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Title : April 1999
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4月5日(月曜日) 文責:渡辺

■ロッカービー容疑者2名オランダ政府へ引き渡し完了、裁判へ

 アナン事務総長は、1998年スコットランドのロッカービー上空でのパンナム103便爆破事件の容疑者、リビア国籍の2人が無事オランダ政府に引き渡された事に、安堵と喜びの意を表した。
 また、安保理は、この引渡し完了に伴い、リビアに対する経済制裁を直ちに解除すると発表。安保理による公式な決定とすべての制裁措置が解除になるのは、アナン事務総長がリビアに関する報告を提出してから約90日後の予定で、リビアが国際テロに関与していないこと、容疑者が有罪の場合リビアが遺族に対し賠償する用意があることなどがこの報告書で確認される。

【Web編集者による注】:
ロッカービー問題については以下の過去配信記事もどうぞ。

安保理、コソボの人道状況に最大の懸念を表明

 安保理メンバーは、多大な数のコソボ難民とその人道状況を非常に憂慮していると述べ、Alain Dejammet 議長は、支援を必要としているすべての人々にいかなる地であっても、援助をおしみなくと協力を呼びかけると共に、難民を一時的にも受け入れている各国に感謝の意を表した。

事務総長、コソボ周域の安全保障と政治的影響を警告

 アナン事務総長は、コソボ問題の安全保障と政治的影響大として、安保理に警告。
 コソボに隣接する各国に至急難民対策支援をと呼びかけた。

難民高等弁務官、難民に安全な避難所をと世界に呼びかけ

 緒方貞子国連難民高等弁務官は、コソボの近隣国家の難民受け入れ容量は、限界に達している、今こそ、すべての国々が援助に立つべきと発言。コソボに広がる暴力から逃げ惑う難民に安心できる避難所をと訴えた。

世界食糧計画、コソボへの第一次食糧空輸を開始

 2万2千食分を載せた米国空軍C-117貨物機が日曜に空輸され、コソボから北アルベニアやマケドニアへと国境を超える空腹の難民に配送される。これは、合計120万食分の第一次配給にあたる。

事務総長、東チモールの状況に憂慮

 アナン事務総長は、継続する東チモールでの暴力に深い懸念を意を明らかにし、何があっても、投票をもって東チモールの情勢を決する協定を守るべきだと警告した。

【Web編集者による注】:
東チモール独立問題については以下の過去配信記事もどうぞ。

 上記の記事では会談ではわりと成功裏に進んでいたことが読み取れますが、最近、急激に情勢が緊迫しています。

■国連、赤十字国際委員会の調査要求を受け入れ

 国連は、先週起きた4人のスーダン人が、南スーダンで反乱軍に殺害された事件に対してだされた赤十字国際委員会の調査要求を認知した。

アナン事務総長、コンゴ民主共和国特使を発表

 アナン事務総長は、ベテランの外交官で、セネガルの元外務大臣のMoustapha Niasse をコンゴの特使として指名した。

<今日の一言>

 CNNなどのニュースから、ユーゴの人々・コソボ難民双方の怒りと苦しみが伝わってきます。ハードパワーでたとえ、今は、押さえ込めても、内にある怒りは、時を経て再び対立を表面化させるでしょう。恒久平和とは程遠いハードパワーの悲しい限界と変えられない現実を映像が伝えています。
 共存したいという「思い」をつくる対話、ソフトパワーで連帯を築き行く思想・教育・行動、そして、それをささえる国連のリーダーシップが問われているように思います。

4月7日(水曜日) 文責:山本

事務総長はコソボで虐殺が行われている兆候が見られると発言

 アナン事務総長はジュネーブで開催されている国連人権委員会(the UN Commision on Human Rights)の年次会議に先立って会見し、「コソボで虐殺が行われている兆候が見られる。」と発言した。
 また、「いかなる政府にも人権や国民の基本的な自由を蹂躪するために国家主権に従属させる権利はない。」と強調した。

ユーゴスラビアの国境封鎖で危惧されるコソボ自治州内のアルバニア人の命運

 ユーゴスラビア当局はコソボ自治州からアルバニア及びマケドニアに通じる国境を封鎖し、3つめのルートであるモンテネグロ州への新たな難民の到着もないと、国連難民高等弁務官事務所が報告。
 ユーゴスラビア国内に残されたアルバニア人の命運が非常に懸念される。

国連難民高等弁務官事務所が難民の待遇についての指針を発表

 国連難民高等弁務官事務所は、コソボからのアルバニア人難民の急増に伴い、その待遇について「難民の移動は自発的でなければならない」「家族は同行させなければならない」等の指針を発表した。
 これはマケドニア政府が、難民を他の地域に強制的に移動させ、家族を離散させる等の問題が起こったためである。
 しかしながら水曜日の時点でアルバニアに29万3千人、マケドニアに13万6千人の難民が流出したと推定されているため、その処遇も困難を極めている。

■世界食糧計画は難民のための追加援助を要請

 世界食糧計画(World Food Programme)は、コソボ難民救済のため2億4300万ドルの追加支援を要請。

■国連食糧農業機関は状況評価のために使節を派遣

 国連食糧農業機関(FAO)は、難民の食糧と住処の需要状況の評価のためにアルバニアとマケドニアに使節を派遣した。
 急激に大量の難民が押し寄せたために、両国で春先から夏にかけて食糧の要求に答えるため。

■安保理はイラクパネルに関する検討を開始

 安保理は「イラクに関する国連パネル」(仮訳;UN Panels on Iraq)の報告書の検討に着手した。パネルは軍備解除・人道問題と戦争捕虜・クウェートの財産からなり、それぞれの実現とそれらに関する決議の履行が目的。

■世界健康の日にちなみ会合を開催

 WHOは世界健康の日にちなみ、「世界の人口の高齢化が進むにつれ、活発で健康的なライフスタイルの高齢者が社会に貢献しつづけることができることが重要となってくる。」との声明を発表。

<今日の一言>

 今日もまたコソボ情勢がメインです。
 今週のNews Week(1999.4.14号)でも特集をしています。
 親セルビア系のサイト(たとえば http://www.Kosovo.net/)ではNATOを非難し、空爆の被害にあった人たちの写真を掲載しています。
 NATOの地上軍投入も必至といわれており、状況はますます混沌としています。
 解決の糸口が見えず、非常に成り行きが懸念されます。

 それから最後の記事ですが、この会合のスローガンは"Active ageing makes the difference"で、「違いの分かる老人力」と言ったところでしょうか。「年をとる」ということを肯定的に捉えていくことの重要性を訴えています。

 今、60歳以上の方が世界で5億8千万人おられるとか。

 70歳を超えても宇宙に行ける時代ですからますますがんばってほしいものですね。

 これを訳しながら、最近読んだコミック『月下の棋士』(能條純一;小学館)で出てくる、主人公の氷室と大和天空が将棋の対戦中にこういう会話をしていたのを思い出してしまいました。

「氷室!!
 きさまはまだ知らぬ。
 老いてゆく哀しさを 恐ろしさを。
 よぉーく覚えとけ!!
 ほざけるのも今のうちだ!!
 若いころなど あっという間に過ぎてくわ!!」

「天空ってばよ、今、ふと思ったんだけどよ。
 年をとるって 老化じゃなくて 進化じゃねぇのか!?
 だからよ、年を重ねる度に 新しい自分を見つけていくんだ
 おもしれぇじゃねぇか!?」

4月9日(金曜日) 文責:yoshi

事務総長、コソボ危機の回避に向けて5項目を提唱

 コフィ・アナン事務総長は、敵対の悪循環を打ち破るため、コソボ危機の政治的解決に向けた5項目の提唱を発表した。事務総長はこの提唱の中で

  1. 一般市民に対する脅迫や追放の即時停止、
  2. コソボにおける全ての軍事行動の中止、
  3. 軍隊の撤退、
  4. 難民の帰還の無条件受け入れ
  5. 多国籍軍の駐留、

をユーゴスラビア当局へ求めた。
 事務総長はユーゴスラビア当局がこの条件を受け入れた直後、NATO(北大西洋条約機構)軍幹部らへユーゴ領土内での空爆を一時停止するよう要請した。

国連、コソボでの人権侵害行為に関する情報を収集

 国連の人権監視員らはここ数週間、女性や子どもの虐殺、強姦、男子の強制連行、専断による刑の執行など、コソボでの残虐行為に関する情報収集を進めている。
 ロビンソン人権高等弁務官は、コソボを逃れたアルバニア系難民が「非常に残忍な暴力行為」を訴えているとし、セルビア人による破壊的行為はコソボのほぼ全域におよび、アルバニア人に対するエスニック・クレンジング(民族浄化運動)は「組織的、計画的かつ周到であった」と語った。

コソボ難民さらに増加

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報告によると、セルビア人がコソボを封鎖するなか、数千人ものコソボ住民が近隣地域へ逃れた。およそ1000人の難民が13時間歩き続けてモンテネグロへ避難し、食糧や毛布、医療サービスの受けられる収容センターに収容された。

UNFPA、コソボ難民の危機的状況を警告

 国連人口基金(UNFPA)は、コソボから逃れてきた女性や乳幼児が路上や混雑するキャンプで生命の危機に瀕していると警告を発した。UNFPAの推計によると、35万人の難民の内、およそ3万5000人が妊婦または乳幼児を伴う女性であり、1カ月に500〜700人の出産が見込まれている。

<今日の一言>

 ユーゴにいる方から空爆のまっただ中で記されたメッセージを読みました。アルバニア人、セルビア人、そしてNATOの兵士の安全を祈る最後の一文に打たれました。皆が両親や家族を同じように持つ身であるのだからNATOの兵士の安全も祈ると。極限の状況での寛容な心を偉大だと思いました。

4月12日(月曜日) 文責:渡辺

ミロシェビッチからの返答まだなし

 アナン事務総長は、先週金曜日に5点に渡るコソボ危機回避のための提案をミロシェビッチ大統領に対し提出したが、その返事は、受け取っていないと発言。

週末を過ぎ、コソボからの難民流出減少

 国連難民高等弁務官事務所の発表によると、セルビア軍が短時間の間、境界を明けた間に8千人以上のコソボ難民が、新たに流出。アルバニアのモリニに4千3百人、モンテネグロに3千6百人、マケドニアに3百人のみとされ ている。
 コソボの州都 Pristina の西からの難民の話によると、セルビア軍が立ち退くようにと指示し、何箇所もの検閲を通過する必要があったものの、自動車の使用もゆるされ、暴力はなかったとしている。
 月曜になると、約100人ほどの難民が新たにアルバニアに流れ込んだのみで、難民流出のペースは減少している。しかし、国境の状況は、いまだ、はっきりとは、していない。

タリバン、和平交渉再開せず

 アナン事務総長は、タリバン指導者がトルクメニスタン、アシュカバッドで開始した和平交渉の再開を拒否したこと非常にを残念に思うと発表。
 また、今回の展開でタリバンと反タリバン勢力のユナイテッド・フロントの紛争激化も予想され、アフガニスタンの人民の困窮が懸念される。

■アナン事務総長、スペインへ公式訪問し首相と会談

 アナン事務総長、スペインへの公式訪問で、Jose Maria Aznar 首相と会談し、コソボ問題、イラク問題等を討議。共同記者会見で首相は、先週金曜にアナン事務総長が送付したコソボ問題収拾アピールを支援すると発言。
 また、事務総長は、平和維持軍に参加し命を落としたスペイン軍人碑に献花追悼した。これまで参加した約1万人の内、19人が、国連の平和維持活動で亡くなっている。

■イラクの兵器処理、確認できず

 国連大量破壊兵器廃棄特別委員会 (UNSCOM)は、イラク側からの十分な協力が得られないことなどから、禁止された兵器計画の状況を確認できない他、計画再開の可能性も否定できないと安保理に報告。
 兵器監査官は、米pの攻撃に先立って、12月16日以降、イラクから撤去しており、UNSCOM は、一切の活動を停止している。ミラージュIVやヘリコプターを利用しての中低空飛行監査も12月15日から中止されたままの状態。

■イラクの人権問題、全国民に影響

 Max van der Stoel 人権規約委員会特別報告者によると、1992年にイラクに対してなされた人権問題改善案は、全くと言っていい程、実行に移されておらず、生活、自由、厚生などの市民権や思想・表現の自由、結社・集会の自由等まで効率的に排除しているとしている。

■軍縮委員会、「継続可能な軍縮」の必要性を強調

 軍縮委員会の年次会が、ニューヨークで開催され、継続可能な開発に続いて、継続可能な軍縮の必要性を討議。
 3週間の会期中には、第四回軍縮特別総会の可能性とその計画なども討議される。

<今日の一言>

 今回、コソボに入り難民状況を中継した女性のレポーターが、たくさんの子供達が、難民として十分な食料もなく冷たい寝床で夜を過ごすのを初めて身近に見て、難民の人々の本当の苦しみを実感し、自分と自分の二人の子供のなにげない日常生活が、いかに恵まれているのか、改めて思い知らされ、一生、あの子供達の姿を忘れる事はないと語っていました。客観的なレポーターとしてではなく、一人の人間として、母親として感情を訴えていた姿が印象的でした。

4月14日(水曜日) 文責:山本

EU首脳はコソボ危機の解決のためにアナン提案に賛同する方向へ

 EU加盟各国首脳会談が水曜日にブリュッセルで行われ、4月9日のアナン事務総長の提案を支持することを決定した。
 アナン事務総長の提案とは

  1. 一般市民に対する脅迫や追放の即時停止
  2. コソボにおける全ての軍事行動の中止
  3. 軍隊の撤退
  4. 難民の帰還の無条件受け入れ
  5. 多国籍軍の駐留

 という内容。

旧ユーゴスラビア国際刑事法廷検事はコソボにおける戦争犯罪の証拠収集への協力を要請

 旧ユーゴスラビア国際刑事法廷の Louise Arbour 検事は、調査チームが、戦争犯罪がどのような指示系統で行われ最終的な責任はどこにあるのかを調査する権限を与えるように要請した。一方、コソボで虐殺が行われたと法的に断定するのは早急であると警告した。

国連農業食糧機関(FAO)はコソボ危機はこの地域の食糧安全保障に大きな影響をもたらすと警告

 コソボ危機により、食糧生産・流通のしくみが破壊され、この地域の食糧事情は悪化するとFAOは警告した。農場が荒らされ、家畜などもほうっておかれて逃げ出してしまったからである。
 コソボは従来、農業には不向きな地形であり土地であるために、もともと食糧自給事情はよくなかった。

安保理メンバーはアンゴラにおける人道援助活動の保障のため各勢力を訪問

 安保理はアンゴラにおける治安状況の悪化に深い懸念を表明し、人道援助のためのアクセスを保障するために関連する各勢力を訪問した。

国連特使は東チモール人指導者の要求を歓迎

 国連東チモール特使は、水曜日に東チモールのレジスタンス指導者 Alexandre "Xanana" Gusmaoによって作られた平和への要求を歓迎して、全ての他の指導者と組織に政治的相違の解決の手段として暴力の使用を放棄するように要請した。

プレブラカへの平和維持活動で緊張の最小化を迎えたと報告

 国連プレブラカ監視ミッション(UNMOP;UN Mission of Observers in Prevlaka)はその平和維持活動によって平和的解決への基盤が形成されたと報告。これをうけてアナン事務総長はクロアチアとユーゴスラビアに対して建設的な交渉につくように要請した。
 UNMOP とは、クロアチアとユーゴスラビアにおいて、Prevlaka半島と近隣地域の非武装化を監視する役目をもち、国境付近の監視を続けている。

アナン事務総長はタリバンに国連スタッフのアフガニスタン帰還を容易にするよう要請。

 国連軍事スタッフの殺害により昨年8月よりすべての国連職員が退去していたアフガニスタンに再び国連職員を派遣することに関し、タリバンに職員のアフガニスタン帰還を容易にすることを要請した。対応によってはアフガニスタンに関する態度を再検討することを付け加えた。

コンゴ民主共和国での内戦によりザンビアやタンザニアへの難民が増加

 難民高等弁務官事務所(UNHCR)はコンゴ民主共和国での内戦によりザンビアやタンザニアへの難民が増加していると報告。水曜日の時点で難民の数は24000人に上ると報告されている。

ソマリアで暴力多発

 ソマリアに派遣されている国連の人権監視官は、ソマリアの首都・モガディシュにおける暴力の多発に懸念を表明。  経済危機に端を発した暴動で、少なくとも100人が死亡し、150人以上が負傷。

ルワンダ国際刑事法廷は現状を報告

 ルワンダ国際刑事法廷の事務官は、1994年の虐殺の容疑者について、起訴された45人のうち38人が現在拘留中であると報告した。

■国連のイラク査察関連機関のスパイ疑惑を否定

 国連特別委員会(UNSCOM)と国際原子力機関(IAEA)のオフィスが諜報活動に利用されているのではないかというテレビ報道に対し、Fred Eckhard 報道官は「(大量破壊兵器と核関連施設の査察という)任務以外のどんな目的にも使用されていない」と、報道内容を否定した。

<今日の一言>

 翻訳していると気が重くなっていきます。
 今日はコソボの記事が少ない、、、のではなく、世界各地で、規模の大小はあれ同じようなことが勃発しているということでしょうか。
 なんか、こう、新世紀を思わせる楽しい記事もたまには訳してみたいのですが、これが世界の哀しい現実なのですね。

4月16日(金曜日) 文責:yoshi

UNHCR、コソボでアルバニア系住民の強制退去が再発と報告

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報告によると、この24時間以内に少なくとも1万2000人がコソボから避難し、殺人、拷問、放火などの事実を訴えている。また数千人以上がアルバニア北部への国境をわたっており、多くの人が所持品をすべて没収され、なかには4日間歩き通しの避難民もいるという。ある幼い少女はUNHCRに、街全体は炎に包まれ、路上には50人以上の死体があったと話した。

国連、コソボでの人権侵害行為を調査

 ロビンソン国連人権高等弁務官は、ここ数日間にアルバニア系住民に対する大規模な専断による処刑があったと報告した。国連では、アルバニア系に対する人権侵害行為について詳しく調べており、また女性や少女に対するレイプの事実についても調査を進めている。
 ロビンソン国連人権高等弁務官はまた、コソボ住民に対する人権侵害行為をなくし、生命の安全を確保する措置を講ずるよう、ユーゴ当局と国際社会に要請した。

バルカン地域に疫病発生の兆候はなし

 世界保健機関(WHO)は、バルカン地域の難民の間に、これまでのところ疫病が発生している事実は確認されていないと報告した。しかしながらWHOでは、各コミュニティや国連のスタッフに、ポリオ、腸チフス、コレラなどが発生する危険性について警戒するよう呼びかけている。

国連事務総長代表、コソボの国内避難民への支援を要請

 国連事務総長代表のFrancis M. Deng氏は、蔑ろにされがちなコソボの国内避難民に向けた十分な支援を国際社会へ呼びかけた。同氏によると、十分な対応がコソボの国内避難民へは行き届いておらず、この救済システムの“致命的な”ギャップを打破し、国際社会は“積極的な対策”を講ずるべきだと述べている。

事務総長、中央アフリカ共和国の軍隊再建に寄付を要請

 国連のコフィ・アナン事務総長は、安全保障理事会への最新報告で、中央アフリカ共和国の軍隊再建に向けた寄付を呼びかけ、これは同国や近隣地域の安定化にとって「重要なプロセス」であるとの見解を示した。事務総長はまた、中央アフリカの警察力強化への支援も要請した。

<今日の一言>

 難民と国内避難民の違いについては、これまでも触れられてきたと思いますが、UNHCRの規定によると、難民とは「人種、宗教、国籍あるいは政治的な見解を理由に迫害を受けるという十分な根拠があり、その国の保護が受けられないか、あるいはその国の保護を望まないために、国籍を持つ国の外にいる人々」とされています。難民の法的地位で重要なのは、迫害を受ける可能性のある国への追放や強制送還を禁じるという「非送還の原則」が広く受け入れられていることです。一方、国内避難民には、つねに迫害を受ける危険性がつきまとい、国際社会からの支援も受けられにくいという点で、難民よりもさらに悲劇的な状況に置かれていると言えます。

4月19日(月曜日) 文責:渡辺

アナン事務総長、コソボ危機乗り越える団結を呼びかけ

 アナン事務総長は、政治的にコソボ危機を長期解決に持ち込む為に、安保理メンバーに対し意見調整を要請した。また、各国政府指導者の間に国連が重要な役割を果たしていくべきであり、外交手段による解決策を望む声が広く伺えるとしてる。これに対応すべく、アナン事務総長は外交使節を任命・派遣し、交渉を進める予定。
 このアナン事務総長の意見に対し、安保理議長は同意を示すと共に、使節の任命予定に許可を与えた。

週末間の難民流出状況変動大

 国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)の報告によると、週末にかけて大量に流出したコソボ難民は、日曜にはかなり減少し、月曜の時点では、ゼロとなった。
 これに対し、UNHCRは、何千人と到着するはずの難民がどうなっているのか見当がつかないとしている。ユーゴスラビアは、アルバニアとの外交を絶つと発表してから国境も閉鎖されていたが、月曜には、再度開放された。
 北部アルバニアの町、Kukes は、10万に以上の難民であふれ衛生や住居の問題が懸念されている他、マケドニアでは、農民が難民キャンプ拡大計画に反対し難航している。
 この状況から、UNHCR では、ヨーロッパ諸国からの難民受け入れ提案をさらに追加発動し、月曜には、ポーランド、火曜日には、フランス、ベルギー、オーストリア、トルコへ向けて航空便での輸送が予定されている。

■世界食糧計画、コソボ内の食糧危機を憂慮

 ローマに本部を置く世界食糧計画は、コソボ内の食糧状況を憂慮し、調査団を情勢安定化しだい派遣することを決定。

アナン事務総長、東チモールの侵攻に遺憾の意を表明

 先週土曜に、 Dili に侵攻し、市民や建築物にかなりの被害を及ぼした事件に言及したアナン事務総長は、東チモールにおける侵攻にと民兵をできないインドネシア当局に遺憾の意を表明し、直ちに、暴力の停止を求めると共にインドネシア当局に現況と阻止手段の釈明を求めている。
 インドネシアとポルトガル両国外務大臣間の交渉は、22日・23日に予定されている。

安保理、アフガン間の交渉復活を希求

 アフガン和平交渉の決裂を憂慮した安保理は、タリバン側に再考を要求、会談に臨むよう求めた。

ルワンダ元地方政府官僚、大量虐殺否認

 1994年の大量虐殺事件に関連した嫌疑で、ルワンダ国際犯罪法廷での裁判に初出廷した Emmanuel Bagambiki 元知事は、7罪状を否認。

■継続可能な開発委員会、第7回年次総会開催

 1992年、リオで採択された行動計画、アジェンダ21の実施状況を監察する継続可能な開発委員会の第7回年次総会が開催され、過剰漁獲や汚染からの海洋保護問題から、発展途上の小さな島国の旅行産業問題に至る広範な議題が討議される。

■国連開発計画事務局長に、世銀のマーク・ブラウン氏

 アナン事務総長は、国連開発計画の事務局長に、世銀の上級スタッフで英国出身のMark Malloch Brown 氏を選任。

アフリカには、12万以上の未成年兵士

 国連本部で発表された新規調査報告によると、アフリカで18歳未満で兵役に服している青少年の数は、12万人以上に昇るとされ、アルジェリア、アンゴラ、ブルンジ、コンゴ、ブラザビル、コンゴ民主共和国、リベリア、ルワンダ、シエラレオネ、ウガンダなどが特にひどいとされている。

■ハンセン氏病撲滅にまじか

 世界保健機関(WHO)は、、非常に恐れられているハンセン氏病の撲滅まで後一歩と迫ったと報告。しかしながら、いまだWHOの目標値に達していない国に対しては、十分な公衆衛生対策が必要としている。

■Y2K問題、世界の農業に影響か

 国連食糧農業機関(FAO)は、コンピューターの2000年問題が農産物の生産・配給に全世界で影響する恐れがあると警告。

◆「今日の一言」

 Y2Kのバグ(虫)が、バッタやイナゴと共に、もっとも危険な害虫かもしれないとFAOの担当官がコメントしていますが、きっと冗談ではないのでしょう。

4月20日(火曜日) 文責:阿部

緒方難民高等弁務官、コソボ難民への援助拡大を要請

 緒方国連難民高等弁務官(UNHCR)は、「今回の難民流出はこれまでになく大規模であり、伝統的な対応では不十分。」とし、増え続けるコソボ難民に対処していくためには、NATO加盟諸国及び他の国々の援助拡大が必要と指摘。

UNHCR、流出難民数の減少に懸念を表明

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、コソボから近隣諸国に流出する難民の数が大幅に減少していることについて、懸念を表明。

ウクライナ及びドイツが各々コソボ和平提案を提出

 ウクライナ大統領Leonid Kuchmaによるコソボ紛争の解決へ向けた提案がニューヨークの国連本部で安保理の公式文書として回覧されるとともに、アナン国連事務総長、EU諸国の元首、ユーゴ当局等に提出。3つのフェーズからなる行動計画の第1としては、コソボからのユーゴ軍の撤退、NATOによる空爆の中止等を前提に、安保理は停戦の基本原則等を採択。第2に国連平和維持軍の駐留、そして第3は、政治決着に向けた国際和平会議。
 ドイツ政府による三段階和平プランについても、安保理文書として昨日公開された。同計画によれば、ユーゴ軍の撤退を受けて空爆を24時間中断し、仮に撤退が一定期間内に完了すれば、空爆を全面停止。そして、国連憲章第7章に基づく強力な国際平和軍を設置し、政治的な最終解決が図られるまでの間は、国連がコソボを暫定的に統治することを提案。

安保理メンバー、プレブラカ紛争の解決に向けた努力を要請

 安保理は国連プレブラカ監視団(UNMOP:UN Mission of Observers in Prevlaka)に関する事務総長報告について討議するとともに、安保理理事国はプレブラカ紛争の解決に向けて実質的な進展がないことに懸念を表明し、クロアチアとユーゴ連邦に対して、解決のため努力を強化するよう要請。

■イラク石油食糧交換プログラムの石油収入の見通しを公表

 国連イラクプログラム室(OIP:the Office of the Iraq Programme)のBenon Sevan事務局長によれば、イラク石油食糧交換プログラムの第5フェースである5月24日までの石油収入は、当初の予想を上回り34億ドルに達する見込み。但し、人道物資を購入するための累積不足額25億ドルを相殺するには未だ十分でない。

■対人地雷禁止条約の第1回締約国会議を5月に開催

 対人地雷禁止条約(the Convention on the Prohibition of the Use, Stockpiling,Production and Transfer of Anti-Personnel Mines and on their Destruction)の第1回締約国会議が、5月5日〜7日まで、モザンビークの首都マプトで開催。
対人地雷禁止条約は、97年に署名が開始されたカナダの首都にちなんで「オタワ条約」(Ottawa Convention)と呼ばれるが、これまでに135ヶ国が署名し、今年3月1日に発効。

米国と北朝鮮が食糧援助に関する2国間協定を締結

 世界食糧計画(WFP)によれば、米国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が初めて、食糧援助に関する2国間協定を締結。同郷邸によれば、米国から北朝鮮に対し、10トン規模の食糧援助と1,000トンのジャガイモの種がNGOにより提供される。

◆「今日の一言」

 国連が配信するコソボ難民関連の記事には、必ず(Visit UNHCR's News page for in-depth coverage.)という注意書きがありまして、

http://www.unhcr.ch/news/news.htm

にリンクが張ってあります。非常に充実した情報サイトになっていますので、詳しく知りたいという方は、是非訪ねてみて下さい。日本語でも、

http://www.unhcr.or.jp/

に国連難民高等弁務官事務所のページがあります。

 日本語ページには、少し前のものですが、冒頭に出てくる緒方高等弁務官の講演録(昨年9月4日、於日本記者クラブ)も掲載されており、大変興味深いものです。

http://www.unhcr.or.jp/news/kosovo/ksv_ogt1.html

 コソボ紛争に係る日々のニュースは膨大な量になり、私たちも新聞やTVの流す情報に追われがちですが、時にはこうしたまとまった講演録などを読んでみることも意義の大きいことと思います。

4月21日(水曜日) 文責:山本

アナン事務総長は、東チモールにおける暴力を終結させる合意を歓迎。

 紛争状態にあった東チモールの事態解決に向けて交渉を国連本部で行っており、和平合意協定に調印することで合意が成立した。

安保理は中央アフリカ共和国での大統領選挙に対し、全当事者に準備を要請。

国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)は、コソボ・マケドニア国境の Male Malinaに避難している6千人のコソボ難民の処遇をマケドニア政府と交渉中。

 20日の時点では、コソボからの難民の大規模な流出はなくなっていると報告されている。

■旧ユーゴ国際犯罪法廷の主任検察官 Louise Arbour 氏は、イギリスとドイツがコソボにおける戦争犯罪に関する情報を提供すると発表したことを歓迎。

国連プレブラカ監視ミッション(UNMOP)は、ユーゴ軍事警察20人がクロアチアとの国境の非武装地帯に展開していることを非難。

 安保理議長はこの状況を引き続き注視していくと声明。

■持続的開発委員会の会合が開催。

 1992年にリオで開催された地球サミットで採択されたアジェンダ21の実効化のための会合で、環境と開発に関する各国の大臣クラスが集まって議論している。

世界食糧計画(WFP)はエチオピア・エリトリア紛争による約26万8千人のエリトリア難民に対して、1540万ドル相当の緊急食糧援助を開始。

■農業食糧機関(FAO)はサブサハラ地域17カ国の食糧事情が極めて悪いと報告。

 この17カ国は以下のとおり。
 アンゴラ・ブルンジ・コンゴ民主共和国・コンゴ共和国・エリトリア・エチオピア・ギニア=ビサウ・ケニア・リベリア・モーリタニア・ルワンダ・シエラレオネ・ソマリア・スーダン・タンザニア・ウガンダ・ザンビア

◆<今日の一言>

 翻訳ではうまくニュアンスが伝わらないんですが、今日の記事の原文では、なぜか極端な副詞・形容詞("extremely"や"exceptional"など)が連発しています。
 Daily Highlightsの担当者による地の文ではなく、記事の登場人物の発言の場合には""(quotation mark)で囲ってあるんですが、今回は例外なくそうでした。
 それぞれの機関(の長)や担当者が極めて強い口調で強調したいことばかりだったということでしょうか。

4月23日(金曜日) 文責:yoshi

インドネシアとポルトガル、東ティモール問題で合意

 コフィ・アナン事務総長は、インドネシアのAli Alatas外相とポルトガルのJaime Gama外相とともに、東ティモール問題をめぐって両国が合意に達し、来月5日に署名が交わされる予定であると発表した。

UNHCR、コソボから60万人が避難と推計

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、コソボやその周辺地域から避難した難民と国内避難民が推計で60万人に達し、今後もさらに増加する傾向にあると明らかにした。各地の難民キャンプではすでに収容人員が飽和状態にあり、悪天候に見舞われているアルバニア北部では、難民キャンプや周辺の道路が泥まみれになっている。UNHCRでは引き続き国境地域からの南下を難民に促しているが、多くの難民が運搬具を手放すことや、離ればなれになった家族を待たずに移動することへためらいを感じている。

■Brown氏、UNDPと世界銀行の密接な協力体制へ

 コフィ・アナン事務総長は、世界銀行の幹部であるMark Malloch Brown氏を国連開発計画(UNDP)のトップに推薦し、国連総会もこれを承認した。Brown氏は7月1日より任務に就く予定であり、事務総長は同氏の優れた資質として、大組織の運営経験、国連の開発活動に関する積極的で現実的な提唱、UNDPと世界銀行の密接な協力体制構築への期待をあげている。

WFP、新たに北朝鮮向けの食糧支援へ

 世界食糧計画(WFP)は、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)向けに2億6000万ドル規模の新たな緊急食糧支援を実施する計画を承認した。WFPによると、今回の食糧支援はおもに子どもや高齢者を対象にしている。

■バーゼル危険廃棄物条約に前進

 国連環境計画(UNEP)は、有害廃棄物の国境を越える移動と処分の被害について責任と賠償を規定する議定書の草稿に進展が見られ、ジュネーブで行われていた一連の準備会議が終了したと明らかにした。最終的には、今年の12月6-10日にスイスのバーゼルで開催される「第5回バーゼル条約(有害廃棄物の国境を越えた移動と処分に関するバーゼル条約)締結国会議」で決定を見ることになる。

■事務総長、ICTRの新裁判官を任命

 アナン事務総長は安全保障理事会や国連総会との協議の末、ルワンダ国際刑事法廷(ICTR)の新しい裁判官にスリランカのAsoka de Zoysa Gunawardana氏を任命した。

◆<今日の一言>

 「有害廃棄物の国境を越えた移動と処分に関するバーゼル条約」は、1989年に採択され、1992年に発効されています。

 周知のことと思いますが、米国コロラド州の高校で少年2人による銃乱射事件がまた起こり、多数の死傷者が出ました。メディア各社の報道では、前回の事件との共通点として、銃を乱射した少年には過激なビデオゲームや暴力を扇動するような映画を好む傾向があったとし、その青少年に与える害悪について種々指摘しています。また、犠牲者の遺族らもゲーム開発業者や映画製作会社を相手取り賠償訴訟を起こしたそうです。
 確かに一理あるようにも思われますが、一番看過されているのは、子ども社会は大人社会を反映しているという点だと感じます。つまり、クリントンがユーゴで爆弾を投下することと、少年達が学校で銃を乱射することに何の違いがあるのかということです。今回の事件では、異常な少年による常軌を逸した計画的犯行との点が強調されていますが、本当は狂気の沙汰に陥っている大人の姿から影響を受けたごく普通の少年達の当然の帰着であり、大人社会に対する警句なのではないでしょうか?

4月27日(火曜日) 文責:阿部

UNHCR、マケドニアのコソボ難民キャンプの衛生状態に警告

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、旧ユーゴ・マケドニア共和国のコソボ難民キャンプが著しく過密状態になっており、衛生状態が急速に悪化している、と警告するとともに、火曜日の朝に新たに4千人の難民が流入し限界に至ったとし、当局に対してキャンプ地の拡大を認可するよう要請。

ユーゴへの石油禁輸措置は軍隊よりも市民に影響大

 Sergio Vieira de Mello人道問題担当事務次長は、安保理で、ユーゴ連邦共和国に対する石油禁輸(oil embargo)は同国軍隊よりも先に市民に影響を与え、援助活動を一層困難にしていると指摘。

国連人権委員会、コンゴ民主共和国の人権状況に懸念

 国連人権委員会(UN Commission on Human Rights)は、コンゴ民主共和国の人権状況に懸念を表明するとともに、国連に同国で起こる虐殺および人権侵害について調査を行なうよう要請。

■国連に関する意識調査によれば、若年層の国連支持率が高い

 世論調査機関のZogby InternationalとGfk Great Britain, Ltd が今年の1〜3月に13カ国で行った国連意識調査を発表。調査結果の主なポイントは次の通り。

■国連開発計画とシスコ・システムズは共同でインターネット・コンサートを計画

 国連開発計画(UNDP)は、今年の10月に、シスコ・システムズと共同で、インターネットを利用したグローバル・コンサート「ネット・エイド」(Net Aid)を行うと発表。これは、開発途上国の貧困との闘いについて、13億人以上の人々に働きかけ、その認識の向上と財政支援の増大を期待したもの。

■国連エイズ合同計画は大湖地域でエイズ・イニシアチブを立ち上げ

 国連エイズ合同計画(UNAIDS)は、大湖地域エイズ・イニシアチブを開始。大湖地域諸国におけるエイズ禍の原因のひとつは、ゴマ・モンバサ間、ゴマ・ダルエスサラム間で盛んに行われる越境貿易であるとして、これらルートに沿って合同エイズ予防プログラムを設置し、同地域の難民・避難民の感染を予防。

■世界保健機構、煙草規制の必要性を指摘

 世界保健機構(WHO)のDr. Gro Harlem Brundtland事務局長は、煙草が他の薬物と同様に規制されるべきである、と指摘。世界保健機構は、近く、煙草規制に関する高級レベル国際会議を開催する予定。

世界食糧計画は、北朝鮮の配給食料が枯渇していると指摘

 世界食料計画(WFP)の北朝鮮駐在代表によれば、昨年収穫された作物はすべて配給され、同国の人々に配給する食糧はすでに枯渇。先月の配給は、一人当たり、10日間分の食料が150グラム。

◆「今日の一言」

 国連に関する世論調査の結果については、上記の通りですが、その国連の報道の仕方を見ていると、米国民の意識を特に気にしている様子が伺えます。
 前にもご紹介しましたが、国連のホームページには、What Do Americans Really Think of the UN? というページさえあるくらいです。

http://www.un.org/News/facts/think.htm

 今回の調査結果は様々な内容を含むものですが、国連の報道では、真っ先に「米国の国連支持層は不支持層の2倍もいること」が強調されています。
 ちなみに、この調査対象となった13ヶ国各々の国連支持率は、http://www.zogby.com/news/news25-30.htm によれば、次の通りです。

Mexico over76%
Brazil over76%
Italy 73%
USA 70%
Canada 68%
Poland 64%
France 56%
Germany 55%
India 53%
Spain 50%
Britain 50%
Hong Kong 49%
South Africa 30%
莫大な分担金を納めている日本も調査対象に入れて欲しかったですね。果たして何%と出ることやら。。。

4月28日(水曜日) 文責:山本

アナン事務総長がコソボ危機に関して大胆で構想力に富む政治的解決策を要請

 アナン事務総長は、ロシア首脳との会談のためにモスクワへ向かう前の会見で、コソボ危機に関して大胆で構想力に富む解決策を要請しつつも、その模索の道は長く険しいものとなるだろうと発言。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、コソボ難民の過密な難民キャンプからの迅速な疎開受け入れをヨーロッパ各国に要求

 国連難民高等弁務官事務所は、マケドニアのコソボ難民キャンプから他の地域への疎開受け入れをヨーロッパ各国に要請した。アルバニア人難民が多数流入し過密状態になる一方で、天候がよくなり暖かくなり、衛生状態が悪化、伝染病が蔓延する恐れが出ていているため、迅速な受け入れを要求している。
 UNHCRスタッフの難民へのインタビューによると、火事となった家から放り出されたり、避難に出発するためのトラクターやワゴンから男たちが組織的に引きずりおろされ、連れ去られ、おそらく殺されたとの証言が得られた。
 またMejaとOrizeの村から着く亡命者は、それらが多くの死体を見たと証言している。
 さらにPrizrenからの5人の戦死グループ(全ての学者と専門家)は、火曜日に逮捕されて、アルバニア国境に連れていかれ、妻と子供を伴うのを許されなかったと証言。
 また別の難民によると、強制的労働や献血、「人間の壁」として使用されるために、男たちが組織的に連れ去られたとの証言も得られている。

安保理メンバーは、ソマリアに対する強力な国際的援助への努力を要求

 安保理メンバーは、ソマリアにおける人道的状況の悪化に対し懸念を表明し、緊急の援助を強化を要求した。
 また世界食糧計画(WFP)は干ばつで食糧危機にある当地に対し、食物分配を続けるための1400万ドルを要望。

■経済社会理事会とIMF・世界銀行が会議予定

 経済社会理事会議長の Paolo Fulci イタリア大使は、来るIMF世界銀行代表者との会議について「経済社会理事会に”新しい生命を吹き込む”ステップだ」と語った。また「行動志向、結果志向である経済社会理事会を望んでいる。」とも表明した。
 会議は"ECOSOC-Bretton Woods II"と命名され、「国際金融市場の機能と開発への出資の安定性」とのテーマのもとで木曜日に国連本部で開催。

■国連アジア太平洋経済社会委員会第55回会合が終了

 バンコクで開かれていた国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)第55回会合が、改革と地方の協力による包括的な経済社会の回復を求める声明を出し水曜日に閉幕した。

国連人権委員会で死刑の制限についての決議を採択

 国連人権委員会( UN Commission on Human Rights )は、今なお死刑制度を持つ国に対してその執行を制限するよう要求する決議を賛成30、反対11、棄権12で採択し、死刑は、18歳以下の少年・少女および妊娠中の女性、心身耗弱状態の人に対して使用されるべきでない、と決議で宣言されている。

◆<今日の一言>

 死刑と人権については、アムネスティ日本支部のページからさまざまなページにリンクがありますので、一読をお勧めします。(ただしほとんど英文ですが。。)

4月30日(金曜日) 文責:yoshi

新たに1万6000人の難民がコソボを脱出

 ここ数週間で最大規模となる1万6000人以上の難民が新たにアルバニアと旧ユーゴのマケドニア共和国へ避難し、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)では、コソボ南西部でのエスニッククレンジング(民族浄化運動)が最終局面に入ったと警告を発した。
 UNHCRの報告によると、8500人以上の難民がマケドニアへ、さらに7500人以上がアルバニアへ避難し、国境を越える難民の数は1時間に1000人にもなるという。コソボ側では国境へ向かう車が見渡す限り長蛇の列になっていると、現地の国連スタッフはコメントしている。

ロビンソン人権高等弁務官、民族浄化運動の即時中止と外交交渉の再開を主張

 メアリー・ロビンソン国連人権高等弁務官は、コソボ紛争でセルビア人も含めた一般市民が犠牲になっているとし、エスニッククレンジングの即時中止と、外交交渉の再開および平和再建への取り組みを訴えた。また同氏は「現況を考えると、外交交渉が成功しない限り、アルバニア人はコソボから完全に一掃され、空爆が限りなく継続されることになる」と語った。

緒方難民高等弁務官、各国へコソボ難民の受け入れを要請

 緒方貞子国連難民高等弁務官は、難民の急増からマケドニアの難民キャンプがパンク状態に陥っていることから、ヨーロッパ諸国へ難民受け入れへの対応を急ぐよう促し、オーストラリア、カナダ、米国といったヨーロッパ以外の各国政府へも難民の受け入れを要請した。

■持続可能開発委員会、観光と漁獲の問題で進展

 国連の持続可能開発委員会では、持続可能な観光や漁獲の問題で大きな進展が見られ、ニューヨークでの今年度セッションを閉幕した。53名の委員はまた、「1994 Programme of Action for the Sustainable Development of Small Island Developing States(開発途上の小島国の持続可能な開発に関する行動計画)」の導入を検討する国連特別総会の準備作業を9月に再開することでも合意した。
 同委員会は、持続可能な観光の問題に関して、一般企業、公共団体、活動家グループ、業界団体と協調することになり、また、国際海事機関(IMO)と国連食糧農業機関(FAO)の活動を通じて、違法または報告のない漁獲の抑制も呼びかけた。

事務総長、カンボジアのASEAN加盟を歓迎

 コフィ・アナン事務総長は、カンボジアが東南アジア諸国連合(ASEAN)へ正式加盟したことを最大に歓迎した。国連の広報はニューヨークでの記者会見で、「事務総長は今回の出来事をカンボジアと東南アジア諸国の関係強化に向けた大きな前進であると認識している」と語った。

■事務総長、過密スケジュールの中、コソボの人権問題を訴えるためミシガン州へ

 コフィ・アナン事務総長は、モスクワでコソボ紛争の政治的解決について協議し、30日朝にニューヨークへ到着、同日夜にはミシガン州へと向かった。国連の広報によると、事務総長は翌1日にミシガン州立大学の卒業式へ出席し、8万名の聴衆を前に、国連が取り組んでいる寛容性や人権の問題について講演を行う予定だという。その講演では、コソボでの非人道的危機にも触れられる見通し。

今日の一言

 持続可能開発委員会は、各国政府、企業、非政府機関(NGO)などによる「アジェンダ21」の実施状況を監視するために設置されました。「アジェンダ21」は、1992年にリオデジャネイロで開催された「地球環境開発会議(地球サミット)」で採択され、“地球の持続可能な開発をめざす活動の包括的な青写真”とも呼ばれています。
 「アジェンダ21」で取り扱われている行動分野には、大気圏の保護、森林伐採、土壌喪失、砂漠化、大気および水質汚染の防止、漁業資源の減少防止、有毒廃棄物の安全管理の促進などがあり、京都で昨年開かれた「気候変動枠組み会議」でも大きく取り上げられたのは記憶に新しいところです。

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Updated : 2007/02/21