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Title : January 2000
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1月4日(火曜日) 文責:山本

安保理は活動の透明化にむけて新段階へ

 安全保障理事会は活動内容の透明化を促進するための新たな手続きの概要を示した。
 安全保障理事会で採択された決議や議長声明は非理事国にも可能な限り速く知らせるようにする。
 なお、1月1日をもって、バングラデシュ・ジャマイカ・マリ・チュニジア・ウクライナが新たな理事国となった。任期は2年。

東チモールで裁判所設立へ

 東チモール暫定行政機構(UNTEAT:UN Transitional Administration in East Timor)は、東チモールでの独立した司法制度の設立に向けて、5日に暫定司法サービス委員会(仮訳;Transitional Judicial Service Commission)を設置、12人の判事を任命する予定である。

西サハラの有権者登録作業が終了

 西サハラ有権者登録委員会(仮訳;Identification Commission in West Sahara)は計画どおり登録作業を終了した。これまで24万人以上を召集し、そのうち20万人を同定、登録した。

アフリカ大湖地域特使を任命

 アナン事務総長は、ブルンジの状況の悪化に対処するために、(アフリカの)大湖地域特使として Berhanu Dinka 氏を任命した。

UNMIK代表は年越しのセレモニーで、戦争の傷を癒そう、と呼びかけ

 国連コソボ暫定行政機構(UNMIK ; The UN Interim Administration Mission in Kosovo)の Bernard Kouchner 代表は、新しいミレニアムを迎えるセレモニーで、戦争の傷を癒すことを呼びかけ、「未来を見つめるときが来た。しかし過去の災難を忘れようと言っているのではない。忘れてはならないが、許すことをはじめなければならない」と語った。

UNMIK代表がコソボの発電所を訪問

 国連コソボ暫定行政機構(UNMIK ; The UN Interim Administration Mission in Kosovo)の Bernard Kouchner 代表はコソボの指導者とともに、コソボ地域内の2つの発電所を訪問した。これらの発電所はコソボA・コソボBと呼ばれている。併せた発電能力は120メガワットから500メガワットに上がったものの、コソボAは15年から20年は整備されておらず、コソボBも1基しか発電機が稼動していない状況である。

「2000年問題」は大過なく

 Fred Eckhard 報道官は国連本部でブリーフィングを行い、国連の機関で2000年問題に関連したコンピュータの重要なトラブルは発生していないと報告した。

「今日の一言」

 あけましておめでとうございます。
 本年最初のデイリー・ハイライトの配信となります。今年もよろしくお願いいたします。
 最後の記事にもありましたように、「2000年問題」はたいした問題もなく過ぎ去ったようですね。(とは言ってもまだ完全には安心できませんが。)この状況に対し、「『大変なことが起こる』って言って、結局、何も起こらなかったじゃないか」と怒るのか、努力したから何も起こらずに済んだと考えるのか。

 まあ、もともと、「問題が起こる確率は阪神の優勝と同じくらい」と言ってた人もいるくらいですが。。。

 (あ、私の言葉じゃないですよ。>阪神ファンの方々)
1月5日(水曜日) 文責:山本

事務総長はプレブラカ半島での情勢安定化を歓迎

 国連プレブラカ監視ミッション(UNMOP;the UN Mission of Observers in Prevlaka)の活動に関する報告書が提出され、アナン事務総長はプレブラカ半島における武装解除の進展を歓迎した。しかし一方で現在の状況は政治的なものであって、紛争当事者による二者間協議など、さらなる事態の進展を望むと付け加えた。

UNHCRは西チモールへの食糧援助を強化

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR;The United Nations High Commissioner for Refugees)は西チモールの難民キャンプの子どもの栄養状態を調査し、食糧援助を強化することを発表した。調査によると、5歳以下の子どもの4分の1以上が栄養不良状態にあるという。

コソボの将来に関する討議が継続

 暫定統治委員会(IAC;the Interim Administration Council in Kosovo)はコソボの将来的な統治機構の在り方について討議を続けている。国連とコソボ指導者が協力して19の部局を設置、運営していく方向で議論が交わされている。討議は1/31まで続く予定。

事務総長はNGOのメンバーの解放を歓迎

 アナン事務総長はユーゴスラビア連邦共和国で身柄を拘束されていたCAREのメンバー Branko Jelen 氏が12/31に解放されたことを歓迎した。

旧ユーゴスラビア国際刑事法廷判事にイタリア人判事を任命

 アナン事務総長は5日、旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(the International Criminal Tribunal for the former Yugoslavia)の判事としてイタリアの FaustoPocar 氏を任命した。今月いっぱいで裁判所を離れる、同じくイタリア人の Antonio Casses 氏の後任として2001年11月まで勤める。同氏は1976年からミラノ大学で教鞭をとっており、国連人権委員会のメンバーでもある。

ルワンダでの暴力は沈静化

 安全保障理事会のルワンダ武器制裁に関するパネルは5日、報告書を提出し、どの支部でも暴力の報告がなされなくなったと発表した。しかしながら「どんな監視システムも武装解除の効果的な履行を確信づけるものではない」とも付け加えている。このパネルは1994年に、ルワンダにおける大量虐殺の実態を調査するために設立された。

「今日の一言」

 日本時間で昨日(1/5)の新聞で、UNEPに支払われるべき拠出金が個人の口座に間違って支払われていたという、笑うに笑えないニュースが掲載されていました。
 記事によると、UNEPはニューヨークのチェース・マンハッタン銀行に口座を開設しており、各国からの拠出金はこの口座に振り込まれるはずなのですが、口座番号が1番違いのニューヨーク在住の主婦の口座に間違って約70万ドル支払われていたとのことです。主婦側は「宝くじがあたったと思った」らしく、家を購入、家具も一新してしまったそうです。
 当然ながらUNEP側は即時返還を要求しているようですが、「90日以内に確認し、間違いがあれば正す」という取り決めが正確に実行されていなかったとの指摘もあり、解決は裁判に持ち込まれそうです。

1月6日(木曜日) 文責:阿部

今年最初の安保理でアフリカのエイズ問題を討議

 アナン事務総長のスポークスマンは、10日月曜日に開会される今年最初の安全保障理事会において「アフリカの状況:平和と安全保障へのエイズのインパクト(The situation in Africa: the impact of AIDS on peace and security)」と題して、アフリカのエイズ問題を討議すると発表。
 月曜日の会合では、米国のゴア副大統領が議長を務め、アナン事務総長が演説を行う予定であるが、こうして、安保理で保健問題(a health issue)を取り上げるのも初めてであれば、米国の副大統領が安保理に参加するもの初めてのこと。

世界保健機構とユニセフがポリオ撲滅への協力を要請

 世界保健機構(WHO:the World Health Organization)と国連児童基金(UNICEF:the United Nations Children's Fund)は、サハラ以南のアフリカ諸国と南アジア諸国のリーダーに対し連名で、「我々は、数百万の子どもたちに計り知れない苦しみを与えてきた小児まひ(poliomyelitis)の撲滅という歴史的な勝利に近づいている」とする書簡を送り、ポリオ撲滅に向けた地球規模での努力に対し、全面的な協力を要請。

アナン事務総長がグルジア大統領と地域紛争について会談

 アナン事務総長は、グルジア共和国の Eduard Schevardnadze 大統領と電話会談し、アブハジア(Abkhazia:グルジア共和国内北西部、黒海沿岸の自治共和国;訳者注)の状況や北コーカサス紛争などの地域紛争について意見を交換。

国連の平和維持部隊がシエラレオネ全土に展開

 国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)は、ケニアの平和維持大隊がフリータウンから Makeni に入り、地域パトロールを開始したと発表。平和維持部隊は、シエラレオネ全土の戦略的地点に展開。

国連はカンボジアのクメールルージュに係る法律案に懸念を表明

 国連の Hans Corell 法律顧問は、Borith Ouchカンボジア国連大使と会談し、カンボジアがクメールルージュのメンバーの審理に関して準備を進めている法律の第2次ドラフトに関するコメントを手交し、懸念を表明。会談は、8時間後に開催されるカンボジアの閣議に間に合うよう開催されたもの。

国連は多くの先進国の人口減少に関する研究を発表

 国連の経済社会情報・政策分析局人口部(DESIPA/POP)は、3月末に発表される研究報告「補充のための移住:人口減少と高齢化への解決策足り得るか?」(Repla-cement Migration: Is It A Solution To Declining And Ageing Populations?)の準備調査を実施し、欧州諸国と日本が今後半世紀にわたり減少する労働力人口の規模を維持するためには大規模な移民受入れが必要と指摘。

「今日の一言」 − アフリカの世紀 −

 遅くなりましたが、木曜日の出来事をお送りします。風邪で体調をこわして遅れてしまいましたが、一番目の記事は月曜日の安保理について。何とかそれに先だって配信できそうです。
 10日に始まる安保理では、議長国の米国のリーダーシップの下で、アフリカに焦点が当てられます。従来であれば、アフリカ諸国に展開するPKO活動や難民問題が中心となるところですが、併せてエイズ問題が取り上げられることとなりました。
 議長であるホルブルック米国大使は、エイズの拡大がアフリカの安全保障をも左右するほどになっている、とその緊急性を訴えており、ゴア副大統領が米国の対応についてステートメントを発表する予定です。
 ゴアが今年の大統領選に勝利した暁には、ホルブルック国連大使に国務長官(日本の外務大臣に相当)の椅子が約束されていると言われていることから、これを、大使と副大統領の二人三脚の政治ショーだと揶揄する向きもありますが、いずれにせよ、このミレニアム初の安保理が、最も苦しんできた「アフリカ」に光を当てることは、とても重要なことです。

 アフリカを搾取し完全に置去りにしてきた20世紀の悲惨を思うとき、21世紀の世界がアフリカとともに歩むことを願わずにはおれません。

1月10日(月曜日) 文責:渡辺

安保理、今年初の公開会議を開催

 米のイニシアティブによる「アフリカ月間」の一環として、安保理が初の保健問題を課題とした会議を開催。冒頭で演説に立ったアナン事務総長は、アフリカにおけるエイズの猛威は、戦争と同じかそれ以上であるとし、経済、社会、そして政治の安定性の脅威となっていると発言した。

ゴア米副大統領、アフリカのエイズ対策支援強化を約束

 ゴア米副大統領が、アフリカのエイズ問題対策を焦点に置いた安保理会議の冒頭でスピーチに立ち、新たに広い視野に立っての安全保障の重要性を強調すると共に、世界に蔓延するエイズの対策強化を支援することを約束した。米副大統領が、安保理で議長を務めのは、今回が初めての事。
 また、この公開会議では、ゴア副大統領、アナン事務総長の他、国連関連機関のトップや各国政府代表など総勢40名がスピーチした。

テロ資金供与防止の国際条約の署名開始

 「テロリズムの資金供与の防止のための国際条約」(International Convention for the Suppression of the Financing of Terrorism)の署名が本日始まり、フィンランド、フランス、英、米、スリランカ、マルタ、オランダの7国が署名した。

事務総長特別代表、徴兵年齢の18才引き上げを訴える

 徴兵最低年齢に関する子どもの権利条約選択議定書の起草する会議がジュネーブで始まった。現在、最低年齢が15才とされていることから、子どもと武力紛争担当のオトゥヌ事務総長特別代表は、強制・自発の徴兵および参戦可能な青年の年齢制限を18才まで引き上げるようにとの声明を発表した。

INTERFET、36件の犯罪容疑者を東チモールの裁判所を引き渡し

 東チモール多国籍軍(INTERFET: International Force in East Timor)は、36件の犯罪の容疑者を新しく設立された東チモール国内裁判所へ引き渡すことに決定。引渡しは、12日(水)に行われる。

シエラレオネの平和維持兵、4500人が展開完了

 国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL: UN Mission in Sierra Leone)は、すでに4500人、6部隊のうち5部隊に当たるの平和維持兵の展開を順調に完了した。

スーダン緊急援助調整官、人道支援作業員殺害を憂慮

 今月、Care International のスーダン人職員2名殺害、他の2名が拉致された事件に関し、国連スーダン緊急援助調整官(UN's Emergency Relief Coordinator for Sudan)は、「深い悲しみと深慮」を表明。

コソボ100メガワットの電力輸入を開始

 コソボの引き続く電力不足解消の手立てとして、9日から約100メガワット電力輸入を開始した。供給国は、アルバニア、マケドニア旧ユーゴ連邦共和国、ギリシャ、セルビアの各国だが、ギリシャ一国で60メガワットを供給している。

「今日の一言」

 今日は、自宅の水漏れで私の下に住む老夫婦ご迷惑をかけたので、お二人の部屋を訪ねました。ご夫妻ともホロコーストの生き残りだそうで、(これで家のアパートには、最低3人の生存者がいることになりました)すぐに帰ってくるつもりでしたが、ついつい話し込んでしまいました。お二人は、結婚して50周年。ガンの手術や糖尿病、今度は、放射線治療という事で大変な中でもとても元気で明るく、「あれを生き残ったら、後の人生なんか簡単なものよ」とおっしゃっていました。放射線治療は、6週間の通院で大変疲れるとの事、妻がボランティアとして付き添わさせて頂く事になりました。労苦に耐えた方々こそ強く、長寿に、幸せにと願います。
 待望の安保理アフリカ月間が始まりました。最初の2つの記事に関連してアナン事務総長、ゴア副大統領ほか、主なスピーチ、プレス・リリースなどへのリンクを集めた特集ページを作ったようです。ご参照下さい。

 http://www.un.org/News/dh/latest/scafrica.htm

1月11日(火曜日) 文責:山本

UNMOVICの委員長候補について協議

 アナン事務総長は11日、安全保障理事会メンバーと会談し、新設された国連監視・検証・査察委員会(仮訳;UNMOVIC;the United Nations Monitoring, Verification and Inspection Commission)の委員長候補について協議した。

東チモールの人権侵害に関する報告書が提出

 東チモール人権侵害に関する国際調査委員会(仮訳;the Internatinal Commission of Inquiry on Human Rights Violations in East Timor)は10日、アナン事務総長に報告書を提出した。内容に関しては事務局で審議中である。当委員会は昨年9月の人権委員会の決議に基づき設置された。

ザンビアにアンゴラ難民が避難

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR;the UN High Commissioner for Refugees)は西ザンビアに避難してくるアンゴラ難民が先週になって急増したと報告した。アンゴラの Cuando-Cubango 地方でのUNITAと政府軍との衝突の激化によるものと見られている。

人権問題への資金拠出が不足

 人道問題調整事務所(OCHA;The UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs)によると、緊急援助のための資金が不足していると警告した。1999年には24億ドルの資金拠出が呼びかけられたが、実際に拠出されたのは17億ドル(69%)であった。

旧ユーゴ国際刑事裁判所で2人の被告に無罪の判決

 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所で、1992年の虐殺に関与したとされる2人の被告に関して無罪の判決が下された。

UNMIKは電力供給へ緊急措置

 国連コソボ暫定行政機構(UNMIK ; The UN Interim Administration Mission in Kosovo)は、コソボの主要電力発電所の火災による電力供給低下に対して緊急措置をとった。現在の供給量は160メガワットであり、この水準は通常の供給量の3分の1程度でしかない。

コソボの統治機構の骨組み決まる

 コソボ暫定統治委員会(IAC;the Interim Administration Council)は19の部局を発表し、コソボの政治的指導者に役割を割り当てた。Ibrahim Rugova 氏が率いるコソボ民主同盟(LDK;Kosovo Democratic League)には予算・財政と司法の部局を、Hashim Thaci 氏率いるコソボ民主進歩党(PPDK;Democratic Progress Party of Kosovo)には地方行政と貿易担当部局を、Rexhep Qosja 氏率いる統一民主同盟(LBD;United Democratic League)には教育・科学と復興担当部局を割り当てた。

UNICEFで2人の事務局次長を任命

 ユニセフは21世紀の活動を先導する2人の事務局次長として、国連と政府間の関係や資源の結集等を担当する、Kul Gautam氏(ネパール)と、全体計画立案を担当する Andre Roberfroid 氏(ベルギー)を任命した。

「今日の一言」

 最後から2つ目の記事についてです。「統一民主同盟」の正式名称が United Democratic League なのに略称が LBD なのは私のタイプミスではなくってですね、原文がそうなっているんです。現地の言葉ではどうなんでしょうか。
 それはともかく。
 出てくる政党の名前にことごとく「民主」が入っていることに考えさせられました。
 民主。
 辞書的には「一国の主権が人民にあること。また、その政治や制度。」なのですし、政党名としては世界的に「トレンディ」だとは思うのですが、では、それはいったい何なのだ? というのは依然として不明確なままではないかなと思うわけです。
 たまたま、今、イギリスの社会学者・A.ギデンスの『第3の道』を読んでいるんですが、そこで、「民主主義を民主化しなければならない」なんてことを言ってます。制度を整えることは第一歩であることは確かですが、その内実は、実はどこの国にとっても大問題なのではないでしょうか?

1月12日(水曜日) 文責:山本

安保理はボスニア合意の遅延に懸念を表明

 安全保障理事会の議長 Richard Holbrooke 氏(合衆国)は、12日、11月のボスニア・ヘルツェゴビナ合同議長のニューヨーク宣言が十分に履行されていないことに対し、安保理で懸念の声が上がっていると語った。

安保理でUNAMSILの活動拡大に関してブリーフィング

 安全保障理事会では12日、アナン事務総長による国連シオラレオネミッション(UNAMSIL;the United Nations Mission in Sierra Leone)の活動に関する報告書提出を受け、ブリーフィングを行った。同報告書では、UNAMSILの人員を現在の6,000人から11,000人に増強し、現在駐留しているニジェールの部隊が撤退するまでUNAMSILへの委任期限を延長することを勧告している。

事務総長は今月末に訪ロ

 アナン事務総長の今後の日程が発表された。
 今月27日から28日にわたりロシアを訪問、ついでキプロス情勢に関する協議のために31日にはジュネーブに赴く。
 2月8日には第10回国連貿易開発会議(UNCTAD X)に出席するためにバンコクへ飛び、タイを公式訪問する。さらに17日には東チモールのディリに入り、オーストラリア・ニュージーランドを訪問する。

グアテマラで人権侵害が急増

 国連グアテマラ人権検証団(MINUGUA;the UN Human Rights Verification Mission in Guatemala)の報告によると、グアテマラでの人権侵害の申し立てが急増している。MINUGUAでは1999年の1月から9月で3,500件を超える人権侵害を含む316件の申し出を受理した。

IAEAの査察チームがイラクへ

 国際原子力機関(IAEA;International Atomic Energy Agency)の査察チーム5人がウランの貯蔵に関する査察でイラクを訪問すると発表された。

東西チモール境界の安全確保に関する了解覚書に署名

 国連と国際治安部隊とインドネシア軍は東西チモールの境界における治安維持に関する協力に関し合意し、了解覚書に署名した。覚書では11箇所の検問所を設置し、西チモールから東チモールへの難民の帰還に際して3者が協力することが定められている。

コソボでのボスニア人家族殺害を非難

 国連コソボ暫定統治機構(UNMIK;the UN Interim Administration Mission in Kosovo)の Bernard Kouchner 代表とコソボ暫定協議会(KTC;Kosovo Transitional Council)は、月曜日にプリズレンで発生したボスニア人家族の殺害事件を非難した。

KTCはメンバーの拡大へ

 コソボ暫定協議会(KTC;Kosovo Transitional Council)は、コソボでは少数民族となるアルバニア系住民の代表をメンバーに加えるなど、協議会の拡大について討議をはじめた。UNMIK の Kouchner 代表は次の会議までに新メンバーの候補者のリストを提出する予定。

プリシュティナ空港の民間機利用再開

 11月の国連チャーター機撃墜事件の原因追求のため閉鎖されていたコソボのプリシュティナ空港は、11日より民間機の利用が再開された。

アンゴラ制裁委員会議長が現地調査に

 安全保障理事会アンゴラ制裁委員会の Robert Fowler 議長(カナダ)は現地調査のために11日アンゴラ入りし、UNITA(アンゴラ全面独立民族同盟)代表と会見した。

カブールで国内避難民が16,000人に

 アフガニスタンのショマリ渓谷地方で発生した戦闘のために国内避難民が多く発生していたが、カブールの旧ソビエト大使館に16,000人以上が非難しており、彼らを支援することは不可能な状態になっている。

「今日の一言」

 最後の記事はアフガニスタンに関するものですが、私の担当している火曜・水曜分でも、同様の記事(「大量の国内避難民が発生」)が何度かあったように記憶しています。しかし、それだけの人が避難しなければならないような事態そのものが何であるのか、一向に伝わってきません。
 先日もチベット仏教の活仏・カルマパ17世がインドに亡命したと報道され、これはチベットでの中国軍による弾圧が原因であると、一部では伝えられています。
 チェチェンへはロシア軍が「制圧」行動に出ています。
 …が、これらに関する記事が最近の国連の記事で出てこないことが不思議に思えます。
 今、最も危険な地帯は中央アジアなのかも知れません。

1月13日(木曜日) 文責:阿部

安保理がアフリカ難民について討議

 安保理は、アフリカ難民について討議し、米国のホルブルック大使が議長声明を発表。アフリカにおいて「恐ろしいほど多くの("alarmingly high")」難民及び避難民(IDPs:internally displaced people)が十分な保護や援助を受けられずにいる、と深い懸念を表明。
 これに先立ち、緒方貞子国連難民高等弁務官(UNHCR:The UN High Commissioner for Refugees)が安保理に対する公開ブリーフィングを行い、特に中央アフリカの状況が危機的であること、アフリカ難民に提供されている援助物資が世界の他の地域へのものに比して「重大な不均衡("grave imbalance")」にあること等を指摘し、数百万人に及ぶアフリカ難民・避難民の危機的窮状を緩和するために具体的かつ迅速な措置を講じる必要があると国際社会に協力を要請。
 また、緒方弁務官は、人道行動(humanitarian action)だけでは、難民問題を解決することはできないし、それによって各国政府や安保理の責任が代替されるわけでもない。安保理には、紛争を防止・解決する責任があり、それ故に、難民問題にも大きな役割を果たさなければならないと指摘。

東チモール多国籍軍の調査団が集団埋葬地の発掘作業を終了

 東ティモールにおいて、国連警察及び東チモール多国籍軍(INTERFET:International Force in East Timor)の調査団が、Liquica 近郊のMaubara の集団埋葬地の発掘作業を終了。2日間で16人の遺体が発掘され、すべてが銃殺あるいは刺殺されていることが判明。うち13人の遺体について家族による確認が終了し埋葬された。

アナン事務総長がイラクの人道物資配給計画を承認

 アナン事務総長は、第7期イラク石油食糧交換プログラム(Phase VII of the oil-for-food programme)の下、イラクによって国連に提出された人道物資配給計画を承認したと安保理に通知。

アナン事務総長は、グループ77の議長交替式典に出席

 アナン事務総長は、グループ77(the Group of 77)の議長交替式典に出席し、旧議長であったガイアナのClement Rohee外相及びSamuel Insanally大使の労をねぎらうとともに、新議長を務めるナイジェリアのAlhaji Sule Lamido外相及びChief Arthur Mbanefo大使に期待を寄せた。

安保理は国連プレブラカ監視団の任期を延長

 安保理は、決議1285 を全会一致で採択し、国連プレブラカ監視団(UNMOP:the UN Mission of Observers in Prevlaka)の任期を7月15日まで延長。

国連軍縮担当事務次長がスタンフォード大学で講演

 Jayantha Dhanapala軍縮担当事務次長(UN Under-Secretary-General for Disarmament Affairs)は、スタンフォード大学の国際安全保障協力センター(Center for International Security and Cooperation)で講演を行い、近年、世界の核軍縮のいくつかの分野において進展がみられたが、依然として、「ナショナリズム、戦略核至上主義、相互信頼の欠如、そして検証の困難さ」といった厳しい課題が残っていると指摘。

中国政府が北朝鮮の亡命者を送還したことに対し難民高等弁務官が抗議

 中国政府が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮、DPRK:Democratic People's Republic of Korea)からの亡命者7人を北朝鮮に送還したことに対し、緒方国連難民高等弁務官(UNHCR)が抗議。
 国連難民高等弁務官事務所は、先月、北朝鮮から中国領土を通ってロシアに亡命した13歳少年含む人々に対して難民としての地位を認定するとともに、第3国に再定住させるべく用意を整えていた。しかし12月30日、ロシアがこれらの人々を中国に送還し、その後、中国が北朝鮮に送還したもの。

世界保健機関が気管支ぜんそくに関するファクト・シートを発表

 世界保健機関(WHO:World Health Organization)は、気管支喘息(bronchial asthma)に関するファクト・シートを発表し、喘息による人的・経済的負担が、エイズ・ウイルスと結核(tuberculosis)の2つを合わせた負担を上回る程大きいと指摘。

「今日の一言」 − コミットメント −

 安保理で、緒方貞子弁務官がアフリカ難民についてブリーフを行ないました。
 弁務官のブリーフィング
http://www.unhcr.ch/refworld/unhcr/hcspeech/000113.htm
を読むと、その深い思いが伝わってきます。

 安保理や各国政府は、UNHCRを通じた人道援助という「代理人」にたてて安心している場合ではない!、安保理は、「小異を捨てて大同につく」ことにより、単なるステートメントの発表だけでなく、具体的行動をとるべきだ!、等と訴え、最後に、
We must give them hope for a better future.
と結んでいます。

 米国のホルブルック国連大使や緒方弁務官に共通するものは、アフリカの難民に対する深いコミットメントです。ホルブルックは、Newsweek誌のインタビューで"I committed myself to African issues when I accepted the U.N. job."等とアフリカへの思いを語っていますし、緒方弁務官も「副事務総長」就任への要請を断わって、UNHCRとしての責任を全うされています。

英語で"commit"といえば、"In ham and egg, the hen is only participating, but the pig is really committed."という冗談があるぐらい「思い入れ」が強いのだそうですが、私たち一人一人、自分の人生をかけて何をしていくのか、何にどうコミットしていくのか、しっかり考えていきたいものです。

 −参考−:(緒方弁務官の講演、インタビュー)
 http://www.unhcr.ch/refworld/unhcr/hcspeech/990310.htm
 昨年12月26日付日本経済新聞「世紀をひらく-3-」
 1月7日付朝日新聞「新世紀を語る-6-」

 (ホルブルックへのインタビュー)
 http://newsweek.com/nw-srv/printed/us/in/a4935-2000jan9.htm
 (アフリカのエイズ問題)
 http://newsweek.com/nw-srv/printed/us/in/a5346-2000jan9.htm

1月14日(金曜日) 文責:Yoshi

事務総長、持続可能な開発の推進と貧富層間の“テクノロジーギャップ”縮小を強調

 コフィ・アナン事務総長は、貧困の問題に対処するため世界が直面する2つの大きな課題に、健全な環境開発の推進と技術への世界的なアクセスの拡大があると強調した。
 事務総長はニューヨークの女性国際フォーラム(Women's International Forum)で演説し、世界の人口の半分に当たる30億人は電話も使ったことがなく、コンピュータを使用したことのある人はさらに少ないとし、「1億人は国際化による恩恵から完全に取り残されている」「各国におけるこの不平等に対処し、社会的に不利な立場にある人々が恩恵に浴せるようにすることが21世紀最大のプロジェクトの1つである」と語った。
 同氏はまた、貧困の問題よりも環境危機がさらに困難な課題かもしれないとし、「過去200年間、結果をほとんど考えずに開発が進められてきた」「地球サミットは持続可能な開発の概念としての枠組みを提供し、私たちはいま、それを行動に移さなければならない」と語った。
 また、内戦の問題について事務総長は、国際化が国家主権についての世界的な認識を変えつつあり、さらに、国際社会がすべての人にとっての人権を支持していることに焦点が向けられつつあるが、首尾一貫した基盤のもとにこの目標が達成できる手段を見つけることが将来に向けた新たな“中心的”課題であるとした。

ICT、人道に対する犯罪で旧ボスニア系クロアチア人兵士を禁固刑に

 ハーグの旧ユーゴ国際刑事法廷(ICTY)は、5名の旧ボスニア系クロアチア人兵士を1993年4月にボスニア中央部にある Ahmici 村の攻撃へ関与した罪で6〜25年の禁固刑に処した。

1000人/日:タンザニアへわたるブルンジ難民

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、隣国のタンザニアへ避難しているブルンジ難民が1日あたりおよそ1000人にも上ると明らかにした。年始より1万人以上の難民がブルンジ東部から Kibondo へ移動し、新設された Karago キャンプで生活を始めていおり、同キャンプはすでに定員のおよそ半分が埋まっている。UNHCRの発表によると、「引き続きこのペースで難民が増加することも考えられ、非常に不安な状況」だという。

ロビンソン人権高等弁務官、青少年の徴兵禁止に向け各国へ支持を要請

 メアリー・ロビンソン国連人権高等弁務官は、18歳未満の青少年の徴兵を禁止する法的整備を支持するよう各国へ求めた。ロビンソン人権高等弁務官は、「子どもの権利条約(Convention on the Rights of the Child)」の選択議定書を草稿している国連作業部会で、「私は訪問した国々の至る所で紛争が子どもに及ぼす影響を目撃してきた」「子どもたちが再び被害を受けないように必要な措置を講ずることを提唱する」と語った。

紛争再発でチェチェンへの帰還民が激減

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、これまで落ち着きを取り戻したと見なされていた2つの地域で戦闘や砲撃が再開し、イングーシから帰還するチェチェン人の数が数日前のおよそ1500人/日から300/日にまで激減していると明らかにした。UNHCRは、危惧を表明するとともにロシア政府へ釈明を求め、さらに、性別や年齢を問わず全ての避難民が国際社会の保護を求めていると伝えた。

「コソボ防護軍」、1月19日に正式発足

 国連コソボ暫定行政機構(UNMIK)によると、コソボ解放軍(KLA)に取って代わる「コソボ防護軍(KPC)」が1月19日に正式発足することとなった。

最近の災害で保険業界の負担額が過去40年の14倍に急増

 国連環境計画(UNEP)は、最近立て続けに起こった災害が保険業界に多大な負担を与えつつあり、すでに保険金拠出額が過去40年の14倍に急増していると明らかにした。UNEPのトプファー事務局長によると、過去24件の自然災害だけで経済的損害は1500万ドルを超え、拠出された保険金は650万ドルだという。

国連人口基金の幹部に、日本の和気邦夫 氏を抜擢

 コフィ・アナン事務総長は、国連人口基金(UNFPA)の事務局次長に日本の和気邦夫氏を任命した。2月1日付けで安藤博文 氏の後任に就く和気氏は、最近では国連開発グループ(UN Development Group)のアソシエート・ディレクター(97年10月より)を務めた人物。同氏は開発協力や国際行政の分野を専門とし、アジアとアフリカで国連児童基金(ユニセフ)の現地活動のポストを歴任した。

今日の一言

 先週の金曜日がお休みだったため、今回が私にとって2000年最初の担当になります。
 みなさま、改めまして“A Happy New Millennium!”です。

 今回は最初の記事の“テクノロジーギャップ”について長めに取り上げました。12月9日付けの「Inter@ctive Week」(http://www.zdnet.com/intweek/stories/news/0,4164,2406731,00.html)に、クリントン大統領がインターネットへのアクセス手段を持つ層と持たない層を隔てる「デジタル格差」を解消するため、米連邦政府の関係諸機関に指示した内容が報じられていました。以下に列挙します。

1月17日(月曜日) 文責:渡辺

アナン事務総長、長引くアンゴラの紛争を憂慮

 アナン事務総長は、アンゴラの状況に関する報告書を安保理に提出、アンゴラの紛争が近隣諸国に拡大する危険性があり、国際社会の非常に憂うべき状況であることに変わりは無いとしている。
 又、紛争で影響を受けた被害者の数は370万人で、そのうち200万人が国内避難民。5歳以下の子どもの内42%が標準体重に満たない状況であると報告している。

アナン事務総長、Rolf Ekeus を UNMOVIC 委員長に推薦

 安保理は、アナン事務総長に新設の国連イラク監視・検証・査察委員会(UNMOVIC: UN Monitoring, Verification and Inspection Commission for Iraq)委員長の推薦考慮期間として30日間を与えていたが、16日(日)深夜で時間切れとなった。
 25名以上の候補者を慎重に協議したが、安保理メンバー全員が一致できる候補者は見出せず、最終的に事務総長自身が推していたスウェーデンの駐米大使で元国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)委員長 Rolf Ekeus 氏を推薦した。

アナン事務総長、コートジボアールに特別使節を派遣

 報道官の発表によると、アナン事務総長は、Ibrahima Fall 政務担当事務総長補 (Assistant Secretary-General for Political Affairs)をコートジボアールの特使に任命、早期に憲法下の統治を復活させるよう暫定当局に勧める予定。

アフガンミッションの代表に Francesc Vendrel 氏を任命

 アナン事務総長は、政務担当事務総長補代理の Francesc Vendrel 氏を事務総長個人特使およびアフガニスタン特別ミッションの代表に任命。

クシュネル事務総長特別代表、合同暫定行政機構設立法に署名

 UNMIKのクシュネル事務総長特別代表は、コソボ合同暫定行政機構(JIAS:Kosovo Joint Interim Administration Structure)設立に関する法令に署名。
 コソボにおける全ての行政、司法、立法に関する機能は、再編され JIASに統合されていく予定。

国連、ドイツの「EXPO 2000」に参加

 国連は、ドイツの Hannover で6月から10月に開催される EXPO 2000に参加することを決定、最大で5000万人の観客を予想している。
 200以上の国や団体に加わり、「人類、自然、そしてテクノロジー」のテーマのもと国連は、最先端の技術を駆使し国連システムの展示を行う。

万人のための教育会議が開催

 「万人のための教育に関するアジア太平洋会議(Asia-Pacific Conference on Education for All)」 が1月17日〜20日にかけてバンコクで開催。
 オープニングでタイの Chuan Leekpai 首相は、より多くの世界の子ども達が初等教育を受けられる様になったが、世界規模の急速な人口増加が、非識字率の減少ならびに万人への教育を阻んでいると発言。

「今日の一言」

 今日は1月の第3水曜日、言葉を武器に戦った公民権運動の勇士、キング牧師の記念日です。

 ボストンで意中の彼女と結婚後、夢のような新婚生活で奥さんの故郷の地アラバマ州へ。新天地で訳がわからぬまま周囲に薦められ、ある教会の主任牧師に。なぜか他の先輩達は皆辞退。実は、この職が人種差別思想の白人達の標的になることを知っていて、よそ者で何も知らない彼を申し合わせて選ぶよう仕向けた様です。

 "I have a dream ..." で有名な雄弁な彼も、この就任20分前にスピーチ原稿を書こうとし始めましたが、事実を知って手の震えがとまらない...。

 後に、ケネディーの暗殺を見た時に、「自分もこのように死ぬ」と予見しつつ、それでも、暗殺されるその日まで戦いつづけたキング牧師。手を震わせた偉人のデビューに居合わせた人々の内どれだけの人が後の歴史を予想しえたのでしょう?震えながらも逃げなかった彼の心に勝利の種が植えられ、芽生え始めたのでしょうか。

 有史以来初の「人類の議会」ー国連。つまずき、紆余曲折しながらも50年以上の歴史を刻んできました。又、逆に60億の人類と30世紀・40世紀の恒久平和を思考するのであれば、まだまだ、その歴史は緒についたばかりと言えるかもしれません。
 「国連の功罪は、特大の物差しで見なければわからない」と、明石氏。確かな平和への種は、キング牧師の初陣に似て、時と共にその真価を明らかにすると確信します。未来の国連に胸を膨らませこれからも世界市民の自覚を持って歩んで参りましょう。

1月18日(火曜日) 文責:山本

UNITAに対する制裁は奏効しつつあると報告

 安全保障理事会のアンゴラ制裁委員会の Robert Fowler 委員長はアンゴラに対する現地調査の報告を行い、制裁は効果を表しつつあり、外国からのUNITA(アンゴラ全面独立民族同盟)への支援を止めれば内戦は継続で入なくなるだろうと報告した。
 安保理は Sir Kieran Prendergast 政治問題担当事務総長補からも報告を受け、アンゴラの人道状況は極めて危機的であるとした。

UNMOVICの委員長選出が難航

 難航している国連イラク監視検証査察委員会(UNMOVIC;UN Monitoring, Verification and Inspection Commission for Iraq)の委員長人事について、安全保障理事会ではアナン事務総長への支持・協力を満場一致で合意したにも関わらず、事務総長の推薦した候補者である Rolf Ekeus 氏を承認するどころか、何の採決も行わなかった。事務総長はさらに新たな候補者を指名する予定。

国連人権高等弁務官はブルンジの地方当局による住民の強制退去処分に懸念を表明

 Mary Robinson 国連人権高等弁務官はブルンジの地方当局による住民の強制退去に対し強い懸念を表明した。特に Bujumbura 地方での強制退去には極めて強い懸念を表明した。同地方では約30万人が適当な避難所も提供されないまま退去させられたと報告されている。

コソボでさらに行政機関の整備すすむ

 コソボ暫定行政委員会(IAC;Interim Administration Council in Kosovo)は9つの部局について担当を割り当てた。これで19の部局のうち15が決定した。

"Oil-for-Food"プログラムでのイラクの希望を提示

 アナン事務総長は、安全保障理事会議長に対し、イラク石油食糧交換プログラム(the oil-for-food programme)でイラクが購入希望している物件の詳細リストを提出した。先週、イラクは1410万バレルの原油を輸出しており、イラク側は前フェーズより6億ドルの追加購入を希望している。

グロズヌイ市民の状況は極めて深刻

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、ロシア軍に包囲され人道援助の方途を失ったグロズヌイ市民の状況は日に日に悪化していると、深刻な憂慮を表明した。グロズヌイからの避難経路は全て遮断され、ほとんど避難してくる人もいない状況である。

東チモールでの復興プログラムを承認

 国連は東チモールにおける道路の補修と農民への農作業訓練の2つプロジェクトを承認した。この2つのプログラムはノルウェイ政府による資金援助のもと、国連開発計画(UNDP)による実行される。

事務総長はグアテマラ新大統領の公約を歓迎

 アナン事務総長はグアテマラの新大統領である Alfonso Portillo 氏の同国の和平合意の完全履行という公約を歓迎した。

事務総長はジュネーブ軍縮会議にメッセージ

 アナン事務総長は開催中のジュネーブ軍縮会議(CD;the Conference on Disarmament in Geneva)に「柔軟な精神と緊急の感覚をもって歩み寄りを」とメッセージを送った。

社会的公正が再優先課題である、と事務次長

 Nistin Desai 経済社会問題担当国連事務次長は欧州議会の社会開発会議に出席し、全ての国家の利益の確保のために、国際社会はグローバリゼーションの管理に焦点を当てなくてはならないと演説した。

女性差別撤廃条約の選択議定書の加盟国に24カ国が新たに参加の方向へ

 女性に対するあらゆる形態の差別撤廃に関する条約(CEDAW;Convention on the Elimination of All Forms Discrimination against Women)の選択議定書に新たに24カ国が加盟の方向に向かっていると、女性差別撤廃委員会で報告された。この選択議定書には、国家が女性の権利を侵害した場合、国連に申し出が出来ることを謳っている。

WHOはマクロ経済と健康に関する委員会を設立

 世界保健機構(WHO)は、マクロ経済と健康に関する委員会(CMH;Commission on Macroeconomics and Health)を設立した。これは、経済成長が開発途上国での不平等を解消の方向に向かわせ、衛生状態もよくなるとの考えに基づくものである。

「今日の一言」

 以前、ここでも書いたかも知れませんが、こうも毎週、世界各地の悲惨な状況に(文面でですが)直面していると、「翻訳なんかしてる場合なのか?」という疑問すら湧いてくることがあります。

 「同苦」という言葉があります。
 世界のいろんな状況に関するいろんな情報を知るということは、まあ、物事の出発点としては必要なのだけれども、知ったからといって物事が解決するわけでもありませんし、その情報を未だ知らない人にひけらかして優越感にひたるようでは、問題外ですよね。でも、「同情」ではまだ、どこか第三者的です。
 まったく同じ目にあわなければ「同じ苦しみ」とはなりえないからです。
 本当は「同苦」は「同じ苦しみ」とは読まないそうです。「苦しみを同じくする」と読むのだそうです。つまり、感じる苦しみは確かに違うかも知れないけど、同じように誰もが苦しんでいるわけだし、それゆえに力を合わせてその苦しみに立ち向かうことが出来るかもしれない、ということなんでしょう。決して「私だけが苦しんでいる」わけじゃないということです。
 苦しんでいる人に対して何もしてあげられないという、どうしようもない無力感も、相当な苦しみです。

1月19日(水曜日) 文責:山本

マンデラ前南アフリカ大統領がブルンジ和平調停者として安保理で演説

 ネルソン・マンデラ前南アフリカ大統領は19日、安全保障理事会の公開セッションに参加し、「ブルンジの民衆の苦難は私たち全てに影響を与え、私たち全ての人間性を傷つける」と演説した。(ブルンジのためのアルーシャ和平プロセス調停者としての参加。)
 また、「たった1人であれ、1つのグループであれ、1つの国家であれ、世界の一部であれ、防ぐことの出来る苦難にあえいでいるのなら、これだけ狭くなった世界の全ての人の問題である」と付け加えた。

安保理はブルンジでの暴力を避難する決議を採択

 安全保障理事会は上述の公開セッションののち、全会一致でマンデラ氏を支持し、ブルンジにおける暴力を非難する決議を採択した。

米の外交委員会議長が安保理メンバーと会談の予定

 合衆国外交委員会議長の Jesse Helms 上院議員は20日に安全保障理事会のメンバーと会談の予定。Helms 上院議員は議会で合衆国が国連に対して滞納している拠出金を支払う法案を提出しようとしている。

国連とWTOは「グローバリゼーションによる不安」について討議

 国連の上級職員と世界貿易機構(WTO)の幹部は19日、国連本部で、昨年のWTOのシアトル閣僚級会議の失敗などを通して「グローバリゼーションによる不安」について討議した。

中央アフリカ共和国にはまだ多くの課題あり、と報告

 アナン事務総長は19日、中央アフリカ共和国に関する報告書を提出し、国連中央アフリカ共和国ミッション(MINURCA)が2月15日に撤退した以降にも、多くの課題が残っていると指摘した。MINURCAが撤退した後には国連平和構築支援事務所(仮訳;BONUCA;UN Peace-Building Support Office)を設置し、和平プロセスを推進し、地域の復興を目指す。

国連の改革には加盟国の大部分の合意が必要、と事務次長

 東京で開催された国際フォーラムに Louise Frechette 事務次長が参加し、「国連の改革には国連の加盟国の大部分の合意が必要である」と強調した。

東チモールでINTERFETと民兵が衝突

 東チモール多国籍軍(INTERFET:International Force in East Timor)は、二日間にわたって民兵と衝突したと報告した。18日には3人の武装民兵と、19日には5人の民兵と衝突、発砲という事態となり、村民に負傷者が出た。

コソボ防護軍に関する大きな問題は解決

 国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)は、UNMIK代表・コソボ平和維持部隊(KFOR)司令官・コソボ防護軍(KPC;Kosovo Protection Corps)司令官の間で技術的検討がなされ、「大きな問題は解決した("all outstanding issues were ironed out.")。」と発表した。

この部分は「懸案事項が全て解決した」ではないか、という指摘がありました。確かにそう訳すことは可能ですが、「いくつかの問題は解決して、具体的な手段に移ることできるようになった」という事実は変わらないと思いますので、とりあえず、訳はこのままにしておきます。

「今日の一言」

 前日のこのコーナーで

こうも毎週、世界各地の悲惨な状況に(文面でですが)直面していると、「翻訳なんかしてる場合なのか?」という疑問すら湧いてくることがあります。

 と書いたことに対していくつかメールを戴きました。
 上の発言は、別に翻訳を止めてしまいたいという意味ではなくってですね、翻訳だけしててもだめじゃないかなぁ、というどちらかと言えば前向きの(?)苦悩ですのでご心配なく。

 さて。
 「苦悩」についていろいろと考えていますと、ドイツ語での面白い(?)表現を思いだします。
 苦悩を意味する言葉に die Leiden があるんですが、これを組み込んだ形容詞である leidenschaftlich は「情熱的」という意味になります。「苦悩」をバネに「情熱的」に取り組んで事態を改善してしまう…というようなニュアンスでしょうか。
 ドイツ人はこの手の発想が好きなのでしょうか。ロマン・ロランの『ベートーベンの生涯』も、ベートーベンが語ったとされる、次のような一句で締めくくられています。

 Durch Leiden Freude. (悩みをつき抜けて歓喜に到れ!)

 苦悩が大きければ大きいほど、闇が深ければ深いほど、それを乗り越えたことによる 歓喜は大きい。世界のどの地域の人であれ、最も苦しんだ人々が最も幸福になる権利があると、私は信じたいと思います。

1月20日(木曜日) 文責:阿部

ヘルムズ米国上院・外交委員長が安保理で演説

 ジェシー・ヘルムズ米国上院・外交委員長(Jesse Helms, United States Senator, Chairman of the US Senate Committee on Foreign Relations)が、初めて安保理において演説を行い、国連の役割や米国と国連との関係について活発に討議。
 上院議員は、米国が昨年国連システムに義務的・自発的拠出金合せて14億ドル以上を支払ったとし、国連が改革を通じた一層の効率性向上をはかり、米国の主権を尊重するよう期待を表明。
 また、米国のことを国連分担金を支払わない「だらしない"deadbeat"」国だという人々がいることを取り上げ、国連にとって唯一最大の投資者である(米国民を代表する)米国議会は、国連に対し具体的改革を要求する権利だけでなく責任を負っていると指摘し、「国連が効率的である限り米国民は国連を支援するが、非効率になれば米国民はその責任を放棄するだろう。」と表明。
 この演説に対し、各安保理メンバーは、米国連邦議会議員との対話の機会を得たことを歓迎する一方、ヘルムズ上院議員の演説の多くの点に同意できないと表明。例えば、上院議員は、国連が新しい国際秩序やグローバルな統治システムの中で中心的権限を確立することを米国民は歓迎しないし、この安保理も、米国が批准している国連憲章の下で初めて活動できるのだと改めて確認。
 これに対し、安保理メンバーは、加盟国は前提条件を置くことなく分担金を支払うことでその義務を果たしていくべき等と反論。

アナン事務総長が国連コンゴ民主共和国監視団の拡大を求める報告書を発表

 アナン事務総長は、国連コンゴ民主共和国監視団(MONUC:UN peacekeeping mission in Democratic Republic of Congo)に関する報告書を発表し、同監視団を拡大し、合計5,537人の兵力を展開するよう提案。

アナン事務総長が国際自由労働組合連合事務局長と会談

 アナン事務総長は、国際自由労働組合連合(ICFTU:the International Confederation of Free Trade Unions)のビル・ジョーダン事務局長と会談し、両機関がグローバリゼーションの課題に取り組むうえで協力することが死活的に必要であると合意するとともに、企業が人権、労働者の諸権利、環境原則を遵守し、良い企業市民となることを求めるグローバル契約(Global Compact)の重要性を強調する合意を発表。

アナン事務総長はギリシャ・トルコが関係改善に向けて合意したことを歓迎

 アナン事務総長は、ギリシャ外相がこの40年間で初めてトルコを公式訪問し、両国間の関係改善を目指した合意書に署名したことに、歓迎の意を表明。

ソマリア事務総長特別代表がジブチを訪問

 David Stephenソマリア事務総長特別代表(the Secretary-General's Representative for Somalia)は、ソマリア和解会議の組織を支援するため、ジブチを2ヶ月間にわたって訪問する予定。

ルワンダ国際刑事裁判所所長は弁護士解任要請を却下した書記局の決定を確認

 ルワンダ国際刑事裁判所所長のNavanethem Pillay判事は、Jean Bosco Barayagwiza による弁護士解任要請を却下した書記局の決定を確認。同判事は、弁護士の交替を必要とする例外的な状況は認められないとするとともに、そうした交替があった場合、昨年11月3日の上訴審の決定の再検討を求める検察官の要請に関する公聴会の開催(2月15日)を遅らせることになると指摘。

東ティモール騒乱に関してインドネシア国軍の弁護士が宗教界指導者と会談

 インドネシア国軍の弁護士6人がディリに到着し、宗教界指導者と会談。昨年秋の東ティモールの住民投票実施後の騒乱状態においてインドネシア国軍が果たした役割に関して情報を収集。

ユニセフ事務局長が「人身売買に関するアジア太平洋地域シンポジウム」で演説

 Carol Bellamyユニセフ事務局長は、東京で開催された「人身売買に関するアジア太平洋地域シンポジウム」(the Asia-Pacific Symposium on Trafficking in Persons)において演説し、性的搾取を目的とした子ども及び女性の人身売買がグローバルな問題であるとした上で、アジアにおいて最悪の形態の人身売買が行われており、同地域で毎年百万以上の人々が搾取されていると指摘。

ナイジェリア、エジプト及びサモアがLFの根絶プログラムを開始

 世界保健機構(WHO:World Health Organization)は、ナイジェリア、エジプト、サモアが、世界の他の国々に先駆けてリンパ系寄生糸状虫症(LF=lymphatic filariasis)の根絶プログラムを開始したと発表。

「今日の一言」 − 国連に「投資」する米国 −

 日本のTV報道でも少しだけ取り上げられたようですが、米国のヘルムズ上院議員(外交委員長)の演説が物議をかもしています。
 上記記事では引用されていませんが、

「米国の外交政策と国家安全保障問題に関与する資格は国連にはない」
「国連が米国民の承諾なく権限を行使するなら、国連から脱退する」(-- I want to be candid with you -- eventual US withdrawal)

等と明確に米国の国益を主張するとともに、米国の分担金は米国民の税金であり、それは「投資(Investment)」であって決して「慈善ではない(Not Charity)」、「投資であるからにはリターンを期待」して当然だと発言したのです。
 米国議会の論客が安保理の場でこれだけ率直に発言するのは初めてのことで、安保理メンバー国は「面食らった」というのが正直なところのようですが、対話をすることは双方にとって "healthy"(New York Times)なことです。これを、今後の米国と国連との関係を改善していく突破口としていくことこそ重要なことだと思います。

(参考)
(参考2)

20/20 Visionという世論調査を行なうNPOの調査によれば、米国の18歳から29歳の若者の74%が「米国は国連分担金を支払うべき」と応え、60%が「民族浄化のような事態が起こった場合には介入すべき」と応えたとのこと。米国内でも世代間の考え方に相当な開きがあるようです。

1月21日(金曜日) 文責:Yoshi

事務総長、米上院外交委員会と会見

 コフィ・アナン事務総長はニューヨークの国連本部で、ジェシー・ヘルムス議長やジョセフ・バイデン上院議員(民主党)をはじめ米国上院外交委員会の諸氏、さらに米国上院軍事委員会のジョン・ワーナー議長と1時間にわたり会見した。
 事務総長のスポークスマンによると、会見ではコソボでの物資の不足、ボスニアでの和平努力、また、新設されたイラクの兵器査察委員会(UNMOVIC;UN Monitoring, Verification and Inspection Commission)の議長選出について話し合われた。事務総長は「国連は米国を必要とし、米国も国連を必要としていることは疑うまでもなく、私たちは協力して作業にあたらねばならない。私たちはこの組織(国連)をあるべき姿に強化する義務があり、組織の改善、強化、再編、合理化のために国連事務局はある」とコメントした。

戦闘要員の最低年齢を15歳から18歳へ引き上げ

 6年間にわたり「子どもの人権条約」の選択議定書の草稿に努めてきた作業部会で、戦闘要員の最低年齢を15歳から18歳に引き上げることで合意に達した。スポークスマンによると、事務総長は「子どもの戦闘への関わりを全面的に排除するため、これは最も重要な進展である」と語ったという。
 メアリー・ロビンソン人権高等弁務官も、作業部会が実証した「この協力の精神」を歓迎し、「紛争で子どもを保護する有効的な手段」である選択議定書の早期発効に向けて期待を寄せた。また、子どもと紛争の問題に取り組むオララ・A・オトゥヌ事務総長特別代表も、この合意を「紛争で不当に利用されてきた子どもたちの勝利である」と語った。

イングーシへ避難するチェチェン市民が急増

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報告によると、ロシア軍とチェチェン軍の戦闘激化により、イングーシへ避難するチェチェン市民が急増している。20日昼の時点で推定2300名の市民がイングーシへ避難し、この数はここ数週間で最大の規模だという。

事務総長、米コーヘン国防長官と会談

 コフィ・アナン事務総長は20日、米国のウィリアム・コーヘン国防長官と会談し、コンゴ民主共和国(コンゴ-キンシャサ)、アンゴラ、シエラレオネにおける活動での軍隊派遣の条件や資金平和維持活動(PKO)などについて話し合った。

WHO、貧困と健康の問題について協議

 世界保健機関(WHO)はジュネーブで来週、貧困と健康に関する報告について検証し、深刻化する食品媒介の疾患の問題について協議すると発表した。
 WHOのディレクターゼネラルであるブルントランド(Gro Harlem Brundtland)氏の報告によると、世界の人口のおよそ2割(13億人)は所得が1日あたり1ドル以下という極めて貧しい状況にあり、健康状況について酷い不平等を生み出している。また、極めて貧しい状況では5歳未満で死亡する確率が5倍、妊婦が死亡するケースはヨーロッパで4000人中1人に対し、極貧状況で生活する人口がほぼ5割を占めるサハラ砂漠以南のアフリカでは12人に1人の割合だという。
 また深刻化する食品媒介の疾患は、毎年、多く見積もって先進国で人口の3割が感染しているという。中国を除く開発途上国では、過度の下痢から発病または死亡する人が1990年の推計で年間27億人、5歳未満では240万人にものぼる。
 WHOではさらに、たばこ規制枠組み条約、HIV/エイズ、結核予防のイニシアチブにも取り組んでいく方針である。

ユネスコの松浦 事務局長、初等教育に対する決意を表明

 バンコクで閉幕した「万人のための教育に関するアジア太平洋会議(International Consultative Forum on Education for All)」では、各国政府の閣僚40名以上が参加し、アジア太平洋地域での初等教育に向けた政治的取り組みと資金投入を21世紀の教育戦略の根本とすべきとする「行動への枠組み」を採択した。
 この採択文書では、「リソースの欠乏は時に、各国政府や国際基金の政治的取り組みの問題である」としており、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の松浦晃一郎 事務局長は自身の任期において初等教育を「最優先課題」に据えると決意を語った。同氏はまた、アジア太平洋地域諸国へ教育の進展を検証したこの採択文書を重要視するよう呼びかけ、状況の改善に向けた政治的取り組みを促した。
 この国際会議は世界教育フォーラムに向け世界各地で開催されている6つの地域会議の1つであり、開催にあたってはユネスコ、国連開発計画(UNDP)、国連児童基金(ユニセフ)、国連人口基金(UNFPA)、世界銀行、アジア開発銀行、アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)が協力した。

国連食糧農業機関、途上国の競争力強化のためデンプン食品の研究を要請

 国連食糧農業機関(FAO)は諸研究機関へ、開発途上国の世界市場での競争を支援するためデンプン食品の特性に関する研究を要請した。
 FAOの Agro-Industries and Post-Harvest Management Service(仮約:農産工業と収穫後の管理サービス)のMorton Satin氏は1月19〜22日にインドで開催された第3回「International Symposium on Tropical Root and Tuber Crops(仮 約:熱帯の根茎・塊茎農作物に関する国際シンポジウム)」で、「デンプン食品の特性に関する情報を増やすことで、開発途上国の人々による製品販売と世界のデンプン食品市場での競争力を促進できる」と語り、民間セクターへ研究支援を要請。また同氏は、熱帯地域ではデンプン食品などの農作物の栽培に適しており、長く主要作物として位置づけられてきたが、国際市場で競争力を持つには付加価値が要求され、デンプン食品の特性に関する研究から恩恵を受けてこなかったと説明した。

今日の一言

 今回はほんとに苦労しました(苦笑)。WHOのブルントランド氏について、詳しく知りたいなぁと思ったのですが、疲れたのでまたの機会にします。すいません。

1月24日(月曜日) 文責:渡辺

安保理、不安定なコンゴ民主共和国情勢を討議

 安保理は不安定な状況が続いているコンゴ民主共和国情勢を討議。オルブライト米国務長官が開会議長を務め、7人のアフリカ諸国元首、10人の閣僚級代表など総勢40名がスピーチ。
 オルブライト米国務長官は、コンゴの紛争が数多くの国を巻き込んでいる事から「アフリカ初の世界大戦」ともいえるとし、この会議が決定的な状況進展につながる事を望んだ。
 アナン事務総長は、多数のアフリカ各国指導者の参加を歓迎しつつ、ルサカ合意が最も実行可能なブループリントであり、和平交渉により包括的な解決に導く事ができると演説。
 アフリカ統一機構(OAU: Organization of African States)の Salim 事務総長は、紛争当事者自身が、彼等の総意として解決の方途を唯一示したのがルサカ合意であると強調し、我々自身もその総意としてこれを成功裏に遂行させる義務があると述べた。

アフリカ諸国の指導者がルサカ合意支援を再確認

 コンゴ民主共和国情勢を議題とした安保理会議で、アフリカ各国の元首がスピーチに立ち、ルサカ合意が紛争解決最善の道であると再確認、支援を約束した。
 また、Frederick Chiluba ザンビア大統領は、国際社会がルサカ合意が完璧に遵守されるまで平和維持要員を派遣するのを避けていると指摘、今までの世界の停戦協定をみてもこの様な前例はないと訴えた。
 Joaquim Alberto Chissano モザンビーク大統領は、南アフリカ開発協力 機構(SADC: South Africa Development Community)の意見を代表し、ルサカ合意がコンゴ紛争解決の唯一の方途と硬く信じると発言。国際社会は、完璧な停戦をただ待ち続けて、和平の崩壊を招くようなことはせず、有効な和平プロセスの役割を果たしていくべきと主張した。
 Yoweri Museveni ウガンダ大統領は、ルサカ合意が長期に渡っているコンゴ内部と隣接国家の問題を正しく対処する方策であるとしつつ、最も重要な事は、同合意がアフリカの団結を回復させる事にあると述べた。

WHO 事務局長、対エイズ世界戦略を概説

 世界保健機構(WHO)が執行理事会をジュネーブで開催、オープニングで演説に立った Gro Harlem Brundtland 事務局長は、エイズが開発、安全保障など国際問題として重要度を占めていると述べ、大きな危機に面する現状であるが、政治的リーダーシップ、デリケートな問題に直面する開かれた心、国家機構と市民の親密な共同作業によりエイズの流行を抑えることが可能と述べた。
 具体的な方策として、母体から子供への感染を防ぐ、HIV・AIDSの薬品提供を中心に現在3千万と言われる感染者を対象に繰り広げられる予定。

ユニセフ事務局長、「子どもの人権条約」の選択議定書にコメント

 21日「子どもの人権条約」の選択議定書が戦争参加・徴兵の最低年齢を15歳から18歳に引き上げる事に合意した。ベラミー・ユニセフ事務局長は、一応、歓迎の意を表明したが、政府軍志願兵に関してはこの規則が適用されない事に失望との意見を述べた。
 実際には、兵隊になるしか選択余地がない場合、簡単に操作されてしまう場合、また、社会的圧力によって「志願」の形がとられる事があるなど「志願兵」という枠組み自体が意味をなさないと言及した。

IAEA、イラクへの査察を開始

 国際原子力機関(IAEA: International Atomic Energy Agency) の査察団が、イラクの貯蔵ウランと天然ウランの査察を開始。

アナン事務総長、UNOMOG の任期6ヶ月延長を勧告

 アナン事務総長は、国連グルジア監視団(UNOMOG: UN Observer Mission in Georgia)に関する書簡を安保理に提出し、6ヶ月の任期延長を勧告。

コソボで137名の判事・検事が就任

 国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)が、137名の判事、検事を任命した。任期は、2000年1月1日から1年間とされプレシュティナ地域を担当する。

WFP、コンゴでの安全なアクセス保証をアピール

 世界食料計画(WFP: World Food Programme)は、安保理のコンゴ情勢討議に合わせて、同国で人道支援にあたる諸機関に「安全かつ障害のない」アクセス保証をと訴えた。

ルワンダ・旧ユーゴ国際刑事裁判所の報告書を公開

 国連専門家グループが提出したルワンダ・旧ユーゴ国際刑事裁判所の報告書が公開された。この中で同グループは、ルワンダ・旧ユーゴの国際刑事裁判所がさまざまな制約があるなかで「適度に効率的に」その任務を遂行していると報告。
 現在の推測では、旧ユーゴ法廷は約10年、ルワンダでは最低で7〜8年で任務が完了するとみており、同グループは、両法廷の手続きの迅速化をはかる勧告を行った。

UNTEATは、米ドルを東チモールの公式通貨と決定

 国連東チモール暫定行政機構(UNTEAT)は、米ドルを公式通過とする新たな規則に署名した。

「今日の一言」

 先日、「Peace Of Mind」という高校生が作ったビデオ・ドキュメンタリーを観ました。主役は、パレスティナとイスラエルの高校生。小さいころからお互いを直に交流することもなく友達になることもなく育った彼等。大人たちは、互いを罵り、爆弾を投げつけ、小さな子どもまでも敵としてなぐり倒している。
 同じ部屋で息することも考えられない2つの人種。この高校生が、米国のメイン州での野外キャンプに参加し、同じ時を分かち合います。
 パレスティナとイスラエルに帰った彼等は、事件が続く中でも電話をし、親の心配をよそ目にお互いの町や家族を訪問するまでに。

"How can I not trust her"
 (「信用できない訳ないさ」)

パレスティナの青年が、ユダヤの彼女をさしてつぶやきます。
 未知と偏見、不安と悲しみから、彼等の心は境界を越え確かな平和の種が両民族の青年たちに植えられたようです。草の根の確かな活動の響きが伝わってきます。
 この企画は、Global Action Project, Inc と Seeds Of Peace というNPOの協力で現実化しました。興味のある方は、

http://www.global-action.org/ 
http://www.seedsofpeace.org/camp.htm

を参照してみてください。

1月25日(火曜日) 文責:山本

事務総長はコンゴ民主共和国への平和維持活動についてアフリカ各国首脳と会談

 アナン事務総長は25日、コンゴ民主共和国に関する安全保障理事会の会議のためにアフリカの7カ国(アンゴラ・コンゴ民主共和国・モザンビーク・ルワンダ・ウガンダ・ザンビア・ジンバブエ)の首脳と国連本部で会談した。
 現在コンゴ民主共和国には5537名の国連部隊が展開している。

激しい戦闘でチェチェンから難民が激増

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が25日発表したところによると、首都グロズヌイ周辺における激しい戦闘のために、チェチェンから避難する難民が増加している。24日だけでも隣接するイングーシュティアへ2,000人が避難、過去4日間で8,000人以上になると言う。ロシア軍の保護によってチェチェン北部への帰還が一方ではなされているが、ここ近日でチェチェンを離れる人数が倍化してしまったと報告されている。

セルビア人が暫定統治委員会に参加へ

 セルビア人の代表がコソボ暫定行政委員会(IAC;Interim Administration Council in Kosovo)へ12日以内に参加する旨をUNMIK代表が発表した。

条約発効後、100万基の化学兵器が廃棄

 「化学兵器の開発、生産、貯蔵及び使用の禁止並びに廃棄に関する条約(化学兵器禁止条約)」に基づいて設置された化学兵器禁止機関(OPCW;the Organisation for the Protection of Chemical Weapons)が創立された以来の1000日間で100万基の化学兵器が廃棄され、重大な進展が見られたとの報告がOPCWによってなされた。

UNHCRはエリトリアでの活動を再開

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は3年間の空白を破り、エリトリアでの人道援助活動を再開すると発表した。

OHCHRは基金への拠出をアピール

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR;The Ofiice of the United Nations High Commissioner for Human Rights)は、世界で増加する人権擁護の要望の声に答えるために、5,310万ドルの拠出をアピールした。このアピールはウェブで見ることができる。http://www.unhchr.ch/

IAEAはイラク査察を完了

 国際原子力機関(IAEA)は、予定されていたイラクへの査察を完了した。調査チームの発表によると、イラク国内のウラン(低濃縮ウラン・天然ウラン)の量は核非拡散条約の既定の範囲内である。

イラクの輸出は3億3300万ドルへ

 イラクは、国連イラク石油限定輸出プログラム("oil-for-food" programme)に基づき、1月21日から始まる1週間で1,300バレルの石油を輸出した。これは約3億3300万ドルに相当し、これに見合う人道物資を届ける予定である。

WHOは食物経由で感染する病気と戦う計画を発表

 世界保健機構(WHO)は増加しつつある、食物経由で感染する病気へ対処していく計画を発表した。

子どもの「売買」に関して討議

 ジュネーブで「子供の権利条約」議定書草案検討のセッションが開催中であり、子ども売春や幼児ポルノなどの問題が討議された。その中で子どもの「売買」の概念について意見が分かれており、子供を性的対象にするための「売買」だけを禁止しようとする意見と、養子縁組を含む「売買」をも禁止しようという意見が見られる。

アフガン北部で正体不明の奇病が蔓延

 アフガニスタン北部の山岳地帯のいくつかの村落で正体不明の病気が蔓延しており、1月5日だけでも50人が死亡したと国連アフガニスタン調整官事務所が発表した。

「今日の一言」

 ときおり、デイリー・ハイライトで、最後の記事のような「正体不明な病気」が記事になることがあります。伝染性と死亡の危険性が高いために正体不明のままであり、なおさら人がその地域に近づかないため、正体不明のままということになってしまうようです。
 そういうところへも駆けつける国連職員がいるというのはすごいことだな、と単純に感嘆してしまいます。
 なんだか、『ペスト』(A.カミュ)に出てくる、ペストの蔓延する街・オランに入り、ペストを退治して行く医師・リウーの姿を連想してしまいました。

1月26日(水曜日) 文責:山本

安保理はMONUCへの活動委任期限の延長を決定へ

 安全保障理事会は26日、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC;the UN mission in the Democratic Republic of the Congo)への活動委任期限を延長する決議の採択にむけて討議を開始した。

UNMOVIC委員長人事、ようやく合意

 難航していたイラクの兵器査察委員会(UNMOVIC;UN Monitoring, Verification and Inspection Commission)の議長人事について、安全保障理事会はようやく Hans Blix 氏に就任を要請することで合意に達した。Hans Blix 氏は1981年から1997年までの間国際原子力機関(IAEA)の事務局長を勤めていた経験豊富な人物であり、イラクで働いていたこともある。

事務総長は訪ロ

 アナン事務装総長は26日、ウラジミール・プチン大統領代行を含むロシア首脳と会談するためにモスクワへ出発した。アブカジア・グルジア・タジキスタン・ナゴルノカラバフ・コーカサスの各地域の状況について話し合いが持たれる予定である。

事務総長はコート・ジボアールの法の支配復活の宣言を歓迎

 アナン事務総長は26日、コート・ジボアールの軍政が憲法を基本とした体制に回帰する宣言をしたことに対し歓迎の意を表明した。

UNTEAT代表がインドネシア高官と会談

 国連東チモールミッション(UNTEAT)の Sergio Vieira de Mello 代表はインドネシア政府高官と会談し、ディリとジャカルタの関係正常化に向けた討議がなされた。

拡張されたコソボ暫定協議会は2月9日発足

 国連コソボ暫定統治ミッション(UNMIK)は26日、新たに拡張されたコソボ暫定協議会(KTC;Kosovo Transitional Council)は2月9日に発足すると発表した。

WHOは貧富の差による健康の差の拡大を認識していると強調

 世界保健機構は26日、最近の50年で健康増進の一次留守居成長が見られるものの、貧富の差による格差は以前として大きいままであると発表した。

旧ユーゴ国際刑事法廷で被告に禁固20年の判決

 旧ユーゴスラビア国際刑事法廷での Dusan Tadic 被告は禁固25年の求刑に対し、20年の判決を下した。

国際海洋法裁判所は公聴会を実施

 国際海洋法裁判所はパナマ船籍の漁船の拿捕に関する裁判で公聴会を27日に開始する予定である。

サッカーのロナルドが国連開発計画の親善大使に

 国連開発計画(UNDP)は26日、国際的なサッカー選手のロナルドに、貧困とたたかう親善大使に任命したと発表した。

1月27日(水曜日) 文責:阿部

アナン事務総長が国連イラク監視検証査察委員会委員長を任命

 アナン事務総長は、安保理の承認を得て、81年から97年までIAEA事務局長を勤めたHans Blixを、国連イラク監視検証査察委員会(UNMOVIC:the UN Monitoring,Verification and Inspection Commmission)の委員長に任命。

アナン事務総長がプーチンロシア大統領代行等と会談するためモスクワ入り

 アナン事務総長がモスクワ入りし、ロシア下院のGennady Seleznyov議長、上院の Egor Stroyev 議長と会談し、チェチェン問題などについて話し合った。2日間の滞在中、プーチン(Vladimir Putin)大統領代行などとの会談を予定。

アナン事務総長がギニアビサウの大統領選挙の成功を歓迎

 アナン事務総長は、ギニアビサウで1月16日に行われた大統領選挙が成功裡に終わったことを歓迎するとともに、同国の人々が民主主義と平和に対する確固たるコミットメントを示し最近の困難な状況を克服すべく協働いていることを賞賛。

旧ユーゴ国際刑事裁判所の新所長が公式会見

 旧ユーゴ国際刑事裁判所(the International Criminal Tribunal for the former Yugoslavia)の新しい所長に就いたClaude Jordaは、ハーグにおける初めての公式会見において、同裁判所がその歴史上「転換点(turning point)」にあると指摘し、その任務が効率的に遂行されるよう様々な措置を講ずると約束。

ルワンダ国際刑事裁判所は初めて民間人に有罪判決

 ルワンダ国際刑事裁判所(ICTR:the International Criminal Tribunal for Rwanda)は、ルワンダのAlred Musemaが94年の大虐殺において果たした役割を認め、終身刑(a sentence of life in prison)の判決を下した。同裁判所が軍隊あるいは政府の関係者でない民間人に有罪判決を下すのは初めて。

ユニセフは反政府勢力によ誘拐されたウガンダの人々が解放されたことを歓迎

 国連児童基金(ユニセフ、UNICEF:the UN Children's Fund)は、反政府勢力LRA(the Lord's Resistance Army)によって誘拐・拘束されていたウガンダの女性や子どもを含む75名が解放されたことについて、歓迎の意を表明。

世界食糧計画がジブチの旱魃被害者に対する緊急支援活動を承認

 世界食糧計画(WFP:World Food Programme)は、ジブチにおいて旱魃の被害を受けている10万人に270万ドル規模の緊急活動を承認したと発表。

ネットエイド財団が貧困削減プロジェクトに170万ドルを拠出

 ネットエイド財団(NetAid Foundation)は、アフリカ及びコソボの貧困削減プロジェクトに対して170万ドルを拠出すると発表。
 同財団は、国連開発計画(UNDP)がシスコ・システムズと協力して設置したもので、昨年10月にはインターネット・コンサートを主催。インターネットを活用し、人間開発を促進し人々が互いに助け合う方法を変革していくことを目標としており、教育等を通じて貧困と闘う世界最大のサイトとなっている。

経済社会理事会が2000年度の会期を開始

 経済社会理事会(ECOSOC:the Economic and Social Council)が2000年度の会期は始まり、インドネシアのMakarim Wibisono大使が議長に就任。同議長は、情報技術に係るイシューが理事会の最重要事項であるとし、情報技術がグローバリゼーションや国際的な開発・協力の原動力であると指摘。

「今日の一言」  − 平和の文化 −

 金曜日に小渕総理は、今国会での内閣の基本方針を明らかにする「施政方針演説」を行ないましたが、定数削減問題で紛糾し、野党の欠席の下で進められるという異常な事態になってしまいました。
 こうした日本の定数削減論争も、また国連における安保理改革論争も、「(選挙)制度」をいじることにより社会を変えていこうとする、いわゆる「制度主義」に基づいています。一方、制度に過度にとらわれるのではなく、その底を流れる大きなうねり、民衆のうねりを強めていくことこそ重要だとする考え方を「文化主義」といいます。
 国連は、新たなミレニアムの開幕となる本年を「平和の文化のための国際年」と定めていますが、その背景には、国家間の政治力学に足を掬(すく)われることなく、平和を求める民衆の支持を獲得していこうという、文化主義に基づく、国連の深い決意が込められているような気がします。
 20世紀を支配した「戦争の文化」から「平和の文化」への転換を目指して、私たちも、民衆レベルでの地道な努力を積み重ねていきたいと考えています。

1月28日(金曜日) 文責:Yoshi

事務総長とロシア大統領代行の初会談、焦点はチェチェン問題

 コフィ・アナン事務総長はロシアのウラジミール・プーチン大統領代行との初会談を終え、とくにチェチェンの状況について「非常に良い、建設的な」話し合いができたとモスクワでの記者会見で語った。
 事務総長は、「プーチン大統領代行らは彼らのあの行動に至らせたチェチェンの状況について説明した」「私は市民を保護する必要性や、市民を危険にさらしてはならない点を主張した。そしてこの紛争の早期終結を訴えた」と語った。

国連と市民社会を繋ぐWebサイト「グローバルコンパクト」が開設

 国連、企業および市民社会間の“グローバルコンパクト”を推進するWebサイト(www.unglobalcompact.org)が、スイスのダボスで開催の World Economic Forum(WEF)で立ち上げられた。アナン事務総長がこの“グローバルコンパクト”を初めて提唱したのは1年前のこと。
 このWebサイトの狙いは、「国際機関、一般企業、さらに環境保護、雇用の確保、人権といった諸問題に取り組む市民団体の間の協力関係を構築する」ことである。

チェチェンでの戦闘で避難民が増加

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、チェチェンの中心都市Groznyの内外での戦闘により“さらに多くの人々”が避難を余儀なくされていると明らかにした。UNHCRの広報によると、2200人以上がイングーシへ避難し、この人数には激しい戦闘によって新たに避難民となった450人が含まれているという。

東チモールで学校の再開に取り組むユニセフ

 東チモールから戻ったばかりの国連児童基金(ユニセフ)のキャロル・ベラミー事務局長は、ニューヨークでの記者会見で、ユニセフは東チモールの子どもたちを学校へ戻らせることに特に力をいれてきたと語った。
 ベラミー事務局長は、独立選挙後に初めて東チモールの地を踏んだ国連の幹部であり、ユニセフの支援により学校の再開やチャイルドケアセンターの開設に努めてきた。同氏によると、およそ10万人の子どもたちが学校に戻ったとされているが、9割の学校が被害を受け、全ての学校が修復されたわけではないという。またユニセフは昨年9月より、4万5000人の子どもたちのために大規模な麻疹(はしか)の予防接種キャンペーンも実施してきた。

ツバル、国連への加盟を申請

 安全保証理事会はツバルから国連加盟の申請を受け、加盟審査委員会(Committee on the Admission of New Members)へ審査を要請した。
 ツバルは、ミクロネシアとメラネシアの間に浮かぶ西太平洋の島しょ国で、9つの小さな島からなる。ツバルが加盟した場合、189番目の国連加盟国となる。

国連分担金、支払期限が迫る

 国連分担金の支払期限である1月31日の夜12時が迫っている。28日にはカナダ、アイスランド、南アフリカが支払いを済ませ、国連加盟国188カ国中、これまでに分担金の支払いを完了したの国は36カ国となった。

今日の一言

 27日晩にクリントン大統領が、インターネットへのアクセス手段を持つ層と持たない層を隔てる“デジタル格差”の解消に向けて、具体的なイニシアチブを発表しました。このイニシアチブには、教員向けの技術トレーニング、また、全米1000カ所に成人向けの技術センターを開設する計画が盛り込まれているということです。
 また別の話ですが、Stormfront.orgという白人至上主義者グループが、「MartinLutherKing.org」というサイトで故マーチン・ルーサー・キング牧師に関する偽情報を掲載していると報じられていました。一見、良質のサイトを装っているということですので、こういうドメインの悪用や情報の氾濫には十分気をつけねばなりませんね。
 次元は異なりますが、私たちもWebマガジンを配信する上で、勘違いや誤訳で間違った情報を流してしまう危険がありますが、そのような点に気づかれましたら、是非、お知らせ下さい。

1月31日(月曜日) 文責:渡辺

安保理、アフリカ月間を終了

 安保理は、アフリカ月間を本日をもって終了した。この間、アフリカが直面する広範な問題に焦点を当て、紛争解決、難民、又、AIDS問題などが討議された。

キプロス間接交渉を再開

 ジュネーブでキプロス間接交渉が再開された。議長を務めたアナン事務総長は、ギブアンドテイクの精神が重要と強調、実のある交渉で包括的な和解を目指す。

東チモールパネル、人権侵害を裁く法廷設置を勧告

 東チモールに関する国際委員会(International commission of Inquiry on East Timor) の報告書が公開された。同報告書は、昨秋、独立をかけた国民投票の後の暴動事件に関わる「重大な人権侵害」の証拠をつかんだとして法廷の設置を勧告した。
 この報告に対し、Shihab インドネシア外相は、法廷設置の必要性はないとの見解を発表。インドネシアの司法機関で審理が可能であるとしている。

アナン事務総長、UNTEATの初報告書を公開

 国連東チモール暫定統治機構(UNTEAT: UN Transitional Administration in East Timor)に関するアナン事務総長の初報告書が、本日、公開された。
 報告書によると、安保理が10月25日にUNTEATの設置許可をしてから3ヶ月間、東チモール独立へ向けて基盤を整え精力的な努力を続け、地元民との身近に相談する努力を続けているとしている。

安保理、UNOMIG の任期を延長

 安保理は、グルジアの Abkhazia 地域の紛争が引き続き不安定な状況であることを強調、国連グルジア監視団の任期を2000年7月31日まで延長した。

安保理は、UNIFIL 任期を延長

 安保理は、UNIFIL の任期を6ヶ月延長するとともに、同国南部における暴動に憂慮する決議を採択。

森林フォーラムがニューヨークで開催

 2週間にわたる「森林に関する政府間フォーラム」(Intergovernmental Forum on Forests)がニューヨークで開催、グローバルな森林管理に関する合意が期待される最後のチャンスと期待されている。
 持続可能開発委員会 (UN Commission on Sustainable Development) に下部組織になるこのフォーラムでは、森林保護が気候変動に対する最大の防御策であるという認識に基づき、森林伐採や森林火災を管理する事で森林の持つ炭素吸収力を高めるよう、具体的な方策を模索する。

ユネスコ、国際婦人デーに向けてのイニシアチブを発表

 ユネスコは、3月8日の国際婦人デーに向けて、マスメディアにおける女性の地位向上を図るイニシアチブを発表。女性によるニュース報道をテーマに、女性ジャーナリストが直面する主要な編集ポスト昇進への見えない「ガラスの天井」に焦点を当てる。

「今日の一言」

 3週間ほど前に、"The Hurricane" という映画が、国連信託統治理事会会議場を使って国連職員を対象に公開されました。ちょっと気になったので、土曜日に観てまいりました。
 実在の黒人ボクサー「Rubin "Hurricane" Carter」が、警察、司法の人種差別、意図的な証拠の操作、権力者による圧力により無実の罪で投獄、2度の上告に敗れて完全に希望を失いつつある時、運命的ともいえるある黒人少年と出会い、新たな挑戦を開始、20数年後に勝利を勝ち取るという物語。
 人種差別に対する人権闘争を描いているのですが、その他に、Friendship, Hope, Committment, Courage, Faith in Humanity などの色々なメッセージがちりばめられ、印象深い作品でした。
 日本で公開の際には、お薦めしたい作品です。
 さて、東チモールの人権侵害問題ですが、外相が国連の法廷設置反発しているのは、31日に同国の人権パネルが、自ら軍の最高幹部数名を告発し、国内で処理する意欲を見せているからの様です。
 昨年11月にWahid大統領が就任してから、野放しにされてきた軍部に対する追及も厳しくなり、自国の人権パネルの報告に、元軍部司令官の Wiranto 将軍に対しても「直ちに辞職すべき」と大統領が発言しています。また、軍部での不満も蓄積しつつある事から、なんらかのクーデターの可能性も否定できない緊迫した状況です。

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Updated : 2007/02/19