向きと、ESCAP報告

 月曜日、アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)が、今年度のアジア太平洋経済社会報告を発表。アジア太平洋地域の開発途上国における経済成長率が、0%近く(1998年)から5.6%(1999年)にまで回復した、と述べた。

5月24日(水曜日) 文責:山本

安保理はRUFに国連要員解放を要求

 安全保障理事会は24日、シオラレオネで拘束されている国連要員の即時解放を要請した。安保理議長は報道声明において、安保理理事国は Rogberi で発見された、国連平和維持兵と思われる死体に深い憂慮を表し、犠牲者の命運の責任は革命統一戦線 (RUF;the Revolutionary United Front)にあると強調した。シオラレオネでは国連要員の関わった戦闘は報告されておらず、最近解放された29名は現在リベリアに滞在しており、近日中に国連に引き渡されるものと考えられている。

国連がイスラエル軍のレバノン撤退を検証

 南レバノンからイスラエル軍が撤退を開始したとの報告を受け、アナン事務総長は同地域におけるレバノン政府による領土保全と治安維持に国連が協力すると語った。当分の間は事態沈静化のために国連軍の増強もあるうるとも語った。

事務総長はOAU議長の活動を支持

 アナン事務総長は24日、エチオピア=エリトリア間の紛争の調停を行っているOAU(アフリカ統一機構)の議長でもあるAbdelaziz Bouteflikaアルジェリア大統領の活動を支持した。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によれば先週だけでも約18000人のエリトリア人がスーダンに越境している。

MONUCはコンゴ民主共和国からの撤退を歓迎

 国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)はルワンダとウガンダがキサンガニから撤退するという報告を歓迎したが、一方でで同国北部でコンゴ解放運動(MLC)が活動を開始したとの報告には憂慮を表明した。

カンボジアのフン・セン首相が事務総長に書簡

 事務総長報道官は24日、カンボジアのフン・セン首相からアナン事務総長宛ての書簡があったことを公表した。この書簡はクメール・ルージュ指導者の裁判を支持する内容のものである。

西チモールの洪水の死傷者はさらに増加

 先日洪水に襲われた西チモールでは救出活動が続いているが、23日には Melaka Tengah で橋の近くで3人の水死者が発見され、死者は127名となった。また37名が行方不明な状態である。

事務総長特使がフィジーへ

 5月19日より国会で首相等を人質にした占拠状態が続いているフィジーの状況を確認するために派遣された事務総長特使の Sergio Vieira de Mello 氏は24日、拘束されている Mahendra Chaudhry首相を含むフィジー高官に面会することが出来た。またこのような事件は国際的に容認できないとのアナン事務総長の懸念を同国政府に伝えるため Ratu Sir Kamisese Mara 大統領と会見した。

ICTR被告、アルーシャへ移送

 人道に対する罪でルワンダ国際刑事裁判所で訴えられている Francois-Xavier Nzuwonemeye 氏を裁判の行われるアルーシャ(タンザニア)に24日、移送した。

生物多様性条約締結国会議開催

 生物の多様性に関する条約(The Convention on Bioloival Diversity)の締結国会議が国連環境計画(UNEP)の主催でナイロビで開催されており、生物学的安全性に関するCartegena議定書の作成に取り組んでいる。

「今日の一言」 ―空の色・虹の色―

 (私のいたところの)今日の天気は雲一つない快晴でした。日中はほとんど屋外に出ないでコンピュータに向かっているという、かなり不健康な生活を送っている身としては、久しぶりに空を見上げたような気がします。
 空の色といえば「青」が相場なのですが、おそらく、今、私が(空の色としての)「青」と言っている色と、これを読んでそれぞれの読者が思い浮かべる空の色は(ほとんど同じかも知れませんが)おそらく微妙に異なるものなのだろうなと思います。また、虹の色といえば日本人は「7色」だと思いこんでますが、英語圏だと6色であったりしますし、7色であったとしても数える色が違ったりします。同じものを見ているはずなのに、個人差だけでなく、その見方そのものに文化的な差が組み込まれているわけです。
 2つ目の記事・「イスラエル軍のレバノン撤退」にしても、今日の記事では、「イスラエル軍の撤退」「その査察」「空白地帯への国連監視軍の配置」という内容なのですが、他の新聞報道などをつき合わせると、その空白地帯にイスラム民兵組織ヒズボラが入って、イスラエル軍が敗走しているとの見方をされている局面もありますし、逆にイスラエルから見れば当初の予定よりも早い行動をとっているだけとも言えます。この場合は政治的な思惑も絡んでいるのですが、どの立場からこの記事を書くか、訳すかで趣きが全く異なります。力の均衡関係が崩れて不安定な状態であることは間違いないのですが。

5月25日(木曜日) 文責:阿部

安保理はエリトリア・エチオピア紛争におけるOAUの和平努力に支持を表明

 安保理は議長声明を発表し、エリトリア・エチオピア紛争により人々の命が失われたことを嘆くとともに、両国が紛争の平和的解決を達成する必要性を強調し、アフリカ統一機構(OAU:the Organization of African Unity)、特にその議長による最近の和平努力に対してい支持を表明。

レバノンにおけるイスラエル占領の終結を祝って国連特使が祝辞

 レバノンが22年間にわたるイスラエル占領の終結を祝うに当たって、Terje Roed Larsen特使(UN Special Envoy)は、「これは歴史的に重要な出来事であり、永遠に人々の記憶に残るであろう」と指摘。

安保理はコンゴ解放運動による停戦違反に遺憾の意を表明

 安保理は議長声明を発表し、コンゴ民主共和国(DRC:the Democratic Republic of the Congo)におけるコンゴ解放運動(MLC:the Congolese Liberation Movement)による停戦違反に遺憾の意を表明するとともに、敵対行為の即時終結を要求。

東ティモール情勢について国連事務次長補が安保理にブリーフィング

 東ティモール情勢について、Hedi Annabi平和維持活動担当事務次長補(Assistant Secretary-General for Peacekeeping Operations)が安保理にブリーフィングし、公共施設整備、基礎的サービスの提供が進んでいる様子について説明。

シエラレオネにおいて報道記者4人が襲撃を受け2人が死亡

 シエラレオネにおいて、報道記者4人が革命統一戦線(RUF:the Revolutionary United Front)のメンバーらしき者に襲われ、うちロイターのKurt Schork氏とAPTNのMiguel Gil Moreno氏の2人が死亡。他の2人も負傷した。これら4人は、シエラレオネ軍の護衛の下、車両2台で移動していたところを襲撃された。
 アナン事務総長は、報道記者が襲撃され死亡したとの報告に悲しみを表明するとともにし、同国を引き裂く無意味な暴力を即刻停止するよう要求。

国連総会が子ども権利条約の2つの選択議定書を採択

 国連総会は子ども権利条約(the Convention on the Rights of the Child)の2つの選択議定書(optional protocols)を採択。1つは、18歳未満の子どもの戦争参加や徴兵を禁止し、もう1つは子ども取引や子ども売春、児童ポルノを禁ずる内容。

アナン事務総長は政権に関するフィジー首長大評議会の提案に失望を表明

 アナン事務総長は、Ratu Sir Kamisese Maraフィジー大統領に対して、97年の同国憲法を基にして、現在の危機的事態を解決するよう強く訴えた。一方、暫定政権が民主的に選ばれた首相とその政府に取って代わるよう、フィジー首長大評議会(Fiji's Great Council of Chiefs)が提案したことに失望を表明。

アフガニスタン北東部でのタリバン爆撃により国連援助職員とその子ども6人が死亡

 アフガニスタン北東部において、5月20日、タリバンがTakhar州のTaloqanを爆撃し、国連援助職員Bashir Ahmad氏と、同氏の子ども7人のうち6人が死亡。これについて、国連アフガニスタン調整官は「無差別の空爆やロケット砲により、アフガニスタンの非戦闘員が死亡したのはこれがはじめてではない。このような苦しみをもたらすことは卑劣極まりない」と遺憾の意を表明。

アナン事務総長はジョン・クインシー・アダムズ・ソサエティー主催昼食会で演説

 アナン事務総長は、ワシントンを訪問し、米国下院共和党穏健派の非公式グループであるジョン・クインシー・アダムズ・ソサエティー主催の昼食会で演説し、「中央集権的な官僚組織の怪物として人々や国家の権利を踏み潰す」世界政府という考えほど望ましくないものはない、と述べるとともに、そのような考え自体が、今日の流動的、ダイナミックかつ相互につながった世界においては、時代錯誤であるとし、国連の影響力は、この機構が代表する、法の支配、寛容、平等の権利の尊重といった価値の力から来るものであり、この価値は実際、アメリカ自身が拠ってたつものであると指摘。また、この後、ジョンズ・ホプキンズ大学の学位授与式でも演説。

「今日の一言」  − 米国の中国観 −

 今週の大きな出来事のひとつに米下院による対中通商関係正常化法案の可決がありました。これは、中国に恒久的な最恵国待遇(MFN、most-favoured-nation)を付与するもので、今後、上院で審議され6月半ばまでに可決される見通しとのこと。
 これは、

  1. 97年の貿易交渉に関するファスト・トラック権限に係る失敗
  2. 米国上院のCTBT批准案否決

など、クリントン政権の統治能力に関する国際的信用を低下せしめる事態が続いた中で、画期的なクリントン政権の成果と位置付けられています。(The Economist誌)
 米国議会には、常に仮想敵国を求める新孤立主義的な考え方が蔓延っていて、その新しい敵役として最も人気があるのが中国(クリントン大統領補佐官)との指摘もあり、採決の結果は最後までもつれ込んだようですが、最終的には、共和党からも予想以上の支持を得て可決されました。
 成長経済と核開発計画、そして台湾に狙いを定めるミサイルをもつのも中国ですが、何千万人という国民を貧困からひきあげ、個人の自由を拡大させてつつも、進歩が、長期的な成長と安定に必要とさえる政治改革という壁にぶつかっているもの中国です。対中政策を巡るホワイトハウスと議会とのせめぎあいは、こうした中国観を巡る両者の争いでもあったのです。

5月26日(金曜日) 文責:Yoshi

UNIFIL、イスラエル撤退の監視活動を完了へ

 コフィ・アナン事務総長は、国連レバノン暫定隊(UNIFIL)が今後数日内にイスラエルのレバノンからの撤退の監視活動を完了する見込みであり、今後は平和維持活動の強化を図る計画だと明らかにした。現在、レバノン-イスラエル国境地域は穏やかな様子だという。

シエラレオネで見つかった遺体、PKF隊員の可能性

 国連シエラレオネミッション(UNAMSIL)は、Rogberi Junctionで今週はじめに見つかった遺体が国連平和維持軍(PKF)の兵士である可能性が高いと明らかにした。遺体が発見された場所では、5月6日に反政府勢力の革命統一戦線(RUF)との間に戦闘があり、4人のザンビア人兵士と少なくとも2人のナイジェリア兵士が行方不明になっていた。現在、遺体の身元確認作業が進められている。

UNTEAT、東チモールの少数民族の保護を強調

 国連東チモール暫定行政機構(UNTEAT)のビエラ・デ・メロ事務総長特別代表は、「私たちは暴力に対して微塵の寛容性も持たないと語ったことがあるが、同時に、嫌がらせ(harassment)、脅し(intimidation)、脅迫(threats)など、中国系、イスラム教徒、インドネシア系の少数民族に対するあらゆる形態の迫害についても微塵の寛容性も持たない」と述べ、UNTEATは新たに独立する東チモールで少数民族の保護に努めていくと強調した。

国連とCTBTO設立委員会が“関係合意”に署名

 包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)の立ち上げに向け、アナン事務総長とCTBTO設立準備委員会のWofgang Hoffman事務局長は“関係合意”に署名した。CTBTO設立準備委員会は国連システム外の独立の機関だが、今回の合意で国連との関係が正式なものとなり、協力関係の枠組みを提供する。

国連特別代表、子どもに関する選択議定書の採択を歓迎

 国連総会は25日、「子どもの人権条約の選択議定書(Optional Protocol to the Convention on the Rights of the Child)」を採択した。子どもと武力紛争を担当するするオララ・オトゥヌ国連特別代表はこれを受けて、子どもの徴兵を制限することで国際的な合意が得られたことを歓迎し、加盟各国に早期批准を呼びかけた。
 新しい選択議定書では、加盟各国に18歳未満の兵士を直接的な戦闘に起用しないよう求め、反政府武装グループに対しても“状況を問わず18歳未満の子ども”の徴兵を禁止している。また国連総会は25日に、子どもの人身売買を禁止する選択議定書も採択した。

第5回生物多様性条約締結国会議、グローバルアジェンダを採択

 156カ国からおよそ1500名の外交官がケニアのナイロビに集い、今後2年にわたる国際的な行動で一連の決定を見て2週間にわたる「第5回生物の多様性に関する条約締結国会議」が閉幕した。国連環境計画(UNEP)によると、会議のハイライトは64カ国政府と欧州による「バイオセーフティ・カルタヘナ議定書(Cartagena Protocol on Biosafety)」の採択であり、この議定書では遺伝子組換えを行った生細胞 (living modified organisms)の取引を制限し、バイオ技術が地球上の天然資源に及ぼす影響を最小限に食い止めることを求めている。

今日の一言

 29日(月)はMemorial Dayのため国連はお休みです。SUNも休刊となります。ちなみにMemorial Dayは、戦没者記念日、戦没将兵記念日などと訳されますが、この“戦”は南北戦争のことだそうです。実は最近のテレビで知りました。

5月30日(火曜日) 文責:阿部

事務総長特使がレバノン国境画定作業を数日以内に完成すると発表

 Terje Roed Larsen中東担当事務総長特使はベイルートで声明を発表し、国連はレバノン国境画定作業を数日以内に完成するとし、この国境線を今後の国連によるイスラエル撤退検証のために使うと表明。

アナン事務総長はシエラレオネで国連平和維持兵が解放されたことを歓迎

 アナン事務総長は、シエラレオネで拘束されていた国連平和維持兵が解放されたことを歓迎するとともに、西アフリカ諸国の指導者、特に、平和維持兵の解放に尽力したCharles Taylorリベリア大統領に謝意を表明。

安保理はエリトリア・エチオピア間の間接交渉再開を歓迎する声明を発表

 安保理は議長声明を発表し、エリトリア・エチオピア間の間接交渉がアルジェで再開したことを歓迎するとともに、両当事者が戦闘をやめ、紛争を解決すべく外交努力に徹するよう要請。

東チモール暫定行政機構は当面東ティモールとの共同政府をつくるよう提案

 東チモール暫定行政機構(UNTEAT:the UN Transitional Administration in East Timor)のPeter Galbraith政府部長が東ティモール再建会議(the Conference on the Reconstruction of East Timor)で開幕演説を行い、国連から東ティモールの人々に全面的に権限を移譲するまでの間、両者の共同政府をつくるよう提案。

国連難民高等弁務官事務所は独各州の難民政策の変更を要請

 ドイツの各州は、すべてのボスニア難民の帰還をはかりことを原則としつつ、その中で最も弱い立場にある難民だけに永住資格を与えるとの方針をとっているが、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、この方針の転換するよう要請。同事務所によれば、ドイツにいるボスニア難民約3万7千人を調査したところ、その半数が92年から95年のボスニア内戦時の厳しい精神的外傷を患っているとのこと。

世界閣僚環境フォーラムがスウェーデンで開幕

 世界閣僚環境フォーラム(Global Ministerial Environment Forum)がスウェーデンのMalmoで開幕。世界各国の環境担当閣僚百人以上が参集しており、マルメー宣言(Malmo Declaration)を採択し、ミレニアム総会に提出する予定。

ミレニアム・フォーラムが閉会

 ミレニアム・フォーラム(the Millennium Forum)が、宣言および行動のためのアジェンダ(Declaration and Agenda for Action)を採択し、閉会。

世界人権宣言の翻訳が3百言語で入手可能

 人権高等弁務官事務所(UNHCHR:the UN High Commissioner for Human Rights)によれば、このたび、世界人権宣言の翻訳がインターネットを通じて3百言語で入手可能となったとのこと(http://www.unhchr.ch)。

「今日の一言」  − トラウマ −

 今日のニュースでは、ボスニア難民の多くがひどいトラウマ(=精神的外傷)に苦しんでいるとのUNHCRの調査結果が報告されています。
 トラウマ − これまでも言葉としては承知していましたが、先日、NHKの報道番組「世紀を超えて」でトラウマについて特集をしていてたため、興味深く拝見しました。子どもが虐待を受けて多重人格になるメカニズムなどが紹介されていたのですが、こうしたこれまで未知であった精神、あるいは脳に係る事象に最先端の医学が挑戦をしている様は、とても印象的でした。
 一般に、身体的外傷は誰が見ても外から分かりますが、精神的外傷=トラウマは分かりにくいため、長い間、世間から理解されずに放置されてきました。ひどい偏見にも晒されてきたことでしょう。
 人間というのは、誕生のその瞬間から、厳しい外界との接触の中で、特に精神面で厳しい闘争を余儀なくされているんだとの指摘もあります。トラウマ − こうした問題を他人事と片付けるのではなく、我々一人一人が「人間の精神」というものに最大の畏敬の念を持って臨んでいくこと、これがすべての基本だと感じます。

5月31日(水曜日) 文責:山本

安保理、2つのミッションの期間延長を決定

 安全保障理事会は31日、西サハラとゴラン高原における国連平和維持活動への活動委任期限を延長する決議を採択した。
 1つは国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO;UN Mission for the Referendum in the Western Sahara)であり、7月いっぱいまで活動委任期限を延長することを賛成12・反対1(ナミビア)・棄権2(ジャマイカ・マリ)で採択された。
 もう1つは国連兵力引き離し軍(UNDOF;UN Disengagement Force)であり、11月末まで延長することを全会一致で採択した。

イスラエル軍のレバノン撤退に関しシリアが全面的同意

 国連特使の Terje Roed Larsen 氏は31日、声明を発表し、南レバノンからのイスラエル軍の撤退に関し、全面的な同意を得たと報告した。この声明は Larsen 特使とシリア外相 Farouk al-Sharaa 氏との会見を受けたもの。

国連評価チームをシオラレオネに派遣

 シオラレオネにおける最近の事態への国連の対処を評価するために国連評価チームが31日、首都フリータウンに向けて出発した。
 国連シエラレオネミッション(UNAMSIL;UN Mission in Sierra Leone)の報告によれば、最近10日間では国連平和維持部隊と革命統一戦線(RUF;Revolutionary United Front)との間の戦闘はない。しかし Kuiva と Kailahun に駐屯中の250名の平和維持部隊がRUFの軍隊によって包囲されており、移動の自由を要求して交渉中である。

事務総長はイスラエルの地域グループへの加盟を歓迎

 アナン事務総長は31日、イスラエルが国連地域グループ(西ヨーロッパ及びその他グループ)に加盟したことを歓迎した。これまでイスラエルはどの地域グループにも属しておらず、事態の改善が望まれていた。

事務総長はUNFICYPの必要性を強調

 アナン事務総長は31日、キプロスにおける停戦状態を維持するために国連キプロス平和維持軍(UNFICYP;UN Peacekeeping Force in Cyprus)への活動委任期限を6か月延長することを勧告した。キプロス島では1999年12月から平穏な状態が続いており、UNFICYPは同島の平和維持に欠くことのできない存在であると強調した。

Malmo宣言で21世紀にむけた環境に関するアジェンダを設定

 国連環境計画(UNEP)とスウェーデン政府が後援して600名以上(約100か国の環境問題担当閣僚を含む)が参加してスウェーデンの Malmo で行われていた地球環境閣僚級フォーラムが31日、21世紀に向けた環境に関するアジェンダを採択し、閉幕した。

UNOPSが国連とビジネスに関する会議を開催

 国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS:the UN Office for Project Services)主催で国連と民間セクターの間に真のパートナーシップを築くことを目的に5月31日及び6月1日にニューヨークで、「国連とビジネス − 新世紀のためのパートナーシップ」("The UN and Business: A Partnership for the New Millennium")と題する高級会議が開催される。

FAOが「アフリカの角」地域の農民支援を呼びかけ

 国連食糧農業機関(FAO;United Nations Food and Agriculture Organization)が相次ぐ旱魃で危機的な状況にある「アフリカの角」地域の農民を支援するために3260億ドルの拠出を呼びかけた。

女性に関する報告書が完成

 国連統計局は31日、世界の女性に関する報告書"The World's Women 2000: Trends and Statistics"発表した。報告書によれば、初等教育では男女間格差は小さくなっているものの、世界の非識字者の3分の2は女性であると言う。

ユニセフがドメスティック・バイオレンスに関する報告書を提出

 北京で開催された第4回世界女性会議において女性に対する暴力の防止に関して世界が行動に出ることを要求したが、それからの5年間では大きな進展が見られなかったとユニセフの報告書"Global Digest on Domestic Violence"で指摘。

世界禁煙デー

 世界禁煙デーである5月31日、世界保健機関(WHO;World Health Organization)は未成年に喫煙を勧めるようなタバコの広告の禁止を呼びかけた。WHOによれば1日に約11,000名がタバコを原因とする病気で死亡しているという。

「今日の一言」 ―ドメスティック・バイオレンス―

 日本でも最近耳にするようになった「ドメスティック・バイオレンス」(domestic violence)ですが、通常は「夫や恋人といった親しい関係の男性から女性に向けられる暴力」という意味で用いられることが多いかと思います。しかし上の記事にある報告書では、世界で6000万人の女の子が、ただ女性として生まれてきたというそれだけの理由で、家族からの暴力、または無視によって人口から抹消されている−すなわち間引かれている−と予測されているというショッキングな事態も記述されています。
 暴力は自分より弱く抵抗できない相手に向かうとき、非常に陰惨な結果を生みます。
 家族は守るべき対象であるものであるのに、そこに暴力が介在するとなると、どこに安らぎを求めればいいのでしょうか。

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Updated : 2007/02/19